ルビィちゃんに男の兄弟がいた時にありがちなこと
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『大丈夫だよ』
ルビィ「新生Aqoursを是非……見てくださいっっ!!」
『姉ちゃんならきっと』
ルビィ「…………ルビィ、頑張るよ、頑張るからね――」 ルビィ「っていう最終回、どうかなぁ」
弟「なに最終回って」 ルビィちゃんが成長していく影に弟くんの姿があったんだと思うと泣ける その名は、小原 鞠莉!
大富豪にして正義のヒーロー、その上イカしたナイスバディー!
世界の平和を守るため、金も懸けるが命も懸ける!
悪あるところ何処へでも、無敵のロボット引き連れて、嵐の百合者ただいま参上!
新番組、『百合者特急マリトカナン』!!
正義の力が、嵐を呼ぶデース! 鞠莉「そこまでデース! 悪党共ォ!」
弟「わぁ! 新幹線みたいなジェット機が銀行強盗のロボットと戦ってるー!」
カナン『チェンジ!』
弟「すごぉい! 新幹線がロボットになったぁ!」
鞠莉「さあカナン、合体よ! レェェェッツ!! マリトカナ」
カナン『カナンショット!』バキュンバキュン . -‐ニ ̄ニ‐- .
_/ \_
=二 ̄ / ',  ̄二=
 ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^ 鞠莉「」
カナン『あー終わった終わったー。 んじゃ帰ろ』
パシーン カナン『』ヒリヒリ
鞠莉「〜〜!」プンスカ
トライボンバヘッド『おかえりなさーい、……また鞠莉ちゃん怒ってる』
ガードダイヤー『いつものことですわ』
つづく 唐突なマイトガインネタに草
無敵のロボットなら合体する必要ないじゃんに対する答えだな 弟「た、たすけてぇ〜……!」
鞠莉「くっ……人質とは卑怯デース……!」
千歌「わっはっは! このニューマーズにヒキョウもオンセンもありゃしねえのだー!」
曜「ヨーソロー!」 鞠莉「怪盗オレンジキャットの巨大ロボット! その子を離しなサーイ!」
千歌「オレンジじゃねーのだみかんキャットなのだ! 間違えんななのだ!」
曜「ヨーソロー!」
カナン『チェンジ!』
弟「あっ、あれは……!」 カナン『たあっ!』
弟「わあっ!!」
曜「ソロっ!?」
千歌「キ、キック一発で腕が吹っ飛んだのだ!?」
ガシッ
カナン『大丈夫? ケガはない?』
弟「は……はいっ! どうもありがとう!」
鞠莉「カナぁ〜ン、グッジョブ! さあ、マリトカナンに合体して反撃よォっ!」
千歌「なに企んでるのか知らないけど、させねえのだー! よーちゃんっ!」
曜「ヨーソロー!」スチャッ
鞠莉「!」
カナン『危ない鞠莉っ! カナンショット!』バキュンバキュン . -‐ニ ̄ニ‐- .
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=二 ̄ / ',  ̄二=
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――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^ 千歌「おぼえてろ〜なのだぁ〜!!」
曜「ヨ〜ソロぉ〜!!」
鞠莉「」
カナン『いや〜危機一髪だったね鞠莉〜。 ケガとか無い?』
パシーン
カナン『』ヒリヒリ ⌒°( •ω•)°⌒ ⌒°( •ω•)°⌒ よいしょ、よいしょ。 わっせ、わっせ。
⌒°( •ω•)°⌒ おねえちゃーん、こっちはかたづけおわったよー。
|c||^.- ^|| ご苦労様、こちらも終わりましたわ。
|c||^.- ^|| 毎度毎度、死傷者が出ていないことだけが救いです。
|c||^.- ^|| では皆さん、一緒に帰りましょう。
|c||^.- ^|| それにしても、まったく……鞠莉さんも、カナンさんも……。
つづく かつて、駿河湾と呼ばれた海上に建設された『ニューマーズシティ』は、
自由と平和に満ち溢れた、未来都市であった。
弟「ねーねーお姉ちゃーん、マリトカナンのおもちゃ買ってよー」 だがその影で、巨大な悪が蠢き始め、人々の幸せは脆くも崩れ去ろうとしていた。
千歌「わーっはっはっはー! 怪盗みかんキャット参上なのだー!」
曜「ヨーソロー!」
弟「こ、この前のよりも強そうなロボットだぁ!」 そんな時、颯爽と正義のヒーローが現れた!
鞠莉「レスキュー特急! アニマル特急! 出動デース!」
|c||^.- ^|||c||^.- ^|||c||^.- ^|||c||^.- ^|| 了解!!!!
⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒ りょうかい!!! その名は小原 鞠莉!
鞠莉「カナン! 今向かってるから、そっちに着くまでどうか無事で」
カナン『カナンショット!!』バキュンバキュン . -‐ニ ̄ニ‐- .
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――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
彼女は『百合者特急マリトカナン』と呼ばれるロボット達と共に、
悪人たちの野望を次々と打ち砕いていく。 ⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒ すごーい! もうおわってるー!
|c||^.- ^|||c||^.- ^|||c||^.- ^|||c||^.- ^|| ……後始末はこれから始まりますけど。
鞠莉「……」
カナン『あれ、仕事はいいの鞠莉? もう片付いたんだけど』
パシーン
カナン『』ヒリヒリ
ニューマーズシティに、百合者旋風が巻き起こるのだった――!
つづく テレビ < こちらニューマーズシティの新観光名所、『ニューマーズ秘境温泉』では……
トライボンバヘッド『鞠莉ちゃんがこの前つくった温泉、大賑わいだって!』
鞠莉「フフン、ビジネスチャンスと悪を逃さないのが、マリーのポリシーなのデース」
ガードダイヤー『あの怪盗みかんキャットとやらの憎まれ口で思い付いたのでしょう?』
鞠莉「んもー、ガードダイヤーってばイジワルぅ」
カナン『あーあ、私も温泉行きたいなー』
鞠莉「……」
ガードダイヤー『……』
トライボンバヘッド『あ……』
カナン『ん?』
テレビ < たっ、大変です! 突如乱入した巨大ロボットが! 千歌「――と、いうわけで! 今からここは『みかんキャット秘境温泉』なのだー!」
曜「ヨーソロー!」
梨子「あ……ああ……!」
弟「だいじょうぶ……きっとマリトカナンが来てくれる……!」
「に、逃げろー!」「助けてー!」
千歌「あーちょっとー! どうして逃げるのだー! よーちゃんっ!」
曜「ヨーソロー!」ドゴッ!!
「か、壁に穴がー!」「死にたくないー!」
梨子「み、皆さん落ち着いて……きゃっ!?」ドンッ
弟「!」
曜「ち、千歌ちゃんっ!?」
千歌「ひ、人が落ちちゃったのだぁ!?」 |c||^.- ^|||c||^.- ^|||c||^.- ^|||c||^.- ^|| 人命を最優先! 各自の判断で行動を!
⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒ うん、みんなをたすけないと!
鞠莉「あの建物の最上階に人質が……、――!!」
梨子「きゃあああーっ――――」
鞠莉「いけないっ! 最大スピードォっ!!」
カナン『あ、鞠莉っ!』
鞠莉「ロコモライザーァァーーッッ!!」 梨子「…………、生きて……る……」
鞠莉「ごめんなさいね、今度はもっと安全なアトラクションを用意しておくわ」
梨子「あ……ありがとう、ございます……!」
鞠莉「ふふっ、素敵なレディのピンチだって、逃したくはないもの♪」
梨子「素敵な……レディ……」ポーッ… カナン『チェンジ!』
曜「ヨ、ヨーソロー……」
カナン『落ちた子、無事だってさ』
千歌「そ、それはどうもなのだ……」
曜「千歌ちゃん……もう、やめる?」
千歌「何よーちゃんのくせに喋ってるのだ〜! ここまで来たらやめらんないのだ〜!」
鞠莉「カナン! お待たせ!」
カナン『……』 鞠莉「……いい、カナン。 向こうには人質がいるの」
カナン『ん』
鞠莉「もうすぐロコモライザーが到着するから、そこから反撃に転じましょう」
カナン『了解』
鞠莉「マリーとカナン、それにロコモライザーが合体すれば、誰が相手でも負けないから」
カナン『……だよね』
鞠莉「それじゃ私が先行して、隙を作って――」
カナン『カナンショット!』バキュンバキュン . -‐ニ ̄ニ‐- .
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――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^ パシーン
カナン『』ヒリヒリ
パシーン
カナン『』ヒリヒリ
「た、助かったぁ……!」「本当に、ありがとうございましたぁ……!」
ガードダイヤー『……ロコモライザーが遮蔽物にならなければ、危ないところでしたね……』
トライボンバヘッド『お姉ちゃんとルビィも、頑張ったと思う……』
ガードダイヤー『……こら』
トライボンバヘッド『あ……ごめんなさい……』
鞠莉「……帰るわよ、みんな」
ガードダイヤー『……後始末が、ありますので』
トライボンバヘッド『……カナンちゃん』
カナン『……』 梨子「……」
鞠莉「ここに座ってて……っと、これじゃ牡丹のフラワーに間違えそうデース♪」フフッ
梨子「あ、あの! お名前を……」
鞠莉「名乗るほどの者ではナッシングデース、それじゃ♡」ウィンク
梨子「あの女の人…………どうしよう、ドキドキしてる……!」
弟「お姉ちゃぁ〜ん!! 無事でよかったぁ〜!!」
つづく 璃奈「評判悪いね」璃奈ちゃんボード『しょんぼり』
しずく「お芝居だと、お弁当のゴミやペットボトルが飛んでくる頃でしょうか……」
エマ「私たちじゃ、無理だったのかな……」
みんな「う〜ん……」
エマ「キャラクターも、ここにある『けいじばん』の書き込みを参考にしたんだけどな〜」
しずく「何の起伏もなく結ばれるなど言語道断! 紆余曲折の末に絆を育んでこそです!」
璃奈「最初から強いか合体してから来るべき、途中で合体させる意味が分からない」
花丸「弱音を吐いちゃダメずら〜! ここはルビィちゃんの弟さんのために、踏ん張るずら!」
ルビィ「花丸ちゃん……!」
花丸「マルたち五人、『国語チーム』の知恵を絞って、みんなで頑張るずら♪」
みんな「おー!」
エマ「あ! ねぇねぇ、ひらがなで『こくごちぃむ』って書くと、かわいくないかなぁ?」
璃奈「それ、いいかも」
しずく「では皆さん、気を引き締めていきましょう!」
ルビィ「うんっ!」 果南! 果南! お願い、目を開けて!
――……ま……り……?
果南! 死なないで! 果南っ!
――どうしたの……まり……そんなに……
お願い! 果南を……みんなを、助けてっ!!
――いやだ、やめてよ……まり……いやだよ……!
――泣かないでよ、鞠莉………… カナン『――――!』
ガードダイヤー『お目覚めですね、カナンさん』
カナン『……あれ』
ガードダイヤー『まったく……いつもいつも、貴女は無茶をし過ぎです』
カナン『……』
ガードダイヤー『装甲材・駆動系・センサー類……出動の度にほぼ総取り替え』
ガードダイヤー『それもこれも本来の性能を無視して、無茶を繰り返すものだから』
カナン『……鞠莉は』
ガードダイヤー『はい?』
カナン『……鞠莉は、泣いてないよね……?』
ガードダイヤー『……』
○月×日
カナンさんは、いつも通り。
貴女が原因で泣いているなどとは、とても言えない。 ○月×日
鞠莉さんの、からかいや愚痴を聞く。
鞠莉「この通信機『ダイヤグラマー』は、百合者特急隊の合体にも使えるスグレモノデース!」
ガードダイヤー『なぜ急にそんな話を』
鞠莉「ぷぷぷ、『ダイヤ』が〜『グラマー』だって〜……!」ケラケラ
ガードダイヤー『……列車の『ダイヤグラム』を捩ったのでしょうが』
鞠莉「だってだって〜、チャンチャラおっかしいモノ〜♪」ケラケラ
ガードダイヤー『……』
私へとこうして絡む日は、何か嫌なことがあった日。
心なしか、表情も少し暗い。 ○月×日
今日は訓練。
鞠莉「アニマル特急!! 分離してトライボンバヘッドへ合体よ!!」
⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒⌒°( •ω•)°⌒ りょうかい!!!
⌒°( •ω•)°⌒ ⌒°( •ω•)°⌒ ⌒°( •ω•)°⌒ がったい!!!
トライボンバヘッド『完成!! トライボンバヘッド!!』
ガードダイヤー『遅い! さっきよりも隙が大きくなっています!』
トライボンバヘッド『ごめんなさい……』
カナン『いいじゃんいいじゃん、私が全部何とかすればいいんだから〜』
ガードダイヤー『』キッ
カナン『……あはは』
鞠莉「……もう一度、いける?」
トライボンバヘッド『はいっ……あ、了解っ!』
ガードダイヤー『……』
カナンさんの言葉にはいつも、悪気など全く無い。
なのにそれは、悉く鞠莉さんの心を抉ってしまう。 ○月×日
今日は、小さな見学者が二名。
梨子「すみません、お邪魔してしまって……」
鞠莉「ノープロブレム! こんなに可愛らしいファン達、大事にしないとネ♪」
梨子「そ、そんな……。 けどまさか、あの小原コンツェルンの総帥が百合者特急隊の……」
鞠莉「フフッ、けどこのことは、くれぐれもナイショに……」
弟「ねーねー! マリトカナンはいないのー!?」
鞠莉「……キミは、マリトカナンが好きなの?」
弟「うん! 一番強くて、一番カッコいい!」
鞠莉「そうなのー! 今日はちょっと会えないけど、とっても嬉しいわぁ……!」
ガードダイヤー『……!』
鞠莉さんは本当に、本当に嬉しそうに笑っていた。
あんな顔を見たのは、すごく久しぶり。 . -‐ニ ̄ニ‐- .
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``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^ ○月×日
今日は、宝石強盗が操る巨大ロボットを退治。
何故これだけの巨大ロボットが、悪人達の手に渡るのか。
一説によると、数十年前に異星人が託したという宇宙船と巨大ロボットの設計図。
この二つが時を経て、各地へ広まったのが原因だとか。
異星人など信じ難い……と、この機械の体で言うのは、少し躊躇う。
そして、今日もまた……
パシーン
カナン『』ヒリヒリ
カナンさんが、鞠莉さんに窘められていた。
マリーウイングを変形させた、マリトカナンの右腕で。
私とは違う、力強い腕で。 ○月×日
今日の鞠莉さんは、撮影や取材で大忙し。
『夢の火星生活をいち早く体験! ニューマーズシティへようこそ!』
『最新鋭の未来都市が、あなたの暮らしを輝かせる!』
『小原コンツェルンの提供で、お送りいたしマース!』
きっと今夜は、愚痴が多い。
私も用意をしておこう。
こんな出動ばかりなら、それに越した事はないのに。 追記
やはり愚痴が多かった。
仕事のこと、百合者特急隊のこと、当然、カナンさんに纏わること。
鞠莉「なんっで毎回言うこと聞かないノォ! まったく、カナンは昔っから……」
ガードダイヤー『……』
貴女が原因で無茶をしているなどとは、とても言えない。
鞠莉「……ごめんね、ダイヤ……」
ガードダイヤー『……いえ』
鞠莉さんは、いつも急に謝る。
鞠莉「私……間違ってたのかな」
ガードダイヤー『私は感謝しています。 カナンさんもきっと』
鞠莉「……ありがと」
本当の事は、とても言えない。
つづく |c||^.- ^|| |c||^.- ^|| |c||^.- ^|| |c||^.- ^|| 合体!!!!
ガードダイヤー『ガードダイヤー!!』
ガードダイヤー『相手は横流しされた軍事用ロボット多数……』
ガードダイヤー『(! あのビルに生体反応……きっと逃げ遅れた人が!)』
ガードダイヤー『他の皆は別行動……ここは切り抜けないと!』 ガードダイヤー『大丈夫ですか? しっかり!』
弟「……」ガタガタ…
ガードダイヤー『……よく頑張りましたね、本当に立派ですわ』フワッ…
弟「……、あ……」
鞠莉「――でもね、ガードダイヤーだって、とってもカッコいいんだから!」
弟「えー?」
鞠莉「ええ! なんたってあの腕は、卵を割らずに掴めるのよ?」
弟「それってカッコいいの〜?」
ガードダイヤー『もう少しです……もう少しだけ、我慢して下さいね』ナデナデ…
弟「うっ……ううぅっ……!」 「流石最新型だー!」「百合者特急隊だってメじゃねえー!」
ガードダイヤー『くっ……!』
「集中砲火ぁー!」「ハチの巣にしてやれー!」
ガードダイヤー『あああああっ!!』
弟「ガードダイヤー! ガードダイヤー!」
ガードダイヤー『(この子だけは……この子だけは、守らないと……!)』ギュッ… トライボンバヘッド『お姉ちゃん!!』
鞠莉「ガードダイヤー! お待たせっ!」
カナン『向こうは片付い、た……』
ガードダイヤー『』グラッ…
トライボンバヘッド『!!!!』
鞠莉「いやあああ! ガードダイヤーぁぁ!!」
カナン『ごめん、鞠莉っ! どうりゃああああ!!』 . -‐ニ ̄ニ‐- .
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/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^ カナン『はぁ……っと、片付いた……かな……』ハァ…ハァ…
鞠莉「……」
カナン『』ビクッ
カナン『……』
カナン『……あ、あれ? パシーン、じゃ、ないの……?』
鞠莉「……ありがとう、カナン……ガードダイヤーを、助けてくれて……」
カナン『え……? いやぁ……当然、だよね……?』ハァ…ハァ…
トライボンバヘッド『お姉ちゃん! お姉ちゃん!』
ガードダイヤー『……』 ガードダイヤー『(鞠莉さんは、命に関わらぬ破壊行為や損害であれば怒ることはない)』
ガードダイヤー『(無論、自分の活躍の場が奪われたなどという理由で怒ることもない)』
ガードダイヤー『(鞠莉さんが危機へと飛び込もうとする度、カナンさんは無茶をする)』
ガードダイヤー『(カナンさんが無茶をする度、鞠莉さんは自らの選択と非力さを嘆く)』
ガードダイヤー『(そして鞠莉さんは、もっと強くありたいと更なる危機へと飛び込む)』
ガードダイヤー『(けれどその先は、共倒れの破滅に繋がっているとしか思えない……)』 ガードダイヤー『(今、お二人に必要な事は、互いの本音をぶつけ合うことなのに――)』
トライボンバヘッド『お姉ちゃん!! 大丈夫!?』
ガードダイヤー『あ……』
トライボンバヘッド『よかったぁ!! ……立てる? はい、ルビィにつかまって』
ズキッ…
ガードダイヤー『……トライボンバヘッド、その名前は……』
トライボンバヘッド『あ……ごめんなさい、つい……』 ガードダイヤー『(ごめんなさい鞠莉さんカナンさん、私に貴女たちを咎める資格なんて無い)』
ガードダイヤー『(この子の昔の名前を聞く度に、機械の体にパルスの乱れが奔る)』
ガードダイヤー『(きっと貴女たちも、これと同じものを……)』
トライボンバヘッド『……えへへ』
ガードダイヤー『(この子が死んだ、あの日からずっと)』 善子「……」
善子「マリトカナン……!」ギリッ…
つづく ガードダイヤー『ああっ!!』
カナン『ガードダイヤー!』
善子「フン……雑魚に用はないわ」
鞠莉「只者ではないわね……。 カナン! 今こそ合体デース!」
カナン『そんなロボット用意して、一体なんのつもり!?』
善子「堕天使ヨハネの目的はただ一つ……最強を気取るマリトカナンを倒し」
善子「この『堕天龍』と我こそが真のナンバーワンだと、この世界に知らしめること……!」
鞠莉「望むところデース! 合体して思い知らせるまでよ、カナン!」
カナン『そんなことして何になるって言うの!』 善子「いくら正義だなんだと持て囃されようと、勝者と強者が選ばれるのがこの世の定め」
善子「敗者や弱者は、棚の肥やしのように無残に打ち捨てられるのみ」
善子「そこに転がっている、ガラクタのようにね」
トライボンバヘッド『』バチ… バチ…
ガードダイヤー『私を庇って……どうして、貴女の死を二度も見なくては……!』
鞠莉「……仇は取ってあげる。 合体よ、カナン」
カナン『ふざけないで!! カナンショット!!』
善子「……フッ!」 カナン『!! カナンショットが効かない!?』
ガードダイヤー『いいえ……全て、撃ち落とされています……っ!』
善子「無駄よ……さっさと合体なさい、マリトカナン」
鞠莉「ヤツの言う通りデース! カナン!」
カナン『く……!』
鞠莉『カナン!!』
トライボンバヘッド『』バチ… バチ… 『ぐすっ……おねえちゃーん……ルビィ、無理だよ……』
『やめなさい! 貴女はもう、ルビィではないのです……』
『だってぇ……だって、戦うなんて……!』
トライボンバヘッド『……』バチ… バチ…
「いいこと〜、プリティーボンバヘッド? お客様は神様なのデース」
「そしてこのニューマーズシティのお客様は、ローニャクナンニョにシンラバンショー」
「特に子供は、何があっても守らなきゃいけないの」
『……、どうしてぇ……?』
「――マリーもあなたも、みんな昔は子供だったんだもの」
トライボンバヘッド『……!』バチ… バチ… 善子「そこの子供でさえ理解しているはずよ、合体しなければヨハネの相手になど――」
弟「……」
ガードダイヤー『……! あの子、また……』
弟「……っ! がんばれー! トライボンバヘッドー!」
善子「なっ……?」
弟「マリトカナンは、合体なんてしなくったって強いんだー!」
弟「マリトカナンだけじゃない! ガードダイヤーだって! トライボンバヘッドだって!」
弟「おまえみたいなやつに、ぜったいぜったい負けないんだー!」
弟「あんなやつに負けないでー! トライボンバヘッドー!!」
鞠莉「あの声が聞こえないの、カナンッ!!」
カナン『……!!』
善子「黙りなさい――!」スチャッ
弟「!!」 『ほら、勇気をお出しなさい。 いいえ、勇気だけじゃない』
『貴女には御先祖様から、愛と勇気と力が受け継がれているのだから』
「そう! まさにトライ(tri-)&トライ(try)!」
「ガンバレ!! トライボンバヘッド!!」
トライボンバヘッド『わあああああっっ!!』
善子「!!」
カナン『トライボンバヘッドが飛び掛かった!!』
鞠莉「あの子を……守ろうとして……!」
ガードダイヤー『駄目っ!! 下がって!!』 善子「その度胸……ガラクタは取り消すわ、けどっ!!」
トライボンバヘッド『ううっ!!』
ガードダイヤー『こんな時に……体が、動かないなんてっ……!』
善子「アンタじゃ、このヨハネには勝てやしない!」
トライボンバヘッド『わあっ!!』
トライボンバヘッド『(それでも……戦うの……)』
善子「只の……一度もっ!!」
トライボンバヘッド『ああっ!!』
トライボンバヘッド『(だって……いま戦わなきゃ、あの子が……!)』
弟「あ……あああっ……!」
トライボンバヘッド『』グラッ…
ガードダイヤー『!! ルビィーーッ!!!!』
トライボンバヘッド『(そう……だよね……鞠莉ちゃん……お姉……ちゃん……っ)』
カナン『……――! 鞠莉ィッ!!!!』
鞠莉「!! カナン――!!」
善子「トドメよ!!」
?『ちょっと待つずらぁぁああ!!!!』
善子「な!? がはっ?!」
ガードダイヤー『! この声、って……!』
カナン『まさか!?』
つづく カナン『来てくれたんだね花丸ボンバー……いや、本ボンバー!』
本ボンバー『百合者特急隊オマケ姉妹の次女・花丸ボンバー改め本ボンバー、推参ずら!』
ガードダイヤー『誰がオマケで、誰が次女ですかっ!』
カナン『けど確か、なんか、色々あって鎌倉の大仏に封印されてたって……?』
本ボンバー『ルビィちゃんの決意が、遠く離れたマルの背中を押してくれたんだっ!』
善子「ふざけたマネを……雑魚がいくら集まったところで!」
本ボンバー『行こう、ルビィちゃん!! 猛獣四体合体ずら!!』 バトルボンバヘッド『バトルランチャー!!』
善子「がっ!?」
カナン『大砲を手に持って直接殴ってる! あれなら撃ち落とされないね!』
ガードダイヤー『原始人じゃあるまいし……暴発しないか心配ですわ……』
善子「やっ!? いたっ!? ちょっ!?」
バトルボンバヘッド『おら!! おらっ!! おらーっ!!』
善子「――ッ!! さっきから何!? ふざけないでっ!! まともに銃も使えないのっ!?」
バトルボンバヘッド『じゃあ……あなたが教えてくれるずらぁ……?』
善子「え……ちょ、ちょっと、何言ってるのぉ」
バトルボンバヘッド『今だよルビィちゃん残る力を振り絞るずらああああ!!!!』
ボコー
ガードダイヤー『…………、えぇ……』
カナン『不意打ちっぽいし……しかも』
善子「っ、……? ?」
善子「そ……そんなヘボパンチで! この堕天龍を倒せるとでも」
堕天龍『(ピー…)自爆装置ガ作動シマシタ、ぱいろっとハ速ヤカニ脱出願イマス』
善子「えええええ!?」 堕天龍『本機ハアト五分デ爆発イタシマス』
善子「当たりどころ悪すぎでしょ! どれだけ運が悪いの! いや良いの!?」
バトルボンバヘッド『これでナンバーワンとかオヘソで熱いお茶が沸いちゃうずら〜』
善子「アンタに言われると何かメチャメチャ腹立つから黙りなさいってばこの畜生合体!!」
バトルボンバヘッド『えい』ボコ
堕天龍『アト五秒』
善子「ちょ」 . -‐ニ ̄ニ‐- .
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 ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^ バトルボンバヘッド『』ドヤァ…!
弟「すごい……あの新しいロボットも、カッコいい!」
バトルボンバヘッド『……猛獣も機械も神様も! 種族を超えて魅了しちゃう!』
バトルボンバヘッド『これぞまさに、超・獣・機・神だね! ルビィちゃんっ!』
カナン『お! いいね〜! パロと捩りはニューマーズの花! 私も何か考えよ〜』
ガードダイヤー『……上機嫌なところ申し訳ありませんが、カナンさん……』
カナン『え? なになに?』
ガードダイヤー『お気付きですか……? 先程から鞠莉さんが一言も発していません……』
カナン『』
鞠莉「……」ムッスー… カナン『ま、鞠莉……?』
鞠莉「……まあ事件は解決したので? 何も問題ナッシーンですがァ?」
カナン『え、そう?』
鞠莉「……何より? マリーは? 大人なので? 全ッッ然、気にしてまセーンけどォ?」ウフフ
カナン『いやーよかったー、今ちょっと焦っちゃったよー』アハハ
鞠莉「」チョイ チョイ
カナン『?』ズイッ
パシーン
カナン『』ヒリヒリ
ガードダイヤー『…………はぁ……』
ガードダイヤー『――って! あの子も一言も発していませんわぁっ!!』 梨子「大丈夫ですか!? しっかりしてっ!!」
善子「……」
梨子「お医者様……お医者様を呼ばないと……!」 鞠莉「えーそれではー? 完全復活したバトルボンバヘッドのお披露目デース!!」
カナン『よかったねガードダイヤー、トライボンバヘッドが無事で』
ガードダイヤー『ええ……本当に、良かった……!』
バトルボンバヘッド『大丈夫! ルビィちゃんはこの通りずら!』
バトルボンバヘッド『ありがとう鞠莉ちゃん! カナンちゃん! それにお姉ちゃん!』
ズキッ…
ガードダイヤー『〜〜!』
ガードダイヤー『……し、しかし何故、胸のライオンからも喋るように……?』
鞠莉「え〜? いいでしょう? 賑やかで〜♪」 本ボンバー『よっ、と……。 これからはマルも一緒だよ、ルビィちゃんっ』
トライボンバヘッド『うん! ルビィも嬉し……あっ!』
ズキッ… ズキッ…
ガードダイヤー『……ま、まあ久しぶりの再会ですから多少は……ですが出来れば』
本ボンバー『任せるずらダイヤさん! ルビィちゃんに追いつけるようにマルも』
トライボンバヘッド『ほ、本ボンバーちゃんっ、ルビィたちの事は……ああっ』
本ボンバー『ルビィちゃんには本ボンバーじゃなくて花丸って呼んでほしいな、ルビィちゃん』
ガードダイヤー『』
鞠莉「ガ、ガードダイヤーが、すごいダメージを受けてマース……」
カナン『ちょっと、大丈夫?』
ガードダイヤー『大丈夫でわす……』
カナン『音声回路やられてない?』
つづく 鞠莉「ほっ、ほっ、ほっ」
鞠莉「(堕天使ヨハネと堕天龍……あの芍薬のような立ち姿、一分の隙も無かった……)」
鞠莉「(きっとまた、百合者特急隊を……マリトカナンを狙って来る……)」
鞠莉「(だけど、絶対に負けられない! だって――)」
本ボンバー『鞠莉ちゃ〜ん! ジョギングお疲れ様ずら〜!』
鞠莉「チャ〜オ〜! 本ボンバー! 正義のヒーローには、体力だって欠かせないものー♪」
本ボンバー『ニューマーズシティって、こんなに広いんだね〜! 線路もいっぱいずら〜!』
鞠莉「フフッ、その流線形ボディにも、慣れてくれたかしらー?」
本ボンバー『うん! どうもありがとう、鞠莉ちゃーん――』
鞠莉「オ〜ゥ♪ どういたしましてェ〜♡」バイバーイ
鞠莉「……」ニコニコ
鞠莉「……」
鞠莉「…………『どうもありがとう』、か……」 本ボンバー『後始末でも、マルが頑張るずらー♪』
⌒°( •ω•)°⌒ ありがとう、はなまるちゃんっ。
|c||^.- ^|| 貴女が来てくれて、心強いですわ。
本ボンバー『えへへ、こうしてると二人ともマルと同じくらいの背丈ずら〜』
弟「お〜い! 百合者特急隊のみんな〜!」
⌒°( •ω•)°⌒ ほらみて? はなまるちゃんに、てをふってくれてるよ。
本ボンバー『わぁっ……! あははは……!』
「ゲホッ、ゲホッ……」「あら、風邪?」
本ボンバー『あーっ! あの人、咳が出てるずら! これはきっと……人間ウイルスずら!』
|c||^.- ^|| は、花丸さん!?
本ボンバー『そうずら! まだ治療薬の無い感染力の高いウイルスを人間の体に埋め込み、
各地に移動させて爆発的に広める悪魔の作戦ずら! その被害は医療の圧迫や経済の破壊、
人々の交流の断絶を生み、教育の機会を奪い、各地の伝統行事まで中止や廃止へ追い込む、
まさに人類の営みや歴史を世界規模で破壊せんとする壮大な試みと言ってもいいずら!」
ザワザワ…
|c||^.- ^|| 何を言い出すのですか、花丸さん!?
本ボンバー『恐ろしいのはここからずら! 軽率な行動で感染した人間は非難され排除され、
人間以外の動物に感染するとなれば昨日まで可愛がっていたペットは処分され、不安に乗じた
怪しいインチキ商売やニセモノ宗教が跋扈し、人間の良心の限界へと迫る不信と不安と恐怖に
彩られた毎日が絶える事無く続く荒廃した時代に乗じて、全ての原因の筈の悪魔が張り付いた
笑顔で解決策を持ってきてやったぞ、と、まるで救世主のような顔で近付いて来るずら!!』
ザワザワ…! ザワザワ…! ザワザワ…!
⌒°( •ω•)°⌒ はなまるちゃあああん!?
|c||^.- ^|| 退却!! 誤解を解くためにも一度、咳をしたあの方を連れて退却を!!
※ただの風邪でした。 本ボンバー『カナンちゃんって、まさかまだ人間のつもりでいるずらー?』
鞠莉「!!」
ガードダイヤー『な……!』
カナン『あはは、そんなわけないよ〜、だって私、巨大ロボットだよ?』
カナン『新幹線から変形するんだよ? 全高15メートルなんだよ?』
カナン『まあダイビングするなら、前より潜れそうかもって言っただけで』
鞠莉「……ッ」ガタッ
ガードダイヤー『! 鞠莉さんっ』
カナン『あっ、…………鞠莉……』
本ボンバー『え? え?』
トライボンバヘッド『花丸ちゃん……』 ガードダイヤー『……貴女はどうも昔から、どこか張り切り過ぎて空回るところがあります』
本ボンバー『ごめんなさい……』
ガードダイヤー『ですが貴女の参加を機に、少しでも状況が変われば有り難いのも事実です』
ガードダイヤー『何より、あの子がとても喜んでいましたもの』
本ボンバー『ガードダイヤーさんの日誌のおかげで、大体のことは分かったずら……』
ガードダイヤー『誰かに見せる物ではありませんでしたので、お見苦しいとは思いますが』
本ボンバー『見苦しくなんかないよ? ガードダイヤーさん字も綺麗ずら〜』
ガードダイヤー『か、からかわないでっ』
本ボンバー『けど……複雑なんだなって』
ガードダイヤー『……ええ、鞠莉さんとカナンさんは』
本ボンバー『二人だけじゃないずら、ガードダイヤーさんも』
ガードダイヤー『っ……』
本ボンバー『あ……』 本ボンバー『……余計なこと言っちゃうのは、変わってたかったな……』
カナン『えー? 私はマルの、はっきり言ってくれるとこ凄くありがたいけどなぁ』
カナン『ほら、鞠莉は色々抱え込んじゃうし、ガードダイヤーは弱みを見せるの苦手だし』
カナン『トライボンバヘッドは優しすぎて、どうしても踏み込めないとこあるもの』
本ボンバー『……みんな、変わってないんだね……』
カナン『うん、変わってないんだ』
本ボンバー『けどそれじゃあ、マルが昔からズケズケと言い過ぎみたいずらぁ〜!』
カナン『ごめんごめん、そんなつもりじゃないってば〜』
カナン『……』
カナン『…………本当に、ごめん』
本ボンバー『……カナンちゃん』
カナン『私があの日、二人を誘ってさえいなければ……』
本ボンバー『……』
本ボンバー『……でもね、カナンちゃんっ――』 千歌「わーっはっはっはー! 久しぶりに巨大ロボットで暴れてやるのだー!!」
曜「ヨーソロー!」
ザワザワ…
千歌「ん〜? なんか騒がしいのだ〜?」
曜「ソロ?」
「アイツまさか……人をさらって」「人間ウイルスを作るつもりじゃあ……!」
千歌「ニンゲンウイルス? なんのことなのだ?」
曜「ソ、ソロっ!?」
「出ていけぇーっ!!」「この悪魔めぇーっ!!」
千歌「い、石とか投げないで〜! ロボットだから痛くないけど何か泣きそうなのだぁ〜!」
曜「ヨ〜ソロぉ〜!」 鞠莉「ガードダイヤー! トライボンバヘッド! 合体よ!!」
|c||^.- ^|| |c||^.- ^|| |c||^.- ^|| |c||^.- ^|| 合体!!!!
ガードダイヤー『ガードダイヤー!!』
⌒°( •ω•)°⌒ ⌒°( •ω•)°⌒ ⌒°( •ω•)°⌒ がったい!!!
トライボンバヘッド『完成!! トライボンバヘッド!!』
ガードダイヤー『すごい騒ぎになっていますわ……』
鞠莉「はぁ……人間ウイルスなんて、マルの勘違いだったの、に……?」
トライボンバヘッド『みんなー! そのロボットは、人間ウイルスなんて作らないよー!』
ガードダイヤー『!? 何を言い出すのですか、トライボンバヘッド!?』
千歌「のだぁ……?」グスッ…
曜「ソロぉ……?」グスッ… カナン『急ごう! マル!』
本ボンバー『うんっ!』
『でもね、カナンちゃんっ。 あの時ルビィちゃんは、マルを庇ってくれたの』
『えっ……ルビィが?』
『うん、マルを抱き寄せて、頭を守るように覆い被さって』
トライボンバヘッド『えっと……そのロボットは、人間ウイルスとかじゃなくて……!』
千歌「め、女神様なのだぁ……!」ウルウル…!
曜「ソ、ソロぉ〜……!」ウルウル…!
『……結局、マルたち三人ともダメだったから、今こうなってるんだけどね』
『ルビィ……ずっと怯えて、ずっとイヤがってたのに……』
『けどそんなところ、死んじゃう寸前にしか見せてくれないだなんて、酷い話ずら』
トライボンバヘッド『と、とにかく悪いだけなんです〜っ!!』
千歌「期待させといて何なのだそれは〜!! お前あとで一人で海岸に来いなのだ〜!!」
曜「ヨ〜ソロ!! ヨ〜ソロ〜!!」 カナン『お待たせ!!』
本ボンバー『バトルボンバヘッドへ、合体するずら!!』
トライボンバヘッド『! うんっ!!』
カナン『鞠莉!! 私たちも、合体しよ!!』
鞠莉「!? へ、へぇえっ!? か、カナンっ!?」
カナン『カ!? カナンさんっ!?』
『だからマルは、折角こうして生まれ変われたんだから』
『今度は色々なものを見て聞いて、色々なことに挑んで、後悔なんか残したくないずら♪』
『勿論、ルビィちゃんのことも……ね』
バトルボンバヘッド『『完成!! バトルボンバヘッド!!』』
千歌「な、なんかもう負けとけって気配しか漂ってないのだ……!」
曜「千歌ちゃんやめる? やめる?」
千歌「やめない!!」 カナン『どうしたの? 早くロコモライザーを呼んで?』
鞠莉「ええっ……だ、だって、今日は……」
カナン『今日はなんなの!?』
ガードダイヤー『……私たちで決めますわよ!!』
バトルボンバヘッド『『了解(ずら)っ!!』』
千歌「突撃なのだー!!」
曜「ヨーソロー!!」
『『『とおっ!!!』』』
「「っ!?」」
ガードダイヤー『ダイヤーギムレット!!』
バトルボンバヘッド『『ボンバークラッシュ!!』』 . -‐ニ ̄ニ‐- .
_/ \_
=二 ̄ / ',  ̄二=
 ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^ 善子「ぅ…………ぅ、う……!」
梨子「!! よかった……! 気が付いたのね!」
善子「……、……? ここ……は……」
梨子「病院です。 あなたはボロボロの車の中で、ひどいケガをしていて……」
善子「(車……堕天龍の、コックピットのことね……)」
善子「(あの状況で少しでも脱出できてたなんて、奇跡みたいなものね……)」
梨子「目が覚めてよかった……! 待っていてね、すぐにお医者様を……」
善子「……」
トライボンバヘッド『……』
本ボンバー『やっほー、ルビィちゃーん。 ルビィちゃんも、ここでジョギングずらー?』
トライボンバヘッド『…………今日も来ないの……』
本ボンバー『……? 哲学ずら?』 テレビ < 巷で噂の人間ウイルスは、根も葉もないまったくのデタラメデース!
テレビ < ですが、このニューマーズシティの……いいえ! この世界すべての為に!
テレビ < 私たち小原コンツェルンは、全力を尽くして――
?「ウフフフ、あの泣き虫さんが随分と逞しくなってくれて嬉しいわ、マリー♡」
?「今じゃ立派なオハラの総帥、まるで貴女のパパの若い頃みたい♪」
?「――けど残念、遊びの時間はそろそろ終わり」
?「百合者特急隊なんて下らないオモチャは、全て取り上げないと……!」
つづく 果南「ほらほら見て見てー! あのロープウェイに、私たち乗るんだよー!」
花丸「あれが……じいちゃんが言ってた、幻の『あわしまロープウェイ』……!」
ルビィ「や、やっぱりやめようよ〜……?」
本ボンバー『今日も来ないねえ〜』
トライボンバヘッド『うん……海岸に来いー、って言ってたのに……』
本ボンバー『(ただの捨て台詞だろうけど……こうして二人でいられるから感謝ずら)』 鞠莉「〜〜〜〜!!」アハハハハハハ…!!
ガードダイヤー『……そんなに笑っていただけて光栄で・す・わぁ……!』
鞠莉「だ、だってぇ……『カナン『カ!? カナンさんっ!?』』って……!」
鞠莉「ビックリし過ぎて……! ガードダイヤーから、カナンの声がぁ〜!!
」アハハハハハハ…!!
ガードダイヤー『〜〜!! だって!! 驚くでしょう!?』
ガードダイヤー『あのカナンさんが、自分から合体しようと言い出したのですよ!?』
. -‐ニ ̄ニ‐- .
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=二 ̄ / ',  ̄二=
 ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ; `. 、 .尢r、――――――
/\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^
ガードダイヤー『』キリッ…!
バトルボンバヘッド『』ドヤァ…!
カナン『あ、あれー!? ほら見てよ鞠莉ー! 終わっちゃったじゃ』
鞠莉「う……う……わあああァん!?」
パシーン
カナン『なんで?!』ヒリヒリ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています