[放課後・教室]


かすみ「もしかしたらっ、しず子のこと好きじゃないって言う人がいるかもしれないけど!」

しずく「………っ」

かすみ「私はしず子のこと…」


「あ〜、お話し中に悪いね。中須さん…だっけ?」


かすみ「ふえっ…?」


私たち以外、誰もいなかったはずの教室に第三者の声が響く。
かすみさん越しにそちらを見やると、扉に手をかけて佇む演劇部部長の先輩がいた。
突然のことに、私たちは唖然として固まってしまう。