穂乃果「卍解」千歌「なん…だと…」
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
???「この辺りですか…」
一月十八日。午後二時二十三分 金曜日
???「――成程…強い魄動を感じます…。」
斯くて刃は振り下ろされる。 ドシャアアッ
海未「凛っ!!」
にこ「…さっき言ったわよ」
にこ「これから死ぬアンタ達に、説明してやる義理はないって」
凛「…だったら……」ムクッ…
にこ「!」
凛「力づくで吐かせてあげる……」グッ
にこ「…踏み込みが浅かったみたいね……」
にこ「甘いわ、私も…」フン…
凛「違う」 凛「凛が反射的に半歩下がったの」
にこ「…………」
凛「剣を抜いて立つときは……常に半歩躱せるように構える」
凛「そうすれば…胸がうすっぺらな凛なら……どんな攻撃でも、心臓に届く前に避けきれる」
凛「にこちゃんの教えだよ」
にこ「………………」
凛「にこちゃん……にこちゃんがいたから、凛は……」
カッ…
凛「!!」
にこの胸元――膨れあがった双丘の両の先端が白く光る――。
にこ「乳閃(セロ)」
ドッカアアアアアアン パラパラ…
凛「…う……」ユラ…
にこ「……」
凛「にこ…ちゃ……」ガクッ…
にこ「…ノーモーションからの高速破壊光線」
にこ「流石のアンタも避けられるわけないわよね…」
海未「……卍解…」
にこ「!」クルッ
ドドドドドドドドドドドド… 海未「『園田流雷公鞭』!!」ガシャアアン
にこ「はあん…」
にこ「ずいぶん消耗してるみたいだけど、まだ出来たのね、ソレ」
海未「…出来ませんよ…」
にこ「はあ?」
海未「体力は半分…霊圧は残り二割前後……」ハア…ハア…
海未「この卍解の一撃は……下手したら失敗して、力尽きて死にます」
にこ「……それをなんで撃とうとするわけ?自殺志願?」
海未「私は怒っています!!」 海未「にこ……貴方が梨子なんぞの下に甘んじるのはこの際どうでもいいです」
海未「不愉快ですが……ガッカリですがどうでもいいです!」
にこ「…ハッキリしなさいよ……」
海未「許せないのは……貴方が平気で後輩に刃を向けることです」
海未「私にではありません!貴方を慕う凛に………!」
海未「貴方を尊敬する凛を、貴方は……!」ハアハア
凛「……海未…ちゃん………」
海未「刺し違えてでも殺します!!」
海未「今の貴方は、花陽にはとても見せられません……!」
にこ「…質問の答えになってないんだけど……まあ良いわ」
にこ「ここからはハッキリと殺し合いってことね…」チャカ…
ヴォンッッッッ 斬ッ!
海未「うッ!」
海未「…この……」
にこ「遅い!」ヴォンッッ
海未「っ」
にこ「フンッ」ブンッ
ブシャアアアッ
海未「痛ッ…」
にこ「卍解したのが大失敗ね!」
にこ「そんな重いもんぶら下げてたんじゃ瞬歩もろくに出来ないでしょ!」
海未「……っ」タラ… にこ「そして刀を受け止めることも!」ブンッッ
海未「縛道の三十」
にこ「!」
海未「『もぎゅっと“love”で接近中!』」
モギュッッ!
にこ「……!」
海未「受け止めることが……なんですって?」
ギュウウウウウウ…
にこ「…参るわ」 にこ「わかりきったセリフを、最後まで言わせないでよね…」
にこ「受け止めることは………」
ズオオオオオッ
海未「!」
にこ「できないっつってんの!!」
バァァーンッ!
海未「力ずくで『もぎゅ』をふりほどいた!」
海未「どういう馬鹿力ですか!」
にこ「スクールアイドルの力の大きさと霊圧の大きさ」
にこ「そして霊圧の大きさと胸の大きさは…………ほぼ比例する」
海未「…!」
にこ「絵里や希を見れば明らかでしょ?」 海未「…真姫は……」
にこ「胸は人並みね、でも代わりにケツがゴリラ並みでしょ」
海未「なるほど」
真姫「」カチコーーーーン…
海未「で…貴方のその作り物の胸にも………霊圧がいっぱい詰まっているというワケですか………」
にこ「そういうことよ」
海未「にこ……そんなものが…貴方の欲しかったものなんですか…?」ハア…ハア…
にこ「……」
にこ「この状況でそのセリフは、負け惜しみに聞こえるわよ…」
海未「そんなものの為に貴方は、私達を――」 にこ「そんなもの!?」クワッ
海未「…!」
にこ「なんで!?どうして!?そんなものの為に!?」
にこ「うるさいうるさいうるさーい!!」
海未「…にこ……」
にこ「アンタらに何が分かるっていうのよ…!」
にこ「バスト74cmで、壁だ無乳だまな板だの煽られて」
にこ「その数字さえも3cmも盛ってるっていう私のこの惨めな気持ちが、アンタらに分かる!?」
海未「………………」
にこ「なんでもへったくれもない!!」
にこ「巨乳は私の憧れなのよ!」
にこ「一度でいいから私もこうやって、本物のおっぱいをぶら下げてみたかった……!」 にこ「その為になら、梨子の足の裏だって喜んで嘗めてやるわ…!」
海未「……………」
にこ「その為なら、アンタに凛……真姫や…花陽…だって」
にこ「平気で殺せるんだから…!」グッ…
海未「……………………」
海未「…………」
海未「わかりました」ス…
にこ「…?」
海未「貴方の本心が聞けてよかった」
にこ「あ…?」
海未「私の心は…………既に貴方を許しています」
にこ「許す…?」 にこ「神のような口を聞くんじゃないわよ!!」カッ
にこ「誰が許せなんて言った!?」
ヴォンッッッ
海未「!」
ガシイッ
凛「海未ちゃん!」
海未「うッ…」
にこ「さっきの威勢はどうしたのよ!!」
ギュウウウウ… 海未「く………が……っ…」
にこ「私を殺すんでしょ!殺しなさいよ!!」
ギュウウウウウウ
にこ「こんな私を花陽に見せていいって言うの!?」
ギュウウウウウウウウウ
海未「……………っ…」
にこ「なんとか言いなさいよ!!」
海未(…にこ……) 海未(私は理解しました)
海未(貴方は本当は世界が憎いのだと)
海未(自分を貧乳にした世界が憎いのだと)
海未(しょうがないことです)
海未(実数値71cmなどという殺人的なバストサイズに生まれれば、誰でもそうなるハズなのです)
海未(貴方がそれでも世界を愛そうなどと、聖者のような口を聞く人でなくて良かった)
海未(そういう貴方の飾らない心を、私は――)
海未(私達は尊敬していたのですから)
ギュウウウウウウウ…
にこ「…なんとか………言いなさいよ…………!」
海未「……………………」ダラリ… 海未(御免なさい凛)
海未(御免なさい花陽)
海未(御免なさい…………にこ)
ギュウウウウウウ…
海未(やっぱり私に………)
にこ「………っ」ギュウウウウ
海未(にこは……殺せな……)
シュンッッッッッ
海未「!」
グサアアッ
にこ「―――ッ!」 超速の“瞬歩”と同時に、一本の刀がにこの背中から胸を貫いた……。
「やっぱりにこちゃんは……前までのにこちゃんじゃない」
にこ「……アンタ…」
凛「胸が無いときのにこちゃんなら……この程度の一撃は躱してた…!」
海未「…………凛…」
凛「『月猫夜――参の舞』」
凛「『チャーシュー』」
ボタボタッ
にこ「は?」 ジュワアアアア
にこ「私のおっぱいがチャーシューになったァー!!」エエエエエ
海未「…よかったじゃないですか」ケホ…
にこ「!」
海未「これで何もかも元通りです」
海未「花陽にも会わせられますよ」モグモグ
にこ「いや、なんで食べてんのよ」
凛「まず〜い!」ペッ
にこ「残さず食べなさいッ!!」 矢澤にこ――『政宗』
帰刃:『増胸』
形状:巨乳化。
能力:乳内の霊圧が爆増したことで力が上がる。
備考:これは梨子に開発されたものでにこ本来の力ではない。 希「…………」ジト…
凛「不味くってもう食べられないよ〜〜〜!」エーン
にこ「気合で押し込みなさい!私の血と汗と涙が詰まってるんだから!」
海未「そう言われると余計に不味く感じます…」モグモグ
