海未「紙芝居屋さんです」完
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/cVσ_VσV 皆さん、お越し頂き有難う御座います
コチラは前スレッドのpart5です。
もし、初めてお越しになった方で
このお話に興味を持って頂けたならば
下記の順番よりご覧下されると幸いです
私自身も驚嘆の長さとなりましたが、
このスレッドで終わりとなりますので
どうか、最後まで宜しくお願いします。
part1↓
海未「紙芝居屋さんです」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1601463098/
part2↓
海未「紙芝居屋さんです」2
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1606052649/
part3↓
海未「紙芝居屋さんです」3
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1609773337/
part4↓
海未「紙芝居屋さんです」4
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1613400698/ 【天界代表】
英玲奈(天使長)「……」
ツバサ(天使監督官)「……」
絵里(天使教育長)「……」
【辺境代表】
あんじゅ(辺境の長)「……」
希(廃城管理官)「……はやく座りなさい。」
亜里沙「は……はいぃ……っ」
雪穂「ッ」
真姫「……」 スッ
【下界代表】
雪穂(王国騎士団長)「……」
亜里沙(王国騎士副団長)「〜っ」
真姫(三界中立)「……ちょっと、」
亜里沙「は、はい?」
真姫「なんであの人たち黙ってるワケ?」
亜里沙「わ、分かんないですぅ、」
雪穂「もしかして、またケンカしちゃった……とか?」 「──えぇ、」
亜里沙「!?」
絵里「皆さん、お忙しい中お集まり頂き誠に有難うございます。」
雪穂「……」
真姫「……」
絵里「今回、議長を務めさせて頂きます、天使教育長の絵里です。」
絵里「それでは、定刻になりましたので、今から三界交流会を始めたいと思います。」 絵里「この会議の目的ですが、前回と同様各地の代表からの定例報告。決議事項の説明とその賛否。」
絵里「そして、新たに交換留学制度の継続についての討議を行いたいと思います。」
ツバサ「……」
あんじゅ「……」
絵里「当会議に関する結論は、天界時刻の17:00まで出せればと思いますので、皆さん、ご協力のほど宜しくお願いします。」
英玲奈「……」
希「……」 絵里「では、各地の現状について、初めに天界から報告させて頂きます」
絵里「先ず、下界からの昇天数とその転生率ですが、皆さんお手元の資料をご覧ください」ペラッ
亜里沙「っ」
亜里沙「……ね、ねぇ、」ヒソヒソ
雪穂「怒られるよ。」ヒソ
真姫「どうしたの?」ヒソヒソ
亜里沙「なんか、前回の会議と全然違くないですか……?」 真姫「……」
亜里沙「前は……もっとこう、アットホームな感じだったじゃないですか」
真姫「そうね。」
亜里沙「アレを会議って言っていいのかは、正直分からないですけど……でも、」
亜里沙「少なくとも、こんな戦々恐々とした雰囲気にはならなかったじゃないですか」
雪穂「……」
亜里沙「……お姉ちゃんたち、ホントにどうしたんだろう。」 雪穂「反省したんじゃない?今までがあんまりにもな感じだったからさ」
亜里沙「だ、だからって変わり過ぎじゃない?」
真姫「それぞれが三界の代表なんだって、やっと自覚したんじゃないの?」
雪穂「……」
亜里沙「でも……なんだか、みんならしくないです。」
真姫「こんなもんでしょ。今までがふざけ過ぎてたのよ」 亜里沙「……」
真姫「考えてもみなさい。」
真姫「どこの世界に、お尻に火を付けて部屋の中をのたうち回ったり、議事録を卑猥な言葉で埋め尽くしたりする様な会議があるのよ。」
雪穂(どっちも希さんのことじゃん)
亜里沙「っ」
真姫「きっと、コレが普通なんでしょ。」
亜里沙「〜っ」
亜里沙「そ、それでもっ!」 「──ひとつ、いいかな。」
亜里沙「!?」ビクッ
絵里「なんでしょう。」
ツバサ「……」
ツバサ「コレは、天界の存続に関わるとても重要な話なのだけれど、」
亜里沙(て、天界の存続に!?)
雪穂「っ」
真姫「……」 ツバサ「この話は、ある筋から仕入れたとても信頼性の高い情報なの。」
ツバサ「みんな、覚悟して聞いてちょうだい。」
絵里「……」
あんじゅ「……」
希「……」
英玲奈「……」
亜里沙「ッッッ」
雪穂「〜っ」
真姫「……」
ツバサ「……実はね、」 ツバサ「ふ、ふわふわくりん屋さんが、店じまいするかもって……っ」 絵里「!!?」ガタッ
あんじゅ「ちょっ!!?」ガガッ
希「嘘やろっ!!?」ガゴッ
英玲奈「zzZ」
亜里沙「」
雪穂「」
真姫「……は?」 /cVσ_VσV 短くて申し訳ありませんが
今日はここまでとさせて下さい。
明日の夜にまた更新しますので
何卒宜しくお願いします。 廃ふわふわくりん屋さんの危機に立ち上がった(物理)3人の少女達の物語! 皆、役職になったんだ。役職名も考えてあるのがいいね /cVσ_VσV 最後の蛇足を入れさせて頂きます
今現在の全員の役職を記載しますので
ご覧いただければと思います。
【音ノ木・パンナコッタ(旧ポン・デ・リング)】
英玲奈 天使長
ツバサ 天使監督官
絵里 天使教育長
穂乃果 天使教育士
こころ 天界大書庫、司書
理事長 天使特別顧問
ヒデコ 天界大書庫、司書教諭
フミコ 天界大書庫、司書補
ミカ 天界大書庫、司書教諭
虎太郎 天使見習い(下天)
【魔女の辺境】
あんじゅ 辺境の長
希 廃城管理官
凛 魔女、魔女認定試験官
ことり 魔女(交換留学生)
ここあ 魔女見習い
真姫ママ 廃城管理官補佐、相談役
【下界】
真姫 お医者、三界中立
にこ 看護師、三界中立
花陽 村人、診療所助手
亜里沙 王国騎士団、副団長
雪穂 王国騎士団、団長
ほのママ 和菓子屋販売員(元騎士団長)
ほのパパ 和菓子職人、天界道具職人
にこママ 村人(元三界中立) >>114
/cVσ_VσV はい。目下の大問題です
>>115
/cVσ_VσV 立ち上がってしまいました
もはやいつもの彼女たちですね
>>116
/cVσ_VσV きっとこうなるんだろうなと考えて
それらしく割り振ってみました。 /cVσ_VσV 皆さん、見て頂き有り難う御座います
これから少しだけ更新しますので
どうか宜しくお願いします。 絵里「つ、ツバサっ、それ本当なの……?」
ツバサ「うんっ、」
ツバサ「この間、穂乃果と食べに行った時オバさんが……そ、そろそろ引き時かもって……」
絵里「あぁあぁぁ……そんなぁ……」ガクッ
あんじゅ「ッッッ」
あんじゅ「せ、宣伝よ宣伝っ!!」
英玲奈「……んぁ、」ムクッ あんじゅ「先ずは一番人の多い下界でっ!!王さまから直々に宣伝して貰うのよっ!!」
希「そんなまどろっこしい事してるヒマないって!!」
あんじゅ「はぁ!?」
英玲奈「?」
希「それより、精神系の呪禁術で手っ取り早くそこらの女の子を洗脳して、ウチの奴隷にしたあと客としてへっへっヘ……」
絵里「希、怒るわよ?」 ツバサ「じゃあさ!ことりに宣伝して貰ったらどうかな!?伍号使ってさ!」
絵里「それも希とたいして変わらないじゃない!却下よ却下!」
ツバサ「え"〜っ!んじゃ私らで2号店出そうよ〜、その方が早いじゃん」
あんじゅ「誰が製造と販売するのよ!?」
ツバサ「あんじゅでいいよ。昔から料理得意だったでしょ?」
あんじゅ「ふんっ!」ベチンッ
ツバサ「ぃいったぁ!!?」 英玲奈「で、その2号店はどこに出すんだ〜?」
絵里「いやっ、まだ出すなんて決まってないわよ!」
ツバサ「出そうよ!もう思い切って下界でさ!」
希「下界かぁ、ならやっぱり城下町がええんやない?」
ツバサ「広場の近くとかいいよね!人がいっぱい来るし!」
英玲奈「ふあ〜ぁ、」 あんじゅ「まず、お城に出店の許可を取らなきゃ話にならないでしょ」
絵里「だからぁ!なんで出す方向で進めるのよぉ!?」
あんじゅ「あ……」
絵里「だいたい、私たちの一存でどうこうできるものじゃ──」
ピンポンパンパ-ン
絵里「!」
< 王様オッケーだってぇ〜♪
絵里「……」 <あ、キノちゃんお茶〜
<はいはい、コットンティーね。
<はぁ〜い♪
パンポンピンポ-ン
絵里「……」
ツバサ「……」
あんじゅ「……」
希「……長も来てたんやね、」
英玲奈「zzZ」 亜里沙「……お、お姉ちゃん、」
絵里「え?」
亜里沙「あの、なんでさっきまであんなに殺伐としてたの?」
絵里「あ、あぁ、それはっ」
あんじゅ「会議なのに今までふざけ過ぎてたから、次は真面目にやろーって絵里が言ったから」
絵里「ちょっと!」
あんじゅ「事実でしょ」 ツバサ「で?で?どんなお店にする?」ウキウキ
希「そうやんなぁ」
希「まずは、販売員の子らは全員豹柄のスリングショットを着用。スカートは超ミニね。」
ツバサ「……」
希「んで、調理の子は裸エプr──」
絵里「亜里沙っ!!」
亜里沙『ハイッ!!』バォオオオオッッ!!!
希「ふぬぬぬぬぬぬんっ!!?」ブルルルルッ
ドテッ あんじゅ「はぁ……」チラッ
英玲奈「zzZ」グガ-ッ
あんじゅ「!?」
絵里「ちょっとぉ!!」ドンッ
英玲奈「……んむ、」
あんじゅ「アンタ、寝顔とかホント気を付けなさいよね!」
絵里「そうよ!女の子でしょ!?」
英玲奈「なんだ?なんの話だ?」 ツバサ「鼻ちょうちん付けて白目剥いて寝てるとか、最悪の部類だからね?」
英玲奈「あ〜、ははっ」
希「チッ、久々にサイズ確認しようと思ったのに……」
ツバサ「のぞみぃ!!お願いだから聞こえないとこで言ってよ!!」
あんじゅ「言わせなきゃいいのよ、口にこの用紙でも詰めておきなさい」
絵里「もぉーっ!!話進まないからぁーっ!!」 /cVσ_VσV ごめんなさい
昨夜は寝てしまいました
午後に残りを更新しますので
何卒宜しくお願いします。 >>131
/cVσ_VσV 本当にそうですね
成長したものです。 /cVσ_VσV 遅くなってごめんなさい
今から更新しますので、
どうか宜しくお願いします。 真姫「……コレって会議なの?」
亜里沙「ま、まぁまぁ。ネタ出しとかも立派な会議ですから」
英玲奈「私はこの会合好きだぞ。寝れるのはとてもいい事だ」
雪穂「寝ないで下さい」
真姫「まったく、結局いつもと同じじゃないのよ。」
亜里沙「ホント、しょうがない人たちですよね〜。」
亜里沙「ふふっ♪」 ガチャンッ!
「ツバきゅんっ!!」
ツバサ「!?」
穂乃果「ふわふわくりん屋さん潰れないってさっ!!!」
絵里「ほ、穂乃果?」
雪穂「お姉ちゃん!?」
ツバサ「穂乃果!それホントなの!!?」
穂乃果「ホントホント!!さっきおばちゃんに聞いてきたもん!!」 ガチャッ
こころ「穂乃果さんっ!いま会議中ですよ!?」
亜里沙「あ、こころちゃんだ。」
こころ「皆さんっ、邪魔してごめんなさい!」
穂乃果「こころちゃん!ふわふわくりん屋さんがさ!」
こころ「分かりましたから!それは後で聞きます!」 希「やぁ〜、こころちゃんまた美人になったねぇ〜」
こころ「へ?」
英玲奈「背なんかもう姉より大きいんじゃないか?」
こころ「い、いやぁ……っ///」
ツバサ「そうだ、おばさんに2号店の話しなくちゃ!」
穂乃果「2号店!?いつ出すの!?」
絵里「あの、まだ会議中なんだけど……」 真姫「……」
あんじゅ「……」
あんじゅ「あのさ、」
真姫「……」
あんじゅ「花陽に言っておいて。たまには辺境にも来なさいって」
あんじゅ「そのくらいならアンタにも出来るでしょ?」
真姫「……」
あんじゅ「……ちょっと、」
真姫「……」 あんじゅ「聞いてるの?」
真姫「……」
真姫「……驚いたわ、」
あんじゅ「はぁ?」
真姫「土偶って喋るのね。」
あんじゅ「」ブチッ
ズボゥッ!!!
あんじゅ「そんっなに○されたいのねっ!!?このヤブ医者はっ!!!」メラメラッ!!!
真姫「ベラベラと喋ってんじゃないわよっ!!!この土偶魔女っ!!!」ビシイィッ!!! 希「へっへっ、出るとこ出てきたなぁ……」
亜里沙「希さん、今度こそ飛ばしますよ?」
英玲奈「ハハハ、」
雪穂「お姉ちゃん、また勝手にお店の饅頭持ってったでしょ?」
穂乃果「ギクッ!?」
こころ「もう、いいから行きますよ!」
穂乃果「どーしよーっ!!またお母さんに怒られるぅーっ!!!」
絵里「……」
ツバサ「……」 絵里「あっ」
ツバサ「!」
絵里「……」
ツバサ「……」
絵里「ふふふっ」
ツバサ「あはは、」 「ねぇねぇ!」
絵里「!」
ツバサ「え?」
穂乃果「この後さ、みんなで食べに行こうよ!ふわふわくりん!」
こころ「もぅ、」
亜里沙「やったー♪」
雪穂「しょうがないなぁ」 真姫「この女抜きでね」
あんじゅ「アンタが抜けなさいよ」
希「おー♪」
英玲奈「よ〜し、行くかぁ」
絵里「そうね、みんなで行きましょうか。」
ツバサ「行こう行こう!」
穂乃果「えへへ♪」 広―いお空の上
そこに漂う、大きな大きな雲の中にある
アンニュイな天使たちの住まい【天界】 巨大な木のウロを超えた先。
そびえる廃城と変わった家々を構えた
好奇心旺盛な魔女たちの暮らす【魔女の辺境】 綺麗な海を臨んだ堅牢なお城。
様々なお店が賑わうその城下に、
のんびりのんきな人々が住まう【下界】 いつか夢見た幸せの中
繋いだ手と手の温もりを大切に
思い悩んだ日々を見送りながら
今、本当の平和を抱きしめました。
この三界を巡った、壮大なお話の数々は
多くの希望を明日に乗せたまま
──静かに、幕を下ろさせて頂きます。 ──────
───
─
海未「……おしまい。」
海未「これにて、この物語は終わりとなります」
海未「皆さん、永らくお付き合い頂けたこと、本当に感謝しています。」
海未「……」
海未「ありがとうございました。」
パチパチパチパチパチパチパチパチッ
海未「!」 千歌「面白かったよぉーっ!!」パチパチッ
鞠莉「いぇーすっ!コングラッチレーショーン!!」パチパチッ
海未「あはは、ありがとうございます」
梨子「みんな仲良く終わって、本当に良かったです。」パチパチッ
