千歌「イタズラ王決定戦!」
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音ノ木坂学院
千歌「かすみちゃん!今日はかすみちゃんに言いたいことがあります!」
かすみ「どうしたんですか、千歌先輩?私に言いたいことって……」
千歌「それは、最近のかすみちゃんのことです!」
千歌「かすみちゃん最初、腹黒系スクールアイドル!って感じで登場したと思ったら、最近のかすみちゃんは虹ヶ咲のあの子のことばっか話してるじゃん!本来のイタズラキャラはどこに行っちゃったのさ!」
かすみ「うぐっ……ち、違います!確かにかすみんと先輩は両想いですけどっ!別にイタズラのことは忘れてません!かすみんイタズラだってちょ〜一流にできちゃいますけど!」
千歌「でもイタズラも継続してやらないとみんなの記憶からかすんでいっちゃうよ?あっ、今のはかすみちゃんと『霞む』をかけた……」
かすみ「千歌先輩、愛先輩とキャラかぶってますよ……」
千歌「と、とにかく!チカも新しいキャラを開拓するために、今日はかすみちゃんに挑みたいと思うのだ!チカが勝ったら腹黒系スクールアイドルの座は千歌のものなんだからね!」
かすみ「ええっ!?かすみんのキャラ勝手に奪わないで下さいよ〜……」
かすみ「って言いたいところですが、イタズラはかすみん得意中の大得意です!かすみんが負けちゃうなんてありえませんよ!」
千歌「私だって小さいころから果南ちゃん相手にイタズラの道を極めてきたからね!負けないよ!」
かすみ「望むところです!」 かすみ「それで、千歌先輩、だれをターゲットにするんですか?」
千歌「そうだな〜……ちょうどオトノキにいることだし、海未ちゃんなんてどうかな?」
かすみ「う、海未先輩ですか!?で、でも、そんなことしたら大目玉食らっちゃいますよ……」アワアワ
千歌「おや、もしかして怖いのかな?かすみちゃん、そんな態度で腹黒系スクールアイドルを名乗れると思ってるのかね?」ニヤニヤ
かすみ「……むぅ、できますよっ!わかりました!じゃあ海未先輩を相手に、かすみん華麗にイタズラしちゃいます!」 かいけつゾロリ「俺様を呼んだかお嬢ちゃんたち! 」
ハッスルハッスルみんなハッスル かすみ「まずはかすみんが先攻ですね……かすみんはお得意の……」ジャーン
かすみ「このコッペパンを使ったドッキリで勝負しますよ!」
コンコン
かすみ「お疲れ様です!海未先輩!」
海未「あら、かすみ。いえ、こちらこそ、ありがとうございます。休日だというのに、ここまで来ていただいて」
かすみ「はい!海未先輩!これ、差し入れです!かすみんお手製の特製コッペパンですよ!」
海未「これは……焼き色がとても綺麗で、美味しそうですね。ありがとうございます」
かすみ「じゃあ早速!食べてみてください!」
海未「ですが、この部屋は飲食厳禁ですので、部室に戻った時にいただきますね」
かすみ「はいっ!」
かすみ(にひひ〜、これで海未先輩が部室に戻ったら、面白いことになりますよ〜。なんたってあのコッペパンにはからしが大量に練りこまれてるんだからねっ!)ニヒヒヒ 部室
ガチャッ
海未「おや、千歌もいらしてたのですね?」
千歌「え、あ、うん!μ’sのみんなは元気かなって!」
海未「そうですか……そういえば千歌、沼津からの長旅で疲れているのではありませんか?」
千歌「そうなんだよ!もう体もクタクタで、お腹もペコペコで〜」
海未「ちょうど良かったです。今コッペパンを持っているので、良かったら半分食べませんか?」
千歌「えっ!?いいの!?わーい!食べる食べる!」
かすみ「あっ!千歌先輩、それは、かすみんの……」
千歌「いっただきまーす!はむっ!……」
千歌「!!!!」
千歌「からいっ!!からいからいからい!!海未ちゃんこれ!からすぎるよ!コッペパンなのに!」
かすみ「ですからそれは、かすみんの……」
海未「はぁ……こんなところだと思いました」
かすみ「海未先輩!?き、気づいていたんですか!?」
海未「ええ、かすみのコッペパンのイタズラのことは、事前に果林から伺っていましたから」
かすみ「ぐぬぬ……果林先輩……タネを言いふらしちゃだめじゃないですか……」
海未「とにかく!こういうことはもう、金輪際考えないでくださいね」
千歌「そんなことよりお水!お水ちょーだい!口の中焼けこげちゃうよ!」 千歌「ぷはー、生き返る〜」ゴクゴク
かすみ「もうっ!千歌先輩!千歌先輩が邪魔しなければかすみん華麗にイタズラを決められてたのにっ!」
千歌「でもかすみちゃんの作戦最初からバレバレだったじゃん!バレバレなものを使う時点でダメダメだよ!」
かすみ「引っかかった千歌先輩にだけは言われたくないです!」
千歌「と、とにかく次はチカの番だね!」
かすみ「千歌先輩には何かいい作戦があるんですか?」
千歌「任せて!チカには昔から果南ちゃんを驚かせてきた『黒板消し大作戦』があるんだから!」 再び部室
千歌「海未ちゃん海未ちゃん!あのね!さっき穂乃果ちゃんがね、大事な話があるから教室で待ってるって言ってたよ!」
海未「そうですか。では後で教室にいかないとですね」
千歌「うん!だから早く教室に向かうべきだと思うよ!さあっ!急いで!」
千歌(にしし〜、これで海未ちゃんが教室に入ろうとした瞬間、上から黒板消しがどーん!って落ちてきて、チョークまみれなのだ〜、楽しみだな)ウシシシ
海未(……って顔をしてますね、あの顔は。私がそんな古典的なイタズラに引っかかるとでも思っているのでしょうか) 海未「教室といえば、μ’sの秘密の特訓メニューを書いたノートを置きっぱなしにしてきたような気がします……誰かに見られていないと良いのですが……」
かすみ「!!!!」
かすみ(μ’sの秘密の特訓ノート!これがあればかすみんますます大人気のアイドルになれちゃうかもっ!)
かすみ「……じゃあじゃあかすみん、ノート急いで取ってきますよ!」ダッ
ガチャッ
千歌「ま、待ってかすみちゃん!教室にはチカの仕掛けが……」
かすみ「ノートを盗み見れば、ついにかすみんも世界一のスーパーアイドルの仲間入りですっ!」
ガラッ!
ボムッ!!
かすみ「ぴゃああっ!!いてっ!もうなんなの……ってかすみんチョークまみれなんだけど!」
千歌「あはっ、あはははは……」
海未「はあ……こんなことだと思いました」
千歌「えっ!?海未ちゃん!?まさか気づいてたの!?」
海未「はい。この手の仕掛けは昔から穂乃果に鍛えられてましたから……」
海未「今回は私が引っかからなかったから良かったですが、もう二度とこういうことは考えないで下さい。いいですね?」 かすみ「ひどいですっ!千歌先輩!かすみんのことこんなチョークまみれにするなんて!」プクー
千歌「ええっ!?元はといえばかすみちゃんが私のイタズラ邪魔してくるのが悪いんでしょ!」
かすみ「千歌先輩が最初に教えといてくれればよかったんですっ!もったいぶって内緒になんてするからです!」
千歌「だってかすみちゃんに教えちゃったら、海未ちゃんにもバレちゃうかもしれないじゃない!」
かすみ「かすみんイタズラのタネをばらしちゃうような悪い子じゃないです!」
千歌「ぐぬぬ〜かすみちゃんのせいで〜」
かすみ「むむむ〜千歌先輩が悪いんです〜」 かすみ「……はぁ、やめましょう千歌先輩。かすみんたちが争ってもしょうがないです」
千歌「……そうだね、それより今はどうやったら海未ちゃんを引っ掛けられるかを考えないと」
かすみ「はい、海未先輩、想像以上に強敵ですね……」
海未「さっきからおかしいと思ってましたが、やはりあなたたちの仕業だったんですね」
千歌「びゃあああっ!!?う、海未ちゃん!?いつからそこにいたの!?」
海未「割と最初から聞かせてもらいましたが……」
千歌「ええっ!!?ずるいよ!盗み聞きとか卑怯だよ!」
海未「イタズラをしようとしていたあなたたちには言われたくありません!」
海未「最初から少しおかしいと思ってたんです。合同練習というわけでもないのに音ノ木坂にあなたたちが来ていた時点で、どうも怪しいと思っていたのですが……」ゴゴゴゴゴ
千歌「か、かすみちゃん!!海未ちゃん相当怒ってるみたいだよ!」
かすみ「そんなのかすみんだってわかってますっ!千歌先輩何とかしてくださいよ!」
千歌「む、無理だよ私には!」
千歌「こ、こうなったらかすみちゃん!逃げるよ!」ダッ
かすみ「あ、待ってくださいよ!千歌先輩!」ダッ
シュン!
海未「千歌、どこへ行くのですか?まだ話は済んでいませんよ?」
千歌「ひ、ひいいっ!!」
海未「さあ、二人とも、まずは席についてもらいましょうか?」 海未「それで、なぜ二人は私にイタズラをしようとしていたのですか?」
かすみ「そ、それは……」
千歌「実はチカとかすみちゃんで、どちらがイタズラが上手か、決めようとしてて……」
海未「それでイタズラの計画をしていたのですか……全く、呆れて言葉も出ません……」
かすみ「ご、ごめんなさい海未先輩!悪気はなかったんです!」
海未「いえ、私は別に怒っているわけではないので、構わないのですが……」
千歌「えっ!?海未ちゃん怒ってないの!?」
海未「はい。今回私が直接被害にあったわけではないですし、それに……」
海未「こういうイタズラは、穂乃果で慣れっこですので……」
千歌「じゃあ私たち許されたってことだね!わーい!」
海未「千歌!あなたはどうしてそう単純なのです!イタズラを考えたことは、素直に反省してください!」 海未「全く、穂乃果といい千歌といい、どうしてこう楽観的なのでしょうか……」
海未(それに少し大きな声を張り上げたので、無駄に体力を消費してしまいました……)
海未「……」ゴクゴク
海未「!!!!!?」
海未「けほっ、けほっ!!!」
かすみ「どうしたんですか、海未先輩?」キョトン
海未「……」
海未「いえ、なんでもありません」
海未「それよりどうして二人とも、休日に音ノ木坂に来ているのですか?何か用事があったりするのですか?」
千歌「ええっ!?そ、それは、その、いろいろあって……」
かすみ「か、かすみんも、ちょっと、複雑な事情といいますか……」
海未「答えたくないなら結構ですが……お説教の続きをすることになるかもしれませんよ?」
かすみ「わああっ!やめてください!言います!言いますからっ!!」 かすみ「実はりな子の発明品でしず子を驚かせようとしてたんだけど、失敗しちゃって……おまけにりな子の大事な発明品壊しちゃって……それで、学校にいづらくなったっていうか……」
海未「それは……璃奈としずくに謝った方が良いのではないでしょうか?」
かすみ「でもっ!しず子がもうカンカンでっ!聞いてください!今度発明品にイタズラしたら、すっごいお仕置きするってしず子に言われてて!だからどうしても隠れなきゃいけないんですよ!」
海未「それは……お気の毒ですね」
かすみ「海未先輩もそう思いますよね!だから海未先輩も協力してくださいっ!」
海未「……」スッ
かすみ「海未先輩……これは、スマホ……?」
かすみ「……ま、まさか!?」
\しずく『うん、そのまさかだよ、かすみさん』/ かすみ「し、しず子!?ま、まさか、全部、聞いて……」
\しずく『うん。だからかすみさんが璃奈さんの大切な発明品壊しちゃったことも教えてもらえたし……』/
しずく「かすみさんの居場所も、わかっちゃったよ?」
かすみ「ひいいっ!!し、しず子!!?いつから後ろに!!?」
しずく「もう、かすみさん、心配したんだよ?急にいなくなっちゃうから……」
かすみ「だだだだって!それは!しず子のお仕置きが怖かったからで!」
しずく「うん……でもかすみさん、前回のでは懲りてなかったみたいだから、今回はもっとたっぷり可愛がってあげるね♡」
かすみ「ひいいいっ!いや!やだ!可愛いかすみんの立派な貞操に関わるからっ!……それだけは、それだけは勘弁してぇ!!!」ブルブル
しずく「海未さん、ご迷惑をおかけしてしまいすみませんでした」
海未「いえ、いいのですよ、しずく」
しずく「じゃあかすみさん、行こっか?」ズルズル
かすみ「やだ、やだぁっ!千歌先輩!助けて下さいよ!一緒にイタズラした仲間じゃないですかっ!!!」
千歌「知−らないっ!元はかすみちゃんが悪いんだからしょうがないよね!ばいばーい、かすみちゃーん」
しずく「もう、かすみさん、他校の人に迷惑かけたら、めっ、だよ?」
かすみ「いやだー!!かすみんのこと女の子にするのだけは!勘弁してぇ!!!!」 ………
千歌「あはは……かすみちゃん捕まっちゃったね……」
海未「ええ、因果応報、当然の報いですね」
千歌「そう!日頃の行いが悪いからああなるんだよ!自業自得なのだ!」
梨子「ほんとよね、自分の罪はちゃんと自分で償わないとね」
千歌「うんうん!梨子ちゃんの言う通り!」
千歌「……ん?梨子ちゃん?」 梨子「お久しぶり、千歌ちゃん」
千歌「り、梨子ちゃん!?ま、まずいのだ!梨子ちゃんがここにいるってことは、千歌の嘘がばれたってことじゃん!」
千歌「……あっ、そうだ海未ちゃん、チカちょっと急用思い出しちゃったから、もう行くね?ま、またねー……」
ガシッ
梨子「どこに行こうとしてるのかしら、千歌ちゃん?」
千歌「えっ、そ、それは……虹ヶ咲に行かなきゃいけないっていうか……」
梨子「千歌ちゃん、あなたの行先は虹ヶ咲じゃなくて……」
梨子「沼津のはずよ?」ズンッ
千歌「ひ、ひいいっ!!助けて海未ちゃん!!チカこのままじゃまた監禁されちゃうよ!」
海未「自業自得です!聞くところによれば、千歌が歌詞を書き上げないのが悪いそうじゃないですか!」
千歌「うぐっ!!そ、それは、そうだけど……」
梨子「もうっ、大変だったんだからね。新作の壁本を探そうと東京中を走り回って……」
梨子「でもまさかそれが、千歌ちゃんが私の監視から逃げるための、嘘だったなんて、ね?」
千歌「ち、ちがっ!あ、あれは、その……」
梨子「言い訳は千歌ちゃんのお部屋でたっぷり聞いてあげるわ。ほら、帰るわよ?」
千歌「いやっ!捕まっちゃう!チカの自由が奪われちゃう!梨子ちゃん!それだけは勘弁してよぉ!!!!」
海未「身から出た錆です。千歌、歌詞はちゃんと、締め切りまでに仕上げて下さい」
梨子「そうね、期限も守れない悪い子には、ちょっときついしつけが必要なのかもね♡」
千歌「ひ、ひいいいいい!!!や、やめてぇ!!!梨子ちゃんの好きなプレイ、チカには耐えられないからぁ!!!は、放してぇ!!!!」ズルズル
千歌「うわーん!!!もうイタズラはコリゴリなのだー!!!」 おまけ
海未「全く、かすみと千歌は、世話が焼けますね……しずくと梨子には、心から同情しますよ……」
海未(そして、私が手を下さなくてはならない人間は、もう一人いるようですね……)
ガチャッ
穂乃果「あれ?海未ちゃん、千歌ちゃんとかすみちゃんは?もう帰っちゃったの?」
海未「はい、どうやら二人とも、用事があるようなので」
穂乃果「ふーん、穂乃果ももっと、二人とお話したかったのに……」
カチャッ
穂乃果「あれ?海未ちゃん、どうしちゃったの?急に部室の鍵なんか閉めて」
海未「……単刀直入に聞きます。先程私の水筒にからしを入れるイタズラを仕掛けた件」
海未「あれは、穂乃果の仕業ですよね?」 穂乃果「えええええっ!!?ななな何のこと!?ほ、穂乃果、知らないなー……」メソラシ
穂乃果「だ、だいたい!証拠はあるの!?穂乃果をそんなに疑うなら、証拠を見せてよ!」
穂乃果「そ、それに、千歌ちゃんやかすみちゃんがやったことかもしれないじゃん!」
海未「いえ、先程から二人の反応を観察していましたが、それらしい形跡は確認できませんでしたし……」
海未「それに穂乃果、あなたの制服のポケットから、からしのチューブがはみ出てますよ?」
穂乃果「えええっ!?嘘!?だってさっきちゃんとカバンにしまったはずなのに……」
穂乃果「はっ!!!まさか、誘導尋問!?」
海未「……さて、言い逃れはできないみたいですね」ゴゴゴゴゴ
穂乃果「い、いや〜、なんというか、ちょっとした出来心っていうか……かすみちゃんたち見てたら子供のころを思い出したっていうか……」
海未「言い訳は結構です!穂乃果!!!どうしてあなたはいつもいつもそうなんですか!後先考えずに!やりたい放題で!今日という今日は許しませんよ!!!」
穂乃果「う、海未ちゃん……お、落ち着いて、ね?あ、そうだ!穂乃果お茶買ってきてあげるよ!」
穂乃果「……と、見せかけて、逃っげろ〜!」
海未「あっ!待ちなさい!穂乃果!逃げても無駄なんですからね!!」
穂乃果「うわーん!!!もうお説教はコリゴリだよ〜!!!」 終わりです。お粗末様でした
ここまでコメント&お読み下さった方々、大変ありがとうございました! 千歌ちゃんの自分から仕掛けておいて
おバカさんなとこかわいい しずりこに比べると海未ちゃんは捕まっても救いがあるなw ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています