善子「ふたりのヨハネの日常」
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善子「ふたりのヨハネ」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1516964794/
`¶cリ˘ヮ˚)|「の続きよ! ふたりのその後の日常風景を切り取るわ!」
`¶cリ˘ヮ˚)|「思いつく限りのんびりだらだらやるわよ」 >>463
`¶cリ˘ヮ˚)|「ほんとだわ……全然違う意味だったわ」
`¶cリ˘ヮ˚)|「進捗ダメですってやつね!」
>>464
`¶cリ˘ヮ˚)|「善子の可愛い話は私のだけのものよ!」 `¶cリ˘ヮ˚)|「あと普通に今週忙しくてなかなか更新できないかも……」
`¶cリ˘ヮ˚)|「我が魔力を分け与えます、結界の保護は任せます、リトルデーモンたち!」 >>467
`¶cリ˘ヮ˚)|「常にそのつもりだけど、ガードが硬いわね」
`¶cリ˘ヮ˚)|「どこまで行くのかまだ考えてないから、その辺もお楽しみに」 |c||^.- ^||続きあくあくアクシオですわ! ¶cリ˘ヮ˚)|「我が名はヨハネ。堕天使ヨハネ!ギラン!」 ヨハネちゃんは善子ちゃんのこと好きすぎでしょ
かわいい ふたりのヨハネとか映像にしたらちょっとした天国よね `¶cリ˘ヮ˚)|「更新が滞っててごめん……書いてる方も滞ってる……」 ほの時代とかネトウヨとか埋め茸信者とか庭は頭おかしい奴しかいないな そーいやタイムベントを教えたとき何で巻機山さんに手伝ってもらわなかったの?
魔法堂基準だと複数人で儀式魔法すればそんなに危険な魔法じゃないと思ったんだけど
それはそれこれはこれで済む話ではあるけどふと気になった 〜12月23日、淡島ホテル〜
千歌「走れそりよ〜♪」
果南「風のように〜♪」
曜「雪の中を〜」
ダイヤ「軽く早く〜♪」
梨子「笑い声を〜」
花丸「雪にまけば〜♪」
ルビィ「明るい光の花になるよ〜」
鞠莉「Oh, Jingle bells, Jingle bells♪ Jingle all the way♪」
善子「なんでいきなり英語なのよ! 分からなくなるじゃない!」
鞠莉「えー?ダメ?」
果南「まあまあ、そうカッカしないしない〜」ナデナデ
善子「な、撫でないでっ!」
鞠莉「ねえダイヤ? マリー、ダメだった?」
ダイヤ「まあ……ここまで日本語で歌っていたものですし、いきなり英語になるのは確かにおかしいかもしれません」
鞠莉「そっかー……」 千歌「説明ありがとう曜ちゃん。その通り、元はと言えば私がやり始めました!」
鞠莉「せっかく楽しく歌ってたのに……善子のせいで」
善子「え、私のせいなの!?」
鞠莉「善子のけーち! もううちにGameやりに来ても善子だけmacaronだしてあげないからね!」
鞠莉「あとスマブラ入れてあげない!」
善子「なんでよ!後輩にそんなめんどくさい絡み方するんじゃないわよ!」
鞠莉「ふーんだ善子なんてしりませーん許してほしかったらChristmas presentいいのちょーだい! present交換とはまた別で」
善子「絶対それが目的よね!? ひとりだけ得しようとしてるわよね!」
鞠莉「むう、ああ言えばこう言うってやつ?」
善子「それこっちのセリフよ……」
ダイヤ「はいはい」パンッパンッ
よしまり『む』
ダイヤ「遊んでいないで、早く飾り付けをしてくださいな。聖良さんたち、今日こちらに来るんですからね」
ルビィ「また、聖良さんと理亞ちゃんに会えるね」
花丸「そうだねルビィちゃん。嬉しい?」
ルビィ「うんっ」 善子「ククク……リトルデーモン10号……あれからどれほどの進化を遂げたか、この私が直々に確認してあげましょう」
花丸「そういえば善子ちゃん」
善子「ヨハネよ」
花丸「善子ちゃん、あのね」
善子「……はい」
花丸「どうして理亞ちゃんがリトルデーモン10号なの?」
善子「え?」
花丸「1号は千歌ちゃんで、順番にAqoursメンバーが番号をもらってるんでしょ?」
善子「そうよ」
花丸「で、Aqoursは9人でしょ?」
善子「うん。だから理亞を入れて10番目」
花丸「いや、それはおかしいずら善子ちゃん」
善子「なんで?」
花丸「だってAqoursは、善子ちゃんをのぞいたら8人ずら」
善子「……」 花丸「善子ちゃんは堕天使ヨハネだから、リトルデーモンじゃないでしょ?」
花丸「だったら、リトルデーモン……9人目は、誰?」
善子「……」
善子「…………」
梨子「普通に数え間違えただけじゃ……」
善子「ち、違うわよ! 9人目……い、いるわよ」
みんな『え!?』
善子「え、えってなに!えって!」
ルビィ「……いるの? ヨハネ様じゃなくて、だよ?」
善子「い、いるわよ! 9号……すっごく小悪魔な感じの9号が! 堕天使ヨハネに匹敵するレベルの魔力を持つ最強のリトルデーモンがね!」
みんな『……』
千歌「続きやろー」
曜「そだねー」
ダイヤ「花丸さん、このフリフリをそこから掛けたいので、持っていてもらえますか?」
花丸「はぁい」
善子「ほんとなんだからー!」 梨子「よしよし……」ナデナデ
善子「うぅっ……りりー……」
梨子「そのくらいにして、早く飾り付けしよう?」
善子「リリーまで信じてくれない……うわぁぁん!」
梨子「え、えっ!? よ、よっちゃ……あの、わたし……」アタフタ
千歌「あー! 梨子ちゃんが善子ちゃん泣かした!」
果南「え、何してんの梨子……どうしたの?」
鞠莉「大丈夫? マリーお姉ちゃんに言ってみて?」
梨子「そ、そんなぁ〜……」メイ*´•̥ ω •̥リ
曜「梨子ちゃんまで泣いちゃった……果南ちゃん!」
果南「え、私!?」
千歌「果南ちゃんが梨子ちゃん泣かした!」
ダイヤ「果南さん何したんですか……」
果南「え、ほんとに? 嘘でしょ……」
ルビィ「全部千歌ちゃんの申告が原因だと思うんだけど……」
花丸「ここは動物園ずら……」 ・・・
ダイヤ「ふう……これで大方の飾り付けは出来上がりかしら」
鞠莉「Thank you! みんなのおかげでステキなChristmas partyになりそう!」
鞠莉「この階はChristmas当日まで、party用に貸切にしてあるから! 気兼ねなくのんびりしていいよ!」
果南「毎年派手だね〜……」
鞠莉「中学までは果南とダイヤとルビィを呼んでやってたけど、今年はAqoursみーんなもいるからね♡」
ダイヤ「ふふ、懐かしいですわ。ね、ルビィ」
ルビィ「うんっ」
梨子「そっか、ルビィちゃんは前のAqoursでもお手伝いしてたから、鞠莉さんとも知り合いだったんだね」
ルビィ「うんっ」
ダイヤ「知り合い程度ではありませんわ」
梨子「へ?」
ダイヤ「この子、わたくしと喧嘩した時は必ずどちらかの家に家出していたんです」
ルビィ「お、ぉねいちゃん!!?」
梨子「えぇ……」 ダイヤ「『ルビィ、まりちゃんがおねえちゃんのほうがいい!』(全力のモノマネ)などと言い出す始末……わたくし、追い返されて一人で泣きながら家まで戻りましたから」
ルビィ「おねえちゃ〜ん……!///」
花丸「ルビィちゃん……」
善子(そういえば……誰でもお姉ちゃんにしたがる、なんて前に言ってたような……)
※前スレ参照
鞠莉「ま、そんな感じだから!」
鞠莉「今年はAqoursとSaint Snowの2人を読んで11人で楽しく過ごしましょ?」
鞠莉「みーんなの部屋も用意してあるから♡ シングルでもツインでも……ふふ、特別仲良くなりたいカップルにはダブルもご用意してあげる♡」
梨子「だ、ダブル……///」
千歌「特別仲良く???」
梨子「はわわわわわ……///」 ダイヤ「鞠莉さん、あなたいい加減に……」
鞠莉「あらダイヤ! Angryはお肌の敵よ? ほんとに硬度10になっちゃうわ!」
ダイヤ「ふざけていますね? わかりました、お説教が必要ですか」
鞠莉「……ま、マリー忘れ物あったんだって☆ ちょっとおうちまで取りに行ってくるね♡」
ダイヤ「あなたの家はここでしょう!!」
鞠莉「いやーんダイヤこわーい!!」ダッ
ダイヤ「お待ちなさい鞠莉さん!!」ダッ
果南「ねえ、遊んでたら片付け進まないよー?」
鞠莉「だってダイヤがー!」
ダイヤ「鞠莉さんが!」
果南「もー……仕方ないなぁ。ルビィと花丸、2人で箒とちりとり持って床のゴミ集めてくれる?」
るびまる『あい・さー!』
果南「千歌と曜はまとめてあるゴミ袋を捨ててきて」
ようちか『はーい!』
果南「梨子は善子と次のゴミ袋の用意ね」
梨子「はい、わかりました」
善子「果南は何するの?」
果南「あそこで遊んでる2人を止める」
善子「……よろしく」
果南「いい加減にしろ〜ふたりとも〜!」
ダイまり『だってこの人が!』
果南「うるさいよ〜! も〜!」 ・・・
千歌「ゴミ全部捨ててきた!」
梨子「お部屋の片付けも完璧ですよ」
ダイヤ「飾り付けも完了……あとは時間を待つだけですわ」
鞠莉「楽しいね、ダイヤ」
ダイヤ「そうですわね」
鞠莉「ところでダイヤ?」
ダイヤ「なんですの?」
鞠莉「セラりんが来るのって、何時だっけ?」
ダイヤ「……ええと」
ルビィ「15時にうちに着くって連絡きてたよ!」
ダイヤ「あら、本当に? 気づいていなかったわ……そろそろお迎えに行きませんと」
鞠莉「それじゃあマリーのAudi S5を出すわ!」
曜「いやいや、あれじゃ大人数は乗れないから……」
鞠莉「むう……じゃあヴォクシーにする」
ダイヤ「それでお願いします。聖良さんと理亞さんも乗りますし……ルビィも行きますね?」
ルビィ「うん!」 果南「私たちはここで待ってよっか」
千歌「うん!」
善子「あ……私はヨハネを呼びに一旦帰るわ」
千歌「電話で呼べばいいんじゃない?」
善子「あんまり電話でないのよ」
千歌「なんと……」
鞠莉「それなら、ダイヤの家まで乗る? そこから先はバスになるけど、バス代ちょっと浮くよ?」
善子「そうね……お願いするわ。それなら電話してダイヤの家まで来させるわ」
鞠莉「OK! それじゃあ行きましょ♪」
ダイヤ「では、少し失礼しますー
ルビィ「いってきまーす!」
善子「またあとで」
みんな『いってらっしゃい〜』 〜鞠莉's car〜
ブロロロ…
鞠莉「AT楽しくない……」
ダイヤ「わたくしとしては、この車の方が運転が荒くないので助かります」
鞠莉「ええ!? マリー、安全運転だよ? ちょっとアクセルの踏み込みが深いだけで」
ダイヤ「それが良くないと言っているんです!」
ルビィ「あ、あはは……」
善子「……さてと」
ルビィ「どうしたの?」
善子「ヨハネにライン入れるのよ」
ルビィ「なんて書くの?」
善子「ん……普通よ。ダイヤの家に来いって」
YOHANE:ダイヤの家で待ってるからそこまで来てくれる?
善子「よし」
ルビィ「お返事くるかなあ」
善子「さあね……来ないなら来ないでホテルまで直接来させればいいだけだし」
ルビィ「でも、善子ちゃんは一緒に行きたかったんでしょ?」
善子「え、なんで?」 ルビィ「だって最初からホテル集合にすればいいのに、わざわざ迎えに行こうとしてるんだもん」
ルビィ「一緒に行きたいのかなあ、って」
善子「殴るわよ」
ルビィ「わー怖い」
ダイヤ「ひとの妹に何をするつもりですか」
善子「ルビィ可愛いなぁって♡」
ダイヤ「なんですかそのぶりっ子は……ルビィはあげませんわよ」
善子「いらないわよ!」
ダイヤ「なっ!? ルビィがいらないですって!?」
善子「めんどくさいわよ生徒会長!」
ダイヤ「な、ぁっ……ま、また生徒会長……」
ダイヤ「まだ、壁が……? わたくしと善子さんの壁は、そこまで厚く高いものだったのですか……」
善子「ち、ちがっ……本当にめんどくさいわねこの人……」
鞠莉「わかるー」
鞠莉「でも、そこがダイヤの魅力♡」
善子(よくわからん……)
ルビィ「大丈夫だよお姉ちゃん、善子ちゃんはお姉ちゃんのこと大好きだよ?」
ダイヤ「ほんとですの……善子さん?」
善子「え……」
ルビィ「ね?」
善子「……まあ、好きよ。そりゃ」
ダイヤ「ぅ、ぅう……サファイア……」
善子「いや誰」 ダイヤ「ルビィ……善子さんはもうわたくしの妹、サファイアですわ。いいですねルビィ」
ルビィ「いいよ!」
善子「よくないわよ!」
鞠莉「じゃあマリーはダイヤのお姉ちゃんでアメジストね!」
ダイヤ「鞠莉さんはお友達です」
鞠莉「ひどくない?」
ダイヤ「鞠莉さんとは……そういう形の家族にはなれません」
鞠莉「む……マリー嫌われちゃった」
ダイヤ「違います。もっと……ね?」ナデナデ
鞠莉「……ダイヤ♡」
善子「……え、2人ってそういう関係なの?!」
ダイまり『違う(います)よ?』
善子「じゃあ何そのやりとり」
ダイヤ「いつもの冗談です」
鞠莉「イッツジョーク」
ルビィ「心臓に良くないよねえ、このやりとり」
善子「……そうよね」
鞠莉「ふふ♡」
ダイヤ「うふふ♡」 〜黒澤家〜
鞠莉「とーちゃっく!」
ダイヤ「ルビィ、お着替えしてきなさい。あと荷物も」
ルビィ「はーい!」
トテトテ
善子「ダイヤはいいの?」
ダイヤ「わたくしは既に荷物を運んでありますから」
善子「そうなんだ」
ダイヤ「なので、あとは聖良さんたちを待つだけで……ああ、もうバスが来ますわね」
鞠莉「oh! ナイスタイミング!」
プー
ガシャン
聖良「あ、みなさんお揃いで」
ダイヤ「お待ちしていました。いらっしゃい聖良さん」
聖良「ええ、数日、お世話になります」ペコリ
鞠莉「あら? りあっちは?」
聖良「ああ、理亞は…………」
聖良「……あれ?」
善子「あ、お久しぶりですお姉さん」
聖良「あの、善子さん……なぜここに?」
善子「え、みんなと集まって作業してたからですけど……」
聖良「……」
聖良「少し、こちらへ」チョイチョイ
善子「?」トテトテ 聖良「実は理亞、いま沼津駅周辺で買い物をしていまして」ボソボソ
善子「え……大丈夫なんですか? その、あの子……沼津はあんまり慣れていませんよね」
聖良「そうなんです。それであなたに理亞と行動してもらえないか、お願いしたかったんですが……」
善子「……なるほど」
善子「それじゃあ今から沼津の方に行ってみます」
聖良「すみません……このお礼は、必ず」
善子「いえ、そんな……理亞は私にとっても大切な友人です。それにお姉さんからのお願いなんて、断れませんよ」
聖良「……ありがとう、恩に着ます」
聖良「理亞はまだまだ小さいですし、子供っぽいところもありますから……心配で」
善子「そんなに心配しなくても……もう、理亞も高校生ですし、信頼してあげても……」
聖良「もちろん信頼しています。ですが、これはまた話が別。あの子はまだ、私がついていないとダメですから」
善子「そう……ですか」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」 聖良「あら、お二人ともどうかしたんですか?」
ダイヤ「い、いえ……善子さんに、そんな言葉遣いができるのかと意外に思っていただけで……」
鞠莉「まさに外行きのfaceね……」
善子「あ、あはは、先輩たち何言ってるんですかぁ? 私、いつもこんな感じじゃないですか〜」
ダイまり『』( ゚艸゚;)
善子「何よその顔!」
聖良「とりあえず、理亞の位置情報を共有したいので、ラインを教えてくれますか?」
善子「あ、はい」
フルフル
聖良「……よし、これでいいですね」ピコン
善子「はい、きました」
聖良「では……よろしくお願いします。理亞が移動すれば、その情報も逐一更新されますので」
善子「はい、わかりました」 〜バス〜
ブロロロ……
ルビィ「理亞ちゃんに会えるの楽しみだねっ」←ついてきた
善子「そうね」
善子(……さてと)
善子(お姉さんはマリーたちと先にホテルへ)
善子(私とルビィは理亞を探しに沼津行きのバス)
善子(ヨハネからの連絡は無い。結局自分の家まで戻らなきゃいけないのかな、なんて)
善子(若干の面倒臭さを感じつつ、理亞の現在の位置情報を確認)
ルビィ「理亞ちゃんどこにいるんだろね」
善子「今見てるわ」
善子(沼津の……特に私の家の近くにいるみたいね。バス停から降りて少し移動し、路地に……)
善子(……え?)
善子「この路地って……そうよね。このビルとビルの間に挟まれた場所って…………」
ルビィ「ん? どこか知ってるの?」
善子「ああ、ちょっと……」
prrrrr...
善子「!」 pi
善子「もしもし、ヨハネ?」
ヨハネ『善子今どこ?』
善子「今、沼津行きのバスに乗ってるとこ。ダイヤの家あたり」
ヨハネ『わかった。沼津についたら魔法堂に来て』
善子「……え? マジ?」
ヨハネ『マジ。待ってるから』
ブツ
プーップーッ
善子「……まさか、理亞に何か……」
ルビィ「えっ!?」
善子「ルビィ……今から行くところ、騒いだらダメよ」
