X



ルビィちゃんに男の兄弟がいた時にありがちなこと
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
垢版 |
2020/04/25(土) 19:10:44.19ID:dwpZ+beh
すごく懐いててかわいい
0610名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/27(金) 23:52:05.54ID:ChKt4wsA
梨子「(あの女の子、どこ行っちゃったの……? 急に病院から消えちゃうなんて……)」キョロキョロ

梨子「……?」

曜「」グスッ… グスッ…

梨子「あ、あのぉ……?」

 
善子「(この場所の筈だけど……既にコックピットは回収されてる……)」

善子「(きっと、『あの女』が手を回して)」

弟「あー! いたー!」

善子「ッ!」

弟「やっぱり、ここにいた! お姉ちゃん探してたんだよ!?」

善子「(! この子は……!)」
0612名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/27(金) 23:53:20.71ID:ChKt4wsA
果南「いやー! このロープウェイ、一度乗ってみたかったんだよねー!」

ルビィ「な、なんだかギシギシって音がしてるよぉ……落っこちちゃうかもぉ……」

花丸「大丈夫だよルビィちゃん。 はい、マルが手を繋いでてあげるずら」

果南「点検で動かすって聞いたから、お願いしてみたんだけど……鞠莉に感謝だね!」

花丸「その鞠莉さんって人は、どうして来ないずら?」

果南「……もういないの、日本に」

ルビィ「……」

果南「……だけどさ! 親御さんが、留学を渋ってたのを説得してくれたってので」
0613名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/27(金) 23:56:22.14ID:ChKt4wsA
鞠莉「そのお礼に、あのロープウェイを動かしてくれた……トーゼン、バンゼンの状態で……!」

ガードダイヤー『急にどうされましたか『鞠莉「だ、だって、今日は……」』お嬢様』

鞠莉「シャラップ!! ……よく考えたら、あの時から始まったんだもの」

ガードダイヤー『……』

鞠莉「マリーの……戦いは……」

 
果南「――で、ダイヤ……ルビィちゃんのお姉さんを誘ったんだけど、家の用事があるって」

ルビィ「お姉ちゃん……『興味があるなら、行って来たら』って……ルビィに」

花丸「それで、学校でその話を聞かせてもらったマルが、こうして乗せてもらえるなんて〜!」

ルビィ「ル、ルビィは……怖いから、いいって言ったのに……」

花丸「あっ……ごめんねルビィちゃん、マルに付き合わせちゃって」

花丸「けど、これもきっといい経験ずら。 だって明日はどうなるか、誰にも分からないもの」

花丸「昨日まで当たり前だったことが、急に無くなっちゃうかもしれないし」

果南「……」

果南「……あのさ、ルビィちゃん……ダイヤ最近、ルビィちゃんに向かって」

ガタンッ!!

「「「!?」」」
0614名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/27(金) 23:57:22.28ID:ChKt4wsA
ちか「よーちゃんのその『よーそろー』って、おもしろい!」

よう「そ、そう!? よーそろー!」

ちか「あははっ! おもしろい! おもしろーい!」

「「あははは……!」」

 
梨子「――それで、いつも一緒に遊んでいるその子の前では、ヨーソローって……」

曜「うん……けどね、『言ったり言わなかったりするくらいならもういいのだー!!』」

曜「『よーちゃんはチカのこと、いつまでも子供の頃のままだと思ってるのだー!!』って……」

梨子「(どれくらい言ってたんだろう……)」

梨子「……で、その子とケンカしちゃって、それで」

曜「『もうよーちゃんなんか幼なじみじゃないのだ!! 中学からの友人なのだ!!』」

曜「――って……!」グスッグスッ…!

梨子「(そんなに辛いことなんだ……)」
0615名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/27(金) 23:58:45.36ID:ChKt4wsA
本ボンバー『見てルビィちゃん、きれいな貝殻が落ちてるよ』

トライボンバヘッド『ほんとだ、キラキラしてて、とってもきれい』

本ボンバー『あっ、ルビィちゃんが身に付けたら、似合うかも……、はいっ』

トライボンバヘッド『……わぁっ、ありがとう♪』

本ボンバー『えへへ……♪』

 
弟「お姉ちゃん、毎日お見舞いに来てたんだよ! それなのに、あいさつもしないで……」

善子「(百合者特急隊を応援していた子供……なるほど、あの病院にいた子の弟と……)」

弟「ねえ、お礼くらい言ってあげてよ……!」

善子「……一つだけ聞かせなさい。 あなた、百合者特急隊は好き……?」

弟「好きだよ!! それが!? 今なんの関係も」

善子「」ギリッ…!

善子「……あなたも……騙されているのね……!」

弟「!?」
0616名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 00:01:08.83ID:7kEqtr1N
果南「大丈夫!? 二人ともケガしてない?」

ルビィ「どうしよう……どうしよう……!」

花丸「だ、大丈夫だからね、ルビィちゃん……」

果南「なんで急に止まっちゃうんだろー!? ねー!! だーれーかー!!」

花丸「!! こ、このロープウェイで、この状況……まさか、あの伝説の!?」

ルビィ「……どうしたの、花丸ちゃんっ……」

花丸「うん! 凄く昔、この沼津で所謂ドッキリを仕掛けられた、伝説のアイドルが居たの!」

ルビィ「伝説のアイドル……?」

果南「あ、旗がある! お〜い! だ〜れ〜か〜」ブンブンブン…

花丸「そう、歌唱力が自慢の女の人といい感じだったのにかなりのゴタゴタの末に別れたり
本業のアイドルそっちのけで自分の趣味の世界にのめり込む、好きな人は大好きなんだけど
大多数の人々にとっては憎しみの対象となってしまった伝説のアイドルずら!」

ルビィ「あ〜……それ……ルビィも、聞いたことあるかも……」

果南「お〜いおあ、あれ? 旗取れて落っこっちゃったぁ?!」

ルビィ「なんだろう、ニックネームあったよね…………あっ、マッツ?!」

花丸「あーそうそうマッツ! マッツ! マ・ッ・ツずら!」

果南「マ・ッ・○でぇ〜〜っす!!」

「「わああああ!?」」

果南「松浦、おじいが取っといてた昔の番組とか見てるんだからね!?」

果南「そんな話される為に連れて来たんじゃないからねっ!?」

ルビィ「(なんで果南ちゃん……)」

花丸「(自分のこと松浦呼び……?)」

果南「あーもー!! ねえ誰かー!!」
0617名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 00:02:31.56ID:7kEqtr1N
トライボンバヘッド『――あはははは……! 懐かしいね、覚えてるよ』

本ボンバー『うん、懐かしいずら〜♪』

トライボンバヘッド『……忘れられるわけ、ないもん……』

本ボンバー『……ルビィちゃん……』

カナン『お! 二人ともー!! どうしたのーこんなところでー!?』

 
果南「大丈夫だよ? すぐに助けが来るから……!」

花丸「怖がらないで、マルが付いてるからねルビィちゃん……!」

ルビィ「…………ねえ、なにか……へんな音が」

 
カッ――

 
つづく
0619名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 23:51:04.17ID:rQV85pfP
ダイヤ「……」サラサラ…

 
○月×日

果南さんからのお誘いを、家の用事があるからと断ってしまった。

自分でも嘘が下手だと思う。

 
ダイヤ「……はぁ」

 
本当は今、果南さんに会うのが怖いのに。

会えば自分が何を言い出すか、分からなくて怖いだけなのに。

 
ダイヤ「……」スッ

 
『はい、おねえちゃん! これ、がっこうでつくったの!』

『まあ、私に? これは……花瓶かしら』

『えへへへ……』

『嬉しいわ、ありがとうルビィ――』

 
ダイヤ「……」

 
『片付けて……それ、見たくない』

 
ダイヤ「――!! ……、あっ!?」

 
ガシャーン…

 
ダイヤ「っ……!」

ダイヤ「……」

 
ダイヤ「…………ごめんね……ルビィ……!」
0620名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 23:52:20.41ID:rQV85pfP
ガードダイヤー『――……巨大ロボットの、汎用ビームライフルの閃光』

ガードダイヤー『それがロープウェイの滑車を溶かし、三人を乗せたゴンドラは……」

鞠莉「……」

ガードダイヤー『未だ犯人は不明……そして巨大ロボットによる犯罪は、後を絶たない』

鞠莉「だから私は……戦うと決めたの」

鞠莉「小原コンツェルンと……百合者特急隊の力で……!!」

 
曜「へー! それで梨子ちゃん、東京から来たんだ?」

梨子「うん。 ニューマーズシティなら、もっとピアノの練習が出来るかもって」

曜「こっちで友達もできて、よかったねっ」

梨子「(友達というより、恩人さんだけど……)……うんっ」

曜「で、その友達の為に、曲を作ってあげたんだ」

梨子「まだ、秘密なんだけど……少しでも、お礼がしたかったから」

曜「『嵐の英雄(ヒーロー)』、かぁ――」
0622名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 23:54:03.19ID:rQV85pfP
鞠莉「ごめんなさい、ダイヤ……」

ダイヤ「百合者特急隊……本気なんですね……」

鞠莉「……」コクッ…

ダイヤ「成功する確率は、低いと聞きます……」

鞠莉「……あなたの妹……ルビィのことも、救ってみせる」

ダイヤ「……実験台は、多い方が良さそうですね」

鞠莉「……?」

ダイヤ「あの子だけ生まれ変わっても……寂しがるでしょうし」スチャッ…

鞠莉「、ダイヤ……?」

ダイヤ「手間を増やして申し訳ありません、鞠莉さん」

鞠莉「――! ダイヤッ――」

 
ダイヤ「――――私のことも、どうか……――」
0623名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 23:55:16.39ID:rQV85pfP
鞠莉「で! 妹の後を追っちゃって、ついでに改造されたのがガードダイヤーよネ〜♡」

ガードダイヤー『ついでなどと言わないで下さいましっ!! 私が一体どんな思いでっ!!』

鞠莉「…………本当にありがとう、ガードダイヤー……いいえ、ダイヤ」

ガードダイヤー『……! な、何ですかっ、急に改まって……』

鞠莉「フフーンッ♪ 実はそんなダイヤの為に、今日はサプライズがあるの〜ッ!」ジャーン♪

ガードダイヤー『! これは……』

 
カナン『そっか〜、昔の話、してたんだ〜……』

トライボンバヘッド『うんっ』

本ボンバー『ずら〜』

カナン『えっと……二人とも、ごめ』

本ボンバー『もう言いっこなしだよ、カナンちゃん』

トライボンバヘッド『うん、今こうして、みんなでまた話せるんだし』

トライボンバヘッド『戦ったりするのは……まだちょっと怖いけど……』

本ボンバー『その為のバトルボンバヘッドずら、ルビィちゃん♪』

カナン『そっか……いいなあ、そういうの』

カナン『……なんか私、最近、二人のことが羨ましいや』

『『え……?』』
0624名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 23:56:24.77ID:rQV85pfP
善子「そうよ! ニューマーズシティの守護神を気取る、百合者特急隊の正体はね!」

 
カナン『もっと、鞠莉とさ……ちゃんと話した方がいいんじゃないかって』

トライボンバヘッド『わぁ……! カナンちゃんそれ、いいと思うっ!』

本ボンバー『なんでも素直が一番ずら、カナンちゃんっ』

カナン『えへへ……そっかな……!』

 
善子「アンタの姉と同い年くらいの人間を、列車紛いのブリキ人形に押し込めた」

 
カナン『あ、トライボンバヘッドのその貝殻、可愛いねー♪』

本ボンバー『ふふっ、マルが選んであげたんだよー♡』

トライボンバヘッド『カナンちゃんに似合うのは……これかな?』

 
善子「悪趣味などこぞの異常者の、醜悪なエゴを満たす為の私兵に過ぎないのよっ!!」

弟「……」

善子「……」ハァ… ハァ…

弟「お姉さん……」

善子「……何よ」

弟「何バカなこと言ってるのさ!! お前頭おかしいんだろ!?」

善子「おかしくないってばぁ〜!! あとお前って言ったわよね!? お前って〜!!」

?「――フフッ♪ 小さい子供相手に苦戦しているのね、堕天使ヨハネ」

善子「! アンタは……」

弟「? わぁっ!!」
0625名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/28(土) 23:58:32.24ID:rQV85pfP
ガードダイヤー『これは……設計図……?』

鞠莉「そう! 激しさを増す戦いに備え、あなたの超AIに合わせて最適化する予定の!」

鞠莉「百合者特急隊・新メンバー……その名も『ドリル特急』デース!!」

ガードダイヤー『ドリル特急……新、メンバー……』

鞠莉「フッフッフ……! ダイヤ、ガードダイヤーの足のドリルは飾りじゃない」

鞠莉「その稼働データは立派に反映され、より強力なボディとしてこの子が完成するの!」

ガードダイヤー『私の……稼働データ……強力な、ボディ……』

鞠莉「五体の特殊車両でレスキューも強化! 更にマリーが操縦する巨大ロボットにも合体!」

鞠莉「パワーだってマリトカナンと同じ……ううん、それ以上のグレートなロボットデース!」

ガードダイヤー『っ……!』

鞠莉「名前は……そうね、『マリトダイヤー』なんて素敵じゃ」

ガンッ!!!!

鞠莉「!!」ビクッ

ガードダイヤー『――ッ!!』

ガンッ!!!! ガンッ!!!! ガンッ!!!!

鞠莉「ちょっとやめて!! やめてよ、ダイヤっ!? どうしたのっ!?」
0626名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 00:00:34.05ID:2ADF1OFa
ガードダイヤー『……』

ガードダイヤー『……お見苦しいところをお見せました、申し訳ありません鞠莉さん』

ガードダイヤー『貴女にとって百合者特急隊は道具です。 命令であれば、全て従います……』

鞠莉「!! 違うわ!! 私は本当に、お礼がしたくて」

ガードダイヤー『でも私は!! この壁を殴るだけで拉げる腕が、救助者を優しく包める腕が』

ガードダイヤー『人間だった頃のように、日記も付けられるこの腕が……』

ガードダイヤー『……貴女のくれた腕が大好きだったんです……鞠莉さんっ……!』

鞠莉「ッ――!」

『――……お姉ちゃんっ! また巨大ロボットが……!』

ガードダイヤー『……通信の通りです。 私は先に出動します……』ダッ

鞠莉「……」

 
鞠莉「」ガクッ…

 
鞠莉「ごめん…………ごめん、なさい……ダイヤ……ッ」
0627名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 00:01:30.89ID:2ADF1OFa
梨子「ま、また巨大ロボット……!」

曜「(……! 千歌ちゃんだ……!)」

曜「ゴメン、私行かないと! 梨子ちゃんもここから早く逃げて!」

梨子「ちょ、ちょっと!?」

 
弟「は、離してぇっ……」

?「さっきの演説は何? 自分の役目を忘れるなんて、素人にしか見えないわね」

善子「……くっ!」

?「!?」

弟「お……お前……助けてくれたの……?」

善子「お前じゃないっ……これがお礼よ、姉の代わりに受け取っといて」

?「……修理は終わっているから、後はご自由に――」

弟「……! 消えちゃった……」

善子「……、じゃあね――」

弟「あっ! ……あのお姉さん、まで……」
0628名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 00:02:46.31ID:2ADF1OFa
千歌「……」ムカムカ…!

 
「ねえねえ! 他の曲も聴いてみていい?」ピッ ピッ

「ちょっと待って、確かこれが……」

「「あははは……!」」

 
千歌「よーちゃんの奴……どこ行ったかと思ったら、どこかの美人さんとイチャイチャと……」

千歌「アッタマきたのだー! こんな街二人ごとまとめて、ぶっこわしてやるのだー!」

 
ガードダイヤー『お待たせしました!!』

カナン『あれっ? 鞠莉はー?』

ガードダイヤー『……』

バトルボンバヘッド『! お姉ちゃん、その腕……!』
バトルボンバヘッド『ボロボロで……痛そうずら……』

ガードダイヤー『何でもありません!! それよりも今は!!』

 
千歌「出たななのだ百合者特急隊ー!!」

ガードダイヤー『ダイヤーデトネイター!!』

バトルボンバヘッド『『バトルバースト!!』』

千歌「負けないのだー!! よーちゃんとあのどこかで見た美人さんごと……ご、と……」

 
「み、皆さん落ち着いて……きゃっ!?」ドンッ

「ち、千歌ちゃんっ!?」

「ひ、人が落ちちゃったのだぁ!?」

 
千歌「あーっ!! あの美人さんってまさかあの時」

カナン『カナンショット!』バキュンバキュン
0629名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 00:03:17.91ID:2ADF1OFa
            . -‐ニ ̄ニ‐- .
       _/           \_
 =二 ̄ /               ',  ̄二=
     ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ;         `. 、 .尢r、――――――
      /\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
       ``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
0630名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 00:04:24.00ID:2ADF1OFa
曜「!! 千歌ちゃん!! 千歌ちゃーーんっ!!!!」

 
千歌「」キュー…

千歌「う、ぅう〜ん……毎回毎回、よく脱出できるのだぁ〜……」

千歌「よっ、と……ここは……っ! っ痛たたたぁ……」

千歌「……」

 
「今日からチカは、怪盗みかんキャットなのだー! ビッグになってやるのだー!」

「じゃあ私は、秘書ヨーソローでありますー! ヨーソロー!」

「「あははは……!」」

 
千歌「…………何で、いつも駄目なんだろう……」

?「それは、今の貴女が自身の適性を見誤っているからです」

千歌「!?」

?「私が保証します。 貴女には、『リーダー』の適性がある――」
0631名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 00:05:21.28ID:2ADF1OFa
「お嬢様のご指示通り、現場からご友人と同行者二名を回収・保管いたしましたが……」

鞠莉「いいから早く進めて!!」

「人間と同じように思考・成長する人工知能『超AI』への生前の記憶の移植……」
「現在の技術では、列車数両程にも及ぶ設備が必要で……」

鞠莉「それで出来るのならやって頂戴!!」

「ですが、それだけの巨大ロボットの維持費、また運用については……」
「今までの生活圏に戻すことは、不可能に近く……」
「頻発する巨大ロボット犯罪への対抗策という名目なら……」
「火星開拓用の都市計画を流用すれば……」

鞠莉「必要なことは全部やって!!」

鞠莉「全部、全部やって!!」

鞠莉「後は私が、なんとかするからッ!!」

鞠莉「どんなことがあっても、絶対に!! なんとかするからッ!!!!」

 
つづく
0634名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 23:38:16.67ID:qSbn2NLP
鞠莉「コイツが……全てを裏で操っていた、真の黒幕……!」

真の黒幕「そう、私こそが真の黒幕。 そして小原 鞠莉、お前の最後の敵だ」

マリトカナン『気を付けて、鞠莉!!』

マリトダイヤー『気を引き締めて下さい、鞠莉さん!!』

真の黒幕「死ね、小原 鞠莉!! グレートマリトカナンと共にッ!!」

鞠莉「グレートマリトカナンじゃなくてマリートダイヤカナンデース! 間違えないでッ!」

 
「『『わああああああ!!!!!!』』」
0635名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 23:38:51.76ID:qSbn2NLP
鞠莉「ッ、くっ……!!」

マリトダイヤー『私たちでは……』

マリトカナン『勝てない、の……』

真の黒幕「どうやらここまでのようだな……!! すぐに楽にしてやる!!」

 
『『ちょっと待ったー!!』』

 
真の黒幕「むっ!?」

マリトマルビィー『間に合ってよかった、お姉ちゃん!!』

マリトマルビィー『バトルランチャーの未来の姿、パーフェクトキャノンの到着ずら!!』

マリトダイヤー『バトルボンバヘッド……貴女たちも新しいボディを!!』
0636名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 23:39:28.89ID:qSbn2NLP
真の黒幕「そんなモノが増えたところで……!!」

鞠莉「駄目……エネルギーが足りない……!!」

真の黒幕「貴様たちの運命は……変えられん!!」

 
「「それなら、奪ってみせるっ!!」」

 
真の黒幕「むっ!?」

善子「堕天龍を接続……エネルギーをアンタに託すわ、マリー!!」

梨子「鞠莉さん、お願い……勝って!!」

鞠莉「堕天使ヨハネにリリー……これならっ!!」
0637名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 23:40:42.96ID:qSbn2NLP
真の黒幕「させるかっ!!」

鞠莉「!! 右肩……マリーウイングが!!」

真の黒幕「正義など負ける……それが世の常!!」

 
「「だったら悪が、力を貸すのだっ!!」」

 
真の黒幕「むっ!?」

千歌「ブラックカナンちゃんのこと……約束通り直したよ、カナンちゃん!!」

曜「勝利に向かって、全速前進ヨーソローであります!!」

マリトカナン『ありがとう、千歌……曜……!!』
0638名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 23:41:21.56ID:qSbn2NLP
真の黒幕「馬鹿な……馬鹿な、馬鹿な!!」

鞠莉「これが百合者特急隊の……いいえ!! 私たちの最終連結合体!!!!」

 
『『『『「「「「グレートダイヤカナン・パーフェクトナインモード!!!!!!!!」」」」』』』』

鞠莉「モード!」

 
鞠莉「……」

 
鞠莉「…………え?」
0639名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 23:42:07.68ID:qSbn2NLP
『『『『「「「「今までありがとう!! いくよ、みんな!!!!!!!!」」」」』』』』

 
鞠莉「え? え?」

 
『『『『わああああああああ!!!!!!!!』』』』

「「「「わああああああああ!!!!!!!!」」」」

 
鞠莉「待って――みんな、待って――――!!」

 
鞠莉「!!」
0640名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/11/29(日) 23:42:32.94ID:qSbn2NLP
鞠莉「」ハァ… ハァ… ハァ…

 
鞠莉「夢……」

 
鞠莉「…………夢だったら……全部、夢だったら……ッ!」グスッ…
0643名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:33:48.50ID:iob0YNvZ
鞠莉「(疲れてるのね、あんな夢見ちゃうなんて……思わず泣いちゃうなんて……)」

鞠莉「(駄目よマリー、弱気になっちゃ! マリーはヒーロー……ヒーローなの……!)」

鞠莉「ハーイ百合者特急隊のみんなー♡ 今日も一日――」

 
パーン☆ パーン☆ パーン☆

 
鞠莉「!?」

鞠莉「ちょっ、何これ、クラッカー……?」

 
『『『鞠莉さん(ちゃん)』』』

『『『いつもありがとう!!!』』』

 
鞠莉「え!? え!?」
 
鞠莉「これ、マリーの好きなケーキに、飾り付けまで……? えっ? えっ……?」

ガードダイヤー『お……『……お見苦しいところをお見せました』……』

鞠莉「? ? え……えっと……?」
0644名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:35:06.21ID:iob0YNvZ
ガードダイヤー『、……何ですか、その目はっ!? いつものように笑ってくださいな!?』

ガードダイヤー『『シリアスぶって噛んじゃって〜♪』とでも何とでも、笑ってください!!』

ガードダイヤー『でないと私は……私は……!』

鞠莉「……」

トライボンバヘッド『たぶん、お姉ちゃん……カナンさんの代わりみたいで嫌だったんだと思う』

トライボンバヘッド『もっとカナンちゃんと向き合って、自分のところへ逃げないで』

トライボンバヘッド『でも、お姉ちゃんのことも忘れないでほしいって……思ってたから』

ガードダイヤー『もう、生意気言わないの……』

トライボンバヘッド『えへへ……ごめんなさい』

鞠莉「……」

トライボンバヘッド『鞠莉ちゃん、お姉ちゃんや果南ちゃんや花丸ちゃん』

トライボンバヘッド『それからルビ……私のことも生き返らせてくれて、ありがとう!』

トライボンバヘッド『もっとみんなに、幸せを運ぶ百合者特急隊になれるように、頑張るね♡』

本ボンバー『マルだって同じ気持ちだよ、鞠莉ちゃん!』

本ボンバー『無理言って乗せてもらったロープウェイで馬鹿話していたら落ちて死の淵を
彷徨っていたのを列車大の巨大ロボットに改造されて命拾いしたから、その恩人と一緒に
恩人が用意してくれた箱庭で次々と現れる悪人の巨大ロボットと戦う毎日を送ってるー、
なんて誰にも言えないけど……』

トライボンバヘッド『花丸ちゃああああん!!!?』

ガードダイヤー『は〜な〜ま〜る〜さ〜ん!!!?』

本ボンバー『……けど! こんなの滅多にない、誰も送ったことのない人生だもの!」

本ボンバー『これもマルの運命だと思って、全力で生きてみたいずら!』

鞠莉「……」

 
パシーン

鞠莉「」ヒリヒリ

ガードダイヤー『!?』
0645名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:36:14.62ID:iob0YNvZ
パシーン

鞠莉「……」ヒリヒリ

トライボンバヘッド『ま、鞠莉ちゃんっ!?』

パシーン
パシーン
パシーン

鞠莉「……!」ヒリヒリ

本ボンバー『どうしたの?! 何で自分で自分を叩くずらぁ?!』

鞠莉「……」ポロ… ポロ…

鞠莉「…………夢じゃない……夢じゃ、ない……っ!」ヒグッ… ヒグッ…

ガードダイヤー『……鞠莉さんっ』

トライボンバヘッド『……鞠莉ちゃんっ』

本ボンバー『……鞠莉ちゃんっ』

鞠莉「――もうッ! クラッカーの中身散らばったじゃないの〜! 掃除よ掃除ー!」

『『『はーい♪』』』

鞠莉「……嬉しかった…………ありがとう、みんな……ッ!」

鞠莉「……ッ、あれ? そうよっ、カナンは? カナンはどこ行ったの!?」

鞠莉「真ッ先に謝るべきなのもお礼を言うべきなのも、アンチクショウでしょうにィ〜!!」

ガードダイヤー『……まあ、貴女の仰る通りのアンチクショウですから』

トライボンバヘッド『照れちゃって、『やっぱり、パトロール行ってくる〜!』って……』

本ボンバー『でもきっと、今ごろファンサービス中ずら♪』

鞠莉「ファンサービス……? ……! ああ……!」
0646名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:36:58.09ID:iob0YNvZ
弟「ねぇねぇカナン、いつマリトカナンに合体するのー?」

カナン『え〜……そうだなぁ……』

弟「合体したら、もっともっと強くてカッコよくなるんでしょ? 見てみたいな〜!」

カナン『ねえ……カッコいいって、なんだろうね』

弟「?」

カナン『今の私は……ちっともカッコよくないもの』

弟「??」

カナン『……大切な人が出来たら、きっと分かると思うよ』
0647名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:38:22.04ID:iob0YNvZ
千歌「そうなの? 大切な曲が入ったプレイヤーが……」

梨子「ええ……この前会った女の子が、持って行ったまま……」

千歌「(よーちゃんめ……まるでドロボウなのだ……!)」

千歌「大丈夫! 私が見つけて、ちゃんと返してあげるからっ」

梨子「あの、そこまでしなくても……初対面の人に、ご馳走までしていただいて……」

千歌「あーいいのいいのー大丈夫ー!! ……お詫びみたいなものだから……」

梨子「え?」

千歌「何でもないのー! こっちの話ー! あは、あははは……!」

梨子「……ウフフッ」

善子「……ちょっと」

梨子「!! あなたは……!!」

千歌「おうおうおーう!! チカの美人さんに何を」

善子「――!」ギロッ…!

千歌「(――!! この目……住む世界が違うのだ、まるで――)」

 
?「この新型で、あなたの適性はより引き出されるはず――」キッ…!

 
梨子「どこへ行ってたの!? 心配したんだからっ!」

千歌「……、へ……?」

善子「……場所を変えるわ、来て」

千歌「も、もしかして……お知り合い……?」

梨子「ごめんなさい、失礼します……ごちそうさまでしたっ」

千歌「……」

 
千歌「な……な……な……」

 
千歌「なんか分からないけど凄く惨めな気分にされたのだあああああ!!!!」
0648名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:40:04.34ID:iob0YNvZ
梨子「……弟を、助けてくれたって聞きました。 ありがとうございます」

善子「……」

梨子「けど……百合者特急隊と戦った堕天使ヨハネって、呼ばれてたって……」

善子「……それだけ?」

梨子「え……?」

善子「まあいいわ、……あの車のキーを持っているなら出しなさい」スチャッ

梨子「――!!」

善子「警告は一度きり、下手な真似をすれば撃つわ」

梨子「……」サッ…

善子「ふんっ……」

梨子「……戦うんですか、百合者特急隊と……」

善子「……」
0649名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:44:15.18ID:iob0YNvZ
千歌「憂さ晴らしなのだー!! チカはリーダーなのに馬鹿にしてー!!」

カナン『チェンジ!』

千歌「わーはははー! 丁度いい相手なのだー!!」

カナン『カナンショット!』バキュンバキュン

千歌「……ふーん?」

カナン『カナンショットが効かない!? ……うわあっ!!』

千歌「この前の人にもらったこの新型なら、カナンちゃんも敵じゃないのだー!!」

カナン『っ! しまった!』

千歌「ふふーん、こうしてるとお人形さんみたいなのだ……っと!!」

カナン『あああああっ!!』

千歌「おっと……力を入れすぎると潰しちゃうのだ……新型だからっ!」

カナン『ぐうっ……! ふざけない、でっ……』

千歌「んー?!」

カナン『あああああっ!!』

千歌「今まで散々手こずらせてくれたカナンちゃんさえ、この有り様……! ふんっ!!」

カナン『あああああっ!!』

千歌「ほーらカナンちゃーん? ちょっと緩めたから逃げられるかもー? ほらほらー」

カナン『、く……!』

千歌「はい時間切れー♪ ぎゅー♪」

カナン『あああああっ!!』
0650名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:45:16.55ID:iob0YNvZ
千歌「ねーねー、ごめんなさいしてよー、ごめんなさいー?」

カナン『っ……、誰、が……』

千歌「んー?」

カナン『あああああっ!!』

千歌「ごめんなさいだよー? どうしたのー?」

カナン『あああああっ!!』

千歌「弱っちくて〜ごめんなさい〜、はー?」

カナン『あああああっ!!』

千歌「新型にー、勝てなくてー、ご・め・ん・な・さ・い、はー?」

カナン『あああああっ!!』

 
カナン『(ごめん……鞠莉……、私……勝て、ない……)』

鞠莉「カナァァァンっ!!」
0651名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:47:05.87ID:iob0YNvZ
『『『たあああっ!!!』』』

千歌「うわぁ!?」

カナン『』グラッ…

ガードダイヤー『っと……! しっかりして! カナンさん!!』

バトルボンバヘッド『酷いずら……』
バトルボンバヘッド『カナンちゃんが、ここまで……』

カナン『……! 鞠……莉……』

鞠莉「後退しなさいカナン! これは命令よ!」

カナン『いやだ……合体、する……!』

鞠莉「!? ……そんな姿で何言ってるの!! いいから下がって!!」

カナン『あの子と……本ボンバーやトライボンバヘッドとも、約束して……』

鞠莉「何それ!? それもファンサービスのつもり!? 二人と約束したからって何っ!?」

バトルボンバヘッド『ええええっ!?』
バトルボンバヘッド『こ、ここで巻き込まないでほしいずら〜!!』

ガードダイヤー『貴方たち! 秘匿回線とはいえ、あまり大声は……!』

「『ダイヤは黙ってて!!』」

ガードダイヤー『黙っててとは何ですか黙っててとは!!!!』

バトルボンバヘッド『お姉ちゃん、ダメだよ〜!』
バトルボンバヘッド『巻き込まれちゃうずら〜!』
0652名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:48:56.48ID:iob0YNvZ
鞠莉「どうしてそんな意地張ってばかりなのッ! いつもは合体なんかしないクセに!」

カナン『だから……! 合体するって言ってるんじゃん! この前だって!』

鞠莉「この前ェ!? ロコモライザー点検中だったんだから仕方ないでしょう!」

鞠莉「それとも何!? 無視されたマリーからの何十回とこの前の一回が同じなの!?」

鞠莉「そもそも何よ!! なんであの日ロープウェイなんか乗っちゃったの!!」

鞠莉「ロープウェイ乗りたくてマリーのこと留学させたってこと!?」

カナン『そんなわけないでしょ馬鹿じゃないの!?』

カナン『鞠莉が乗ってみたいって言ってたから、写真を撮って送ろうと思って!!』

パシーン

カナン『……!』ヒリヒリ

鞠莉「そんなことで……そんなことでっ、私は……今まで……!」

カナン『……! そんなことって何さぁ!!』

鞠莉「そんなことでしょう!? どうしてそうやっていつも子供扱いしてっ!!」

鞠莉「って言うか馬鹿ってなによ!! 馬鹿はどっちなのよッ!?」

 
ガードダイヤー『ああ……溜め込んだ怒りの余り、どんどん話が脱線して……』
0653名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:50:36.79ID:iob0YNvZ
カナン『馬鹿は馬鹿でしょうが!! だったら何これ!? 何で私、新幹線なの!?』

カナン『新幹線乗りたかったの!? 馬鹿みたいでしょそっちの方が!!』

鞠莉「〜〜!!」

パシーン

カナン『……!!』ヒリヒリ

鞠莉「……仕方ないでしょうっ!! それしか方法が無かったの!!」

鞠莉「助けたかったわよ!! 昔の姿で!! 人間の姿で!!」

鞠莉「何でっ……そんなっ……マリーが全部、押し付けているみたいにぃっ!」

カナン『全部押し付けているなんて言ってないよね!? 私がいつ言ったのさ!?』

パシーン
パシーン
パシーン

カナン『……!!!』ヒリヒリ

鞠莉「今言ってたでしょう!! 言ってるようなものでしょう!!」

鞠莉「何よ!! 他のみんなはごめんって!! ありがとうって!! 言ってくれるのに!!」

鞠莉「少しはそういうの……言ってくれたって、いいじゃないッ!!」

バトルボンバヘッド『は、話し合いじゃないよこれぇ……!』
バトルボンバヘッド『果し合いになっちゃってるずら……!』

 
千歌「仲間割れとはチャンスなのだー!! リーダーが引導を渡してやる」

ガードダイヤー『喧しいッ!! ダイヤーライフル!!』

千歌「のだぁー?!」
0654名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:51:31.41ID:iob0YNvZ
梨子「あなたの、その目……私が知っている人と同じなの……」

梨子「正義とか、悪とか、ヒーローとか……すごく、すごく大きな言葉を使っているけど」

梨子「本当はもっと、もっと小さな幸せが欲しくて、守りたくて、戦っている人」

梨子「あなたもきっと……その人みたいに」

善子「――ッ!!」

 
???「どうして……ここでおみせをしているの……?」

??「……おうちから、とおいところだから」

???「おうち……いやなの?」

??「……うん」

???「……」

??「……ごめんなさい、あなたはおうちにかえりたいのに……」

 
善子「……だったら教えてあげる、この街の真実を……!」
0655名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:52:47.81ID:iob0YNvZ
カナン『何!? 何なの、そのごめんって!? ありがとうって!?』

鞠莉「少しはお礼くらい言ってもって言ってるだけでしょう! す・こ・し・はって!」

鞠莉「カナンが壊した街、一体誰が元通りにしてると思う!?」

ガードダイヤー『(はい)』

バトルボンバヘッド『『(はーい)』』

カナン『私だって……私だって! 鞠莉にケガとかしてほしくなかったから!』

鞠莉「じゃあいつもマリーの側にいるって言うの!? 24時間365日何時でも何処でも!?」

カナン『いるよ!! いればいいんでしょ!?』

鞠莉「ウソばっかり!! 今朝だって逃げたくせにっ!」

カナン『逃げてないもん!!』

ガードダイヤー『(逃げてたでしょう……)』

バトルボンバヘッド『『(逃げてたよね……)』』
0656名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:53:50.52ID:iob0YNvZ
カナン『じゃあいいよ!! いつも壊してごめんなさい勝手に動いてごめんなさいはい謝った!!』

カナン『けどお礼ってどういうこと!? 生き返らせてやったから感謝しろってこと!?』

鞠莉「ッ!?」

バトルボンバヘッド『『!!』』

ガードダイヤー『、カナンさん――!!』

鞠莉「――!!」ブンッ…

カナン『くううっ……!!』

鞠莉「ッ!?」

バトルボンバヘッド『! 鞠莉ちゃんのビンタ……』
バトルボンバヘッド『受け止められちゃったずらぁ!?』

カナン『っ、……あああああっ!!』

ガードダイヤー『な……投げ飛ばしたっ!?』

 
千歌「百合者特急隊ー!! このリーダーを無視するとはいい度胸な」

バトルボンバヘッド『『ちょっと待っててぇ!! バトルランチャー!!』』

千歌「のだぁー?!」
0657名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:55:04.92ID:iob0YNvZ
鞠莉「……ッ! このォ……」

カナン『私は本当は、マリーに戦ってなんかほしくないんだからっ!!』

カナン『私たちのことだってそう!! 死んじゃったものは仕方ないじゃない!!』

カナン『どうしてわざわざ生き返らせて、巨大ロボットと戦って、オハラの仕事までして』

カナン『色んなことで悩んで苦しんでまで、いつまでもずっと私たちといるの!?』

カナン『いっそ忘れちゃえば!! 全部忘れちゃった方が、マリーは幸せなんじゃな』

鞠莉「ふッざけんじゃないわよこの大バカタレがあああああ!!!!」

カナン『痛だあああああ!!!?』

バトルボンバヘッド『ビンタどころじゃないよぉおお?!』
バトルボンバヘッド『飛行機の先端から突き刺さっていったずらぁああ?!』

ガードダイヤー『ドリルが付いていたら……危なかったですわね……』
0658名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:56:20.21ID:iob0YNvZ
鞠莉「生き返らせちゃったんだからしょうがないじゃない!!!!」

鞠莉「生き返らせたかったんだからしょうがないじゃない!!!!」

鞠莉「生き返らせたからには全部やるって決めたんだから!!!!」

鞠莉「どんなに辛くても苦してもやるって決めたんだから!!!!」

カナン『じゃあ何……!? 私は何でもかんでも、マリーの言う通りにしろって言うの!?』

カナン『『はいお嬢様、合体します!』とでも!? 『お嬢様と戦えて幸福です!』とでも!?』

鞠莉「カナンがマリーのこと、お嬢様なんて呼んだことないでしょう!!」

カナン『ものの例えで言ってるの! 何、お嬢様って呼んでほしかった!?』

鞠莉「馬鹿じゃないの!? そんな風に思ってたの? 命令通り動くロボットが欲しいだけって!」

鞠莉「チヤホヤチヤホヤ歯の浮いた言葉で褒め称えて来る便利な道具が欲しかったって!」

カナン『そんな事言ってないでしょ! っていうか何さ道具って! 私たちのこと』

鞠莉「アナタたち百合者特急隊がマリーの言うこと聞くことなんて殆ど無いじゃない!!」

『『『『!!!?』』』』
0659名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:57:40.65ID:iob0YNvZ
鞠莉「カナンは勝手に判断して合体命令も聞かずに暴れて街とか散々壊すし!!」

カナン『う……!』

鞠莉「ガードダイヤーはこの前いきなり急に爆発しちゃうし!!」

ガードダイヤー『(申し訳ありません……)』

鞠莉「本ボンバーはこれ言ったら駄目とか一切考えてないっぽい発言するし!!」

バトルボンバヘッド『(お恥ずかしい限りずら……)』

鞠莉「トライボンバヘッドは戦いになるとまず尻込みするし!!」

バトルボンバヘッド『(ごめんなさい……)』

鞠莉「それでも私は! 百合者特急隊はみんな、自分で考えて、自分の意思でここにいて」

鞠莉「私と……マリーと一緒に戦ってくれてるって……思いたかった……!!」

『『『『……!』』』』

鞠莉「不安だったの……もしかして……それも全部、プログラム通りなのかもって……」

鞠莉「人間だった頃のみんなを……都合のいい道具にしてるのかもって……!」

カナン『……鞠莉』

 
千歌「新型なのに……新型なのにぃ……! 百合者特急隊ー!!」

カナン『うるさいよおおおおお!!!!』

千歌「わあああああ!?」

バトルボンバヘッド『『投げたー!?』』

ガードダイヤー『あの体で……よくもまあ……』
0660名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:58:26.22ID:iob0YNvZ
カナン『……私、怖かったんだ……』

鞠莉「カナン……」

カナン『私はいいよ……もう死んじゃったし、巨大ロボットなんだし』

カナン『戦って壊れたって、全然怖くなんかない』

カナン『でも鞠莉は人間で……マリトカナンに合体して、それでも勝てなかったら』

カナン『鞠莉まで死んじゃったりしたら……そんなの……そんなのっ……!』

鞠莉「……、カナンッ……!」

カナン『こんな私だけど……いい……?』

鞠莉「うん……うんっ……!!」
0661名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 00:59:31.37ID:iob0YNvZ
善子「……そうやってエゴを塗り固めて創られたのが、ニューマーズシティ……!」

梨子「……、……!」

善子「私は……何も知らずあの街でのうのうと暮らす連中や、正義面したロボット共を見る度に」

善子「虫唾が走って……全部、全部ぶち壊したくなるのっ!!」

梨子「けど!! けどみんな、誰かが踏み躙られたり、奪われたりしないように戦ってるの!!」

梨子「あなたは……どうして、そこまで……」

善子「くっ……――」

 
???「えっと……わたし、おかね……」

??「おかね? えっと、たしかざいりょうが、じゅうまんえんで……」

???「!?」ガタガタガタ…

??「……ううん、おかねはだいじょうぶ!」

???「でっ、でもぉ……」

??「だって、あなたはマリーのはじめてのおきゃくさまだから!」

 
善子「……アンタの弟に伝えておきなさい、もうすぐマリトカナンは敗れる」

善子「このヨハネの……堕天龍の前に――!」

梨子「! 待って……待ってっ!!」
0662名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 01:00:16.07ID:iob0YNvZ
千歌「も、も、も、もう許さないのだああああ!! みんなしてチカを……チカをー!!」

曜「千歌ちゃーん!! やっと会えたー!!」

千歌「!! よー、ちゃん……」

曜「よっ、と……! ごめん、千歌ちゃんっ! 私……この前……」

千歌「わ〜ん!! よーちゃんが帰ってきた〜!! チカのよーちゃんが帰ってきたのだぁ〜!!」

曜「ち、千歌ちゃん……苦しいよぉっ……!」

千歌「よーちゃんだけなのだ〜!! チカの相手してくれるのは……よーちゃんだけなのだぁ〜!!」

曜「……大丈夫、大丈夫だよ……千歌ちゃん……!」
0663名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 01:01:26.04ID:iob0YNvZ
千歌「え〜百合者特急隊の皆さん!! 今日は目的のモノが手に入ったので、これにて!!」

曜「ヨーソロー!! ……それじゃ」

鞠莉「怪盗みかんキャット!! その秘書ヨーソロー!!」

「「ひっ!?」」

鞠莉「些細な痴話ゲンカに沢山の人々を巻き込み、多大な迷惑を振り撒いたその行い!!」

鞠莉「この百合者特急隊が決して許さないデース!!」

カナン『うむ!!』

鞠莉「ロコモライザーァァーーッッ!!」

千歌「うひゃああっ!?」

曜「大きな機関車が……一瞬で!?」

鞠莉「カナン!! 今こそ合体よ!!」

カナン『了解っ!! いくよ鞠莉!!』

千歌「えええええっ!?」

曜「合体しちゃうの!?」

 
鞠莉「 レ ェ ェ ェ ッ ツ ! ! マ リ ト カ ナ ン ッ ! !」
0664名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 01:02:15.59ID:iob0YNvZ
鞠莉「マリトカナン……起動ッ!!」

マリトカナン『――!!』

 
ガードダイヤー『鞠莉さん……カナンさん……!』

バトルボンバヘッド『やったあ!!』
バトルボンバヘッド『成功ずら!!』

 
曜「ロボットと飛行機と機関車が……巨大ロボットに!?」

千歌「こっちだってリーダーとヨーソローと新型なのだー!! うおーりゃー!!」

鞠莉「決めるわ!! 動! 輪! け」

マリトカナン『危ない鞠莉! マリーバルカン!!』ドガガガガ
0665名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 01:02:50.70ID:iob0YNvZ
            . -‐ニ ̄ニ‐- . < ノダー!!
       _/           \_ < ヨーソロー!!
 =二 ̄ /               ',  ̄二=
     ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ;         `. 、 .尢r、――――――
      /\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
       ``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
0666名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 01:03:46.27ID:iob0YNvZ
マリトカナン『あ……』

鞠莉「」

 
バトルボンバヘッド『『……ええ……』』

ガードダイヤー『……嘘でしょう……』

 
マリトカナン『ま、鞠莉……』

鞠莉「……〜〜!」プルプル…
0667名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 01:05:37.49ID:iob0YNvZ
善子「……」

?「修理は万全、今の堕天龍はマリトカナン以上の性能よ?」

善子「分かっているわ……やってみせる」

善子「そうよ……今度こそ必ず――」

 
まり「わたしのきょうのうりあげも、ゼロ。 あなたのはらったおかねも、ゼロ」

まり「わたしたち、ゼロからのスタートねっ」ニコッ

よしこ「〜〜!」グスッ…!

まり「……あなたのこれからが、しあわせでありますように――」

「善子ー!! どこにいるのー!!」「お嬢様ー!! どうか返事をー!!」

よしこ「あっ――!」

まり「……よかったね」

よしこ「あ……」

「善子っ!! ああよかった……!!」「お嬢様!! さあお屋敷へ……!!」

よしこ「え、えっと……!」

まり「……さよなら」

よしこ「……まって! そのこをつれてかないで――」

 
善子「…………待っていなさい、小原 鞠莉……!」

善子「私が……アンタを全ての下らない呪縛から救ってみせる――!!」

 
つづく
0668名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 23:56:46.71ID:XoqrhxMB
「見て見てー! あんなに星でいっぱいー!」

「……星なんて見て、何が楽しいの」

「えー? キレイだし、ワクワクしない? あの向こうに何があるのかなーって!」

「まあ……随分と沢山あるのね、とは思うけど」

「『星河一天』って言うんだって、そういうの」

「……そんなにあったら、一つくらい無くなっても気付かないわよね……」

「あ、流れ星? 見つけたら幸せになるよう、お願いごとするやつ!?」

「お願いごとなんて……そんなの一体、何になるって言うの?!」

「……鞠莉って、面白いこと言うね!」

「……果南って、やっぱり変な子――」

 
鞠莉「――!」ハッ…

鞠莉「……」

鞠莉「…………また……夢」

鞠莉「よりにもよって……今、アイツなんかの……」

梨子「……鞠莉さん……?」

鞠莉「――! リリー……」
0670名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 23:58:02.27ID:XoqrhxMB
ガードダイヤー『……『マリーが居なくても済むよう、全て手配してあります。』』

ガードダイヤー『『百合者特急隊を頼むわねガードダイヤー、我儘ばかりでごめんなさい。』』

ガードダイヤー『『トライボンバヘッド、本ボンバー、どうかいつまでも仲良くね。』』

トライボンバヘッド『……』

本ボンバー『……』

ガードダイヤー『……『カナン、ロコモライザーは改造してあるわ。』』

ガードダイヤー『『今ならあなただけで、マリトカナンへと変形できる。』』

ガードダイヤー『『これでせめて、あなたが自分の望むように生きられることを願ってる。』』

ガードダイヤー『『大丈夫、あなたは強いからきっと負けない。 これからも、ずっと。』』

トライボンバヘッド『鞠莉ちゃんの、置き手紙……ダイヤグラマーまで置いてっちゃった……』

本ボンバー『静かな口調なのに、怒りが文章の端々から立ち昇っているずら……』

ガードダイヤー『……カナンさん』

カナン『……』

ガードダイヤー『(……流石に、これには堪えているようですね……)』
0671名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/01(火) 23:59:19.77ID:XoqrhxMB
鞠莉「もうなんか……疲れちゃったの」

梨子「百合者特急隊のこと……ですか……?」

鞠莉「んー、オハラのことも、何もかも」

梨子「……私に、何か手伝えることがあれば……」

鞠莉「……」

 
千歌「でかしたのだよーちゃん! あの美人さんから、こんな曲を手に入れてただなんて!」

曜「あはは……マリトカナンの事、歌ってるみたいだけどね」

千歌「問題ないのだ! 『嵐の怪盗(リーダー)』に変えて、勝手に先に発表してやるのだ!」

曜「ダメだよ千歌ちゃん……ちゃんと返してあげようよ……、ん……?」

弟「……」

千歌「あ〜ん? マリトカナンの人形なんて持って、生意気なお子さんなのだ〜!?」

曜「やめなってば、千歌ちゃん。 ……あれ? ねえ、どうかしたの……?」

弟「……」グスッ…
0672名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:00:36.50ID:eSEa4AIb
鞠莉「――ってな風に、家のあれこれにウンザリしちゃってて」

鞠莉「勝手に家から食材なんかを持って行って、『おみせやさん』したり!」

梨子「あははは……!」

鞠莉「……けど、オハラの娘だったお陰で、百合者特急隊も結成できて」

鞠莉「昔じゃ考えられなかったわ……自分がオハラだったことに、感謝してるだなんて」

梨子「……よかったです。 鞠莉さんが、ニューマーズのヒーローで」

鞠莉「え……?」

梨子「何でも知ってて何でも出来る、けどどこか冷たい雲の上の人じゃなくって」

梨子「私たちと同じように喜んだり、悲しんだり、泣いたり、笑ったり……」

梨子「痛みも苦しみも知ってて、それでも、みんなの為に戦おうとしてくれる人で」

鞠莉「……」

梨子「でもそれは……きっと鞠莉さん、すごく辛いことばかり――」

鞠莉「……」ポロポロポロ…

梨子「!? 鞠莉さんっ!? あのっ、ごめんなさい!!」

鞠莉「あ……ごめん、ごめん……気にしないで……っ」ポロポロポロ…

梨子「いえあの! あ、ハンカチ……!」

鞠莉「どうしよう……なんか、……やだなっ……っ」ポロポロポロ…
0673名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:02:03.21ID:eSEa4AIb
トライボンバヘッド『急ごう、みんな!』

本ボンバー『マルたちだけで、何とかしないと……!』

ガードダイヤー『(大規模な破壊活動……相手はまさか……)』

ガードダイヤー『ロコモライザーの具合はどうですか、カナンさん!?』

カナン『あ……うん……』ガガガガガバキバキバキ…

ガードダイヤー『何処を走っているのですか!? ちゃんと線路を走りなさい!!』

本ボンバー『鞠莉ちゃん……どこに行っちゃったのかな……』

トライボンバヘッド『……きっと無事だよ! だから今は行こう、花丸ちゃん!』

ガードダイヤー『……!! やはり……!!』

 
善子「……」

 
トライボンバヘッド『堕天龍……!! それに、街が……!』

ガードダイヤー『要救助者多数……急がなければ!!』

本ボンバー『マルたちに勝てなかったからって、街のみんなに八つ当たりずら!?』

善子「アンタたちに用は無いわ……さあ付いて来なさい、マリトカナン――!」

トライボンバヘッド『……! あっちは海の方……』

本ボンバー『カナンちゃんだけを、向こうへ誘い出すつもりだったんだ……!』

ガードダイヤー『避難と救助を優先……けど、今のカナンさん一人で……』

カナン『……行ってくる』

ガードダイヤー『……! カナンさんっ!!』

カナン『……』

ガードダイヤー『……鞠莉さんを、どうか悲しませないで……』

カナン『ん……、街のみんなを、お願い……!』

 
マリトカナン『チェンジ!! マリトカナン!!』
0674名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:03:10.10ID:eSEa4AIb
鞠莉「私……もしかしたら、こんなことしていない自分もあったのかもって」

鞠莉「もっと別の……何か、何か別の事をしてた筈のマリーがいるんじゃないかって」

鞠莉「けど、リリーの言う通り……どうしたって私はきっと、辛いことばかり背負い込んで」

梨子「……鞠莉さん」

 
ドォォォォン!!!!

 
梨子「きゃあっ!!」

鞠莉「――! また何処かで……!」

梨子「まさか、堕天使ヨハネさんっ……!」

鞠莉「……ッ!!」

鞠莉「リリー、早く安全な場所へ逃げて!!」ダッ

梨子「! けど、鞠莉さんはもう……」

鞠莉「色々話せてスッキリしたわ!! 本当に、ありがとッ♡」ウィンク

梨子「あっ!! 鞠莉……さん……!!」

 
梨子「(何だろう……すごく、嫌な予感が……)」

梨子「(何だか今の鞠莉さん……どこか遠くへ行ってしまいそうな……)」
0675名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:04:02.99ID:eSEa4AIb
善子「この程度とはね、マリトカナンッ!!」

マリトカナン『くっ! マリースライサー!!』

善子「甘いッ!!」

マリトカナン『っ!! やっぱり、撃ち落とされて……』

善子「はあああッ!!」

マリトカナン『!!』ビクッ

マリトカナン『(ビームライフルなんて……いくらでも相手にしてきた筈なのに……!)』

善子「腰が引けているわよマリトカナン!! 期待外れもいいところねッ!!」

マリトカナン『(どうしよう……私……)』

 
マリトカナン『(あのビームが……怖いっ……!)』
0676名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:04:47.34ID:eSEa4AIb
弟「マリトカナンの人形……壊れちゃった……」グスッ…

曜「あ〜、どこかぶつけちゃったのかな……」

千歌「そんなもん、ツバつけとけば直るのだー!」

曜「いや直らないでしょ……」

千歌「まったく、そんなので泣くなんてケシカランのだ! 情けないにも程があるのだ!」

千歌「チカなんてそんなの買ってもらえたことないのだ! 羨ましくなんてないのだ!」

曜「羨ましいんだね……」

弟「だってぇ……マリトカナンは、無敵なのにっ……」

曜「仕方ないよ……形あるモノはいつか壊れちゃうもの。 ほら、ここをくっつければ……」

弟「……!」ブンブンッ…

曜「あー……まだちょっと、難しいかな……」

千歌「……あーもーしょーがないのだ! えっと……あれ、こっちに……はい、じゃ〜ん!!」

弟「……! それ、お姉ちゃんの……」

曜「千歌、ちゃん……?」

千歌「いーい? これは特別なのだ〜!!」
0677名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:05:58.82ID:eSEa4AIb
マリトカナン『(どんなに無茶したって、壊れたって、怖いなんてこと無かった……)』

善子「無様ねマリトカナン!! 百合者特急隊最強が聞いて呆れるわッ!!」

マリトカナン『(勝たなきゃ……勝たなきゃいけないのに……!!)』

マリトカナン『シグナルビーム!!』

善子「遅いッ!!」

マリトカナン『この距離でも……当たら、ないっ……!』

善子「こんなものの為に、鞠莉は……あの子はッ!!」

マリトカナン『っ!? なんで、鞠莉のこと』

善子「もらったぁッ!!!!」

マリトカナン『!! しまっ――』

 
ああ、そっか……

 
「さあカナン、合体よ!」

「さあ、マリトカナンに合体して反撃よォっ!」

「カナン! 今向かってるから、そっちに着くまでどうか無事で」

「マリーとカナン、それにロコモライザーが合体すれば、誰が相手でも負けないから」

 
鞠莉が……いたから……

 
善子「……フンッ」

マリトカナン『』グラッ…

 
鞠莉「――――!!!!」
0678名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:07:25.35ID:eSEa4AIb
私は欲しかった。 あなたたちが生きられる世界が、あなたたちと生きられる世界が。

一つの街だけじゃない。 いつか世界中に、あなたたちを受け入れてもらいたかった。

 
鞠莉「カナン……カナン……!!」

 
そのためなら、どんなことでも歯を食いしばって乗り越えてきた。

嫌いだった自分の血筋だって何だって、力にして戦い続けてきた。

 
鞠莉「お願い……死なないで……!」

 
嬉しかった。 あなたたちのことを、好きだと言ってくれる人が一人でもいたことが。

誇らしかった。 私みたいに大切な人を失わせないよう、戦う力を身に付けたことが。

 
マリトカナン『』グラッ…

 
鞠莉「――――!!!!」

 
けれど、もう、あなたがいないなら。

 
鞠莉「……っ」

 
あなたがいない、世界なら――

 
鞠莉「…………果南っ」
0679名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:08:33.76ID:eSEa4AIb
――あれ……?

ここは……? 海……?

ああ……そうだ私、負けちゃったんだ……

 
「……」

 
あっ……鞠莉だ……

どうしたの……? ここ、海なんだよ……

 
「……」

 
そっか……来てくれたんだ、こんなところまで……

うれしいな……ありがとうっ、鞠莉っ……

……でもごめん……私、もう……

 
「……ッ」

 
鞠……莉……?
 
どうしたの……鞠莉……そんなに……

いやだ、やめてよ……鞠莉……いやだよ……!
0680名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:09:51.34ID:eSEa4AIb
「『星河一天』って言うんだって、そういうの」

「……そんなにあったら、一つくらい無くなっても気付かないわよね……」

 
「」グスッ…

 
泣かないでよ、鞠莉――――!!
0683名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:11:41.62ID:eSEa4AIb
善子「後は……オマケの連中さえ始末すれば……」

善子「!? な……ッ!?」

 
マリトカナン『はああああーーっっ!!!!』

 
善子「嘘っ……海が、真っ二つに……!? ッ!! まさか!?」

 
マリトカナン『――!』

 
善子「ッ……!! まだ生きていたのね……マリトカナンッ!!」

 
鞠莉「マリトカナン……起動ッ!!」
0684名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:12:23.51ID:eSEa4AIb
千歌「『命がけの戦闘(バトル) 背中は見せないさ』♪」

弟「……!」パァァァ…!

曜「(千歌ちゃん……!)」

 
千歌「『きらめいてる夢は 誰にも渡さない』♪」

 
善子「速いっ!? ……違う、迷いが!!」

マリトカナン『私は負けない……負けるたまるもんかぁっ!!』
0685名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:13:16.19ID:eSEa4AIb
曜「『生まれつきの DESTINY 助けを呼ぶ声に』♪」

千歌「おおうっ!?」

弟「わあぁぁ……!!」キラキラ…!

 
曜「『世界のどこまでも 今すぐ飛んで行く』♪」

 
善子「まさかこれが……マリトカナンの真の力!?」

鞠莉「Yes, that's right!!(訳:そう、その通り!!)」
0686名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:13:57.45ID:eSEa4AIb
光る汽笛は

『愛無き世界に粋な名掲げ』

勝利のサイン

『守れ! 僕らのLoveLive!』

 
高く空へ

『百合者特急マリトカナン』

響きわたる

『想いを乗せて、ただいま到着!!』
0687名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:14:49.00ID:eSEa4AIb
GET AWAY!! いつか 悪を消し去るまで

 
善子「ふざけないでッ!!」

鞠莉「カナンッ!!」

マリトカナン「了解っ!!」

 
もしもこの身体が 傷ついても

 
マリトカナン「はああああっ!!」

善子「!! ライフルが――!!」

鞠莉「今よカナン!! 飛ぶのッ!!」

善子「くっ!?」

 
GET AWAY!! そうさ 何も怖くはない

 
鞠莉「星河ッ!! 一天斬りッッッッ!!!!」

マリトカナン『たあああああっっっっ!!!!』
0688名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:15:24.54ID:eSEa4AIb
平和を愛する 完全無欠の

 
            . -‐ニ ̄ニ‐- .
       _/           \_
 =二 ̄ /               ',  ̄二=
     ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ;         `. 、 .尢r、――――――
      /\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
       ``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^

 
マリトカナン

 
マリトカナン『……』

 
マリトカナン『……――!』
0689名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:16:42.60ID:eSEa4AIb
梨子「マリトカナン……鞠莉さんが勝った……!」

梨子「……! だけど、あの子……」

梨子「……ねえ、堕天使ヨハネさん……」

梨子「せめて、無事でいて……」

 
千歌「ドン詰まりの現実に打ちひしがれてたって、歌の力で生命を燃やして吹き飛ばす!」

千歌「人間はみんなそうやって、どんなことでも乗り越えてきたことを覚えておくのだ!」

弟「うんっ……親切なお姉さんたち、どうもありがとうっ!」

曜「気を付けてね〜、悪い人に捕まらないようにね〜!」

千歌「お姉ちゃんに、よろしくなのだ〜!」

弟「ありがとう〜!」

曜「……」

千歌「……」

曜「……人間はみんな何だって? 千歌ちゃん」

千歌「……どの口で悪い人がどうとか言ってるのだ? よーちゃん」

「「……」」

「「……ふふっ」」

「「えへへへへ……!!」」
0690名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:17:52.02ID:eSEa4AIb
曜「……親切なお姉さんっていうのも悪くないかもよ、千歌ちゃん?」

千歌「冗談じゃないのだ! 次に会った時あの子が持ってるのはマリトカナンじゃなくて!」

千歌「この怪盗みかんキャットの人形ってくらいに、ビッグになってやるのだー!!」

曜「いよっ! 千歌ちゃーん!! それじゃ、帰ろっか――」

スチャッ

「「ひっ!?」」

「ご同行願います」「妙な考えは起こさぬよう」

曜「こ、これってまさか……」

千歌「み、水鉄砲とかじゃないよね……? みなさん……?」
0691名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:18:48.54ID:eSEa4AIb
鞠莉「……」ギュッ…

マリトカナン『……、鞠莉』

鞠莉「ごめん……もう少し……もう少しだけ、こうしていたいの……」ギュゥッ…!

マリトカナン『……』

鞠莉「……カナン」

マリトカナン『鞠莉……』

 
『カナンさーん!』

『『カナンちゃーん!!』』

 
鞠莉「……!」サッ

マリトカナン『……ふふ』

鞠莉「……帰りましょう……私たちの、ニューマーズへ……」

マリトカナン『了解っ』

鞠莉「……もう」

マリトカナン『……帰ろう、鞠莉――!』

 
 
 
 
マリトカナン『――あれ? ニューマーズってまさか、『沼津』の捩り?』

鞠莉「遅ッ!?」
0692名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:19:27.80ID:eSEa4AIb
曜「ち……千歌ちゃん……!」

千歌「こ……ここはどこなのだ……?」

栞子「まだまだ終わりではありませんよ、『リーダー』」

 
善子「何が修理は万全よ! マリトカナン以上の性能が聞いて呆れるわ!」

絵里「フフッ♪」
0693名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:20:17.20ID:eSEa4AIb
絵里「貴女の技術(ダンス)が本物なら、性能を引き出せると言ったまでよ?」

ヴォルフダンス博士

絵里「悪かったわねぇ、今まで騙して? フフフッ♪」

 
善子「くっ……!」

堕天使ヨハネ

善子「マリトカナン……次こそ必ず、この手で!」

 
栞子「私が進める『お台場独立計画』こそ、本物の次世代都市計画」

会長ミフネ

栞子「ニューマーズシティ……やはり、潰すべき」

 
千歌「あわわわわ……」

怪盗みかんキャット&秘書ヨーソロー

曜「ヨ、ヨーソロー……」
0694名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:20:57.50ID:eSEa4AIb
?「――見なさいパープル、あの連中は全て貴女の手駒」

?『はい、ママ』

?「邪魔な百合者特急隊を始末する為、上手に使いなサーイ」

?『わかったわ、ママの夢を叶えてあげる』

 
紫髪の鞠莉?『だって私は、ママの子なんですもの……!』
0695名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 00:21:46.68ID:eSEa4AIb
次回予告

 
謎の人気民謡歌手『神門 苺愛』を隠れ蓑に暗躍する、道産子マフィアの首領『パープル』!

彼女の罠で破壊されたカナンが、怪盗みかんキャットの手先として改造されてしまう!

強さを求め梨子をさらった堕天龍と、それを追うバトルボンバヘッド!

その時、ガードダイヤーが選んだ道は――!

 
次回、百合者特急マリトカナン!!

『マリトダイヤー対ブラックカナン』!!

 
正義の力が、嵐を呼ぶデース!
0697名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:34:33.40ID:VPAc9UMm
鞠莉「はーい、みんなー! お疲れさまー!」

鞠莉「デントーゲイノーの継承と! 男の子の為のジョーソーキョーイク!」

鞠莉「一挙に両方を成し遂げる、“Kill two birds with one stone.”の一大プロジェクト!」

鞠莉「『百合者特急マリトカナン』完成披露試写会、これにて無事終了デ〜スッ!!」

梨子「ロボットの出て来るアニメって、伝統芸能なの……?」

善子「だからって今どき、全編セル画に手書きだなんて……」

ダイヤ「石油王の道楽でもない限り、人が集まらないでしょうね……」
0698名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:36:21.34ID:VPAc9UMm
花丸「そしてこちらが! 『脚本協力:こくごちぃむ』の面々ずら〜!」

ルビィ「ど、どうも……」

エマ「やっほー♪ みんな頑張ったよね〜」

しずく「私たちの努力の結晶、いかがでしたか?」

璃奈「勉強の成果、出せたと思う」璃奈ちゃんボード『むんっ』

善子「『船頭多くして船山に上る』……情操教育のつもりなら、明らかに人選ミスね……」

「「「……」」」しゅん……

ルビィ「みんな……!」

善子「あっ…………え、えっと……」

花丸「善子ちゃんは、自分ならアドバイス出来たから誘って欲しかったって言いたいんだよ」

「「「……!」」」パアァァ…!

善子「そ……そう! そうなの! いいこと言ってくれるじゃないっ!」

花丸「けどこんな言い方しか出来ないから、肝心な時に運に見放されてきたずら〜」

善子「やっぱり一言多いじゃないの〜!! っていうかヨ・ハ・ネ〜!!」

ルビィ「あはは……」

ダイヤ「けどニューマーズの設定がルビィ発案だと聞いた時、私その場で倒れましたわ……」

曜「ルビィちゃん、衣装もちょっと毒を含んだのが好みだから……」

ルビィ「そ、そんな〜!」
0699名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:37:22.11ID:VPAc9UMm
千歌「でもいいじゃない! だって、センドー多くしてナントカカントカって」

千歌「『みんなで力を合わせれば、奇跡だって起こせる』って意味なんでしょう?」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「え? え?」

曜「穂乃果ちゃんも、『沢山の人が集まれば、見たことのない景色に辿り着ける』って……」

梨子「言ってたね……やっぱりスクールアイドルのリーダーって、みんなどこか」

曜「それは……穂乃果ちゃんに悪いよ……」

梨子「そうよね……ごめんなさい、穂乃果ちゃん」

曜「ごめんなさい」

千歌「ひど〜い! 千歌にもなんか謝ってよ〜!」
0700名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:39:53.27ID:VPAc9UMm
ダイヤ「一番謝罪するべきなのは、『マ○トガ○ン』にだと思いますが……曲といい……」

鞠莉「フフンッ♪ 太陽を呼び覚ますのは、どんな剣より鋭い歌なのよ、ダイヤ?」

ダイヤ「許可を取ったのかと言っているのですっ! 全く、鞠莉さんは無茶を……!」

鞠莉「だってェ〜? 果南にはやっぱりTRAINが似合うもの〜♡ ねー、かなぁん♪」

果南「」ずーん…

ダイヤ「かなり本気で落ち込んでいますね……」

果南「……私って……ここまで無神経な子に見えてるの……?」ずーん…

花丸「でも果南ちゃん、『負けるもんか』と『負けてたまるか』が混ざる程の熱演だったずら!」

ルビィ「ルビィたちのお話にそんなに本気で取り組んでくれたなんて、嬉しいな……!」

果南「……むっ!!///」キッ

「「ひぃっ!?」」

鞠莉「オゥ?! 赤くなったデ〜ス?」

果南「うるっさいっ……!//////」カァーッ…

ダイヤ「そもそも何故、貴女はこれを引き受けたのですか」

果南「だってさダイヤ! アメリカのスカーレット・オハラも裸足で逃げ出す」

果南「フランスのマリー・アントワネットも真っ青な地獄の釜に放り込まれた」

果南「最も不幸で最も力強い、最も気高く美しく生きてる鞠莉が見られると思って」

鞠莉 バシーン!!

エマ「わあぁぁ……噂に聞いたスクールアイドルのビンタ……! 本物だよぉ……!」

しずく「大失敗です……今のを先にお見せいただいて、この迫力に近付けるべきでした……!」

璃奈「痛そう」璃奈ちゃんボード『絵仏師良秀』
0701名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:41:00.95ID:VPAc9UMm
ダイヤ「……ですが皆様、うちの弟の為に、ここまでして頂けるなんて」

ダイヤ「本当に……本当に、ありがとうございます……!」

ルビィ「みんな、ありがとうっ……!」

鞠莉「ノープロブレム! 貴重な男子ですもの、コミュニティ総出で大事にしないと!」

鞠莉「それに……たった一人が相手でも、本気のパフォーマンスを届ける」

鞠莉「それが、スクールアイドルの輝きってものでしょう?」

 
みんな「うんっ!!」

 
ダイヤ「ほら、貴方もちゃんとお礼を……、あら……?」

鞠莉「んー? どこ行っちゃったのかしら?」

ルビィ「……! もしかしたら……――」
0702名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:41:41.13ID:VPAc9UMm
弟「じいちゃん、分かる? 僕だよ……?」

「う……うう……ううっ……!」

 
ルビィ「――、やっぱり、ここに来てた……!」
0703名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:42:55.28ID:VPAc9UMm
千歌「勝平じいちゃん?」

梨子「ダイヤさんたちの……おじいちゃんってことですか……?」

ダイヤ「いいえ……網元同士の繋がりで、黒澤家で色々と助力をさせていただいた方です」

ダイヤ「おそらくあの子は、その方のところへ……。 ……ですが」

 
ルビィ「……」

「さむい……さっ、さむいよぉ……」

弟「ねえ、じいちゃん。 今日さ、ダイヤ姉さんとルビィ姉ちゃんの友達が一緒になって」

弟「僕の為に、アニメを作って、見せてくれたんだ」
0704名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:46:09.73ID:VPAc9UMm
ダイヤ「ええ……若い頃に何か、脳に負荷を掛け過ぎたことがあったそうで」

ダイヤ「まだそこまでの歳でも無いのに、何かに怯えるようなうわ言が多くなっていて」

ダイヤ「昔は弟をバイクの後ろに乗せたり、チャンバラごっこに付き合って下さったりと」

ダイヤ「とても元気な姿を、お見掛けしていたのですが……」

曜「そういうの……辛いよね……」

善子「その勝平じいちゃんってのは今わざわざ会いに行くほど、大層な人なの?」

ダイヤ「何を不届きなことを口走っているのですかっ!! 私たちがこうして命を得て!」

ダイヤ「今日のごはんを頂けるのは! あの方のおかげと言っても過言ではないのに!!」

ダイヤ「あの方だけではありません……あの方から連なる何人何十人何百人以上の方々が」

ダイヤ「一体どれほどの血と汗を流したその上に、私たちの人生が成り立っていると!!」

果南「ダイヤ……! 少し、落ち着いてっ……!」

鞠莉「きっと……すごくその人に、懐いていたのね……」

花丸「だからルビィちゃん、弟さんがどこへ行ったか分かったんだ……!」
0705名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:48:01.43ID:VPAc9UMm
弟「僕、正直、よく分かんない話だなって思いながら見てたんだけど」

弟「見終わったら何だかすごく、じいちゃんに教えたくなっちゃったんだ」

ルビィ「……!」

「……とうちゃんっ……かあ……ちゃんっ……」

弟「じいちゃんっ……僕たち、みんな元気だよ」

弟「たった一人、僕一人の為にみんな、一生懸命になってくれて」

弟「みんな、いい人たちばっかりなんだ」

「こわい……こわいよぉっ……」

弟「……いい事ばかりじゃないけどね。 ルビィ姉ちゃん、卒業前に学校無くなっちゃったり」

弟「けど、父さんも母さんも、よく言ってるんだ」

弟「人の不幸はそれぞれで、中には比べ物にならない不幸も世の中にはあるんだよ、って」

弟「きっとその中に、じいちゃんが昔、頑張ってくれたこともあるんだと思う」

弟「だから僕も、何があっても頑張るよ。 じいちゃんに胸を張れるくらい」
0706名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/02(水) 23:49:26.22ID:VPAc9UMm
弟「本当は今日、もっとじいちゃんに色々話したり、話を聞いてみたかったけど」

弟「今はゆっくり休んでね。 また来るから――」

ルビィ「」ナデナデ…

弟「わぁっ!? ルビィ姉ちゃん、いつから……?」

ルビィ「……ふふっ」ナデナデ…

弟「な、なんで俺のこと撫でるの……? じいちゃんじゃなくって……」

 
ルビィ「うんっ…………なんでだろうね……?」ナデナデ…

弟「…………ヘンな姉ちゃんっ」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況