侑「Hey,あゆぽん。ご飯つくって」【SS】
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―歩夢の家―
歩夢「朝だよ、起きて」
侑「うーん、あと5分」
歩夢「もう」
―5分後―
歩夢「5分経ったよ」
侑「ふぁーい」モゾモゾ
歩夢「起きて!」
侑「分かってるってばー」ゴロゴロ
歩夢「朝ごはん出来てるよ」
歩夢「そろそろ行くね」
侑「はーい、行ってらっしゃい」フリフリ
歩夢「お昼ご飯もちゃんと食べるんだよ?」
侑「Hey,あゆぽん! お仕事行ってらっしゃい!」
歩夢「・・・・・・行ってきます」
バタン
侑「寝よ」
―夜―
歩夢「ただいまー」
侑「Hey,あゆぽん。電気点けてー」
歩夢「・・・・・・うん」
パチッ
侑「ありがとう」ポチポチ
歩夢「またゲームしてるの?」
侑「まあね」
歩夢「今日のゲームアプリ起動時間は8時間だよ?」
歩夢「目が疲れちゃうから、そろそろ終わりにしようよ」
侑「Hey,あゆぽん!」
歩夢「どうしたの?」
侑「お風呂入りたいから沸かして」ポチポチ
歩夢「うん」
侑「Hey,あゆぽん! ついでにお風呂掃除も」
歩夢「・・・・・・うん」
―お風呂―
チャポン
侑「はぁー、生き返るぅー」
(脱衣所)歩夢「・・・・・・」
侑「あっ! 忘れてた!」
歩夢「!!」パアァ
侑「Hey,あゆぽん」
歩夢「どうしたの♪」
侑「テレビ番組の録画しておいて!」
歩夢「・・・・・・どの番組?」
侑「20時からやってるスクールアイドルの特番!」
歩夢「検索して録画しておくね」
侑「ありがとー」
―リビング―
侑「Hey,あゆぽん。ご飯つくって」
歩夢「いいよ。何にする?」
侑「うーん、あゆぽんのご飯はどれもおいしいから迷うなー」
歩夢「ふふふ」
侑「そうだ! オムレツが食べたい!」
歩夢「はーい♪」 歩夢「お待たせ」コトッ
侑「うん」ポチポチ
歩夢「・・・・・・」
侑「ちょっと待って。もうすぐでクリアできるから」
歩夢「・・・・・・」
侑「Hey,あゆぽん。食べさせて」ポチポチ
歩夢「もう、しょうがないなー」
カチャカチャ
歩夢「はい、どうぞ」
侑「んっ! おいしい! さすがあゆぽん」ポチポチ
歩夢「良かった♪」
侑「もっと食べさせてー」
歩夢「お口あけて」
〜〜〜
ピッ
侑「あー、面白かった」
歩夢「・・・・・・」
侑「おいしいご飯も、気持ちいいお風呂も、テレビ番組も。あゆぽん様々だよ」
歩夢「・・・・・・」
侑「Hey,あゆぽん。ベッドまで連れてってー」ゴロゴロ
歩夢「・・・・・・」
侑「あれ? Hey,あゆぽん!」
歩夢「・・・・・・」
侑「あゆぽん?」フリフリ
歩夢「・・・・・・」
侑「おーい、あゆむ〜?」
歩夢「・・・・・・」
侑「もしかしてバッテリー切れ?」
歩夢「・・・・・・」モジモジ
侑「充電しないと、だね」
歩夢「・・・・・・」ドキドキ 侑「んーっ」
チュッ
歩夢「んっ♡」
侑「ちゅぱっ」レロ
歩夢「んんっ?!」///
侑「ちゅちゅぶるっ、ちゅぱぁ」
歩夢「んあっ、ゆ、ゆうちゃ・・・・・・んっ!」
侑「ぷはぁー」
歩夢「はぁ、はぁ・・・・・・もうっ!」///
侑「充電できた?」
歩夢「じゅ、充電はできた、けど!」
侑「けど?」
歩夢「急に、し、舌ッ入れないでよ。ビックリするでしょ・・・・・・」モジモジ
侑「あっ」
歩夢「もう、ちゃんと聞いてる?」 侑「歩夢」ズイッ
歩夢「えっ」ビクッ
フキフキ
侑「涎ついてたよ」
歩夢「ゆっ、侑ちゃんのせいでしょ!」///
侑「だって、あゆぽんバッテリー切れだったじゃん」
歩夢「普通のでもちゃんと充電できるもん」
侑「普通? 普通ってどんなの?」
歩夢「だから、こう、その、ちゅっ、って」///
侑「えー、どんなのか分からないなー」ニマニマ
歩夢「分かってるでしょ? それは分かってる顔だよっ」
侑「分からないよー。あーあ、このままだとあゆぽん充電できなくなっちゃうなー」
侑「ぽん変(ぽんを変更する事)して、せつぽんとかかすぽんにしようかなー」
歩夢「ダメぇーーッ!?」ガバッ
バタン
歩夢「やだやだやだ! あゆぽんは侑ちゃんと契約済みなの! 解約できないの!」ウルッ 侑「ずっと?」
歩夢「ずっと・・・・・・」モジモジ
侑「それならさ、充電のやりかた教えて?」
歩夢「・・・・・・うん」
チュッ
歩夢「充電は優しくしてね」///
侑「・・・・・・」
歩夢「侑ちゃん?」
侑「もっと給電したい・・・・・・」
ガバッ
歩夢「きゃっ?!」
侑「充電って、奥までしっかり挿さないと故障の原因になるんだって」
歩夢「え? え? まだ、するの?」
侑「あゆぽんが故障したら生きていけない・・・・・・」
歩夢「いいよ♡」ボソッ
侑「歩夢ーーッ!!」 すみません。連投規制で間に合わなさそうです
落ちたら昼に立ててみます ヒモ侑ちゃんはわりかし似合っていてなんかもやもやする
―翌朝―
侑「Hey,あゆぽん。おはよー」ゴシゴシ
歩夢「どうしたの? 1人で起きてくるなんて珍しいね」
侑「もう起きて平気なの?」
歩夢「侑ちゃんが頑張ってくれたおかげで元気になれたよ」ニッコリ
侑「良かったー」ホッ
歩夢「風邪くらいで大袈裟だよ〜」
侑「だって、歩夢まで愛ちゃんみたいになったら・・・・・・」
歩夢「あ、あの事は、侑ちゃんのせいなんかじゃないよっ」
侑「・・・・・・寝る」
バタン 歩夢「ご飯できたよー」
侑「・・・・・・」
歩夢「起きて」ユサユサ
侑「・・・・・・」
歩夢「さっきはごめんね」
侑「・・・・・・いいよ」ボソッ
歩夢「今日はお休みだから一緒に出掛けようよ」
侑「・・・・・・」
歩夢「良い天気だし、ね?」
侑「Hey,あゆぽん。もう少しだけ寝かせて」
歩夢「・・・・・・うん。待ってるからね」
バタン
―街中―
侑「んーっ! 気持ちいい」ノビノビ
歩夢「ふふっ」
侑「Hey,あゆぽん。手を繋いで」
歩夢「はーい♪」ギュム
侑「このあたり、なんか人が多いような」キョロキョロ
歩夢「なにかイベントでもやってるのかな」
侑「・・・・・・Hey,あゆぽん。もう少し静かなとこに行こ」
スタスタスタ
―カフェテリア―
侑「あー、疲れたー」
歩夢「まだお昼になったばかりだよ?」
侑「Hey,あゆぽん! オムライス食べたい」
歩夢「すみません。オムライス2つ、お願いします」
〜〜〜
侑「んー、おいしかったー」
歩夢「初めてのお店だったけど、また来たいね」
侑「Hey,あゆぽん。次はあゆぽんの行きたい所に行こう」
歩夢「うーん。新しい洋服とか小物を見ておきたいかも」
侑「よーし、午後からも頑張るぞー」
―夕方・歩夢の家―
侑「もう、動けない」バタン
歩夢「楽しかったね」
侑「Hey,あゆぽん。お茶飲みたい」
歩夢「待っててね」
侑「Hey,あゆぽん。今日は楽しかった?」
歩夢「すっごく楽しかったよ♪ 侑ちゃんが荷物持ってくれたから、私は楽チンだったし」フフッ
侑「それなら良かった」
歩夢「私の買い物ばかりでごめんね」
侑「あゆぽんは気にしなくていいよ」
歩夢「本当は侑ちゃんの服も買ってあげたかったんだけど・・・・・・」
侑「私のはいいってば」
歩夢「でもね、新しい服があると、1人でも外に出たくなるかもしれないし」
侑「私には、あゆぽんが居てくれればそれだけでいい」
歩夢「でも――」
私は、歩夢の言葉から逃げるように目を閉じた。
―街中―
ガヤガヤガヤ
侑「入場無料です! ぜひ見て行ってくださーい!」
愛「あっ! ゆうゆじゃん!」
侑「え、えっ?! 愛ちゃん!?」
愛「そだよー。愛さんだよー」
侑「うわぁーっ! すっごい久しぶりだね」
愛「お互い、大学入ってからも忙しかったからね」
璃奈「お祭り?」
侑「璃奈ちゃんも久しぶり!」
璃奈「こんにちは」ペコリ
侑「2人とも相変わらず仲良し・・・・・・」
恋人繋ぎの2人。その薬指には、銀色に輝く指輪がはめられていた。
愛「そーっ! 愛さんとりなりーは仲良しなんさ!」
璃奈「うん」ピトッ
侑「へ、へえー」
愛「アタシ達、今度結婚するから」
侑「・・・・・・マジで?」
愛「マジ過ぎてマッジブルーになりそー。なんつって!」キリッ
侑「お、お、おめでとうっ!」
璃奈「ありがとう」 これから式場の下見に行くという2人
侑は、絶対に行く! と息巻いた。
愛「それで、ゆうゆは何してたん?」
侑「私は、このイベントの運営チームの1人なんだ」
璃奈「スクールアイドル?」
侑「そう! 基本的には本人達が主導だけど、演出とかのお手伝いって感じかな」
侑「イベント運営って、初めてだと何もかも分からなくて大変だからね」
愛「さっすがゆうゆ! やるじゃん」
侑「あはは。私なんてまだまだ下っ端だよ」
愛「どうする? ちょっと見て行ってみる?」
璃奈「愛さんが行きたいなら」チラッ
愛「もう! そう言って行きたそうにしてるじゃん」
璃奈「興味はある」
侑「うんうん! 2人ともトキメキ感じちゃうよ!」
愛「あはは。ゆうゆは相変わらずだねー」
―運営テント―
ビューッ
侑「お疲れ様です」
上司「お疲れさま。チラシはどう?」
侑「全部配り終わりました」
上司「さすが高咲」
侑「私なんてまだまだですよ」