善子「ふっふっ。ラグナロクは終結し、ここに楽園への扉が開かれたのね」パチパチッ
海未「そうですね。正に恒久的な平和だと思います。」
ダイヤ「紙芝居屋さん、本当にお疲れ様でした。」パチパチッ
果南「長かったけど、凄く楽しませて貰ったよ。ありがとう。」パチパチッ 海未「いえ、皆さんが支えてくれたからこそ、ここまで続ける事が出来たんです。」
ルビィ「あの……可愛くてとっても素敵なお話でした!」パチパチッ
花丸「一人でこんな絵とお話を作れるんだもん、紙芝居屋さんは凄いずらぁ〜。」パチパチッ
海未「恐縮です。拙いながらも、ここまでこれて本当に良かったと思います。」
曜「良かったよぉー!コレぞまさにハッピーエンドってヤツだね!」パチパチッ
海未「ふふっ。」
海未「……そう言って頂けて、私も本当に嬉しいです。」 千歌「はぁー・・・」
千歌「なんか、凄く胸がいっぱいになった気がする。」
曜「みんなハッピーで終わったもんねぇ。ホント、感無量ってかんじかな!」
鞠莉「イェース!心がキュンキュンしましたぁー!」
海未「うふふ、」
梨子「最後に楽しそうな雰囲気で終われたもんね、凄く素敵でした。」
梨子「…………壁は無かったけど、」ボソッ
海未「!?」 ダイヤ「あの、とんでもない術を使われてしまった時は、正直言ってハッピーエンドはあり得ないと思ってしまいましたが」
ダイヤ「まさか、それを全て見越した上での行動だったとは思いもしませんでしたわ。」
花丸「何回も書き換えを失敗して、その末に思い付いたアイディアだったんだよね」
海未「はい。予定調和を崩すには、やはりその手段しかないと思った様です。」
花丸「……様です?」
海未「あっ、い、いえ!そう思ったんです!」 果南「それにしても、あの絵里って子。アレだけ監督さんの事を恨んでたのに、よく仲直り出来たもんだよねぇ」
善子「本当にね。私だったらたぶん、顔を合わせた瞬間呪文で粉々にしてると思うわ」
ルビィ「ピギィ……ッ」
ダイヤ「物騒なこと言わないで下さいまし」
曜「正直、なんで仲直り出来たのか、私にはよく分かんないんだよねぇ」
梨子「難しい話だよね」
海未「……」
千歌「……」 千歌「……ねぇ、紙芝居屋さん。」
海未「はい」
千歌「仲直りってさ、二人だけの問題にしちゃいけないんだって、」
千歌「このお話を観て、私はそう思ったよ。」
海未「……」
千歌「だって、許す方も、それに許して貰う方も、ケンカした瞬間から独りぼっちになっちゃうんだもん」
千歌「きっと、最初は辛いかも知れないけど、それでも……」
千歌「誰もいないよりは、誰かが隣にいた方が絶対にいいもん。」 海未「……そうですね。」
海未「一人の力なんて、本当に大したものではありませんから」
海未「それが諍いなら、尚のこと誰かの力を借りなければ、解決はより困難なものになってしまうでしょう」
海未「だからこそ、こんなにも広い世界で、私たちは小さく寄り添い合っているのでしょうね……」
千歌「……」
曜「……」
梨子「紙芝居屋さん……」 「オッオーゥ!」
海未「!」
鞠莉「な〜に湿っぽくなってるんデスカぁ〜?」
鞠莉「ハッピーエンドなんだからぁ、みんなもっとお祭りみたいにはしゃがないと!」
花丸「うふふ、そうだねぇ〜。みんなハッピーハッピーずら〜♪」
善子「クックック……、ここに祝いましょう。ヨハネ降誕の日を。」
海未「……」
海未「そうですね、その通りです。」 ルビィ「ぅゅ、か、紙芝居屋さんっ」
海未「はい?なんですか。」
ルビィ「次は、どんなお話をしてくれますか……?」
海未「次、ですか、」
海未「そうですねぇ。また、楽しいお話がいいですね……」
海未「……」
ルビィ「?」 曜「──あっ!」
曜「ねぇねぇ、みんな。」
千歌「?」
ダイヤ「はい?」
果南「どうしたのさ?」
曜「あのね、」
「遊園地が完成したんだって!」
海未「……」 善子「ほ、ホントに!?」ザッ
善子「……あっ、」
鞠莉「オーゥ!身を乗り出したくなる気持ち、私も分かるわよ?」
善子「うぅ……っ///」
果南「やぁ〜、これは楽しみだねぇ」
花丸「その話、まるも聞いたずらぁ〜」
花丸「開園記念で、子供にはオモチャと変わったアメを配るんだって〜」
ルビィ「!?」 ルビィ「お、お姉ちゃん!!」ガシッ
ダイヤ「へ?」
ルビィ「まだお昼過ぎだから間に合うよ!行こうっ!」
ダイア「る、ルビィ!?今からですの!?」
ルビィ「今からですのっ!!」
ダイヤ「〜っ」
曜「あはは」
花丸「ノリノリずらぁ〜」 善子「さぁ行きましょう!リトルデーモン達よ!」ザッ
花丸「は〜い♪」スッ
曜「了解であります!」タタッ
鞠莉「イェーイ♪」バッ
果南「お。かけっこなら負けないよ?」スッ
梨子「ちょっ、ちょっと待ってよぉー!」ザッ
千歌「えへへ。よぉーし!」グッ
千歌「あ」 海未「……」
千歌「紙芝居屋さん……」
「おーい!」
千歌「!」
「はやくはやく〜っ!」
「置いてくわよー!?」
千歌「っ」
海未「……さぁ、行ってらっしゃい。」
海未「みんな待ってますよ?」 千歌「……」
千歌「また、来るから!」
海未「……」
千歌「絶対に来るからねっ!」
海未「……」
海未「……はい、」ニコッ /cVσ_VσV これにて、第九幕は終わりとなります
次回が本当の最後となりますので、
また、お付き合い頂けたら幸いです。 環境の激変でここしばらく読むに読めずやっと追いついて読むことができましたが
終演まで残り一幕までにはなんとか間に合ったようでよかった
千歌ちゃんの言う仲直りのくだりは心から納得せざるを得ず >>168
/cVσ_VσV 分かってはいた事ですが
それでも、寂しいものですね
>>169
/cVσ_VσV 不粋を通り越しています
なにより営業妨害ですよ
>>170
/cVσ_VσV いえ、そんな大それたものでは無いです
どちらかと言えば願望でしょうか
>>171
/cVσ_VσV ありがとうございます
必ずハッピーエンドにすると
前々から決めていましたから >>172
/cVσ_VσV 失念していました
難しいものです
>>173
/cVσ_VσV 恐縮です。
ですが、恐らく半分も活かせてはいない
そんな気がします。まだまだですね
>>174
/cVσ_VσV いえいえ、此処までお付き合い頂けた事
本当に有り難く思っています
共感して頂けて何よりです。
>>175
/cVσ_VσV みんな元気で素晴らしいです。
きっと楽しく遊んでいる事でしょう /cVσ_VσV お待たせして申し訳ありません
最後の更新なのですが、
少し手直しする箇所がありまして
すみませんが、明日の夜まで
どうかお待ち頂けないでしょうか
最後の最後まで本当にごめんなさい。 終わってしまうのか
2で止まってるので今から読もうと思ってるけど感想書く頃にはスレは落ちてると思う、でも読んどくよ >>179
/cVσ_VσV ご心配をお掛けしてすみません
>>180
/cVσ_VσV お読み頂きありがとうございます
私としてももう少し続けたいのですが
お話の都合上、それも中々難しく
本当に申し訳ないと思っています。 /cVσ_VσV お待たせして申し訳ありません
今から更新させて頂きますので
どうか最後まで宜しくお願いします。 〜薔薇と謎のオブジェと二つのステージと海と大きな時計があって人が賑わう広い公園〜 キャハハハッ!
マッテヨ-!
ワイワ-イ!
──キキッ、
「ふぅ、」
海未「よいしょっと」
海未「……」 <ドッチボ-ルスルヒト-!
<ハ-イ!
<ボクモヤル-!
<チ-ムド-スル-?
海未「……ふふっ、」
海未「今日も子供たちは元気ですね。」 海未「ついこの間、お話が終わったばかりだと言うのに」
海未「それも、もう随分と昔のことの様に感じます」
ボ-ルヒッカカッタ-!
オマエトレヨ-!
ワ-ワ-!
海未「……」
海未「彼女たちの大冒険……そして、平和になったお話」
海未「私が語るお話で、あんなに賑わったのは本当に久しぶりでしたね」
海未「……」 スッ
海未「……さて、」
海未「みなさーん!紙芝居は如何ですかー!」
海未「紙芝居をやりますよー!」
ワ-ワ-!
キャハハハッ!
「みなさーん!」
………
… あの、素敵な時を皆さんと過ごしてから
少しだけ時間が経ちました
変わらない景色の中で、変わらない私は
今日も足繁く通い続けます
遊園地の人気は
もはや街の隅々まで行き渡っている様で
週末には、子供の手を引く大人たちの姿が
あちこちで見受けられます
街に、新しい風が吹きはじめました。 …
………
ホ-ラッ!カエリマスヨ!
キョウノゴハンハ-?
カレ-. スキデショ?
ワ-イ!
海未「……」
海未「……こんな日もあります。」
海未「でも、大丈夫」
海未「明日は、きっと来てくれますから。」 〜薔薇と謎のオブジェと二つのステージと海と大きな時計のある広い公園〜 「──よっと、」ストッ
海未「ふぅ」
マッテマッテ-!
オソ-イ!
アハハハ!
海未「……」
海未「ふふっ、」 海未「今日も、とてもいいお天気ですね。」
海未「子供たちも所狭しと駆け回っています」
海未「……」
海未「……私も頑張らないと、」
海未「みなさーん!紙芝居ですよー!」
「みなさーん!」
………
… 新しい風は子供たちの興味をくすぐり
また、古い物を露わにして行きました
居場所を無くした古い物たちは
今、あちこちで慌てふためいています
突然、支えを失った看板の様に
この街にポツンと、ただ取り残されました
それだけなんです。 …
………
海未「……」
海未「……明日はきっと、」
海未「うん」
海未「そんな予感がします。」 〜薔薇と謎のオブジェがあって海が見えて大きなステージのある広くて寂しい公園〜 ──キキッ、
「……」
アレ-?マダキテナイノ-?
ユウエンチダッテサ-
アタシモイキタ-イ!
海未「……」 オカシモラッタ-?
ウン!
オイシイヨネ-
海未「……」
海未「……はは、」
………
… そうですね
子供たちは、今日も元気に駆け回っています
でも、それは嘗てほどのものではありません
声は減ってしまいました、しかし
私は、今もこうしてお話を届けようとしています
あの、素晴らしい時間をまた共有する為に
ただ辛抱強く待ちながら ………
…
海未「……日が、暮れますね。」
海未「……」
海未「明日は、」
海未「明日はきっと……」 〜薔薇と謎のオブジェとステージがあって海の見える広い公園〜 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています