花丸「海未さん、しずくちゃん、スケートやろうよ」
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しずく「珍しいね、花丸ちゃんからスケートなんて言葉聞くと思わなかったよ」
花丸「うん、今度ルビィちゃん達と一緒に行くんだけどマル、スケート苦手で上手く滑れなくてさ。よかったら練習に付き合って欲しくて」
海未「スケート、ですか……」
花丸「どうしたの海未さん?」
海未「スキーやスケートなど西洋伝来のウインタースポーツはどうも苦手でして……」
花丸「そうなの?意外だね」
海未「以前、μ'sのメンバーとスキー旅行に行った時にリフトで死ぬ思いをしたのです」
しずく「フローズンかな?」
花丸「そうなんだ、苦手なら無理には誘わないよ」
海未「いいえ、花丸が苦手を克服しようというのに私が挑戦しないのはいけません。私も初めてですか一緒に練習します」
花丸「本当?ありがとう海未さん」
しずく「私は滑れるから二人に教えてあげられるよ」
海未「しずく、未熟者ですがよろしくお願いします」
花丸「しずくちゃんが経験者でよかったよ〜」 スケート場
しずく「まずはスケート靴から履いてみましょう」
海未「ほう、大きな刃が付いてるだけあってズッシリと重いですね」
花丸「スケート靴は重いから足が疲れるよ……」
しずく「ちゃんと自分の足に合った靴を選んで靴紐も最後まできっちり結んでくださいね。緩んでいたりすると足を痛めますから」
海未「承知しました」
花丸「海未さん、ヘルメットとプロテクターもあるよ」
しずく「そうだね、それがあれば万が一転んでも大した事なくて済むから付けた方がいいね」
花丸「よし、準備完了。二人共行こうか」
海未「いざ、リンクの中へ突撃です」
しずく「あはは……ゆっくり入ってくださいね」 花丸「最初にリンクに立つのが緊張するんだよね……」
海未「リンクとはつまり氷で出来ているんですよね。氷は滑りますよね。転んだら頭から血を流して失血死してそのまま氷漬けに」ブツブツ
しずく「あの、そんな事にはならないのでとりあえず壁に掴まりながらリンクに立ってみてください」
海未「しずく、手を握っていてください!!」
しずく「はいはい」
花丸「ーよっと。はぁ、なんとか立つ事が出来た。海未さんはどうかな?」
海未「あばばば……足が勝手にタップダンスを!!」
しずく「海未さん、落ち着いてください。壁に掴まっていれば転びませんからまずは立つ事に慣れてください」スーッ
海未「しずく、私を見捨てるのですか?!」
しずく「花丸ちゃんにも教えないといけないので。しばらくそこで待っててください」
海未「そんな殺生な……しずく〜」 しずく「花丸ちゃん、お待たせ」
花丸「海未さんは大丈夫なの?」
しずく「変に動かなければ転ぶ事はないから心配ないよ」
花丸「本当だ、壁にしがみついて固まってる」
しずく「花丸ちゃんは立つ事は出来るんだね。それじゃまずはリンクの上で歩いてみようか」
花丸「よ、よし……」ソロソロ
しずく「そうそうそんな感じ。後は歩く勢いに乗って足を左右に滑らせて前に進むんだよ」
花丸「なるほど、なんだか出来そうな気がしてきたよ」
しずく「慣れてきたら私と一緒に滑ってみようか」
しずく(花丸ちゃんって結構運動神経いいんだな) 海未「……」ソロ〜
ツルッ
海未「ひっ!!ダメです、氷上の片隅に一人取り残されてしまいました……」
海未「私はきっとこのままここで生涯を終えるのですね。儚い人生でした……死ぬ前にチャーハンを食べたかった……ん?」
花丸「しずくちゃん、少し滑れるようになってきたよ!!」
しずく「その調子だよ花丸ちゃん。頑張って」
海未「……なにをやっているのです私は」
海未「花丸があんなに努力していると言うのに……私もこんな所で立ち止まってる場合ではありませんね」メラメラ
海未「ま、まずは歩く練習からやってみましょうか……」ヨチヨチ 花丸「ふぅ、だんだん滑る感覚が掴めてきた感じがするよ」
しずく「後は一人でも大丈夫そうだね。ゆっくりでいいからリンクを一周してきなよ」
花丸「しずくちゃん、ありがとう。行ってくるね」
しずく「海未さんは……へぇ、いつの間にか掴まり歩きしてる。すごい」
しずく「海未さん、頑張ってますね」シャー
海未「しずく、やっと来てくれましたか。私は一人決死の思いで氷上行軍をしていました」
しずく「相変わらず大げさな……そろそろ壁から離れてみましょうか」
海未「そ、そうですね。いつまでも壁離れ出来なくては花丸に笑われますね」
しずく「大丈夫ですよ。しばらく壁に掴まって立っていたんだからそのままリンクに立てば」
海未「……本当です、私立てています。手放しで氷の上に立てました‼」カンドー
しずく「ふふっ、よかったですね」 しずく「二人共少しづつ慣れてきたみたいだね。ちょっと休憩しようか」
海未「賛成です……」
花丸「喉がカラカラだよ……」
軽食コーナー
花丸「ぷはっ、あー生き返る〜」
しずく「ポップコーンどうぞ。こういう所の食べ物って不思議とおいしいですよね」
海未「夕飯もありますから食べ過ぎてはいけませんがそれでもつい手が伸びてしまいますね」
花丸「海未さんマルにもちょうだい」
海未「はいどうぞ」
花丸「はむっ、う〜んおいしいねこれ」
しずく「それ食べ終わったらまた練習しようか」
花丸「うん、頑張って帰るまでに滑れるようになるよ」
海未「私もせめて歩けるようにはなりませんとね」 花丸「海未さん、見てよあれ」
海未「ん?なんですかあれは?」
しずく「あれは椅子の底にスケートを付けたソリみたいな物ですね」
海未「また恐ろしそうな乗り物ですね……」
しずく「でもあれを押して滑ればいい練習になるんじゃないですか?」
花丸「マルが座るから海未さん後ろから押してみてよ」
海未「まぁやってみますか……」
花丸「うわぁ〜これ面白いよ〜」シュー
しずく「海未さん、椅子に掴まればなんとなく滑る感覚がわかりますよね?」
海未「そうですね、支えがあるとやはり違いますね」
海未「それにしても、楽しそうですね花丸」
花丸「うん、海未さん慣れてきて滑るの速くなってきたから楽しいよ」
海未「ならば今度は花丸が押す番です、代わりなさい」
花丸「いいよ〜マルも押してみたかったから」
しずく「私は少し一人で滑ってきます、怪我だけしないように気をつけてくださいね」 >>12
でもわりと公式リスペクトするとズラズラ言ってて困惑する しずく「う〜んたまにはスケートも悪くないなぁ」チラッ
海未「ちょ、ちょっと花丸‼速すぎますよ‼」
花丸「あはは、いい練習になるなこれ〜」
しずく「ふふっ、海未さんも花丸ちゃんも楽しそうでよかった」
しずく「私も混ぜてくださーい」
海未「しずく、良いところに……代わってください」
しずく「はい、じゃあ入れ替わりで私が座ればいいのかな?」
海未「待ってください今立ちますから」
花丸「次はしずくちゃん?早く座ってよ」グイッ
しずく「きゃあっ」
海未「しずく‼」キャッチ
海未「大丈夫ですか?転ばなくてよかったですね」
しずく「あ、いえ……ありがとうございます」
花丸「しずくちゃん、ごめんなさい……マルが急かしたばっかりに」
しずく「ううん、大丈夫だよ。気にしないで」
海未「花丸、気をつけてくださいね」 しずく「結構時間が経ちましたね。最後に3人で滑ってみましょうか」
花丸「海未さん、マルと手繋ごう」
海未「それはいいですね、しずくも繋ぎましょう」
しずく「いいですよ、ゆっくりいきますからね」
スーッ……シャー……スィーッ……
花丸「しずくちゃんと海未さんのおかげで一人でも滑れるようになったよ。これでルビィちゃん達とスケートに行っても安心だね」
海未「私も一人で滑るとまではいきませんでしたがいい経験が出来ました。今度機会があったらしずくのように滑ってみたいものですね」
しずく「二人共飲み込みが早くて上手でしたよ。また一緒にスケートやりましょうね」
花丸「海未さん、しずくちゃん、今日はありがとう。また3人でどこか行こうね」 終わりです。以前書込みをした際にこの3人の話をもっと見たいと意見があったので書いてみました。穂乃果が食べ放題に行く話も自分です。最後まで読んで頂きありがとうございました 東日本のスクスタSS好きだ、この3人でも新しい組み合わせでもどんどん書いて欲しい 学生がよく来る食堂でデカ盛りのなにかを食べるSSかなと思ったけど別だったか この3人ほんとかわいい、今回も良かった
スクスタSSこれからもお願いします イラストまで!
気弱で悲観的な海未ちゃん普段とのギャップでホントかわいい >>31
うわ〜可愛いイラストですね。わざわざ描いてくださりありがとうございます ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています