善子「ウミガメのスープってあれよね、レストランで注文した男性が、スープを一口飲んでなぜか涙を流したっていう」

絵里「美味しすぎたのかしら?」

せつ菜「その男性は昔、仲間と乗った船が難破したことがあり、救難を待つ間に食糧の備蓄が尽きてしまったのです」

善子「一人、また一人と仲間が命を落とし、その男性をはじめ、生き残った船員達にも限界が近付いていたのよ」

絵里「へえ、大変ねえ」

穂乃果「そんなとき、仲間の一人が声高に叫んだんだよ、ウミガメが釣れたぞ!って」

せつ菜「釣り上げた船員が、海水を溜めた鍋に火を掛けて、みんなにウミガメのスープをご馳走してくれました」