しずく 「願いよ叶え、1つでいいから」 彼方 「叶うよ、きっと」
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気がつくと、病室のベッドに横たわっていた。
どうやら酸素マスクをさせられているらしい。
一定のリズムを刻んで鳴る電子音と、窓を叩く風の音。ただ天井を見つめ、静寂の中に響くそれらの音に耳を澄ます。
彼方 (どうして……こんなところに)
体を起こそうにも、全身に痛みが走って思うように体を動かせない。辛うじて顔だけは動かせたので、辺りを見回してみる。私以外誰もいない。
そうこうしていると、突然病室の静寂を撃ち破るかのような激しい音を立てて、扉が開かれる。
エマ 「彼方ちゃんっ!!!」
果林 「彼方……っ!!!」 しずく (私の願い。ただの1回も叶うことのなかった、私の願い)
しずく (1つでいいんです。たったの1つで)
しずく (この願いさえ叶えば、私は満足です。私のためなんかに命を落とすなんて、あんまりだ)
しずく 「……彼方さんを、助けて…」
ーーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー 果林 「彼方っ!!」
エマ 「彼方ちゃんっ!!!」
失っていた意識が元に戻った。
ナースコールで呼ばれた看護師さんと、果林さんとエマさんが、名前を呼び続けていた。
果林 「よかった…! 意識が戻った…!」
エマ 「彼方ちゃん、大丈夫なの…っ?」
…………違う、違う。
全て思い出したんです、私。 激しい頭痛に襲われ、意識を失ったあいだに流れ込んできたのは、私たちが病院に運ばれたあとの記憶。
『…ダメだ、彼女はもう助からないっ!』
『そんな、先生っ!』
『脳へのダメージが大きすぎる。問題はもう1人だ。脳へのダメージはほとんどないが、体の傷が酷すぎる。とても蘇生できるものでは…』
『…2人とも、助からないんですか?』
『方法はある。“脳の移植”だ』 『っ!? しかし先生!』
『わかっている、前例のないことだ。しかしやるしかない、一人だけでも救うんだ! 全責任はわたしがとる!!』
『……しずくさんの脳を、彼方さんの体へ!』
しずく 「……うぅっ……あぁぁ……っ……!」
果林 「彼方…」
エマ 「彼方ちゃん…っ!」
1つでいい。たった1つでいいから、願いを叶えて欲しい。そう祈った。
散々な人生だった。だから、せめて最後くらい叶えてくれてもいいじゃないか。 どうして、どうしてよりによって……。
しずく 『生まれ変わったら、もっといい人生を』
こんな願いばかり、叶ってしまうのか。
しかも、考えうる限り最悪の形で。
しずく 「どうしてっ…! どうしてどうしてっっ!」
果林 「彼方、落ち着いて…!」
しずく 「違うッ!!!!!」
エマ 「彼方ちゃん……?」
しずく 「違うんです…っ、私は、私は…!」 …待て、言っていいのか? 本当に。
真実はあまりに残酷だ。
勝手に自殺しようとした私を庇って、結果、関係の無い彼方さんだけが……。
しずく 「……私は…」
遥 「お姉ちゃんっ!!」
果林さんやエマさんのように、病室に駆け込んできたのは、彼方さんの妹の遥さんだった。
遥 「よかった…! お姉ちゃんが無事で。お姉ちゃんに何かあったら、私っ、私……!」 しずく (……あぁ、そうか。答えは決まってた)
彼方さんは、みんなに必要とされている。
こんな私と違って。
しずく (…………なら、演じよう)
なにせこれが、私の唯一の取り柄だから。
ーー彼方さん。私が、演じきってみせます。 これにて完結です
お付き合い頂きありがとうございました ええー、ここからじゃないのか……
最初に彼方として呼びかけに応じてたし、彼方の意識もどこかで生きてるんじゃないかってワクワクしたんだが 今やってるしずく系と同じような話だと思ってたけど撤回するわ
2度と書くな これかなしずの意味ある??
ラスト誰とでも成立するよね?特に仲良かった伏線も描写も無いし 最初の目が覚めた患者の病室に人が来て自殺した人のことベラベラ話すって時点で違和感すごい
キャラを酷い目に遭わせたいだけじゃないの 夢破れたしずくとかは見てみたいけどここまで来るとちょっと 誰からも褒めてもらえないから>>119,123と自演で乙レスしてるのが泣ける ラブライブキャラである必要性が全くない糞ss
チラシの裏にでも書いてろ なんだろう、「こういうの」が書ける自分に酔ってるのかな?単純に下手 胸糞だししゃーない
彼方ちゃん登場から終わりまでの雰囲気はもしろかった スクスタのメインストーリーを称賛してないものだけがこのスレを叩きなさい 胸糞にすらなっていよ薄味すぎて
これだけ定番の鬱ネタ詰め込んどいてオチにも何の衝撃もないのは才能 騒げば騒ぐ程、1の作風にインパクトがあるって言ってるようなもの >>135
ねーよ
さんざ使い古しのネタをまだフレッシュな虹キャラでやってこの程度な失望だよ
冒頭で鬱期待したのに調理下手すぎんよ 簡潔に言えば今回のSSはしずくさんの絶望感が平行線のままオチた感じです!
ぶっちゃけ微妙でした!
胸糞SSじゃなくてクソSSです!
ごめんなさい!
もう少ししずくさんの苦しさを描いて
Pへの依存しそうな心の乱れるしずくさんを描いて
頑張ろう!そう張り切ったしずくさんにレイプが発覚する
彼の喜びは自分を見ていなくてそれどころか嘲笑のようなもので…
絶望に浸るしずくさんをやはりマネージャーは嬉々として抱くんです
そして…
このくらいは中間に入れるべきでしたね!
次回も胸糞SSを書くなら少しはましになっていることを期待してます! それにしてもブラックジャックにこんな話なかったっけ? 悪くないけど良くもないんだよなぁ
なんかもったいないSSだったけど乙でした これから彼方の身体での狸寝入り生活が待ってるんだな >>142
何それ?
記憶よりキモ過ぎる
ググれば顛末分かる?
まぁそんな事より俺の脳味噌を果林に移植してほしいぞ ラブライブである必要もかなしずである必要もないかもしれないが、桜坂しずくである必要はあるから、僕は面白いと思った。 俺が読み落としただけかもしれないけど、
しずくの年齢がいくつくらいなのか早い段階でわかるようにしてほしい
説明がないと高一だと思うから、飲酒や現場のデリカシーのなさに怒るよりも戸惑わされる >>145
最初のほうの果林の「卒業してから」ってセリフで数年後の話なのがわかる
一人暮らし・声優・バイトで卒業後の話かなって予想できる
回想時に高校生の頃って言ってるから今は高校生じゃないってわかる
これでも足りんか? >>143
確か雪崩って話俺が思い出したのかその話であって他にも脳を移植する話はある ナダレの話はシカの脳をシカの腹に移して成長させたらヤバくなったって話で、別の者に移植した話じゃない
人間の脳の移植は身体が全部ダメになった人の脳を脳死した人の身体に移したって話で、乗っ取りみたいな感じではない ググって見つかったのは脳死した馬好きの少年の身体にその愛馬の脳を移植した話だった
後、今の外科技術だと脳が他の器官より著しくダメになるのが早いから、維持に必要な血管、神経を繋げるまで持たないらしいな このスレを読んで以来、しずくと彼方の顔を見る度に胸がキュッと締めつけられる感じがするw ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています