凛「星降る夜になったら」
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海未「凛、詩を書いてみませんか?」
凛「…にゃ?」ポカーン
凛「え?え?いきなりどうしたの海未ちゃん…」
凛「詩を書くって…作詞ってことだよね?凛が?」
海未「そうです。来年には私はもういませんから」
凛「うん…そう…だね…」
海未「今はまだ私が書いてはいますが、来年以降は残ったメンバーの誰かが作詞をしないと曲が完成しません」
凛「ふーむ…そっか…」
凛「で、でも無理だよ!凛が作詞なんて…」
凛「だいたい…なんで凛なの?真姫ちゃんやかよちん、それに1年生にだって、作詞が出来そうな子は他にもたくさんいるのに…!」
海未「真姫は作曲、花陽は部長。二人にこれ以上の役割を増やすべきではないでしょう?」
凛「たしかに…でもでも!凛もこのグループのリーダーやるんだよ?」
海未「だからこそです…!」
海未「他グループの作詞の大半はリーダーが担当していると聞きます。ですから、凛も…」
凛「そうなの?だけど、穂乃果ちゃんはやってないにゃ」
海未「うっ…」ギクッ 希「はぁ〜ウチ大満足♪」
凛「もう〜っ!」バタッ
凛「死ぬかと思ったにゃ…」
希「ふふっ♡しかもパンツまで見せてくれるなんて凛ちゃんはサービスええなぁ♪いい眺め♪」
凛「え…?にゃにゃにゃにゃにゃ!!!///」バッ
凛「…って、ジャージ履いてあるじゃん!!」
希「あはは!凛ちゃん学習しないんやから!」
希「去年も全く同じやりとりしたよ?」
凛「ぐ、ぐぅぅ〜…!」 希「……大丈夫や」
凛「え?」
希「今のでわかったやろ?不安がることない…何にも変わらないんよ」
希「確かに…まばたきしてる間にも時間は進むし、目まぐるしく世界は変わる」
希「でも…いつでもこうやって、またあの時みたいにふざけあえるんやから…」
凛「…そうかもしれないけど…でも、やっぱり…凛は」
希「……」
希「…あっ!流れ星!」
凛「え!?うそうそ!」
凛「そ、そうだ!なにかお願いごとしなきゃ!!」
凛「えーとえーと!にゃぁあ!早く3回言わないといけないのに〜!」
希「……クスッ」 凛「ふぅ…ま、間に合ったかにゃ?」
希「凛ちゃん、なにをお願いしたの?」
凛「ふふんっ♪凛はね〜!」
凛「そうだ…!希ちゃん、当ててみるにゃ!」
希「え〜?確か去年に凛ちゃん、食べ物のお願い事しか思いつかないって言ってたな〜…」
凛「うんうん!!」
希「だから〜食べ物の〜…」
凛「(にひひ…!)」ニヤッ
希「…ことじゃないんやろ?今回は」
凛「えっ…」
希「今回はいつもみたいに焦らず…とっさに決まったんと違う?」
希「そうやねぇ…ズバリ、μ'sのみんなに会いたい…とかかな?」
凛「…!!」ドキッ
凛「な、なんでわかるにゃ!?」 希「ふふんっ♪ウチを誰やと思ってるの?」
凛「す、すごいにゃぁ…」
凛「じゃあ、希ちゃんはなんてお願いしたの!?」
希「ウチ?ウチはね…」
希「凛ちゃんがちゃんと詞を書けますようにって」
凛「え〜、なにそれ〜!」
凛「むー…どうせ凛には文才がないですよーだ…!」プクー
希「ちがうちがう…!ウチ、凛ちゃんがなんで詩を書けないのか、さっきのでわかったん」
凛「え…」
希「でも…それを解決するのは…ウチ一人だけじゃ無理」
希「音楽の悩みは……きっと音楽に司る女神たちが解決してくれるはずだよ」
凛「……?」 ワチャワチャ…ザワザワッ
凛「にゃ?なんだか…騒がしい気が…?」
希「ふふっ…。迷える子猫ちゃんの悩みが聞こえたのかも?」
凛「……ま、まさか」
ガチャリ!
穂乃果「おっまたせー!」
海未「コラッ穂乃果!うるさいですよ!近所迷惑になりますよ」
ことり「そうだよ穂乃果ちゃんっ?夜はシーッだよ♪」
にこ「まったく…慌ててチビたちのご飯の用意してきたんだからねー」
絵里「そんな状況でも、ちゃんと来てくれるのがにこらしいわね…♪」
花陽「あれ…?凛ちゃんまだ制服…もしかして、あれからずっとここで作業してたのぉ…!?」
真姫「もう…早めに帰りなさいって言ったのに…」
凛「な、なんで…みんな…」
希「この女神様たちが凛ちゃんの悩み…解決してくれるかもね☆」 凛「すごいや…流れ星に願ったら…本当に…」
凛「……ん?あれれ?穂乃果ちゃん、お待たせ……って言った?」
穂乃果「うん!遅くなっちゃったから!」
凛「遅くなっちゃった…?」
ことり「穂乃果ちゃぁん…それは言っちゃダメなんじゃ…?」コソコソ
穂乃果「…はっ!ごめ〜ん…やっぱり今の無しで…!」
海未「はぁ…もう遅いですよ…」
真姫「希が私たちを呼んだのよ」
凛「え…え〜!?希ちゃんがっ!?」
凛「いつの間に…」
希「もうっ!真姫ちゃん、それは言ったらあかんって言ったやん!」
花陽「希ちゃん…凛ちゃんが心配でみんなに連絡したみたいで…」
凛「な…なーんだぁ…流れ星のおかげじゃないんだぁ…」
にこ「ちょっと!なんだって何よ!みんな、あんたを心配して来たのよ」
希「仲間が困ったらすぐに駆けつけてくれるにこっちは流石やなぁ♪」
絵里「クスッ…なんて、言いつつ…本当は凛をだしにして、希がμ's9人で遊びたかっただけだったり?」
希「え…!?」
希「そ、そんなわけ…ないやん…///」カァァ
にこ「あらそう?じゃあ帰ろうかしら」
希「ん、んもぅ!にこっち!」
にこ「冗談よ…冗談」 海未「凛、どこか…行きたいところはありませんか?」
凛「え…行きたいところ?なんでにゃ?」
凛「ん〜…なんだろう…思いつかないにゃ」
穂乃果「あっ、じゃあじゃあ!海に行こうよ!」
穂乃果「あの時に9人だけで見た海に行きたい!どうかな?」
にこ「あんたほんとに言ってんの!?この時間から!?」
真姫「かなり遠いわよ…大丈夫なの?」
絵里「ふふ、任せて♪」
絵里「希!!」
希「うふふ。これなーんだ♪」
凛「あ…あー!運転免許証!いつの間に!?」
花陽「希ちゃん、免許取ったんだ…!」
ことり「すご〜い♪」
希「ウチに任せといて!実はもうここまで乗って来てるんだよ?」
にこ「どんだけ車好きなのよ…しかもしっかりMTで取ってるし…」
希「さっ、下に駐めてあるから早速行こっか♪」 凛「やーだー!凛が助手席がいい〜!!」
穂乃果「えぇー!私だよ〜!!」
にこ「…どっちでもいいから早く乗んなさいよ」
真姫「ていうか…二人ともわかってるの?助手席ってただ乗るだけじゃなくて案内役もするのよ?」
真姫「あなたたち出来る?」
真姫「希も…絵里や海未の方がいいんじゃないの?」
希「大丈夫だよ!カーナビもあるし…それにウチ、道わかってるから♪」
真姫「そう?ならいいけど…」
絵里「けど、いくら希が良くても…」
穂乃果「私がー!」
凛「凛がー!」
ことり「これはぁ…決まりようがないかも…」
花陽「もう…じゃんけんで決めちゃうとか…?」
穂乃果&凛「っ!?」
花陽「…!!た、例えばの話…だから…!」
穂乃果&凛「それだ!!」
7人「………」 ボフッ
凛「わーい!凛が助手席ー!」
穂乃果「うぅ…負けちゃったぁ…」
ことり「残念だったね穂乃果ちゃん♪ほら、ここにおいで♪」
海未「みんなシートベルトはしましたか?」
希「大丈夫そう?ほな行くよ〜!」
…ブウゥゥゥン
凛「わーー!すごいすごい!走ってる走ってる!」
希「えぇ?まさか凛ちゃん…ウチがエンストでもすると思ったの?」
凛「えんすと…?そうじゃなくて!こうやってμ'sみんなでドライブってなんか凄くて…!」
凛「あっ!ねぇ見てみて!」
真姫「どうしたの?」
凛「ほらっ!空!」 花陽「空…?わっ…!」
花陽「わああああぁぁぁ〜♪♪」
ことり「うわぁ〜!綺麗な星空だね〜♪♪」
絵里「ほんとだ…なんだかロマンチックね」
穂乃果「見てみて!あの星すごいよ!」
海未「美しいですね」
にこ「にこを照らす夜空…ん〜!す・て・き♪」
真姫「ほんと…綺麗ね」
凛「……なんだか凛、夢の続きを見てるみたい」
希「夢の続き?」
凛「うん!希ちゃんのおかげかな?」 穂乃果「とうちゃーっく!!」
ザパァ…ザパァンッ…
穂乃果「……ここに来るのも、あの時以来だね」
ことり「そうだねっ…」
絵里「もうあれから半年も経つのね…」
絵里「ほんとに…時が進むのは早いわね…」
希「そうやねぇ…しかし、ここは星がよく見えるね」
にこ「寒い時期の海もおつがあったけど、やっぱり夏の海よね」
希「にこっち、前はとことん泣いたもんね♪」
絵里「そうね…にこは号泣だったものね」
にこ「な、なんでにこだけ泣いたみたいなことになってんのよ…!?絵里も希も泣いてたじゃない!!」
希「あれぇ…そうやっけ…でも、にこっちが特に泣いてたような…!」
にこ「むぅ〜!ばかばかばかばかばかばか!」ポカポカポカ
花陽「というか、あの時に泣いてない子はいなかったんじゃあ…」 花陽「あれ…?」キョロキョロ
海未「花陽…?どうかしましたか?」
花陽「そういえば…凛ちゃんは?」
真姫「さっきまでここにいたけど…見えないわね…どこに行ったのかしら?」
希「もしかして車に戻ったのかな?」
にこ「行ってみましょ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガラッ
凛「にゃにゃにゃにゃ!」カキカキ
真姫「凛…なにやってるのよ」
花陽「り、凛ちゃん?」
凛「あ…!」
凛「えへへ〜!急に詩がね!たっくさん浮かんできたからメモしとかないとって思ったんだけど…紙がなくって!」
絵里「なんだ…そういうこと…」
ことり「急にいなくなっちゃったからびっくりしたんだよ?」
凛「あっ…ご、ごめんね…でもなんか!みんなと一緒だと、すっごくいい歌詞が出てくるの!」
穂乃果「わかるよ凛ちゃん!私もなんだかハイになってきちゃったもん!」
海未「それはいつものことでしょう…」
穂乃果「海未ちゃん…!?」プクー
希「…ふふ」
希「星が動き出したみたいやな…」 希「ねぇ、みんなでちょっとだけ海に入らない?」
絵里「え、えぇ…危ないわよ…?こんなに暗いのに…」
希「大丈夫っ!ちょっと浅瀬で水遊びするだけよ?」
絵里「でも暗…」
海未「しかし、帰りも希の車に乗るのですし…潮でベタベタするのは…」
希「気にしない気にしないっ!ほら、行くよ!」
グイッ
にこ「ちょっと希!?ひ、引っ張んないでよ!!」
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん…ちょっといい?」コソコソ
ことり「え?う、うん」
海未「あっ…ごめんなさい、私たちは後から行きますね!」
希「そう?」
凛「待ってるねー!」
凛「ほら…真姫ちゃん、かよちんも行くにゃー!」
にこ「もう…みんな子供なんだから…!絵里、早く来なさい!」
絵里「ま、待って…暗いから…!怖いから…!」 凛「あはは!つめたーい!」
真姫「ちょっと…凛、あんまり大きな声出しちゃダメ…って、ひゃっ…///」
花陽「つ、つめたいよぉ…///」
にこ「にっこにっこにー!まぁ、夜に着衣で海水浴ってのも悪くないわね」
ジャプン…!
絵里「ひっ…!い、今…何か音がしなかった?」
希「大丈夫。たぶん魚が跳ねただけよ」
穂乃果「えへへ…楽しそう」
海未「どうしたんですか、穂乃果?」
ことり「穂乃果ちゃん、話って…?」
穂乃果「ん?あー…いや、特に理由はないんだ!」
穂乃果「でも、ちょっとこの3人でいたいなって」
海未「なんですかそれは…せっかくμ'sが揃ったというのに…」
穂乃果「…だからだよっ」
海未「…どういうことですか?」
穂乃果「私たちは来年で卒業しちゃうから…凛ちゃんたちを俯瞰してみたかったんだ、ほんとに大丈夫かなって」
穂乃果「結果も大事だけど楽しむことを忘れないでくれるかな?って」
穂乃果「でも…まぁ、大丈夫だよね!今の1年生ともみんな仲良しだし!」
ことり「うん!きっと大丈夫だよ♪」
穂乃果「だよねだよね!」
穂乃果「……それにさ、μ'sを始めたこの3人で……μ'sを終わりにするって決めたこの場所を…」
穂乃果「この海を…この夜景を…この星空を…3人で見ていたいんだ」
海未「穂乃果…」
ことり「穂乃果ちゃん…」 穂乃果「もちろん、私にとってμ'sはすごく大切だよ」
穂乃果「だから、せっかく9人揃った!よし、こんなときは海だ!って思ったしね」
ことり「ねぇ…穂乃果ちゃん?」
穂乃果「ん?」
ことり「私たちとこの景色を見ること以外に、何かこの海を選んだ理由があるんじゃないの…?」
穂乃果「……よくわかったね。うん、やっぱりμ'sをおしまいにするっていうのはこの場所で決めたから……」
穂乃果「だから、もし大人になってここに来た時、みんな悲しくなっちゃうだろうな…って」
穂乃果「でも…だからこそ、ここに来るべきだと思って」
穂乃果「違うんだよって。ここで終わりを宣言したけど、いつでもこうやって会えるんだよって」
穂乃果「…μ'sはもう活動しないけど、ずっとみんなの側に居て、いつでも呼んでくれればきっと会えるからって」
海未「なるほど…それを凛に伝えたかったということですね」
穂乃果「えへへ、バレた?」
穂乃果「でもね、伝えたいのは凛ちゃんだけじゃなくて、みんなにもだよ」
ことり「あっ…もしかして…あの助手席を決めるじゃんけんはわざと負けたの?」
穂乃果「いや!あれは本気だよっ!!」
海未&ことり「………」 穂乃果「凛ちゃん…ショックだったんじゃないかな」
ことり「ショック?」
穂乃果「海未ちゃんが凛ちゃんに言ったんだよね?作詞してみれば…って」
海未「はい…言ったのは私ですが…」
穂乃果「なんでそんなこと言ったの?」
海未「え?そ、それは…」
海未「来年には私たちはいなくなるので誰かが作詞をしなければいけないと思い…」
穂乃果「そう言ったの?」
海未「は、はい…」
穂乃果「そっか…」
穂乃果「…凛ちゃんが詩を書けなかったのってたぶん、怖かったんだと思う」
海未「怖い?どういうことですか?」
穂乃果「うん…。ほら、私は単純に文才がないから書けないだけじゃん!」
穂乃果「…でも、凛ちゃんはそうじゃない」
穂乃果「海未ちゃんじゃなくて凛ちゃんが詩を書くっていうのは……海未ちゃんが……私たちがいなくなることの暗示みたいなものだよ」
穂乃果「自分が書いたら…それを認めてしまうことになるから…」
穂乃果「凛ちゃんならきっと素敵な歌詞が書けるはずなのに……ずっと書けなかったのはたぶん、それが原因だよ」
穂乃果「でも……もう大丈夫だよ、きっと!」
海未「どうしてそう思うんですか?」
穂乃果「……それはね」
ことり「……それは?」
海未「それは……?」
凛「おーーーい!」
穂乃果「…!」
凛「3人とも早くおいでよー!!!」
穂乃果「うん!わかったー!!!」
ポカッ
穂乃果&凛「いてっ…!」
海未&真姫「声が大きい…」
ことり&花陽「……クスッ」 凛「ふぅ〜!いっぱい遊んだにゃ〜!」
ことり「かれこれ1時間くらいやってたね♪」
にこ「ったく、みんな子供なんだから」
凛「とかなんとか言ってるにこちゃんが一番楽しんでたにゃ!」
にこ「う、うるさい!」
穂乃果「ねぇねぇ!記念写真撮ろうよ!」
絵里「記念写真…そうね、せっかく9人揃ってこうして海に来たんだし」
花陽「も、もしかして…また…証明写真機で…?」
穂乃果「うーうん!今回は普通に撮ろう!」
希「あっ…じゃあウチ、車の中にカメラ置いてあるから取ってくるよ♪」
凛「あっ!凛も行く!」
タッタッタッ
真姫「別に…わざわざ行かなくても…スマホでいいじゃない」
花陽「まぁまぁ♪」
海未「穂乃果、なぜ今回はカメラでいいんですか?」
穂乃果「え?だって!あの時はμ'sがここに来たよ!っていう証明が欲しかったから!」
穂乃果「でも今回はμ'sが揃ったよ!っていう写真が欲しいからカメラでいいんだよ!」
ことり「なるほどね〜♪」 希「あれぇ〜?どこにしまったかな?」ゴソゴソ
凛「ないのぉ?」
希「んんぅ〜…あっ!」
凛「あったかにゃ?」
希「凛ちゃんの歌詞メモみっけ♪」ニヤニヤ
凛「あ…あー!!」
希「み〜ようっと〜!」
凛「そ、それほぼ完成してるから恥ずかし…!」
希「そんなこと言っても、いずれみんなこの歌詞で歌うんやから〜!」
希「…ふむふむ」
凛「ど、どうかにゃ…?」
希「……めっちゃいいやん!!」
凛「ほ、ほんと!?」
希「うん、ほんとにすっごくいい…!」
希「凛ちゃん、ちょっと歌ってみてよ」
凛「え?」 希「真姫ちゃんのデモがあるんよね?どんな感じで歌うの?ウチ…一緒に歌いたいん♪」
凛「え…いいよいいよ!楽しそう!」
希「うふっ…♪じゃあ、ウチが凛ちゃんの歌詞で歌うの一番乗りやね♪」
凛「えっとねー♪歌い出しはー…」
凛「あっ」
希「……?凛ちゃん?」
凛「(そういえば、去年…あの夜空の下で願ったんだ)」
凛「(星のたくさん降る夜に……希ちゃんの隣で凛も一緒に歌えたらいいなって)」
凛「……ふふふ」
希「り、凛ちゃん?」
凛「凛…やっぱり福の神なのかも!」
希「え?」
凛「だって去年に凛がお願いしたこと叶ってるにゃ!」
凛「……あれ?でもこれは凛一人だけのお願いだから、別に福の神ってことにはならない?……うーん、どっちなのかにゃ!やっぱりわかんないにゃ」
希「…っあはは♪んもぅ…!どうしたん急に…!」
凛「えへへ〜!なんでもない!」 絵里「遅いわね…希と凛」
にこ「一つのカメラ探すのにどれだけ時間かかってんのよ」
タッタッタッ
花陽「あっ!戻ってきたよ!」
希「はぁ…はぁ…お待たせ!」
にこ「遅いっ!!なにやってたのよ!!」
希「ごめーん!なかなかカメラが見つからなくて!」
にこ「まったくもう…」
凛「お待たせしちゃってごめんね」
真姫「あなたたち……」
凛「ん?」
真姫「……何か歌ってなかった?」
凛「え…!?べべべべ…別に何も歌ってないにゃ…!?」
希「……さっ!記念写真撮ろ♪」
真姫「……?」
穂乃果「よーし!みんな海をバックに並んで!」
希「ほないくよ〜!」カチッ
ピッ…ピッ…ピッ…
希「」タッタッタッ スッ
希「…真姫ちゃん」
真姫「え?」
希「凛ちゃんと一緒に歌ってたこと…内緒にしてね」コショッ
真姫「ゔ、ゔぇぇ…ぇえっ…///」
希「ウチだけ歌ったの知ったら、絵里ちとにこっち…きっと嫉妬しちゃうから♪」
絵里「え?嫉妬?な、なんの話…!?」
にこ「絵里と私が嫉妬ってどういうことっ!?」
希「ふふふー!教えなーい♪」
穂乃果「なになに!なんの話?面白そうっ!」
ことり「もしかして三角関係っ!?」キャー
凛「それは衝撃の展開にゃ…!!」
ワチャワチャ…
海未「も、もうタイマーが…みんな配置に…と、撮られますよ!」
花陽「ダ、ダレカ…ダレカタスケテー…!!」
パシャッ グチャァ…
穂乃果「あちゃぁ…」
凛「もう〜真姫ちゃんがいきなり変な声出すからだよ〜!」
真姫「い、いや!あれは希がいきなり耳に…!」
希「おやっ?なんのことかな?」
真姫「んもぅ希っ!」
ことり「どうしよっか?撮り直す?」
穂乃果「うーん…いいんじゃないかなこれで?」
穂乃果「なんだかμ'sっぽくていいと思う…!」
海未「ふふ…そうですね」 にこ「さーてと…!じゃあそろそろ帰ろうかしらねー」
絵里「いつの間にやら、いい時間になってたのね」
凛「あっ…み、みんな!」
穂乃果「ん?」
凛「今日は……今日はほんとにありがとっ!」ペコッ
穂乃果「…えへへ!どういたしまして!」
穂乃果「って…私たちはまだ学校で会えるから、そんなに重要じゃないか」
絵里「こちらこそありがとうね凛。呼んでくれればいつでも会いにくるわ」
凛「絵里ちゃん…」
にこ「そうよ、ちゃんと呼んでよね。あんたらが呼ばずに、自分たちで勝手に行ったら、なんか先輩風吹かしに行ってるみたいで嫌だから」
希「うふふ…。それ、もしかしてウチのこと言ってるん?に・こ・っちぃ〜??」
にこ「ひっ…!い、いや…ち、違う…!」
希「問答無用!ワシワシの刑よ〜!!」
ワシワシッ!
にこ「ひぃ〜!!だ、だから違うって…!はあぁん…///」
真姫「…ほんと、変わってないわね」 凛「えへへ…星空にゃ」
希「こうやって誰もいない星空の下に9人で一緒にいると、なんだかお星様と一体になった気がするん」
凛「希ちゃん…」
希「……これでわかったやろ?凛ちゃん」
凛「え?」
希「屋上でも言ったみたいに…なんにも変わってないんよ」
希「ウチらが卒業したって、こうして去年と同じように一緒に…星降る夜を見れる」
希「それはきっと…穂乃果ちゃんたちが卒業しても一緒」
凛「うん…そうだね」
希「だから…破顔一笑!」
凛「は、はがんいっしょう?」
希「簡単に言えばにっこにっこにー!ってことやね♪」
凛「にっこにっこにー…うん!それならわかるよっ♪」
希「ま、その肝心のにこにーは車の中で伸びちゃってるんやけど」
希「……リーダーは色々プレッシャーを感じちゃうかもしれない」
希「けど、もしそれで何かが変わってしまったとしても、それは凛ちゃんのせいでも、誰のせいでもないから」
希「ただの時の流れによる、一つのカタチよ」
希「だから、ウチたちは…リーダーになっても凛ちゃんには笑っていてほしいんよ♪」
凛「希ちゃん……」
希「もちろん真姫ちゃんや花陽ちゃんもだよ!」
希「絵里ちが言ってたみたいに呼んでくれたら、その時はまた会いに行けるから」
凛「……うん」
凛「あのね希ちゃん」
希「ん?」
凛「……凛、もう寂しくないよ」
凛「だって……だってこうして今日、みんなに会えたから!!」
希「……うん!」 希「よし、じゃあ行こ!んー!運転、気合い入るな〜!」
凛「眠くならないように凛が喋っててあげるにゃ♪」
μ'sがずっとずっと永遠に続いたらいいって思った、去年の夏の夜。
それは叶えられないとしても、こうして…また、みんなと同じ星の空を見上げていられる。
えへへ。なんだか不思議。
結局、凛は福の神なのか運のいい星を流す疫病神なのかはわからないけど…流れ星に好かれてるのは間違いないよね!
だってこうして、みんなにまた会わしてくれたから!呼んだのは希ちゃんだけど…♪♪♪♪♪♪♪♪♪
それに昔から流れ星をよく見るから!なにしろ星空凛っていうくらいなんだもん!
実際のところはわからないけどそう思っておくにゃ♪
なんたって凛はポジティブガールだからね☆
不安だったけど、凛、もう大丈夫だよ?
もしまた困った時は…流れ星に頼めば音楽に司る女神様たちがきっと助けてくれると思うから。
だから…星降る夜になったら、またみんなと会えるかな---------。
おわり ID変わったけど>>1です。
遅筆でしたが、最後まで読んでいただき感謝。
このSSはとあるバンドの楽曲から着想を得ました。
それとSSを書く上で参考にしたものは
「ラブライブ! SID 〜星空凛編〜」
https://i.imgur.com/EXMg30A.jpg
「ラブライブ! SID 02 真姫・凛・花陽編」
https://i.imgur.com/ML5DrYH.jpg
です。絶賛発売中。神エピソードばかりなのでお手元にない方は是非ッ!
ありがとうございました。 μ'sの絆を感じて良かったよ
SIDの希と凛ちゃんが星見る話好き 乙でした。
ただ、穂乃果ちゃん「俯瞰」って言うかな 3人とも有能なのに志村が天才すぎて注目されない現メンバー 星降る夜を見ている
冷めた夢の続きに期待をしてる
輝く夜空の下で
言葉の先を待っている のぞりんが想像以上によかった!
凛ちゃんはGOD文っぽいね SIDの雰囲気を感じたけどやっぱり
ssかなり楽しめたよありがとう 良SSを書いて公式の販促もするラブライバーの鏡
すごくよかった乙でした ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています