曜「お仕事の依頼…?」
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前作
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1589547812/
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:: EXT was configured 善子「え、え、曜?バス酔いじゃないわよね?」
曜「あぅぁ…千歌ちゃん…千歌…ちゃん…」
善子「落ち着いて、ほら、ね?」
善子はカバンから自分のハンカチを取り出して曜に差し出した。
曜「はぁ…はぁ…ごめん善子ちゃん…気持ちがちょっと友情ヨーソロっちゃって…」
善子「は?」 曜「鞠莉ちゃんと梨子ちゃんにしか話したことなかったんだけどさ…私昔から千歌ちゃんと一緒に何かしたいと思ってたんだ。
でも断られてばっかりでね…千歌ちゃん私と何かするの嫌なんじゃないかって思ってたことがあるんだ…」
善子「曜…」
曜「でもスクールアイドルは一緒にやろうって言ってもらえて凄い嬉しくてさ。
それで今回、千歌ちゃんに危ない薬を一緒にやろうって言われたらどんな気持ちになるかを想像しすぎて、これだよ…」
善子「ありもしないことでそこまで…」 曜「いい啓発ドラマにしたくてさ、つい入りすぎたよね…善子ちゃんいなかったら、入ったまま戻れなかったよ。ありがとう」
善子「ど、どういたしまして?でいいの?私座ってるだけ…」
曜「でもなんか、心の機微を口に出したらスッキリしたよ…!」
曜は疲れ切った笑顔を善子に向けた。
曜「あ、もう着いちゃうね。撮影は明日に持ち越しだ。ごめんね、善子ちゃん」
善子「別に大丈夫よ。でも、曜っていつも飄々としてる感じなのに、千歌のことになると急にダメダメよね」
2人は運転手にお礼を告げてバスを降りた。
外はまだ明るさが残っている。 曜「なんでだろう…小さい頃から一緒で、大好きな友達で…だからかな?
千歌ちゃんに嫌われたくないって気持ちが強いのかな…受け身で後手後手になっちゃうんだよね…」
善子「考えすぎよ。じゃなきゃスクールアイドルに真っ先に誘わないし、一緒にやってないでしょ。千歌だって曜のことが大好きだって、曜以外にはバレバレなんだから」
曜「えへへ、ありがとうね、善子ちゃん」
善子「だから大丈夫だって。でも少し妬けちゃうわ。曜にそこまで思ってもらえる千歌に」 曜「えー?善子ちゃんのことも大好きだよ?私」
やはり面と向かって純粋な好意を向けられるのは恥ずかしい。
善子は思わず声が大きくなる。
善子「なんでその対応が千歌にはできないのよ!それとさっきから思ってたけどヨハネ!」
曜「難しいよね、感情のコントロールって…なんか泣き疲れて少しお腹空いちゃったな。善子ちゃん、まだ時間大丈夫?」
善子「大丈夫だけど?」
曜「ミスド寄って行かない?ハンカチ借りちゃったし、ご馳走するよ」
善子「…いく」 我ながらちょろいなーと思いつつ、一歩先を歩く曜に善子はついていく。
曜「私はねーいつもポンデリング食べるんだよね。食感が可愛くて好きなんだ。善子ちゃんは?」
善子「オールドファッションかな。チョコがかかってるのとノーマルのを気分次第でって感じ」
曜「オールドファッションは普段私食べないなー。よし!今日はオールドファッション食べる!」
善子「ええ!?何よ急に!」
曜「善子ちゃんの好きなものをさ、私も好きになれたら良いなって思ってさ!」
天然ジゴロなのだろうか、一つ上のこの先輩は。
きっと千歌以外には常にこういう感じなのだろうと、予測はできてもつい顔が緩みそうになる。
善子「じゃあ私はポンデリング!!」 〜千歌の部屋にて〜
曜と善子が帰ったあと、程なくして千歌と梨子とルビィも撮影のために千歌の部屋に移動した。
撮影は順調かに見えたが…
〜中略〜
梨子「自分たちは売りはしてもやりはしないのね」
ルビィ「うん。黒澤家の長となるもの、薬に魂を売り渡すわけにいきません!って。
だからこうしてこっそり炙りでやるしかないんだ…。
千歌ちゃん、いつもお部屋借りてごめんね」
千歌「こういうことだったんだ…」 ルビィ「千歌ちゃん?」
梨子「セリフ違ってるわよ?」
千尋「ルビィちゃん!さっきのダイヤさんと鞠莉ちゃんのお話聞いてた!?」
千歌は少し興奮気味で畳を叩いた。
ルビィ「ピギャッ!」
梨子「ち、千歌ちゃん!ルビィちゃんが怯えてるわ!」 千歌「啓発ドラマ撮影は遊びじゃないんだよ!台本通りになんでもやるのはおままごとと変わらないよ!?」
ルビィ「う、うぅ…」
千歌「いいんだよ!ルビィちゃんらしさをもっと出していいんだよ!」
ルビィ「うゅ…分かった…もう一回お願いします!」
千歌「よし!じゃあ梨子ちゃんのセリフからいくよ!3.2.1.スタート!」 梨子「自分たちは売りはしてもやりはしないのね」
ルビィ「うん。黒澤家の長となるもの、薬に魂を売り渡すわけにいきません!って。だからこっそり炙ルビィするしかないんだ。千歌ちゃん、いつもお部屋借りてごめんね」
千歌「ルビィちゃんそれだよ!それいい!!」
梨子「炙ルビィ言わせたかっただけでしょ千歌ちゃん…なんかずれてる気がするなー」
ルビィ「ルビィらしさって一体なんなんだろう…」 〜間〜
ルビィ「善子ちゃんと曜さんの撮影は上手くいったかなぁ。あ、みかんどら焼き美味しい」
梨子「どうかしら。2人は沼津に行くバスの中って時間制限があるから大変よね」
千歌「曜ちゃんは言わずもがな、善子ちゃんもしっかりしてるところあるし大丈夫だよ!むしろ一発で撮り終わってても私は驚かないよ!」
梨子「それもそうね!私達も負けてられないわ!」
ルビィ「頑張ルビィすルビィ!」
千歌「よーし!気を取り直して最初から行こう!」
梨子・ルビィ「おー!!」 〜ホテルオハラの1室にて〜
夜のホテルオハラのスイートルームの1室、Aqoursの3年生メンバーが集まり撮影が実施されていた。
果南は出番はないが家が近いので撮影係をしている。
ダイヤ「クスリに手を出す人間は信用できませんから(キリッ)」
果南「はい…オーケーです…」
鞠莉「果南?」
ダイヤ「果南さん?どうされました?」 果南「いやさ、ドラマの中の話とは分かっていてもさ、信用できないって言われると凹むなって…
まあ2年前なんて私から二人を突き放したようなもんだし、信用できないって言われたら悲しいけど何も言い返せないっていうかさ…」
ダイヤ「果南さん!今は入り込まなくて良いのですよ!現実とフィクションの境界線を取り戻すのです!」
鞠莉「おちついて果南、大丈夫だから泣かないで!花丸…無意識に地雷を踏み抜く台本を書くとは…」
果南「うん…ごめん…うぅ…」
果南は涙目になっている。 ダイヤ「そうだ!ハグしましょう!ハグ!ねぇ鞠莉さん!?」
鞠莉「い、イエス!ほら果南!ハグしましょう!」
果南「はぐぅ……」
そのハグは3分間ほど続き、ようやく果南は落ち着きを取り戻した。
果南「ごめん、取り乱した」
ダイヤ「さあさ、深海プリンを召し上がりましょう!」
ダイヤは撮影用に買ってきた深海プリンを取り出して2人に配った。 ダイヤ「ちゃんと3人で食べるために3つ買ってきたのですから。あ、美味しい」
果南「美味しい」
鞠莉「デリシャス!うちのホテルのシェフに作らせるプリンよりも、3人でこうして食べるプリンが美味しいよね!」
ダイヤ「私はホテルのシェフが作ってくださったプリンを3人で食べたいですわ。(モグモグ)」
果南「で、この後の大麻栽培パートは撮影するの?」
鞠莉「んーまだ地下室の工事が済んでないから今日は難しいかな」
果南「そっか。でも大麻は使用シーンなしで、大麻の説明だけなんだよね」 ダイヤ「やはり絵的に女子高生がタバコとは違うとは言え、パイプやジョイントを吸うシーンはまずいでしょう」
果南「そこ!?このドラマ自体そこを気にする場合かって内容だけど!?」
ダイヤ「注射器を個人的に打つことや、アルミホイルの上に何かしらの物質を置いて下から炙って湧いた煙を吸う行為そのものは禁止されていませんけど、タバコは未成年禁止ですから。それを助長するような映像はブッブーですわ」
果南「その理屈通ると思って喋ってる?」 鞠莉「まぁまぁ二人とも、今はこの仕事を成功させることを考えましょう!」
ダイヤ「そうですわね。
さて、そろそろ私は帰りますわ。ルビィが起きていたら家での撮影も始めますわね」
果南「送ってくよ!」
ダイヤ「ありがとうございます。では鞠莉さん、おやすみなさい」
鞠莉「グッナイ!また明日ね!」
ホテルオハラを出て果南とダイヤは連絡船にむかった。
少し感情が入り過ぎただけだとは思うが、ダイヤは果南の心境が気になっていた。 ダイヤ「果南さん、今でも2年前のことを気にされているのですか?」
果南「あはは、さっきはごめん…」
ダイヤ「そんな、謝らないでください。私はあの時間や出来事があってこその今だと思っていますから。何一つ気にすることなんて…」
果南「さっきのはね…現実とフィクションが曖昧になって落ち込んだけど…それはさ、いつまでみんなでこうやって馬鹿できるのかなって思うと少し寂しくなっちゃったんだよね」
ダイヤ「果南さん…そんなことを考えていたのですね」 果南「正直ね、2年前のことは気にしてる。というよりこの2年間をね。
あの時少しでも選択が違えば、もっと3人で…それだけじゃない、千歌や曜達と過ごせる時間は多くて、ってうわぁ!」
ダイヤは思わず果南の言葉が終わるより早く果南を抱きしめた。
ダイヤ「たらればはブッブーですわよ。
少し冷たく聞こえるかもしれませんが、過去には戻れないのです。
私達3人がバラバラになって、それでも千歌さんたちのおかげでようやく腹を割って話せて…
また繋がれた今が私は大好きですわ。
可能性を考え出したらキリがありませんけどね。
私の人生で一番幸せな時間は、今こうしている間にも更新中ですのよ」
果南「ダイヤ…ダイヤ…!」 果南もダイヤを強く抱きしめ返した。
今こうして全身全霊で向き合ってくれる親友が居る。
それなのに自分の過去に囚われ続けてモヤモヤするのは、失礼だと思った。
ダイヤ「私は、今こうして皆さんと一緒に過ごせる時間が何よりも愛おしい宝物なのです。果南さんにも、そう思っていただけたら嬉しいですわ」 ダイヤを送り届けて淡島に帰る間、果南は考えた。
戻ったらもう一度鞠莉のところに顔を出そう。
ただ感謝を伝えたい。
大切に想ってくれている貴方に何度救われたか。
その想いを私も貴方に返したい。
大事な貴方と、貴方達と、いつでも笑顔でいたいから。 〜黒澤家にて〜
ダイヤ「ただいま帰りましたわ」
母澤「お帰りなさいダイヤ。スクールアイドルのお仕事大変そうね」
ダイヤ「ええ、でもせっかくAqoursを頼ってくださったのですから、全力を尽くさねば」
母澤「真面目ねぇ。誰に似たのかしら」
ダイヤ「ルビィは起きていますか?」
母澤「さっきまで『お姉ちゃん待ってる!』って起きてたけど、
寝ちゃっていたから布団まで運んだところよ。ダイヤも早くお風呂入ってしまいなさい」
ダイヤ「わかりましたわ。ありがとうお母様」 ダイヤは部屋に荷物を置いて着替えを持ち風呂に向かった。
家に着いた途端にどっと1日の疲れが出た。
慣れないことをするとやはり疲れるし、いささかハイになっていた気もする。
この仕事を受けてからの情報量は凄まじかった。
思えば両親と教師、内浦の住民以外の大人としっかり話したのは初めての経験だったかもしれない。
それも自分が関わることなどないと勝手に想っていた違法薬物の取締を行う人達だ。
年間一万人が覚醒剤で検挙されており、それが全体の80%。
つまり年間1万2千人が違法薬物で逮捕されているということだ。 ダイヤ「必ずしも全員が逮捕されているわけではない…ですわよね、やっぱり」
実際に捕まっている人間が犯罪を犯した人間の何%かはわからない。
だが捕まっている人数を遥かに上回るのは間違いないだろう。
ダイヤ「私が関係ないものと勝手に思っていたのも、私が恵まれた環境に生まれ育てられたからなのですね…」
人数だけで考えるならば、自分の周囲で何かしらの形で関わる人間がいて不思議はないのだ。 ダイヤ「もし、もしもルビィやAqoursの皆が巻き込まれたら…」
名古屋で見せられた覚醒剤乱用者の乱用前後の比較写真を思い出す。
クスリのことしか考えられず、そのためなら何でもする乱用者達。
それに怯える家族や友人。
ダイヤ「絶対に、関わらせることなんてできない…」 ルビィが生まれた時の記憶は、2歳にも満たなかったがダイヤだが鮮明に覚えている。
父親に抱かれ病院の待合室で待っていた時、泣き声が聞こえてきたのだ。
当時は言葉もパパとママ程度しか言えなかった気がする。
物事の分別も、おもちゃか否かしかわからなかっただろう。
それでも、初めて見た自分の妹に他の人とは違う特別な何かを感じたのだ。 父澤「お母さん。ありがとう。よく頑張ったね。ほらダイヤ、貴方の妹だよ」
母澤「お父さん、ダイヤ、きてくれてありがとう。ほらダイヤ。
ルビィっていうのよこの子。んー、伝わってるかしら」
ダイヤ「る…びぃ…?」
父澤「そうだよ。ルビィだ」
母澤「宝石のように美しい心に育ってほしいと、私とお父さんで考えたのよ」
ダイヤ「ルビィ…」 ダイヤは生まれたばかりのルビィに手を伸ばした。
手のひらに触れた時にキュッと握り返された時の暖かさと儚さは、体にしっかりと刻まれている。
もっとも、あれは把握反射で特別なのものではないと大きくなってから知ったが、解釈はダイヤ次第だ。 パジャマを着て髪を乾かしたダイヤは、こっそりルビィの寝室に入った。
そっと可愛い寝息をたてた最愛の妹の顔を見つめる。
ダイヤ「大きくなったわね…いつも見ていたはずなのに。改めて見ると、気づくことの多いこと多いこと…」
幼き日のおぼろげな記憶をなぞるようにダイヤはそっとルビィの手に自分の指を近づけた。
その指をルビィの手がそっと掴んだ。 ダイヤ「あらあら、起こしてしまいましたか。ごめんなさいルビィ」
ルビィ「お姉ちゃん…?あれ、私居間にいたのに何でベッドにいるんだろ…」
ダイヤ「お母様が運んでくださったのよ。待っててくれたのよね。ありがとうルビィ。遅くなってごめんなさいね」
ルビィ「お帰りなさい…撮影進められたら良いなって思ったけど、寝ちゃったみたい」
ダイヤ「いいのよ。ルビィも疲れたでしょう。ゆっくりお休みなさい」 ルビィ「うん…また明日ね。おやすみお姉ちゃん」
ダイヤ「おやすみなさい。そうだ、ねえルビィ」
ルビィ「うゅ…なぁにお姉ちゃん」
ダイヤ「愛していますわよ」
ルビィ「えへへ、ルビィも」 改めて言葉にすると少し恥ずかしいけれど、無性に伝えたくなってしまったのだから仕方ない。
お父様やお母様、お爺様やお婆様が私達を守り育ててくれたように、私もあの子の笑顔を守りたいと、ダイヤは心から思った。
ダイヤ「さて、私も寝るとしましょうか」 〜2週間後、部室にて〜
ダイヤ「進捗報告はじめ!沼津市外組!」
曜・善子「撮影終了であります!」
鞠莉「十千万旅館組!」
千歌・梨子・ルビィ「撮影終了!」
善子「部室ジャンキー組!」
ダイヤ・果南・花丸「撮影終了!」
果南「黒澤家!」
ダイヤ・ルビィ「撮影終了!」
ルビィ「ホテルオハラ!」
ダイヤ・鞠莉「撮影終了!」 千歌「あとはラスト、全員が出る部分を撮るだけだね!」
梨子「大変だったけど、なんか楽しかったわね!」
花丸「果南ちゃんとまるはポンプの扱いはもう上級中毒者並みずら♪」
曜「あー私のセリフ長いから噛まないか心配だよ〜」
善子「あんだけ練習したんだから大丈夫よ。自信持って、曜」
果南「マネーロンダリング関連のセリフだよね。よく調べたよね花丸ちゃん」 花丸「本だけでは情報が遅くていんたぁねっとを駆使した結果ずら。あれでもほんの一部で内容の厳選に苦労したずら」
ダイヤ「薬物犯罪のその先を知るための重要な情報です。花丸さん、ありがとうございます」
花丸「お礼だなんてとんでもないずら!まるは自分の無知さを知ることができて、素晴らしい機会をもらったと逆に感謝させてほしいずら」
ルビィ「あ、私出番ないんだった…カメラ!やります!」
千歌「じゃあ始めよう!」 最後の撮影は無事に終了した。
だが落ち着いている時間はない。動画の編集やCGの作成、ライブステージの準備もある。
善子と鞠莉と曜は動画編集関連を請け負い、他のメンバーはステージ準備に取り掛かることになった。
取り掛かろうとした時、ダイヤのガラケーが鳴った。
善子「早くスマフォにしなさいよ」
ダイヤ「おだまり!はい黒澤です」
星空「お世話になっております。トウカイホクリク厚生局の星空です」 ダイヤ「こちらこそお世話になっております。いまさっきドラマの撮影が終了しましたわ」
星空「ありがとうございます。お早いですね。今回は大変恐縮なのですが、ドラマ確認の日までにもう一つだけお仕事をお願いしたくて」
ダイヤ「はい、それは構いませんが…」
星空「今回のイベントのキャッチコピーを考えていただきたいんです。私たち公務員が考えるとダメ、絶対から離れられないので…」
ダイヤ「かしこまりましたわ。そういうことであればお任せください!」
星空「ありがとうございます。では来週の土曜日、楽しみにお待ちしています。新幹線で構いませんから、領収書をお忘れなく!では、失礼します」
ダイヤ「失礼します」 千歌「ダイヤさん、なんの電話だったんですか?」
ダイヤ「この啓発イベントのキャッチコピーを考えてほしいそうです」
梨子「はわわ…またもや責任重大…」
ルビィ「でもみんなにしっかり届けたいもんね!ガンバルビィ!」
ダイヤ「このキャッチコピー、私に任せていただきませんか?」 曜「いいんですか?」
ダイヤ「ええ。やりたいのです。私が」
ルビィ「お姉ちゃん!私も手伝うよ!」
ダイヤ「ありがとう。ではい一緒に考えましょうか」
千歌「じゃあステージの方は私たちに任せてくださいね!」
ダイヤ「ええ、ありがとうございます。さあ皆さん!もうひと頑張り行きますわよ!!」
全員「おーー!!!!」 〜そして2週間後の土曜日、麻薬取締部事務所にて〜
星空「皆さん。お疲れ様です。では動画をお願いします!」
ダイヤ「はい!ではご覧ください、私たちの全力の啓発ドラマを!!」
プロジェクターにAqoursの全員で作った啓発ドラマが映し出された。
冒頭は果南のセリフだ。 これにて一区切りです。
続編として啓発イベント当日を描いたSSを書く予定です。
長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました。 前作からこんな展開になるとは思ってなかった
続編も楽しみ だらだらと長いSSになってしまいましたが、少しでも観てくれている人がいたなら嬉しいです。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています