【星のルビィ】カナン「包丁人ルビィ」
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―マルちゃんのおうち―
花丸「ふわぁ」
花丸(お休みの日は平和ずら……)
花丸(普段はダダダ大王に振り回されている分、気が抜ける〜)
ルビィ「うゅ?」
花丸「ルビィちゃん、ちょっとおいで〜」
ルビィ「ゅ」とてとて 花丸「ひとまず――ぎゅーと」ダキッ
ルビィ「ピッ」
花丸「うーん、プニプニしてて気持ちいい」
ルビィ「ピギィ♪」
花丸「このまま一緒に寝ちゃおっかぁ」
ルビィ「うゅ〜」
花丸「たまに寝てばかりの休日も――」
グゥ――――― ルビィ「うゅ?」
花丸「……しまった、お腹が空いちゃったずら」
ルビィ「ピィ……」ポンポン
花丸「ルビィちゃんも?」
ルビィ「うゅ!」
花丸「でも困ったなぁ、お買い物に行かないと家に食材もないし……」
ルビィ「うゅ……」 花丸「そうだ、たまには外食でもしようか」
ルビィ「うゅ?」
花丸「何にもない田舎町だけど、一軒だけご飯が食べられるお店があるんだ」
ルビィ「うゅ!」
花丸「全然流行ってないけど、安いし美味しいからいいところだよ」
花丸「店長さんのコックカナンちゃんとは知り合いだから、きっとよくしてくれるし」
ルビィ「うゅ〜」
花丸「お財布持って――よし、行こうかルビィちゃん」
ルビィ「うゅ♪」 ―キッチンカナン―
花丸「うーん、相変わらず人の気配が全然しない」
ルビィ「うゅ、うゅゅ」クイクイ
花丸「あらら、ルビィちゃん待ちきれないみたいだね」
ルビィ「うゅ♪」 ガラッ
カナン「らっしゃい!」
花丸「こんにちは〜」
カナン「あれ、マルかぁ」
花丸「相変わらずガラガラだねぇ」
カナン「ちょっとちょっと、皮肉言いに来たのかい」
花丸「ううん、今日はお客さん」
カナン「マジで、それはありがたいね」 ルビィ「うゅ!」
カナン「おー、これが噂のダダダのお気に入り」
花丸「そう、ルビィちゃん」
カナン「へぇ、可愛いじゃん」ひょい
ルビィ「ピギッ」
カナン「いいね〜、フニフニ〜」グニグニ
ルビィ「ぴ、ぴぃ〜」ジタバタ
カナン「ありゃ、怖がらせちゃったかな」 花丸「ルビィちゃん、こっちおいで」
ルビィ「うゅゅ〜」ダキッ
花丸「ちょっとカナンちゃん、ルビィちゃんは繊細だからもっと大事に扱ってくれないと」
カナン「あはは、ついつい可愛かったから」
ルビィ「ピィ……」
カナン「お詫びにたくさんサービスするから許してね」
花丸「わぁ、それはありがたいずら」
ルビィ「ピギィ♪」 カナン「今日も客がいなかったから助かったよ――準備するからちょっと待っててね〜」
ルビィ「うゅ、うゅ」パタパタ
花丸「ルビィちゃん、落ち着いて」
ルビィ「うゅ……」
花丸「大丈夫だよ、すぐに料理は来るから」
ルビィ「うゅ?」
花丸「このお店はね、時間がかかる料理はほとんどないんだよ」
花丸「だから――」 カナン「へいお待ち!」
ルビィ「ピギッ!」
花丸「わぁ、今日も早いね」
カナン「私の料理は鮮度が命だからね」ドンッ
ルビィ「う、うゅ〜」パァ
花丸「お寿司とお刺身、見慣れているのに美味しそうずら〜」
カナン「へへん、でしょ〜」 ルビィ「♪」スゥ―――――
花丸「わわっ。ルビィちゃん、ゆっくり食べないとマルの分がなくなっちゃうずら」
カナン「おお、凄い食べっぷり」
花丸「むぅ、これは負けられないよ」パクパク
カナン「マルもいつもどおり食いしん坊だね」
花丸「むぐっ――お、美味しいからね、味は」
カナン「あはは、どんどん新しいの持ってくるよ」