ルビィ「う、うん……!」 〜鞠莉's car〜
鞠莉「街を飛び出せピーポーピーポー♪」
鞠莉「空に向ーかってぴーぽーぴーぽー♪」
ダイヤ「急なお誘いで、申し訳ありません。来ていただけて、とても嬉しいですわ」
聖良「ええ、ちょうど冬休みですし……実家のお店は、アルバイトの方々でなんとかしてくださるそうなので」
聖良「せっかくのお誘いでしたから、これからも仲良くしたいという気持ちも込めて遊びに来させていただきました」
聖良「それに……あんな風に書かれて来ないわけにはいきませんから」
ダイヤ「あんな風に……?」
聖良「いえ、こちらの話なので気にしないで」
ダイヤ「あ、はい」
聖良「……それにしても、やっぱりこちらは暖かいです」
ダイヤ「そうですね……地形と気候に恵まれていると思います。お陰で冬でも過ごしやすくて」
聖良「北海道は、この時期はもう一面雪景色ですね」
ダイヤ「雪……北海道で見た以来ね」
鞠莉「White Christmas! ちょーっと期待しちゃうわね♪」
聖良「ふふ、北海道に来れば毎年ホワイトクリスマスですよ? その代わり、雪かきで地獄を見ますけど」
鞠莉「……遠慮しときまーす」 聖良「ふふ、今年はこちらにお呼ばれしているので、雪かきしなくて済みます。ありがとう」
鞠莉「それは感謝してネ♡」
聖良「わざわざこちらまでの旅費まで出していただいて……」
鞠莉「それはぁ〜……遠いところからわざわざ来い、なんて言うからには、ね?」
ダイヤ「ええ、忙しい時期、なおかつ急な誘いですから……流石に旅費くらいは、という話になりまして」
聖良「……おかげで、ここに遊びに来させていただきました。ありがとうございます」
聖良「あとで理亞と合流したら、あの子にもお礼を言わせますので」
ダイヤ「ふふ、お構いなく」
聖良「お土産とプレゼント、楽しみにしていてください」
鞠莉「wao! 一体なにかしら! ダイヤ、鮭とばだったらどうする?」
ダイヤ「鮭とば……でしたら、果南さんに頼んで料理していただきましょうか」
鞠莉「アリだね……!」
聖良「え、鮭とばで喜ぶんですか!?」
鞠莉「なんで? おいしいよ?」
聖良「いえ、知っています! 知ってます……たまに我が家でも、父が食べたりしますし」
聖良「私と理亞も、少しもらいますし……」
ダイヤ「鮭とばと言えば、北海道の名産品。しかもなかなか手を出しにくいお値段です」
ダイヤ「それをいただいて、喜ばない人はいませんわ。特に、この港町沼津に暮らすのであれば」
鞠莉「曜はちょっとno thank youカモだけど」
ダイヤ「……干物が食べれるんです、おそらく平気でしょう」
聖良「鮭とばは生の鮭を干した干物ですよ……」
ダイヤ「ほら、でしたらきっと大丈夫ですわ」 ダイヤ「……わ、わかっていましたよ?ええ」
聖良「え、ショック受けてますか?!」
鞠莉「ま……まっさけ〜?」
聖良「動揺が隠しきれてませんよ!? 鮭が顔を出してますよ!」
鞠莉「salmon……」
聖良「やっぱり食べたかったんですね……」
鞠莉「でも、りあっちも大変だね。あとで合流するにも心配されちゃうなんて」
聖良「すみません……ひとりで買い物をすると言って聞かなくて……心配です」
聖良「理亞はまだ小さくて……あの子がちゃんと迷子にならず合流できるか、不安で仕方ありません」
ダイヤ「……そこまで心配なさらずとも、大丈夫ですよ。沼津は暖かい街ですわ。困っている人がいれば、きっとどなたかが助けてくださるでしょう」
聖良「それでも、あの子の性格を考えると……素直に助けられてくれるとは思えません。そうでなくても、おっちょこちょいで人と接するのが苦手ですし……」
聖良「ルビィさんとふたりでのライブを成功させて、確かに成長している姿を見せてはくれました。……ですが、まだまだひとりで生きていく力はありません」
聖良「優しくていい子なんですが……その分プライドも高くて、自分の世界に絶対の自信を持っていて」
聖良「……本当に、いい子なんですが」
鞠莉「……」
鞠莉「ねえ、セラりん────」
聖良「はい?」
鞠莉「ううん。りあっち、ちょっと苦しいかもね」
聖良「……え?」 〜魔法堂〜
タッタッタッ
善子「ふう、ふう……はあ」
善子「……ついた」
ルビィ「こ、ここが……魔法堂……」
善子「そう……ヨハネが生まれた鏡を買った店」
善子(来るのは久しぶりね……いつ以来かしら)
善子(ヨハネを助けてから、2回くらいしか来てないけど……相変わらず汚い店構え)
善子(まあこの不気味な感じ、私は好きなんだけど)
善子「……入ろ」
ルビィ「う、うん」
キイィ…
「いらっしゃい。ようこそ魔法堂へ……って、なんじゃ。オマエか小娘」
善子「お久しぶり」 「待っておったぞ。そっちのは誰じゃ?」
善子「友達のルビィです」
ルビィ「こ、こんにちは」
「おぉ、いらっしゃい。ようこそ魔法堂へ、よほど切実な願いがあると見える」
ルビィ「えっ!?」
善子「この子はお客じゃないですから……それで、ヨハネは?」
ヨハネ「こっち」
善子「ああ……いたの」
ルビィ「ヨハネ様!」
ヨハネ「やっほルビィ。それと、理亞もいるわ」
理亞「……」
ルビィ「理亞ちゃん!」 善子「……理亞、どうしたの?」
ヨハネ「自分で喋りなさいよ、ほら」ポンポン
理亞「ぅっ……た、叩かないで」
ルビィ「理亞ちゃん……?」
理亞「……えっと」
ヨハネ「理亞?」
理亞「わ、わかってる……わかってるけど……」
よしルビ『……?』
理亞「……」
ヨハネ「帽子、とって」グイッ
理亞「!? ま、待って! これは……っ」グッ
ヨハネ「隠しても意味ないのよ!?」
理亞「わ、かっ……てるけど!」
ヨハネ「みんなに現状を見てもらわないといけないんでしょうが!」
理亞「だ、けど……こ、こんにゃの誰も……っ」
よしルビ『……にゃ?』
理亞「はっ…………」
ヨハネ「……はあ」 理亞「ぅぐ……」
善子「……にゃって、何?」
ルビィ「理亞ちゃん……?」
理亞「べ、別に……にゃんでも」
ルビィ「……理亞ちゃん」
理亞「……」
ルビィ「帽子とろっか」
理亞「る、ルビィ……待って」
ルビィ「待ちませんっ!」グイッ
理亞「にゃーーー!!!!」
ピョコッ
よしルビ『なっ……』
ルビィ「り、りあちゃんの……」
善子「頭の、それって……」
ピョコピョコ
よしルビ『猫耳だーーーーーー????!!!!』
理亞「っ…………///」 ・・・
善子「……な、なに、それ……ww」
ルビィ「……り、あちゃん……コスプレ……?」
理亞「ち、違う!! ほん……もの」
善子「触っていい? ねえ、触っていい?」
理亞「だめ」
ルビィ「……理亞ちゃん」
理亞「だ、だめ!」
ルビィ「理亞ちゃんっ……」
理亞「……ち、ちょっとだけよ」
ルビィ「やったぁ!」
善子「えぇ……」 ルビィ「……ふむふむふむ」フニフニ
理亞「ぅ、あぅ……っ///」
善子「わ、私も」
理亞「え、ちょっ」
善子「お……おお」フニフニ
理亞「ひ、っや……ぅっ///」
ルビィ「気持ちいい……」
善子「こんな感触なのね……」
理亞「も、もういいでしょ! ほら、やめて!」
よしルビ『はぁい』
善子「……で、これってどういうこと?」
ヨハネ「それが……」
善子「?」
「うむ。それはわしが説明しよう」
善子「……はい」
「そいつが来たのは1時間くらい前でな……」
善子「あ、回想入るやつね」 〜回想〜
「いらっしゃい。ようこそ、魔法堂へ。よほど切実な願いがあると見える」
理亞(……変な店)
理亞(それに……変なものばっかり置いてある)キョロ
理亞(これは……杖か。あれは武器っぽい。ブレスレット、ペンダント、鏡……カチューシャ?)
理亞(品揃えに節操がない……ブックオフでももう少し揃えてる気がする)
「おい」
理亞(でも、ここなら何かプレゼント交換に使えそうなものがあるかも。あのブレスレットとか、割と可愛いし)
「おーいそこの小娘」
理亞(あ、これ……ハリーポッターの杖みたい。パチモン……か、転売? 胡散臭い店かも)
「おいなに無視しとんじゃ!」
理亞「ぉ」
「ぉ、ではないわ! 何度も話しかけとるのに無視するとは、まったく子供は好かん!」
理亞(……なにこの人。店員?) 「……まあよい。オマエ、何か願いがあるな?」
理亞(……願い? なんだろ……ニンテンドースイッチが欲しいとか?)
「それも、自分の人生に関わる重大な願い。今後のオマエの振る舞いがかかっておるな」
理亞(え……なに?)
「構わん構わん。何も言うな。まずはその、どんな願いも叶える魔法のペンダントを買うことを勧めよう」
理亞(……胡散臭い)
「それに願えば、どんな願いも必ず叶う。だが願いの大きさは考えることじゃ。大きな願いには必ず見返りが存在するからな」
理亞(見返り……)
「例えば誰かのけがを治す魔法は自分に返ってくる。呪いも同じじゃな。助ける代わりに自分が傷つき、呪いは成功すればよいが、失敗すれば己に戻る」
「このような代償が存在する。だが……それでも、そのペンダントの効果は保証するぞ? オマエの悩みであれば、そのペンダントでたちまち解決じゃ……ひっひっひ」
理亞(……私の願い)
理亞「あの」
「なんじゃ?」
理亞「私の願いって何?」
「がくっ」 理亞「い、いきなり……そんな風に言われても、理解できない。わ……わたしは、自分の願いとか、言われても分からない」
「……」
「本気か?」
理亞「」コクン
「……」
「なら言うが……オマエ、姉のことを鬱陶しく思っておるじゃろ」
理亞「は!?」
「自分を信じていない。いつまでも子供扱いする。ただ出かけるのですら姉がついてくる」
理亞「……!」
「気に入らんのじゃろう? 姉が自分を信じてくれぬことが。どこまでも子供扱いをしてくる姉が」
「今もきっと仲間に言っておるんじゃろうなぁ? 妹は一人で買い物するにも大変で迷子になるかもしれない、だから迷惑をかけるかも……とか」
理亞「姉様をバカにしないで! 姉様はそんなこと……」
「バカになどしておらんわ。オマエの深層意識に眠る悩み、恨み、姉を不愉快に思う気持ちを代弁してやっただけじゃ」
理亞「わ、たしは……そんなこと……っ」
「姉を見返したいんじゃろう? 姉に認められる自分になりたいんじゃろう」
「完璧な自分に、なりたいんじゃろう?」
理亞「……完璧な私に」
「そのペンダントであれば、必ずなれる。完璧なオマエにな」
理亞「……これを、使えば」
「ああ、どんな願いでも叶う。オマエが払う代償は、それに見合ったものになるがな」 理亞「例えば、その代償は……」
「そうじゃなぁ。例えば……完璧を求める貴様の意識と、本来の精神が摩耗を起こして廃人になる……とか」
理亞「!? そ、そんなの言われたら使えるわけがない!」
「ひひ……そうか? まあ構わんが……姉を見返すチャンスは失われてしまうな」
理亞「……いい。私は私の力で姉様を驚かせる」
「ふむ。まあ、それも人間の常套句じゃな」
理亞「私は本気」
「そうか。で……何か買っていくかね?」
理亞「……」
「ふむ、クリスマスプレゼントか」
理亞「……」
「やはりその魔法のペンダントは良いぞ。誰が手にしても嬉しいものじゃ」
理亞「きつい見返りのあるものなんて贈れない」
「願いの大きさによるんじゃがなぁ」
理亞「……善子なら喜ぶか」
「……今、なんと?」
理亞「え?」 「いま言ったやつの名前じゃ」
理亞「……善子?」
「…………あやつの知り合いか、オマエ」
理亞「善子を知ってる……の?」
「はぁ……そうか、そうか……」
「いらんことせんとこ……」
理亞「?」
「いや、こっちの話じゃ」
理亞「はあ」
「じゃあそのペンダントは無しじゃ。オマエには売らん」
理亞(なにこの人……意味がわからない)
「そうじゃな……あとは魔除けのブレスレットとかどうじゃ?」
理亞「……ブレスレット」
「あとは食ってもなくならん肉とか」
理亞「……うそくさ」
「くっ……なら、その自分の心を映し出す鏡なんてどうじゃ!」
理亞「……心を映す?」
「お、食いついたな?」 理亞「どういう意味?」
「うむ。それは小さな丸鏡だが、効果は本物でな。その鏡を己に映すと、おのれの心が現れる」
「自分の心の闇、というやつじゃな」
理亞「心の闇……」
「自分の深層意識に眠る悩み、苦しみを現実に現し、オマエに
「これが本来の効果じゃが……うむ、たまに自分の心がもう一人の自分として現れたりするから気をつけるんじゃぞ」
「まあどうせ現れたところで、そのうち魔力が切れて消え去るが」
理亞「……はあ」
理亞「自分の心……」
理亞「私の、心……」キラッ
「あ、おいやめろ!いま映すな!」
理亞「え?」
カッ!
理亞「っっ……まぶしい……っ」
─────…… >>550
訂正
理亞「どういう意味?」
「うむ。それは小さな丸鏡だが、効果は本物でな。その鏡を己に映すと、おのれの心が現れる」
「自分の心の闇、というやつじゃな」
理亞「心の闇……」
「自分の深層意識に眠る悩み、苦しみを現実に現し、オマエに見せてくれる」
「これが本来の効果じゃが……うむ、たまに自分の心がもう一人の自分として現れたりするから気をつけるんじゃぞ」
「まあどうせ現れたところで、そのうち魔力が切れて消え去るが」
理亞「……はあ」
理亞「自分の心……」
理亞「私の、心……」キラッ
「あ、おいやめろ!いま映すな!」
理亞「え?」
カッ!
理亞「っっ……まぶしい……っ」
─────…… 理亞「…………」
理亞「……ぅぅ」
理亞「……な、なに……なにも起きてない?」
「……オマエ」
理亞「え?」
「……その頭、なんじゃ……?」
理亞「え?」ピョコ
理亞「……」サワサワ
理亞「鏡……」
理亞「え!?」
理亞「なにこれ……み、耳が……ねこみみ? 猫耳が生えてる……?!」
「……オマエの心、どうなっとんじゃ……!?」
理亞「なに……どういうこと、えっ……嘘でしょ……!?」
理亞「あなた、私に何したの! 元に戻して!」ガッ
「そ、それは魔力によって作られたものじゃ! だから魔力が切れれば……消えるはず」
理亞「……まりょく?」
「と、とりあえず……あやつに連絡しておくから待っとれ。話のわかる方に……」
理亞「……?」 ・・・
ヨハネ「……それで私が呼ばれたわけですね」
「うむ。オマエ、ちょっと見てやれ」
ヨハネ「ふむ……」
理亞「……善子」
ヨハネ「あー……私が会うのは初めてよね」
理亞「は?」
ヨハネ「私はヨハネ。善子がその鏡を使って生まれた、あの子の心の具現」
理亞「……は?」
ヨハネ「まあ、あとで善子も来るように言ってあるから見たらわかるわ」
理亞「……はあ」 理亞(いつも以上に善子の言ってる意味が理解できない……)
ヨハネ「とりあえず触るわよ」サワサワ
理亞「ひ、ゃんっ……」
ヨハネ「……本物ね。ちゃんと定着してる」
「どう思う」
ヨハネ「理亞の心……の、なにかが猫になりたがってるとか」
理亞「なわけない! ……猫は好きだけど」
ヨハネ「よね……」
ヨハネ「うん、私にもわかりません。まだ何らかの変化をしそうな気はするけど、今はわからないわ」
「じゃな……経過を見るしかないな」
ヨハネ「そうですね。まあ私がついていれば大丈夫でしょ」
「なら任せる」
「ところでオマエ、時越えを使ってそうじゃな。なぜわしに声をかけんかった?」
ヨハネ「……面倒なことになるからですよ。ただでさえ時間を超える魔法は禁忌なんですから、そんなものを使える人をあなたが知ったら放っておかない」
ヨハネ「私の大切な人をそんな目に合わせるわけにはいかなかったんです」
「ふぅむ……貴重な人材だというのに、惜しいことをしたもんじゃ」
ヨハネ「普通の人にとっては、魔法なんてものはない方が幸せなんですよ」
「うむ、それには同意じゃ。違いない」
「じゃが、その大切な人が帰ってこれなくなりかけてたが」
ヨハネ「結果オーライってことで」
「フン、随分と調子のいいやつじゃ」 理亞「……善子」
ヨハネ「なに?」
理亞「……この耳じゃ、外に出られない」
ヨハネ「ああ……そうね、キャスケット帽でも買ってくるわ。それなら耳も隠せるし」
理亞「うん……ありがとう」
ヨハネ「いいのよ。友達のピンチだし」
理亞「……善子」
ヨハネ「ヨハネよ」
理亞「いつもより否定が激しい……」
ヨハネ「最初にちゃんと言ったじゃない」
理亞「あれ、ほとんど分からなかった」
ヨハネ「そうよね……」
「なんじゃ、オマエの知り合いじゃないのか?」
ヨハネ「友達よ。 善子の、だけど」
「……知らんだけか」
理亞「なに?」
ヨハネ「えーっと……」 〜堕天使説明中〜
ヨハネ「わかった?」
理亞「善子が私と同じ鏡の効果で……心が現れて、あなたが生まれた……?」
ヨハネ「だいたいそんな感じ。だからあなたの……その耳に現れたのがどういうものなのか、分からないなってこと」
理亞「……耳」ピコピコ
ヨハネ「猫みたいにのんびり気ままに過ごしたいとか?」
理亞「私が? まさか。むしろスクールアイドルとして、より高みに登るために努力しないと」
ヨハネ「……じゃあただの猫好き」
理亞「2つ目から雑すぎ。猫は嫌いじゃないけど」
ヨハネ「だって分からないんだもの……でも、似合ってるわよ? その猫耳」
理亞「余計なお世話。私はこんなの誰かに見られたら死ぬ」
ヨハネ「……でも、善子とルビィはこっちに来てるみたいよ?」
理亞「は!? 帽子、帽子早く買って来て!」
ヨハネ「はいはい……5分で戻るわ」
理亞「もっと早くして!」
ヨハネ「これ以上は無理よ!」 〜回想終了〜
善子「……それで猫耳が」
ルビィ「でも、それなら時間が経てば元に戻るんだよね?」
ヨハネ「ええ。かつて私が消えたように、その猫耳を形成してる魔力が消えればね」
理亞「……それっていつなの?」
善子「いつなの?」
ヨハネ「魔法使いまくってた私が消えたのが2ヶ月くらいだから……理亞はもっとかかるかも」
理亞「え!? そんなの困る、早く消して!」
ヨハネ「そ、そんなこと言われても……」
「魔力を吸い出してやることはできるが」
理亞「じゃあやって!」
「それでも、あまり大きな効果はないと思うぞ? 下手をすれば小娘の体力ごと奪いかねん」
理亞「そ、それでも……それでも消えるのが早くなるなら、いい」
「ふむ……」
理亞「お願い、します」
「仕方ない。おい、オマエがやってやれ」
ヨハネ「私が? いいですけど」
「わしはそいつの魔力を吸い出したところで使い道もないんでな。オマエの方がいいじゃろ」
ヨハネ「じゃあやってあげるわ」
「それが終わったらさっさと帰れ。これ以上厄介ごとを持ってこんでくれ。それに営業の邪魔じゃ」
ルビィ「ここってお客さん来るの……?」
「余計なお世話じゃ!」
ルビィ「ピィッ!? ご、ごめんなさい……」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています