【姉妹愛系SS】ダイヤ「あんまし悪さをしますと、ルビィちゃんポストへ入れますわよ!!」
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∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ /、  ̄ ̄ ̄ ̄囲 ̄´{ Y∫ 〜黒澤家・居間〜
ルビィ「ん〜〜?」
「どしたの?お姉ちゃん……」
「スクスタのLP消費だったら、さっきやっておいたよ?」
(ここ最近、生徒会の仕事に忙殺されてスクスタがプレイできない状況にいたダイヤは、ルビィに代打ちを依頼していたのだ)
ダイヤ「どうもこうもありませんわ!!」😡
スクスタのアイテム所持リスト画面を見せつけ……
ダイヤ「いつかフェス限にエリーチカが来たときのために、コツコツ貯めておいた輝きが……!!」
「そして、GW期間中にログボで貰ったきらめきが……!!」
「いつの間にか、すべて綺麗サッパリ無くなっているではありませんか!!」
(なるほど確かにリスト最下段にある輝きときらめきが、共に払底しきっている) ルビィ「ふ〜〜ん……」
「それで?」🙄
(鬼の形相で突っ立ってるダイヤとは対照的に、畳の上に寝そべり、自分垢のアクセ堀りに夢中なルビィ––––)
ダイヤ「百歩譲って、飼育員エリーチカや妖精エリーチカに使ってくれたのなら……」
「ここまで怒髪天を衝くことはなかったでしょうに……」
「…………」
「なのに……」
「どうして……」
拳プルプル……
ダイヤ「どうして、月猫夜凛さんに全部ブッ込んでしまったのですかぁぁぁぁ!!!!」💢💢💢💢
ルビィ「」 ダイヤ「中の人を引っ張り出して、かわいく誤魔化そうとしても騙されませんわよ!!」
ルビィ「……あ」
「いやさぁ……お姉ちゃん」😗
「『特技賞が全然獲れない』って、このあいだ嘆いていたでしょ?」
「攻略の手助けになるかなぁ〜って思って、つい親切心で……」
ダイヤ「ンマ〜〜〜〜ッ!!ふてぶてしい!!」
「自分のアカウントでは、ちゃっかりフェス菜さんにきらめき投入しておきながら……」
「そのような弁解が通るとお思いですの!?」
ルビィ「あっ、クソッ!!」
(ダイヤのお小言そっちのけで、リザルト画面を憎々しげに眺めながら––––)
ルビィ「ま〜〜た虹タオルかよぉ〜〜」😩
ダイヤ「……って、聞いてるのですか!?ルビィッ!!」
ちゃぶ台バンッ!! ルビィ「…………ちっ」
「…………うっざ」ボソッ
ダイヤ「なっ………!!」😨
ダイヤ(ああっ……ルビィが)
激しく動揺……
ダイヤ(ちょっと前までは、純朴を絵に描いたような好少女だったルビィが……)
(スクールアイドル活動を通して、自信が付いたのでしょうか……)
(最近は増長して、私を小馬鹿にする様な振る舞いが目立つようになってきました……)
(このままでは、姉の威厳が保てません……)
(ああっ、一体どうしたら……)😫 |
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ .`´ \
. |c||^.- ^||
ダイヤ(……そうですわ)
(少々キツいお灸ですが、この手で行きましょう……)ニヤリ ダイヤ「…………」
「あなた……」
「あなたは一体、どこの何方ですの?」👹
ルビィ「え?」
ダイヤ「私の可愛い可愛い妹は、『うっざ』だなんて下賤な言葉遣いは、決してしませんのよ」
「あなたはきっと、私の妹に化けた偽者ですわよね?」
ルビィ「なっ……!?」ギョッ
スマホを放り投げ、慌てて振り返りっ!!
ルビィ「なに言ってるの?お姉ちゃん……」😅
「私はお姉ちゃんの妹のルビィだよぉ……」 ,>.::::::::::::::::::::::....、__
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、ニ、 、 、 ヽ;;;、 (ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;| /;;;;;;;,
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/ / 、ニニニ 、 `、 ム |__ヽ、| 、;;/ 、|
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> お黙らっしゃい!!この偽者風情が!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ ダイヤ「私の目は、断じて騙されませんわ!!」💢
ルビィの腕ガシッ!!
ルビィ「ちょっ!!何!?」
ダイヤ「タチの悪い、偽の妹め!!」
「沼津市役所まで、一緒に来なさい!!」
ルビィ「」
「し、市役所……」
「😵😵😵😵!!!!!!!!」
(ルビィの脳裏に、近ごろ沼津市役所に新設された『ある施設』が瞬時に浮かんだ)
ルビィ「ま、まさかルビィを……」
全身ガクガクガクガク……🥶
ダイヤ「いまさら後悔しても、もう手遅れですわ!!」
「ルビィちゃんポストが、あなたを待っていますわよ!!」
ルビィ「ヒィッ!!!!」💦 ☆ルビィちゃんポストとは?☆
沼津市役所に初めて訪れた人間ならば、誰もが驚く施設があるのを、諸君らはご存じであろうか。
それは、市役所本館・正面玄関のすぐ横に設置されており、外観は人目に付くほどの派手なピンク色の塗装が施され––––
壁中に穿たれた鋼鉄製のスペースは、ちょうど身長150台の人間ひとりが、横になれるように設計されている。
この禍々しさに満ちあふれた窓口こそ、ご家庭で不要になった妹を処分するための施設『ルビィちゃんポスト』なのである。
ポストに投函された妹が、その後どうなるか––––
ネット上では諸説入り乱れての議論が、好事家の間で日夜戦われているものの、沼津市はこの謎に対して、一切の黙秘を通している。 ルビィ「…………やぁ」
「いやぁ…………」
余りの恐怖に、口がわななき……😖
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ヤダヤダヤダヤダァァァァ!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
全身をあらんかぎりに、暴れ始めっ!!
ルビィ「ルビィちゃんポストはいやあぁぁぁ!!!!」
ダイヤ「往生際が悪いですわよ!!」
ルビィの腕グイグイッ!!
ルビィ「ピギャアアアア!!!!!!!!」😭
(玄関までルビィを無理矢理引きずっていこうとするダイヤと、それはならじと反発するルビィの格闘が、しばらく続いた) 〜10分後〜
ルビィ「ひっく……ぐすっ……」髪ボサボサ
😭😭😭涙ポロポロ……😭😭😭
ルビィ「ご、ごめんなさぁい……おねぇちゃあ」
「もう勝手に、産廃URに輝きは使わないからぁ……」
「『うっざ』だなんて言葉は、二度と使わないからぁ……」
「お願いだから、ルビィちゃんポストはやめてよぉ……ひっく」🙇♀
ダイヤ「ぜぇ……はぁ……」肩で息💦
「わかればいいのですわ……わかれば」
(と––––)
(すっかり怯えきったルビィをあやすべく、ダイヤは優しくルビィを抱き寄せた)
姉妹でハグッ……🤱 ルビィ「お姉ちゃん……グスッ」
「もう……怒ってない?」🥺
ダイヤ「あなたが反省しているのが、よく分かりましたからね」
ルビィ「…………」
バツが悪そうに、モジモジ……😢
ダイヤ「ですが……」
(ルビィを落ち着かせながらも、ダイヤは妹のしつけを怠らない)
ダイヤ「覚えておきなさい、ルビィ」😌
慈悲深い口調で……
ダイヤ「私たちは、唯一無二にして永遠の姉妹……」
「お互いを尊重し合い、仲むつまじくなければなりません」
「今日みたいに、また私を困らせ時は……」
ルビィの両目を見つめて……
ダイヤ「わかってますよね?」 ルビィ「うん……うん……」
より強く、ダイヤに抱きつき……
ルビィ「ルビィ、お姉ちゃん大好き……」😊
「だからもう、ルビィちゃんポストに入れられるようなことは、絶対しない……」
ルビィの頭をなでなで……
ダイヤ「約束ですよ?ルビィ……」
|c||^.- ^||(おほ〜〜〜〜っ!!)全身ゾクソクッ
(恐ろしいぐらいに、決まりましたわ!!)
(これでルビィも、昔みたいに私への敬愛の念を思い出すに違いありません……)
※ ※ ※ ※ ※ ダイヤ(それにしても……)
(予想以上に効果が抜群でしたわね……ルビィちゃんポスト)
(ルビィちゃんポストを話に出した途端に、素直に言うことを聞いて……)
(これさえあれば、妹を自由自在に操縦できますわね……)
(さしずめ、『ルビィちゃんポスト教育法』とでも名付けましょうか……)😁
(それからというものダイヤは、ルビィが何かしらの粗相をする度にルビィちゃんポストをちらつかせ、ルビィを戦々恐々とさせた)
(妹を支配することへの、いわば自家中毒に図らずも陥っていたダイヤであったが––––) ルビィ(うゆぅ……)😥
(最近のお姉ちゃん、人が変わったみたいに怖いよぉ……)
(ルビィがちょっと失敗すると、すぐに『ポストへ入れますわよ』って脅してくるし……)
(お姉ちゃん……ルビィのことが嫌いになっちゃったのかなぁ……)
(反比例するかのように、ルビィがダイヤの前で笑うことは、徐々に無くなっていったのである) __
'´ 、`ヽ
i 人ヽリ)
イw(´ヮ`ハ それから?
と) 芥)つ
く/_i_i_>
し'ノ 〜東京・ファミレス〜
(神田・秋葉原近郊のファミリーレストランの店内の一角に、秀麗な宝石を散りばめたような空間ができている)
(そこでは、妹を持つスクールアイドル達が、妹の教育法について語り合う討論会『お姉ちゃんシンポジウム』が開催されていたのだ) /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ
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} :|ニC=| 、 、 `| ダイヤ「……と、いうわけでありまして」😀
「『悪妹は良妹を駆逐する』と、昔の人も言いましたし……」
「妹の品格に悪影響が出る前に、徹底した早期教育が必要ですわ」
「そのためには、多少は脅しつけるやり方でも、やむを得ない話だと思いますの」
(自己陶酔しきったダイヤの顔を見つめる長女系スクドル達の目は、どこか冷たい)
ダイヤ「幸い、ルビィに芽生えた悪の芽は、未然に摘み取ることができました」
「ですが、この浮き世には妹を堕落へと誘うモノが多すぎます」
「それに対して、妹は余りにも無力なのです」
「そのような悪しき誘惑から妹を守るためには、心を鬼にしてでも……」 絵里「あ、あの……ダイヤ?」😅
ダイヤ「…………はい?」
絵里「その……『ルビィちゃんポスト教育法』だけど……」
「ちょっと、自分本位に考え過ぎじゃないかしら?」
ダイヤ「…………え?」😳
(絵里の一言を皮切りに、出席者から疑問の声が吹き上がる)
にこ「あんたねぇ、妹はペットじゃないのよ?」😠
「そうやって締め付けて、自分の型にハメようとするやり方、私は共感できないわ」 彼方「ん〜〜〜〜……」😕
「スパルタ教育は、彼方ちゃんの性には合わないなぁ……」
「そんな事して、遥ちゃんに嫌われたくないからねぇ……」
にこ「相手の歩調に合わせないと、ただの理想の押しつけになるわよ」
「それより、さっきから聞いてて思ったんだけど……」
ダイヤ「……?」
にこ「あんたがホントに恐れてるのは、妹の心が汚染されることじゃなくって……」
「妹が社会へ出たときに、世間が下す『姉の査定』じゃないの?」
ダイヤ「」 ____
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(にこの発言は、後頭部を痛烈に強打されたような感覚を、ダイヤに与えた) ダイヤ「………………」😰
絵里「ねぇ……ダイヤ」
(一転して黙りこくってしまったダイヤを諭すように、絵里が持論を語り始める)
絵里「そりゃあ……ダイヤの気持ちも分からなくもないわ」
「妹には、健全な精神のままで社会へ羽ばたいて欲しいもの……」
ダイヤ「ですから!間違った道に進まないように、私たちが正しい道しるべとなって……」😫
絵里「でもね、本当にそれでいいのかしら?」
ダイヤ「えっ?」
絵里「姉が選んだものだけを与えるだけの教育って、えてして落とし穴がありそうで……」🤔 彼方「うんうん、一方的は良くないよねぇ……」
「悪いことを知らないまま大人になって、痛い目にあって欲しくないもん……」
「むしろ遥ちゃんには、『なぜ悪いのか?』という所まで、自分で考えられる力をつけて欲しいよぉ……」
にこ「ふ〜〜ん……」感心
「思ってたよりも考えてるじゃない、彼方」😁
彼方「い、いやぁ、彼方ちゃんは素朴に思ったことを言ったまでで……////」🤭 ダイヤ(ど……どういう事ですの)😵
(私の教育論が、ことごとく否定されるだなんて……)
(お母様が定期購読している『別冊PHP』を、陰でコッソリ熟読しながら育ってきた私は、誰よりも教育法に精通していると自負していたのに……)
(現にルビィは、私が『ルビィちゃんポスト教育法』を実践してからというもの、文科省推薦な妹になりつつあるじゃないですか!!) ダイヤ(…………)
(…………それでも)
(それでも私のやり方は、かえってルビィを堕落させるとでもいうのでしょうか……)😱
穂乃果(ほへぇ〜〜……)😮
ポテトもぐもぐ……
穂乃果(みんな、ちゃんとお姉ちゃんお姉ちゃんしてるんだなぁ〜〜……)
(穂乃果なんて、逆に雪穂から叱られてばかりだというのに……)
(なんだか穂乃果、場違いなところへ来ちゃったみたい……)😓 ____/ ̄ ̄
/ │ ̄\__ ゴゴゴ・・・
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. -‐: : : : : : : : : : : : : : : : : \ デーデーデテーレーレーレーーー……
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_ /:__/ ̄へ√⌒l⌒´ ̄\√ ̄⌒l⌒ ̄ ̄\_
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. : :|: : : : | x=ミ、 x==ミ: :___|: : : : |
. 八:.|: : : : |〃 )小 )小_ |: : : /|
. \ト: : 圦 乂)_ソ 乂),シノ^ ! : /:.:| それから? (自宅への帰路の最中、ダイヤはルビィちゃんポスト教育法の軌道修正を迫られていた)
ダイヤ(はぁ……)😩
(なんだか自信がなくなってきましたわ……)
(正直言って、家に帰るのが怖くなってきました……)
(これからルビィと、どう接していけばいいのか……)
(あんたねぇ、妹はペットじゃないのよ?)
ダイヤ(よくよく考えてみれば……)
(ここ最近、家の中でルビィが笑ってるところを、全く見かけていませんでした……)
(にこさんがああ言うのも、もっともですわね……)
しばし逡巡した後…… ダイヤ(…………よし!)💪
(今日は特別に、ルビィをトコトン甘やかして、機嫌を取りましょう!!)
(叱りつけるだけが教育じゃないと、お姉ちゃんシンポジウムで学びましたし……)
(さっそく実践して、ルビィの愛を取り戻しますわ!!) ,....:::´:::::::::::::::::::::::::::≧.、
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/ニニニニニヽ::ヽ`ー-、==、/:::::/
/ニニニニニニヽ>、__))ニニ//
{ニニニニニニニヽニニニニンニヽ
ダイヤ(…………あ)
(あれこれ考えてるウチに、我が家が見えてきましたわ) 〜黒澤家・玄関〜
玄関の扉ガラララッ
ダイヤ「只今帰りましたわ〜」😄
アハハハハハ……
ダイヤ「????」
「何でしょうか……アレは」
「居間の方から、ルビィの笑い声が……」
ダイヤ「……はっ!!」😳
あわてて腕時計を見て…… ダイヤ「午後5時52分……」
「しかも今日は、日曜日……」
「ま」
「まさかっ!!!!」😨 〜黒澤家・居間〜
三平『京都の平安京跡地に、タワーマンションを建てました』
昇太『どうなりましたか?』
三平『景観が壊れると、うぐいすが泣いてます』😏
シーンと静まりかえる会場……
ルビィ「あっはっはっはっ!!」🤣
「『泣く』と『鳴く』をかけてるんだね!!」
心の底から笑いながら……
ルビィ「三平さんって、おもしろ〜〜〜〜い!!」 昇太『山田く〜〜ん!!三平さんのを二枚取っちゃって!!』
ルビィ「あっ!やめてよぉ!!」
「三平さんの座布団を取らないでよぉぉ!!」
木久扇『あのね、いい答えができてない時は、無理して手を挙げなくていいから……』
三平『…………』😓
円楽『泣いてるのは、あの世にいるお前の親父だろ?』
円楽の三平いじりに、ドッと沸く会場……
(そうこうしている内に、データ放送の三平の座布団が溶けて無くなっていく) ルビィ「も〜〜〜〜うっ!!なんなの!?」😤
「みんなで寄ってたかって、三平さんをいじめるだなんて……」プンプンッ
「ルビィだけは、三平さんの味方だからね!!」
リモコンの赤ボタンを連打!!👇
ルビィ「このっ!!!!このっ!!!!」💦
(だが、いくら少女1人がせっせと座布団を与えても、三平の座布団が0枚なのは揺るがない) ルビィ「み、みんな変だよぉ〜〜!!」😫
困惑の極みに達しながら……
ルビィ「『イジメはやめよう』って、テレビや新聞とかでよく言ってるのに……」
「どうして三平さんイジメだけは許されるのぉ〜〜!?」 \ 襖パァンッ!!/ ___
| . '´ ヽ || ||
| ! イ_l!_l!_リ! || ||:::::|
| | (# ゚.‐゚ノf || ||:::::|
|. リくj`宇iハ| ⊃||O .||:::::|
| く/=j|ゝ =||______|| :::|
|___し'ノ ________||※※※※||:::::|
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ry'´ ̄``n
((ノハ从ハy)
从;>ω<从
( つ ∩⊐
と_)_)
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|\ _||_||_ \
| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
\| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ルビィ「ピギッ!?」👁👁
後ろ振り返りっ!!
ダイヤ「」
ルビィ「」
「お……」
「おかえり……お姉ちゃん」😰 /: : : : : : :/ : : : : : : :\: : : : : : : \: : : : : : : : :ヽ
_ /: : : : : : : : :{ : : : : : : : : : \: : : : : : : ヽ: : : : : : : : :.
/: : : : \ 〃/: : : : : {: : : :∧: : :\: : : : : : :ヽ : : : : : : ',; ; : : : : : : :}
. /: : : : : : : : V: :/: : : : : : {: : : {__ヽ: : : :\: : : : ヽヽ: : : : : : :',; ; ; : : : : :{
. : : : : : : : : : : :} : l: : : : : :/ 入: :{ ヽヽ: : : :ヽ\: }ヽ ヽ: :}: : : : ,; ; ; : : : : ヽ
. {: : : : : : : : : : } : l: : : : : {´ ヽ( \ \: } z=:}=s、 ヽ} : : : : ', ; ; ; : : : : :\
. {: : /: : : : : : :λ: l: : : : :: z==ミ ` `'"_う爪 \'、: : : : : ヽ; ; ; : : : : : : `
. ` /: : : ; : : : :{、: : ', : : : l ,チ' _う爪 弋廴ソ " |:、: : : : : :ヽ; ; ; : : : : :
l: : : : ; : : : :{、:\:',: : : :ム弋廴ソ , 、、、 |⌒', : : : : : \; ; ; ; : `
l: : : : ; ; : : :l ',: : :`ヽ: : ヽ 、、、 -- 、 | ',',ヽ: : : \ \; ; ; ;
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ハ: : : ; ; ; ; ; ; : : : : : ; ; ; ; ヽ: : \ \_ ノ /; ; ヽ; ; : ヽ `ー ヽ: ヽ
ハ: \: ヽ`ー:‐:-;-:-; ; ; ; ; ヽ: : : \ イ; ; ; ; ; ; ヽ; ヽ: \_ ', : }
ヽ、 \ \ハ: :{; ; ; ;\; ; ; ',\: :ヽ> ー<{ `ー==== 、`ー )ノ
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ルビィ「お姉ちゃんシンポジウム、どうだった……?」
(咄嗟に話題を逸らそうとするルビィ。小学生かよ) ダイヤ「…………」
「うふふっ……」😊😊😊😊
ルビィ「!!??」ビクンッ
ダイヤ「そんなに額に汗を浮かべて……」ニコニコ
「何をしていたのですか?ルビィ」ニコニコ
ルビィ「ピギッ……」🥶
ダイヤ「……まさかとは思いますが」ニコニコ
ダイヤ「三平の答えで笑って、座布団を与えていたのではないのでしょうねぇ……」👹
ルビィ「」ギクッ ,.....z====== 、
≠:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧ 、
/:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\
〃::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
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{::::::::{:::::://:::::::/{/{::::::::::::::::::}、:::::::::ヽ::::/::::::::::{
|::::::/::::/ :::::::/ { ヽ::::::::::::::} /`" ` ヘ::::}:::::{
::::::::::}:::}z==ミ\ /z==セ |:::ヘ}::::ハ
/:::::::::::} マ{ んrj今ミ 彡_)rjハ }/}::::::}:::::ハ
/:::::::/ ` ` 込::ソ 込::ソ }八:|:::::::ハ
/::::::::::{ ` , / /{::::::::ハ
/:::::::::::::ヽ ヘ /// /// / /::{:::::::::::ハ
/::/:::::}:::::|:::::∧ /ミニニ入 /=彡::::}:::::::::ヘ::ヘ
//::/}:::::} へ { } ノ> }:::::} ヽ ヘヘ
// // {:::::} \ .ヽ_ ノ イ }::::} ヽ、 ヘヘ
// /::{ {:::::} // ヽ> _ </ マ、 }:::} }:ヽ ヘ
// /::::{ 、::::{ // } i マ }::/ }:::::ヽ へ
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> なんとか仰いなさいっ!!ルビィッ!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ ルビィ「…………」
涙ポロポロ……
ルビィ「お……お姉ちゃん」
「お姉ちゃん、ごめんなさい……」
(ルビィの五体は、みるみるウチに姉への恐怖心に支配されていき––––)
お口えぐっえぐっ……
ルビィ「日本中の人達から……ひっく」😭
「嫌われてるのは、分かってるけど……」
「それでもルビィは、三平さんが好きだから……えぐっ」
ダイヤ「ンマーーーーッ!!」😡
「よりにもよって、三平の肩を持つとは……」
「人間として、もっとも最低で恥ずべき行為ですわ!!」
「一体ご先祖様に、なんて申し開きをすればいいとお思いですの!?」大発狂
ルビィ「お……お姉ちゃあん」🙇♀
(と、ルビィが許しを請おうと、ダイヤへすがるように手を差し出すも……)🖐 _.. :::==ニ>⌒ヽ パシッ
// / . ! _人_/// ___
, ' / { ノ } ( _/ ̄ ̄ ̄ Γl
/ ./ l } } ハ ( // ノ弋' l l
{ { l└1 .} ( / __ 二 \_ l l
', ', ---| { |.Y⌒ ( く /ヽ } !
\二二ハ `ー┴‐┐ ./\_) ィ >-┬1 !
,. --―‐" | 下二ニニ__. ヽ, Y〈 { / V /
`ト----‐く‐┘ ヽノ ヽ. 〈 ∨ __
. `  ̄ ̄´ \ノ\_)  ̄ ルビィ「ピギッッッッ!!!!」😵
ダイヤ「ええいっ!!汚らわしいっ!!」
「まだ私と、姉妹でいられるとお思いですの!?」
ルビィ「そ、そんなぁ〜〜……」😢
「お願いだから、ルビィを見捨てないでぇ……」
「もう、三平さんに座布団はあげないから……」
「面白い答えを言ってても、笑いを噛み殺して黙殺するからぁ……」
ダイヤ「いいえっ!!もう堪忍袋の緒が切れましたわっ!!」
「あなたなんかもう、私の妹ではありませんっ!!」
ルビィ「」
(ルビィの中で、何かが音を立てて崩れた瞬間だった) ダイヤ「今すぐ市役所へ引きずっていき、ルビィちゃんポストへ入れてしまいたい所ですが……」
「さすがにそれは、私の中のヒューマニズムが咎めますわ……」
「武士の情けです!!今すぐ私の前から消えなさぁぁぁぁいっ!!!!!!!!」💢💢💢💢
ルビィ「う」
_人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> うわああああああああん!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ <_ ,. -‐ ー-.y´`ヽ
__ / l \ ,
/´ / , , 、 。0ヽ、 `二、
'´| ,' ゚o { ト l V i ヾ"l´ `
、_,ノ . | .,' l.∧ l .lゾ"V', .i o ゚
ゝ,.ュ! i .lz<_\ベゝi´丶l/。lヽ .ニヽ、
V o ',| l { .l:::`:::::`‐っ' V〃, } ソ
ノ lヘ。゚´,‐-‐''"` {, /:' ノレ
〈,ぃj ヽ、'、__ ,-''lヘ,ヽ'´
° ミ二二_',ヒ_z7ニノ ヽ、__
`V{´` ノ ノ
<"`'"ヽ´>'´
/, - 、 ヽ , -、, -、
i i .r‐ .i .|. (_) '
i ヽ ー' ノ
`ー  ̄ (ルビィは顔から、ありとあらゆる体液をまき散らしながら、居間から走り去っていった)
昇太『それでは、今日の笑点はこれまでっ!!また来週!!』
会場の拍手パチパチパチパチ……
♪チャンチャカスチャラカッ、チャッチャッ……
ダイヤ「やかましいっ!!!!」👿
テレビの電源OFF!!
ダイヤ「ハァ……ハァ……」
「…………」
ダイヤ(や)
(やってしまいました……)😰
がっくりと崩れ落ちるダイヤ…… ダイヤ(優しいお姉ちゃんになってあげようと、心に誓ったのに……)
(あまりに突然だったとはいえ、あのような暴言を吐くなどと……)
(やはり私には、姉としての素質が欠けているのでしょうか……?)😫 __
'´ 、`ヽ
i 人ヽリ)
//イw(´ヮ`ハヽ\ それから
/ / ヾ、ー--一ァ' ヽヽ それから?
f ,′ >,、 / ゙, ゙,
{│ l´f ⊥L、 }!
{! │l 〉三〈 !│
、゙、 │l 〉三〈 ,! j
ヽヽ ゝニイ 「 / /
\\ ⊂⊃ //
`ヽ`_ー‐--‐‐,´ ' 〜ダイニングルーム〜
黒澤ママ「ルビィちゃ〜〜ん!!夕ご飯のお時間ですよ〜〜!!」
シーーーーン……
黒澤ママ「…………来ませんね」🙄
(いつもならば、タラちゃんばりに軽快な足音を立ててやって来るルビィが、この日に限っては食卓に現れる気配がなかった)
黒澤ママ「」横目チラッ
ダイヤ「……」😞
黒澤ママ「はぁ〜〜……」
溜め息ひとつ……
黒澤ママ「ま〜〜た喧嘩をしましたわね?あなた達……」 ダイヤ「……すみません」シュン
黒澤パパ「……」いささか心配顔
黒澤ママ「ダメですよ?あなたは姉なのですから」
「たとえ不服でも、妹に譲歩しなければ……」
ダイヤ「…………」顔うつむき
黒澤ママ「それで今度は、何が原因なのですの?」
「どうせまた、気が遠くなるぐらいに他愛のない事が発端なのでしょう?」😒
ダイヤ「そ、それが……」
「ルビィったら、私たちに黙って……」
〜間〜 黒澤ママ「!!!!!!!!」😱
「まさか、ルビィちゃんが三平を……」
黒澤パパ「…………」顔がこわばる
ダイヤ「私も現場を目撃してしまった時は、ひどいパニック状態に陥りましたわ」
「それでついカッとなって、姉妹の縁を切ると口走ってしまい……」😥
黒澤ママ「だ、ダイヤさん……」
ダイヤ「はい?」
ダイヤの両肩を掴みっ!!
黒澤ママ「この事はまだ、誰にも知られてないのでしょうね?」
両者、低いトーンで……
ダイヤ「そ……、それは大丈夫かと……」😧 黒澤ママ「万が一、この事が世間へ明るみに出てしまったら……」
ダイヤ「ピギャ……」
黒澤パパ「…………」青ざめ
(3人の脳裏に、『破滅』の二文字が浮かび上がる)
黒澤ママ「い、いけませんっ!!」😵
テーブル台バンッ!! 黒澤ママ「小遊三や円楽ならともかく、三平だなんてもってのほかです!!」
「このままでは、黒澤家存亡の危機です!!」
「今すぐルビィちゃんを、ここに連れてきて下さい!!ダイヤさん!!」
ダイヤ「!!」
黒澤ママ「ルビィちゃんには、なにがなんでも『同調圧力』というものを学んでもらわなければ!!」
ダイヤ「はっ……はいっ!!」💦
ルビィの部屋へダダダダッ……🏃♀ 〜ルビィの部屋〜
襖ドンドンッ!!✊
ダイヤ「ルビィ!!」
「ここを開けて出てきなさい!!」
「お母様から、大事なお話があります!!」
襖ドンドンッ!!✊
(血相を変えたダイヤが襖を叩くも、室内からの応答が全くない)
ダイヤ「…………????」🤔
「変ですわねぇ……」
「…………ルビィ?」 襖スゥーーッ……
ダイヤ「…………いない」😦
「もぬけの殻ですわ……」
(無人と化した部屋の中を、隅々まで目配せたところ––––)
ダイヤ「…………!?」
「何でしょう……これは」
(ダイヤの目は、勉強机の上に置かれた白い封筒に釘つけとなった)
封筒ヒョイッ
ダイヤ「…………」
「え」
(封筒には、心が病んでるとしか思えないひ弱な筆跡で『お姉ちゃんへ』と書かれてある) ダイヤ「ま」
「まさか、これは……」
全身ガタガタ……😨
ダイヤ「い……遺書という奴なのでは」
(ダイヤの心臓が、激しい動悸と不安を覚えはじめた)
慌てて封筒から、手紙を取り出し……
ダイヤ「」
両手プルプル……
手紙ガサガサ…… 真姫ちゃんの信号無視といいお前の世界は重罪判定がシビア過ぎるんじゃ 親愛なるお姉ちゃんへ
まずは、お姉ちゃんに内緒で三平さんを応援しちゃってごめんなさい。
思えばルビィは、いつもお姉ちゃんを困らす悪い妹でしたね。
お姉ちゃんから絶縁を言い渡されて、やっと気がづきました。
ルビィは危ない考えを持った、危険な子なんだって。
この家にいちゃダメな人間なんだって。
そして何より、お姉ちゃんに相応しくない妹なんだって––––
だからみんなに迷惑を掛ける前に、ルビィは家を出ることにしました。
行き先は、沼津市役所––––
そうです、ルビィちゃんポストです。今の私にピッタリな場所ですよね。
誰の手も借りずに、ルビィは自分の手で、『黒澤ルビィ』を終わらせようと思います。
できる事なら––––
つぎに生まれてくる時も、お姉ちゃんの妹になれたらいいな……
さようなら、ダイヤお姉ちゃん。
黒澤ルビィ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ /::::::: ::::::::´`:::::::´ `::::::´`::::ヽ
< ┏┓┏┓ > ::::::: ::::::::´`:::::::´ `::::::´`::::ヽ
< ┌┐ ┃┃┃┃_ >::::::::::::::::´`:::::::::::´ `::::::´`:::::::ヽ
< ││ / / / / l l >::::´l:::::::::i:::::/i::::::l:::::::ノリ::::l:::i:::::ヽ
< ││ //´ \ ̄ / >l::/ l:::::::::lヽl ll:::::i:::lノ l::::::レl:::::::l
< ││  ̄  ̄ > _ヽ Y 〃 _ l/l:::::::::l
< ││ >// `\ ゞ/ / `ヽ .}\|:::::::::l
< ││ _ ┏┓┏┓>| | | ノ | | |::::::|::::::::::
< ││ ┃┃┗┛┗┛> l血 ∠~ |血 | .l:::::::l::::::::::
< ││ ┃┗━━┓ >|の r〜〜‐、ヽ|の | l:::::lへ:::::::
< ││ ┃┏━━┛ >|涙 )jjjjjjjjjjjヽ|涙 | l:::::ll/:::::|
<  ̄ ┃┗━━┓ >| |,, || l:::::l::::::::::::
< .ロロ┌┐ \__/ >!:::: ヽiiiiiiiiiiii// ノl:::::i:::::::::::|
< ┌┘│ ┏┓>ヽ 'ヽ〜〜 /{:.jil::.:.:i:::::::{
<  ̄ ̄ .┏┛┃> ヽ、_・ ,,,_ ∠ {:.:.jil:::::::::i:::::{
< ┌┐┌┐┏━━┛┏┛>_}/_j_i|__/ _ ̄\:/::::::::::::::::::::{
< ││││┗━━┓┃ >三三\ }__/、_\___/ /三三/`ヽ
< ││││ ┃┃ >三三三\ ′ /三三/ `ヽ
< └┘└┘ ┃┃ >\三三三\ /三〜 ノ ̄\
< [] [] ┗┛ >′ヽ三三三 \/三 ノ⌒⌒⌒⌒〉〉
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ /、  ̄ ̄ ̄ ̄囲 ̄´{ Y∫ 〜玄関〜
靴を履き履き……👡
ダイヤ「ああっ……ルビィ!!」
「なんて早まった真似を……!!」😢
周章狼狽……
(靴を履き終えたダイヤが、夕飯そっちのけで表へ出ようとしたところへ––––)
黒澤ママ「ちょっと、ダイヤさん!?」😳
「そんな血相を変えて、何かあったのですか!?」
(何事かと駆け寄ってきた黒澤ママが、ダイヤにそう問いただした) 黒澤ママ「…………はっ!!」
「あなたがそんなに取り乱すだなんて……」
「もしや、ルビィちゃんの身に何か……」
ダイヤ「今は事情を話してる暇は御座いませんっ!!」
扉ガラララッ!!!!
黒澤ママ「あっ!!ダイヤさん……!!」
(うろたえる母の姿なぞに脇目も振らず、ダイヤは家の外へ飛び出した)
(と––––)
ダイヤ「待っていなさい!!ルビィ!!」
「今すぐあなたの元へ向かいます!!」
「私が追いつくまで、ポストに入ったらブッブーですわよっ!!」😤 (ダイヤは服のポケットから取り出したタケコプターを、頭に取り付けた)
(すると––––)
プルルルルルルル……
(タケコプターのプロペラが勢いよく回転し始め、ダイヤを夕闇の空へと誘った) 〜沼津市・上空〜
ダイヤ(私の……私の教育ミスでしたわ)😣
(ルビィちゃんポストで脅し、姉の威光をひけらかして……)
(ルビィの気持ちを、全く考えていませんでした……)
(私のくだらない優越感が、ルビィを追い詰め、笑うという感情を奪い去り……)
(その結果、三平のお粗末な答えでも、クスリと笑ってしまう体質になってしまったのですわ……)
(と、余りの自己嫌悪に思いあまったダイヤは––––)
ダイヤ(ああっ、馬鹿っ!!馬鹿っ!!)
自分の頭をポカポカ叩く……🤜😫🤛
ダイヤ(本当に教育が必要だったのは、ルビィじゃなくて、私の方だったとは……!!)
(黒澤ダイヤは、救いがたい大馬鹿野郎ですわぁ〜〜〜〜っ!!!!)😭 ,.:,; ' ''.. .,;.'..:⌒`;,: . ..;;.,
,,.;. ; :., .. .''... .. ' ..;,):
'' '.': ;,::. . ..., ;)
.''.:.:´⌒`.: .: ... . ...,. . ,;
.''':. .,'''.:;. .:: .'. ,.:,; ...,; ''
-'' ' ' ー'' ー ''' ''
. ((((---┳---)))) プルルルルル
r''´ ̄`ヽ
l 、f!!!i_i!!」
|c1´.-`ノ|
|(U U
しー.J
.: ...:::⌒` '' '.':. .,.; ,..
( .: .....: ...:.: .: ⌒` .: ..:.: .: ... . .:.:.
(., .: ... : . .: . ::: ....::.. : . .: ... .. .
` . :. .;;, .:;. . . .: . ..::
'' ' 'ー ''' '' ―''' '' ‐-''
(薄暮に染まった沼津市街の上空を、ひとりの少女が黒髪をなびかせ、一路市役所へと天かける––––) , -=〜=―- 、
ミ ヽ
二 ノ ( i
三 ⌒ へ /` |
二 _ _ |
三 ┰ ┰ |
l^ (
} ! ヽ / {\ ノ
l i ( 、 , ) { _____
∪、 j | / 从*´ ヮ`ル
| ‐――――┴、 < それからどうした?
|  ̄`ー―ァ'′ \_____
\______) 〜沼津市役所〜
ルビィ「うゅ……」😥
「とうとう来ちゃった……」
(家からはるばるタケコプターで飛行してきたルビィが、市役所前に降り立った)
ルビィ「はぁ……」😓
「お姉ちゃん、今ごろ手紙を読んでるんだろうな……」
「きっと、あんな未練がましい内容を見て、ルビィの事を軽蔑してるよね」
「…………」
(武士の情けです!!今すぐ私の前から消えなさぁぁぁぁいっ!!!!!!!!)
ルビィ「…………お姉ちゃん」
目尻に涙を溜めて……
ルビィ「…………さよなら」😢 (と、ルビィがタケコプターをポケットにしまい、すっかり暗くなった周辺を伺うと––––)
ルビィ「たしか、入り口のすぐ横にあるって……」
キョロキョロ……
ルビィ「…………」
「ん?」😮
(暗闇でもはっきりと分かる蛍光ピンクで染められたルビィちゃんポストの前に、ツインテール少女の姿がある)
ルビィ「…………えっ?」
「ポストの前にいるのって……」
「まっ」
「まさか……!?」🤭 〜ルビィちゃんポスト〜
理亞「…………」😟
(わざわざ函館からルビィちゃんポストまでやってきた鹿角理亞の思考状態はいま、混乱の極みにあった)
理亞(わからない……)
(私にはわからない……)
(どうして姉様が、こんな事をするのか……)
(理亞が戸惑うのも、無理はない)
(なぜなら、ピンク色で塗装された鋼鉄製のポストの中で、窮屈そうに膝を折り曲げ、横たわっているのは––––)
聖良「どうしたの?理亞」
⌒°(q|`˘ ᴗ˘)°⌒ うゅ…… 理亞「姉様……」😞
「私は今、死ぬほど恥ずかしいってのに……」
「なんで姉様は、そんなにウキウキでいられるの?」
聖良「フフッ……愚問ね」
毛ほども取り乱さずに……
聖良「だってここは、ルビィさんごっこの聖地なのよ?」
「私の心はいま、胸の弾みを押さえる事ができないでいるわ」😄
理亞「競技人口が1人しかいないのに、聖地もクソもないでしょ……」
聖良「さぁ、理亞」
「打ち合わせしたとおり、『アレ』を用意して」
理亞「はいはい……」😩
(といって、理亞がここまで運んできた、駿河屋の大きいダンボールから取り出したのは––––)
理亞「コレを持ってればいいのよね?」 /"::::::::::::::::::::::::"`ヽ
/::: :::::::´´::::::::``::::::::ヽ
. /::: ::::::::´`:::::::´ `::::::´`:::::ヽ
/::::::::::´l::::::i::::/i::::::l::::ノリ::::l:::i:::ヽ
l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::::l
ll\l ,,,_  ̄ _,,, l/l:l
ll/l ヽ◎\ /◎ノ l\l:l
ll::::::l ` ̄"` ´" ̄´ l::::::ll
l:l:::::l """ __ """ l:::::ll
l:l:::::lヽ ・ ━ ノl::::ll
l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l
l:l:::::l:::::::::::::/ ヽ::ノ::ノリ:::::l
l/´ ヽ ̄ヽ `///ヽ::::l
/´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
l´ / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´
l l  ̄ ̄/ヽ ̄´ l
ダイヤお姉ちゃん抱き枕
〜怒り仁王立ちver.〜 聖良「ナイスよ、理亞」👍
「これでより一層、シチュエーションに没頭できるわ」
(心底嫌そうな表情を浮かべる理亞とは正反対に、公園の砂場で楽しく遊ぶ稚児のような笑顔の聖良である)
聖良「もう一度、段取りを確認しておくわよ。理亞」
「今日のルビィさんごっこのテーマは『許し〜forgiveness~
』」
「ダイヤさんの勘気に触れ、ルビィちゃんポストに押し込められるルビィさん……」
「涙を目一杯に浮かべたルビィさんが、お姉ちゃんに許しを請う……」
「その姿に心を打たれたダイヤさんが改心して、ルビィさんを助け起こし、自分の非を詫びる……」
「あぁ……」身震い
「なんと劇的で、姉妹愛が濃縮された感動的なお話なのでしょうか……」😂 理亞「あ、あの……姉様」
聖良「はい?」
理亞「今日のシナリオは、なんというか……」
「いつもと違って、なんかジメジメしてるというか……」
聖良「良いところに気がついたわね、理亞」
「たまにはこういう、辛口なエピソードも欲しくなる時があるのよ」
「甘えるだけが、ルビィさんごっこではないのです。そこの所を良く覚えておきなさい」😊
理亞「あ〜〜そうなの、はいはい……」無関心
「ちゃっちゃと済ませて、早く帰りましょうよ……」
「こんなところを知ってる人に見られでもしたら、私、もう生きていけない……」😧
聖良「じゃあ、始めるわよ」 (手元に音楽プレイヤーを用意した聖良が、突如、風体に似つかわしい声色を作り––––)
聖良「うゆぅ……」🥺
「お……おねぃちゃあ……」
アゴをしゃくり上げ……
聖良「ごめんなさ……ヒック」
「ごめんなさぁぁい……グスッ」😭
音楽プレイヤーの再生オン
『いいえっ!!絶対に許しませんっ!!』
『あなたみたいな悪い子は、もう妹ではありません!!』 聖良「そ、そんなぁ……」😰
「悪いところは、改めるからぁ……」
「お願いだから、りゅびぃを捨てないでぇ……」
再生オン
『何度そのセリフを聞いては、期待を裏切られてきた事か……』
『もう二度と、騙されませんわよっ!!』
聖良「今度はちゃんと、心を入れ替えるからぁ……」
理亞ちゃんイライラ……
ノJ(#`σ_ σ´リノし 理亞(最っっっっ低……)😡
(私という妹がありながら……)
(あんなホクロ女に、うつつを抜かして……)
理亞ちゃんの怒りゲージ
■■■■■■□□□□ 60% ルビィさんごっこいろんなところに影響与えすぎだろw 聖良「ねぇ……覚えてりゅ?」🥺
「りゅびぃが幼稚園の時に、家族でディズニーランドへ行ったときのことを……」
「あの時、りゅびぃ、迷子になっちゃったよね……」
再生オン
『な、なにを突然……』
聖良「りゅびぃ、ひとりぼっちになっちゃって、すごく心寂しくて……」
「いっぱい、い〜〜っぱい泣いちゃったんだよぉ?」
「『おねぇちゃあ、たすけて……おねぇちゃあ』って」
「だからおねぇちゃあが見つけてくれたとき、りゅびぃ、すごく嬉しかったんだよ……」
再生オン
『ひっ……卑怯ですよっ!!ルビィ!!』
『こんな時に、昔の話を持ち出してっ!!』
『私の心を揺り動かせると思ったら、大間違いですわよ!!』 理亞(ちょっ!!ちょっと姉様!!)
(それって私たち2人の、大事な思い出じゃない!!)
(あの時の姉様、凛々しくて妹思いで、格好良かったのに……)
(それを、事もあろうにホクロ女と配役をすり替えるだなんてぇ〜〜〜〜!!)💢
理亞ちゃんの怒りゲージ
■■■■■■■■□□ 80% (すっかり怒りに支配された理亞は、遠くの方の物陰に隠れて、謎の儀式を観察しているルビィに気づいていない) __
,. . < : : : : : : : : >. .、
_ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ _
/: : : : \〃: : : : : : : /: : : : : : :',: : : : : : : : :ヽ/: : : ヽ
{: : : : : : /: : : : : : : : /: : : : : : : : , : : : : : : : : ハ: : : : : : ',
{: : : : : /: : : /: : /: /: : : : : : ::}: : } : : : : : : : : ハ⌒ヽ: : :l
} : : : : : : : : {: : イ:/ { : : λ: : :}: :∧: :ト: ヽ: : : : }: : : :) : l
j: : : : : {: : : :l: :/{/ 、: {: :{ }: : j: :ノ ヽ } ヽ:',: : : :j : : : : : j
/: : : : :/|: : : :{/、{_ ヽ、:{ } : ノノノ }/_、: : : :λ: : : : 〈
/: : : : :イ: : : : :| { `ニ ヽ : / /`ニ/ : : : : ハ: : : : :.
/: : : : / }: |: : : :{=テフ芹 :/ =テフ芹 |: : : : {、: : : : :',
'/: : : : } ノ: :l: : : ハ 弋r少 弋r少 l/: : : :{ : : : : : l
{' {: : : :}/: : l: : : :ハ /: : : : :. : : : : :N
` {: ヽ:ノ: : : l: : : :N ´´´ ' ´´´/ /: : : : 乂 ): /ノ
ヽ ノ/: : :l: : : : ヘ /: : : : : :乂イ((
(ハ: l: : : :ヽ \ ` ' //: : /ノ: :ノ)
/`ヽ 、: ( | つ____ _∠二タ: /\ノ ノ
/--、 `ー {/ | | | Y | | | ヽ ヽ
{ | ` 、 ヽ〈 | ノ /)
ヽ | \ ヽ __, λ、__/ / l
ヽ ヽ ヽ | | | | V ,'
ヽ ヽ ヽj j::| l / } , ルビィ「えぇっ……」💦
「何やってるの?あの2人……」戸惑い顔
「遠くからだから、ハッキリとはわからないけど……」
「ポストの中に入ってる……ルビィみたいな格好をしてる人って」
「まさか……聖良さん!?」😳
(と、そこへ––––)
???「ルビィッ!!」
ルビィ「!!!!????」ビクッ
後ろ振り返りっ!!
ダイヤ「………………!!」🥺
(手紙を読んで追っかけてきたダイヤが、今にも泣きそうな顔で突っ立っていたのだ) ルビィ「お、お姉ちゃん……」
ダイヤ「ああ……」
「よかった……!!」
涙ひとしずく……
ダイヤ「間に合ったのですね……!!」😭
ダイヤの口を塞ぎっ!!
ダイヤ「!!!!????」🤭
「フ、フフォイ!?(ル、ルビィ!?)」
ルビィ「シィーーーー……」🤫
「ちょっと、静かにして……」
ダイヤ「…………????」フガフガ 聖良「りゅびぃ……」🥺
「ホントにもう……ダメなの?」
「もう……サヨナラなの?」
聖良「…………理亞?」
理亞「!?」ビクッ
聖良「なに突っ立っているの!?」😠
「打ち合わせ通りに、早くダイヤさんを泣かせてちょうだい!!」
理亞「…………」😑
(こんこんと湧き上がる怒りを抑えつつ、理亞はポケットからVロートを取り出し––––)
抱き枕の両目に点眼…… /"::::::::::::::::::::::::"`ヽ
/::: :::::::´´::::::::``::::::::ヽ
. /::: ::::::::´`:::::::´ `::::::´`:::::ヽ
/::::::::::´l::::::i::::/i::::::l::::ノリ::::l:::i:::ヽ
l::::::::l::/ l::::::lヽl ll::i:lノ l:::レl:::::::l
ll\l ,,,_  ̄ _,,, l/l:l
ll/l ヽ◎\ /◎ノ l\l:l
ll::::::l |V| |V| l::::::ll
l:l:::::l |ロ| __ |ロ| l:::::ll
l:l:::::lヽ | | | ・ ━ | | | ノl::::ll
l::l:::::l ::ヽ|ト|___,|ト|”ノ::ノ:::::l
l:l:::::l:::::::::::::/ ヽ::ノ::ノリ:::::l
l/´ ヽ ̄ヽ `///ヽ::::l
/´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
l´ / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´
l l  ̄ ̄/ヽ ̄´ l
(防水加工が施された抱き枕の表面を、ふたつの水滴が、尾を引いて地面へ滑り落ちていく) 聖良「……おねぇちゃあ」演技再開
「おねぇちゃあも、辛いんだね……」
「…………」😞
「わかったよ」
「もうこれ以上、おねぇちゃんを苦しませたくない……」
「だから……」
「だから……」
「…………」
突如、天使のような柔和な顔で……
聖良「だから、シャッターの開閉ボタンを押していいよ」
再生オン
『ル……ルビィッ!!!!』
『あなた、本気でそんな事を言って……!!』 聖良「だって……」
「おねぇちゃあが悲しむ姿は、もう見たくないから……」
「おねぇちゃあの為なら、りゅびぃは喜んで犠牲になるよ……」😄
理亞()
(もう)
(無理)プッツーン!!
聖良「ねぇ……」
「だから、ボタンを押して?おねぇちゃあ……」
「ここに閉じ込められても、りゅびぃはおねぇちゃあの事は、絶対に恨まないから……」
理亞ちゃんの怒りゲージ
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ■■■■■■■■■■ 100%!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 拳骨でボタンをバキッ!!!!👊
ピンク色のシャッターガシャンッッッッ!!!!
聖良『………………』
『ちょ』
『ちょっと!!理亞!!』😅
泡を食って、シャッター内部から扉ドンドンッ!!
聖良『ここはボタンを押すのはやめて、ダイヤさんとルビィさんが仲直りする展開よ!?』
理亞「…………」
聖良『なのに、扉を閉める人がありますか!!』 _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> やかましいっっっっ!!!!💢💢💢💢 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
/:.:.:.:.:.:./ /:.:.:.:.:, . . .-==-... ,。- . . .、| V:.:.:.:z: ニニヽ
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(怒りが爆発した理亞の吊り目が、普段以上に鋭く尖る) 理亞「あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」🤯
「もういやっ!!!!」
「嫌なのっ!!何もかもがっ!!」
声を荒らげ……
理亞「こんな狂人じみた遊びにふける姉様も、それに振り回される私も……」
聖良『なっ!!何を言ってるの!?理亞!!』
『ルビィさんごっこで心のデトックスをしてこそ、私は私でいられるのに……!!』
『理亞は私に、ただの平凡な女に成り下がれと言うの!?』😰
理亞「不健全な遊びに熱中するよりもマシよ!!」 (と––––)
理亞「」イラッ
「こんなのがあるから……」😡
(抱き枕を持つ手の指先が、怒りで攻撃性を宿し始め––––)
理亞「こんなのがあるから、姉様は……!!」
抱き枕を、ググッと強く掴みっ!! /"::::::::::::::::::::::::"`ヽ
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ll/l ヽ◎\ /◎ノ l\l:l
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_人人人人人人人人人人人人人人人_
> 抱き枕ビリビリビリビリ〜〜ッ!! <
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l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l
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l/´ ヽ ̄ヽ `///ヽ::::l
/´ ´ ` ヽ`:::><:///ヽヽ:l
l´ / ヽ ̄ ̄ 囲  ̄ / `ヽ´
l l  ̄ ̄/ヽ ̄´ l
理亞「ハァ……ハァ……」💦
(抱き枕から溢れ出た大量の綿が、理亞の足下に散乱した) 聖良『わ、わかりました!!』😓
(あまりの異常事態に、つい他人行儀になってしまった聖良が、平和的解決を模索し始める)
聖良『この事については、後でじっくり議論しましょう!!』
『ですから、今すぐ私をここから出して下さい!!』
扉ドンドンッ!!!!✊
理亞「無理よ」
聖良『え!?』 理亞「だってコレ……一度閉めたら、絶対に外からは開けられないって注意書きに書いてあるわよ」
聖良『なっ……!?』😫
理亞「でも姉様、安心して」
「扉が閉まると同時に、職員へ連絡が行くようにできてるらしいから……」
「あと15分ぐらいしたら、係の人がやってくるわよ」
聖良『そ、そうですか……』ホッ
理亞「私は一足早くここから逃げるから、姉様1人で恥をかいてね」
聖良『』
『いま、なんて言いましたか?理亞』
理亞「それじゃあ、姉様」🥴
聖良『あっ!!ちょっと……!!』😱
逃亡しようと、クルッと振り返り…… ____ __ _____ _
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ll/l /◉\ /◉ヽ l\l:l ノ::ヽ::l l::ノ:::ヽ
ll::::::l l::::::ll i´::::::ヽ """ ヽ_人_ノ """ j::ノ:::::i
l:l:::::l """ __ """ l:::::ll ノリ:::ヽ:ヽ − ノ::j`ヽ:::)
l:l:::::lヽ ・ ━ ノl::::l j j::::`ヽ :`ヽ____,、ノ::/::)::ノ
l::l:::::l ::ヽ、____, "ノ::ノ:::::l ヽ::ヽ:::::ヽ/ ヽ:::ヽ:::j::ノノ
l:l:::::l:::::::::::::/ ヽ::ノ::ノリ:::::l 理亞「」
ダイヤ「」
ルビィ「」
理亞「………………」
「あなた達……」😨
ルビィ「理亞ちゃん……」😥
(異変を察して、駆け寄ってきた黒澤姉妹と鉢合わせした理亞の双眸からは––––)
理亞「……………………」
「………………グスッ」💧
(悲しくも、しかしどこか美しい涙が、とめどなく溢れ始めた) 理亞「…………ヒック」😢
「……み」
「見てたんでしょ?今ここであった事を……」
ルビィ「…………」
ダイヤ「理亞さん……」
ダイヤ「心中お察ししますわ……」😥
理亞「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」😭
聖良『えっ!?何ですか!?』
『ひょっとしてそこに、ダイヤさんがいるのですか!?』😳
『理亞!!聞いているのなら返事をしなさい!!』
扉ドンドンッ!!!!✊ 黒澤姉妹「…………」
理亞「…………ごめんなさい」😰
「馬鹿な姉が、迷惑を掛けて……」
深々と頭を下げて……
理亞「どうかこの事は、他の人達には内密に……」
ダイヤ「いえいえ……」
「私たちは別に、怒ってなどいませんわ」
「ただちょっと、見てはいけないモノを見てしまったというか……」😓
理亞「…………」
(重苦しくなった場をなんとかしようと、ルビィが切り出す) ルビィ「そ、それよりも理亞ちゃん!!」😅
「もう夜も遅いし……」
「今日は、ウチへ泊まりに来なよ!!」
理亞「え??」😮
ダイヤ「そうですわね……」
「いろいろと、頭を冷やす必要があるでしょうし……」
「ウチに来て、3人で今後のことを考えましょう」
理亞「…………」
「あ」
「ありがとう……ルビィ、ダイヤさん」
口元がほころび……
理亞「ダイヤさんって、ウチの姉様と違って、いい人なんですね」😄 ダイヤ「あらあら……」フフッ
「私はだれにでも優しいですわよ?」😉
ルビィ「今日はいっぱい、お姉ちゃんに甘えて良いからね?理亞ちゃん」ニヤニヤ
理亞「もうっ!!ルビィったら!!////」
ルビィ「なんたって、ルビィのお姉ちゃんは世界一なんだから!!」😁
ダイヤ「おやおや……ルビィったら」
「そんな世界一の姉を、三平に味方して怒らせたのは、ドコの誰でしたっけ〜〜?」🥴
理亞「えっ……!?三平!?」
ルビィ「あ〜〜〜〜っ!!もうっ!!」😫
「その話はやめてよぉ!!お姉ちゃん!!」
アハハハハハハ……😄😄😄
(打ち解けあった3人は、黒澤邸へ向けて、タケコプターで沼津の上空へ飛び去っていった) 聖良『ちょっ!!ちょっと皆さん!!』😵
『私ひとり残して、行かないで下さい!!』
『このままじゃ私、不審者扱いで警察の厄介になってしまいますよ!!』
扉ドンドンドンドンッ!!!!✊
聖良『おいっっっっ!!!!』
『ころしゅぞっ!!!!』😫
その翌日……ルビィさんルックスという奇抜な格好で、職員によってルビィちゃんポストから引きずり出される聖良の様子が、静岡新聞の一面を飾ったのであった。
〜おわり〜 ☆おまけコーナー☆
〜神田、穂むら地下・核シェルター内部〜
雪穂「あ〜〜〜〜っ!!お姉ちゃん!!」
穂乃果「!!!!!!!!」ギクッ
乾パンもぐもぐ……
雪穂「時々、家の中から姿を消すと思ったら……」
「いつもそうやって、非常食を食べに来てたの!?」
穂乃果「うっ……」😳
ショックで喉に詰まり、胸ドンドン……
穂乃果「ゆ、雪穂……」ドキマギ 雪穂「ダメだよ!!お姉ちゃん」😠
「それは核戦争がいつ起きてもいいように、日頃から備蓄してある奴なんだよ!?」
(床に大量に散乱している乾パンの空き袋が、穂乃果が常習的に盗み食いに来ていたことを物語っていた)
雪穂「あ〜〜あ……」
(空き袋を拾い上げた雪穂の表情が、みるみる険しくなり––––)
雪穂「多分ここに来たの、一度や二度じゃないよね?」
「お姉ちゃんったら、ひとりでこんなに食べちゃって……」
「お姉ちゃんは私たちを、有事の際に飢え死にさせるつもりなの!?」
穂乃果「そ、それは……」😖
両人差し指グニグニ……👉👈
雪穂「はぁ〜〜〜〜……」
「どうして私、こんな人の妹なんだろう……」 -===ミvー .、
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rヘ{`ヽ. / : : : : : : : : 〃: : \: : : : \
.:⌒ヽ| ヽ/ : : : : /: : : : : {x¬¬ミV : ∧:‘,
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‘,: : : : : : :i|: : : : : : { z=ミ\リ 弋_ツぅ} } :从 |
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从: : :{ }: : | ー\ ゝ〜'" ィ/ /ニ//ニニニニ∧
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{: : : :{ 从八/⌒j{ー Vニニニ/ /ニ//彡′ニニ/iニ∧
人: : :{ /⌒j{ー ∨マ./ / 厂′__彡′/ニ〃∧
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\ 人 }ー=彡ヘニi/ニ∨ //ニニニニ./´ニニニニ∧
}`ー=彡ヘ{ニ{ニ{∨ニニV./ニニニニ/ニニニニニニニ∧
{`¨¨¨´「ニニ¨¨¨´ニニ∧ニニニニ/ニニニニニニニニ∧
VニニニVニニニニニニニ.∧ニニ/ニニニニニニニニニニ∧
\ニニニ\ニニニニニニニニニニ.′ニニニニニニニニニニ.∧
VニニニニVニニニニニニニニ′ニニニニニニニニニニニニ∧
VニニニニVニニニニニニ/ニニニニニニニニニニニニニニニ∧
Vニニニノ\ニニニ彡ニニニニニニニニニニニニニニニニ∧
穂乃果(う〜〜っ、ど、どうしよう……)😫
(『お姉ちゃんシンポジウム』で、姉力が無いことを痛感していた矢先に……)
(このままじゃ、ますます雪穂になめられちゃう……) |
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ .`´ \
. リ`・ヮ・)
穂乃果(そうだ!!)
(ダイヤさんが言ってた、あの手でいってみよう……)ニヤリ 穂乃果「ちょっとぉ〜〜!!雪穂っ!!」😒
急に横柄な態度で……
穂乃果「この国では上下関係は、絶対なんだよ!?」
「たとえ姉がイケナイ事をしていても、目をつむるのが妹の義務ってもんだよ!?」
雪穂「はぁ?」😮
「なに開き直っちゃって……」
穂乃果「フンだっ!!雪穂なんか……」
「あんましお姉ちゃんを邪険にする妹は、ルビィちゃんポストに入れちゃうから!!」😤
雪穂「」 穂乃果(フフフ……雪穂ったら)
(ルビィちゃんポストで脅した途端に、黙りこくっちゃって)
(これはいい武器を手に入れたねぇ……)ニヤニヤ
(これでもう、雪穂に叱られてもヘッチャラ……)
雪穂「…………フーーン」😕
「お姉ちゃんがそうくるなら……」
「私だって……」
穂乃果「…………へ?」
雪穂「逆にやり返して、お姉ちゃんを『穂乃果ちゃんポスト』に入れるから」
穂乃果「」
「ほっ、穂乃果ちゃんポストぉぉぉぉ!?」 ☆穂乃果ちゃんポストとは?☆
千代田区役所に初めて訪れた人間ならば、誰もが驚く施設があるのを、諸君らはご存じであろうか。
それは、区役所・正面玄関のすぐ横に設置されており、外観は人目に付くほどの鮮やかなオレンジ色の塗装が施され––––
壁中に穿たれた鋼鉄製のスペースは、ちょうど身長150台後半の人間ひとりが、横になれるように設計されている。
この禍々しさに満ちあふれた窓口こそ、ご家庭で不要になった姉を処分するための施設『穂乃果ちゃんポスト』なのである。
ポストに投函された姉が、その後どうなるか––––
ネット上では諸説入り乱れての議論が、好事家の間で日夜戦われているものの、千代田区はこの謎に対して、一切の黙秘を通している。 穂乃果「…………」🥶
雪穂「あ〜〜あ、残念だなぁ……」
芝居がかった声で……
雪穂「スクールアイドルになって、近頃少しは尊敬できるようになってきたのに……」
「こんな形で、お姉ちゃんとサヨナラだなんて……」
穂乃果「…………」涙目
雪穂「ま、しょうがないよね?」
「姉の過ちを正そうとしたのに、ポストに入れるとか言い出すんだから……」
「これって、正当防衛だよね?」😏
穂乃果「…………」
お口ワナワナ…… 穂乃果「ゆ」
「ゆきほぉぉぉぉ!!!!」😫
雪穂にハグッ!!!!
穂乃果「ごめんね!!雪穂!!」
「こんな可愛い妹を、ポストに入れるとか心にもないことを言っちゃって!!」
「お願いだから、穂乃果ちゃんポストはやめてよぉぉぉぉ!!!!」😭
雪穂「じゃあ、もう非常食は食べない?」
穂乃果「食べないからぁぁぁぁ!!!!」
雪穂「私の言うことは、何でも聞く?」
穂乃果「聞く聞くぅぅぅぅ!!!!」
雪穂「じゃあ、これからは……」 / \
/ | \ ヽ
/ 「\ ::, :、
.′ │ | \ ::, :::,
//| │ :: | :::ハ
│ / │| | | | l | .:: |:::i |
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| | 人| |│ | __| |L. | i | .::::/ .::: i |
| Ν ⌒\_j八_____|/ 斗劣弌ミk,,│ i | ::::::/ .:::::::i |
| i | _ 〃 |ト しハ }}│ i |:::::/く......:::::::::i |
| :Ν _ 斗劣ミ 乂 ''ソ ´ | i |::∧ } :::::::: Ν
| :∧{{ |トしハ | i |〈 /:::::::::::l:::|
| :::∧ 乂''ソ . : :.:.::: : | i |丿/:::::::::::八ノ
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雪穂「私が、穂乃果のお姉ちゃんだからね……」ニヤリ
穂乃果「へ?」
雪穂「い・い・よ・ね!?」圧
穂乃果「う……」
「うんうん!!」😫
「穂乃果、雪穂の妹になるよぉぉぉぉ!!!!」 ズズズズズ〜〜〜〜ン……
雪穂「…………??」😲
(なんだろう、地上の方から地鳴りが……)
シェルターの扉オープン!!
ほのママ「大変よ!!あんた達!!」血相変えて
雪穂「あ、お母さん」
─=≡一二三▇▆▆◗
─=≡一二三▇▆▆◗
🇰🇵 ─=≡一二三▇▆▆◗ 🇯🇵
─=≡一二三▇▆▆◗
─=≡一二三▇▆▆◗
ほのママ「たった今、某国が日本へ向けて、大量の核ミサイルを発射したわよ!!」
「当分は地上に出ないで、ここでの生活になる……」
「…………ん?」🙁 穂乃果「うああああん!!」
「ゆきほおねえちゃああああん!!!!」
「核兵器こわいよぉぉぉぉ!!!!」😵
ほのパパ「…………」キョトン
ほのママ「…………何やってんの?あんた達」
雪穂「ちょっ、ちょっと今、立て込んでて……」
「アハハ……」😅
穂乃果「良い子にするから、穂乃果ちゃんポストと核兵器だけはやめてぇぇぇぇ!!!!」
〜おわり〜 乙!久々の大作だったな!最近のやつでは1番好き
お前のSSは書き終えた後コメントしようとすると安価がいくつあっても足りんから投下中にレスできると嬉しいんじゃ やっぱり小説に挿し絵って重要な役割果たすんだなって改めて感じた作品でした こんなん読んでたら頭おかしくなるわと思いつつ最後まで読んでしまった 頭のおかしい展開しかなくて笑った
初めてだけど面白かったわ >>161
昔
こんな感じのSSで死ぬほどAAを使ってたたこやきがいたのを思い出した >>165
見落としてたわ、でもやっぱ久しぶりなのな
前みたいなペースとはいかなくてももっと書いていいんやで! ルビィちゃんポスト、白玉とかみたいな扱い嫌いじゃない 怒涛の展開にずっと首を傾げながら爆笑してたわ
今回も面白かった
>>156
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