にこ「ぬわんでよッ」
ギャーギャー…
希「ふふふ」
希「やっぱりにこっちは、“そっち”の方が似合ってるやん」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
海未にこ凛「!」 にこが出てきたときと同じように空間が裂ける。
希「…遅かったね」
ドドドドドドドドドドドドド
海未「……!」
にこ「あいつは…!」
梨子「可愛い後輩との今生の別れだもの」
梨子「ちょっとぐらい大目に見てよ」
凛「桜内…梨子ちゃん…」
梨子「それよりこっちはどうなってるの?」
梨子「にこさんは…」 希「あの通り」
梨子「……」チラッ…
にこ「……………」ペッターン…
希「やっぱり自分は梨子ちゃんの下につくタマじゃないって」
梨子「…そ、残念だけど仕方ないわね」
梨子「私も好みのタイプではないし」
海未「希!!」
希「おっと」
希「なあに海未ちゃん、急に大きい声出さんどいてよ、ビックリするやん」 海未「いつから梨子と組んでたんですか」
梨子「最初からよ」
梨子「この一年、いやその前からずうっと……希ちゃん以外を仲間だと思ったことはないわ」
にこ「ハァ…?」
「どういう……ことですの?」ムクッ…
梨子「!」
ダイヤ「梨子さん……」ギロリ
梨子「どうも、ダイヤさん」ニコッ 梨子「流石ですね……今お話ができるAqoursのメンバーはダイヤさんだけみたい」
千歌「」カチコーーーン
曜「」カチコーーーン
果南「」カチコーーーン
鞠莉「」グッタリ
梨子「フフ…大層な暴れっぷりだったみたいだね、絵里さんは」
梨子「でも、曜ちゃんはちょっとダラしないなあ」
梨子「曜ちゃんの実力なら、絵里さんとも十分にやり合えるハズなのに……」
ダイヤ「どういうことですかと訊いているのですわ!!」
聖良「言っても無駄です、ダイヤさん」ムク…
梨子「わあ、聖良さん」
聖良「言葉が通じる顔じゃありません」
聖良「何があったのかは知りませんけど……梨子さんはここでバラしておいたほうがよさそうですよ」ス… 聖良「『雪天狂骨』!」シュンッッッッ
ダイヤ「お待ちください!聖良さん!」
聖良「アナタの指図を受ける義理はありませんね!」ブンッッ
カッ
聖良「!?」
パアアアンッ
希「おお、恐い恐い」
突如、希と梨子を光が包み――光は聖良の剣を弾いた。
希「間に合ったね」 ダイヤ「あれは――」
海未「縛道の七十七――『どんなときもずっと』」
ダイヤ「!」
海未「一手遅かったですね、聖良」
海未「どんな攻撃も、あの光の中には通りません。逆も然りですが」
聖良「…残念です」
海未「もうあとはいずこかに“瞬間移動”するのみです」
梨子「賢いダイヤさんはもう気づいているかもしれないけど…親切で教えますね」
梨子「一年生の三人は音の木で斬っておきました」
ダイヤ「…………っ」
梨子「急いだ方がいいですよ……いくらダイヤさんの『舞武天盾』でも」
梨子「死んでしまったものだけはブッブーできないんですからね…」 ドドドドドドド…
ダイヤ「地に堕ちましたわね……梨子さん」
梨子「おごるな黒澤」
梨子「最初から誰も天になど立っていない」
梨子「あなたも……善子ちゃんも……μ’sすらも」
にこ「…………」
梨子「だけどその耐え難い天の座の空白も終わる」
梨子「これからは――」
ぐにゃあ…
ダイヤ「…………!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
メノ^ノ。^リ「私が天に立つ」 にこ「なっ…」
海未「なんですかあの化け物は!?」
「…希………?」
希「!」
絵里「…どういう……」パチクリ…
希「…………えりち…」
絵里「…………」
希「ごめんな」
メノ^ノ。^リ「さようならμ’s、そしてAqours」
メノ^ノ。^リ「アナタ達の逝かせ合いは実に楽しい見世物だったわ」
シュインッ… 希と梨子は“瞬間移動”して、一同の前から消え去った………。
にこ「…で、どうする?」
にこ「一応、まだ戦争中なんだっけ?私ら」
ダイヤ「場合じゃないでしょう」
ダイヤ「状況が変わりました。変わりすぎましたわ…」
にこ「まあ?」
海未「ですね」
ダイヤ「取り急ぎ、私が皆さんの傷を治します。まずはルビィ達ですが…」
聖良「その後は?」
ダイヤ「その後は…………また戦争でしょうね」 梨子「…希ちゃんから見て、Aqoursのみんなはどうだった?」
希「いや〜〜〜」
希「みんな思ったより全然強いやん!」
梨子「そうでしょう……曜ちゃんとか」
希「逆も聞いていい?」
希「どうだった?ウチのμ’sは……」
梨子「…上位の四人の戦闘力は圧巻の一言ね」
梨子「帰刃を完全に使いこなしてることりさんにも驚いたわ」
梨子「花陽ちゃんも曲者だし、真姫ちゃんの霊圧は人間の領域を遥かに凌駕してる…」
希「ベタ褒めやね」ニシシ
梨子「ただ」
希「…………」
梨子「やっぱりいなかったわ………私に… “見合う”人は……」 にこ「わからない〜!?」
ルビィ「ピギッ!?」
にこ「二人がどこにいるのか、全くわからないって言うの!?」
ダイヤ「……ハイ」
曜「う〜ん、おかしいなあ…」ポリポリ
真姫「…絵里は?」
絵里「………ダメね」
絵里「霊圧を感じ取れない」
ことり「ことりのアンテナにもひっかからないなあ…」 絵里「どうしようもないわ」
絵里「結論として、二人の居場所は全く分からない」
穂乃果「え〜〜〜ッ!?」
果南「どうすんの?」
ダイヤ「どうしようもないと今言ったでしょう」
善子「そんな…」
ダイヤ「ただ希望的観測にはなりますが……時がくれば二人の方から接触してくると思います」
ダイヤ「その為に今回我々を衝突させたんでしょうし、そしてその為に今回我々にトドメを刺さなかったのですから」
千歌「いつ来るんです?」
千歌「その時は」
ダイヤ「……」
千歌「聞いてるんですけど」
曜「……」
ダイヤ「…それはわかりませんわ…」 かすみ「ちょっとちょっとちょっとォ!」
かすみ「なんなんですかアナタぁ!?」
・虹ヶ咲学園。
梨子「フフ……ここが噂の」キョロキョロ
梨子「よりどりみどりだわ……」
璃奈「敵襲…?」
彼方「道場破りだ〜…」
果林「面白いじゃない」
梨子「私の目的は戦いじゃないけど」
梨子「そっちの方が話が早いっていうなら、それも満更でもないわね」 エマ「あれ!」
エマ「この子ってもしかして――」
せつ菜「桜内梨子さん!Aqoursの桜内梨子さんです!!」
愛「Aqoursって…あのトップスクールアイドルのぉ!?」
しずく「そんな方がどういう理由で私たちのところに…」
梨子「単刀直入に言うわ」
梨子「私のレズ奴隷になりなさい」
果林「ハァ!?」
栞子「…言っている意味がわからないのですが」
かすみ「しお子おバカ!レズ奴隷っていうのはね…」コショコショ
栞子「…そうではありません」
しずく「かすみさん、メッ!」
梨子「もう一度だけ言うわ」
梨子「私のレズ奴隷になりなさい」 歩夢「嫌だ」
梨子「…………」
歩夢「―――って言ったら?」
梨子「……」ニヤリ
ズオオオオオッ
彼方「おぉ〜すご」
果林「ちょっ、何よこの霊圧〜〜」
せつ菜「みんな下がってください!!」バッ
せつ菜「会いたかったよー!『大鋤(だいすき)』!!」バン
梨子「…やっぱり満更ではないわね…」 「荒れそうだな…」
某所某学園。霊圧を読む数人の女。
「μ’sにAqours……それに虹ヶ咲まで加わりそうだ」
「大戦が起こるぞ……スクールアイドルの」
「結構なことじゃない」
「戦ってこそのスクールアイドルだものねえ」
「ただ……」
「……」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
「最高で最強の戦争(ライブ)にするには……役者が一組足りないわよね?」 千歌「―!」グルッ
・浦の星女学院。
曜「千歌ちゃん?」
千歌「…今……遠くで、梨子ちゃんの霊圧がしたような……」
曜「…千歌ちゃん……」
ハグウウッ
千歌「…曜ちゃん……」
曜「大丈夫…大丈夫だよ!」
曜「絶対戻ってくるからね!」
曜「梨子ちゃん……」グッ… 千歌「……ありがと」
曜「…練習、行こっか!」
千歌「……うん」
ザッ…
千歌(私は ついてゆけるだろうか)
梨子ちゃんのいない世界のスピードに
to be continued… 切りがいいので一旦ここまで
書きながらが思ったよりしんどかったので次スレはそれなりに書き溜めてから立てます
だいぶ間は空いちゃうと思いますが…
ここまで長々と付き合っていただきありがとうございました。 乙
後半Aqoursはあんまり活躍しなかったな
曜ちゃんはまだまだ力出しきれてなさそう
続きも楽しみに待ってます なんで海未が聖良の邪魔したんだ?瞬間移動したのも希梨だけだし意味わからん レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。