歩夢「侑ちゃん」侑「なに?」
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歩夢「ゆーうちゃん」
侑「もう、なあに?」
歩夢「えへへ、侑ちゃんっていい名前だなって」
侑「いつも呼んでるじゃん。どうしたの急に」
歩夢「うーん、なんとなくそう思ったの」
侑「変な歩夢」
歩夢「そんなことないよお」 侑「真面目な話もいいけど、やっぱり歩夢とはもっと他愛ない話がしたくてさ」
侑「心臓とか言ったくせに、自分で耐えきれなくなっちゃった」
歩夢「もう…。けど、そういう侑ちゃんも好き」
侑「もっと好きって言ってくれていいんだよ?」
歩夢「調子に乗らないの」メッ ───
侑「…………」
歩夢「…………」ナデナデ
侑「…………」
歩夢「…………侑ちゃん」
侑「……すぅ………すぅ……」
歩夢「……寝ちゃった?」
侑「…………zzz」
歩夢「ふふ、侑ちゃんの寝顔──可愛い」
侑「…………zzz」
歩夢「───ベッドで寝かせてあげようかな」 ────
侑「……すぅ……すぅ……」
歩夢「うん、これでよし」
歩夢「ひざまくらをやめても起きないなんて、やっぱりつかれてたのかな?」
歩夢「──今日は一緒にいてくれてありがとう」
侑「…………zzz」
歩夢「もう、本当にぐっすり寝ちゃってる」
歩夢「────」 ───本当に可愛いな、侑ちゃん。
いつも私のことを励ましてくれたり──
引っ張ってくれたり、応援してくれたり、
そんな時の侑ちゃんの姿は、とてもかっこいいのに、
寝顔は子供みたいに可愛い。
歩夢「えいっ」
あっ、ほっぺぷにぷにしてる。
幼稚園の頃と変わらない感触に、ちょっとだけ懐かしくなっちゃった。
いたずらしても起きないなんて。 ───
侑ちゃんの寝顔、ずっと眺めてられるなあ。
普段は照れちゃって、なかなかこんなに近くで顔を見られないけど、
こうやってよく見てみると──
昔よりまつ毛が長くなってたり、小さかった鼻もちょっとだけ高くなってる。
さっきの話じゃないけど、侑ちゃんも大人になっていってるんだね。
私はそんな侑ちゃんについていけてるかな?
スクールアイドルとして一歩一歩進んでいけてることは、
侑ちゃん、同好会のみんな、ファンのみんなの声で分かる。
けど、上原歩夢としての私は、侑ちゃんに相応しい人間かな? いつまでも甘えてられないと思ってるけど、成長していく私を侑ちゃんはちょっぴり寂しいとも言った。
それは私が変わっていくから、ということでは無いと思う。
あれかな?反抗期で素っ気なくなる娘を見て、寂しいと感じるお父さんみたいな感じ?
大人に近づいていくことは嬉しいけれど、幼い頃の日々を思うとセンチメンタルになっちゃうような。
私も侑ちゃんとの思い出はとても大切だし、もう一度昔に戻ってみたいと思うことも全く無いわけじゃない。
けど、進んでいく時間は止められないし、戻せない。
もし時間を操れるボタンがあったとしても、それはきっと押しちゃいけないんだよね。 上原歩夢──侑ちゃんが褒めてくれた名前。
私は歩夢って名前のくせして、夢を見た侑ちゃんの足を止めようとしてた。
わがままな私も侑ちゃんは肯定してくれたけど、振り返ればあの頃の私は、やっぱり侑ちゃんの幼なじみ失格だったかも。
今が合格かは分からないけど、少なくともあの時みたいに侑ちゃんの顔を曇らせたりしないと約束できる。
辛いことがあった時は、私が侑ちゃんを笑顔にする。
今までの私は、寄りかかってばかりだったから──
今度は私が侑ちゃんの手を引っ張っていきたいよ。
歩夢「なーんて、言えたらいいな」 心の中でしか、こんなこと言えない。
でも──そうか。
言葉にできないなら、歌に乗せて届ければいい。
この想いを歌詞にして、いつか侑ちゃんに歌ってあげられたらいいな。
侑ちゃんがメロディーを付けてくれたら、きっと素敵な歌になる。
そんな日が来るのが、楽しみだなあ。
夢を見て、そこに向かって進みたいと思えるのって、こんなに素敵なことなんだね。
やっぱり私、上原歩夢なんだ。
お父さんとお母さんが付けてくれた──
侑ちゃんが良い名前と言ってくれた、この名前が好き。 ───
歩夢「侑ちゃん、失礼しまーす」
自分の──侑ちゃんが寝ている──ベッドに横になる。
そして、そっと侑ちゃんの左胸に、耳を押し当てる。
自分のとは別の、柔らかな感触に少しだけドキッとするけど、本命はこれじゃなくて──
侑ちゃんの心臓の音。
手だけじゃなくて、耳で直接聴いてみたかった。
とくん、とくん、ってゆっくり脈を打ってるのが分かる。
お母さんのおなかの中の音って言う人もいるけれど、わかる気がする。
侑ちゃんの音は、とっても穏やかな気持ちになれる。
───あっ、さっきよりちょっとだけ早くなったかな?
とくん、とくんがとく、とく、になった。
私の頭が重たいのかな?体重は預けてないつもりだけど。 ああ、ずっと聴いていたいな。
録音して、寝る時に聴いたらぐっすり眠れそう。
───さすがにそれは赤ちゃんかな?
侑ちゃんの笑いのレベルのこと言えないね、私。
ああ、尊いよ。
侑ちゃんがここに居て、私のそばにいて、生きていてくれることが。
心臓の音から、いろんな想いが産まれてくる。
こんな私を知ったら、重たいって思われちゃうかな?
でも、侑ちゃんならきっと受け止めてくれるよね?
……………。
「侑ちゃん、好きだよ」 寝ている時にしか、こんなこと言えなくてごめんね。
いつかちゃんと、侑ちゃんに伝えたいな。
私のたくさんの気持ち。
───なんだか、私も眠たくなってきちゃった。
このまま、一緒にお昼寝しよう。
おやすみなさい、侑ちゃん。 ─────
「……………」
「…………すぅ…すぅ…」
「……………」
「……………すぅ…すぅ…」
「……………」
「私もだよ、歩夢」
おわり 🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ お疲れ様!ぼのぼのして癒された神SS 🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
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🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ >>62
両方好き 次回作も楽しみにしてます🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 過去作ありがたいと思ったが全部読んだ事あるわ
これからもゆうぽむよろしくね♡ 🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 言葉にならないほどの神SSだったよ! >>62
それ以外の過去作も全部読んでたわ。あなたが神か @cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ …
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 最高だったよ 🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 今度は起きてる時に言ってね
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...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ @cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ 週明けからこんな神SS見れるなんて幸せ! 🌸 。 巛\
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@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ / +
/~ く
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ガタン / /ヽ |
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ほのぼのしながらもしっかりと成長の部分もみれて最高だった | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | 侑ちゃん・・
|*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ| ハァハァ
|⌒ /⌒ ⊥ ここがゆうぽむスレか
|@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
| ⌒ ヽ /⌒ ヽ 侑ちゃんはどこだ ハァハァ
|)@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 侑ちゃん…
| /⌒ ヽ@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ヽ
| /| | | |/⌒ ヽ | | 侑ちゃん
|ノ \\ /|/| | | |\./| | ハァハァ
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|/⌒\し'/ .\\ | |ヽ し'(ノ ハァハァ
| >/ /⌒\し'(ノ > )
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| / / つ / / (_つ
| し' (_つ |
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