ルビィ「ピギィ♪」 花丸「でも本当に勿体ないよね」
花丸「お寿司とお刺身はこんなに美味しいのに、全く流行らないなんて」
カナン「本当だよね、困ったもんだよ」
花丸「いい加減、他の料理も覚えたら?」
花丸「この街で海鮮料理しか出ないのは致命的だよ」
花丸「みんな魚は食べ飽きてるもの」
カナン「まあねぇ」
花丸「しかも生魚限定だし」 カナン「仕方ないじゃん」
カナン「何故か焼いたら焦げるし、煮たらなくなっちゃうんだから」
花丸「……相変わらず調理の腕は絶望的だね」
カナン「私には包丁さばきがあるからさ!」
花丸「それしかないずら……」
ルビィ「うゅ!」
カナン「おっ、包丁に興味あるのかな」
花丸「駄目だよ、変なこと教えたら」
カナン「過保護だなぁ」
花丸「もしそれで怪我でもしたら、ダダダ大王に怒られるよ」
カナン「あー、それは勘弁。ダダダは怖いもんね」
ルビィ「うゅ?」 花丸「大王の逆鱗に触れたら、店を潰されかねないよ」
カナン「だよねぇ。ただでさえよく店を畳めって言わるからさ」
花丸「カナンちゃん、ダダダ大王やマリー大臣と昔馴染みなんだよね」
カナン「そうそう、ダダダが大王になる前の頃だけどね」
花丸「よく考えると権力者側?」
カナン「いやいや、私はただの売れない飲食店の店長だよ」
花丸「でもマルは好きずらよ。安くたくさん食べられるから」ガツガツ
ルビィ「うゅ♪」パクパク
カナン「あはは、ありがとう」 カナン「うーん、でも現実問題もうちょい稼ぎたいんだよね」
花丸「まあ、だよねぇ」
カナン「今はいいけど、もし競合店ができたら絶対潰れちゃうし」
ルビィ「う、うゅゅ」ブンブン
花丸「ルビィちゃん、心配してるみたいだよ」
カナン「大丈夫だよ、そんなすぐには潰れないから」
ルビィ「うゅ〜」
花丸「気に入ったみたいだね、カナンちゃんの料理」 カナン「――そういえばさ、この子は物をコピーできるんだよね」
花丸「うん」
カナン「だったら魚をコピーして、珍しい魚として捌けば――」
ルビィ「ピギッ」ガクブル
花丸「ちょ、ルビィちゃんが怯えてるずら」
カナン「あはは、冗談だよ〜」
ルビィ「ぴ、ぴぃ……」
カナン「ごめんごめん、お詫びにお寿司サービスするから――」
バ―――――ン! ルビィ「ピギッ」ビクッ
カナン「うわっ」
花丸「な、なんずら!?」
ダダダ「やれやれ、相変わらず辛気臭い店ですわね」
花丸「ダダダ大王――様!」
ルビィ「うゅ!」
ダダダ「あら、花丸さんに――ルビィも」 カナン「何の用さ?」
マリー「あら、客かもしれない相手にその言い方はよくないわよ」
カナン「どうせいつものやつでしょ、知ってるよ」
ダダダ「ええ、そうですわ」
花丸「いつもどおり?」
カナン「店を畳んで城の専属料理人になれということだよ」
花丸「えっ、カナンちゃんが?」 ダダダ「そうですわ」
花丸「生魚限定料理人なのに」
ダダダ「特産品の料理が得意なら、城へ来る外国の来賓相手ならむしろ上々です」
花丸「あー、なるほど」
ダダダ「大人しくこんな寂れた店は潰して城に来なさい」
マリー「そうよ、カナンは私たちと一緒に居るべきだわ!」
カナン「えー、でも私はこの店気に入ってるしさ」
マリー「カナン!」
カナン「マルやルビィみたいにうちの店を愛してくれてる人もいるし、ここを離れる気はないよ」 ダダダ「花丸さん?」
花丸「な、なんでおらの方を見るずら!?」
カナン「ちょっと、今のマルは大事なお客さんなんだけど。営業妨害なら帰ってくれる?」
ルビィ「うゅ!」
マリー「くぅ、相変わらず強情な」
ダダダ「……まあいいでしょう。ただこのまま平行線が続くようなら、ワタクシにも考えがあります」
カナン「はいはい、分かったから帰った帰った」
ダダダ「また来ますわ」 バタン
カナン「ごめんね、食事中に。乾いちゃった魚は新しいものに変えるから」
花丸「う、ううん、大丈夫。気にならないよ」
ルビィ「うゅ!」スゥ―――――パクッ
ルビィ「うゅぃ♪」
カナン「……花丸もルビィはいい子だね」ナデナデ
ルビィ「ピギィ♪」
花丸「な、なんでマルまで。恥ずかしいよ」
カナン「いいじゃん、年下なんだから」 花丸「……カナンちゃん、小さい頃は二人と仲良しだったんだよね」
カナン「今も仲はいいけどさ、今みたいなやり取りも親しいからこそだし」
花丸「それなら、なんでお城に行かないの? 兼任でも認めてくれる気はするけど」
カナン「うーん、私は自由にやりたいというか」
カナン「お城の料理人とか、かたっ苦しくて嫌なんだよね」
花丸(ダダダ城なら絶対緩いと思うけど……)
ルビィ(うゅ……) ―ダダダ城―
マリー「もー、あの頑固親父!」
ダダダ「はぁ、なぜ上手くいかないのでしょうか」
ダダダ「お金も環境も用意した。店の件を抜きにすれば人間関係も悪くないはず」
マリー「食中毒をでっちあげて営業停止にしてしまいましょう!」
ダダダ「それはぶっぶーですわ」
マリー「なぜ?」
ダダダ「カナンさんの名前に傷がつけば、城の料理人に迎えるのも難しくなりますわよ」
マリー「ぐっ」 ダダダ「どうすればいいのでしょうか……」
マリー「いっそあの店を叩き壊してしまうとか――いや、それはやりすぎね」
ダダダ「……いえ、それは名案です」
ダダダ「魔物の襲撃による『不慮の事故』で店がなくなれば、新しく建て直す資金はないでしょう」
マリー「けど魔物、となると」
ダダダ「ええ、早速ノゾミさんに連絡を取って、魔物を送ってもらいましょう!」
マリー「あの人、いまいち信用できないんだけど……」
ダダダ「やむを得ません、近場で魔物を扱ってるのはあの方だけですから」 ―数日後・キッチンカナン―
花丸「カナンちゃーん」
ルビィ「ピギィ♪」
カナン「あれ、マル、ルビィ」
カナン「どうしたの、今は営業時間外だよ」
花丸「ルビィちゃんがカナンちゃんに会いたがってて」
ルビィ「うゅ!」
カナン「あはは、ありがとうルビィ」ナデナデ
ルビィ「ピィ♪」 花丸「あとせっかくだから、お店の売り上げをあげる方法でも一緒に考えようかと」
カナン「えー、それは面倒だから嫌だなぁ」
花丸「いやいや、そんな他人事みたいな」
カナン「よく考えたら生きてはいけてるしさ。無理に儲けずにマイペースでもいいのかなと」
花丸「……カナンちゃんらしいずらねぇ」
ルビィ「ピギィ♪」
花丸「ルビィちゃん、今のは褒めてないずらよ」
ルビィ「ピギ?」 カナン「それよりさ、一緒に魚を捕まえに行かない?」
花丸「魚?」
カナン「今から今日使う食材を捕りにいこうと思っていたんだよね」
花丸「えー、でもマルは泳ぐのとか苦手だし」
カナン「船で見ているだけでいいよ――そっちの子は乗り気みたいだし」
ルビィ「ピギィ♪」
花丸「えっ、ルビィちゃんは行きたいの?」
ルビィ「うゅ!」
花丸(そういえば、まだ海に連れていったことなかったかも) 花丸「分かったよ、それなら行くずら」
カナン「よし決まり!」
ルビィ「うゅ!」
カナン「少し待ってね、準備してくるか」
花丸「手伝うこととかある?」
カナン「大丈夫だよ、ルビィと遊んで待ってて」
花丸「了解ずら〜」 ―数時間後―
ダダダ「マリーさん、カナンさんは?」
マリー「留守みたいね。いつものように漁へ出ているみたい」
ダダダ「習慣は変わっていないようですわね」
マリー「それで魔物は?」
ダダダ「これですわ」
『サメの描かれたお札』
マリー「……怪しさ満点ね」
ダダダ「なんでも、これを破れば封印が解けて魔物が出てくるとか」
マリー「じゃあ早速やってみましょうよ」
ダダダ「ええ!」
ビリッ カナン「いやぁ、大漁だったねぇ」
花丸「ふふっ、ルビィちゃんのおかげずら」
カナン「ホント、あの吸い込みで魚を捕まえるのは助かるよ」
ルビィ「ピギィ♪」
カナン「おかげで予定よりいつもより早く終わったし、開店前になにかご馳走を――」
ガブリエル『ガァ―――――――――』
マリー「わぉ、エキサイティング!」
ダダダ「さあガブリエル! やっておしまいなさい!」 ルビィ「ピギィ!」
カナン「な、なんだあれ」
花丸「宙に浮いてる――サメ!?」
カナン「なんであんな奴が――と」
マリー「あ、カナン」
ダダダ「なっ、タイミングの悪い」
カナン「ダダダ! マリー!」 ガブリエル『ガァ―――――――』ガンガン
カナン「店を攻撃してるあの化け物は、二人の仕業?」
マリー「……そ、そうよ」
ダダダ「け、決して店を壊そうなどとは」
カナン「なっ、店を壊す!?」
ダダダ「あっ」
マリー「あー、ダダダのポンコツ!」 カナン「なんで私の店を壊そうとしてるのさ!」
ダダダ「その……」
マリー「店を壊せば、カナンは城に来る気になるかなと」
カナン「な、なにそれ」
ダダダ「えーい、うるさいですわ!」
ダダダ「ちゃんと店を破壊した分の補償はします!」
ダダダ「そもそもワタクシは大王、王の命令は絶対ですわ!」
カナン「ああもう、滅茶苦茶じゃないか!」
花丸「まったくずら……」
ルビィ「うゅゅ……」
ダダダ「ぶっぶーですわ! 逆らう輩は国家反逆罪ですわ!」
花丸「横暴ずらぁ」 カナン「くそっ、店は壊させない――ってあれ」
ガブリエル『……』クルッ
ガブリエル『ガァ―――――――』
カナン「いやいやいや、なんかこっちに向かってくるだけど!」
ダダダ「あ、あら?」
マリー「カナンを襲う設定にはなってないはずなのに――ん、付属の説明書の下の方に小さな字で?」
ノゾミ『細かい設定が面倒だったから磯臭いものに攻撃する設定にしておいたわ』 ダダダ「未完成品を寄越したですか、あのスピリチュアルさんは〜」
マリー「だから信用できないって言ったじゃない!」
カナン「待って待って、それどころじゃない!」ダッ
ガブリエル『ガァ―――――』
マリー「おー、流石にカナンは足が速いわね!」
ダダダ「そうですわね――って違いますわ!」
花丸「そ、そうだよ!」
ルビィ「ピギィ!」 ダダダ「ルビィ! 前みたいにビームとか出せませんの?」
花丸「び、ビーム……」
花丸「ど、どうしよう、今はリコちゃんも善子ちゃんも近くにいないよ……」
花丸「なにか、なにか能力をコピーできそうな物――そうだ!」
花丸「ルビィちゃん! 果南ちゃんの包丁を吸い込んで!」
ルビィ「うゅ!」スゥ――――
コックルビィ「うゅゅ!」パァ
ダダダ「まぁ、コックさんの衣装ですわ!」
マリー「でもあれ、攻撃できるの?」 ルビィ「うゅ!」
花丸「大きなお鍋が出てきて――サメが吸い込まれていくよ!」
ダダダ「な、なんと奇怪な」
ガブリエル『ガ、ガッ!?』
ガンッ
ダダダ「ああ! 魔物が大きすぎて鍋に入らず縁にひっかかってしまいましたわ!」
ガブリエル『ガァ――――――――』ガンガン!
マリー「マズイ、あのままだと鍋が破壊されちゃうわよ!」
花丸「ルビィちゃん!」 ルビィ「う――うゅ!」スッ
花丸「あ、あれは」
ダダダ「吸い込んだ果南さんの包丁!?」
ルビィ「ゅ!」スパパパパ
ガブリエル『ガッ、ガブッ』バラバラ
カナン「おー、見事な包丁さばき」
花丸「凄い! あっという間に魔物を捌いちゃったよ!」 ダダダ「な、なんてこと」
ダダダ「大金をはたいた魔物が……」
マリー「まあ、カナンが無事だったからよかったじゃない」
ダダダ「そ、それはそうですが……」
マリー「いっそ魚でパーティでもしましょうか」
マリー「カナンが調理できる、生で食べられるうちに」
カナン「おー、いいじゃんそれ」
花丸「資源の有効活用ずら!」 ダダダ「……そうですわね」
花丸「大王様!」
ダダダ「どうせなら、盛大にやりますわよ!」
花丸「へっ」
マリー「金に物を言わせて国中の住人を急いでかき集めましょう!」
ダダダ「お城にある食材――いえ、市場にある食材も買いあさって一大パーティですわ!」
花丸「ちょ、ちょっと待つずら。エリーチカ像のせいで今の城にはそんな予算――」
ダダダ「大王の命令は絶対ですわ!」
カナン「だってさ」
マリー「マル、諦めなさい」
花丸「な、なんでそうなるずらぁ」 ―ダダダ城―
曜「いやー、突然パーティなんて驚いたけど楽しいね」
リコルドゥ「カナンちゃんの料理、たまにだと凄く美味しいわね」モグモグ
チカルディ「♪」コクコク
花丸「うぅ、こんなの国民のご機嫌取りのばらまき政策だよ」
花丸「結局は税の負担で自分に返ってくるのに、みんな呑気なものずら……」
カナン「いいじゃん、結果的に店のいい宣伝になったし」
花丸「カナンちゃん……」
カナン「それにさ、お祭りなんてそんなもんだよ」
カナン「難しいことは忘れて、楽しんだもん勝ちさ!」
ルビィ「うゅ!」パクパク 花丸「……それもそうだね」
花丸「よーし、マルも食べるずら!」
花丸「とりあえずサメの貴重な部分を食べつくすずら!」パクパク
善子「あっ、それは私が狙ってたやつ!」
花丸「早い者勝ちずらよ〜」
マリー「そうよ! パーティは戦場だもの!」パクパク
善子「あー! 私の皿から食べないでよ!」 チカルディ(よーちゃん、よーちゃん)クイクイ
曜「んっ、もしかしてチカちゃんもあれを食べたいの?」
チカルディ(!)コクコク
曜「分かった――御用だヨ―ソロー!」
善子「うわっ、曜まで!」
マリー「ほぅ、これは強敵ですね!」
善子「させないわよ!」 花丸「おっと、あれに巻き込まれたらたまらないずら」
カナン「あはは、だね」
ルビィ「うゅぅ」
花丸「ルビィちゃんはもっと食べたかった?」
カナン「それならこっちで取っておいた奴あげるよ。二人にはお世話になったから」
花丸「あっ、ありがとう」
ルビィ「ピギィ♪」 カナン「でもさ、代わりにじゃないけど一つだけお願いしてもいい?」
花丸「なんずら?」
カナン「あのサメを捌いた様子をみて閃いたんだよ」
花丸「なにを?」
カナン「店を盛り上げる方法!」
カナン「私とルビィの包丁さばきをショーみたいに披露すれば、きっと話題になる!」
ルビィ「うゅ?」 カナン「だからルビィ!」
ルビィ「ピギィ!?」
カナン「ぜひうちにおいで! マルの家よりいい暮らしを保証するから!」
花丸「だ、駄目だよ、ルビィちゃんはマルの!」ギュッ
カナン「いいじゃん、私にちょうだいよ」グイグイ
花丸「だ、駄目ずら」グイグイ
ダダダ「ちょ、引っ張りあったらルビィが伸びてしまいますわ!」
ルビィ「ピッ」
ピギィ――――――――――――
おしまい カナンちゃんのモデルはコックカワサキです。
敵キャラのガブリエルは自分の一番好きなシリーズに出てくるサメのボスキャラから持ってきました。
前回も含めて説明のなかったキャラは特にモデルはなし、大臣のポジションだけアニメのカービィを参考にしています
次回:【星のルビィ】花丸「みかん大食い競争」 >>51
ダダダ「ちょ、引っ張りあったらルビィが伸びてしまいますわ!」
なんか呑気で可愛い おつおつ
魔物捌いて食べるのにみんな抵抗ないのなんかワロタ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています