Aqours「収容違反っ!!!」
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補遺:
SCPとAqoursの愉快な仲間たちのお話をします
番外編です。
全てのSCiPの設定は、話の都合上ある程度の改変が施されています。
加えて、Aqoursの愉快な仲間たちも普段以上の性格になっています。
宜しくお願いします。 すみません。
勝手ながら今日は此処で切らせて頂きたいと思います
明日の夕方頃、また参ります。 また少しだけの投稿となりますが
どうか宜しくお願いします。 ダイヤ「……梨子さん、立ち止まったまま動こうとしませんわね」
曜「なんだろう、具合でも悪くなったのかなぁ」
千歌「おーい!梨子ちゃ──」
「なんでよっ!!!!!」
千歌「!?」
梨子「どうして!!?なんでみんな、あんな奴らを平然と野放しにしておけるの!!?」
千歌「あ、あんな奴ら……?」 梨子「アイツらがっ!!あの土人どもが私達の暮らしを、ただ一方的に壊して行ったって言うのに……っ!」
曜「ね、ねぇ。なんか、今までと少し違くない?」
果南「う、うん……なんでだろ」
花丸「梨子ちゃん……」
梨子「私は……私はただお母さんと彼と、三人で平和に暮らしたかっただけなのにっ!!!」
梨子「アイツらは、砂漠から来たあの略奪者どもが……私の幸せを……全てを奪っていったっ!!!」 梨子「憎いっ……憎いっ!!!殺してやるっ!!必ず殺してやるっ!!!」
鞠莉「梨子!しっかりして!」
梨子「鞠莉さん!!お願い協力してっ!!!私はアイツらを殺さなくちゃいけないのっ!!!」
梨子「その為なら……っ、その為ならわたしっ!!どんな酷い手だって使ってみせるわ!!!」
果南「……止めた方がいいね。」
花丸「……」 千歌「り、梨子ちゃん!コッチに来て!」
梨子「みんなも分かるでしょ!?カルタゴの奴らがどれだけ酷いことをして来たか!!」
梨子「みんな消えたっ!!みんな消えてった!!!もう誰もいないっ!!全部アイツらのせいだっ!!!」
果南「ね、ねぇ!やっぱり例のあの言葉でこっちに呼ぶしかないじゃ……っ」
ダイヤ「で、でも!梨子さんあんなに怒って……いえ、怒り狂っているんですのよ!?」
ダイヤ「もし、コッチに来てもまだ、あの怒りが収まらなかったら……っ」
鞠莉「……最悪、誰かが大怪我する事になるかもね」 ルビィ「そ、そんなのダメだよ!!」
曜「果南ちゃん!私たち二人で抑えられないかな!?」
果南「……今の状態じゃ、何するか分かんないよ?それでも抑えられる自信ある?」
曜「そ、それは……」
千歌「……」
千歌「──梨子ちゃん!!」
果南「えっ?」
ダイヤ「千歌さん!?」
千歌『私はカルタゴ人だよっ!!』
梨子「ッッッ!!?!?!?」ブツッ 梨子「ぁあああああぁああああああぁぁあああああああっあああああああぁああぁあああああああぁあああぁあああああああぁあぁあああああああっっっっ!!!!!!!!!」
千歌「〜ッ」
鞠莉「ち、千歌っち!?どうして!?」
梨子「お"ま"え"ッッッ!!!!お"ま"え"だけはぁああああああああああっ!!!!!!お"ま"え"だけはあぁぁぁぁああああああああッッッ!!!!!!!!!」
ダイヤ「千歌さんっ!逃げて下さいっ!!」
千歌「大丈夫!私は大丈夫だからっ!!」 梨子「ぁあああああぁああああああぁぁあああああああっあああああああぁああぁあああああああぁあああぁあああああああぁあぁあああああああっっっっ!!!!!!!!!」
果南「は、橋の真ん中まで来たのに、全然収まらない!?」
鞠莉「梨子っ!!しっかりしなさいっ!!」
花丸「──ッ!」ザッ
千歌「ッ」バッ
花丸「ち、千歌ちゃん!?」
千歌「……」 梨子「ぁあああああぁああああああああぁああぁあああああああぁあああぁあああああ……」
曜「あっ、」
鞠莉「梨子……」
ルビィ「お、収まってきた……?」
梨子「ぁあああああ……っ、ぁああああああぁぁああぁぁぁ…………あぅ……っ……あぁっ……」ヨロ...ヨロ...
千歌「……梨子ちゃん、おいで」 梨子「ぁ……ぁ…………っ」ヨロ...ヨロ...
千歌「大丈夫。」
梨子「ハ……ぁ……た……ただ…………」ヨロ...ヨロ...
千歌「もう、大丈夫だから」
千歌「ちゃんと、受け止めるから」
梨子「わ……わたしはっ……ただ……」
梨子「……しあわせに……なり……た…………か……った………の………n……」フッ ガクンッ
千歌「ッ」バッ
ギュッ
梨子「」
果南「梨子ちゃんっ!!」
花丸「っ」
ダイヤ「梨子さん!大丈夫ですの!?」
梨子「」
千歌「……」スッ
千歌「……守れなかったのは、悔しいよね」 鞠莉「梨子!?大丈夫なの!?」
果南「千歌!息と脈を確認して!」
千歌「…………うん、大丈夫。気絶はしてるけど、ちゃんと息はしてる」
ダイヤ「……アレだけ叫びながら全力疾走したんですもの、気を失って当然ですわ」
曜「でも、どうして梨子ちゃんの時だけ、最初からあんな風に……」
ルビィ「ぅゅ……どうしてなんだろ……」 花丸「……ここを離れよう。」
ダイヤ「そうですわね。何処かで梨子さんを休ませなければなりませんし」
曜「ここに来る途中、喫茶店っぽい店があったよ?そこに行こう」
果南「梨子ちゃんは私がおぶって行くよ」
千歌「ごめんね、お願い」
千歌「……悔しいよね、」
果南「千歌?」 今日はコレで切らせて頂きます
明日で終わりとなりますので、
それまでお付き合い頂ければ幸いです。 この二日間、放置してしまった事をお詫びします
ようやく身の回りも落ち着いて来ましたので、
残り全て投稿させて頂きたいと思います。
これまで保守して下さった方々、本当にありがとうございます。 ──────
───
─
梨子「みっ、みんなぁ……ホントに……ヒグッ、ごめんなさいぃ……っ」
果南「何言ってるのさ。誰も悪くなんかないんだから、気にしたら駄目だよ」
ダイヤ「そうですわ。あの様な結果になるだなんて、誰も予測出来なかったのですから」
曜「そうそう。だからほら、落ち着いて?」ポンポン
梨子「うぅ……っ」
鞠莉「──梨子。貴方が言っていた事って、まだ覚えてる?」
梨子「は、はい……」 梨子「あの時、橋の真ん中辺りまで歩いた時に、突然頭の中に流れ込んだと言うか……湧いてきたんです……」
梨子「カルタゴの人達が、私のお母さんと彼を……殺したんだって……全然知らない人たちなのに……」
曜「……彼って、誰なの?」
梨子「分かんない……そもそも私、カルタゴって言う国があった事すら、今日まで知らなかったんだもの」
ルビィ「で、でも……梨子ちゃんはずっと、その事で怒ってたみたいだけど……」
梨子「うん。あの時の私はお母さんと彼を……こ、殺されたって言う、私の人生で有りもしない出来事に、ただ頭の中を支配されてたんだけど」 梨子「……凄く、悔しかったんだと思う。お母さんと彼を失った事が、幸せな毎日を守れなかった事が……」
千歌「……」
梨子「そして……千歌ちゃんの、あの言葉を聞いた瞬間……っ」
梨子「わ、わたし……っ、千歌ちゃんの事をっ……本気でっ……ッ!」
花丸「大丈夫。」スッ
梨子「……ぇ」
花丸「それは他の誰かの記憶であって、絶対に梨子ちゃんのものでは無いんだから」 花丸「だって、今の梨子ちゃんはまる達の良く知ってる、優しい梨子ちゃんだもん」
梨子「……」
花丸「梨子ちゃんは今、千歌ちゃんの事をどう思ってる?」
梨子「……」
千歌「……」
梨子「……大好きっ///」
曜(あ?)ガタッ
鞠莉「sit down」 花丸「でしょ?」
花丸「だから、もう大丈夫ずら♪」
梨子「……ありがとう。」
果南「私も経験したから分かるけど、アレはただの一過性の物でしかない、気の迷いみたいなものなんだからさ」
果南「そう言うアトラクションにでも来たと思えば、少しは気が楽になると思うよ」
「──本当にそうなのかな、」
果南「え?」
千歌「……」 梨子「千歌ちゃん?」
千歌「……多分、みんな実際に起こった事なんだと、私は思う」
千歌「果南ちゃんや花丸ちゃん。それに、梨子ちゃんの時も、きっとそう。」
ダイヤ「そ、それは実際にこの目で見ましたから、確かに起こった出来事なのでしょうけど」
千歌「そうじゃなくて」
ダイヤ「え?」
千歌「三人それぞれが感じた物って、この国で本当に有った事なんじゃないのかなって」 千歌「じゃなかったら、居もしない兄妹とかの話なんてしないと思う」
鞠莉「……つまり、千歌っちはこう言いたいワケね?」
鞠莉「あの橋を渡った人は、当時この国で、無念のまま死んだ人達の、何かに取り憑かれたって」
千歌「……」
ダイヤ「と、取り憑かれる!?そそっ、それって……あの、例のアレですか!?」
果南「霊のアレだねぇ」 ルビィ「お、おねぃちゃ……アレって?」
ダイヤ「アレはアレですわよ!半透明なヤツですわ!」
ルビィ「……ゴミ袋?」
曜「それって取り憑かれるものなの?」
果南「……」
鞠莉「千歌っちは、何を感じたの?」
千歌「……悲しいなって、」 千歌「どれだけ頑張ったって、守りたかった日常や平和を守れなかったのは……本当に悲しくて……悔しかったんだろうなって」
千歌「その気持ち、よく分かるから」
梨子「千歌ちゃん……」
ダイヤ「……」
鞠莉「……そうね。」
曜「……」
ルビィ「……っ」
果南「……」
「──そう思える事が大事なんだよ。」 千歌「え?」
花丸「心が救われるって言う事は、それを真に理解されたかどうかって言う所にあるって、まるは思ってるから」
花丸「……もし、私たちがそう想う事で、他の誰かの気持ちが報われるのなら、」
花丸「今持ってるこの気持ちが、そのまま救いになるんだと思うの」
千歌「……」
ダイヤ「でも、何世紀経ってもずっと残り続けている様な、とても強烈な恨み辛みが……たったそれだけの事で、果たして癒える物なのでしょうか」
花丸「大丈夫。愛は偉大ずら♪」 花丸「それに、その人達が抱いていた様な理想を、今度はまる達の手で作って行けば」
花丸「それが本当の意味で、その人達の無念を晴らす事になるんじゃないかな」
梨子「それぞれの理想……か」
果南「恒久的な平和ってヤツかな」
鞠莉「今は異文化交流も大分進んでるから、きっとその内、戦争なんて無くなっちゃうかもね」
ルビィ「うん。みんなにとっての大事なものを大切にして行けたら……とっても素敵な事だと思うよ」 曜「……千歌ちゃん。」
千歌「え?」
曜「私たちが、学校の為に頑張ったあの日々は、決して無駄なんかじゃなかったよね」
千歌「……うん。」
曜「あの校舎にはもう通えないけど、私達の思い出は間違いなく、今もあそこにあるはずだよね?」
千歌「……そんなの、当たり前だよ」
曜「うん。ならよろしい♪」
千歌「…………幸せだった思い出は、いつまでも消えないんだ」
千歌「だから、みんなあんなに激しく怒ってたんだね。……それだけ幸せだったんだもんね」 梨子「……千歌ちゃん。」
千歌「次にあの橋を渡った時、もし何も起こらなかったなら──」
千歌「それはきっと、あの人達の願った幸せが叶った時なんだよね」
ダイヤ「……そうですわね。一日も早くそうなる事を願っていますわ」
ルビィ「み、みんなが仲良しになれれば、きっと大丈夫だよ」
曜「うん。仲良しがいちばん!」
千歌「ごめんねみんな。当たり前の事なのに、わたし全然気付けなくて」
鞠莉「あんな事があったんだもの、悩んだって仕方のない事よ?」 ダイヤ「寧ろ、そんな事にまで気を配れる、貴方のその優しさと懐の深さに、わたくし感銘を受けましたわ」
千歌「い、いえっ///」
果南「ふふっ。千歌らしくて良いと思うよ」
曜「発想がいつも斜め上だもんねぇ」
果南「……そういや、曜」
曜「え?」
果南「アンタ、善子はどうしたの?」
曜「……」
曜「あっ、」 鞠莉「ちょっと!?」ガタッ
千歌「も、もしかして置いて来ちゃったの!?あの橋の所に!?」ガタッ
曜「お、置いて来たってゆーか……忘れてたってゆーか……ハハ、」
ダイヤ「貴方っ!!お守りをするとか言いながら置いてけぼりにしているじゃありませんのっ!!」ガタッ
曜「ぅ、ごめんなさーい!!」
果南「いいから行くよ!」ダッ
スタタタ…… ルビィ「よ、善子ちゃん……大丈夫かなぁ……」タッタッ
花丸「そんなに時間も経ってないから、大丈夫だとは思うけど……」タッタッ
ダイヤ「いいえ!あの人は放って置くと何をしでかすか分からない方ですから!」タッタッ
梨子(……善子ちゃんの身の心配をしましょうよ)
梨子「でも、あの状態の善子ちゃんだと、危ない人に付いていったりしちゃうかも」タッタッ
千歌「うぅぅっ……変な事になってなきゃいいんだけどっ」タッタッ 果南「……居ないねぇ、もしかして入れ違いになったとか?」
花丸「う〜ん……それもあり得なくはないかも」
ダイヤ「──ん!?あの橋の向こうに居るのって!」
鞠莉「oh!いまーした!」
曜「善子ちゃん!」
果南「善子!」
「──皆さん。ご機嫌よう」 善子「世界に遍くリトルデーモン達よ。今日は我らにとって最大の宿敵、カルタゴ共和国について語らせて貰います」⚫︎REC
善子「砂漠に潜む下賤なる彼奴らは、この小さき島国を弄んだだけに飽き足らず、我ら深淵の徒を貶め、その気高き誇りに深い傷跡を残して行きました」⚫︎REC
善子「それは、決して赦される事のない罪の坩堝となり、今やその小国は、怨嗟蔓延る混沌の魔都と化しているのです」⚫︎REC
千歌「わ、渡っちゃったんだ……」
ダイヤ「スマホを持って何かしていますわね」
梨子「た、多分……生放送中なんだと思います……」
鞠莉「oh! でも、今までで一番大人しいパターンみたいね」 善子「──ヨハネの名の下に銘じます。彼の穢れた地、カルタゴ共和国を滅ぼす為の力を、境界線の彼方より私に送りなさい。さすれば、…………は?」⚫︎REC
善子「……"カルタゴなんてとっくの昔に滅んでる"?"ヨハネ様、今日おかしくない"?"チュニジア観光でもしてるのw"?」⚫︎REC
善子「はぁあああああっ!!?」⚫︎REC ルビィ「ど、どうしよう……なんだか興奮して来ちゃったみたいっ」
花丸「う〜ん……ここはやっぱり、また例の言葉で呼ぶしかないずらねぇ」
果南「ほら、アンタの出番だよ」
曜「ぇえ〜っ、やだなぁ」
果南「お守役なんだから、ちゃんと責任果たしなって」
曜「はぁ……しょうがないかぁ……」 善子「なんでみんな分かんないのよぉ!!カルタゴは害悪なの!憎むべき世界のカルマなのぉ!!滅さなくちゃならないのよぉっ!!!」⚫︎REC
善子「話し聞いてよぉ!!!」⚫︎REC
曜「〜っ」スゥッ
「善子ちゃーん!」
善子「!」
曜『私はカルタゴから来ましたーっ!』
善子「!!?!?!?」ブツッ
善子「うぉおおぉおおおおおおおおぉおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!!」ダンッ
曜「ひいぃぃっ!!?!?」 番外編
SCP-2513【ともあれ、カルタゴ滅ぶべし】
と
Aqoursの愉快な仲間たち
〈本家〉
http://ja.scp-wiki.net/scp-2513 果南はカナンだからカルタゴにキレるのはおかしいんだよなぁ… AqoursでSCPいいな
面白かった
>>101
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