ブロリー「チカロットーーーーー!!」
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パラガス「パラガスでございます」
パラガス「宇宙の中で一番環境が整った美しい地球に移住し、そこを本拠地として息子のブロリーと共に帝国を建設するのが、俺の計画なのだよ」
パラガス「しかしその計画にあたって気がかりな事がある…。それは息子のブロリーの事だ」
パラガス「ブロリーはけた外れの戦闘力を持っており、成長するにしたがって狂暴化していった…」
パラガス「しかし私は、科学者にその力を自在にコントロールできる装置を作らせ、ブロリーのパワーを自在に操る事ができるようになった」
パラガス「だが、それでも時折暴走の兆しを見せる事があるので決して油断はできん…。サイヤ人の本能というやつなのだろうか」
パラガス「俺とブロリーの帝国を永遠に不滅のものとする為には、いずれブロリーに跡継ぎが必要になる事だろう」
パラガス「しかしブロリーは今は独り身…。そうだ、地球の女を嫁に迎えるというのはどうか」
パラガス「宇宙の中で一番環境が整った美しい地球なら、きっと美しい女性も多いはず…」
パラガス「家庭を持てばブロリーの凶暴性も消えるに違いない。ふっふっふ…いいぞぉ、我ながら素晴らしい計画だ」
パラガス「よし、そうと決まれば早速地球に向かうとしよう」 〜地球〜
ゴゴゴゴゴ
シュウゥゥ〜…
パラガス「よし、無事に着陸したようだな」
パラガス「早速下見に出かけるぞ、ブロリー」
ブロリー「はい…」
ワイワイガヤガヤ
パラガス「ん?」
パラガス「騒がしいな。何かイベントをやっているのか?」
「スクールアイドルライブ、間もなく始まりまーす!」
パラガス「スクールアイドル…確か、そういうの地球で流行っているという情報を耳にした事があるな」
パラガス「アイドルとなると、それなりのレベルが期待できる。きっとブロリーの好みにあった娘もいるはず…」
パラガス「ふふっ、大人のお姉さんも捨てがたいが、スクールアイドル…女子高校生というのもいいぞぉ!」
パラガス「よし、ライブを見に行くぞブロリー」
ブロリー「はい…」 「では続いての参加グループは――」
ブロリー「………」ジー
パラガス(ブロリーはライブを見てはいるが、特にこれといったリアクションを見せてはいない…。これは満足してるのか?それとも不満なのか?)
パラガス(まぁいずれにせよ、暴走される事を思えばどうという事は無いがな)
「ありがとうございましたー!」
パチパチパチパチ
ブロリー「………」ジー
「では、続いての参加グループのご登場です!」
「浦の星女学院スクールアイドル・Aqoursの皆さんです!」
パチパチパチパチ
パラガス「Aqoursか…スクールアイドルの中でも注目度の高いグループだと聞いたな」
千歌「どうもーAqoursで〜す!よろしくお願いしますー」
ブロリー「へぇあっ!?」
パラガス「!?」ビクッ ブロリー「……カワイイ!」
パラガス「ブロリー…!?」
千歌「みなさーん、こんちかー!」
「「「こんちかー!」」」
ブロリー「ぐうぅぅぅぅぅ〜………」ソワソワ
パラガス「気を静めろ、ブロリー」
千歌「それではいきますよー、かんかん…」
「「「みかんー!」」」
千歌「かんかんー」
「「「みかんー!」」」
ブロリー「みかん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ーーーーーーっ!!!」ボゥッ!
パラガス「落ち着けぇ〜!」ピロロロロロ -ライブ後-
パラガス「グッズは買い終わったのか」
ブロリー「はい…」
パラガス「よし、では宇宙船へ戻るぞブロリー」
ブロリー「はい…」
パラガス(ブロリー…一体どうしたというのだ?)
パラガス(他のスクールアイドルの時にはこれといった反応を見せていなかったが、Aqoursの時だけ急に感情が高ぶり出した)
パラガス(特に高海千歌のコ―レスの時など、危うく暴走しかける程だった…)
パラガス(しかし…)チラッ
パラガス(ブロリーが買っていたグッズ、よく見ると全部高海千歌のグッズばかりではないか!)
パラガス「Aqoursの中でも高海千歌推しなのか?」
ブロリー「はい…」 -数日後-
〜宇宙船内〜
ブロリー「ハァ…ハァ……」
パラガス(ブロリーは今日も部屋でAqoursの動画を見ている…)チラッ
動画内の千歌『みなさーん、こんちかー!』
ブロリー「こんちかぁぁぁぁーー!」
パラガス(そして中でも特に高海千歌推し…いや、高海千歌一筋と言ってもいい…)
パラガス(思えば前のライブの時からそうだったが、千歌しか見ていない程だ)
ブロリー「ハァ…ハァ……ぱいぱいでかみかん"ん"ん"ん"ん"ん"〜〜〜〜〜〜!」ドォッ
パラガス「やめろブロリー、落ち着けぇ〜!」ピロロロロロ イープラス「コンピュータがはじき出したデータによりますとチケットはご用意できませんですじゃ」 パラガス「まさか…高海千歌!?」
パラガス「高海千歌には、ちかおじと呼ばれるファンがいると聞いた」
パラガス「ブロリーのちかおじとしての本能が、高海千歌によって目覚めさせられ…コントロールの壁を乗り越え始めてしまったというのか!?」
パラガス「もし伝説の超ちかおじにでもなろうものなら、ブロリーと二人で全宇宙を支配しようとした俺の計画も、何もかもおしまいだ…」
パラガス「イベントはもちろん、プライベートさえも全て破壊しなければブロリーはおさまらない…」
パラガス「何としてもブロリーをコントロールしなければ、あらゆる厄介行為をはたらかれ尽くしてしまう!」
ブロリー「グウゥゥゥゥ〜……」
ブロリー「ウグググググ…ぬうぅぅぅ〜〜〜」
ブロリー「ン"ン"ン"ン"ン"ン"ン"ーーーー!!」
バシュウゥゥゥゥゥー!
ブロリー「チカロットォォォォぉーーーーー!!」シュイシュイシュイシュイ タコ科学者「コンピューターがはじき出したデータによりますとリモコンは壊れておりません」
パラガス「ああ、そうか」
タコ科学者「あなた様の気ひとつでブロリーの力を閉じ込める事も開放する事も自由自在でございますじゃ」
パラガス「とは言うが、最近気が高ぶる事が多いのだ。ちかおじとしての本能が、コントロールの壁を乗り越えるのではないか?」
タコ科学者「それも計算上問題はございませんですじゃ。気が高ぶる事はあるでしょうが、ちかおじ化したところでコントロールの壁を破る程ではありませんじゃ」
パラガス「だといいのだが…」 パラガス「ブロリーを落ち着かせるにはどうしたらいいか…とりあえず、高海千歌に会わせてみるか」
パラガス「ブロリーの嫁候補として迎え入れる為に、いずれ会いに行かねばならんからな」
「申し上げます!東京に高海千歌が現れましたぁ!」
ブロリー「へぁっ!?」
パラガス「よし、さっそく東京へ向か
ブロリー「チカロットォォォー!」バシュウゥゥゥゥ
パラガス「ああっ!?ま、待てブロリー!」ダッ
パラガス(というか、一体何なのだ「チカロット」とは…?) 〜東京〜
千歌「………」
パラガス「いた、高海千歌だ」コソコソ
ブロリー「ハァ…ハァ……チカロットォ…」
パラガス「気を静めるのだブロリー」ピロロロロロ
千歌「………」
パラガス「それにしても何故こんなところに?誰かを待っているようだが…」
パラガス「この年頃の娘がはるばるこんな場所で待ち合わせをしているという事は…まさか…デート!?」
ブロリー「チカロットの彼氏!?ウオォォォォ……」
パラガス「落ち着けブロリー!」ピロロロロロ
ブロリー「………」シュウゥゥ
パラガス「待ち合わせの相手がまだ彼氏だと決まった訳ではない。しばらく落ち着いて様子を見守るのだ」
ブロリー「はい…」ソワソワ
パラガス(ふぅ、危なかった…。本当に大丈夫なのか!?)
千歌「……あっ!」 聖良「お待たせしましたー!」
千歌「聖良さーん♪」
ブロリー「へぇあっ!?」
パラガス「待ち合わせの相手は、スクールアイドル・Saint Snowの鹿角聖良だったのか」
ブロリー「……」
パラガス「良かったなブロリー、彼氏ではなかったぞ。ありがたく思え」
ブロリー「チカロットの待ち合わせ相手…!?……カワイイ!」
パラガス「…ゑゑゑ!?」
ブロリー「ハァ…ハァ……気が高まる…溢れる……!」ゴゴゴゴゴゴゴ
パラガス「ああ…駄目だ!やめろブロリー!それ以上気を高めるな!」
パラガス(まさかここまで来て推し変しやがるとは!)
ブロリー「ウオォォォォーーーー!」ゴゴゴゴゴゴゴ
パラガス「やめろブロリー!落ち着けぇ!」
ブロリー「ガアァァァーーーーッ!」
ドオォォォォン!! 千歌「な、何!?」
聖良「爆発!?」
ブロリー「ぐうぅぅぅぅーー…」シュイシュイシュイシュイシュイ
パラガス「シュワット……」orz
シュイシュイシュイシュイシュイ
パラガス(千歌では超える事がなかったコントロールの壁を、聖良だと超えるというのか!?)
ブロリー「チカロット…まずお前から血祭にあげてやる」
パラガス(さっきまであれ程夢中だった千歌が、もう嫉妬の対象になってる!?)
パラガス(幼さのある千歌に対し、鹿角聖良は大人のお姉さん的な色気がある…。ブロリーにはそちらの方がストライクだったという訳か) 千歌「凄い音に凄い衝撃…しかも近くだったよね!?」
聖良「と…とにかく今すぐここを離れましょう!」
ブロリー「どこへ行くんだぁ?」ギュピッ
千歌「なっ……!?」
聖良「あなたは…?」
ブロリー「ブロリーです」
聖良「ブロ…リー…?」ビクッ
千歌「あっ」
パラガス「ハハハハハ!いいぞぉ!もはやちかおじになどなる必要はない!今のお前のパワーで、鹿角聖良にプロポーズしてしまえ〜!」
ブロリー「お前が嫁ぐ意思を見せなければ、俺はこの星を破壊しつくすだけだぁ」
パラガス(な…何なんだ、このド下手なプロポーズは!)アセアセ 聖良「え…わ、私?」キョトン
千歌「一体どういう事…?」ポカーン
パラガス「……という訳で、我が息子ブロリーの花嫁候補になっていただきたくお迎えに参りました、パラガスでございます」ダッ
ブロリー「フフフッ」ニッコリ
パラガス「いかがかな?フフッ」
千歌「いきなりそんな事言われても…ねぇ……」
聖良「屈強な身体付きに強大な戦闘力をお持ちで、とっても素敵な方だと思います」
千歌「…聖良さん?」
ブロリー「フフッ♪」
パラガス(いいぞぉ!好感触だ!) 聖良「ただ…もし私を娶るつもりでいるのだとしたら……諦めてください」キッパリ
ブロリー「なにぃっ!?」
パラガス「い…一体、どうして…?」
聖良「私は、ブロッコリーが嫌いですので」キリッ
ブロリー「グアーーーッ!バカなぁーーーーー!!」
ドゴオォォォォン!!
パラガス「ああっ、ブロリーが!」 聖良「……さて、行きましょうか、千歌さん」
千歌「…はい」
パラガス「お待ちください!"ブロッコリー"ではなく"ブロリー"でございます!」
聖良「どちらにせよ、とにかくブロッコリーに似た名前なんて聞きたくもありません」キッパリ
千歌「あはは、そういえば聖良さん、さっき名前を聞いた時が一番怖がってましたもんね」
パラガス「そうか…。では、この俺はいかがなn
千歌・聖良「それは絶対にないから」
パラガス「ドァァッ!」ガーン
聖良「それでは改めて、行きましょうか千歌さん」
千歌「はい♪」
ブロリー「」ガーン
パラガス「」ガーン 〜界王星〜
界王様「こうして宇宙の危機は救われたのだ。一人のスクールアイドルの色気とブロッコリー嫌いによって…」
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