上司「それは嫌味? 営業成績トップの高咲が言うセリフじゃないだろ」
侑「それはたまたまだって、いつも言って――」
キャアアアアッ
ガシャーン
「!?」
イベント会場の歓声を掻き消すほどの轟音が辺りに響きわたった。
上司「高咲ッ! 行くぞ!」
侑「はい!」
タッタッタッ 侑「すみません! 通してください! 道を開けてください!」
人集りかき分けた先には、出店の1つと思われるテントがぐしゃりと潰れていた。
上司「なんでこんな所にテントが」
侑「こちら高咲! ステージ1の広場前にて事故発生」
侑「○○さんは、消防と救急車の手配をお願いします。持ち場の離れられるスタッフはけが人の救護をお願いします」
〜〜〜
テントや機材に足や腕を挟まれただけの人は、比較的容易に助ける事ができた。
通報から数分後には、救急車とレスキュー隊員が現場に到着した。 上司「あとはレスキュー隊員に任せよう」
侑「はい! みんなを手伝ってきます!」
上司「お前は少し休め」
侑「休んでる場合じゃないです!」
上司「足元がフラついているお前が行って何ができる?」
侑「・・・・・・分かりました」
「おい! 中にまだ2人倒れてるぞ!」
侑「!?」クルッ
ひしゃげた骨組みの奥に、見間違えようのない鮮やかな髪色が見えた。
「ジャッキとカッター持ってこい!」
「はい!」
侑「りな、ちゃん・・・・・・?」 >>32
文章が規制に引っかかっていたようなので適当に書いたら誤用しました。すみません。
以下に訂正
璃奈「ショウタイジョウおくる」
侑「やったー!」
―夜・かすみの家―
バタン
かすみ「はぁー・・・・・・疲れた」
かすみ「って、ダメダメ。こんな可愛くない顔を見せちゃダメです」
かすみ(誰にも見られないのになに言ってるの、私)
かすみ(一番見せたかった人は、もう・・・・・・)ポチッ
テレビ『それでは、新進気鋭の若手女優・桜坂しずくさんにお話を聞かせていただきましょう!』
テレビ『ご登場ください!』
テレビ『きゃあああっ!!』
かすみ「また演技してる」ボソッ
かすみ「はぁーあ、かすみんもテレビ出たかったなぁ」スッ
目を閉じ、スポットライトの当たるステージを思い浮かべる。
かすみ(可愛い衣装に、可愛いステージ、そして可愛いかすみん)
かすみ(みんながかすみんの事を待っていてくれて、みんながかすみんの事しか見ていなくて)
かすみ「出たかった、なあ」ウルッ
グウゥ
かすみ(コッペパン食べよ)ゴソゴソ
〜〜〜
司会者『ついに、来週から一般向けにも販売される”ぽん5シリーズ”』
司会者『全8種類の中でも一番人気と噂されているのが、通称しずぽんこと桜坂しずくモデルです』
しずく『あはは。なんだか恥ずかしいですね』
司会者『前モデルである”ぽん3”と”ぽん4”では、様々な方々を癒していたと聞いていますが、反響は桜坂さんの所までも届いていましたか?』
しずく『はい。その時は産業用のみだったので、老人ホームや介護の現場などで活躍していました」
しずく『私のところにも、何十通もお手紙をいただきました』 司会者『最新シリーズとなる5シリーズですが、どんな方に持ってもらいたいですか?』
しずく『そうですね。基本は話相手ですが、そばに居るだけでも癒されると言ってくださる方もいます』
しずく『たとえば、家に帰った時に部屋が暗くて寒い、という経験をされた方も多いと思います』
しずく『ぽん5シリーズでは、あらかじめ帰宅時間を伝えておく事で、家のエアコンや電気を点けておいてくれます』
司会者『しかし、それらは従来のスマートスピーカーでも可能でしたよね?』
しずく『はい。ぽん5シリーズのすごい所は、「おかえりなさい」って言ってくれるんです。玄関を開けると出迎えてくれるんです』
司会者『それは嬉しいですね』
しずく『はい。本当に家族のように感じられると思います』 司会者『本当は、スタジオにもサンプルを貸していただきたかったのですが、今回は許可が下りませんでした』
しずく『残念です。私も、しずぽん以外の情報はほとんど知らないんです』
司会者『そうだったんですね。ところでこの”ぽん5シリーズ”どこで購入できるのでしょうか?』
しずく『はい。サービスセンターにお電話していただく事で、購入権の申込ができます』
しずく『みなさんのご連絡、心よりお待ちしております』ペコリ
司会者『電話番号は――』
かすみ「私の家にしず子が・・・・・・ふっ」ニヤリ
かすみ「なーんて」(そんな高いモノ買えないって)
司会者『長期ローンにも対応しています。ご気軽にご相談ください』
かすみ「・・・・・・いやいやいや」(しず子の為に借金する?)
かすみ「まあ、買わないけど、旧友のよしみでHPくらい見てあげてもいいかなー」
ポチポチ かすみ(家事もしてくれる。朝も起こしてくれるし、外にも出られる)「いいなー」ボソッ
かすみ「でも、たか・・・・・・!!」
”お互いの呼び方を変更できるようになりました(標準装備)”
しずぽん『かすみさん、おかえりなさい』ニッコリ
かすみ『しず子ぉ、かすみん肩が凝っちゃいましたぁ』
しずぽん『ほら、早く横になって。マッサージしてあげるから』 かすみ「ふへへ」(大女優のしず子が私にマッサージ・・・・・・)ニマニマ
かすみ「んー」(貯金も少しはあるし、ローンなら)
かすみ「あっ! そうだ」(かすぽんも販売されるから、その印税で)
ポチッ
―1週間後ー
かすみ「こ、こんにちはー」キョロキョロ
璃奈「やっぱりかすみちゃんだった」
かすみ「りな子?! どうしてここに!」
璃奈「販売代理店の店長だから(きりり)」
かすみ「璃奈ちゃんボードも久しぶりー」フリフリ
璃奈「(久しぶり)」
かすみ「じゃあ、そういう事で」アセアセ
璃奈「要らない?」ボソッ
かすみ「・・・・・・」
璃奈「帰るなら繰り上げ当選の連絡しないと」
かすみ「待って!」
璃奈「・・・・・・座って」
かすみ「う、うん」ソワソワ
璃奈「まずは、このアンケートを書いて」
かすみ「アンケート?」 璃奈「ぽんからの呼ばれ方、呼び方とか色々と決められる。後からでも、ぽんに言えば変更もできる項目もあるけど」
璃奈「オプションもあるから、よく読んで」
かすみ「へ、へえー」
璃奈「盗み見したりしないから、好きなように書いていいよ」
かすみ「分かった」
璃奈「書けたら呼んで。奥に居るから」
かすみ「え、えっと、他のお客さんは?」
璃奈「ここには私1人しか居ないから、時間差で来店してもらってる」
かすみ「そうなんだ」
璃奈「それじゃあ」
かすみ「あっ、待って! 久しぶりに会えたんだから、もうちょっとお話しようよぉ」
璃奈「忙しいから」
かすみ「愛先輩のお見舞い、最近ちゃんと行ってる?」
バタン
かすみ「・・・・・・」カキカキ
―1時間後ー
璃奈「契約書類も問題なし。これで終わり」
かすみ「あー、やっと終わったぁ」
璃奈「・・・・・・ありがとう」
かすみ「え?」
璃奈「しずぽん、大事にしてあげて」
かすみ「当たり前でしょ」
璃奈「しずぽんも、しず子って呼ばれて嬉しいと思うから」
かすみ「見てるじゃん! 見ないって言ったのにぃー!」///
璃奈「・・・・・・見てないよ(にっこりん)」
かすみ「ま、まさか、元アイドルのかすみんの住所を知る為に代理店を?!」
璃奈「それはない」 かすみ「かすみんが元アイドルだからって、家まで押しかけて来ちゃダメなんだからね?」
璃奈「もう終わったから帰っていいよ」
かすみ「そんな冷たいこと言わないでぇー」
「すみませーん」
璃奈「ほら、次のお客さんが来たから」
かすみ「電話番号も書いてあるから、暇になったら連絡してくれてもいいからね?」
璃奈「忙しいから無理」
かすみ「はぁーい」シュン
―3日後―
かすみ「今日もつか・・・・・・!!」(家の前に誰かいる)ジーッ
かすみ「ま、まさか」(かすみんのストーカー?!)
かすみ(警察に・・・・・・)「って、あれ? もしかしてしず子?」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「ああ、しずぽんかー」ホッ
かすみ「外で待たせちゃってごめんなさ〜い」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「えーっと。Hey,しず子」
しずぽん「どうしたの?」
かすみ「!!」ビクッ
しずぽん「??」
かすみ「と、とりあえず中に入ろっか」ドキドキ
しずぽん「はい」ニッコリ
―かすみの家―
かすみ「紅茶しかないけど我慢してね」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「Hey,しず子。紅茶飲んでみて」
しずぽん「いただきますね」ゴクリ
かすみ「おぉー」
しずぽん「おいしいね」
かすみ「可愛い・・・・・・」ボソッ
しずぽん「ふふっ、かすみさんの方が可愛いよ」ニッコリ
かすみ「え、え、ええぇっ?!」///
グウゥ
かすみ「あっ」///
しずぽん「そろそろご飯の時間だね」
かすみ(いつもは作り置きのコッペパンだけど、初めての食事がコッペパン?)
かすみ「そんなの全然可愛くない!」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「私が料理するから、しず子は待ってて!」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「Hey,しず子。私が料理作るから待ってて」
しずぽん「かすみさんの手料理、楽しみだなー」
かすみ「ふふーん。かすみん特製オムライス、ご馳走しちゃいますよぉ」 しずぽん「ごちそうさまでした」ペコリ
かすみ「はぁー、お腹いっぱい」ゴロン
しずぽん「よかったら、お皿洗いましょうか?」
かすみ「え? そんな事もできるの?」
しずぽん「任せて」キリッ
トコトコトコ
カチャカチャ
かすみ「や、やっぱりかすみんも手伝うぅ」アセアセ
―翌朝―
しずぽん「かすみさん、起きて。もう朝だよ」ユサユサ
かすみ「んんー・・・・・・ん? んん!?」ガバッ
しずぽん「おはようございます」
かすみ「しず子?!」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「あっ、しずぽんかぁ」 かすみ「Hey,しず子。これ全部しず子が作ったの?」
しずぽん「はい♪」
かすみ「こんなちゃんとした朝ご飯、久しぶりかも」グゥ
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「Hey,しず子。ありがとう」
しずぽん「どういたしまして」ニッコリ
かすみ「Hey,しず子。一緒に食べよ」
しずぽん「そうだね。いただきます」
かすみ「いただきまーす!」
―玄関―
かすみ「Hey,しず子。かすみんは仕事に行ってくるね」
しずぽん「行ってらっしゃい」
かすみ「!!」パアァ
しずぽん「・・・・・・」プスプス
かすみ「えっ」
しずぽん「ぷしゅーう」モクモク
かすみ「ぎゃあああっ?!」
〜〜〜
かすみ(煙は収まったみたいだけど、電話した方がいいのかな)
かすみ「Hey,しず子」ビクビク
しずぽん「どうしたの?」ニッコリ
かすみ「良かったぁ」(とりあえずは大丈夫そうかな)
かすみ「Hey,しず子。帰りは19時くらいになると思う」
しずぽん「ご飯作って待ってるね」
かすみ「うんっ!」ニコニコ
―夜・かすみの家―
ガチャッ
かすみ「ただいま!」
しずぽん「おかえりなさい」ペコリ
かすみ「Hey,しず子。ご飯はちょっと待って」
ゴソゴソ
しずぽん「分かりました」
かすみ「あった!」バサッ
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「さっそく・・・・・・あっ」
かすみ「Hey,しず子。反対向いてて」アセアセ
しずぽん「こうですか?」クルッ
かすみ「うん。かすみん、ちょっと着替えるから」
〜〜〜 かすみ「さっすがかすみん。まだまだ着れますねぇ♪」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「Hey,しず子。こっち向いて」
しずぽん「はい」
かすみ「どう? どう?」
しずぽん「かすみさん、かわいい」ニッコリ
かすみ「わぁ!」パアァ
しずぽん「でも、かすみさんの年齢で学生服というのはどうだろ」
かすみ「えっ・・・・・・し、しず子?」
しずぽん「もっと年齢に見合った大人らしい服の方が似合うと思うよ」
かすみ「いいの! かすみんはニジガクの制服を着てる時が一番楽しかったんだもん」ムスッ
カキカキカキ
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「Hey,しず子。ご飯はもうちょっと待っててね」
しずぽん「分かりました」
かすみ「ふへへ」(可愛いデザインがどんどん湧いてきます!)
〜〜〜 かすみ「出来たぁっ!!」パアァ
しずぽん「・・・・・・」Zzz
かすみ「あっ!」(いつの間にか夜中になってる)アセアセ
かすみ「へ、Hey,しず子? 怒ってる?」チラッ
パチッ
しずぽん「怒ってないよ。静かだったので目をつむっていただけ」
かすみ「遅くなっちゃったけど、ご飯食べよっか」
しずぽん「すぐに温め直すね」
かすみ「あっ、かすみんも手伝うよ」
しずぽん「ありがとう」ニッコリ
かすみ「えへへ」
―翌朝―
かすみ「わわわっ!? 遅刻しちゃう!」ドタバタ
しずぽん「・・・・・・」コソコソ
かすみ「Hey,しず子。今日はご飯いらないから」
しずぽん「分かりました」
かすみ「行って、うわっ?!」
かすみ「誰ッ?! かすみんの靴にコッペパン入れたの誰ッ?!」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「しず子ぉ!!」
しずぽん「・・・・・・」
かすみ「もう! 行ってきます!」モグモグ
バタン
しずぽん「行ってらっしゃい」フリフリ 乙
なんか、前よりもギャグ控えめで退廃的になってる…? 植物状態の愛さんの脳を解析して作られたのが初代愛ぽん何よね... ―エマの家―
エマ「Hey,カリンちゃん。そろそろご飯だから、お部屋片付けてね」
カリンロイド「・・・・・・」
エマ「コラッ。聞こえないフリしてもダメだよ」
カリン「床に置いているだけよ。散らかしてはいないわ」
エマ「もう。こんなに散らかして」テキパキ
カリン「代わりに火を見ておいてあげるわ」
エマ「見てるだけじゃなくて、焦げないように混ぜて」
カリン「はいはい」 エマ「Hey,カリンちゃん。いただきます」ペコリ
カリン「いただきます」
エマ「ん〜っ! とってもボーノだよぉ」
カリン「今日もエマの料理はおいしいわね」モグモグ
エマ「えへへぇ、ありがと〜」
カリン「・・・・・・」パクパク
エマ(本物の果林ちゃんは今頃どうしてるんだろう)
―果林の家―
果林「Hey,エマ。ご飯はまだかしら?」ゴロゴロ
えまぽん「もう少しだよぉ」
果林「いつもありがとう。本当に助かっているわ」
えま「いえいえ。私もお世話できて楽しいよ〜」
果林「Hey,エマ。明日は絶対に6時に起こしてちょうだい」
えま「はぁい」
果林「絶対よ? 明日は絶対に遅刻できないんだから」
えま「1分ごとに起こしてあげるねぇ」
―翌朝・5時―
えま「果林ちゃん、起きてぇ」ユサユサ
果林「・・・・・・」
えま「朝だよぉ」ユサユサ
果林「もう少し、だけ・・・・・・」
えま「・・・・・・」
―1時間後―
えま「時間だよー」
果林「はっ!?」ガバッ
えま「おはよう」ニッコリ
果林「今何時ッ?!」キョロキョロ
えま「6時だよぉ」
果林「あれ? ずっと私の事を起こしていなかったかしら?」
えま「??」キョトン
果林「まあ、いいわ。時間通り起こしてくれてありがとう」ナデナデ
えま「はぁ〜い」
〜〜〜 果林「Hey,エマ。さあ、行くわよ」ガチャ
えま「○○スタジオだよね?」
果林「そうよ。初めて行く所だけど大丈夫、よね?」
えま「任せてっ」
―○○スタジオ―
カメラマン「今日の朝香さんも最高だったよ」
果林「ふふ、ありがとうございます」
カメラマン「こんなに綺麗な上に慶応卒なんて、本当に非の打ちどころがなくて羨ましいよ」ハァ
果林「今回も気持ち良く撮影する事ができたわ。次もあなたにお願いしてもいいかしら?」
カメラマン「もちろんですよ! ありがとうございます!」ペコペコ
果林「それじゃあ、またね」フリフリ
カメラマン「お疲れ様でした!」ペコペコ マネ「お疲れ様です」
果林「次は?」
マネ「朝も言いましたが、控え室にてインタビュー記事の取材を受けていただきます」
果林「・・・・・・そう」
マネ「それが終わったら昼食、午後は○×スタジオでの撮影です」
果林「タクシー移動?」
マネ「はい。付き添いますか?」
果林「いいえ。今日はエマが居るから大丈夫よ」
マネ「そうでしたね」
―控え室―
えま「・・・・・・」
記者「それでは、その美しい身体を維持する為には特別な事はしていない、という事ですか?」
果林「そうね。バランスのとれた食生活、規則正しい生活、適度な運動」
果林「普通の事だから逆に難しいのかもしれないわ」
記者「たしかに、毎日続けるのは大変そうですね」
果林「大変なのは最初だけで、ルーティーンになってしまえば楽なものよ」キリッ
記者「さすが大人気モデル朝香果林、ですね」
果林「ありがとう。これからも頑張るわね」
記者「それでは、次はもう少しプライベートな事についてお伺いしたいと思います」
マネ「・・・・・・」 記者「休日などは、どのように過ごしているのでしょうか?」
果林「・・・・・・」
記者「朝香さん?」
マネ「休日は、ファッションやポーズの研究、レストラン巡り、ボルダリングを楽しんでいます」
記者「あの、私は朝香さんに――」
マネ「それでは、この話はなかったという事で」
記者「まっ、待ってください! 分かりましたから!」
果林「・・・・・・」 記者「そ、それでは、えっと、今朝の朝食を教えていただけますか?」
果林「スムージーだったわ」
記者「何味でしょうか?」
果林「Hey,エマ。今朝のスムージーには何が入っていたの?」
えま「ホウレンソウ、バナナ、ヨーグルト、牛乳、砂糖を入れたよ。少し甘めにしてみたの」
果林「主にホウレンソウとバナナね。牛乳で味を整えたわ」
記者「そう、ですか」ジーッ
えま「・・・・・・」
記者「その女性についてお伺いしても?」
果林「ふふっ、もちろん――」ニッコリ
マネ「ダメ」ボソッ
果林「ダメよ」キリッ
記者「・・・・・・分かりました」
―1週間後・カフェ―
エマ「カリンちゃん、カリンちゃん――」ブツブツ
「エマさん、落ち着いてください」ナデナデ
「そうですよ! みんなで探せばすぐに見つかりますよ!」
「チラシとビラをたくさん作ってきました!」
「エマさん、一緒に配りに行きましょう?」
エマ「・・・・・・うん」
3日前の夕方。休日だからと気合いを入れて料理していた私は、調味料を切らしてしまったの。
どうしても手が離せなくて、思わずカリンちゃんに――
「Hey,カリンちゃん。お遣い行って来てくれる?」
って、お願いしちゃって・・・・・・。
いつも一緒に行く近所のスーパーだったから大丈夫だと思い込んでた。でも、1時間待ってもカリンちゃんは帰って来なかった。
「よし! ぽん仲間にも連絡して全力で探しましょう!」
―街中―
”カリンちゃんを探しています。この顔に心当たりのある方は下記の電話番号に連絡してください”
果林「・・・・・・」
―3日後―
エマ「はい、はい。すみませんでした」ペコリ
「カリンさんからですか?!」
エマ「・・・・・・朝香果林ちゃんの事務所から、迷惑だからチラシ配りはやめてくれって」
「そんな!」ガタッ
「でも、見た目は同じだから、知らない人が見たら勘違いしちゃうかも」
エマ「せっかくみんなが作ってくれたのにごめんね」
「エマさんが気にする事じゃないですよ!」
エマ「ごめん、ごめんね。カリンちゃん」グスッ
Trrrrr
エマ「うぅ・・・・・・」
「大丈夫ですか? 抹茶ラテのグランデ頼みますか?」
「私が代わりに出ましょうか?」
エマ「うっ、ぐすっ」コクン
「もしもし、ヴェルデさんの携帯です」
『エマ? 急だけどこれから会えるかしら?』
エマ「カリンちゃん!?」ガッ
―1時間後―
果林「はぁ〜い」フリフリ
えま「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
エマ「・・・・・・久しぶり、だね」
果林「少し見ない間に痩せた、というよりやつれてるわよ」
「え? ほ、本物? やばくない?」ヒソヒソ
「ぽんじゃなくて?」ヒソヒソ
「有名人に会っちゃった」ヒソヒソ
「というか、えまぽん連れてるけど」
「もう一緒に暮らせばいいのに」 エマ「果林ちゃんも、ぽん、持ってるんだね」
果林「そうね。引いたかしら?」
エマ「ううん。私のカリンちゃんも、カリンちゃん、カリンちゃんが・・・・・・」プルプル
果林「落ち着きなさい。きっと大丈夫よ」ナデナデ
エマ「・・・・・・うん」
果林「カスタマーセンターには電話した?」
エマ「したけど、ぽんを探すがオフになってて場所は分からないって」
果林「切ってたの?」
エマ「外に出る時は、いつも私が一緒だったから」
果林「仕方ないわ。璃奈に連絡してみましょう」
エマ「・・・・・・」フルフル
果林「どうして?」
エマ「電話番号、変わってた」
果林「・・・・・・そうね。もう何年も前だもの」 「あ、あのー、少しいいですか?」
果林「なにかしら?」チラッ
「は、はい! エマさんのカリンちゃんは、これからも探すとしてですね」
「朝香さんがエマさんと一緒に居れば、とりあえずは元気を取り戻せるのではないのでしょうか?」
果林「そうね。私の家に来る?」
エマ「迷惑じゃない?」
果林「まさか」フフッ
―果林の家―
果林「Hey,エマ。鍵を開けてちょうだい」
えま「はぁい」
ガチャ
エマ「お部屋、すごい綺麗」
果林「あまりジロジロ見ないでよ。恥ずかしいじゃない」
エマ「果林ちゃん、頑張ってるんだね」シュン
果林「Hey,エマ。着替え持ってきて」ヌギヌギ
エマ「果林ちゃん?!」
えま「いつものでいいかなぁ?」
果林「ええ。ありがとう」
エマ「いつも、それ?」
果林「楽なのよ」
〜〜〜 えま「♪」テキパキ
エマ(お世話する隙がない)ジーッ
果林「エマ? 食べないと元気出ないわよ?」
エマ「あ、う、うん」
エマ「そうだよね。果林ちゃんも忙しいもんね」
果林「仕事、仕事、仕事の毎日よ」
エマ「果林ちゃんの雑誌は全部買ってるけど、もう多くて追えなくなってきたよぉ」
果林「あら、そうだったの? ありがとう」フフッ
果林「エマも忙しいのでしょう? お互い大変ね」
エマ「・・・・・・私だけじゃなくて、みんなも大変なんだよね」ウツムキ
果林「そういうのは他人と比べるものじゃないわ」
エマ「そうかもしれないけど、私が落ち込んでる事なんて些細な事なのかも」
果林「そんなワケないじゃない」
果林「私だって、えまぽんが居なくなったらと思うだけで辛いわよ」
エマ「・・・・・・ありがとう」テレテレ 果林「さあ、ご飯の後はお風呂よ。入ってらっしゃい」
エマ「え? わ、私はあとでいいよ。果林ちゃんのお家なんだから」
果林「そう?」
エマ「うん。私になんて遠慮しないで」
果林「それもそうね。私とエマの関係はそんな浅いものでもなかったわね」ニッコリ
エマ「・・・・・・」テレテレ
果林「Hey,エマ。お風呂入るわよ」
えま「はぁい♪」
エマ「果林ちゃん?!」ガタッ
果林「どうしたの?」
エマ「ぽんと一緒にお風呂入ってるの?!」
果林「そうよ?」
エマ「だ、ダメだよっ! ぽんと、その、そういう事はしちゃダメなんだよっ」///
果林「そういう事ってなにかしら?」
エマ「それは・・・・・・もう!」///
果林「体洗ってあげたり、洗ってもらったりするだけよ」
エマ「あわわわっ」///
果林「Hey,エマ。私と一緒のお風呂は嫌かしら?」
えま「ううん。果林ちゃんとのお風呂だぁい好きだよぉ♡」
エマ「きゃああぁっ!!」///
―約3か月後―
ギューッ
エマ「良かった! 本当に良かったよぉ〜」グスグス
カリン「・・・・・・」
「良かったですね。本当に」
「体や服も汚れていませんし、本当に奇跡ですね!」
「でも、綺麗すぎない?」
エマ「Hey,カリンちゃん。探してくれたみんなにお礼を言って」
カリン「知ってる? 街の風景って意外とすぐに変わってしまうものよ」
エマ「言い訳じゃなくてお礼だよっ」
カリン「迷子じゃないわ。ちょっと寄り道していただけよ」
エマ「カリンちゃん」ボソッ
カリン「迷子ではないけれど、心配かけてしまった事はごめんなさい」
カリン「こうして無事にエマの元に戻れたのは、みなさんのおかげよ。本当にありがとう」ペコリ
「いえいえ。当然の事をしたまでです!」ニコニコ 「エマさん」ヒソヒソ
エマ「どうしたの?」
「カスタマーセンターに連絡して、カリンロイドの行動記録を確認した方がいいですよ」
エマ「え? どうして?」
「カリンさん、もしかして誰かに連れ去られてたんじゃないですか?」
エマ「・・・・・・えぇっ?!」
―2週間後―
姫乃「誠に申し訳ありませんでした」ドゲザ
エマ「うんうん。話し合いは裁判所でしようね」
姫乃「待ってください! 私にも言い分があります」
エマ「・・・・・・」
姫乃「話を聞いてください。お願いします!」
果林「エマ? ここまでしているんだから聞いてあげてもいいんじゃない?」
姫乃「果林さん」パアァ
エマ「話してみて」
姫乃「はい・・・・・・」
―街中・夕方―
姫乃「はぁ、今月の果林さんも素敵です」ギュッ
姫乃(雑誌だけではなく、テレビなどにも出てほしいと思うのはワガママですかね)
姫乃「あ、あれは!!」
―公園―
カリン「・・・・・・」ポツン
姫乃「果林さん! お久しぶりです」ペコリ
カリン「・・・・・・」
姫乃「こんな所でどうしたのですか?」
カリン「・・・・・・」
ポツポツ
姫乃「きゃっ! あ、雨?」
カリン「・・・・・・」
姫乃「カリン、さん?」
カリン「・・・・・・」
姫乃「と、とりあえず雨がしのげる場所に行きますよ」ギュッ
タッタッタッ
ザァーッ
―姫乃の家―
姫乃「ふう。少ししか濡れませんでしたね」
カリン「・・・・・・」
姫乃「す、すみません! 急に家に連れてきたりして・・・・・・」モジモジ
カリン「・・・・・・」
姫乃「果林さん、もしかして怒っていますか?」アセアセ
カリン「・・・・・・」
姫乃「あ、あの! なにか言ってくれると嬉しいのですが」
カリン「・・・・・・」
姫乃「あれー?」ジーッ
姫乃(これって、もしかしてカリンロイド?)
姫乃(あのカリンロイドが今は私の家に)ゴクリ
姫乃「いやいや、このカリンロイドは持ち主がいるはずです」
姫乃(勝手に連れて来ちゃいけなかったんじゃ)サァー
姫乃「これって誘拐?! 連れ去り事件?!」
姫乃「でも、少しだけなら・・・・・・」(試すだけです。それならセーフ、ですよね)
姫乃「へ、Hey,カリンさん」ドキドキ
カリン「どうしたの?」キリッ
姫乃「♡♡♡」 エマ「・・・・・・」
姫乃「最初は雨が降っている間だけのつもりでした」
姫乃「ですが、気が付くと3日が経っていて、だんだん怖くなってきてしまって・・・・・・」
姫乃「でも、やっぱり返してあげないと、と思って、カリンさんの居た公園に置いてきてしまいました」
エマ「有罪だね」
姫乃「待ってください! 最初は本当に果林さんだと思っていて」
エマ「果林ちゃんだとしても、いきなり家に連れ込むなんて危ない人だよ!」ガタッ
姫乃「違います! カリンさんが抵抗しなかったのでOKなのかと思っただけです!」
エマ「果林ちゃん。もうこの人に近付かない方がいいよ」
果林「・・・・・・」
姫乃「果林さんの前で私の好感度下げないでください」
エマ「もう下がらないよ! ドン底だよ!」 果林「2人とも落ち着きなさい」
果林「カリンロイドが見つかった公園は、エマの近所ではなかったのよね?」
エマ「そうだけど、それとこれは関係ないよっ」
果林「つまり、カリンロイドが迷子になっていたのは本当なんでしょ?」
姫乃「そうです! 私は迷子のカリンさんを保護していただけです」
エマ「100日も保護するなんて監禁と一緒だよ!」
果林「こう考えるのはどう?」
果林「知らない人に拾われるよりも優しい知り合いに拾われて良かった、ってね」
姫乃「果林さんっ」パアァ
エマ「やさしい・・・・・・?」
果林「あと、ぽんを探す機能をONにする事と声紋認証は付けた方がいいわよ」
エマ「オプションは高くて、つい・・・・・・」
姫乃「私が手に入れていたら、エマさんのような失敗はしませんでした」ボソッ
エマ「抽選漏れした人がなに言ってるの?」
姫乃「・・・・・・」ガタッ
果林「姫乃も反省するのよ」
姫乃「・・・・・・はい」シュン
果林「私を応援してくれてる事は嬉しいわ。これからもよろしくね」ウィンク
姫乃「はい♡」
エマ「・・・・・・」ムスッ 姫乃「・・・・・・お二人が羨ましいです」
姫乃「お互いがお互いのぽんを持っていて、それって相思相愛だって事じゃないですか」
「えっ」
姫乃「あれ? 違うんですか?」
果林「今は仕事が忙しくてそんなこと考えてる暇なんてないわよ。ねぇ?」チラッ
エマ「そ、そそ、そうだよ! な、なに言ってるの?」///
姫乃「それなら、たまに3人でお喋りしませんか?」ニヤリ
エマ「・・・・・・は?」
果林「いいわね」
エマ「果林ちゃん?」 https://dotup.org/uploda/dotup.org2347568.png
なにが引っかかったのか不明ですが書き込めなかったので画像にて補完します。
しずく編は夜に エマ→果林 のベクトルの方が強いのは意外と見ないからちょっと新鮮だった
しずく編も楽しみです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています