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【ホラー系SS】せつ菜「TRPGをやりましょう!」
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0001名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:38:39.01ID:BlsLzRWo
※安価・コンマ判定でルート分岐あり
0002名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:39:02.23ID:BlsLzRWo
〜数日前〜

せつ菜「はい、あがりです」

しずく「え〜、またですか?」

しずく「これで3連続いち抜けじゃないですか、せつ菜さん強すぎますよ」

あなた「それにしても、このボードゲーム面白いね」

あなた「改めて遊んでみるとアナログゲームって奥が深いよね」

しずく「はい、こんなに夢中になるとは思いませんでした」

あなた「せつ菜ちゃん、他にもなにかオススメのボードゲームとかある?」
0003名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:39:36.32ID:BlsLzRWo
せつ菜「そうですね……ボードゲームではありませんが、TRPGとかオススメです♪」

しずく「なんですかTRPGって?」

せつ菜「一言では全て説明できないんですけど、簡単に言うと自分の設定したキャラクターになりきって、与えられたシナリオに沿って進行するゲームです」

しずく「キャラクターになりきる……?」

しずく「それ、面白そうです! ぜひ遊んでみたいです!」

あなた「私も興味あるな。じゃあ次はそれで遊ばない?」

せつ菜「あ、残念ながらすぐにはできないんですよ。世界観の設定や大枠のストーリーが必要なゲームなので」
0004名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:39:59.86ID:BlsLzRWo
しずく「まるで演劇ですね」

せつ菜「そうですね」

せつ菜「ただ、シナリオ自体は進行に必要な部分だけで、あとはプレイする人たちが遊びながら作っていく感じでしょうか」

しずく「自分たちで物語を作っていくんですか……聞けば聞くほど興味深いです」

せつ菜「実は、私もTRPGにすごく興味があって、世界観を考えてみたりしているんです」

せつ菜「よかったら、私の方で諸々用意するので、後日皆さんで遊んでみませんか?」

しずく「わあ、楽しそうです! せつ菜さん、ぜひお願いします!」

──────
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──
0005名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:41:48.47ID:BlsLzRWo
〜現在〜

せつ菜「TRPGをやりましょう!」

しずく「前にお話があってから、ずっと楽しみに待っていました♪」

しずく「あれから私も少し調べてみたのですが、一口にTRPGと言っても、様々なジャンルがあるみたいですね」

せつ菜「そうなんです! どれにしようか悩みましたが、きっとしずくさんも気に入ってくれるはずです!」

しずく「ワクワクしますね」

せつ菜「では発表します! ジャンルは……」

しずく「……」ゴクリ
0006名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:42:16.64ID:BlsLzRWo
せつ菜「クトゥルフ神話です!!」

しずく「!」

しずく「ホラー系ですね! 私、大好きです♡」

せつ菜「それは良かったです!」

しずく「では、さっそく準備を……」

せつ菜「あ! ちょっと待ってください、しずくさん」

しずく「? どうされたんですか?」

せつ菜「しずくさんは、クトゥルフ神話TRPGのルールについて、どこまでご存知ですか?」
0007名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:42:40.23ID:BlsLzRWo
しずく「ええと……正気度が減って狂気に陥ることがあるということくらいです」

せつ菜「そうですか! でしたら、本格的にゲームに入る前に、まずはこれで遊んでみてください!」スッ

しずく「これは……スタートセット?」

せつ菜「はい! これには、始めてゲームを遊ぶ人向けのソロシナリオがついているんです」

せつ菜「一人でシナリオに沿って進めるだけで、基礎ルールを覚えられる優れものなんですよ!」

しずく「わあ! それは良いですね♪」
0008名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:43:05.66ID:BlsLzRWo
せつ菜「分岐もあるので、楽しめると思います!」

しずく「では、今日はこれで遊んでみます」

せつ菜「遊ぶにはダイス(サイコロ)が要るので、これを使ってくださいね」ジャラ

しずく「一般的な6面体のもの以外に、様々な多面体のダイスを使うんですね」

しずく「何から何までありがとうございます、せつ菜さん」

せつ菜「いえいえ! 私もTRPG仲間ができて嬉しいです!」

せつ菜「ソロシナリオをクリアしたら、次は対面で私とプレイしましょうね! 今から楽しみです!」

しずく「はい! では、また明日」
0009名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:44:04.25ID:BlsLzRWo
【しずくの部屋】

しずく「……」カリカリカリカリ

しずく「……ふぅ」パタン

しずく「宿題終わり、ということで……」

しずく「せつ菜さんから借りたソロシナリオ、やってみよう!」ガサゴソ

しずく「ええと……用意するものは、探索者シートと、ダイス、それに筆記用具とメモ用紙」

しずく「うん、準備OK」

しずく「シナリオ名は、"一人炎に立ち向かう"。舞台は1920年代、か」

しずく「よし、始めよう」ペラ
0010名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:45:09.82ID:BlsLzRWo
[1]

太陽は空高く上がり、無慈悲な熱の塊と化している。

あなたがオズボーン薬局の前にあるバス停にたどり着く頃には、日差しが痛いと感じるほどになっていた。

重いカバンを置き、帽子を脱ぐと、少し楽になる。

あなたは顔をあおいだ。

あなたの故郷であるこの地の夏は長いのだが、ひどくけだるさを感じさせる。

あなたは通りの向こう側を見た。

薄汚い食肉店、日よけが色あせた雑貨店、それに、みすぼらしいたばこ屋。
0011名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:45:58.17ID:BlsLzRWo
いぶかしげな表情の連中がすれ違いざまにあなたをにらみ、着衣と荷物に目をやった。

あなたはここに住んでいる人しか知らないできた。

あなたが必要としている変化は、たぶんアーカムでの新しい仕事で得られることだろう。

いかなる挑戦がアーカムに待っているとしても、それは新たな人生であり、素晴らしいものとなるだろう。

灰色の小さなバスが停留所に近づき、がたがたと音を立てながら停車した。

あなたは帽子をかぶり直し、カバンを持ち上げた。

263へ進め。
0012名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:47:25.00ID:BlsLzRWo
しずく「『263へ進め』…?」

しずく「あ、なるほど。こうしてページをめくって指示通りに進めればいいんだ」ペラ
0013名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:48:19.50ID:BlsLzRWo
[263]

むっつりとした表情の若い男が2人、バスから降りて来た。

1人は離れる前に、あなたのことを頭から爪先までじろじろと見ていった。

運転手もバスから降りて、向かいのたばこ屋に行こうと道を渡る前にあなたのことをちらりと見た。

戻って来るとき、運転手は黄ばんだ指の間でたばこを回している。

最後に一度ひねると、マッチ箱に手をやりながら彼はあなたのことを値踏みするように見た。
0014名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:48:59.74ID:BlsLzRWo
運転手は50代の痩せた男で、バス会社の社章のついた薄汚れたシャツを着ている。
しかし、くぼんだ眼高から鋭くあなたを見ていた。

「どこまでだい?」

あなたはオスシピーまでの切符を見せた。

そこからロチェスターを経てポーツマスまで乗り継ぎ、ニューベリーポートへの海岸沿いを進んで最終的にアーカムにたどり着く。

「ふーん」

運転手はマッチをすってたばこに火をつけた。
先端の火が揺らめいて一服する。

そうすると彼は息を吐いて、バスの後部を身振りで示した。

「そっちに荷物置きがある」
0015名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:49:50.61ID:BlsLzRWo
探索者シートを見よう。
上のほうに、8つの能力値を記録する欄がある。

筋力(STR)、体力(CON)、精神力(POW)、敏捷性(DEX)、外見(APP)、体格(SIZ)、知性(INT)、教育(EDU)だ。

以下に示す値をそれぞれの能力値に割り当てて、それぞれの左側にある大きな欄に書き込むこと。
40、50、50、50、60、60、70、80だ。

終わったら8へ進め。
0016名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:51:47.11ID:BlsLzRWo
しずく「ここで能力値を決めるんだね」

しずく「えーっと……筋力、体力、精神力、敏捷性、外見、体格、知性、教育かぁ」

しずく「どうしようかな」
0017名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:57:36.91ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

能力値80にする能力を以下の8つから選ぶ

筋力(STR)、体力(CON)、精神力(POW)、敏捷性(DEX)、外見(APP)、体格(SIZ)、知性(INT)、教育(EDU)

希望するものをこのレスに安価で決定
0018名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:58:32.14ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

能力値70にする能力を以下の8つから選ぶ

筋力(STR)、体力(CON)、精神力(POW)、敏捷性(DEX)、外見(APP)、体格(SIZ)、知性(INT)、教育(EDU)

希望するものをこのレスに安価で決定
0021名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:59:36.82ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

能力値60にする能力を以下の8つから選ぶ

筋力(STR)、体力(CON)、精神力(POW)、敏捷性(DEX)、外見(APP)、体格(SIZ)、知性(INT)、教育(EDU)

希望するものをこのレスに安価で決定(2つ)
0022名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 15:59:53.59ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

能力値40にする能力を以下の8つから選ぶ

筋力(STR)、体力(CON)、精神力(POW)、敏捷性(DEX)、外見(APP)、体格(SIZ)、知性(INT)、教育(EDU)

希望するものをこのレスに安価で決定
0026名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:09:23.44ID:BlsLzRWo
しずく「小柄だけど見た目が良くて知性が高めな人にしよう」

しずく「うん。こんな感じかな」

STR(筋力):60
CON(体力):50
POW(精神力):60
DEX(敏捷性):50
APP(外見):80
SIZ(体格):40
INT(知性):70
EDU(教育):50
0027名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:10:37.86ID:BlsLzRWo
しずく「能力値を決めたら8に進む、と」ペラ
0028名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:11:02.94ID:BlsLzRWo
[8]

運転手はたばこを吸いながら、あなたが重いカバンを引きずっていく様子を眺めている。

荷物入れはバスの高い場所にあって大変だ。

あなたは重いカバンをしっかりと握った。

あなたのSIZが40以下なら23へ進め。
あなたのSIZが40より高ければ、38へ進め。
0029名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:12:13.23ID:BlsLzRWo
しずく「あ、私のSIZはちょうど40だ」

しずく「じゃあ分岐は23へ」ペラ
0030名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:12:38.07ID:BlsLzRWo
[23]

あなたが少し奮闘していると、運転手がそばに来て、たばこをくわえながら手を貸してくれた。

「小さな子には大きなカバン、てな」と彼は言った。

あなたは感謝で応じた。

233へ進め。
0031名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:14:16.53ID:BlsLzRWo
しずく「体格が小さいから、カバンを高いところに持ち上げるのも大変だよね」

しずく「お手伝いしてくれて良かった」
0032名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:14:54.83ID:BlsLzRWo
[233]

運転手は側溝にたばこを投げ捨てると、バスに乗り込んだ。

エンジンがせきこむような音を立てて始動する。

あなたの旅路の始まりの、少なくとも最初については、乗客が自分一人だけであることがうれしかった。

懐かしいわが家の寂れた大通りを通り抜け、どんどん遠ざかっていく様子を、あなたは複雑な思いを抱えながら窓越しに見送った。

アーカムはあなたの新しい家だ。
あなたはそこまで行って、新たなスタートを切ることになる。
0033名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:15:46.27ID:BlsLzRWo
それぞれの能力値の記入欄に、2つの小さな記入欄がある。

それぞれの能力値の2分の1の値(端数切捨て)を、上の欄に書き込むこと。

同じように、それぞれの能力値の5分の1の値(端数切り捨て)を下の欄に記入する。

この値はあとで使うことになる。
0034名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:16:10.38ID:BlsLzRWo
その下に、正気度ポイントとマジック・ポイントを記入する欄がある。

開始時の正気度ポイントは、あなたのPOWのもともとの値と同じだ。

開始時のマジック・ポイントは、あなたのPOWの5分の1の値(端数切り捨て)となる。

印をつけて記録すること。

134へ進め。
0036名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:25:19.91ID:BlsLzRWo
しずく「ストーリーの導入は、主人公がアーカムというところで新生活を送るために引っ越しをするところだね」

しずく「あ、ここでまた能力値関係だ」

しずく「ええと、さっきの能力値の半分の値と5分の1の値をそれぞれメモする、と」

しずく「それと、正気度とマジック・ポイント。これはPOWから計算するんだね」

しずく「……」カリカリ

しずく「これでよし」
0037名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:25:44.80ID:BlsLzRWo
STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)

正気度:60
マジック・ポイント:12
0038名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:27:26.98ID:BlsLzRWo
しずく「マジック・ポイントがあるってことは、呪文みたいな要素もあるってことだよね」

しずく「使ってみたいなあ、呪文」

しずく「じゃ、134へ」ペラ
0040名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:28:11.06ID:BlsLzRWo
[134]

バスはのろのろと田園風景を進んでいく。

はじめ車内は息が詰まりそうだったし、道が曲がるたびに、あなたの胃は裏返りそうになった。

やがて運転手が窓を開け、あなたは席を替えて、顔にそよ風の当たる場所へと移動した。

間もなくあなたは旅路にくつろげるようになり、バスが停車する趣きある小さな村々を観察できるようになった。
0041名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:28:33.99ID:BlsLzRWo
とある村で、がっしりとした女性がバスに乗り、あなたに礼儀正しく一礼した。

彼女は次の村で降りていった。

トウモロコシ畑と果樹園を抜けると、街道はやや上り坂になった。

葉は色づいて木々は素晴らしい赤や黄色に彩られている。

運転手が速度を上げながら急カーブを曲がった時、あなたはちょうどうつらうつらし始めたところだった。
0042名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:29:16.43ID:BlsLzRWo
SIZとCONを足して、その合計を10で割り、端数が出たら切り捨てて整数にすること。

これはあなたの耐久力の初期値となる。
あなたの探索者シートの耐久力の欄に印をつけよう。

あなたの耐久力の現在値は減ったり増えたりすることがあるが、初期値を超えて増えることはない。

また、あなたには〈幸運〉値がある。

6面ダイスを3個振ること。(これを「3D6」と呼ぶ)

3D6の結果を5倍した値が、〈幸運〉値の初期値となる。
0043名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:35:00.32ID:BlsLzRWo
しずく「耐久力は、40+50=90を10で割って、9」カキカキ

しずく「幸運は……ここでダイスの出番だね!」

しずく「ええと、6面ダイスを3つ……」ヒョイ

しずく「えいっ!」コロコロ
0044名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:39:33.15ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

1〜6までの数字をこのレスに安価(3つ)
0045名無しで叶える物語(なっとう)
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2020/07/04(土) 16:40:35.82ID:MSsTE+zw
>>44
126
0046名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/07/04(土) 16:42:23.02ID:KeAv8CH0
4
0048名無しで叶える物語(なっとう)
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2020/07/04(土) 16:43:43.58ID:j7rjezEX
>>44
3
0049名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:45:58.04ID:BlsLzRWo
>>45
最初の数字の1を使わせてもらうね
0050名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:46:52.71ID:BlsLzRWo
しずく「結果は、1、4、3」

しずく「合計は8だから、これを5倍すると40」カキカキ

しずく「運はあんまり良くはないみたいだね」
0051名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 16:47:18.45ID:BlsLzRWo
STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)

正気度:60
マジック・ポイント:12

耐久力:9
幸運:40
0052名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 16:47:58.29ID:BlsLzRWo
さて、あなたは今、DEXロールを行なわなければならない。

1D100をロールする。
これは、10面ダイスを2個ロールし、片方を10の位、もう片方を1の位として用いるものだ。

ロールの結果があなたのDEXと同じかそれより低ければ、あなたはロールに成功したことになる。

ロールの結果があなたのDEXよりも高ければ、あなたはロールに失敗したことになる。
0053名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 16:48:22.20ID:BlsLzRWo
あなたは、このようなロールを省略し、常に成功したほうに進みたいという誘惑に駆られるかもしれない。

しかし、"新クトゥルフ神話TRPG"は、謎と恐怖のゲームだ。

あなたのキャラクターに降りかかるひどい結果というのもまた、楽しみの一部となっている。

常にロールに成功することが、ロールに失敗するよりも楽しいとは限らないのだ。

DEXロールに成功したなら261へ進め。
DEXロールに失敗したなら59へ進め。
0054名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 16:51:15.76ID:BlsLzRWo
しずく「今度は10面ダイスを2つ振るんだ」

しずく「私のDEXは50だから、成功率はちょうど1/2……」

しずく「えいっ!」コロコロ
0055名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 16:56:33.82ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

このレス以降2レスのコンマでロール結果を判定

(初めのレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)
0060名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:00:39.13ID:BlsLzRWo
しずく「結果は……7! 成功!」

しずく「えーと、成功の場合は261へ進むんだね」ペラ
0062名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:02:58.60ID:BlsLzRWo
[261]

やけになったような叫び声に、あなたは目を覚ました。

運転手がハンドルを切り、バスが道から外れるにつれて、あなたは自分が座席から滑り落ちるのを感じた。

あなたは前の座席に手を伸ばしてしっかりとつかみ、何とか床に転げ落ちないで済んだ。

バスは大きな音を立てて止まった。
0063名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:03:39.87ID:BlsLzRWo
運転手が運転席から道路へと飛び降り、トラクターを運転していた農民に悪態をまくし立てている。

道にトラクターが停車しており、運転手はこの鋼鉄の障害物をよけなければならなかったのだ。

あなたはしばし呼吸を整えた。
何か助けるべきだろうか?

しかし、運転手はもうこちらに戻っていた。
彼はバスを少しバックさせると、農民をにらみつけながら、トラクターの脇を何とかすり抜けさせた。

71へ進め。
0064名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:05:51.65ID:BlsLzRWo
しずく「ふぅ。さっきDEXロールに成功したから、座席から落ちずに済んだんだ」

しずく「もし失敗してたら、ダメージを受けちゃってたのかも。危ない危ない」

しずく「じゃあ71に」ペラ
0065名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:06:45.53ID:BlsLzRWo
[71]

あなたの旅路が再開された。
運転手は前よりもずっと慎重に角を曲がっている。

彼は何度か肩越しにあなたのほうを見た。

「さっきはすまなかったな」と彼は言った。

「ああいった連中は豚よりも間抜けなのさ。オレはサイラス。あんたは?」

さっきの事故は、少なくとも農民と同じくらいにはサイラスにも責任があるようだった。

しかし、どことも知れぬ場所の真っただ中を走らせている運転手の気分を損ねるというのは、賢いやり方には思えない。
0066名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:07:12.87ID:BlsLzRWo
あなたのキャラクターに名前をつけて、それを探索者シートに記入しよう。

それに年齢も付け加えてもよい。
この冒険の目的からして、キャラクターの年齢は23〜36歳の間であるべきだ。
0067名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:11:05.94ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

名前と年齢をこのレスに安価
このレスから5分以内についた安価の候補のうち、コンマが一番小さいものを採用
(名前は外国人名っぽいもので、公序良俗に反しない範囲で)
0071名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 17:19:42.57ID:BlsLzRWo
しずく「名前……」

しずく「まあ、これだよね」カキカキ

しずく「年齢は28歳にしよう。"パリの恋人"の頃かなぁ」
0072名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:20:28.99ID:BlsLzRWo
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)

正気度:60
マジック・ポイント:12

耐久力:9
幸運:40
0073名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:21:36.45ID:BlsLzRWo
バスはより細い道を曲がり、林を縫うように上り坂を進んでいる。

サイラスはおしゃべりになってきた。

「アーカムへ行くのかい、ヘえ。そこは聞いたことがないな」

「一度だけボストンに行ったことがある。あそこは好きになれなかったな。せわしなくて人も多過ぎた」

「家族がいるのかい?それとも、特別な誰かが待ってるとか?」
0074名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:22:16.90ID:BlsLzRWo
午後はゆっくりと過ぎていく。
あなたは、サイラスに自分の新生活について話しても、特段、害がないことを確信した。

「仕事かい。どんな?」

以下の選択肢から、あなたのキャラクターの職業を選ぶこと。

あなたが「古物収集家」なら102へ進め。
あなたが「医師」なら226へ進め。
あなたが「ジャーナリスト」なら239へ進め。
あなたが「私立探偵」なら249へ進め。
あなたが「教授」なら265へ進め。
0075名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:25:03.25ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

以下の選択肢から希望する職業をこのレスに安価で決定
・古物収集家
・医師
・ジャーナリスト
・私立探偵
・教授
0077名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:28:36.57ID:BlsLzRWo
しずく「職業か……」

しずく「この"古物収集家"ってなんだか面白そうかも」

しずく「じゃあ102へ」ペラ
0078名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:34:27.00ID:BlsLzRWo
[102]

あなたは家族の知人の推薦によって、アーカムのレア・ブックス、アンド・マップで助手の地位を提示されたのだと口にした。

店を通じて行き来するに違いないお宝について考えるだけで、あなたが採用通知を受け取った時に感じた興奮が少しよみがえってくる。

あなたは手のひらがうずくのを感じた。
仕事を始めるのが待ち遠しい。

「本、ねえ」

サイラスはそれ以上会話を続けようとはしなかった。
彼はあまり本を読まないのだろうという感触を得た。
0079名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:35:54.38ID:BlsLzRWo
あなたの〈信用〉技能は20%になる。

あなたの職業技能は
〈鑑定〉
〈芸術および製作〉(特定の1分野を選ぶこと)
〈図書館〉
〈ほかの言語〉(特定の言語1つを選ぶこと)
〈目星〉
〈歴史〉
それに〈威圧〉〈言いくるめ〉 〈説得〉〈魅惑〉のいずれか1つだ。
それに、〈クトゥルフ神話〉以外の技能1つを個人的な専門分野として選んでもよい。
0080名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:38:12.76ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

〈芸術および製作〉の分野(例:絵画、ダンスなど)
>>83
0084名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:48:58.78ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

〈ほかの言語〉の言語(注:母国語は英語とする)

>>85
0086名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:53:25.39ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

対人関係技能を以下の中から一つ選んでこのレスに安価で決定
〈威圧〉
〈言いくるめ〉
〈説得〉
〈魅惑〉
0088名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 17:58:38.56ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

個人的な専門分野として以下から1つ技能を選ぶ

威圧
言いくるめ
医学
運転(自動車)
応急手当
オカルト
隠密
回避
科学
鍵開け
機械修理
聞き耳
近接戦闘(格闘)
経理
考古学
サバイバル
自然
射撃
重機械操作
乗馬
心理学
人類学
水泳
精神分析
説得
操縦
跳躍
追跡
手さばき
電気修理
投擲
登攀
ナビゲート
変装
法律
母国語

>>90
0092名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 18:08:41.71ID:BlsLzRWo
しずく「芸術および製作の分野か……」

しずく「演技かな。オードリーだし」カキカキ

しずく「えーと、他の言語は……ここはウケを狙ってアイヌ語にしとこう」カキカキ

しずく「それと、対人関係技能からは魅惑がいいな。オードリーだし」カキカキ

しずく「……最後は好きなものを選んでいいんだね」

しずく「じゃあ……変装で! 古物収集家なら、お宝を手に入れるためになら変装もしそうだし」カキカキ

しずく「何よりオードリーだからね」
0093名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 18:11:10.10ID:BlsLzRWo
これらの職業技能に、以下の数値を振り分けて、それぞれの技能の一番大きな欄に書き込もう。
70%、60%、60%、50%、50%、50%、40%、40%だ。

すでに探索者シートに記されているそれぞれの技能の基本成功率は無視すること。
終わったら128へ進め。
0094名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 18:23:18.35ID:BlsLzRWo
しずく「きっとこの数字も、ダイスロールのときの成功判定で使うんだよね」

しずく「そうなると、オードリーの名前に恥じない割り振りにしないと……」

しずく「〈芸術および製作〉(演技)を一番高い70%に、〈変装〉と〈魅惑〉を次に高い60%にしよう」カキカキ

しずく「あとは……〈他の言語〉(アイヌ語)と図書館は低くていいや。40%っと」カキカキ
0095名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 18:23:41.83ID:BlsLzRWo
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)
正気度:60
マジック・ポイント:12
耐久力:9
幸運:40

〈鑑定〉:50
〈芸術および製作〉(演技):70
〈図書館〉:40
〈ほかの言語〉(アイヌ語):40
〈目星〉:50
〈歴史〉:40
〈魅惑〉:60
〈変装〉:60
0096名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 18:25:38.25ID:BlsLzRWo
>>94-95
間違えた
以下訂正
0097名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 18:26:03.71ID:BlsLzRWo
しずく「きっとこの数字も、ダイスロールのときの成功判定で使うんだよね」

しずく「そうなると、オードリーの名前に恥じない割り振りにしないと……」

しずく「〈芸術および製作〉(演技)を一番高い70%に、〈変装〉と〈魅惑〉を次に高い60%にしよう」カキカキ

しずく「あとは……〈他の言語〉(アイヌ語)と〈歴史〉は低くていいや。40%っと」カキカキ
0098名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 18:26:34.12ID:BlsLzRWo
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)
正気度:60
マジック・ポイント:12
耐久力:9
幸運:40

〈鑑定〉:50
〈芸術および製作〉(演技):70
〈図書館〉:50
〈ほかの言語〉(アイヌ語):40
〈目星〉:50
〈歴史〉:40
〈魅惑〉:60
〈変装〉:60
0099名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 18:29:08.88ID:BlsLzRWo
しずく「できたっ!」

しずく「じゃあ128に」ペラ
0100名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 18:36:29.86ID:BlsLzRWo
[128]

あなたは、サイラスがトラクターとの事故以来、一度もバスを停車させていないことに気づいた。
バスは蛇行しながら坂を上っていく。

しかし、道が尾根にたどり着くとあなたの考えは中断し、眼下の景観をとてつもなく素晴らしいものだと感じた。

渓谷をうねりながら小川が流れ、立ち並ぶ木々の豊かな秋の色彩を切り裂いていた。

遠くには、薄い雲の向こうに、ホワイトマウンテン山脈が見える。
0101名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 18:36:54.50ID:BlsLzRWo
見渡す限りのどこにも、集落どころか小屋一軒すら見当たらない。

鳥たちが梢を飛び回り、2頭の尾の白いシカと思われるものが水辺にとどまっているのを何とか目にすることができた。

都会へ移動するにあたって、間違いを犯したのかもしれない。

この豊かな大自然のただ中で、独りで生き延びることができるだろうか?
0102名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 18:37:49.90ID:BlsLzRWo
あなたのキャラクターのほとんどの技能には、基本の能力がある。
探索者シートにある各技能名に続いて括弧()でくくられて記されている数字だ。

例えば、あなたのキャラクターは〈登攀〉技能の基本成功率が20%、〈回避〉技能の基本成功率がDEXの2分の1に等しい値を有している。

技能を4つ、あなたの職業技能および〈クトゥルフ神話〉以外から選ぶこと。
これらはあなたの趣味の技能だ。
0103名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 18:41:04.16ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

趣味の技能として希望するものを以下から1つ選んでこのレスに安価で決定(重複なしで4レス分)

威圧
言いくるめ
医学
運転(自動車)
応急手当
オカルト
隠密
回避
科学
鍵開け
機械修理
聞き耳
近接戦闘(格闘)
経理
考古学
サバイバル
自然
射撃
重機械操作
乗馬
心理学
人類学
水泳
精神分析
説得
操縦
跳躍
追跡
手さばき
電気修理
投擲
登攀
ナビゲート
法律
母国語
0105名無しで叶える物語(SIM)
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2020/07/04(土) 19:00:04.02ID:BdZYK9Uy
>>103
運転(自動車)
0106名無しで叶える物語(なっとう)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:09:01.97ID:j7rjezEX
>>103
手さばき
0108名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:22:46.52ID:BlsLzRWo
しずく「趣味の技能かぁ」

しずく「お宝を巡って争いに巻き込まれることもありそうだから、まずは、近接戦闘(格闘)」カキカキ

しずく「次に、品物の運搬には欠かせない、運転(自動車)」カキカキ

しずく「そして、時にはお客を騙す、手さばき」カキカキ

しずく「最後に、おいしい話を聞き逃さないための、聞き耳」カキカキ

しずく「さて、選んだ後は、と……」
0109名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:23:10.77ID:BlsLzRWo
趣味の技能として選んだそれぞれの技能について、基本成功率に20を足した値を記入すること。
この時点で、あなたは能力値の時に行なったように、それぞれの技能の2分の1と5分の1の値を計算すること(158ページ参照のこと)。
端数は切り捨てるのを忘れてはならない。
計算するのに飽きたなら、必要になるまで計算しないでおいてもよい。

144へ進め。
0110名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:28:22.86ID:BlsLzRWo
しずく「なるほど。基本成功率に20を足して……」カキカキ

しずく「あとは、1/2と1/5の値も書いとこう」カリカリ

しずく「……できたっ!」

しずく「よし、144へ進もう」ペラ
0111名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:28:45.77ID:BlsLzRWo
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)
正気度:60
マジック・ポイント:12
耐久力:9
幸運:40

〈鑑定〉:50(25/10)
〈芸術および製作(演技)〉:70(35/14)
〈図書館〉:50(25/10)
〈ほかの言語(アイヌ語)〉:40(20/8)
〈目星〉:50(25/10)
〈歴史〉:40(20/8)
〈魅惑〉:60(30/12)
〈変装〉:60(30/12)
〈近接戦闘(格闘)〉:45(22/9)
〈運転(自動車)〉:40(20/8)
〈手さばき〉:30(15/6)
〈聞き耳〉:40(20/8)
0112名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:29:49.19ID:BlsLzRWo
[144]

バスは丘陵地をガタガタと音を立てながら抜けていき、サイラスもいつしか口を開かなくなった。

あなたの後ろで空が暗くなり、太陽が沈んでいくにつれて、雲が薄赤く染まっていく。

ようやく喜ばしい光景が視界に入ってきた。
丘の頂に集落が見えたのだ。

そこはあなたが思い描いていたオスシピーとは違うようだった。
しかし、サイラスにバスを止めるよう頼めば、あなたは集落に足を伸ばせるかもしれない。
0113名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:30:45.75ID:BlsLzRWo
それから間もなく、エンジンが耳障りな連続音を発して、あなたの夢想は中断させられた。

サイラスはしかめ面で変速レバーを操作している。
上り坂でバスのエンジンが不調になったのだ。

サイラスはあなたにはわからない悪態を口にすると、歯を食いしばり、運転席で奮闘していた。

バスは少しずつだが丘を上っていき、何とかあなたが手近の建物、でこぼこした赤い石造りの平屋が見えるまでは来た。

サイラスは、バスを道の脇にある狭い停車場に入れようと四苦八苦している。
0114名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:31:17.25ID:BlsLzRWo
彼は運転席から飛び出し、エンジンルームへと向かった。
あなたはここで、〈運転(自動車)〉か〈心理学〉のどちらでロールするかを決めなければならない。

〈運転(自動車)〉を選んだなら、あなたは技能の値と同じかそれより低い結果を出さなければならない。
〈心理学〉のほうを選んだ場合、あなたはハードの成功をしなければならない。
これは、技能値の2分の1と同じかそれより低い結果を出さなければならない。
0115名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:31:39.78ID:BlsLzRWo
あなたはここで、どちらかしか選ぶことができない。

あなたが〈運転(自動車)〉のロールに成功したなら、174に進め。
あなたが〈心理学〉のロールでハードの成功を出したなら、162へ進め。
あなたがロールに失敗したなら、194へ進め。
0116名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:37:25.74ID:BlsLzRWo
しずく「車のエンジントラブル……ミステリーなんかだとよくあることだね」

しずく「さて、私の〈運転(自動車)〉は40%、〈心理学〉は初期値の10%」

しずく「どちらか選ぶというのなら、当然、成功率の高い〈運転(自動車)〉だね」

しずく「技能ロールだから、10面ダイス2つを振ろう」

しずく「えいっ!」コロコロ
0117名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:38:59.72ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

このレス以降2レスのコンマでロール結果を判定

(初めのレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

ちなみに今回はダイスの出目が40以下で成功
0120名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 19:42:10.25ID:BlsLzRWo
しずく「結果は……46!」

しずく「惜しかったけど、失敗!」

しずく「失敗の場合は、ええと、194だね」ペラ
0121名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:48:06.23ID:BlsLzRWo
[194]

サイラスはエンジンルームを開くと、そこに頭を突っ込んだ。

焼けた金属がパチンとはじけ、じゅうじゅうと音を立てている。

彼はあちこちの部品をいじってみたものの、諦めて額をぬぐった。
黒い油で額が汚れてしまった。

「どこがおかしいのか見当がつかない。油圧かも知れないし、転げそうになったときにどこかをおかしくしたのかもしれない」
0122名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:49:08.91ID:BlsLzRWo
「なんにせよ、エンジンが冷えるまでは特にできることはない。それに暗くなってきた……。オレたちはここで一夜を明かすことになりそうだ」

彼は手をぼろ切れでぬぐっている。

あなたの周りから伸びる影は、もうすでに長くなっており、空気も肌寒い。

あなたはこの旅路で体がこわばっており、この壊れそうなバスで一夜を明かすというのは気が進まなかった。

サイラスはあなたの落胆を見てとった。
0123名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:49:43.86ID:BlsLzRWo
「ここはエンバーヘッドだ。どこからでも何kmかは離れてる」

「オレはここを週に2度通ってる。ここのやつらはいい連中だ」

「メイ・レドベターのところに空き部屋があるはずだ。あいつがあんたの面倒を見てくれる」

「そこの路地を進んで、右に曲がり、左側の1軒目の家だ」

彼は頬をかくと、エンジンルームに再び目をやって、地面につばを吐いた。

「ここで明日の朝8時に会おう。そうすりゃ、どうなるかがわかるはずだ」
0124名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:50:10.82ID:BlsLzRWo
メイ・レドベターの家に行くなら、267へ進め。
サイラスにどこで夜を明かすのかと尋ねるなら、251へ進め。
故障についてサイラスを問い詰めるなら、257へ進め。
0125名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 19:52:23.19ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@メイ・レドベターの家に行く
Aサイラスにどこで夜を明かすのかと尋ねる
B故障についてサイラスを問い詰める
0127名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:04:05.61ID:BlsLzRWo
しずく「『まったくもう! 新生活が台無しじゃない!』と言って、サイラスを責めよう」

しずく「というわけで、257へ」ペラ
0128名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:07:11.75ID:BlsLzRWo
[257]

あなたはサイラスに自らの疑念をぶつけた。
彼の顔つきは険しくなり、食い縛った歯をむき出した。

「あんたみてえな都会者は」と、彼は吐き出すように言った。

「心配をしてやったのに、そのお返しがこんなんじゃな!」

彼はバスの後部まで大股で進むと、網棚からあなたのカバンを引っ張り出し、あなたの足元へと投げ出した。

「持ってけよ!そうでなきゃ、朝になってあんたがオレを盗みで告発するだろうからな!」

彼は怒りながら暗闇の中に行ってしまった。
もっとうまくやれたかもしれない。

267へ進め。
0129名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:08:23.90ID:BlsLzRWo
しずく「怒らせちゃったみたい」

しずく「でも、これって逆ギレだよね……」

しずく「267は、と」ペラッ
0130名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:11:41.87ID:BlsLzRWo
[267]

あなたはカバンを引きずりながら、さえない建物の間を進んだ。

一日中座りっぱなしであったことを考えても、あなたは、驚くほど疲れていた。

サイラスの指示に従い、スレートぶきの屋根がある質素な住宅にあなたはたどり着いた。

表札には「レドベター」と記されており、その下には、こぎれいな銅板に「素泊まり」とある。

あなたの周りの小道は暗くなっていたが、窓からはランプの明かりが揺らめいているのが見える。

そよ風があなたの顔に冷たさを運んできた。

あなたは新生活を路地で眠って始めるつもりはない。
あなたは雨ざらしの扉をたたいた。

4へ進め。
0131名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:15:25.45ID:BlsLzRWo
[4]

しばらくして、あなたは家の中から足音がするのに気づいた。
かんぬきが引かれて木の扉が開く。

緩い巻き毛とあか抜けない家事着姿の人物が、あなたをじっと見つめている。
その視線があなたの旅行着とカバンをひととおり捉えた。

彼女の声にはわずかにアイルランド系のはずむような抑揚がある。

「ごめんください。こちらで部屋に一晩泊めていただくには、おいくらですか?」

しかめっ面になりそうなのを何とか押し殺しながら、宿代についてあなたは尋ねた。

あなたの見たかぎり、この村では選ぶ余地はないようだ。
0132名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:16:00.02ID:BlsLzRWo
「ええ、お手頃なものですよ」と彼女は言った。

「お疲れのようですね。私はメイ。中へどうぞ、お茶でも飲みながら話しましょう」

レドベター家は低い天井と質素な家具もあって、狭苦しく感じられた。
だがきちんと整頓されていて、暖炉では心地よい火が踊っていた。

お茶の香りは心落ちつかせるもので、カップはあなたの指を温めてくれる。

「お祭りでエンバーヘッドに来られたの?」とメイは尋ねた。

サイラスとバスに起きたことについて説明するなら、14へ進め。
「お祭り」について尋ねるなら、21へ進め。
0133名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:17:35.16ID:BlsLzRWo
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@メイに、サイラスとバスに起きたことについて説明する
Aメイに、「お祭り」について尋ねる
0134名無しで叶える物語(なっとう)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:48:33.32ID:j7rjezEX
>>133
2で。お祭りについて聞こう
0135名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/04(土) 20:58:14.98ID:BlsLzRWo
[21]

「あれまあ、エンバーヘッドに人が来る理由っていったら、お祭りだと思ったのさ」

「あんたもそれを調べるか、写真でも撮りに来たんだと思ったんだよ。そう、お祭りは明後日の晩さ」

「よその人からみれば、ずいぶん変わってるように見えるだろうねえ」

メイはあなたのカップに紅茶をなみなみと注いだ。
カップの中で紅茶が渦を巻いている。
0136名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 20:58:44.71ID:BlsLzRWo
「ここには信号塔があるのよ」

「毎年、ある夜に、たいまつをともして練り歩いて、崖の上の信号塔に明かりをつけるのさ。似たようなのは一度も見たことがないだろうね」

「これが村の生気をまた1年保つんだって言われてるよ。お祝いさ。お祝い……」

彼女の声はわずかながら小さくなり、それからまばたきをした。
0137名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 20:59:07.02ID:BlsLzRWo
「でも、あんたはあたしのおしゃべりを聞きにここに来たわけじゃないだろうし、お腹もすかしている」

「少しだけど、シチューならすぐにこしらえることができるよ。どうする?」

あなたは再び彼女に宿代について尋ね、メイはためらいなく受け入れられるくらいの安値を示した。

部屋は狭いが快適で、シチューは濃くて温かい。

タ食を終えると、いつものあなたの就寝時間まであと2、3時間ある。

75へ進め。
0138名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 21:05:26.47ID:BlsLzRWo
しずく「こういうシナリオでの"お祭り"って、絶対怪しいヤツでしょ」

しずく「信号塔に明かりをつけるお祭り……」

しずく「それで村の生気を保つ……?」

しずく「うーん、怪しい。これは調べなきゃだね」

しずく「……というのはプレイヤーの私の感想であって、私のキャラクターのオードリーはそんな怪しさには気づいてないわけだから、メイには『おいしいシチューですね』とでも言っておこう」

しずく「さて、75へ進もう」ペラッ
0139名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 21:11:32.32ID:BlsLzRWo
[75]

あなたが少し外を散歩したいと言うと、メイは眉をひそめた。

「くれぐれも気をつけて」と彼女は言った。

「エンバーへッドは崖に囲まれてるし、ここにはご存知のようなしゃれた街灯なんてないんですからね」

「ランタンを持っていって、足元に気をつけなさい」

外に出て、あなたは彼女の言っていた意味がわかった。
空は曇っており、雲の隙間からわずかに月の光が差しているだけだ。
0140名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 21:12:06.41ID:BlsLzRWo
重たいランタンがなければ、あなたはほぼ真っ暗闇の中を歩いていたことだろう。
あなたは今晩、この村のおおまかな様子を知ることはできないようだ。

メイの家は、小さく陰気な家々に挟まれた狭い路地に面していた。

狭い路地を進むと、開けた場所に出た。
右側に向かって広い道路が延びている。

雑な造りの標識が「シルベリー通り」と、その名を示している。
0141名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 21:13:00.87ID:BlsLzRWo
左側の数m離れた場所に、粗末な柵の曲がった柱が、ランタンの光に浮かんでいる。
その向こうはと言えば、地面が暗闇の中へと落ち込んでいた。

あなたは少し近づいたが、何も見えない。
下からの風があなたの顔を冷やす。

その時、直感的にあなたは周りを見回した。
86へ進め。
0142名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 21:14:20.12ID:BlsLzRWo
[86]

漆黒の人影があなたの20mほど後ろの道路に立っている。

そいつはあなたをじっと見ている。

あなたは突然、そいつがあなたに突進し、あなたを崖っぷちから投げ落とすだろうという予感がした。

何とも不気味だ。
発見されたとわかったのか、その影は路地に逃げ込んだ。

安全なレドベター家に戻るなら100へ進め。
漆黒の人影に立ち向かうなら121へ進め。
0143名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 21:16:24.47ID:BlsLzRWo
ちょっと休憩
0145名無しで叶える物語(庭)
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2020/07/04(土) 21:26:10.17ID:F5/xkxET
見てるぞ
0147名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:05:35.08ID:BlsLzRWo
しずく「漆黒の人影! そうそう、こういうのを待ってたんだよね!」

しずく「こんな面白そうなことになってるのに家に戻るなんてありえないよ」

しずく「もちろん立ち向かうから、121へ」ペラ
0148名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:06:08.52ID:BlsLzRWo
[121]

あなたが近づくと、その人影はゆっくりと後ずさりをした。

そいつは建物の間に挟まれた小路に逃げ込んだ。

相手を捕まえるために追いかけるなら、141へ進め。
これ以上深入りせず、レドベター家に戻る場合は、100へ進め。
0149名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:07:37.61ID:BlsLzRWo
しずく「あ、襲いかかってくるわけじゃないんだ」

しずく「でも、ここまで来たら深追いするよ」

しずく「141へ」ペラ
0150名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:13:33.72ID:BlsLzRWo
[141]
人影の動きは早く、ほとんど足音を立てなかったが、あなたは本能的にその後ろを追い続けた。

そいつは四方を囲まれたほこりっぽい小広場に逃げ込み、鉄製の柵の間で向きを変えた。

あなたが間合いを詰めると、そいつは角に向かって素早く動いた。

そよ風が、あなたが崖に近づいていることを警告する。
0151名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:13:54.33ID:BlsLzRWo
あなたのランタンからの揺らめく光が、あなたが追い詰めた相手と、草の生えた崖っぷちを照らし出した。

あなたは歩を緩め、足元に予想外の空間が口を開けていないかと目をやった。

あなたを観察していたやつはさらに離れようとするが、それは迷路のような路地に素早く戻ろうとするのではなく、崖へと近づいた。

あなたはさらに詰め寄る。
黒い人影はもう一度あなたを見つめるかのように頭を揺らした。
0152名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:14:28.42ID:BlsLzRWo
あなたは、その顔がどこかおかしく、わずかに心を騒がせる印象を受けた。

そして、そいつは崖っぷちから飛び降りた。
あなたは驚いた。

あなたが崖っぷちに近づくと、ランタンが風に揺れた。
薄明かりがあなたの足元の岩の表面を照らし出す。

自殺させるほど相手を怖がらせたのだろうか?
直感が、そんなことはないと告げている。

しかしあなたは、何が起きたのかを説明することができない。
0153名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:14:54.44ID:BlsLzRWo
〈正気度〉をロールすること。
失敗したなら、1D2正気度ポイントを失う。

これは、普通の6面体ダイスをロールし、1、2、3が出たら1ポイント、4、5、6が出たら2ポイントを失うということになる。

あなたはレドベター家へ戻る道を進んだが、握っているランタンは震えていた。

メイは、あなたの不安に気づいたとしても、何も言わなかった。
あなたはひどく疲れたように感じる。

63へ進め。
0154名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:18:25.74ID:BlsLzRWo
※ダイスロール

正気度ロールを行う
このレス以降の2レスのコンマでロール結果を判定

(初めのレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

ちなみに今回はダイスの出目が60以下で成功
失敗した場合は、初めのレスのコンマが奇数なら1、偶数なら2の正気度を失うこととする
0157名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:24:54.07ID:BlsLzRWo
100で草
ちなみに余談だけど、96〜100の出目はファンブルと言って、普通の失敗より悪いことが起こることになってる
これはソロシナリオだからファンブルだろうが結果は決まってるけど、対面プレイだと、キーパー(ゲームマスター的な人)がより悪い結果を描写することになってる
ちなみに、結果が01だとクリティカルと言って、普通の成功よりも良い結果になる
0158名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:29:48.32ID:BlsLzRWo
しずく「異形の存在……?」

しずく「しかし、自ら崖に身投げとは……」

しずく「オードリーもさぞ驚いただろうね」

しずく「『あわわ……』とでも言いながら正気度ロールをしよう」

しずく「えいっ!」コロコロ

しずく「あっ、100! 失敗!」

しずく「相当ショックだったんだね……」
0159名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:34:16.98ID:BlsLzRWo
しずく「ええと、正気度ロールに失敗しちゃったから、正気度を失うんだね」

しずく「6面体ダイスを1つ振る、と」コロコロ

しずく「6だ。2ポイント失うってことだね」

しずく「これを探索者シートに記録して……」カキカキ

しずく「正気度を失ったことだし、『うわわわわわー!!』と言いながら63へ進もう」ペラッ
0160名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:36:28.42ID:BlsLzRWo
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)
正気度:58(開始時:60)
マジック・ポイント:12
耐久力:9
幸運:40

〈鑑定〉:50(25/10)
〈芸術および製作(演技)〉:70(35/14)
〈図書館〉:50(25/10)
〈ほかの言語(アイヌ語)〉:40(20/8)
〈目星〉:50(25/10)
〈歴史〉:40(20/8)
〈魅惑〉:60(30/12)
〈変装〉:60(30/12)
〈近接戦闘(格闘)〉:45(22/9)
〈運転(自動車)〉:40(20/8)
〈手さばき〉:30(15/6)
〈聞き耳〉:40(20/8)
0161名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:44:17.15ID:BlsLzRWo
[63]

メイが立ち上がったとき、あなたの後ろでガタンという音が聞こえた。

あなたが振り向きざまに見ると、そこはしっかりと閉じられた木の扉だ。

メイが舌打ちした。

「うちのお嬢さんだね。あたしたちの話をずっと聞いていたのさ」

「ルース!お客様にごあいさつなさい」

一拍置いて、扉がきしみながら開いた。
0162名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:45:10.03ID:BlsLzRWo
くしゃくしゃの髪とあか抜けない寝巻きの間から、ぼんやりとした2つの目があなたをじっと見ていた。

「そら、お客様になんて言うんだい?」

メイの言葉に、ルースはまばたきした。

「お会いできてうれしいです」

「よくできました。さあ、寝なさい」

扉は再び閉じた。

「娘のルースよ。夏で10歳になるの。喜びでもあれば悩みでもあり……」
0163名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:45:50.13ID:BlsLzRWo
「心配しないで。あの子はあたしと寝るから。あなたを騒がしたりはしないわ」

「おやすみなさい」

あなたは自分の部屋へと入った。
少し肌寒いが、暖炉に火をつける気にもなれないほど疲れ切っていた。

シーツは清潔で、ベッドはすぐに暖かくなった。

長く町に住んでいた身からすると、外の静けさには違和感を覚えたが、あなたはすぐに寝てしまった。

154へ進め。
0164名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 22:52:01.11ID:BlsLzRWo
しずく「新しいキャラクターの登場だね」

しずく「ホラーものに出てくる子どもって、割とキーパーソンだったりするけど、この子はどうだろう?」

しずく「……ふぁぁあ」ノビー

しずく「あっ、もうこんな時間」

しずく「オードリーもちょうど眠りに落ちたところで区切りもいいし、今日はここまでにしようかな」

しずく「お風呂に入って寝よう」

──────
────
──
0165名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 23:04:51.84ID:BlsLzRWo
せつ菜「しずくさん! ソロシナリオの進み具合はどうですか?」

しずく「今は、初日にメイの家で眠りについたところです」

せつ菜「それはちょうどいいところで一区切りしましたね」

せつ菜「……あの、しずくさん」

しずく「なんですか?」

せつ菜「もしかしたら、なんですけど……」
0166名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 23:05:46.62ID:BlsLzRWo
せつ菜「演じることが大好きなしずくさんにとって、ソロシナリオの一人で読み進める形式は、歯がゆいところがありませんか?」

しずく「……!」

しずく「い、いえ……そんなこと……」

せつ菜「遠慮しないでください!」

せつ菜「私にはわかります! しずくさんは、もっとバチバチにロールプレイをしたいでしょう?」

せつ菜「それには相手がいないと、やはり盛り上がりに欠けますよね?」
0167名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 23:06:24.69ID:BlsLzRWo
しずく「……少しだけ」

しずく「実は、少しだけ、『ここで相手がいてくれたら、掛け合いが楽しめそうなのにな』と思ってしまうことがありました」

しずく「わがままですよね……すみません」

せつ菜「いいえ! しずくさんはそれでいいんです!」

しずく「せつ菜さん……」

せつ菜「さて! そこで提案なんですが、続きは私がキーパーをつとめさせていただく、というのはいかがでしょう?」
0168名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 23:13:21.04ID:BlsLzRWo
しずく「それはどういうことですか?」

せつ菜「このソロシナリオの進行や、NPCのロールプレイを、私がやるんです!」

せつ菜「つまり、普通のTRPGのように進めるってことです!」

しずく「そんなことができるんですか?!」

せつ菜「もちろんです! このソロシナリオは、あくまで『キーパーなしで遊べる』というものであって、『キーパーがいたら遊べない』というものではありませんから」

せつ菜「むしろ、ロールプレイによって、シナリオに幅が出ますよ! 私が言うのもなんですが!」
0169名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 23:14:28.51ID:BlsLzRWo
しずく「わあ! ぜひお願いします! せつ菜さん!」

せつ菜「はい! おまかせください!!」

しずく「あ、そういえばなんですけど、クトゥルフ神話TRPGでは、進行役を"キーパー"と呼ぶんですね」

しずく「あまり聞き慣れない呼び方ですけど……」

せつ菜「良いところに目を付けましたね! しずくさん!」

しずく「えっ? そうなんですか?」
0170名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 23:25:38.65ID:BlsLzRWo
せつ菜「正式には、"キーパー・オブ・アーケイン・ロア"と言うんです」

せつ菜「その意味は、"隠された秘密を守る者"……」

せつ菜「すごくカッコいいですよね!!」

しずく「な、なるほど……」

せつ菜「ちなみに、プレイヤーがロールプレイをするキャラクターは、未知のものを探索する者なので、"探索者"と呼ばれます!」

せつ菜「しずくさんの探索者シートを見せて貰えますか?」

しずく「はい。どうぞ」スッ

せつ菜「ふむふむ……。これは面白い技能を取りましたね」

せつ菜「では、しずくさん! さっそく冒険を再開しましょう! 準備はいいですか?」

しずく「はい! よろしくお願いします!」
0171名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/04(土) 23:26:45.27ID:BlsLzRWo
キリがいいので続きはまた明日
0178名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 10:38:02.29ID:nN4hwqnU
あなたは暖炉の火を夢に見た。

オードリー💧「うぅん……火……燃え盛る、火……」ムニャムニャ

踊るような炎の舌の向こうに、きらめき、輝く色がまたたいている。
それらは、はじめは小さく、ほとんど顕微鏡でしか見えないほどだったが、大きく、大きくなって……。

暖炉から万華鏡のような業火が漏れ出し、床一面に広がって、シーツに伸び………。

オードリー💧「ああぁ……まずい、まずい」ムニャムニャ

あなたはぎくりとして目覚めた。

オードリー💧「はっ! ……夢、か」パチクリ
0179名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 10:38:26.59ID:nN4hwqnU
日光がカーテン越しにきらめいている。
あなたは眠気に目をまばたかせながら、暖炉のほうを見た。

暖炉は冷え切っている。

もしあなたがダメージを受けていたなら、夜寝たことによって、耐久力を1ポイント回復させることができる。

せつ菜「しずくさん、いかがですか?」

しずく「大丈夫です。私のオードリーは、今のところ身体的には無傷です」

せつ菜「身体的には……? というと、すでに心には傷を負ったのですね!」

しずく「ええ、残念ながら……」

せつ菜「それでいいんです! では続けますよ」
0180名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 10:57:16.31ID:nN4hwqnU
メイの家には水道が通っていないように思えたが、陶器の水差しでいくらかは得られた。

あなたは洗面台で顔をさっぱりさせてから部屋に入った。

オードリー💧「おはよう、メイ」

メイ🎤「あら、おはよう。昨晩はよく眠れた?」

オードリー💧「旅の疲れが出たのか、すぐ眠っちゃった」

メイ🎤「そう、それなら良かった」

メイ🎤「朝ご飯、用意できていますからね。ごゆっくりどうぞ」

オードリー💧「わぁ、おいしそう。いただきます」
0181名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 10:57:43.87ID:nN4hwqnU
7時30分になり、あなたは宿代を支払い、荷物をまとめ、出ていく用意を整えた。

オードリー💧「じゃあ、そろそろ出発するよ」

メイ🎤「ええ、あなたの新しい暮らしがうまくいくよう、祈ってるわ」

オードリー💧「どうもありがとう。さようなら」

メイ🎤「旅路に気を付けて」

メイはにこやかにあなたを見送った。
0182名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 10:58:15.35ID:nN4hwqnU
せつ菜「しずくさん、すでにオードリーは正気度を失ったと言っていましたが、その原因はなんですか?」

しずく「昨晩、黒い人影が崖に身を投げるのを見てしまったためです」

せつ菜「そうですか。ではここでルート分岐です!」

せつ菜「このあと、昨晩の痕跡を調べに行きますか? それとも、やめておきますか?」

しずく「それはもちろん、調べに行きます!」

せつ菜「わかりました! では、ロールプレイをどうぞ」
0183名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:10:05.25ID:nN4hwqnU
オードリー💧「……そういえば、黒い人影が身投げした、あの崖……」

オードリー💧「昨晩は暗くて見えなかったけど、今なら……」

何人かの村人が好奇の目で見ている中、あなたはカバンをひきずりながら、昨夜の自分の足取りを進んでいった。

そのうち、あなたはあの時の場所を見つけた。

オードリー💧「ここだ……」

あなたの胸で心臓が高鳴る中、あなたは崖の向こうをじっと見た。
0184名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:10:27.76ID:nN4hwqnU
何もなかった。

オードリー💧「……あれ?」

日光のおかげで、崖があなたの想像したような、底なしの落ち込みではないことがわかった。

おおよそ6mほど下に岩棚があった。
それでもまだ、命に関わる軽業芸と言えるだろう。

だがそこには死体もなければ血痕もなかった。
0185名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:10:50.74ID:nN4hwqnU
オードリー💧「見間違い……のはずはないんだけど……」

オードリー💧「うまく着地した、ってこと?……でも……」

せつ菜「さぁしずくさん! ここで、〈目星〉ロールです!」

しずく「わかりました。私の目星は50です!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0186名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:11:40.65ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈目星〉ロールを行う
このレス以降の2レスのコンマでロール結果を判定

(初めのレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

ちなみに今回はダイスの出目が50以下で成功
0189名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:37:17.64ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……76!」

せつ菜「残念! 失敗ですね」

せつ菜「では、オードリーはこれといって他に気になるところは見つけられませんでした」

しずく「くうぅ……本当は何かヒントがあったんですね?」

せつ菜「ふふふ。どうでしょう?」

せつ菜「では、進めますね」
0190名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:48:57.18ID:nN4hwqnU
あなたは重いカバンにうんざりしていた。

うまくいけばサイラスがバスの修理を終えていて、あなたは長旅を再開できるだろう。

オードリー💧「重たい……でも、バスまであともう少し……」

あなたは立ち止まると時計を見て、まだ20分はあることを確かめ、最後の角を曲がった。

バスはいなかった。

オードリー💧「……え? どうして……?」
0191名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:50:00.56ID:nN4hwqnU
あなたはカバンをその場に置いて、辺りを探し回った。
坂道を上り下りし、角を曲がった。

村の端で、丘を蛇行しながら登る道を、ずっと先までたどってみた。

8時を過ぎてもバスの姿は見当たらない。
通りすがりの村人があなたの荷物に目を留めた。

村人🎤「バスを探してるのかい?」

オードリー💧「!」

村人🎤「バスは夜が明けるとすぐ、走っていったのが聞こえたよ」

オードリー💧「ええ!? 本当ですか?!」

村人🎤「ああ。戻って来るには3、4日はかかるな」
0192名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:50:34.39ID:nN4hwqnU
オードリー💧「そんな……」

村人🎤「気の毒にな。どこかに泊まるのなら、メイ・レドベターのところに行くといい」

オードリー💧「……どうも……ありがとう」

村人はあなたに帽子を脱いであいさつすると、村のほうへとゆっくり歩いていった。

あなたはサイラスをののしった。

オードリー💧「あの×××××(ピー)!!」

彼は部品を探しに行ったのかもしれない。
しかし、あのいやな年寄りがわざとあなたをここに置いていったのではないかとも思った。

オードリー💧「バスの故障のことで責めたから、その仕返しとばかりに私を置いていったの……?」
0194名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 11:56:26.52ID:nN4hwqnU
せつ菜「しずくさん、故障の件でサイラスを責めたんですね!」

しずく「はい。新しい門出をぶち壊されたように感じたので」

せつ菜「……置いていかれたのは、それが原因だと思いますか?」

しずく「うーん……。オードリーはそう思っていると思いますが、私は違うと思いますね」

しずく「メタ的視点なのでアレですが」

せつ菜「良いですね! プレイヤーとキャラクターの思考を分けて考えていて素晴らしいです!」

せつ菜「ロールプレイには、それが重要ですからね!」

せつ菜「では続けます」
0195名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:08:21.61ID:nN4hwqnU
メイは洗濯をしていて、再びあなたと顔を合わせて驚いた様子だ。

メイ🎤「何か忘れ物?」

オードリー💧「それが……バスが既に行ってしまったみたいなんです」

メイ🎤「ええ? 間に合わなかったのかい?」

オードリー💧「いえ、定刻よりもずっと早く、というか夜明けすぐに、バスは出たみたいで……」

メイ🎤「ありゃまぁ……。それはかわいそうに」
0196名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:08:44.13ID:nN4hwqnU
オードリー💧「私が昨日、バスの故障の件でサイラスを責めたので、それで気分を害したのかも……」

メイ🎤「だからってねぇ……」

メイ🎤「……まぁ、行っちまったもんはしょうがない。代わりの交通手段を見つけるまで、あんたのその重たいカバン、預かっとこうか?」

オードリー💧「それは助かります。ありがとう」

メイ🎤「お安いご用さ。しかしどうしたもんかね」

メイ🎤「ここの人は誰も、自動車の類いは持ってないのよ」

彼女は頭をなでて考え込んだ。
0197名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:09:37.98ID:nN4hwqnU
メイ🎤「馬と、カバンを運ぶための荷車を貸してくれる人がいるかもしれない。あとで周りに聞いてみるよ」

メイ🎤「……そうだ! 役場のウィンタースさんを訪ねてみて。あの人なら誰か知ってるかもしれない」

メイ🎤「さもなきゃ、職人の誰かに聞いてみるんだね。作業場がシルベリー通りを左に曲がってすぐのとこにある」

彼女は手を伸ばすと、あなたの手を握った。

メイ🎤「心配しないで。お金があろうがなかろうが、あんたを道端で寝かせやしないよ」

オードリー💧「ありがとう、メイ」

あなたはメイに礼を言うと、振り向いて村のほうを見た。
0198名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:23:46.88ID:nN4hwqnU
あなたは特にあてもなく、エンバーヘッドの通りをうろついた。

村は比較的平たい高台の上にあって、その眺めは雄大だった。
北にはホワイトマウンテン山脈のかすんだ峰々が天に届き、南はと言えばウィニペソーキー湖のきらめく湖面が地平線に広がっている。

村自体は、端から端まで行くのに5分とかからない。
0199名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:24:14.30ID:nN4hwqnU
あなたは西側の曲がりくねった街道にたどり着いた。
ほかに唯一の街道は、南側から出て、下側の尾根に沿って東へ曲がっている。

村の南西部には草の生い茂る広場に崩れた教会があって、崖っぷちに墓地がある。

北東の方向はというと、3本の主要な通りが、うず高い黒い金属の構造物のところで合流している。
その構造物には圧迫感があり、青空へと伸びている。
0200名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:33:15.96ID:nN4hwqnU
せつ菜「ここで、次のオードリーの行動を、次の5つから選んでもらいます!」

@村の雑貨屋で住民に交通手段について尋ねる
A村の役場を探す
B下のほうへと歩いていって、東側の道を調べる
C大きな金属の構造物を調べる
Dほかに移動したがっている住民がいないか探す

せつ菜「さあ、どうしますか?」

しずく「うーん……」
0201名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:34:23.52ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

次の行動を以下から1つ選んでこのレスに安価で決定

@村の雑貨屋で住民に交通手段について尋ねる
A村の役場を探す
B下のほうへと歩いていって、東側の道を調べる
C大きな金属の構造物を調べる
Dほかに移動したがっている住民がいないか探す
0203名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:51:54.36ID:nN4hwqnU
しずく「じゃあ、村の役場を探します」

せつ菜「わかりました!」
0204名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:52:30.78ID:nN4hwqnU
村の役場はシルベリー通りの東の端、崖を背にして立っていた。

それはあなたがエンバーヘッドでこれまで見た中で一番大きな建物だ。

だがそこは施錠され、よろい戸も閉まっていた。

オードリー💧「あれ? 閉まってる?」ガチャガチャ

あなたは周りを歩きながら、よろい戸の隙間から中をのぞいてみた。

大きな部屋が1つあって、そこは村の集まりに使われるのだろう。
それから小さな増築部分があり、そこは事務所や記録保管所として使われているようだ。
0205名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:53:00.54ID:nN4hwqnU
窓の1つは、れんがでふさがれている。

正面玄関まで戻って来たが、そこに開館時間が掲示されていないのが見えた。

オードリー💧「どういうこと……?」

??🎤「ウィンタースさんはこの時期、朝はそこを開けないよ」

通りがかった、灰色の衣装を着た女性が言った。

オードリー💧「あっ、そうなんですか」

女性🎤「ああ。お昼を過ぎてから来るんだね」
0206名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:53:23.57ID:nN4hwqnU
あなたは事務所に電報があるかどうかを尋ねた。

オードリー💧「あの、ここに電報ってありますか?」

女性🎤「知らないよ」

彼女は肩をすくめた

女性🎤「私たちがどこかに連絡する用事があると思う?」

オードリー💧「そうですか。どうもありがとう」

あなたは後でもう一度来なければならないようだ。
0207名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 12:59:13.76ID:nN4hwqnU
しずく「焦らしますね……」

せつ菜「でも、そういうのもお好きでしょう?」

しずく「はい」

せつ菜「では、次のオードリーの行動を、次の4つから選んでもらいます!」

@村の雑貨屋で住民に交通手段について尋ねる
A下のほうへと歩いていって、東側の道を調べる
B大きな金属の構造物を調べる
Cほかに移動したがっている住民がいないか探す

しずく「あ、また選べるんですね。良かった」

せつ菜「ただし、あと3つまでです。つまり、この内1つについては調べることはできません!」

しずく「そうきましたか。うーん……」
0208名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:03:47.60ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

以下から【調べるのを諦める】ものを1つ選んでこのレスに安価で決定

@村の雑貨屋で住民に交通手段について尋ねる
A下のほうへと歩いていって、東側の道を調べる
B大きな金属の構造物を調べる
Cほかに移動したがっている住民がいないか探す
0210名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:13:51.78ID:nN4hwqnU
しずく「この中でどれか1つ、調べなくてもよさそうなものを選ぶとすると……」

しずく「Bの、大きな金属の構造物を調べる、ですかね」

せつ菜「ふむふむ。それはなぜですか?」

しずく「オードリーは早くここから出たいと思っているので、それに繋がらなさそうなこの選択肢は積極的に選ばないと思うからです」

せつ菜「なるほど! 筋が通っていますね!」

せつ菜「では、次の行動はどうしますか?」

しずく「雑貨屋に行って、交通手段について尋ねます。@で!」

せつ菜「わかりました!」
0213名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:27:23.44ID:nN4hwqnU
雑貨屋は大通りの横の角、南の下り坂に入る、その直前にある。

店主は威勢がよく体格のがっちりした女性で、いかつい肩から、のりの利いたエプロンを下げている。

彼女は見知らぬあなたの顔をしげしげと見つめている。

オードリー💧「ちょっとお尋ねします」

店主🎤「なんだい?」

オードリー💧「ここからの交通手段は、どんなものがありますか?」
0214名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:28:52.07ID:nN4hwqnU
店主🎤「交通手段? バスが週に2回通るよ」

オードリー💧「それを逃してしまって……」

店主🎤「ふーん。うちに商品を持ってくるトラックが毎月第2火曜日に来るけど、来週まで来ないねえ」

彼女は肩をすくめた。

オードリー💧「そうですか……どうも……」

どうやらエンバーヘッドの人々は、外の世界と距離雅を置いていることに満足しているらしい。
0215名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:29:15.34ID:nN4hwqnU
店主🎤「ちょっとあんた! それを訊くためだけにここに来たのかい? 冷やかしはお断りだよ!」

あなたはこの店で、安価な日用品を1つか2つ買うだけのお金を持っている。
何かを買ったなら、それを探索者シートに書き留めること。

現在が1927年であることを忘れないように!

この店には、ほこりまみれの狩猟用ナイフ以外に武器は一つもない。
望むなら、あなたはそれを買ってもよい。
0216名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:31:46.95ID:nN4hwqnU
>>212
OK
0217名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:36:30.44ID:nN4hwqnU
せつ菜「しずくさん、どうしますか?」

しずく「せっかくなので、狩猟用ナイフを買っていきます。あとで役に立つこともあるかもしれませんし」

せつ菜「わかりました! 探索者シートの武器欄に記録しておいてくださいね」

しずく「はい」カキカキ

せつ菜「では、次の行動はどうしますか?」

しずく「東側の道を調べます」

せつ菜「了解です!」
0218名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:41:58.61ID:nN4hwqnU
空気は新鮮で、ふもとへと降りていくうちに気分が晴れていった。

あなたはエンバーヘッドの周りの低地一面に耕作地が広がっていること、作物の合間にいくらかの家畜はいるものの、馬はいないことに気がついた。

ここから先に進むには徒歩しか手段はないのだろうか?

さらに下っていくと、街道は稜線の端を通ってさらに下へと続いている。
0219名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:42:20.77ID:nN4hwqnU
この辺りにはいくつか小屋が点在しており、人が住んでいる様子もあった。

小屋は、それぞれがかなり離れている。

あなたが小屋を検分していると、一軒の扉が開き、年長の男性が歩み出た。
彼は薄汚れた服を着ており、1枚の布を自分の頭の上にのせて、フードのようにした。

そうして彼は、あなたのことを目にして動きが止まった。
0220名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:45:40.29ID:nN4hwqnU
せつ菜「しずくさん、ここで〈幸運〉ロールをしてください!」

しずく「〈幸運〉ですか。40しかないんですよね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0221名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:47:43.74ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈幸運〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が40以下で成功
0223名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:51:20.19ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……34! 成功です!」

せつ菜「やりましたね!」
0224名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:53:25.78ID:nN4hwqnU
男は村を見上げると、崖の頂上を探るように見た。

あなたは一瞬だけ男の顔を捉えた。
それはどこか不安にさせる何かがある。

そうしていると、彼は振り向いて、道路から離れていった。
しかし、そうしながら彼は手を上げると、ゆっくりとあなたを手招きした。
0225名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 13:57:12.13ID:nN4hwqnU
せつ菜「さて、しずくさん。ここでまた選択肢です」

しずく「はい」

せつ菜「この見知らぬ男に、ついて行きますか?」

せつ菜「それとも、やめておきますか?」

しずく「……ついて行きます!」

しずく「その先に、脱出へ繋がるヒントがあると信じて」

せつ菜「わかりました!」
0226名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:01:54.59ID:nN4hwqnU
あなたは男の後について、岩があらわになっている辺りまでやって来た。

男は上をちらりと見て、それから2つの岩の間に足を踏み入れるやいなや、消えてしまった!

オードリー💧「あれっ? 消えた?!」

しかし、近づいてよく見てみると、崖に向かって狭い隙間があるのがわかった。

オードリー💧「なるほど……」

ちょうど光が差し込んでいて、小さな天然の部屋が中にあるのが見える。

もしあなたが中に入るならば、あの男と不愉快なまでに近づくことになるだろう。
0228名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:04:44.33ID:nN4hwqnU
せつ菜「しずくさん、ここで引き返すこともできますが、どうします?」

しずく「いいえ。引き返すなんてありえません!」

しずく「私も隙間に入ります」

せつ菜「了解です!」
0229名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:07:16.73ID:nN4hwqnU
慎重な足取りで、あなたはごつごつした岩の隙間に身を押し込み、低い天井に頭をぶつけそうになりながら、隠された部屋に入った。

男は壁にもたれるように立ち、あなたが近づくまでじっと見ていた。

そして、彼はフードを後ろへ払った。
0230名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:09:49.93ID:nN4hwqnU
せつ菜「ここで〈正気度〉ロールです!」

しずく「フードを払ったタイミングで正気度ロールですか。お顔が相当アレだったんでしょうか……」

しずく「ええと、オードリーの現在の正気度は58ですね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0231名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:10:53.34ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈正気度〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が58以下で成功
0233名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:16:42.26ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……34! 成功です!」

せつ菜「おめでとうございます!」

せつ菜「では、オードリーの正気度ポイントはそのままです!」

しずく「しかし、どんなものを見たんでしょうか……」

せつ菜「続けますね」
0234名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:17:21.70ID:nN4hwqnU
男の顔で無事なのは一部だけだった。

類の脇から右の眼窩までは相応の年を感じさせ、色白だが無傷だった。
しかし、左側は、炎症を起こした傷跡によってひどい状態だった。

左目は垂れ下がり、ただれた肉が覆いかぶさっている。
左側の鼻孔も、大きく開いた穴しか残っていなかった。
0235名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:18:26.52ID:nN4hwqnU
ひどい傷の男は、見える側の目であなたの反応をうかがっている。

オードリー💧「あ、あの……」

ひどい傷の男🎤「……あまり驚かないんだな」

ひどい傷の男🎤「名前はアーボガスト、ウィラード・アーボガストだ。なぜ君がエンバーヘッドに来たのかについては、尋ねる必要はなさそうだ」

オードリー💧「え……?」
0236名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:22:33.02ID:nN4hwqnU
せつ菜「さて、ここで選択肢です」

せつ菜「ここ、エンバーヘッドに来た理由について、オードリーはなんと主張しますか?」

@「祭り」のために来た
Aサイラスのせいでここに足止めされた

しずく「うーん……」
0237名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:24:39.82ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

ここへ来た理由をどう主張するかを以下から選んでこのレスに安価で決定

@「祭り」のために来た
Aサイラスのせいでここに足止めされた
0239名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:32:09.71ID:nN4hwqnU
しずく「ここは素直に、ありのままを伝えます」

せつ菜「つまり?」

しずく「サイラスのせいだと主張します」

せつ菜「わかりました!」
0240名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:36:22.22ID:nN4hwqnU
オードリー💧「私は旅の途中だったのですが、バスの運転手のサイラスに、ここに置き去りにされたんです」

彼の腫れ上がった口がわずかに下へとねじれた。

アーボガスト🎤「悪魔の子にはネズミの血が流れているようだ」

彼は手をきつく握りしめた。

オードリー💧「……え? それはどういう……?」
0241名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:46:36.58ID:nN4hwqnU
アーボガストは厳しい目つきであなたをじっと見た。

アーボガスト🎤「君が私を探していたんだろう? ええ?」

オードリー💧「? いえ……?」

彼は洞窟の天井を見上げた。

アーボガスト🎤「連中の誰かが私のことを話したのか?

アーボガスト🎤「いや、そんなことはない。それに重要でもない。実のところ、連中は私が知っていることを恐れているのだ」
0242名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:47:07.93ID:nN4hwqnU
オードリー💧「あの……何がなんだか……?」

アーボガスト🎤「連中は直接私のところに来たりはしない。老アーボガストの時のような目には遭いたくないからな」

彼はそう言ってくすくす笑う。
その腫れ上がった唇から漏れる高い音は、何よりもグロテスクに思えた。

そして突然、彼の視線は無情なものとなった。

アーボガスト🎤「エンバーヘッドは40年前に死に絶えた」

オードリー💧「え?」
0243名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:47:39.98ID:nN4hwqnU
アーボガスト🎤「炎によりばらばらにされ、星々自らが食い尽くしたのだ。古き丘は業火により清められた」

アーボガスト🎤「そして黒ずんだ大地から新たな命が現れる、万物の道のごとく。アブナキ族は知っていたのだ」

アーボガストは袖で鼻をぬぐった。

アーボガスト🎤「だがそれは起きなかった。炎は追い返された」

アーボガスト🎤「必要であるべき死は1年先延ばしにされ、また1年、また1年と。そして今あそこにいる連中は……」
0244名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:48:04.72ID:nN4hwqnU
彼は細い指を天井に突きつけた。

アーボガスト🎤「自分たちを村の救い手だと思っている」

アーボガスト🎤「連中はグレート・オールド・ワンを無視できると思っている! いあ! くとぅぐぁ!」

彼は首を振った。

アーボガスト🎤「怪異なる永劫のうちには、連中の命など、まばたきにも満たないというのに!!」

荒々しい知性が彼の目に燃えている。
しかしあなたは、アーボガストが完全に狂気に陥っているのではないかと疑った。

気分が変われば、緩んだ岩を手にとってそれであなたの頭をかち割ることなど、彼にとってたやすいことだろう。
0245名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:52:07.85ID:nN4hwqnU
しずく「……なかなかにアブない人ですね」

せつ菜「あはは! さて、しずくさん、ここでまた選択肢ですよ!」

せつ菜「アーボガストに質問をすることができます。次の内から1つ選んでくださいね」

@アブナキ族について尋ねる
Aグレート・オールド・ワンについて尋ねる
B村人たちについて尋ねる

しずく「うーん……」
0246名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:53:19.48ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

アーボガストに何を質問するかを以下から選んでこのレスに安価で決定

@アブナキ族について尋ねる
Aグレート・オールド・ワンについて尋ねる
B村人たちについて尋ねる
0248名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 14:59:02.34ID:nN4hwqnU
しずく「村人たちについて尋ねます」

しずく「他の選択肢は、オードリーにとっては、さして興味をひかれるものでもないですし……」

しずく「目下のところ、ここから出ることが彼女の最優先事項ですから」

せつ菜「わかりました!」
0249名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 15:06:03.62ID:nN4hwqnU
オードリー💧「あの……ここの村の人たちについて教えてください」

アーボガストの顔がゆがみ、傷跡だらけの類にしわが寄った。

アーボガスト🎤「ふん! 連中の父母は真実を知っていた。連中は耳を傾けた」

アーボガスト🎤「連中は己の破滅を知り、そこに己の居場所を見つけた。連中は己の心をのぞき込み、言い知れぬものとした」

アーボガスト🎤「今の連中は子供のわがままだ。すべては自分たちに与えられたもので、何でも思いのままになると思っている」

彼は天井をにらみつけた。
0250名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 15:06:30.71ID:nN4hwqnU
オードリー💧「……」

アーボガスト🎤「連中は私を追い出すか、あるいは死なすだろう」

アーボガスト🎤「……私は古の言葉を持っていく」

アーボガスト🎤「だが私の言ったことを気に留めるだろうさ。高みに住む連中は、落ちるためにさらなる高みに進むのだ」

アーボガストは片手で髪をかきむしった。
左側の広い範囲には髪がなく、代わりに傷跡が広がっている。

彼はしゃがみ込んだ。
0251名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 15:13:55.61ID:nN4hwqnU
アーボガスト🎤「……君には、何かがある。前のものにはない何かだ」

オードリー💧「……はあ」

アーボガスト🎤「……ひょっとすると、君ならやり遂げられるかもしれん」

オードリー💧「え……? 何をですか?」

アーボガスト🎤「もし、もっと話が聞きたいなら、暗くなってからまた会おう。9時だ。反対側の墓地で」

彼は節くれだった指を上げた。

アーボガスト🎤「後をつけられるな、そこに私がいなくても、だ。これは決着をつける時ではないのだからな」
0252名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 15:14:21.72ID:nN4hwqnU
オードリー💧「決着……? どういう意味ですか?」

アーボガストは再び袖口で鼻をぬぐった。

アーボガスト🎤「行け。連中の目は私に向いている」

オードリー💧「……じゃあ、お言葉に甘えて」

アーボガスト🎤「そうだ、よそ者よ。逃げようとはしないことだ。逃げられはしないのだからな」

オードリー💧「……ご忠告どうも」

あなたはまばたきしながら日光の下に出て、わずかに身震いした。
0253名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 15:19:39.89ID:nN4hwqnU
せつ菜「しずくさん! やりましたね!」

しずく「えっ!? なんですか?」

せつ菜「オードリーは秘密を見つけました!」

せつ菜「これからのルートによっては、今晩、この約束を果たす機会があるかもしれません」

せつ菜「そのチャンスが来たら、私からお伝えします!」

しずく「なるほど! ワクワクしますね♪」
0254名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 15:21:19.50ID:nN4hwqnU
続きは夜に
0257名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:10:36.33ID:nN4hwqnU
あなたは街道に戻り、本来の目的を思い出した。
エンバーヘッドを出て、オスシピーへと向かうのだ。

そんな折、尾根は、オスシピーまでの道の行く先を見るのに絶好の場所となった。

オードリー💧「ええと、オスシピーまでの道は……」ジー

街道は丘に沿って曲がりくねり、森の中に見えなくなって、その先でまた見えるようになった。

そこから次の森へと向かって伸びる道を目で追ってみたが、途中でわからなくなってしまった。
0258名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:11:03.63ID:nN4hwqnU
オードリー💧「ダメだ。途中までしかわからないや」

距離としては、甘めに見積もったとして、少なくともここから10kmは離れているだろう。

そこまでに、居住地や交通手段のようなものは見当たらない。
歩いていくことに賭けるだけの価値があるかもしれない。

天気はまだ穏やかだ。
しかし、試してみる前に仕入れておくべきものがあるだろう。
0259名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:11:31.53ID:nN4hwqnU
せつ菜「さて、しずくさん!」

せつ菜「先ほどの選択肢に戻ります」

せつ菜「大きな金属の構造物を調べるか、ほかに移動したがっている住民を探すかの2つでしたね」

せつ菜「あとどちらか1つしか調べられませんが、先ほどの話だと、消去法で、移動したがっている住民を探す方でしょうか」

しずく「それなんですが、変えてもいいですか? やっぱり構造物の方を調べたいです」
0260名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:12:43.61ID:nN4hwqnU
せつ菜「もちろん、このタイミングで選ぶものなので、それでも構いませんよ!」

せつ菜「しかし、どういう心境の変化ですか?」

しずく「はい。もはやここの住民には、移動手段については期待できないと思いまして。アーボガストもああ言ってましたし」

しずく「であれば、怪しげな構造物を調べておく方が良いかな、と」

せつ菜「なるほど! わかりました」
0261名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:19:57.49ID:nN4hwqnU
あなたは村の真ん中の大通りである、アプローチ通りを歩いた。
そこは、あの奇妙な金属製の構造物に真っすぐ続いている。

あなたが近くの建物の陰から出ると、北から南東まで広がる素晴らしい風景が歓迎してくれた。

秋の名残の色である穏やかな金色に丘が染まっている。

オードリー💧「わあ……綺麗……」

対照的に、その構造物は堅牢な鉄でできており、表面が黒く焼けている。
0262名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:20:23.84ID:nN4hwqnU
それは大きくて曲がった台を支えており、ちょうどあなたの頭の高さだった。

支柱はその先で曲がりくねりながら中央部まで伸びている。

それはかつて何かの像か何かだったようにも見えたが、今では見る影もなく溶けてねじれたかのようだ。

オードリー💧「不思議な建物……」

年を取った紳士が横を通り、しょぼくれた目であなたを見上げた。

老紳士🎤「あんたも『お祭り』に来たのかね?」

オードリー💧「え? いや……あの……」
0263名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:20:46.71ID:nN4hwqnU
老紳士🎤「これは信号塔さ。これに明かりをともすとな、それは16kmも先からでも見えるのさ。いよいよ明日の夜だ」

オードリー💧「はあ……そうなんですか……」

彼は満足げに小さくうなずくと、杖を突きながら去って行った。

ここであなたは、近くの建物のそばにひもで結わえられた木の束が積み重なっているのに気づいた。

オードリー💧「16km先でも見えるって言ってたけど……。こんな木の束くらいでそんなに明るくなる……?」

たぶん、このお祭りは面白い寄り道となるだろう。
しかしあなたは、できるだけ早くアーカムに向かわなければならない。
0264名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:24:42.88ID:nN4hwqnU
せつ菜「さぁお待ちかね! ここで、〈目星〉ロールのお時間です!」

しずく「そういえば、前の〈目星〉ロールは失敗してしまったんでした」

しずく「ここで挽回したいですね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0265名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:25:42.45ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈目星〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が50以下で成功
0267名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:31:30.48ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……85! 失敗!」

せつ菜「残念でしたね!」

せつ菜「では、オードリーはここで特におかしな点は感じませんでした」

しずく「くぅ……! またしてもヒントを逃してしまったようです」

せつ菜「さて、先に進めますね」
0268名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:40:19.51ID:nN4hwqnU
あなたは朝から動き回ったおかげで空腹だ。

エンバーへッドの通りを歩きながら、あなたは腹に入れるものを探していた。

オードリー💧「……お腹空いたなぁ」

あなたの故郷にあった繁盛しているカフェの類いはもちろん、レストランと呼ばれるような場所もないようだ。

雑貨屋で何か買うしかない、と考えたその時、メイ・レドベターが後ろに少女を連れて近づいて来た。
少女はルースに違いない。
0269名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:41:00.75ID:nN4hwqnU
ルース🎤「あ!」

あなたに気づいたのか、ルースは母親を追い抜いて笑みを浮かべながらあなたに近づいて来た。
昨晩の臆病な彼女とはまったく違う。

ルース🎤「えへへ」

あなたのところにルースがたどり着くと、彼女は何かお祝いするかのように両手を上に伸ばした。

彼女があなたの目を見上げる。
突然、彼女の顔から笑みがぬぐいさられ、何歳も年をとったかのようにも見えた。
0270名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:41:30.63ID:nN4hwqnU
オードリー💧「……!」ビクッ

ルース🎤「お祭りの前に出て行きなさい」

彼女はささやくように言った。

オードリー💧「えっ?」

ルース🎤「出て行くの!」

少女はまばたきし、すぐに母親の元に戻っていった。

娘のほうに腕を回しながら、メイが近づいて来た。
彼女はほほ笑んだ。
0271名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:42:15.79ID:nN4hwqnU
メイ🎤「どうかしら。交通手段は見つかった?」

オードリー💧「あ……。いえ、それが……」

あなたは現状への不満について説明した。

メイ🎤「そう……」

メイ🎤「それなら、私なら村役場のウィンタースさんに当たってみるわね。あの人は午後ならいるはずだから」

オードリー💧「そうだ、まだ村役場があった」
0272名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:42:45.71ID:nN4hwqnU
メイ🎤「……ところで、お腹すいてない?」

オードリー💧「……」グゥー

メイ🎤「あははっ。家の食べ物なら好きにしていいよ。玄関に鍵を掛けてないから」

オードリー💧「色々とありがとう、メイ」

あなたがちらりとルースを見ると、彼女は母親の脚の後ろに身を隠していた。
 
メイ🎤「……」ジー

彼女の目は、あなたに、黙っているようにと訴えている。
0273名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:44:43.88ID:nN4hwqnU
>>272
間違えたので以下訂正
0274名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:45:03.53ID:nN4hwqnU
メイ🎤「……ところで、お腹すいてない?」

オードリー💧「……」グゥー

メイ🎤「あははっ!家の食べ物なら好きにしていいよ。玄関に鍵を掛けてないから」

オードリー💧「色々とありがとう、メイ」

あなたがちらりとルースを見ると、彼女は母親の脚の後ろに身を隠していた。
 
ルース🎤「……」ジー

彼女の目は、あなたに、黙っているようにと訴えている。
0275名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:48:37.96ID:nN4hwqnU
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「オードリーの次の行動を、以下から選んでください」

@ルースに、なぜあのようなことを言ったのか尋ねる
Aメイに、ルースの言ったことについて尋ねる
B何も言わない

しずく「むむむ……」
0276名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:50:19.39ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

ルースの発言についての反応を以下から選んでこのレスに安価で決定

@ルースに、なぜあのようなことを言ったのか尋ねる
Aメイに、ルースの言ったことについて尋ねる
B特に何も言わない
0278名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 18:59:22.32ID:nN4hwqnU
しずく「そうですねぇ……」

しずく「全く触れない、というのは個人的に無いので、どちらかに訊こうと思いますが……」

しずく「ルースは何だか様子が変ですし、メイに尋ねてみます」

せつ菜「わかりました!」
0279名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:07:42.13ID:nN4hwqnU
オードリー💧「あの……メイ?」

メイ🎤「なんだい?」

オードリー💧「さっき、ルースに早く村から出て行くように言われたけど、どういう意味かわかる?」

メイ🎤「えっ!」

彼女は娘を厳しいまなざしで見つめた。

メイ🎤「……」キッ

ルース🎤「……」

ルースはうつむいている。
0280名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:09:27.23ID:nN4hwqnU
メイ🎤「……ルースは、家にお客様がいるのが好きではないの」

オードリー💧「あっ……そうだったんだ……」

オードリー💧「お邪魔しちゃってごめんね、ルース」

ルース🎤「……」フルフル

メイ🎤「いや、あんたが謝ることじゃないんだよ。こっちこそ、気分を害させてすまなかったね」
0281名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:10:14.71ID:nN4hwqnU
メイ🎤「でも、この子も、好きなように生きていけるわけじゃないってことを学ばないとね」

メイ🎤「あたしたちは、時には、好きこのんでいないようなことをやらなきゃいけない。でもそれは必要なことなのさ」

オードリー💧「そっか……」

メイはあなたに向かってかぶりを振ると、家のほうを向いてうなずいた。

あなたは彼女の緑色の瞳に、わずかな感情の揺れを捉えた。

オードリー💧「……?」
0283名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:18:09.05ID:nN4hwqnU
あなたは母子と別れて、レドベター家に向かった。
玄関扉は簡単に開いた。

狭い台所で、あなたは胃もたれしそうなパンと残り物のシチューで昼食を取った。

小さな窓からは山並みが見える。

あなたが午前中に学んだことが1つあるとすれば、エンバーヘッドの通りには、外からの来訪者がいる余裕はないということだった。
0284名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:18:34.25ID:nN4hwqnU
外は、まだ5時間は明るいままだ。

あなたはいくらかの水と食べ物、それに荷物の中から最小限の必需品だけ持って、暗くなる前に別の居住地へたどり着けると見込んで、徒歩でここを出発することもできる。

あるいは、村役場でウィンタース氏の助言を求めてもよいだろう。
0285名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:21:16.58ID:nN4hwqnU
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「次にオードリーはどうしますか?」

@準備してすぐに村から出る
A村役場に向かう

しずく「うーん……」
0287名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:22:22.07ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

オードリーの次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@準備してすぐに村から出る
A村役場に向かう
0289名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:29:23.84ID:nN4hwqnU
しずく「すぐに準備して村から出ます」

せつ菜「そうですか。理由をうかがっても?」

しずく「この村は確実に何かがおかしいですからね」

しずく「怪しげな『お祭り』とやらに興味が無いと言えば嘘になりますが、オードリーの動機としては弱いと思います」

しずく「村役場の人もなんだか頼りになる気がしませんし……」

せつ菜「わかりました! では続けます」
0290名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:34:32.02ID:nN4hwqnU
あなたはお金と水、サンドイッチをいくつか手に取った。

現状を説明するとともに、できるだけ早くにバッグを取りに来ると書いたメモをメイ・レドベターへと残しておけば、失礼にはならないはずだ。

オードリー💧「これでよし……さぁ、行こう」

空にはところどころに雲があるものの、すぐに雨に降られそうな気配はない。

あなたが南の街道を下って行き、道なりに東へ向かうさまを、数人の村人が見ていた。
0291名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:34:57.64ID:nN4hwqnU
黒い金属製の構造物は、崖の上からのしかかってくるように立っている。

丘の下の小屋のそばを抜けてエンバーヘッドから遠ざかるほうに向かう時、あなたは身震いをした。

エンバーヘッドのみすぼらしく狭苦しい通りのあとでは、開けた空気と、前進している感覚があなたの気分をさわやかにした。

だが1時間もたつと、人けのない道に飽きてくる。

あなたがちょうど最初の木立に足を踏み入れた時、不気味な抑揚で何かの吠える声が北から聞こえてきた。

オードリー💧「……何? 野犬……?」
0292名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:37:57.56ID:nN4hwqnU
せつ菜「しずくさん、ここで〈自然〉ロールをお願いします」

しずく「〈自然〉ですか。全くポイントを振ってないので、初期値の10ですね」

しずく「確率的には期待できませんが……」

しずく「えいっ!」コロコロ
0293名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:39:53.75ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈自然〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が10以下で成功
0295名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:43:28.46ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……35! 失敗です!」

せつ菜「ではオードリーは、これが何の吠え声か判別できませんでした」
0296名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:45:18.67ID:nN4hwqnU
あなたは立ち止まった。

あなたは街の慣れ親しんだ風景の中で育った。
野生の動物は、あなたの経験からは少し外れている。

この見知らぬものの中へと1人突き進んでいくというのは、賢いやり方ではないのではなかろうか?
0297名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:47:20.63ID:nN4hwqnU
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「野生動物と遭遇する危険を承知の上で、それでも進むか、それとも一旦エンバーヘッドへ戻るか、です」

せつ菜「どうしますか?」

しずく「うーん……」
0298名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:48:11.01ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

オードリーの次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@このまま進む
Aエンバーヘッドへ戻る
0299名無しで叶える物語(なっとう)
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2020/07/05(日) 19:53:28.08ID:fAqUozZg
>>298
@で!
0300名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 19:55:55.58ID:nN4hwqnU
しずく「このまま進みます!」

しずく「きっと、困難だって乗り越えられます」

しずく「私のオードリーなら!」

せつ菜「了解です!」
0301名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:28:55.81ID:nN4hwqnU
2度目の吠え声が最初の吠え声に答えたようだが、それは最初のものよりももっと離れているように聞こえた。

オードリー💧「……急ごう」

あなたは木立の中を抜ける道を進んだ。

枝が道の上に覆いかぶさるように伸びている。

木の葉はとても美しく、黄金色から黄褐色、そして深く豊かな赤に染まっている。

落ち葉があなたの足元でかさかさと音を立てた。
0302名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:29:21.18ID:nN4hwqnU
30分ほどして、あなたは木立を抜けた。
街道は前方で丘陵地に沿ってゆっくりと曲がり、また別の木立の中へと続いている。

歩き続けているうちにも背後で太陽が徐々に沈んでいることを、あなたは不愉快ながら意識せざるをえなかった。

15分ほど進んで、あなたは天然の開拓地を通り抜けているとき、視界の片隅で何かが動いたのを捉えた。

オードリー💧「……?」

30mほど離れた場所に、何か大きなものが切り株の上にいる。

オードリー💧「あれは……何だろう?」
0303名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:29:53.24ID:nN4hwqnU
そいつの背はあなたほどもあり、体は黒く、耳は小さくて丸っこい。

あなたが観察していると、そいつは後ろ脚で勢いよく立ち上がった。

熊だ!

オードリー💧「!!!」

そいつは上にぶら下がっている果物に興味津々のように思える。

もっと近づいて熊を観察したいなら110へ進め。じっと動かないままでいるなら116へ進め。慎重にゆっくりと後ずさりするなら122へ進め。
0304名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:34:21.00ID:nN4hwqnU
せつ菜「なんと熊を見つけたオードリー! しかし、熊はまだ彼女に気づいてはいません!」

しずく「まさか熊が出るとは……」

せつ菜「さあ! ここでルート分岐です」

せつ菜「次の行動を以下から選んでください」

@もっと近づいて熊を観察する
Aじっと動かないままでいる
Bゆっくりと後ずさりする

しずく「うーん……」
0305名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:35:00.96ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

オードリーの次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@もっと近づいて熊を観察する
Aじっと動かないままでいる
Bゆっくりと後ずさりする
0307名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:50:52.00ID:nN4hwqnU
しずく「じっと動かないままでいます」

せつ菜「わかりました」

せつ菜「では、〈幸運〉ロールをしてください!」

しずく「〈幸運〉……40ですね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0308名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:51:25.84ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈幸運〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が40以下で成功
0310名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 20:58:15.22ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……54!」

せつ菜「残念! 失敗ですね」

しずく「どうなっちゃうんでしょう……?」

せつ菜「ふふふ……」
0311名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:01:47.99ID:nN4hwqnU
オードリー💧「……」ジッ

熊🎤「!!!」ビクッ

何かが熊をびっくりさせたようだ。

熊は振り向くと、森の中へとゆっくりと歩いていった。

それはあなたから遠ざかる方向で、腎部を揺らしていった。

オードリー💧「……もう少しこのままでいよう」

あなたは5分間待ったものの、熊は戻って来なかった。
それでもなお、あなたが観察したわずかな時間だけであっても、見とれるような生き物であった。
0312名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:08:14.53ID:nN4hwqnU
しずく「襲われなくて良かったです……」

せつ菜「ふふ。そうですね」

せつ菜「さっきの〈幸運〉ロールに成功してたら、熊の食事を観察できたんですよ」

しずく「そうだったんですか。それは見たかったです」
0313名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:08:38.42ID:nN4hwqnU
あなたは街道へと戻り、東への歩みを再開した。
少なくとも、あなたはまだ東に向かおうとしている。

暗くなり始めると、道のうねりが方向感覚を失わせているように思えてきた。
雲が星を隠している。

日が暮れる前に別の居住地にたどり着けなそうにはないし、あなたは脚に疲れを感じ始めてきた。

今では空気もだいぶひんやりとしてきた。
0315名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:13:31.43ID:nN4hwqnU
せつ菜「さて、しずくさん」

せつ菜「ここでハードの〈聞き耳〉ロールをしていただきます!」

せつ菜「ハードのロールでは、1/2の値で成功しなくてはなりません」

しずく「なるほど……私の〈聞き耳〉は40ですが、今回は20以下を出さなくてはならないんですね」

せつ菜「そのとおりです! 頑張ってください」

しずく「……えいっ!」コロコロ
0316名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:14:19.30ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

ハードの〈聞き耳〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が20以下で成功
0318名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:18:34.33ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……80! ダメでした!」

せつ菜「ハードですからね!」
0319名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:20:18.44ID:nN4hwqnU
新たな吠え声が暗闇を裂いた。

あなたが最初の木立に入った時に聞いたのと同じ、薄気味悪い吠え声と同じものだが、今回はうなるような低音のせいで震えが走った。
0320名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:23:58.09ID:nN4hwqnU
せつ菜「吠え声が徐々に増えていく恐怖に焦るオードリー」

しずく「さぞ恐ろしいでしょうね……」

せつ菜「さて、ここでルート分岐です!」

せつ菜「木に登って避難し一夜を明かすか、それとも、このまま歩き続けるか」

せつ菜「次の行動を選んでください!」

しずく「うーん……」
0321名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:24:55.06ID:nN4hwqnU
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@木に登って避難し一夜を明かす
Aこのまま歩き続ける
0323名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:47:54.84ID:nN4hwqnU
しずく「木に登って一夜を明かすことにします」

しずく「夜の森を歩くよりは安全だと思いますので」

せつ菜「わかりました!」
0324名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:53:21.92ID:nN4hwqnU
こだまする吠え声がまた響き、今回はあなたに近いところで何かが応じている。

オードリー💧「このままじゃ……まずいよね」

地面から離れるには良い頃合いのようだ。

オードリー💧「……木に、登ろう」

明確な足掛かりがあって、あなたの身長の倍の高さのところに太い技が伸びている木をあなたは選んだ。

決して木登りに向いた服装ではないが、あなたは自分を持ち上げようと、木にしがみついた。
0325名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 21:59:04.89ID:nN4hwqnU
せつ菜「ここで〈登攀〉ロールをしてください!」

しずく「〈登攀〉ですか。初期値なので20しかありません……」

せつ菜「大丈夫です! この場面では、ファンブルだった場合にのみ、悪いことが起こります」

しずく「じゃあ失敗でもいいんですね」

せつ菜「そうです! 気楽にロールしてください」

しずく「わかりました。……えいっ!」コロコロ
0326名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:02:23.48ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈登攀〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目がファンブル(96〜100)以外ならOK
なので、このレスのコンマの1の位の値が1〜5だった時点で、次のレスのコンマ判定は無し
0329名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:08:40.16ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……38!」

しずく「失敗……ですけど、セーフなんですよね?」

せつ菜「はい! 今回に限っては!」

せつ菜「足掛かりがしっかりしてますからね。そうそう落下などしないということです」

しずく「ふぅ。良かったです」
0330名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:14:44.07ID:nN4hwqnU
あなたは、目に入った中で一番枝振りの広い枝に身を預けた。

オードリー💧「この枝なら大丈夫かな」ギシギシ

あまり快適とは言えないが、あなたはこの高い位置で少なくとも安全を感じることはできた。

オードリー💧「不本意だけど、ここなら安全でしょう」

あなたの周りで夜がゆっくりと深まっていく。

森はかすかな雑音で生気にあふれている。
近くでは何かが引っかく音、遠くでは鳥の鳴き声、そして葉が穏やかにかすれる音がする。
0331名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:15:07.71ID:nN4hwqnU
長くて退屈な夜を起きたままでいようと身構えていたにもかかわらず、何時間か経つとあなたはあくびを漏らしていた。

オードリー💧「ふぁああ……」ノビー

あなたはベルトを輪にして枝と着衣に巻きつけ、できるかぎり自分の身を固定しようとした。

オードリー💧「落ちないようにしておかないと……」カチャカチャ

そうしてあなたは、目を閉じた。

オードリー💧「明日もあることだし、眠れるときに寝ておこう……」
0332名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:23:05.08ID:nN4hwqnU
あなたの夢の中で、木々が位置を変えた。

その根を地面から持ち上げ、それを引きずって別の場所に移動すると、また自らを固定する。

オードリー💧「うぅん……」ムニャムニャ

ありえないことだが、夢の中のあなたには、これは完全に当たり前で、気持ちのいいことにすら思えたのだ。

木々は輝き始め、なめる炎のように緑がかった黄色に……炎?
0333名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:23:36.01ID:nN4hwqnU
木々が叫び始めた。

オードリー💧「はっ!」パチクリ

揺らめく炎の舌が、あなたへとくねりながら伸びてくる。
 
オードリー💧「えっ! 何っ?!」ジタバタ

あなたはこの火葬用のまきに自分を縛りつけているベルトにもがき、のどに充満した蒸気にせきこみ、息が詰まって………。
0334名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:27:14.09ID:nN4hwqnU
せつ菜「夢だと思っていたら現実だった……」
 
せつ菜「オードリーはさぞかし驚いたでしょうね」

せつ菜「さぁ! ここで〈正気度〉ロールです!」

しずく「わかりました。現在の〈正気度〉は58です」

しずく「えいっ!」コロコロ
0335名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:27:51.48ID:nN4hwqnU
※ダイスロール

〈正気度〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が58以下で成功
0337名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:31:08.29ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……58! 危なかったです!」

せつ菜「ジャストですか! やりますね!!」
0338名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:37:23.27ID:nN4hwqnU
何かがおかしい。

あなたの指がベルトの留め金に当たって、それを外したときにも、あなたの心の理性的な部分が、この炎は自然のものではないと認識している。

それに、木々は自分から動いたりなどしない。

オードリー💧「おかしい! 絶対変だよ!」
0339名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:37:47.12ID:nN4hwqnU
ベルトを緩めるとあなたは宙を落下した。

オードリー💧「と、とりあえずベルトを外さないと」カチャカチャ

オードリー💧「……あっ!」ツルッ

ドシン

オードリー💧「うぐっ!!」ドサ

そこに人影が見えないか?

暗闇の中から出て来て………。
0340名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:41:41.22ID:nN4hwqnU
せつ菜「木から落下したことで、1D3の耐久力減少です!」

せつ菜「6面ダイスを1つ振って、1,2なら1ポイント、3,4なら2ポイント、5,6なら3ポイントの減少となります」

しずく「かわいそうなオードリー……。これが初ダメージですね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0341名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:45:51.92ID:nN4hwqnU
※ダメージロール

このレスのコンマの1の位の値によってダメージを決定

1,4,7→1ポイント
2,5,8→2ポイント
3,6,9→3ポイント
0→次のレスで判定(0以外が出るまで)
0342名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:48:58.59ID:nN4hwqnU
しずく「結果は……4!」

せつ菜「ということは、2ポイントのダメージですね!」

せつ菜「探索者シートに記録してください」

しずく「はい」カキカキ

しずく「……これで残り耐久力が7になってしまいました。ちょっと心許ないです」
0343名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:50:08.18ID:nN4hwqnU
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)
正気度:58(開始時:60)
マジック・ポイント:12
耐久力:7(最大値:9)
幸運:40

〈鑑定〉:50(25/10)
〈芸術および製作(演技)〉:70(35/14)
〈図書館〉:50(25/10)
〈ほかの言語(アイヌ語)〉:40(20/8)
〈目星〉:50(25/10)
〈歴史〉:40(20/8)
〈魅惑〉:60(30/12)
〈変装〉:60(30/12)
〈近接戦闘(格闘)〉:45(22/9)
〈運転(自動車)〉:40(20/8)
〈手さばき〉:30(15/6)
〈聞き耳〉:40(20/8)
0344名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:57:23.34ID:nN4hwqnU
あなたの顔の肌が暖かさを感じた。

オードリー💧「……ん、うん……」

あなたはマットレスの上にいる。
あなたは陽光にまばたきをした。

オードリー💧「……ここは?」

ぼやけた人影があなたの視界に入ってくる。

オードリー💧「……?」

メイ🎤「起きたようね。メイよ、メイ・レドベター」
0345名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:57:59.95ID:nN4hwqnU
オードリー💧「……っ!」

身じろぎすると、あなたの体は痛みに悲鳴を上げた。
体のどこかに打ち身の感触がするし、頭がずきずきする。

オードリー💧「痛っ……!」ズキズキ

メイの顔がやっとわかった。

オードリー💧「……メイ」

メイ🎤「命があって幸運だったわ。あなたが道に倒れてるのを夜中に農家の人が見つけたのよ」
0346名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 22:58:23.60ID:nN4hwqnU
メイ🎤「あなたを手当てして、荷馬車に乗せて連れて来てくれたの。どこかの森の中にいたんですって?」

オードリー💧「そう……だったの……」

メイ🎤「今日はゆっくりしなさい。後で様子を見に来ますから」

オードリー💧「ありがとう……」

もちろん、農家の人と荷馬車はとうの昔に立ち去っている。

オードリー💧「……はぁ」

あなたはしばらく居眠りした。
0348名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 23:01:43.86ID:nN4hwqnU
しずく「戻ってきてしまいました……」

せつ菜「はい。この村はそう簡単には逃がしてくれないようですね!」

しずく「むぅ。一筋縄ではいきませんね」

せつ菜「さて、オードリーは意識を失っている間に、〈応急手当〉を受けたので、耐久力を1ポイント回復させてください!」

しずく「わあ! これは嬉しいです♪」
0349名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 23:04:14.35ID:nN4hwqnU
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)

〈鑑定〉:50(25/10)
〈芸術および製作(演技)〉:70(35/14)
〈図書館〉:50(25/10)
〈ほかの言語(アイヌ語)〉:40(20/8)
〈目星〉:50(25/10)
〈歴史〉:40(20/8)
〈魅惑〉:60(30/12)
〈変装〉:60(30/12)
〈近接戦闘(格闘)〉:45(22/9)
〈運転(自動車)〉:40(20/8)
〈手さばき〉:30(15/6)
〈聞き耳〉:40(20/8)
0350名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 23:05:04.95ID:nN4hwqnU
名前:オードリー
年齢:28

正気度:58(開始時:60)
マジック・ポイント:12
耐久力:8(最大値:9)
幸運:40

その他の能力値、技能は>>349
0351名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 23:12:43.56ID:nN4hwqnU
レドベター家の台所はもぬけの殻だったが、あなたへの朝食として、パンと卵が用意されていた。

そこには、ルースと一緒に何時間か留守にするという、メイの書き置きもあった。

オードリー💧「……」モグモグ

オードリー💧「……ごちそうさまでした」カタン
0352名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 23:14:09.91ID:nN4hwqnU
軽く朝食をとったあなたは、こっそりと村を一回りし、邪魔されずに村人たちを眺めることができる場所に立った。

今朝は、朝のこの時間にしては慌ただしい。
地元の人たちがあくびをしながら道を行き来し、信号塔搭と呼ばれている場所に割ったまきの束を運んでいる。

あなたは、構造物に2人の人影を視認し、それらがまきを並べているのを見た。
0353名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 23:14:34.02ID:nN4hwqnU
「お祭り」のかがり火は、とても印象的なものとなるだろう。
だが、あなたはそれを見るためにここにとどまるのか?

あなたは今や、ここでは何かがおかしいと疑っている。

村人たちの気がそれている間に、あなたは何らかの法に触れる調べ物ができるだろう。
あるいは単に、振り返らずに村から出ていくこともできる。
0354名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/05(日) 23:15:17.95ID:nN4hwqnU
今日のところはこのへんで
0356名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:05:59.70ID:mpq2rM/O
しずく「さらに調べるか、それとも出て行くか、ですか……」

せつ菜「はい! ここでルート分岐です!」

せつ菜「次の行動を以下から選んでください」

@メイ・レドベターの寝室を調べる。
A1人で村の役場に入る
B信号塔での動きをのぞき見る
C東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す

しずく「うーん……」
0357名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:06:34.25ID:mpq2rM/O
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@メイ・レドベターの寝室を調べる。
A1人で村の役場に入る
B信号塔での動きをのぞき見る
C東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す
0359名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 18:23:18.09ID:mpq2rM/O
しずく「メイは今留守にしていますし、この隙に彼女の寝室を調べようと思います」

しずく「先日のルースの態度からも、メイは何かを隠してるように思います!」

せつ菜「なるほど。わかりました!」
0360名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:25:42.85ID:mpq2rM/O
親切なもてなしを受けたとはいえ、あなたはメイ・レドベターを信頼していない。

あなたは寝室の扉をたたいて待った。

オードリー💧「念のため……ね」

沈黙が返ってくる。
あなたは安心して扉を開けた。

オードリー💧「……よし」ガチャ
0361名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:26:05.40ID:mpq2rM/O
レドベター家の寝室は、きちんと整ったあなたの客間とは著しく対照的な空間だった。

汚れた衣類が床一面に積み重なっている。
ベッドの上掛けの上には、教科書と安物の小説が載っている。

あなたはベッドの脇に、くたびれた古い人形が投げ出されているのに気がついた。
0362名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 18:30:08.34ID:mpq2rM/O
せつ菜「しずくさん、ここで〈目星〉をロールしてください」

しずく「……来ましたね。三度目の正直です」

しずく「私の〈目星〉は50ですからね。さすがにそろそろ成功するでしょう!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0363名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:30:32.95ID:mpq2rM/O
※ダイスロール

〈目星〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が50以下で成功
0365名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:35:03.35ID:mpq2rM/O
しずく「結果は……25!」

しずく「やりました!」ピョンピョン

せつ菜「おめでとうございます!」

せつ菜「では、オードリーはある発見をします」
0366名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:46:41.00ID:mpq2rM/O
あなたはベッドの脚によるものと思われる床板のすり傷に気がついた。

オードリー💧「あれ、ここ……」

何とか頑張って、あなたはベッドを横にずらした。

オードリー💧「うんしょ……っと」ズズズズ

その下には敷物が敷かれており、敷物の下には、跳ね上げ戸があった。

オードリー💧「……隠し部屋だ!」
0367名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:47:21.38ID:mpq2rM/O
あなたは跳ね上げ戸を開けた。
その下の暗い空間は、地下の貯蔵庫の類いだろうか。

日光は中を見るための明かりには十分とは言えなかったが、日中にランタンをつけるというのはかなり怪しまれるだろう。

あなたは床下に体を押し込むと、周りを見た。

第一印象は、メイがここをゴミ置き場か何かに使っているのだろうというものだった。
異なる大きさの数多くの箱が、だらしなく積み重ねられていたからだ。
0368名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:48:13.65ID:mpq2rM/O
オードリー💧「……?」

少し経って、それらが皆、旅行用のトランクやスーツケースであることにあなたは気づいた。

オードリー💧「えっ……これって……」

おおよそ20個はある。

オードリー💧「そんな……」

それが示すものにあなたは打ちのめされた。
0369名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:48:44.43ID:mpq2rM/O
それでも、あなたは荷札を確認できるくらいには自制を効かせることができた。

あなたがここに泊まる前に、8人か9人はここに泊まっている。

オードリー💧「こ……この荷物の、持ち主たちは……?」

オードリー💧「……」ブルッ

オードリー💧「……罠、だったんだ……最初から……」

急いで寝室へとよじ登り、震える指で跳ね上げ戸を閉め、ベッドを元の位置へと戻した。
0370名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:53:29.98ID:mpq2rM/O
せつ菜「なにやら不気味な発見をしてしまったオードリー!」

しずく「あのバスの故障も、仕組まれたものだったんですね……」

せつ菜「さて! ここで再び、先ほどの選択肢に戻ります」

せつ菜「次の行動を以下から選んでくださいね!」

@1人で村の役場に入る
A信号塔での動きをのぞき見る
B東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す

しずく「うーん……」
0371名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 18:54:22.08ID:mpq2rM/O
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@1人で村の役場に入る
A信号塔での動きをのぞき見る
B東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す
0374名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:00:49.82ID:mpq2rM/O
しずく「さすがにあんなものを見てしまったら、もう一刻も早くここから出なきゃと思いますね……」
 
しずく「というわけで、東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出すことにします」

せつ菜「わかりました! 命あっての物種、とも言いますからね」

せつ菜「では進めますよ」
0375名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:14:47.54ID:mpq2rM/O
下側の尾根へと下る南の街道に近づくと、農具や根棒を手にした村人4人が道をふさいでいるのが見えた。

オードリー💧「こっちはダメ……」

あなたは向きを変え、西の街道へ向かった。

村からのもう一つの出口で、まさに同じ光景を目にして、あなたの心は沈んだ。

オードリー💧「そんな……」

あなたは閉じ込められたのだ。
0376名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:15:38.00ID:mpq2rM/O
せつ菜「さすがにそのまま逃がすほど、敵も愚かではありませんでした。オードリー、万事休すか!」

しずく「くっ……どうすれば……」

せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「ここをなんとか切り抜けるために、オードリーはどうしますか?」

@道をふさいでいるグループのどちらかに、通してくれるよう頼んでみる
A変装して通り抜けようとする

しずく「……!」

しずく「せつ菜さんっ! A! Aです!!」
0377名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:17:15.89ID:mpq2rM/O
しずく「オードリーは、変装して通り抜けますっ!」

せつ菜「ふふ。そうでしょうね♪」

せつ菜「では、ハードの〈変装〉ロールを行ってください!」

せつ菜「彼らも神経を尖らせていますからね! そう簡単には騙せませんよ」

しずく「……ちょっと待ってください!」

しずく「オードリーは、〈芸術および製作(演技)〉が70あります!」
0378名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:24:20.20ID:mpq2rM/O
しずく「ただ変装するだけでなく、演技も組み合わせれば、もっと騙しやすいと思います!」

せつ菜「なるほど! 一理ありますね」

せつ菜「では、難易度はレギュラーとします!」

しずく「ありがとうございます、せつ菜さん!」

しずく「では……いきますっ」

しずく「えいっ!」コロコロ
0379名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 19:25:45.38ID:mpq2rM/O
※ダイスロール

〈変装〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が60以下で成功
0381名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 19:29:51.69ID:mpq2rM/O
しずく「結果は……8!!」

しずく「やったぁ〜!!!」ピョンピョンピョン

せつ菜「さすがしずくさん! もとい、オードリーですね!」

しずく「ありがとうございます! とても嬉しいです!!」
0383名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:41:41.69ID:mpq2rM/O
メイ・レドベターの通りの反対側に目をやったあなたは、いくつものゆったりとしたシワだらけの衣類が物干しにかかっているのを見た。

オードリー💧「……あれが使えそう」

大した仕込みではないが、あなたは自分の衣類を詰め物にして、即席の帽子を仕立て、歩き方を前のめりのヨロヨロとしたものに変えた。

オードリー💧「よし。これで……」
0384名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:42:46.12ID:mpq2rM/O
村から南の出口へとあなたはのろのろと進んだが、誰もあなたのことを見向きもしなかった。

オードリー💧「大丈夫……大丈夫……」

見張りはまだ持ち場にいて、通行人を精査している。
それでも、彼らは退屈し始めているようにも見えた。

オードリー💧「そうよ、私は大女優……」

あなたが通り過ぎた時、見張りの1人があなたへと目をやった。
0385名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:43:07.68ID:mpq2rM/O
オードリー💧「……!」

本能が走り出せと告げる中、あなたは、なんとかこのゆっくりとした歩き方を崩さないように努力した。

幸いにも、あなたは呼び止められることなく通り抜けることができた。

オードリー💧「……ふぅっ」

それから少し歩いて見張りが見えなくなった辺りで、あなたは泥でいっぱいの穴に変装を投げ捨てた。
0386名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:48:10.19ID:mpq2rM/O
せつ菜「しずくさん、探索者シートを見てください」

しずく「はい」スッ

せつ菜「〈変装〉技能の左隣にあるボックスに、チェックマークを付けてください」

しずく「付けました。これは何に使うんですか?」

せつ菜「成功した技能は、シナリオの最後に成長のチャンスがあるんです!」

しずく「わあ! そうなんですか!」

せつ菜「もちろん、生きて帰れたら、の話ですけどね!」

せつ菜「では続けます」
0387名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:55:57.02ID:mpq2rM/O
あなたが村から東へと向かい、森の中で安全を確保しようとしていると、太陽はどんどん低くなっていった。

信号塔が地平線から伸び、影となってそびえていた。

あなたは木立の隠れ場所にたどり着くまで、できるかぎり早足で進み続けた。

それからあなたは街道から外れて一息ついた。

オードリー💧「ふぅ……」
0388名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:56:31.03ID:mpq2rM/O
およそ2時間後に太陽が沈んだ。
森の暗闇は恐ろしいが、あなたはエンバーへッドから脱出したことで、新たな決意を抱いていた。

夜闇の中を進んでいく。

それから間もなく、あなたは急速に近づいてくるひづめの音を耳にした。
2組だ。

オードリー💧「追っ手……?!」

心臓が跳ね上がった。
連中はあなたの後ろからやって来る。
0389名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:57:16.45ID:mpq2rM/O
せつ菜「うまく見張りを欺いたオードリー! しかし謎の追跡者が!」

せつ菜「ここで〈隠密〉ロールです!」

しずく「〈隠密〉は初期値の20ですね」

しずく「見つかりませんように……」

しずく「えいっ!」コロコロ
0390名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 19:58:04.05ID:mpq2rM/O
※ダイスロール

〈隠密〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)

今回はダイスの出目が20以下で成功
0392名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 20:09:22.26ID:mpq2rM/O
しずく「結果は……65!」

せつ菜「残念! 失敗のようですね」

しずく「くぅぅ……!」
0393名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 20:10:07.12ID:mpq2rM/O
あなたは目に入った中で一番太そうな木の幹に自分の身体を押しつけた。

2頭の馬が近づいて来て、それぞれの乗り手がランタンを掲げている。

彼らが通り過ぎる中、木の枝が移り変わる影の迷路となってあなたに覆いかぶさる。

オードリー💧「……」シーン

乗り手の1人が馬を急に止めた。

乗り手🎤「見ろ! あそこだ!」

そいつはあなたを指さしている。
0394名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 20:12:17.65ID:mpq2rM/O
しずく「見つかってしまいましたぁ……」

せつ菜「しずくさん、諦めるのはまだ早いですよ!」

せつ菜「ここで選択肢です!」

せつ菜「森の中を逃げますか? それとも、乗り手に立ち向かいますか?」

しずく「うーん……」
0395名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 20:14:48.76ID:mpq2rM/O
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@森の中を逃げる
A乗り手に立ち向かう
0397名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 20:36:36.11ID:mpq2rM/O
しずく「森の中を逃げます!」

せつ菜「わかりました!」

せつ菜「では、オードリーと乗り手とのDEX(敏捷性)対抗ロールを行います!」

しずく「対抗ロールってなんですか?」

せつ菜「互いのロールの成功度を比べて、どちらの目的が達成されるかを決めるものです」
0398名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 20:38:15.96ID:mpq2rM/O
せつ菜「成功度は、出目が能力値以下ならレギュラー、能力値の1/2以下ならハード、1/5以下ならイクストリームとなります!」

せつ菜「ちなみに、成功度が同じ場合は、能力値が高い方の勝ちとなります」

しずく「なるほど……わかりました!」

せつ菜「乗り手のDEXは32(16/6)です」

しずく「私のDEXは50(25/10)ですね」

せつ菜「では、まずはしずくさんのロールからどうぞ!」

しずく「はい。……えいっ!」コロコロ
0399名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 20:39:40.14ID:mpq2rM/O
※ダイスロール

オードリーの〈DEX〉ロールを行う
このレスと、次のレスのコンマでロール結果を判定

(このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする)
0401名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:03:55.19ID:mpq2rM/O
しずく「結果は……4!」

しずく「イクストリームの成功です!!」

せつ菜「やりますねぇ!!!」

せつ菜「能力値はオードリーが上回っていますので、乗り手の出目が1のクリティカルでない限り、オードリーの勝ちです!」

せつ菜「では、私が乗り手のDEXロールを行いますね」

せつ菜「とうっ!」コロコロ
0402名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:10:44.34ID:mpq2rM/O
※ダイスロール

乗り手の〈DEX〉ロールを行う

このレスのコンマの1の位の値が1以外の場合は、このレスのコンマをそのままダイスの出目とする

そうでなければ、このレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の1の位とし、次のレスのコンマの1の位の値をダイスの出目の10の位とする
0403名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:13:01.15ID:mpq2rM/O
せつ菜「出目は……34!」

せつ菜「失敗です!!」

しずく「と、いうことは……!」

せつ菜「DEX対抗ロールは、オードリーの勝利です!!」

しずく「やりました!」
0404名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:19:06.05ID:mpq2rM/O
あなたが暗闇の中を走って逃げる間、葉っぱが顔に何度も当たった。

ランタンの明かりがあなたに続き、木の幹の間を揺れている。

だが、あなたは邪魔になる物を持っていないし、破れかぶれで走ったおかげで、何の問題もなく彼らを引き離すことができた。

結局、彼らが森の違う場所へと姿を消すのをあなたは目にした。

悪態がかすかに風に乗って聞こえたが、彼らは行ってしまった。
0405名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:19:31.23ID:mpq2rM/O
オードリー💧「はぁ……はぁ……」ゼエゼエ

オードリー💧「……やった……!」

あなたは丘の上にたどり着くと、わずかな時間で方角を確認しようとした。

太陽はエンバーヘッドの向こう側の西へと沈むから、あなたが向かうべきは……。

あなたが村のほうを見ると、もう何kmも離れているのに、信号塔が炎に包まれ、オレンジ色の光が、空と、周囲の森林を照らしていた。
0406名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:19:58.48ID:mpq2rM/O
煙は天高くに向かって伸び、星々が永遠なる真夜中の藍色に対抗するように、きらめく天蓋を成していた。

あなたは何分かその光景を見ていたが、自分の旅路を続けようと向き直った。

一瞬、あなたは不思議な印象を受けたような気がした。
あなたが向き直った時、村の上にある星の一つが動いたように思えたのだ。

……いや、しかしそれは思い違いだろう。

ひとつだけ確かなことがある。
あなたはこの冒険を生き延びることができた。
0407名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:20:41.84ID:mpq2rM/O
GOOD END
0410名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:38:05.64ID:mpq2rM/O
しずく「生還しました!!」

せつ菜「おめでとうございます!」パチパチパチパチ

せつ菜「どうでしたか? 初めてのTRPGは?」

しずく「もうハマってしまいました♡」

しずく「特に、変装がキマったときの喜びはひとしおでしたね♪」

せつ菜「あ、そうです! しずくさん、成功した技能の成長チェックを行いましょう!」
0411名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:38:44.53ID:mpq2rM/O
しずく「どうしたらいいですか?」

せつ菜「それぞれの技能に対して、1D100をロールしてください」

せつ菜「その結果が、現在の技能値を越えていれば、今度は1D10をロールして、その結果を技能値に加えることができます!」

せつ菜「オードリーは〈目星〉と〈変装〉に成功していますので、それぞれロールをどうぞ!」

しずく「なるほど……やってみます!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0412名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:42:00.63ID:mpq2rM/O
※技能成長チェックロール

〈目星〉ロールを行う

このレスのコンマをそのままダイスの出目とする

50以上で技能が成長
このレスのコンマの1の位の値を〈目星〉技能に加える
0413名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:43:08.99ID:mpq2rM/O
※技能成長チェックロール

〈変装〉ロールを行う

このレスのコンマをそのままダイスの出目とする

60以上で技能が成長
このレスのコンマの1の位の値を〈変装〉技能に加える
0414名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:48:02.46ID:mpq2rM/O
しずく「〈目星〉が3ポイント成長! そして〈変装〉は9ポイント成長です!!」

せつ菜「やりますねぇ!!」
0415名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:49:54.01ID:mpq2rM/O
名前:オードリー
年齢:28

STR(筋力):60(30/12)
CON(体力):50(25/10)
POW(精神力):60(30/12)
DEX(敏捷性):50(25/10)
APP(外見):80(40/16)
SIZ(体格):40(20/8)
INT(知性):70(35/14)
EDU(教育):50(25/10)
 
正気度:58(開始時:60)
マジック・ポイント:12
耐久力:8(最大値:9)
幸運:40

〈鑑定〉:50(25/10)
〈芸術および製作(演技)〉:70(35/14)
〈図書館〉:50(25/10)
〈ほかの言語(アイヌ語)〉:40(20/8)
〈目星〉:53(26/10)
〈歴史〉:40(20/8)
〈魅惑〉:60(30/12)
〈変装〉:69(34/13)
〈近接戦闘(格闘)〉:45(22/9)
〈運転(自動車)〉:40(20/8)
〈手さばき〉:30(15/6)
〈聞き耳〉:40(20/8)
0417名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 21:50:34.22ID:mpq2rM/O
しずく「このオードリーは、また別の冒険にも参加できるんですか?」

せつ菜「そうですね。シナリオの設定によりますが、参加が可能な場合もありますよ!」

しずく「それは楽しみです♪」

せつ菜「しずくさん、また遊びましょうね!」

しずく「はい。ぜひ♡」
0418名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 21:51:29.65ID:mpq2rM/O
おしまい
0420名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 21:54:31.17ID:mpq2rM/O
「あの分岐でこうしてたらどうなった?」などの質問があったら答えます
0422名無しで叶える物語(八つ橋)
垢版 |
2020/07/06(月) 21:57:49.20ID:6D+xZ2uM
>>420
>>251での約束は>>287の分岐で村役場を選んだ上で墓地に行く選択をしないといけなかったんだよね?
そうした場合は謎に近づいていたという解釈で問題ないのかな
0423名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
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2020/07/06(月) 22:08:13.72ID:TIfPq+Dj

比較的ダメージなく生還したな
持ち物ロストくらい?
ゲームブック的なプレイ+初心者だったから自発的なアクションは難しいか

オードリーいなくても儀式はできてたみたいだけど、あのまま村にいると捧げられてた?
0424名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 22:41:36.88ID:mpq2rM/O
>>422
そう
アーボガストに会いに行くと、この丘を土に還すことができる"終わりの呪文"を教えてもらえた
なおアーボガストはその後すぐ村人に首を斬られて死ぬ
0425名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/06(月) 22:47:16.15ID:mpq2rM/O
>>423
村に残って調査を進めると色々わかるけど、その途中でもろもろの技能ロールに失敗すると、住人に捕まってしまう
そして黒い構造物に縛り付けられて捧げられることになる
そこからでも足掻いて脱出は不可能ではないけど、なかなか厳しい

今回、オードリーは変装が成功して村から一度出た時点で生還は確定してた
0426名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/06(月) 22:53:01.23ID:mpq2rM/O
>>421
今回のはルール説明を兼ねたチュートリアルだからソロだったけど、プレイヤーが複数いた方が確実に面白くなるからね
ロールプレイの幅も広がるし
そのうち他のニジガクメンバーを入れてやりたいと思ってる
0429名無しで叶える物語(はんぺん)
垢版 |
2020/07/07(火) 01:59:19.50ID:IdYXh4v9
乙でした!
せっかく面白かったのに終わっちゃうのか〜

と思いきや、次回作も予定してるのね
期待して待ってます
0432名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2020/07/08(水) 20:10:59.30ID:rreKHKkJ
えっ、オリジナル?1920年代アメリカシナリオで自作は珍しいなぁ

しかしこの手の村監禁系で普通に歩いて逃げ切れたのはラッキーやったね
0433名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
垢版 |
2020/07/08(水) 20:56:34.22ID:s+KdZLMU
スタートセット言うてるから付属シナリオなんじゃ?

タイトルは「一人炎に立ち向かう」…
あんまり立ち向かえなかったな
生存させるためか脱出最優先の選択になっちゃった
0435名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2020/07/08(水) 21:12:49.15ID:pHtVuo90
当初の目的とは関係ないのにガッツリ首突っ込む人は少ないだろうしリアルな選択ではある
個人的には正攻法で逃げようとしてみた方がただ事じゃない雰囲気を感じられて好きだけど今回はそれで成功しちゃったな
0436名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/07/08(水) 21:45:42.22ID:wUOyK7XW
安価の方針的に、探索者としてのPL思考より、オードリーとしてのPC思考が強かったしね

多分能力決めもCoCやってなさそうな人多そうだったし
正直ソロで目星50で良くクリアできたと思うw
0438名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/08(水) 23:40:36.97ID:cicjg7LQ
せっかくだから別ルートのifストーリーもやろうか
0439>>284から分岐(しうまい)
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2020/07/09(木) 00:27:33.43ID:e5M5SCdR
外は、まだ5時間は明るいままだ。

あなたはいくらかの水と食べ物、それに荷物の中から最小限の必需品だけ持って、暗くなる前に別の居住地へたどり着けると見込んで、徒歩でここを出発することもできる。

あるいは、村役場でウィンタース氏の助言を求めてもよいだろう。
0440名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 00:29:02.61ID:e5M5SCdR
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「次にオードリーはどうしますか?」

@準備してすぐに村から出る
A村役場に向かう

しずく「うーん……」

しずく「……村役場に行ってみます。ウィンタース氏から何か情報を引き出したいですね」
0441名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 00:29:57.59ID:e5M5SCdR
〜ifストーリー・天界の炎〜
0442名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 00:43:04.08ID:e5M5SCdR
オードリー💧「そろそろ村役場が開くころかな?」

役場は村の北側の尾根を見下ろすように立っている。

あなたは道の突き当たりにある威圧的な黒い金属の構造物を意識しながら、シルベリー通りを歩いていった。

役場のよろい戸は開いていて、窓のいくつかも半開きになっている。

オードリー💧「良かった。開いてるみたい」
0443名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 00:46:11.59ID:e5M5SCdR
ノッカーはなかったが、あなたが正面の扉を押し開けると入口の上にある小さなベルがチリンチリンと鳴った。

オードリー💧「……入っていいんだよね? お邪魔します」

中に入ると、あなたの右側には「立入禁止」と記された頑丈な扉があった。
左側には、明るい部屋に続く通路が伸びている。

あなたは通路を進んだ。
壁際にはベンチが並び、窓と窓の間には掲示板が2枚設置されている。
0444名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 00:55:53.98ID:e5M5SCdR
掲示板の片方はこの村の大人向けのようで、もう一方が子供向けのようだった。

前者はほとんど使われておらず、手書きの日用品の広告と、電報の料金についての黄ばんだ注意書きだけだった。

オードリー💧「電報があるんだ! これでやっと外と連絡が取れそう」

祭りについては特に何もない。

オードリー💧「お祭りのチラシとかは特に無し……と」
0445名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 01:03:21.12ID:e5M5SCdR
子供向けの掲示板には、託児サービスの週間スケジュールと、明らかに子供たちが書いたと思われる絵が数枚貼られていた。

ほとんどは色彩豊かではあったが、わけがわからないものだった。

オードリー💧「なんだろう? これ……」

あるものは、よく言えば花火の様子、あるいは「創世記」にある、ヨセフの物語について描いているようにも思えた。
0446名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 01:08:02.53ID:e5M5SCdR
1枚は画びょうが外れて斜めになっている。

その絵は、巨大な鳥がエンバーヘッドを襲っているかのように見えた。

あるいは、描き手が縮尺という技巧をまだ習得していないのかもしれない。

オードリー💧「ふーん……」

あなたがしばらく絵の解釈に頭を傾げていると、後ろで扉がきしむ音がした。
0447名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 01:11:44.26ID:e5M5SCdR
中年の、眼鏡をかけた紳士が戸口に現れた。

紳士🎤「……どういったご用件ですか?」

オードリー💧「メイ・レドベターの勧めで訪れました」

ウィンタース🎤「ははあ。ええと、私はクライド・ウィンタースと申します。

オードリー💧「私はオードリーといいます。ぜひ、お力を貸していただきたいんです」
0449名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 07:32:32.07ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「あなたのお役に立てるかどうかについては……ともあれ、コーヒーはいかがです?」

ウィンタース🎤「午後に一杯飲むのが大好きでして」

彼は身振りで、自分の後ろに開いている扉を示した。
いい機会だし、あなたは少しのどが渇いている。

オードリー💧「そうですね。ええ、ぜひ」
0450名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 07:33:17.49ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「どうぞ、こちらへ」

オードリー💧「失礼します」

あなたは「立入禁止」と記された扉の向こうへ足を踏み人れた。

部屋は狭く、本やファイルを収納する壁のくばみに囲まれていた。

あなたは、濾過器付きコーヒー沸かしに水を入れているウィンタース氏を観察した。
0451名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 07:33:44.75ID:e5M5SCdR
頭頂部こそ薄くなっているが、彼の髪は整髪油が塗られ、きちんと後ろ向きに整えられていた。

スーツは地味なもので、裁ち方が少々流行遅れではあるがきちんと仕上げられている。

この1人で働いている小柄な男は、蝶ネクタイを緩めて楽にしているようだ。

反対側の壁沿いの机の上に、電信機一式のように見えるものがあることに、あなたは気づいた。

オードリー💧「……!」
0452名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:32:21.83ID:e5M5SCdR
せつ菜「しずくさん、ここで選択肢です」

せつ菜「電信機についてすぐ尋ねますか? それとも、まずはウィンタース氏と世間話をしますか?」

しずく「そうですね……いきなり訊くのも印象が悪そうですし、まずは無難に話しかけてみます」

せつ菜「わかりました!」
0453名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:40:55.53ID:e5M5SCdR
あなたがウィンタースとあいさつを交わしていると、ポットで水が沸く音がし始めた。

ウィンタース🎤「ここでの生活ですか?」

ウィンタース🎤「……人生のいろいろな物事と同じで、折り合いをつけることですよ」

オードリー💧「折り合い……ですか」

彼はあなた越しに壁の高棚を見ていた。

ウィンタース🎤「もちろん私も、もっと整った、図書館に通いやすい場所だったならと思います」
0454名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:41:28.82ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「しかし、自分のことはよくわかっています。厳密に言えば、私がやっているのは道楽半分でしかありません」

ウィンタース🎤「それに都会は……」

オードリー💧「?」

彼の顔が嫌そうなしかめ面になった。

ウィンタース🎤「あまりに人が多過ぎる。誰もがせかせかしていて大声を上げている」
0455名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:42:00.46ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「ここ、エンバーヘッドには、私たちにとって特別な場所があります」

ウィンタース🎤「そして誰かがそれを維持していく責任を担わねばなりません。

ウィンタース🎤「私の前には父が担っていました。そして今では、私がその義務を果たしているのです」

オードリー💧「それは立派ですね」

彼は顔を上げると背筋を伸ばした。
0456名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 21:42:23.84ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「今晩、日が沈んだ時に村の周りの風景を眺めてみてください」

ウィンタース🎤「私たちはここで安らかに暮らし、星々への途上にいます」

ウィンタース🎤「私たちには恩典がないと? これは私たちが担わなければならない苦労の代価としてふさわしくないと?」

オードリー💧「……?」

彼は何か思いを巡らすようにあなたを見ている。
今なら、電報について尋ねるいい機会かもしれない。
0457名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:56:13.47ID:e5M5SCdR
オードリー💧「あの、先ほど通路の掲示板で、電報について見たのですが」

ウィンタース🎤「電報ですか?」

ウィンタース🎤「うーむ。私どもは自分たちが孤立しているのを高く評価しているのですが、それでも時には外とのつながりが必要になります」

オードリー💧「ええ、わかります。まさに私にも、それが必要なんです」

ウィンタース🎤「電報を送りたいのですか?……大変申し訳ない。2週間ほど前から電線が切れているのですよ」
0458名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:57:17.29ID:e5M5SCdR
オードリー💧「……そうなんですか」

ウィンタース🎤「不具合を知らせはしたのですが、このような田舎だとそんなに素早く解消されません」

オードリー💧「では、いつ頃……?」

ウィンタース🎤「明後日には修理に来ると思います」

オードリー💧「……明後日ですか」

ウィンタース🎤「ええ、あなたにとって、どれだけ腹立たしいことかはわかるつもりです」
0459名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:57:50.92ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「荷馬車ならどうでしょう? 農家の誰かなら……」

オードリー💧「いえ、周りの方には尋ねたんですが、みなさんダメでした」

ウィンタース🎤「そうですか……」

ウィンタースはあなたのために、湯気の立つコーヒーをカップに注いだ。

黒い液体は濃厚で強い香りがする。
0460名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 21:58:14.97ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「修理の作業員が到着したら、あなたを一緒に乗せて行ってくれないか頼んでみようと思うのですよ」

ウィンタース🎤「どうしましょうか?」

明後日? 望みどおりとは言えない。

しかし、これはあなたが手にした初めての本物のチャンスだ。

オードリー💧「ぜひお願いします」
0461名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 22:04:59.46ID:e5M5SCdR
せつ菜「ことごとく外部と繋がれないオードリー!」

しずく「もはやここまで来ると何らかの意図を感じますね」

せつ菜「ではここでルート分岐です!」

せつ菜「ウィンタース氏に礼を言ってここを去りますか? それとも、彼の図書館について尋ねますか?」

しずく「このまま帰ったらなんの収穫もありませんし、図書館を見てみたいですね」
0462名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 22:17:42.10ID:e5M5SCdR
あなたは彼の棚に並んでいる何冊かの本について、少しばかり褒めてみた。

オードリー💧「良い本を揃えていますね」

ウィンタースは顔を赤らめた。

ウィンタース🎤「ここにあるのは私の個人的なコレクションではありません。村の共有物です」

ウィンタース🎤「ですが、最近入れた物のほとんどは私が選んだものなんです」

オードリー💧「そうだったんですか」

あなたは棚をざっと眺めた。
0463名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/09(木) 22:18:10.30ID:e5M5SCdR
数は少ないものの、数学と科学の立派な蔵書。
歴史と芸術についてはまずまず。

そして、文学コーナーもあった。
何冊かの通俗小説が隅に押し込められていて、ぼろぼろになった「ビザール・テールズ」誌もある。

ウィンタース🎤「残念ながら、質と人気とが常に一致しているわけではありません」

ウィンタースはあなたに申し訳なさそうな笑みを見せた。

オードリー💧「わかりますよ」
0464名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:25:42.97ID:e5M5SCdR
せつ菜「わかりますか! しずくさん!」

せつ菜「質と人気とが常に一致しているわけではない、というのは全くもってその通りだと思います!」

せつ菜「私もよく、なんであんなアニメが人気なのかと疑問に思うことがあるんですよ」

せつ菜「……というのは置いておいて、ここで分岐です!」
0465名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:26:11.60ID:e5M5SCdR
せつ菜「この後、ここに残って図書館で調べ物をするのに時間を割きますか?」

せつ菜「それとも、外がまだ明るいうちにここを出ますか?」

しずく「そうですね……」

しずく「図書館には何かヒントがあると信じて、本を調べてみようと思います」

せつ菜「了解です!」
0466名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:27:51.51ID:e5M5SCdR
オードリー💧「あの、ここで少し本を見ても良いですか?」

ウィンタース🎤「ええ、もちろんです!」

あなたが午後の残りの時間をここで調べ物に費やすと知って、ウィンタースは大いに喜んで、座り心地のいい椅子を譲ってくれた。

1つの方向を深く掘り下げて調べるのに十分な時間がある。
0467名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:32:47.04ID:e5M5SCdR
せつ菜「では、ここで調べたいジャンルを選んでください!」

@この辺りの歴史について調べる
A「お祭り」について調べる
B科学について何か読んでみる
C怪奇小説のどれかを読んでみる

しずく「この中からなら、やはり『お祭り』について調べたいです」

せつ菜「わかりました」
0468名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:42:34.72ID:e5M5SCdR
オードリー💧「ウィンタースさん。ここの『お祭り』について書かれたものはありませんか?」

ウィンタース🎤「……どうでしたかね。ちょっとお待ちを」

ウィンタースはその辺りを探して回り、箱に入れられた論文を1つ見つけ出した。

ウィンタース🎤「ありましたよ! ほら!」
0469名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:43:12.49ID:e5M5SCdR
黄色く変色した紙に、手書きで書かれたもののようだ。
執筆者は「アニオロフスキー博士」とある。

オードリー💧「なかなか年季が入っていますね」

ウィンタース🎤「ええ。私の父の友人によるものだと、私は信じています」

手書きの論文は読みこなすのが難しく、ゆっくりとしか読み進められなかった。
0470名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:44:30.20ID:e5M5SCdR
アニオロフスキー博士は、「お祭り」そのものはケルト系の移住者が持ち込んだ異教の儀式を起源としているのだと推測している。

それによると、ベルテイン、サマイン、インボルク、ルグナサドの古代の祝祭を祝うものであるようだ。

また、季節の間の闘争についての短い議論や、エンバーヘッドの「座標」について、遠回しに触れられていた。

博士は「お祭り」の意味合いが、世紀の変わり目の頃にゆっくりと変わっているとほのめかしている。
0471名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:44:57.37ID:e5M5SCdR
論文は28ページの終わり、文章の途中で途切れていた。

そこでは、現代の儀式について論じ始めたところだった。
あなたは残りのページがあるかどうかをウィンタースに尋ねた。

オードリー💧「……この続きは?」

ウィンタース🎤「……いいえ。この図書室のどこかにはあると思うのですが……」

彼はかぶりを振った。

オードリー💧「そうですか……」
0472名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:49:40.26ID:e5M5SCdR
午後が過ぎ去っていく。

ウィンタースは窓の外をちらりと見ると、立ち上がった。

ウィンタース🎤「……コホン」

彼はせき払いをした。
0473名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 22:54:57.34ID:e5M5SCdR
せつ菜「ここで技能ロールです!」

せつ菜「〈信用〉か、対人関係技能(〈威圧〉〈言いくるめ〉〈説得〉〈魅惑〉)のいずれか好きなものででロールを行ってください」

しずく「では、一番高い〈魅惑〉で振ります」

せつ菜「わかりました。ではどうぞ!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0474名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 23:00:03.73ID:e5M5SCdR
しずく「結果は……34! 成功です!」

せつ菜「では、ウィンタースはそろそろ図書館を閉めようと思っていましたが、あと少しだけ使わせてくれることになります」

せつ菜「しずくさんは〈魅惑〉ロールに成功したので、閉館を告げるウィンタースに対して、適切なロールプレイをしてください」

しずく「わかりました♪」
0475名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 23:06:49.07ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「申し訳ありませんが、暗くなる前にいくつか済ませねばならない用事があるのですよ」

ウィンタース🎤「今日はもう図書室を閉めなければなりません」

オードリー💧「もうそんな時間……? ごめんなさい。私ったら、つい夢中になってしまって……」

ウィンタース🎤「いいえ。気に入ってもらえて何よりでした」

オードリー💧「……でも、今すごくいいところで……。もう少しだけ、ダメ……ですか?」
0476名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 23:08:21.13ID:e5M5SCdR
しずく「と、ここで上目遣いでウィンタースを見つめます」

せつ菜「APP(外見)80の上目遣いが炸裂ですか! これは強い!」
0477名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 23:10:39.64ID:e5M5SCdR
ウィンタース🎤「……わかりました」

彼はほほ笑んだ。

ウィンタース🎤「30分ほどここをお任せします」

オードリー💧「ありがとうございます♡」

あなたはウィンタースが部屋を出て行ってからも、しばらくの間読書を続けた。

外の光が暗くなってきて、部屋の息苦しさにあなたはあくびを漏らしていた。
そろそろ読むものを変える頃合だろう。
0478名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/09(木) 23:15:09.77ID:e5M5SCdR
棚を眺めながら、あなたはウォルポールの 『アンデスの人々の文法理解」の3巻本の1冊を横にずらそうとした。

しかし、本は動かなかった。
よく見てみると、3巻本はなぜか互いに接着されており、さらには壁に固定されていることがわかった。

これは棚を補強するための目立たないやり方だとでもいうのだろうか?

オードリー💧「なんでこんなことを……?」

そんなとき、あなたはホールから足音がするのに気づき、棚から直感的に離れた。
0480名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 21:09:16.16ID:J8hVThKo
扉が開いてウィンタースが図書室に戻って来た。

彼はかすかに、満足げな笑みを浮かべている。

彼の視線は、書棚のそばに立っているあなたへと移った。

ウィンタース🎤「もしかすると、ここの本を読み切ってしまったのではないですか?」

彼は静かに笑った。
0481名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 21:09:59.43ID:J8hVThKo
ウィンタース🎤「……さて、残念ながら閉館時間です」

ウィンタースが施錠するのを待って、あなたは彼と一緒に建物を離れた。

あなたは彼にコーヒーと図書室を使わせてくれたことについて礼を述べた。

オードリー💧「今日はありがとうございました」

ウィンタース🎤「あなたにとって有意義な時間だったなら幸いです。では」

彼はシルベリー通りの向こうへと去っていく。
0482名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 21:11:33.99ID:J8hVThKo
日が沈み、あなたはレドベター家に戻って軽い夕食を食べた。

メイ🎤「……」

メイは不自然なほどに無口だった。

ルースの目は食事の間、何度かあなたのほうへと向いた。

ルース🎤「……」チラッチラッ

その目には、何か差し迫ったものがあった。
0483名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 21:12:26.50ID:J8hVThKo
オードリー💧「……?」

その後、メイは娘を自分の部屋に入れた。

メイ🎤「じゃあ、おやすみ」

オードリー💧「おやすみなさい」

あなたはほぼ丸1日エンバーヘッドにいたことになるのだが、すでにあなたは地理的にも社会的にも、ここに閉じ込められていると感じている。

オードリー💧「まるで……」
0484名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 21:15:18.82ID:J8hVThKo
しずく「さすがにオードリーもおかしいと感じ始めましたね」

せつ菜「そうですね」

せつ菜「さぁ、ここでルート分岐です!」

せつ菜「今晩、オードリーはどうしますか?」

@少し星を見に行く
Aルースと話そうと試みる
B何か約束をしているならそれを果たす

しずく「……あっ!」
0485名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:22:02.31ID:QNcjRKdm
おっと、いつの間にか追いついてた
面白いなー
終わったかと思ったら分岐が続いてて嬉しい
頑張れ
0486名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:39:56.06ID:J8hVThKo
しずく「私、約束したんです! アーボガストと!」

せつ菜「……では?」

しずく「墓地に行きます!」

せつ菜「いいでしょう!」
0487名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:41:30.17ID:J8hVThKo
オードリー💧「墓地に……9時!」

アーボガストは指定した待ち合わせの場所にいなかった。

オードリー💧「あれ……?」

あなたは10分間待ったが、彼は現れなかった。

オードリー💧「……」

あなたは年老いた変人に悪態をつくと、レドベター家へと戻ろうとした。

オードリー💧「あの×××××(ピー)!!」
0488名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:42:28.09ID:J8hVThKo
??🎤「しーっ」

戸口から手が伸びて、あなたの腕をつかんだ。

オードリー💧「!!!」ビクッ

あなたは星明りでちらりと見えたその顔にびくりとした。

アーボガスト🎤「静かに……奴らの1人が近くにいる」

アーボガスト🎤「監視されている。一緒に来い」
0489名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:54:43.04ID:J8hVThKo
アーボガストはあなたを先導して大通りを渡り、家と家の間に入り込んだ。

金属製の構造物が、通りの端で不気味な威圧感を放っている。

アーボガスト🎤「今は静かだ。……だが、信号塔は明日の夜に力を得る」

彼は村の学校の裏手にある、狭い壁のくぼみへとあなたを案内した。

アーボガストはあなたの後ろをちらりと見て、それから腰を下ろした。
0490名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:55:07.03ID:J8hVThKo
あなたは再び、彼の傷だらけの顔が間近にあることで落ち着かなくなった。
ゆがんだ片方のまぶたが持ち上がる。

オードリー💧「あの……」

アーボガスト🎤「時間がない。これから言うことをよく聞け」

アーボガスト🎤「私は橋渡し役、仲介者だった。間抜けのウィンタースがうわべだけの言葉をまくし立てる前のことだ」

アーボガスト🎤「エンバーヘッドに来るモノは言葉など気に留めない。あのバカ者どもはこれが生け贄の儀式だと考えている!」
0491名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:55:41.73ID:J8hVThKo
アーボガストは草むらにつばを吐いた。

アーボガスト🎤「これは支配の儀式なのだ。連中は言葉を知ってはいるが、自分たちが呼び出した力について何もわかっちゃいない」

彼はふんと鼻を鳴らすと座り直した。

オードリー💧「えっと……一体どういう……」

アーボガスト🎤「否! これ以上質問するには時間がない」
0492名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 22:56:25.28ID:J8hVThKo
アーボガスト🎤「お前にはすべてが失われる時に、終わらせるための手段を教えよう。お前はこの丘を土に返すのだ。」

アーボガスト🎤「40年前に来るはずだった死をもたらすのだ。私は自分で試そうとしたが……」

彼はうなだれた。

アーボガスト🎤「私は集中を保てない。だが、唱える言葉は単純だ。それをお前に教えよう」
0493名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:07:17.67ID:J8hVThKo
あなたは現実離れしたような感覚を覚えた。

学校の裏手の崖のてっぺんに座って、頭のおかしな男がそらんじる詠唱を学んでいる。

アーボガストは部分ごとに区切って、丁寧にあなたに教えている。

彼はちらりと空を見た。

アーボガスト🎤「大丈夫。今なら正しく働かないはずだ。雲が星を隠している」
0494名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:08:09.60ID:J8hVThKo
それでも彼は、一度に全部唱えてしまわないように気をつけている。

詠唱はリズミカルに始まり、どの節も精巧なものだったが、核となる一節を3回繰り返せばよいとわかった。

ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐぁ ふぉおまるはうと んぐあ=ぐはあ なふるたぐん! いあ! くとぅぐぁ!

そうして、アーボガストはあなたの暗唱を聞くとうなずいた。
0495名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:08:40.06ID:J8hVThKo
アーボガスト🎤「すべての音を覚えろ」

アーボガスト🎤「だが、手立てがまだ残っているうちは、決して口にするな」

オードリー💧「……この呪文を唱えるとどうなるの?」

アーボガスト🎤「それはお前を、生けるほの──」
0496名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:09:00.33ID:J8hVThKo
黒い姿が暗闇から突進してきた。

そいつはアーボガストののどに腕を巻きつけると、後ろに引いて、壁のくぼみから彼を引きずり出した。

アーボガストはその腕をつかみ、何もない場所を蹴りつけている。

あなたは長い刃が月光にきらめくのを目にした。
0497名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:16:17.95ID:J8hVThKo
オードリー💧「アーボガスト!」

ごぼごぼという音があなたの注意を引いた。

アーボガスト🎤「……!……!!」バンバン

アーボガストが手で首をたたいている。
その指の間から、そして彼の口から、血が垂れている。

オードリー💧「……!!」
0498名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:16:39.57ID:J8hVThKo
彼を襲った影は、もう一度刺した。
血にぬれた刃は、アーボガストの手首を切り裂くだけでなく、首に深く突き立った。

オードリー💧「あ……ああ……」

あなたは彼の顔を見たが、下を向いた顔はタール状の物質に覆われ、目は憎しみにぎらついている。

アーボガストは襲った奴を突き飛ばしたが、よろめいて後ろに下がり、さらに多くの血が腕を流れていく。
0499名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:18:03.42ID:J8hVThKo
せつ菜「しずくさん! 〈正気度〉ロールをお願いします!」

しずく「これはショッキングですね……」

しずく「えいっ!」コロコロ
0500名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:20:32.37ID:J8hVThKo
しずく「結果は……42!」

せつ菜「成功ですね!」

せつ菜「では、目を覆いたくなる光景を目にしたオードリーですが、なんとか正気を保ちました」
0501名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:28:47.56ID:J8hVThKo
しかし、老いた男には意志の力があった。
彼は足を踏みしめ、片手を上げた。

アーボガストはせきこみ、湿った声で吠えた。

アーボガスト🎤「 æ–‡å—化!」

彼は手のひらを前へ突き出すと、不可思議な手つきで指を曲げた。

すると、彼の足元の地面から炎が飛び出し、揺らめく青い波になった。

オードリー💧「ええっ?!」
0502名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:30:54.48ID:J8hVThKo
それは流れとなってほとばしり、まるでガソリンで引いた線に従うように、それぞれの襲撃者に向けて一直線に進んだ。

飢えているかのように、炎は彼らの着衣に広がる。
襲撃者たちは炎が肌に触れるやいなや、悲鳴を上げた。

アーボガスト🎤「ぐっ……!」ガクッ

アーボガストは片膝をついた。
炎に照らされた彼の顔は血の気がなくなっていた。
0503名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/10(金) 23:31:40.58ID:J8hVThKo
アーボガスト🎤「はぁ……はぁ……」ガクリ

彼の頭が前に垂れた。
しかし、依然としてその目は強情な意志の力によって輝いている。

襲撃者は悲鳴を上げながらそれぞれ別の方向へ逃げていった。
焼けた肉の嫌な刺激臭が辺りに漂う。

わずかな間、小さな火花が草むらの中ではじけていたが、やがて消えて、アーボガストが倒れ込んだ。

オードリー💧「アーボガスト!!」タタッ
0504名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:36:10.19ID:J8hVThKo
アーボガストの首の傷からの出血が少なくなってきた。
彼の呼吸は、細くて儚い。

彼が絶望的であることがあなたにはわかった。

オードリー💧「アーボガスト……」

アーボガスト🎤「……」コヒューコヒュー

彼の目がわななき、そして閉じ、命が失われた。

あなたは黙祷した。

しかし、襲撃者は戻って来るかもしれない。
この村で誰か信用できそうな人物は?
0505名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:39:18.27ID:J8hVThKo
せつ菜「アーボガストを看取ったオードリー!」

せつ菜「さあ、次にどうします?」

@メイをここに連れてくる
Aレドベター家に戻り、この出来事について何も口にしない

しずく「うーん……」
0506名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/10(金) 23:41:02.33ID:J8hVThKo
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@メイをここに連れてくる
Aレドベター家に戻り、この出来事について何も口にしない
0510名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 10:44:35.60ID:COGt/CFc
あなたはレドベター家に戻ったが、慣れ親しんだ客室の環境が窮屈に思えるようになってきた。

きちんとしたベッド、小さな衣装棚と身支度を整えるための鏡は、刑務所の独房を思わせる気配がある。

あなたは、ここエンバーヘッドで何をしようというのか?
あなたの新生活は別の場所にある。

オードリー💧「……私のいるべき場所はここじゃない」
0511名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 10:45:10.94ID:COGt/CFc
あなたはベッドの上で横になって、天井の小さなひび割れを見つめていた。

あなたは日中の出来事を振り返り、あなたが見つけた細かなもろもろについて考えている。

オードリー💧「……」

あなたは確かに走り回って疲れ切っている。
しかし、あなたはまだここが安全だと思っているだろうか?
0512名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 10:47:43.67ID:COGt/CFc
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「とりあえず今夜は明日に備え、このまますぐ寝ますか?」

せつ菜「それとも、もう少し起きたままでいますか?」

しずく「うーん……」
0513名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 10:53:52.77ID:COGt/CFc
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@すぐに寝る
Aもう少し起きている
0514名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2020/07/11(土) 10:55:03.26ID:ja7S7A4n
>>513
2
0515名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 10:58:06.04ID:COGt/CFc
しずく「もう少し起きていることにします」

しずく「この村から脱出するための方法を考えなくては!」

せつ菜「わかりました!」
0516名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 11:03:44.74ID:COGt/CFc
眠気があなたを押し倒そうとしている。

あなたはまばたいて眠気を払い、座り直して自身の状況について考えようとした。

オードリー💧「ちょっと整理しよう」

エンバーヘッドのあらゆるものが、あなたがここから離れるのを阻止しようとしている。

オードリー💧「私がすべきことは……」
0517名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 11:04:29.77ID:COGt/CFc
おそらく、それに対する答えは夜明けと共にここから出て、できるかぎり速く、遠くへと進むことだ。

あなたはいつでも持ち物のために戻って来ることができるし、取り返しのつかないほど貴重なものは特に持っていない。

そんなとき、小さくきしむ音があなたの注意を引きつけた。

ゆっくり、ほとんど音もなく、ドアノブが回っている。
0518名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 11:14:41.13ID:COGt/CFc
オードリー💧「!!!」

あなたはベッドに滑り込み、横向きに寝て、目を閉じた。

蝶番がきしみ、扉が開いた。

オードリー💧「……」ドキドキ

それからしばらく間があった。
0519名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 11:15:46.77ID:COGt/CFc
部屋の中で足音がした。
また一歩。

足取りは慎重で、女性的なものだ。

あなたは少し間を置いて、片目をわずかに開いた。

メイがあなたに背中を向けてかがんでいる。

彼女は暖炉で何かをしているようだ。
0520名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 11:44:27.75ID:COGt/CFc
せつ菜「オードリーの部屋で何やら怪しい動きをしているメイ!」

せつ菜「ここで選択肢です」

せつ菜「起き上がり、メイに面と向かってみますか?」

せつ菜「それとも、このまましばらく成り行きを見守りますか?」

しずく「うーん……明らかに怪しいので、起き上がってみることにします」
0521名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 11:48:27.32ID:COGt/CFc
あなたがベッドから起き上がると、メイは飛び上がった。

オードリー💧「何をしているの?」

メイ🎤「あ……あたし、あたしは……あなたが寒いと思って」

オードリー💧「……それで?」

彼女は口ごもった。
0522名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 11:48:53.16ID:COGt/CFc
メイ🎤「暖炉の火を起こそうと……」

彼女は後ろに回した手で、何かを払った。

オードリー💧「……?」

あなたはそちらを見るが、暖炉には特に何も見えない。

メイ🎤「お休みの邪魔をするつもりはなかったの。ごめんなさいね」

彼女は立ち去ろうとしている。
0523名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:00:25.58ID:COGt/CFc
しずく「メイ、怪しいですね……」

せつ菜「では、ここで〈威圧〉ロールをお願いします!」

せつ菜「この問い詰める状況は、オードリーにかなり分があるので、ボーナスダイスを2つ受け取ってください」

しずく「ボーナスダイスってなんですか?」
0524名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:01:10.37ID:COGt/CFc
せつ菜「ボーナスダイスがあると、10の位のダイスを追加で振ることができます」

せつ菜「そして、その中で一番良い出目を採用することができるんです!」

しずく「それはすごいですね! 私の〈威圧〉は初期値なので15しかありませんが、希望が見えました♪」

しずく「えいっ!」コロコロ
0525名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:10:47.72ID:COGt/CFc
しずく「結果は……37!」

しずく「これでは失敗……ですが、まだまだ!」

しずく「ボーナスダイスを振ります!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0526名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:13:43.02ID:COGt/CFc
しずく「1つ目のボーナスダイスの出目は……7!」

しずく「これではまだ失敗……ですが!」

しずく「最後のボーナスダイスを振りますっ!」

せつ菜「ファイトです!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0527名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:19:30.34ID:COGt/CFc
しずく「ボーナスダイスの結果は……0!」

しずく「やりました!!」

せつ菜「では、最終的な結果は37、77、07の3つですね」

しずく「はい! もちろん、一番小さい07を採用します!」

せつ菜「〈威圧〉ロール、成功です!」
0529名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:27:08.63ID:COGt/CFc
あなたはメイが出て行こうとするのを押しとどめ、本当は何が起きているのかを教えろとすごんだ。

オードリー💧「ねえ、何をしようとしていたの?(威圧)」

メイ🎤「……」

あなたはメイの目の中に、偽りではない恐れを見た。

メイ🎤「何でもないのよ。ただ、あなたがよく眠れるようにしたかっただけ」

メイ🎤「……あなたのためなのよ。明日は、あなたにとっても大事な日だから……」
0530名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:27:44.00ID:COGt/CFc
優位に立ったあなたは、詳しい説明を求めた。

オードリー💧「どういうこと? ちゃんと説明して(威圧)」

メイ🎤「……わかって」フルフル

メイ🎤「わかってちょうだい。あたしには娘がいるの。あたしは前に夫を亡くしてるのよ……」

そう言うと、彼女はあなたをよけて自室へと逃げ込んだ。

オードリー💧「一体何なの……?」
0531名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:35:21.68ID:COGt/CFc
しずく「娘がいること、そして夫を亡くしたことと、オードリーの部屋に忍び込むこととに何の関係が……?」

せつ菜「ここで選択肢です!」

せつ菜「扉を椅子でしっかりと開かないように固定してしばらく眠りますか?」

せつ菜「それとも、起きたまま一夜を明かしますか?」

しずく「うーん……」
0532名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:36:35.94ID:COGt/CFc
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@扉を椅子でしっかりと開かないように固定してしばらく眠る
Aこのまま起きたまま一夜を明かす
0534名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 12:57:16.69ID:COGt/CFc
しずく「しっかり扉を固定したなら大丈夫でしょうから、しばらく眠ることにします」

しずく「やはり睡眠は大事ですからね」

せつ菜「わかりました。では続けます!」
0535名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:00:42.57ID:COGt/CFc
あなたは外の通りから聞こえる足音で目覚めた。

夜に休めたことで、新たな決意が得られた。

今日、あなたは自分の意志で、エンバーヘッドと向き合うだろう。
0536名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:02:57.04ID:COGt/CFc
せつ菜「睡眠を取ったことで、これまでに負傷していた場合は耐久力を1ポイント回復させることができますが……」

せつ菜「たしかオードリーは無傷でしたよね?」

しずく「はい。そうです」

せつ菜「ではこのまま進めます!」
0537名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:03:47.87ID:COGt/CFc
レドベター家の台所はもぬけの殻だったが、あなたへの朝食として、パンと卵が用意されていた。

そこには、ルースと一緒に何時間か留守にするという、メイの書き置きもあった。

オードリー💧「……」モグモグ

オードリー💧「……ごちそうさまでした」カタン
0538名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:08:27.47ID:COGt/CFc
せつ菜「さて、しずくさん」

せつ菜「ここで、昨晩アーボガストが襲われた現場を調べに行くことができます」

せつ菜「または、それはやめておいて、村の他の場所を調べることもできます。どうしますか?」

しずく「ぜひとも昨晩の痕跡を調べたいです」

せつ菜「わかりました!」
0539名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:16:03.74ID:COGt/CFc
オードリー💧「昨日の夜のこと、調べなきゃ」

あなたは、昨晩アーボガストが襲われた現場に向かった。

あの時についてのあなたの記憶はあやふやではあるのだが、1つか2つははっきりと覚えている。

最初、あなたはその場に特に何もないように思った。
捨てられた武器や、意識を失った人などはない。
0540名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:16:37.34ID:COGt/CFc
オードリー💧「……うーん?」

だが、細かく観察していくと、草の中に、ねばり気がある固くなった肉片と、線状に焦げた跡を見つけた。

オードリー💧「やっぱり……!」

この村に警察署があれば、あなたはそこに駆け込んだことだろう。

しかし、この出来事はそのようなものを超越していると、何かがあなたに告げた。
0541名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:27:37.54ID:COGt/CFc
あなたはこっそりと村を一回りし、邪魔されずに村人たちを眺めることができる場所に立った。

今朝は、朝のこの時間にしては慌ただしい。
地元の人たちがあくびをしながら道を行き来し、信号塔搭と呼ばれている場所に割ったまきの束を運んでいる。

あなたは、構造物に2人の人影を視認し、それらがまきを並べているのを見た。
0542名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:33:15.76ID:COGt/CFc
「お祭り」のかがり火は、とても印象的なものとなるだろう。
だが、あなたはそれを見るためにここにとどまるのか?

あなたは今や、ここでは何かがおかしいと疑っている。

村人たちの気がそれている間に、あなたは何らかの法に触れる調べ物ができるだろう。
あるいは単に、振り返らずに村から出ていくこともできる。
0543名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:33:50.45ID:COGt/CFc
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「次の行動を以下から選んでください」

@メイ・レドベターの寝室を調べる。
A1人で村の役場に入る
B信号塔での動きをのぞき見る
C東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す

しずく「うーん……」
0544名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 13:40:18.64ID:COGt/CFc
しずく「では、村の役場に忍び込むことにします」

しずく「昨日、本を見ていたときに、壁に固定された妙なものを見つけたので、詳しく調べてみたいです」

せつ菜「了解です!」
0545名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 14:38:08.92ID:COGt/CFc
オードリー💧「……村役場を調べに行こう」

村役場は信号塔の近くにあるため、誰にも見られることなく正面玄関から入ることはできない。

通りから離れて、あなたは北の崖に沿って裏側から村役場へと近づいた。

オードリー💧「さて、どう入ろう?」

あなたは窓を調べた。
東側の信号塔に面した窓の1つは、れんがでふさがれていた。
0546名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 14:39:27.64ID:COGt/CFc
しかし、一番西側にある窓のよろい戸はきちんと閉まっていなかった。
あなたは簡単にそこを開けることができ、するりと中へと滑り込んで、よろい戸を閉めた。

オードリー💧「……よしっ!」

あなたは村の集会室を忍び足で抜け、おぼろげな外からの光条の中を通りながら、外から聞こえる住民の興奮したおしゃべりを耳にした。

反対側の扉には「立入禁止」と書いてある。
中から音が聞こえないのを確認して、あなたはドアノブを回した。
0547名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 14:40:27.75ID:COGt/CFc
部屋には本が並べられている。
角には狭いトイレと、小さな食料庫がある。

部屋の本棚以外を調べたが特に何もなかったので、あなたは本棚に向き直った。

本の背表紙を見ていると、あなたは本棚が北側の壁の窓に近過ぎることに気づいた。

オードリー💧「……んん?」

外から見た様子では、窓の縁と壁には1m前後は離れているはずだ。
0548名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 14:42:24.92ID:COGt/CFc
れんがでふさがれた窓のある壁一面を、本棚が覆い隠している。

さらに詳しく調べると、本棚が本箱に密着するよう、巧妙に配置されていることがわかった。

オードリー💧「……ふぅん。じゃあ……」

あなたが左側を引っぱると、本棚全体が大きく開いた。

オードリー💧「わあ……!」
0549名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 14:43:30.36ID:COGt/CFc
そんなとき、信号塔の周りから大きな音が聞こえた。
何かを建てているようだ。

扉のすぐ近くから会話が聞こえるたびに、あなたはたじろいだ。

あなたは本箱の裏側にある暗闇に目をやった。
そこは小さなくぼみになっており、人が1人入るには十分広い。

さらに、そこには両側に隠された本棚があった。
しかしあなたは、ここの暗がりでは書名をしっかりと見ることができなかった。
0550名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 14:58:41.07ID:COGt/CFc
しずく「隠し部屋ってワクワクしますよね」

せつ菜「はい! さぁ、ここでルート分岐です!」

せつ菜「本の背表紙が確認できるだけの光を得るため、近くの窓をそっと開けてみますか?」

せつ菜「それとも、適当な本を何冊かつかんでここからすぐに離れますか?」

しずく「うーん……」
0551名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:02:25.17ID:COGt/CFc
しずく「せっかくなので、ちゃんとどんな本があるのか見たいですね」

しずく「ということで、窓をそっと開けてみます」

せつ菜「わかりました!」
0552名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:05:25.12ID:COGt/CFc
オードリー💧「そーっと……」カタン
 
あなたが静かに窓を開けると、書名を確認するのに十分な明かりが部屋にあふれた。

くぼみの中の本は、広い図書室のものとはまったく異なっていた。

本はずっと古いもので、そのうちいくつかは手書きで記されている。
そして、多くの本はあなたにはわからない文字で書かれていた。

この奇妙な書物全ての内容を確認しようとしたなら、たとえ流し読みするだけでも1週間はかかるだろう。
0553名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:07:30.64ID:COGt/CFc
せつ菜「ここで〈図書館〉ロールをしてください!」

しずく「〈図書館〉ですか。50ありますね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0554名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:10:09.48ID:COGt/CFc
しずく「結果は……64!」

しずく「失敗です……」

せつ菜「残念ですね! しかし、ロールのプッシュを試みても構いませんよ?」

しずく「……プッシュ? それは何ですか?」
0555名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:15:47.51ID:COGt/CFc
せつ菜「プッシュとは、もう一度ダイスをロールすることです!」

しずく「ええ?! そんなことができるんですか?!」

せつ菜「もちろん、探索者の行動が説得力のある者である場合に限ります」

せつ菜「例えば、今回なら余計に時間をかけて調べる、などですね」
0556名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:16:20.45ID:COGt/CFc
しずく「では、やらせてください! プッシュ!」

せつ菜「ひとつ注意なんですが、プッシュは単なる救済措置ではありません」

しずく「……どういうことでしょう?」

せつ菜「プッシュしたロールに失敗した場合、キャラクターにはひどく不都合な結果がもたらされることになります」

しずく「えっ!」
0557名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:20:43.56ID:COGt/CFc
せつ菜「それは、元々のロールで失敗したときの結果より、更にひどいものです」

しずく「なるほど……ハイリスク・ハイリターンですね」

せつ菜「そういうことです。さて、このリスクを負ってでも、プッシュを行いますか?」

しずく「……はい。やります!」

せつ菜「わかりました! ではどうぞ!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0558名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:27:10.85ID:COGt/CFc
しずく「結果は……56!」

しずく「あぁぁ! やってしまいました!」ガクリ

せつ菜「ふふふふふ。失敗ですね!」

せつ菜「では、オードリーは書物を調べるのに随分と時間を浪費してしまいました」

しずく「……あれ? それだけですか?」

せつ菜「ふふ。"時は金なり"ですよ? 特にこういう状況では、ね」ニヤリ
0559名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:28:06.09ID:COGt/CFc
書物のほとんどは、長期間かけて読み込まなければ理解できないほどにあいまいなものだった。

あなたは、暗い赤の三角形が浮き彫りされ、重い外箱に収められていた書物に目を留めた。

その本のページは、ミミズがのたくったような筆跡の文字で埋められていたが、あなたがちょっと努力すれば読めるくらいにはきちんとしたものだった。

オードリー💧「……これなら読めるかも」
0560名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:29:11.07ID:COGt/CFc
それは7つの元素について論じたものの1冊のようだった。

ここでは、古典的な四大元素に硫黄、水銀、塩が付け加えられている。
この本は火に関するものだ。

オードリー💧「ふぅん……」

ざっと目を通したところ、あなたが見たのは天文学の図表、錬金術のシンボル、ダンテについての言及、永遠の断罪の性質についての推測といったものだった。
0561名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:31:21.29ID:COGt/CFc
巻末には火についての儀式について論じられていた。

2つの鍵となる儀式、「天界の炎の招来」と「天界の炎への命令」が書き込まれている。

あなたは1つだけなら覚えることができそうだが、それには時間がかかりそうだ。

これは無意味なものなのだろうか?
それとも、村の住人に見つかる危険を冒しても覚えるだけの価値があるものなのだろうか?
0562名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 15:57:58.34ID:COGt/CFc
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「オードリーはどうしますか?」

@「天界の炎の招来」を覚える
A「天界の炎への命令」を覚える
B本を戻して立ち去る

しずく「うーん……そうですねぇ……」

しずく「なんだか強そうな『天界の炎への命令』を覚えたいですね!」

せつ菜「いいでしょう!」
0563名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 16:07:25.53ID:COGt/CFc
あなたは「天界の炎に命令する」の文句を暗記しにかかった。

文章は奇妙な文字だらけで、あなたはそれらの発音について、一番それっぽいと思うものを推測するのが精一杯だった。

すべてを唱えるのにかかるのは20秒程度だろう。

注釈にちょっとした補足が記されていた。

"汝の目を炎よりそむけることなかれ。熱より水を求めるなかれ。汝の全身全霊を、進み行かんとする道に注ぐべし。試練にひるまぬように"
0564名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 16:14:43.10ID:COGt/CFc
本を持っていこうという誘惑にも駆られたが、隠し持つには大きすぎた。

あなたはそれを本棚に滑り込ませると、本箱を元の位置に戻した。

それからすぐ、あなたは玄関の扉に鍵が差し込まれる音を耳にした。

オードリー💧「……っ!」
0565名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 16:15:25.66ID:COGt/CFc
あなたは開いている窓まで全速力で走ろうとした。

しかし、さっきまで散らかしていた本の山に躓いて、あなたは転んでしまった。

オードリー💧「あっ!」ズザー

玄関の扉が大きな音を立てて開き、村人たちが雪崩を打って入って来た。

彼らはあなたを取り囲む。
0566名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 16:16:49.98ID:COGt/CFc
オードリー💧「あ、ああ……」ブルブル

背広を着て蝶ネクタイをした年長の紳士が彼らの後ろに立っている。

ウィンタース🎤「……ここでしたか。あなたがどこに行ったのかと思いましたよ」

ウィンタースが軽く手を振ると、村人たちがあなたを取り押さえた。

オードリー💧「いやっ! 離してっ!」
0567名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 16:19:44.75ID:COGt/CFc
しずく「ああ! 捕まってしまいました……」

しずく「これが、プッシュで失敗して時間を浪費した結果なんですね」

せつ菜「そういうことになります」

せつ菜「続けますよ!」
0568名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 16:23:21.85ID:COGt/CFc
小さな窓からの光が薄れ、午後から夜へと移り変わっているのがあなたにはわかった。

あなたは小部屋の中で後ろ手に縛られており、横になることすらできない。

部屋に、あなたの見たことのない女性が入って来た。
彼女の顔はしわだらけで、目には生気がない。

オードリー💧「……助けて」

女性🎤「……」

彼女はあなたと目を合わせないようにして、カップをあなたの唇に近づけた。
0569名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 16:25:18.67ID:COGt/CFc
せつ菜「初対面の女性から不意に近づけられたカップ! 何やら飲み物のようです!」

せつ菜「オードリーはどうしますか?」

@飲み物を受け入れる
A飲み物を拒む

しずく「うーん……」
0570名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 16:26:27.30ID:COGt/CFc
※ルート分岐

次の行動を以下から選んでこのレスに安価で決定

@飲み物を受け入れる
A飲み物を拒む
0572名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:34:36.20ID:COGt/CFc
しずく「ちょっとこれは飲めませんね。何が入っているかわかったものじゃありませんから」

せつ菜「わかりました!」
0573名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:37:47.54ID:COGt/CFc
あなたはカップから顔を背けた。

オードリー💧「……」プイ

彼女が再びカップを口に近づけようとした時、あなたは側頭部を使って、カップを彼女の手からたたき落とした。

女性🎤「!」

透明な液体が床一面にこぼれた。
0574名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:38:25.52ID:COGt/CFc
女性🎤「……」

女性は半ば肩をすくめると、振り向いて部屋から出た。

あなたは彼女の背中に向かって叫ぶが、彼女は何の反応も示さない。

オードリー💧「ちょっと……待って!」

あなたはすぐにのどの渇きを覚えた。
0575名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:39:52.73ID:COGt/CFc
外の明かりが消えていくにしたがい、あなたの狭い牢獄も暗くなっていった。

建物の周りで人の動きがあるのがあなたには聞き取れた。

時々、オレンジ色の輝きが窓を通り過ぎる。

手かせに対して唯一楽な姿勢は、ベッドの端を背にして座り、両腕を背後にぶら下げることだけだった。
0576名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 17:40:40.54ID:COGt/CFc
捕まえた連中があなたに何を望んでいるのか、正確なところはわからない。

だが、彼らが丸一日をかけて、巨大なかがり火を組み立てたという事実を無視することはできない。

扉がきしむ音を立て、あなたはすぐに体をねじった。

戸口で掲げられたたいまつから、オレンジ色の光が部屋の中に伸びる。
0577名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:41:14.18ID:COGt/CFc
2人の大柄な村人が姿を見せた。
彼らは厚手の黒い外套をはおり、顔と手はすべて黒く塗られていたのだが、左目を中心として赤い三角形が記されていた。

2人はずかずかと部屋に入ると、あなたをつかんだ。

オードリー💧「いやっ! やめて!!」

あなたは脚を引っこめて抵抗したのだが、2人はあなたの脇の下に腕を回して、体ごとベッドから持ち上げた。
0578名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/11(土) 17:41:56.34ID:COGt/CFc
外は、村全体があなたを見るために集まっているようだった。
誰もが、黒く塗った顔に赤い三角形の印をつけている。

たいまつがパチパチと音を立てて火花を散らした。

あらがってみたものの、すぐにあなたは肉体的な抵抗が無駄だと察した。
あなたは広い通りを連行され、信号塔に向かった。
0579名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:42:55.06ID:COGt/CFc
アプローチ通りを下っていく行列はゆっくりとして形式ばったものであったが、あなたは自分をつかんでいる連中から、ためらいと嫌気を感じた。

前方に赤い衣で覆われた人の形をしたものが運ばれているのを見た時、あなたは寒気を感じた。

信号塔がどんどん大きくのしかかってくる感覚を覚える。
恐ろしげなシルエットは、星々を指し示す黒い三角形のようだ。
0580名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:43:28.30ID:COGt/CFc
低くうなるような声が、外套を着た姿の中からあがった。
自発的に始まったもので、「泣き屋」という単語があなたの脳裏に浮かんだ。

人々の持つたいまつの煙であなたはせきこんだ。

顔に熱気を感じる。

あなたが信号塔の周りの開けた場所に到着すると、3人の踊り手が群衆の中から飛び出した。
0581名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:44:01.98ID:COGt/CFc
年若い少女が、火の玉を見事な円弧を描くように振り回し、夜の空気に円を描いていた。

1人、また1人、少女たちはあなたに近づくと、すすけた指であなたの額に触れた。

それぞれがあなたに3回口づけをした。
左の類、右の類、そして額に。

そこで彼女たちはあなたの耳元でささやいた。
灯油の臭いがあなたの鼻に広がる。
0582名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:44:43.69ID:COGt/CFc
踊り子1🎤「あなたの犠牲によって、村は生まれ変わるの」

踊り子2🎤「あなたは私たちみんなのために、大地から空へ渡るの」

踊り子3🎤「白熱する光を通じて、あなたは天にも昇る気持ちになるわ」

少女たちは踊りながら、建物の裏へと姿を消す。
0583名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:45:41.70ID:COGt/CFc
あなたが信号塔の下に到着すると、10人の村人が近づいて来た。

彼らは驚くほど連携がとれた手際であなたを動けなくすると、黒ずんだ鉄製の階段の上の足場へとあなたを運んだ。

過去の炎によってねじれた中心の骨組みを見て、あなたは震えを抑えられなかった。

鎖を固定するための突起が存在感を放っている。

あなたを骨組みに縛りつけている間、誰もあなたと目を合わせようとはしなかった。
0584名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:46:24.19ID:COGt/CFc
やがて、村全体が歌い始めた。
それはリズミカルだが古さを感じさせるもので、奇妙な音節で歌われていた。

2つ目の集団が信号塔に上って来た。
赤い衣に覆われた3つの人型の何かを運んでいる。

彼らは、自分たちの運んで来たものを三角形になるようにしてあなたの足元にうやうやしく並べた。
あなたは近くで見てみてようやく、それらが遺体だとわかった。
0585名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:59:21.20ID:COGt/CFc
周りには、焚き付けがすねの高さにまで積まれている。

あなたが火あぶりになるのを見るために、村の全員が信号塔の周りに集まっているようだ。

顔を黒く塗った者の中に、あなたはメイ・レドベターの顔を認めた。
それに、バスの運転手のサイラスが彼女のそばに立っている。

オードリー💧「そんな……」

自分を欺いていたものの大胆さと規模に、あなたはめまいがした。
0586名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 17:59:49.47ID:COGt/CFc
1人の男が台座を上がって、落ち着いた威厳をもって手を上げた。
彼の顔に塗られた赤い三角形は、掛けている眼鏡の縁でぼやけている。

男性🎤「かくして、われらは今晩、毎年と同じく再びここに集った」

男性🎤「われらは虚空の炎に対して村を保ってくれるものに感謝をささげよう」

男性🎤「あなたはわれらの代理として、上より来たるものに連れて行かれるのだ」
0587名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 18:00:16.75ID:COGt/CFc
男性🎤「あなたの死はわれら村人に命をもたらし、われらの畑に恵みをもたらす」

男性🎤「それは老いも若きも等しくまた1年守るのだ。われらはあなたに敬意を表しよう」

彼は頭を下げた。

信号塔の周りで、村人たちは一歩前に進むと、高く上げられた足場へとたいまつを掲げた。
足場の縁で、小さな火が明滅しながら輪となる。

火がきらめく中、村人たちの歌は、この世のものならぬ律動へと陥った。
0588名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 18:00:46.70ID:COGt/CFc
せつ菜「信号塔に縛り付けられて絶体絶命のオードリー!」

せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「残った力を振り絞って鎖を外そうともがきますか?」

せつ菜「それとも、このまま少しだけ成り行きを見守りますか?」

しずく「うーん……」
0589名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 18:03:51.13ID:COGt/CFc
しずく「そうですね……ここは少し成り行きを見守ることにします」

せつ菜「それはなぜですか?」

しずく「……私には、『とっておき』がありますから!」

せつ菜「なるほど……わかりました!」
0590名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 18:07:15.45ID:COGt/CFc
炎が燃えあがってうねり、あちこちに着火しては燃えあがる。

煙が立ち上って村人たちを見るのが難しくなってきた。あなたを取り囲む3体の遺体に火がつき、すすけた赤い炎があがった。

煙が肺に入ってあなたはせきこみ、恐怖に駆られそうになるのを何とかこらえる。

オードリー💧「……もう、これ以上は……!」

不可思議な詠唱を習得していてそれを試すなら、今がその時だ。
0591名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 18:12:32.12ID:COGt/CFc
しずく「……これです! 待っていました!!」

しずく「オードリーは呪文を使います!」

せつ菜「いいでしょう! では、どちらを?」

しずく「ええと……アーボガストから教わったものと、隠し部屋で見つけた"天界の炎への命令"の2つですよね」

しずく「どっちにしよう……?」ウーン
0592名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 18:17:38.43ID:COGt/CFc
※ルート分岐

唱える呪文を以下から選んでこのレスに安価で決定

@アーボガストから教わったもの
A隠し部屋で見つけた"天界の炎への命令"
0593名無しで叶える物語(SIM)
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2020/07/11(土) 18:39:40.96ID:WFodjiFd
意味があるかはわからないけどちょっと相談させてくれ……!

RPとしてどっちが真っ当かな?
敵の敵とはいえ浮浪者みたいな男の言葉を信じるのか、自力で手に入れた(効果があるのかわからないような)呪文に頼るのか
0594名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 19:21:46.09ID:VxsXIgl/
浮浪者は襲われる直前に呪文について「それはお前を、生けるほの──」とか言ってるんだよな
ほの──穂乃果か!
0595名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 19:32:50.25ID:VxsXIgl/
>>593
おっさんは襲撃者に炎出して応戦してたから呪文も何かしらの効果は期待できそう
でも隠し部屋の方もわざわざ隠されてるくらいだから効果ありそう
つまりキャラクターの思考的にはどっちもそれなりの信頼度だと思う
0596名無しで叶える物語(SIM)
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2020/07/11(土) 20:01:53.77ID:WFodjiFd
どっちもあり得るしもう考えてもしゃあないか。
2は「試練から〜」の下りが微妙に不吉なので
>>592
@のアーボガストで!!
0597名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 20:23:06.60ID:COGt/CFc
しずく「……アーボガストから教わった呪文にします」

せつ菜「そうですか! 理由をうかがっても?」

しずく「やっぱり、無念だったでしょうから……」

しずく「彼の遺志を継ごうと思います!」

せつ菜「わかりました!」
0598名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 20:24:05.86ID:COGt/CFc
炎が近づいてくると、あなたはアーボガストの詠唱を思い起こした。

オードリー💧「今こそ……あの呪文を!」

あなたはせき払いをして、奇妙な音節をできるかぎり発声しようとした。

オードリー💧「ふんぐるい むぐるうなふ……」
0599名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 20:24:51.64ID:COGt/CFc
あなたは火がさらに近づいており、顔に熱気が触れつつあるのがわかっていたが、それでも恐れを脇にやって、詠唱をやり遂げることに集中した。

オードリー💧「くとぅぐぁ ふぉおまるはうと……」

あなたが奇怪な言葉を口にしている中、村人たちの歌が別のものに変わり、彼らもまた詠唱していることに気づいた。

あなたの手のひらとこめかみに不吉な痛みが走る。
0600名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 20:29:14.66ID:COGt/CFc
せつ菜「さぁ、しずくさん!」

せつ菜「オードリーは今、呪文をかけています!」

せつ菜「この呪文には、10マジック・ポイントまで消費することができますが、どうしますか?」

しずく「私のマジック・ポイントの現在値は12なので、ここから10ポイントを消費します!」

せつ菜「MAXですね! 了解です!」
0601名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 20:36:01.85ID:COGt/CFc
せつ菜「では、費やしたマジック・ポイント1につき、成功率10%がオードリーに与えられます」

しずく「つまり……10ポイント使ったので今回は成功率100%ですか?」

せつ菜「厳密には違います! ダイスはロールしていただきますよ!」

せつ菜「そして、今回は100のファンブルが出た場合のみ失敗となります!!」

しずく「わかりました! えいっ!」コロコロ
0602名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 20:37:58.32ID:COGt/CFc
しずく「結果は……85!」

しずく「成功です!」

せつ菜「やりましたね!」

せつ菜「では、続けます」
0604名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 20:42:45.33ID:COGt/CFc
あなたの足元で熱が強くなっていく中、頭を冴え渡らせるには大変な精神力を要した。

あなたはせきこみ、つばを吐き散らしたが、しっかりと言葉を口にした。

ついにあなたは鍵となる文句に達し、着衣に火がついたものの、高らかに3回目を唱え上げた。

オードリー💧「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐぁ ふぉおまるはうと んぐあ=ぐはあ なふるたぐん! いあ! くとぅぐぁ!」
0605名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 21:04:09.15ID:COGt/CFc
あなたの周りで渦巻く炎の舌が空中で静止した。

信号塔の周囲の人々の動きが止まり、その黒く塗られた顔が白くなって剥ぎ取られた。

第2の太陽がエンバーヘッドの上空に現れたのだ。
一瞬で人々も村も、丘全体もすべてが焼き尽くされた。

純粋なる燃焼。
炎の精髄がありえないほど近くに現れたため、すべては焼却されたのだ。

あなたの肉体は信号塔に縛りつけられていたが、あなたという存在は解放された。
閃光となってあなたは宇宙へと駆け上がり、広大無辺の虚空を通って打ち出された。
0606名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 21:04:31.83ID:COGt/CFc
理解の及ばない速度で、星々があなたの後ろへと選ざかっていく。

そして今や、あなたの精神は宇宙にある。
永遠にあなたはここ、フォーマルハウトにあるだろう。

炎がさざ波となり、宇宙の律動に従って広大な宇宙空間へと流れゆくところ。
口にすることもできない炎の車輪、生ける炎の時計仕掛けの混沌に縛られた、いくつもの惑星が自ら動き、傾くところで。

そしてその炎の中で、あなたは踊り続けるのだ。

あなたは直径約26kmものニューハンプシャー州の一角を一人で破壊し尽くした!

そしてそれは、あなたの命も奪ったのだ。

THE END
0607名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 21:04:58.18ID:COGt/CFc
しずく「……え?」

せつ菜「はい、ロストです」ペカー

しずく「えぇ!?」

しずく「呪文を唱えたらロストですか!!」

せつ菜「アーボガストも言ってたじゃないですか。『この丘を土に返すのだ』って♪」

しずく「確かに言ってましたけど! てっきり比喩的なものかと……」
0608名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 21:05:29.30ID:COGt/CFc
せつ菜「……しずくさん! こう考えてはいかがでしょう?」

せつ菜「オードリーの尊い犠牲によりカルトの村は滅び、今後は生け贄にされるかわいそうな旅人はいなくなった……と」

しずく「……そうですね。彼女の死にも意味があったと考えると、少し救われます」

しずく「よーし! 今度は生き残るぞ〜!」フンス

せつ菜「またやりましょうね!」

しずく「はい! ぜひ♡」
0609名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 21:07:14.91ID:COGt/CFc
〜ifストーリー・天界の炎〜 おわり
0610名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/11(土) 21:08:37.58ID:COGt/CFc
次回からはもう一つのifストーリーをお届け
0614名無しで叶える物語(八つ橋)
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2020/07/11(土) 23:18:00.55ID:DWRzwK7l
他のメンバーはどんなプレイングになるかな
エマさんせつ菜あたりはPLとしてはぶっ飛んだ行動とりそうやし、かすかすはわりとチキンっぽそう
0615名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/07/11(土) 23:25:18.19ID:3uRGQPrS
しずくは間違いなくRPガチ勢だな

今回はストーリー本ベースだから自由度があまり無さそうだけど(分岐こそ多いが)、その分普通のCoCになった時の暴れっぷりはすごそう

虹以外だけど、希なら1クリ良く出して、善子はファンブラーになりそう
0617名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/07/11(土) 23:27:37.00ID:jWMJaq0L
クトゥグァ召喚だし燃え尽きるよね、そりゃ
PL的には避けたかったけど、あの時点で召喚されてなかったら命令も意味を為さなそうだし
あ、でも村人も別の呪文を詠唱していたから、そいつに命令で逆転できそうだったのか
0619名無しで叶える物語(八つ橋)
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2020/07/12(日) 00:23:04.45ID:6yfFTE7v
出てきかけのときに命令でギリギリお帰りいただくパターンもあるからねぇ

希は口も回るからリアル言いくるめでPLとしては有能すぎるなぁ。ぜひともKPやっててほしい

善子はファンブラーとしてもオイシいし、KPやってもダイス運に振り回されるせいで想定どおりにストーリーが進まなさ過ぎてそれはそれでおもろい
0620>>482から分岐(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:35:55.94ID:fZH1izXk
日が沈み、あなたはレドベター家に戻って軽い夕食を食べた。

メイ🎤「……」

メイは不自然なほどに無口だった。

ルースの目は食事の間、何度かあなたのほうへと向いた。

ルース🎤「……」チラッチラッ

その目には、何か差し迫ったものがあった。
0621名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:36:21.32ID:fZH1izXk
オードリー💧「……?」

その後、メイは娘を自分の部屋に入れた。

メイ🎤「じゃあ、おやすみ」

オードリー💧「おやすみなさい」

あなたはほぼ丸1日エンバーヘッドにいたことになるのだが、すでにあなたは地理的にも社会的にも、ここに閉じ込められていると感じている。

オードリー💧「まるで……」
0622名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:37:07.92ID:fZH1izXk
しずく「さすがにオードリーもおかしいと感じ始めましたね」

せつ菜「そうですね」

せつ菜「さぁ、ここでルート分岐です!」

せつ菜「今晩、オードリーはどうしますか?」

@少し星を見に行く
Aルースと話そうと試みる
B何か約束をしているならそれを果たす

しずく「うーん……」
0623名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:37:45.27ID:fZH1izXk
しずく「アーボガストとの約束があるにはあるんですけど……いえ、あれは約束というよりは一方的なものでしたが……」

しずく「とにかく……彼は話が通じませんし、様子がおかしかったので、これ以上関わるのはやめておきます」

しずく「それよりも、なぜかやたらと視線を送ってきたルースと話したいです」

せつ菜「わかりました!」
0624名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:39:02.46ID:fZH1izXk
〜ifストーリー・Alone Against the Flames〜
0625名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:40:57.53ID:fZH1izXk
メイは台所に戻り、せっせと食器を洗っている。

あなたがルースと話すためには、少しの間だけでもメイに席を外してもらう必要がある。

あなたは皿洗いを手伝いながら、何かいい手はないかと考えた。

すぐにアイデアが思い浮かび、サイラスと彼の村の友達について尋ねてみた。

オードリー💧「ねぇ、メイ。サイラスはこの村で誰と親しい?」
0626名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:41:41.35ID:fZH1izXk
メイは眉をひそめた。

メイ🎤「どうだろうね……。ああ、村の反対側に住んでるトロイくらいかね」

メイ🎤「でも2人が友達だとはっきりとは言えないね。むしろ古いケンカ相手みたいなもんさ」

オードリー💧「そう……」

メイ🎤「でもまあ、昨日の晩はトロイのところに行ってたと思うよ」

オードリー💧「本当!? それなら、サイラスの予定について、トロイは何か知ってるかも!」
0627名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:42:22.26ID:fZH1izXk
オードリー💧「メイ、お願い。ちょっとトロイに訊いてきてくれない?」

メイは疑わしそうだ。

メイ🎤「今すぐかい?」

オードリー💧「ええ。本当に申し訳ないけれど……私、ずっとここでこうしているわけにもいかないの」

オードリー💧「どうかお願いします」ペコリ
0628名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:42:55.28ID:fZH1izXk
メイ🎤「そうね……わかったよ。そんなにかからないと思うよ」
 
オードリー💧「ありがとう、メイ!」

メイは上着を取って来て、夜の闇へと出て行った。

あなたはメイが完全に離れるだけの時間を空けて、それから寝室の扉をたたいた。

沈黙だけが返って来る。

しかし床を横切る足音がして、扉がわずかに開いた。
ルースの目が隙間からのぞき、左右を見る。
0629名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:43:35.35ID:fZH1izXk
オードリー💧「メイならいないわ」

ルース🎤「……」

オードリー💧「……ねぇ、教えて。あなたは何か知っているんでしょう?」

ルースの目が素早く動いてあなたを見つめる。

ルース🎤「明日よ」
彼女はささやいた。
0630名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2020/07/12(日) 10:44:12.37ID:fZH1izXk
ルース🎤「……毎年同じ。みんなはあたしのパパを連れて行った。出て行かなければ、あなたも連れて行かれる」

彼女の目に浮かぶ確信は寒気を覚えるほどだ。
あなたはルースをせき立てた。

オードリー💧「ルース、一体誰がそんなことをするの?」

ルース🎤「みんなよ。1人残らず。みんなはあなたがここに来たときから見張ってる。あなたは目をつけられたの」
0631名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:45:02.59ID:fZH1izXk
彼女の声には感情を感じない。

オードリー💧「それは……どういう……?」

ルース🎤「来年、あたしが成長したら……みんなはあたしを連れて行く」

そのとき、あなたは足音が外から近づいているのに気づいた。
ルースの目が見開き、寝室の扉がバタンと閉じられた。

あなたは急いで皿洗いに戻った。
0632名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:45:48.66ID:fZH1izXk
すぐにメイが戻って来て、上着を脱いだ。

オードリー💧「おかえりなさい。どうだった?」

メイ🎤「やれやれ、時間の無駄だったよ」

彼女は非難交じりにささやくと、寝室へと向かった。

オードリー💧「そう……手間を取らせてごめんなさい」
0633名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:46:29.14ID:fZH1izXk
あなたは、慣れ親しんだ客室の環境が窮屈に思えるようになってきた。

きちんとしたベッド、小さな衣装棚と身支度を整えるための鏡は、刑務所の独房を思わせる気配がある。

あなたは、ここエンバーヘッドで何をしようというのか?
あなたの新生活は別の場所にある。

オードリー💧「……私のいるべき場所はここじゃない」
0634名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:47:05.81ID:fZH1izXk
あなたはベッドの上で横になって、天井の小さなひび割れを見つめていた。

あなたは日中の出来事を振り返り、あなたが見つけた細かなもろもろについて考えている。

オードリー💧「……」

あなたは確かに走り回って疲れ切っている。
しかし、あなたはまだここが安全だと思っているだろうか?
0635名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:47:32.35ID:fZH1izXk
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「とりあえず今夜は明日に備え、このまますぐ寝ますか?」

せつ菜「それとも、もう少し起きたままでいますか?」

しずく「うーん……もう少し起きていることにします」

しずく「この村から脱出するための方法を考えなくては!」

せつ菜「わかりました!」
0636名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:47:59.90ID:fZH1izXk
眠気があなたを押し倒そうとしている。

あなたはまばたいて眠気を払い、座り直して自身の状況について考えようとした。

オードリー💧「ちょっと整理しよう」

エンバーヘッドのあらゆるものが、あなたがここから離れるのを阻止しようとしている。

オードリー💧「私がすべきことは……」
0637名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:48:23.68ID:fZH1izXk
おそらく、それに対する答えは夜明けと共にここから出て、できるかぎり速く、遠くへと進むことだ。

あなたはいつでも持ち物のために戻って来ることができるし、取り返しのつかないほど貴重なものは特に持っていない。

そんなとき、小さくきしむ音があなたの注意を引きつけた。

ゆっくり、ほとんど音もなく、ドアノブが回っている。
0638名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:48:47.10ID:fZH1izXk
オードリー💧「!!!」

あなたはベッドに滑り込み、横向きに寝て、目を閉じた。

蝶番がきしみ、扉が開いた。

オードリー💧「……」ドキドキ

それからしばらく間があった。
0639名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:49:08.18ID:fZH1izXk
部屋の中で足音がした。
また一歩。

足取りは慎重で、女性的なものだ。

あなたは少し間を置いて、片目をわずかに開いた。

メイがあなたに背中を向けてかがんでいる。

彼女は暖炉で何かをしているようだ。
0640名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 10:49:29.04ID:fZH1izXk
せつ菜「オードリーの部屋で何やら怪しい動きをしているメイ!」

せつ菜「ここで選択肢です」

せつ菜「起き上がり、メイに面と向かってみますか? それとも、このまましばらく成り行きを見守りますか?」

しずく「うーん……何をするのか見たいので、しばらく成り行きを見守ります」

せつ菜「わかりました!」
0641名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:51:10.25ID:fZH1izXk
規制かかったからモデム再起動した
書き込めたら再開する
0642名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:51:54.86ID:fZH1izXk
さらにもう少しして、メイは振り返ってあなたをちらりと見た。

それから、火をつけるためにマッチを擦る音がした。
彼女はそれを暖炉の中の何かへと伸ばすと、爪先立ちで静かに部屋から出て行った。

彼女の寝室の扉が閉まる音が聞こえてから、あなたは暖炉にゆっくり近づいた。

そこでは指ぬきくらいの大きさの、黒い粉末を盛った物が燃えている。

オードリー💧「何だろう……これ?」

それは陶然とさせるような煙を立てていた。
0643名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:52:34.76ID:fZH1izXk
せつ菜「しずくさん、〈知識〉ロールを行ってください」

しずく「ええと、〈知識〉はEDUの能力値と同じなので……50ですね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0644名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:53:22.75ID:fZH1izXk
しずく「結果は……76!」

せつ菜「残念! 失敗ですね」

せつ菜「では、オードリーにはこの粉末が何なのか、見当もつきませんでした」
0645名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:54:18.11ID:fZH1izXk
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「オードリーは次にどうしますか?」

@粉末についた火を消して寝る
A粉末についた火を消して起きたままでいる
B好奇心のままに大きく煙を吸い込む

しずく「うーん……この怪しい粉末の処理さえすれば、眠っても大丈夫なように思いますね」

しずく「なので、粉末についた火を消して寝ることにします」

せつ菜「わかりました!」
0646名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:54:39.88ID:fZH1izXk
あなたは外の通りから聞こえる足音で目覚めた。

夜に休めたことで、新たな決意が得られた。

今日、あなたは自分の意志で、エンバーヘッドと向き合うだろう。
0647名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:55:04.27ID:fZH1izXk
せつ菜「睡眠を取ったことで、これまでに負傷していた場合は耐久力を1ポイント回復させることができますが……」

せつ菜「たしかオードリーは無傷でしたよね?」

しずく「はい。そうです」

せつ菜「ではこのまま進めます!」
0648名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:56:45.34ID:fZH1izXk
レドベター家の台所はもぬけの殻だったが、あなたへの朝食として、パンと卵が用意されていた。

そこには、ルースと一緒に何時間か留守にするという、メイの書き置きもあった。

オードリー💧「……せっかくだけど、昨晩、怪しい粉末を盛られかけたことを考えるとこれは食べられないな……」
0649名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:57:25.28ID:fZH1izXk
あなたはこっそりと村を一回りし、邪魔されずに村人たちを眺めることができる場所に立った。

今朝は、朝のこの時間にしては慌ただしい。
地元の人たちがあくびをしながら道を行き来し、信号塔と呼ばれている場所に割ったまきの束を運んでいる。

あなたは、構造物に2人の人影を視認し、それらがまきを並べているのを見た。
0650名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:57:48.02ID:fZH1izXk
「お祭り」のかがり火は、とても印象的なものとなるだろう。
だが、あなたはそれを見るためにここにとどまるのか?

あなたは今や、ここでは何かがおかしいと疑っている。

村人たちの気がそれている間に、あなたは何らかの法に触れる調べ物ができるだろう。
あるいは単に、振り返らずに村から出ていくこともできる。
0651名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:58:11.05ID:fZH1izXk
せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「次の行動を以下から選んでください」

@メイ・レドベターの寝室を調べる。
A1人で村の役場に入る
B信号塔での動きをのぞき見る
C東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す

しずく「うーん……信号塔での動きを確認したいですね」

せつ菜「いいでしょう!」
0652名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:58:38.56ID:fZH1izXk
村の北の端には村人が大勢おり、ここで長い時間隠れていることはできそうになかった。

オードリー💧「ここはダメ……」

あなたは教会のほうに向きを変え、村の東側の家々の裏に進んだ。

あなたの右側は崖になっている。
ある部分は特に狭く、あなたは建物にしがみっくようにして体を支えなければならない。
0653名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:59:07.79ID:fZH1izXk
芝生が足元で沈み、石が崖っぷちからぼろぼろと崩れた。

オードリー💧「わわっ!」グラッ

注意して、あなたは建物をしっかりつかむと、気を落ち着かせながら前へと進んだ。

オードリー💧「慎重に……慎重に……」

あなたは何とか信号塔を見張るのに絶好の場所へとたどり着いた。

あなたは草に隠れられるように伏せて、信号塔の周りでの動きを観察した。
0654名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 11:59:56.14ID:fZH1izXk
村人たちはさらに多くのまきの束を運んできて、きちんとした山になるように積み上げている。

もう1つの列が、信号塔の土台に組み上げられた舞台の上に立つ2人組の男に、まきの束を渡していた。
彼らは三角形の構造物を組み立てていたが、それは巨大なキャンプファイヤーに似ていた。

見ていると、あなたは作業をしている人々の様子に衝撃を受けた。

これは彼らの「お祭り」だ。
あなたは楽しげな雰囲気や、気軽な会話のようなものを予想していた。

しかし、何人かの顔にはあきらめや無関心が表れている。
ほかの者たちからは、むき出しになった恐れが見てとれた。
0655名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 12:00:34.12ID:fZH1izXk
せつ菜「ここで再びルート分岐です!」

せつ菜「次の行動を以下から選んでください」

@メイ・レドベターの寝室を調べる。
A1人で村の役場に入る
B東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す

しずく「そうですね……村役場をこっそり調べてみます」

せつ菜「わかりました!」
0656名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 12:01:01.91ID:fZH1izXk
オードリー💧「……村役場を調べに行こう」

村役場は信号塔の近くにあるため、誰にも見られることなく正面玄関から入ることはできない。

通りから離れて、あなたは北の崖に沿って裏側から村役場へと近づいた。

オードリー💧「さて、どう入ろう?」

あなたは窓を調べた。
東側の信号塔に面した窓の1つは、れんがでふさがれていた。
0657名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 12:01:24.52ID:fZH1izXk
しかし、一番西側にある窓のよろい戸はきちんと閉まっていなかった。
あなたは簡単にそこを開けることができ、するりと中へと滑り込んで、よろい戸を閉めた。

オードリー💧「……よしっ!」

あなたは村の集会室を忍び足で抜け、おぼろげな外からの光条の中を通りながら、外から聞こえる住民の興奮したおしゃべりを耳にした。

反対側の扉には「立入禁止」と書いてある。
中から音が聞こえないのを確認して、あなたはドアノブを回した。
0658名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:10:20.22ID:fZH1izXk
部屋には本が並べられている。
角には狭いトイレと、小さな食料庫がある。

部屋の本棚以外を調べたが特に何もなかったので、あなたは本棚に向き直った。

本の背表紙を見ていると、あなたは本棚が北側の壁の窓に近過ぎることに気づいた。

オードリー💧「……んん?」

外から見た様子では、窓の縁と壁には1m前後は離れているはずだ。
0659名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:10:59.28ID:fZH1izXk
れんがでふさがれた窓のある壁一面を、本棚が覆い隠している。

さらに詳しく調べると、本棚が本箱に密着するよう、巧妙に配置されていることがわかった。

オードリー💧「……ふぅん。じゃあ……」

あなたが左側を引っぱると、本棚全体が大きく開いた。

オードリー💧「わあ……!」
0660名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:11:30.73ID:fZH1izXk
そんなとき、信号塔の周りから大きな音が聞こえた。
何かを建てているようだ。

扉のすぐ近くから会話が聞こえるたびに、あなたはたじろいだ。

あなたは本箱の裏側にある暗闇に目をやった。
そこは小さなくぼみになっており、人が1人入るには十分広い。

さらに、そこには両側に隠された本棚があった。
しかしあなたは、ここの暗がりでは書名をしっかりと見ることができなかった。
0661名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:12:04.77ID:fZH1izXk
しずく「隠し部屋ってワクワクしますよね」

せつ菜「はい! さぁ、ここでルート分岐です!」

せつ菜「本の背表紙が確認できるだけの光を得るため、近くの窓をそっと開けてみますか?」

せつ菜「それとも、適当な本を何冊かつかんでここからすぐに離れますか?」

しずく「うーん……メイの部屋も調べたいので、適当な本をつかんですぐに離れることにします」

せつ菜「では、進めます」
0662名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:12:41.59ID:fZH1izXk
あなたは持って行きやすそうな本を数冊つかんで、建物を抜け出した。

職人たちの小広場の裏の影に隠れて、あなたは持ち出した本を調べた。

残念なことに、2、3冊はあなたの理解できない文字で書かれていた。

ある1冊は、エジプトの象形文字のように見える。

「エメラルド石板」という書名の、ミミズがのたくったような筆跡の手稿もあった。
0663名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:14:09.50ID:fZH1izXk
しかし最も興味を引いたのは、黒革で装丁された不思議な詩集で、1919年にボストンで出版されたものだった。

オードリー💧「これは……?」

表紙にはエドワード・ダービイ著の 『アザトースその他』と記されている。

あなたは、ダービイの本だけなら隠して持っていくことができる。
この本は、完全に理解するためには、1週間以上かけて研究しなければならないだろう。
0664名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:14:44.76ID:fZH1izXk
せつ菜「ここで再びルート分岐です!」

せつ菜「次の行動を以下から選んでください」

@メイ・レドベターの寝室を調べる。
A東への街道にそっと入り、さっさと逃げ出す

しずく「はい。メイの寝室を調べます」

せつ菜「了解です!」
0665名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:15:21.15ID:fZH1izXk
親切なもてなしを受けたとはいえ、あなたはメイ・レドベターを信頼していない。

あなたは彼女の家に戻った。
中に入ると、家はまだ留守だった。

あなたは寝室の扉をたたいて待った。

オードリー💧「念のため……ね」

沈黙が返ってくる。
あなたは安心して扉を開けた。

オードリー💧「……よし」ガチャ
0666名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:16:04.74ID:fZH1izXk
レドベター家の寝室は、きちんと整ったあなたの客間とは著しく対照的な空間だった。

汚れた衣類が床一面に積み重なっている。
ベッドの上掛けの上には、教科書と安物の小説が載っている。

あなたはベッドの脇に、くたびれた古い人形が投げ出されているのに気がついた。
0667名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:16:57.62ID:fZH1izXk
せつ菜「しずくさん、ここで〈目星〉をロールしてください」

しずく「……来ましたね。三度目の正直です」

しずく「私の〈目星〉は50ですからね。さすがにそろそろ成功するでしょう!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0668名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:19:58.34ID:fZH1izXk
しずく「結果は……62!」

しずく「ああ! また失敗です!」

せつ菜「残念ですね! しかし、ロールのプッシュを試みても構いませんよ?」

しずく「……プッシュ? それは何ですか?」
0669名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:20:35.20ID:fZH1izXk
せつ菜「プッシュとは、もう一度ダイスをロールすることです!」

しずく「ええ?! そんなことができるんですか?!」

せつ菜「もちろん、探索者の行動が説得力のあるものである場合に限ります」

せつ菜「例えば、今回なら余計に時間をかけて調べる、などですね」
0670名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:21:10.26ID:fZH1izXk
しずく「では、やらせてください! プッシュ!」

せつ菜「ひとつ注意なんですが、プッシュは単なる救済措置ではありません」

しずく「……どういうことでしょう?」

せつ菜「プッシュしたロールに失敗した場合、キャラクターにはひどく不都合な結果がもたらされることになります」

しずく「えっ!」
0671名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:21:52.05ID:fZH1izXk
せつ菜「それは、元々のロールで失敗したときの結果より、更にひどいものです」

しずく「なるほど……ハイリスク・ハイリターンですね」

せつ菜「そういうことです。さて、このリスクを負ってでも、プッシュを行いますか?」

しずく「……はい。やります!」

せつ菜「わかりました! ではどうぞ!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0672名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:22:53.34ID:fZH1izXk
しずく「結果は……05!」

しずく「やりました!」ピョンピョン

せつ菜「おめでとうございます!」

せつ菜「では、オードリーはある発見をします」
0673名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:23:33.10ID:fZH1izXk
あなたはベッドの脚によるものと思われる床板のすり傷に気がついた。

オードリー💧「あれ、ここ……」

何とか頑張って、あなたはベッドを横にずらした。

オードリー💧「うんしょ……っと」ズズズズ

その下には敷物が敷かれており、敷物の下には、跳ね上げ戸があった。

オードリー💧「……隠し部屋だ!」
0674名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:24:13.99ID:fZH1izXk
あなたは跳ね上げ戸を開けた。
その下の暗い空間は、地下の貯蔵庫の類いだろうか。

日光は中を見るための明かりには十分とは言えなかったが、日中にランタンをつけるというのはかなり怪しまれるだろう。

あなたは床下に体を押し込むと、周りを見た。

第一印象は、メイがここをゴミ置き場か何かに使っているのだろうというものだった。
異なる大きさの数多くの箱が、だらしなく積み重ねられていたからだ。
0675名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:25:16.45ID:fZH1izXk
オードリー💧「……?」

少し経って、それらが皆、旅行用のトランクやスーツケースであることにあなたは気づいた。

オードリー💧「えっ……これって……」

おおよそ20個はある。

オードリー💧「そんな……」

それが示すものにあなたは打ちのめされた。
0676名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:25:50.79ID:fZH1izXk
それでも、あなたは荷札を確認できるくらいには自制を効かせることができた。

あなたがここに泊まる前に、8人か9人はここに泊まっている。

オードリー💧「こ……この荷物の、持ち主たちは……?」

オードリー💧「……」ブルッ

オードリー💧「……みんな……騙されて……」

急いで寝室へとよじ登り、震える指で跳ね上げ戸を閉め、ベッドを元の位置へと戻した。
0677名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:26:29.82ID:fZH1izXk
通りに出て、次にどうするかをあなたが考えていた時、1人の村人が目に入った。

耳に跡がある男で、あなたをじっと見つめている。

オードリー💧「……?」

直感のようなものを感じて、あなたは別の方向へと歩き出した。

するとほかの村人が目に入った。
前方、そして左右に。
0678名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:27:11.99ID:fZH1izXk
油断のない十代の少年、目つきの悪い婦人、そして棍棒を手にした男。

彼らは最初の男ほどあからさまに見ているわけではないが、あなたをずっと監視している。

そして全員が近づいて来た。

オードリー💧「!!」

あなたは一度に4人を打ち負かせそうにはない。
0679名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:27:47.00ID:fZH1izXk
あなたは向きを変え、まったく別な方向へと路地を走った。

走って来る足音が後ろから聞こえる。

あなたは初めて、エンバーヘッドの狭くて入り組んだ通りが自分の味方になったと思った。

あなたは南側の道へと回り込もうとする。
0680名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:28:47.62ID:fZH1izXk
せつ菜「ここでハードの〈隠密〉ロールを行ってください!」

しずく「わかりました」

しずく「〈隠密〉は初期値の20なので、10以下で成功ですね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0681名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:29:52.82ID:fZH1izXk
しずく「結果は……62!」

せつ菜「残念! 失敗ですね」

しずく「やはり10%じゃ厳しいですね……」

せつ菜「では続けますよ!」
0682名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:38:13.76ID:fZH1izXk
あなたは角を曲がると、意地の悪い目つきをした大柄な女性と鉢合わせた。

彼女はあなたの肩をつかんで押さえこもうとする。

オードリー💧「離してっ!」ジタバタ

あなたは抵抗したが、すぐに棍棒を持った男と、10代の若者が追いついた。

あなたはすぐに打ち負かされた。
0683名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:38:46.89ID:fZH1izXk
小さな窓からの光が薄れ、午後から夜へと移り変わっているのがあなたにはわかった。

あなたは小部屋の中で後ろ手に縛られており、横になることすらできない。

部屋に、あなたの見たことのない女性が入って来た。
彼女の顔はしわだらけで、目には生気がない。

オードリー💧「……助けて」

女性🎤「……」

彼女はあなたと目を合わせないようにして、カップをあなたの唇に近づけた。
0684名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:39:20.19ID:fZH1izXk
せつ菜「初対面の女性から不意に近づけられたカップ! 何やら飲み物のようです!」

せつ菜「オードリーはどうしますか?」

@飲み物を受け入れる
A飲み物を拒む

しずく「うーん……もちろん怪しさはあるんですが、この状態では次にいつ水分を取れるかわかりませんからね……」

しずく「ここは勇気を出して飲んでみます」
0685名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:39:51.89ID:fZH1izXk
あなたはカップの中身を飲んだ。
それは冷たくてさわやかな水で、あなたは一気に飲み込んだ。

カップが空になると、女性は振り向いて出て行こうとした。
あなたは彼女に声をかけようとしたが、彼女はそそくさと家の外へ出て、扉を閉めた。

その後、あなたは大声を上げてみた。

あなたの声は外からも聞き取れるはずのものだったが、何も反応がなかった。
この村全体が共犯のようだ。
0686名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:40:21.36ID:fZH1izXk
外の明かりが消えていくにしたがい、あなたの狭い牢獄も暗くなっていった。

建物の周りで人の動きがあるのがあなたには聞き取れた。

時々、オレンジ色の輝きが窓を通り過ぎる。

手かせに対して唯一楽な姿勢は、ベッドの端を背にして座り、両腕を背後にぶら下げることだけだった。
0687名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:40:54.69ID:fZH1izXk
捕まえた連中があなたに何を望んでいるのか、正確なところはわからない。

だが、彼らが丸一日をかけて、巨大なかがり火を組み立てたという事実を無視することはできない。

扉がきしむ音を立て、あなたはすぐに体をねじった。

戸口で掲げられたたいまつから、オレンジ色の光が部屋の中に伸びる。
0688名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:41:27.34ID:fZH1izXk
2人の大柄な村人が姿を見せた。
彼らは厚手の黒い外套をはおり、顔と手はすべて黒く塗られていたのだが、左目を中心として赤い三角形が記されていた。

2人はずかずかと部屋に入ると、あなたをつかんだ。

オードリー💧「いやっ! やめて!!」

あなたは脚を引っこめて抵抗したのだが、2人はあなたの脇の下に腕を回して、体ごとベッドから持ち上げた。
0689名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:42:02.37ID:fZH1izXk
外は、村全体があなたを見るために集まっているようだった。
誰もが、黒く塗った顔に赤い三角形の印をつけている。

たいまつがパチパチと音を立てて火花を散らした。

あらがってみたものの、すぐにあなたは肉体的な抵抗が無駄だと察した。
あなたは広い通りを連行され、信号塔に向かった。
0690名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:42:36.90ID:fZH1izXk
アプローチ通りを下っていく行列はゆっくりとして形式ばったものであったが、あなたは自分をつかんでいる連中から、ためらいと嫌気を感じた。

前方に赤い衣で覆われた人の形をしたものが運ばれているのを見た時、あなたは寒気を感じた。

信号塔がどんどん大きくのしかかってくる感覚を覚える。
恐ろしげなシルエットは、星々を指し示す黒い三角形のようだ。
0691名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:43:13.08ID:fZH1izXk
低くうなるような声が、外套を着た姿の中からあがった。
自発的に始まったもので、「泣き屋」という単語があなたの脳裏に浮かんだ。

人々の持つたいまつの煙であなたはせきこんだ。

顔に熱気を感じる。

あなたが信号塔の周りの開けた場所に到着すると、3人の踊り手が群衆の中から飛び出した。
0692名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:43:48.04ID:fZH1izXk
年若い少女が、火の玉を見事な円弧を描くように振り回し、夜の空気に円を描いていた。

1人、また1人、少女たちはあなたに近づくと、すすけた指であなたの額に触れた。

それぞれがあなたに3回口づけをした。
左の類、右の類、そして額に。

そこで彼女たちはあなたの耳元でささやいた。
灯油の臭いがあなたの鼻に広がる。
0693名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:44:21.49ID:fZH1izXk
踊り子1🎤「あなたの犠牲を通じて、村は生まれ変わるの」

踊り子2🎤「あなたは私たちみんなのために、大地から空へ上げられる」

踊り子3🎤「鎖を緩めておいたわ」

オードリー💧「……えっ?」
0694名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 15:44:52.50ID:fZH1izXk
踊り子3🎤「でも、姿が隠れるくらい炎が高く上がるまでは逃げようとしないで」

あなたは3人目の踊り手をまじまじと見た。
その黒く塗られた顔に、あなたは間違いなくルース・レドベターの表情を認めた。

彼女たちは踊りながら、建物の裏へと姿を消す。
0695名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:16:56.52ID:fZH1izXk
あなたが信号塔の下に到着すると、10人の村人が近づいて来た。

彼らは驚くほど連携がとれた手際であなたを動けなくすると、黒ずんだ鉄製の階段の上の足場へとあなたを運んだ。

過去の炎によってねじれた中心の骨組みを見て、あなたは震えを抑えられなかった。

鎖を固定するための突起が存在感を放っている。

あなたを骨組みに縛りつけている間、誰もあなたと目を合わせようとはしなかった。
0696名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:17:31.93ID:fZH1izXk
やがて、村全体が歌い始めた。
それはリズミカルだが古さを感じさせるもので、奇妙な音節で歌われていた。

2つ目の集団が信号塔に上って来た。
赤い衣に覆われた3つの人型の何かを運んでいる。

彼らは、自分たちの運んで来たものを三角形になるようにしてあなたの足元にうやうやしく並べた。
あなたは近くで見てみてようやく、それらが遺体だとわかった。
0697名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:18:29.96ID:fZH1izXk
周りには、焚き付けがすねの高さにまで積まれている。

あなたが火あぶりになるのを見るために、村の全員が信号塔の周りに集まっているようだ。

顔を黒く塗った者の中に、あなたはメイ・レドベターの顔を認めた。
それに、バスの運転手のサイラスが彼女のそばに立っている。

オードリー💧「くっ……!」
0698名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:19:05.43ID:fZH1izXk
1人の男が台座を上がって、落ち着いた威厳をもって手を上げた。
彼の顔に塗られた赤い三角形は、掛けている眼鏡の縁でぼやけている。

男性🎤「かくして、われらは今晩、毎年と同じく再びここに集った」

男性🎤「われらは虚空の炎に対して村を保ってくれるものに感謝をささげよう」

男性🎤「あなたはわれらの代理として、上より来たるものに連れて行かれるのだ」
0699名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:19:52.51ID:fZH1izXk
男性🎤「あなたの死はわれら村人に命をもたらし、われらの畑に恵みをもたらす」

男性🎤「それは老いも若きも等しくまた1年守るのだ。われらはあなたに敬意を表しよう」

彼は頭を下げた。

信号塔の周りで、村人たちは一歩前に進むと、高く上げられた足場へとたいまつを掲げた。
足場の縁で、小さな火が明滅しながら輪となる。

火がきらめく中、村人たちの歌は、この世のものならぬ律動へと陥った。
0700名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:20:26.87ID:fZH1izXk
せつ菜「信号塔に縛り付けられて絶体絶命のオードリー!」

せつ菜「ここでルート分岐です!」

せつ菜「残った力を振り絞って鎖を外そうともがきますか?」

せつ菜「それとも、このまま少しだけ成り行きを見守りますか?」

しずく「うーん……」
0701名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:21:00.72ID:fZH1izXk
しずく「そうですね……ここは少し成り行きを見守ることにします」

せつ菜「それはなぜですか?」

しずく「姿が隠れるくらい炎が高く上がるまでは逃げないよう、ルースが言っていたからです」

しずく「彼女の言葉を信じたい……」

せつ菜「なるほど、わかりました!」
0702名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:21:41.23ID:fZH1izXk
炎が燃えあがってうねり、あちこちに着火しては燃えあがる。

煙が立ち上って、村人たちを見るのが難しくなってきた。

あなたを取り囲む3体の遺体に火がつき、すすけた赤い炎があがった。

煙が肺に入ってあなたはせきこみ、恐怖に駆られそうになるのを何とかこらえる。

オードリー💧「……もう、これ以上は……!」
0703名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:22:33.23ID:fZH1izXk
炎があなたの足をなめる。

目に涙が浮かぶ。
あなたは煙に取り巻かれた。

それは思い込みにすぎないかもしれないが、鎖に緩みがあるのではないかという感触をあなたは覚えた。

オードリー💧「……いける!」

あなたは手首にどう食い込むかなど考えず、すべての力を振り絞った。
0704名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:23:35.62ID:fZH1izXk
せつ菜「さぁ! 盛り上がってまいりました!」

しずく「ハラハラします……!」

せつ菜「オードリーは炎によって1D6ダメージを受けます!」

しずく「1D6……痛いですね」

しずく「えいっ!」コロコロ
0705名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:26:02.98ID:fZH1izXk
しずく「結果は……2!」

しずく「2ポイントのダメージを受けて、残り耐久力は7です!」

せつ菜「では、続けてSTRロールです!」

しずく「はい! 私のSTRは60です!」

せつ菜「ルースの言葉から、鎖が緩んでいることを知っているため、ボーナスダイスを1つ差し上げます!」

しずく「よ〜し! 成功しますように……」ムムー

しずく「えいっ!」コロコロ
0706名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:28:14.09ID:fZH1izXk
しずく「結果は……98!」

しずく「くっ! 失敗……ですが!!」

しずく「まだですっ!」

しずく「ボーナスダイスを振りますっ!!」

しずく「えいっ!」コロコロ
0707名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:31:54.83ID:fZH1izXk
しずく「ボーナスダイスの結果は……0!」

しずく「やりました!!」グッ

せつ菜「では、最終的な結果は、98と08の2つですね」

しずく「はい! もちろん、小さい方の08を採用します!」

せつ菜「STRロール、成功です!」パチパチパチパチ
0708名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:33:06.64ID:fZH1izXk
必死な分だけ力を増して、あなたは鎖のもろくなっている簡所だと目をつけたところを全力で引っ張った。

オードリー💧「んぐぐぐぐ……!!」グイィ

……壊れた!

オードリー💧「やった!!」

あなたは鎖を投げ出し、走り出した。
赤い衣で覆われた遺体の一体につまづいたものの、見ているだろう村人たちとは反対方向へ進んだ。

あなたはせきこんだ。
髪の毛や眉毛がくすぶっている。
0709名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:33:58.29ID:fZH1izXk
あなたは信号塔の向こう側へと、炎をよけるように跳躍した。

あなたの下に絶望的な落差があるのを目にした瞬間、心臓がきゅっと締まったが、崖っぷちからわずか数cm手前に着地できた。

オードリー💧「……! 危なかった……」

あなたは転げ回って燃えている衣服の火を消した。

肺の表面が焦げたのを感じる。
体のあちこちが痛む。
0710名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:34:43.80ID:fZH1izXk
村人たちの詠唱は力強さを増していた。

あなたは信号塔の周りをうかがった。

彼らは、立ち上る煙の中にあなたがいないことに気づいていないようだ。

村人のほとんどが空を見上げている。
あなたは一番近い建物の影に隠れようと、できるかぎり速く這って進んだ。

村人たちが信号塔に集まっているので、通りには誰もおらず、あなたは炎からそっと逃げ去ることができる。
0711名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:35:33.12ID:fZH1izXk
彼らの儀式が終わる前に、この村から出て行かなければ。

あなたが南側の道の角を曲がった時、詠唱が速くなったように思えた。

ここで、雑貨屋の壁に立てかけられた物を目にしたあなたは、エンバーヘッドに来てから初めてツイていると思った。

自転車があったのだ!

あなたは、プロヴィデンスにいた頃に自転車の乗り方を習ったことがある。
0712名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:36:07.96ID:fZH1izXk
あなたはサドルに腰を落ち着けた。
やけどをした肌が触れて痛みを発する。

周りをざっと見て、自分が誰にも見られていないのを確かめてから、あなたは大通りを振り返った。
村全体が信号塔に注意を向けている。

彼らの詠唱が新たな、熱のある高音に達した。

はっきりと理由を述べることはできないが、あなたは何かがおかしくなっているという印象を受けた。
詠唱が乱れて、村人たちは動揺している。

そして……。
0713名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:36:49.97ID:fZH1izXk
ヒュー!
轟音と共にまばゆい光を発する物体が、信号塔の前にいる群衆の中に落ちる。

あなたのまぶたに炎の軌跡が焼き付く。
あなたは自転車の下の地面が震えるのを感じた。

ヒュー!
次なる衝撃がすぐ近くに落ちて、火花を散らす。

今や詠唱は乱れ、悲鳴へと変わった。

信号塔に面した建物を、炎がなめている。
0714名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:37:25.30ID:fZH1izXk
煙が通りに渦巻いた。

あなたに向かって女性がよろめき、泣き叫んでいる。

彼女の腕は燃えていた。
彼女はそれを壁に打ちつけている。

ヒュー!
もう1発があなたから見えないところ、村役場のほうに落ちた。

オードリー💧「……もう行かないと」
0715名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:38:21.05ID:fZH1izXk
自転車の乗り方を思い出すには少しかかったが、東に1回曲がったあとは、エンバーヘッドから出る長い坂を下るだけだった。

上のほうからの悲鳴や、火のパチパチと弾ける音をあなたは耳にしたが、それよりもペダルをこぐことに集中し続けた。

あなたは村での忌まわしい出来事に、あまりに多くの希望をくじかれてきた。
あなたは頭を下げたまま、自転車をこぎ続けた。

オードリー💧「はぁ……はぁ……」ギコギコギコギコ

20分後、追っ手が来る様子もないので、あなたは丘の頂上で止まって一休みすることにした。
0716名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:38:55.46ID:fZH1izXk
エンバーヘッドが遠くにそびえているのがあなたには見える。
村全体が炎に包まれていた。

煙が黒い柱のように上がっているのが何kmも遠くからでも見えることだろう。

しかし、村が見かけどおりに孤立しているのならば、救助が間に合うことはなさそうだ。

あなたは村が燃えているのを5分間ほど見つめていた。

それからあなたは再び自転車にまたがり、文明社会へ、そして夜明けに向かって走り始めた。
0717名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:39:18.40ID:fZH1izXk
一週間後……
0718名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:39:52.05ID:fZH1izXk
ダービイの詩を理解するのに一週間かかった。

彼の詩は宇宙の中心にある何かについて語っていた。
それは震え、食い尽くす塊で、宇宙の構造そのものを引き裂くものであった。

その使者、時に「顔なきもの」、またある時は「這い寄る混沌」と呼ばれるものは、触れたものすべてに恐ろしい混乱をもたらす。

その言葉には確かな技量が見られたのだが、それは鮮明な想像力ではなく、無力な啓示であった。

その本と共に時間を過ごす中で、あなたはそれぞれの詩の間には不気味なつながりがあることに気づき、それに悩まされ始めた。

オードリー💧「あああぁぁっ……!」ガシガシガシガシ

あなたはもう二度と、安眠することができなくなった。

THE END
0719名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:40:55.88ID:fZH1izXk
しずく「生き残りました!……が、精神は無事では済まなかったようです」

せつ菜「そのようですね!」

せつ菜「しずくさん、〈正気度〉ロールを行ってください」

しずく「わかりました」

しずく「えいっ!」コロコロ
0720名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:42:03.01ID:fZH1izXk
しずく「結果は……88!」

しずく「失敗です!」

せつ菜「では、1D4ポイントの正気度喪失です!」

しずく「あわわ……」

しずく「えいっ!」コロコロ
0721名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:43:09.71ID:fZH1izXk
しずく「結果は……1! 1ポイントの喪失です」

せつ菜「加えて、〈クトゥルフ神話〉技能を4ポイント獲得します!」

しずく「〈クトゥルフ神話〉技能……ですか?」

せつ菜「〈クトゥルフ神話〉の技能値の数だけ、最大正気度が永久的にマイナスされます!」

しずく「それはひどい!」
0722名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:43:47.62ID:fZH1izXk
せつ菜「……と、このように、クトゥルフ神話TRPGでは、たとえ生き残ったとしても身体や心に傷を負うことがあります」

せつ菜「そして、そういったものが、探索者のバックストーリーとして積み重ねられていくんです!」

しずく「そう考えるとなかなか味わい深いですね♪」

せつ菜「そうなんです! また遊びましょうね!」

しずく「はい、ぜひ♡」
0723名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:44:11.71ID:fZH1izXk
〜ifストーリー・Alone Against the Flames〜 おわり
0724名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 16:46:16.28ID:fZH1izXk
これにてこのシナリオは完全におしまい
長らくお付き合いありがとう
0725名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/07/12(日) 16:52:44.71ID:q67w98o5
乙です

これどの呪文唱えてもクトゥルーエンドになるのかな?
あと聴きそびれたけど、最初のルートの最後でオードリーを追おうとした乗り手って誰なんだろう?村の手の物じゃないのか?

それにしても、アザトースにクトゥグヴァにニャル、と言った名前が出るあたりホントスターターセットなシナリオだなw
0727名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 17:14:24.88ID:fZH1izXk
>>725
呪文はどれを唱えても結局オードリーは焼け死ぬ
村人を巻き添えにするかどうかと死に方の若干の違いだけ

乗り手は普通に、居なくなったことに気付いて追っかけてきた村人だね

>>726
話し合いで……みたいなのは無いなあ
もはやカルトだからね
0728名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 17:21:04.42ID:fZH1izXk
ちなみに次はプレイヤー3〜5人のシナリオをやろうと考えてる
やっぱりプレイヤー多い方が書いてても楽しいし
参加者はしずく固定で後は考え中……

シナリオのおすすめとかあったら挙げてもらえると嬉しい
あとは誰々のこんなロールプレイが見たいとかでも可
0730名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 17:44:35.64ID:fZH1izXk
>>728
あー……やっぱ参加キャラは自分で考えて決めることにする
モチベ高めるためにも
0732名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/07/12(日) 18:07:56.05ID:TrbwaglR
アメリカシナリオだと銃器とか出せるのが魅力的だよなあ
日本が舞台だとそうはいかない
まぁ戦闘無しシナリオも多いけど
0733名無しで叶える物語(八つ橋)
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2020/07/12(日) 19:57:18.29ID:6yfFTE7v
本家のシナリオってかんじの後味の悪さがいいねえ
とにかく1おつさん、色々期待してるキャラやら展開はあるけど邪魔にならんように秘めとこう
0735名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/12(日) 23:28:18.53ID:rTm4nDvK
お疲れ様でした
クトゥルフ神話のこと一つも知らないけど楽しく読めました
よくわからないことだらけだったけど、次作以降を読んでいけばわかるのかな
0736名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
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2020/07/12(日) 23:49:02.69ID:R8OyakLF
日本でもポリ公やヤーさんのNPCがいれば銃を使えんことはない
後は田舎を舞台にすれば猟友会に入ってるNPCを生やしたりできる
勿論探索者をそれにしてもいい
0737名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/07/12(日) 23:54:43.42ID:Oxgaguwx
人数が増えるとそれだけスレが長丁場になって大変そうだけど、次も期待してます!
面白かった
0739名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/07/13(月) 17:15:46.90ID:nlWde+qR
おつ 面白くて一気読みしたわ
ソロクトゥルフもいいね

シナリオだと
・迷探偵の密室
RP重視、複数人でやると後半かなり盛り上がると思う
・迫り来る闇
都市伝説系シティシナリオ。初心者KP/PLでもやりやすいからしずくせつ菜以外でもとっつきやすそう
・エンドロールを君と共に
映画題材の半シティシナリオ。個人的にしずくちゃんがPL確定なら見てみたい
・七色の血
「色」が主題でファンタジー要素の強いクローズド系。NPCが楽しい。
あたりはどうだろう。2個目だけKPであとはPL参加だったけど面白かったよ
確かどれもPL4人 全部渋にある
0741名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
垢版 |
2020/07/14(火) 02:06:58.71ID:LQPgmwFz
今回は戦闘なかったし、次は多少は多少は戦闘しうるシナリオもいいかな
複数人なら技能の役割分担もできるし
と言って気付いたが、虹ってPC的に見て戦闘得意そうなキャラいないな
0742名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/07/14(火) 22:13:32.08ID:EQ28JkYk
>>739
紹介ありがとう
良いシナリオは読んでるだけでも楽しい
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