善子「ふたりのヨハネの日常」
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善子「ふたりのヨハネ」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1516964794/
`¶cリ˘ヮ˚)|「の続きよ! ふたりのその後の日常風景を切り取るわ!」
`¶cリ˘ヮ˚)|「思いつく限りのんびりだらだらやるわよ」 〜花丸の家〜
花丸「ずら〜!!?? り、理亞ちゃんに猫耳が……」
理亞「……」
ルビィ「理亞ちゃん」
理亞「な、なに? ルビィ」
ルビィ「恥ずかしがらなくていいんだよっ」
理亞「べ……別に、恥ずかしがってなんかない。何回も驚かれてるから、またかって思ってるだけ」
ルビィ「……ふふっ」
花丸「ほ、ほんもの……? 触っても……」( ・ω・)つ
理亞「や、やめたほうが……」
ビリッ
花丸「ふひゃっ!! び、びりって……なんかチクって……!」
ヨハネ「……えにゃじーどれいん、耳でも入るのか」
理亞「そ、それやめて!」
ヨハネ「自分で言ったくせに」 花丸「でも痛気持ちいいずら……」フニフニ
善子「低周波マッサージか……?」
花丸「な、なるほど……! じゃあちょっと肩を触ってもらって……」
理亞「こう?」チョン
ビリビリ
花丸「ぉ、ぉおお……すごい、しゅごぃじゅらぁぁああ……♡」
ヨハネ「いやいやいやどんだけなのよ」
花丸「胸が大きいと肩が凝って凝って……」
よしヨハりあルビ『……』
善子「理亞、最大出力」
理亞「ん」バチバチバチ
花丸「あ、いた、いたいよ?! 痛……ちょ、いたたたっ! な、なんで!? まる、なにか言っちゃった〜!? あの、あのー!」 ・・・
花丸「ずら……」グッタリ
ルビィ「まるちゃんの無自覚は犯罪っ! だよ」
理亞「……これだからズラ子」
善子「とりあえず沼津に行って朝ごはんでしょ? それからどうする?」
ルビィ「それなら久しぶりに水族館行きたいなっ! 理亞ちゃん……昨日はもう夜中だったし、こっちの水族館行ったことないよね?」
理亞「うん。けど、水族館なら北海道にも……」
ルビィ「沼津の水族館には、シーラカンスが!」
理亞「……ルビィーラカンスは」
ルビィ「あ、あれはダメだよ!?」
理亞「連れて帰る」ナデナデ
ルビィ「ぁぁああぁぁ力が抜けちゃぅぅう……」
善子「こらこらこらこら!」 〜夕方〜
理亞「……流石に疲れた。もうあるくきにもにゃれにゃい」
善子「だいぶ猫語が戻ってきたわね」
理亞「夜は私の時間だからにゃ」
ルビィ「にゃーにゃー?」
理亞「にゃ?」
花丸「にゃーんにゃーん」
理亞「にゃにゃん?」
ルビィ「にゃんにゃ」
花丸「にゃにゃにゃにゃーにゃんずら」
理亞「にゃんにゃーにゃにゃん」
善子「何言ってるの……」
ヨハネ「さあ……」
理亞「……」バチッ
善子「どうしたの?」
理亞「……切れかかってるだけ」
善子「……もう、なの」
ルビィ「……!」
花丸「ほえ?」 理亞「ズラ子には、説明してにゃかった。実は私は、理亞だけど理亞じゃにゃい。そこのヨハネと同じ、魔法で……」
花丸「わかってたよ?」
理亞「……」
花丸「聞かされてたわけじゃないけど……なんとなく、わかってた。でも理亞ちゃんに変わりないんでしょ?」
理亞「……うん」
花丸「それなら、まるのお友達ずら。今日1日、いっぱいいっぱい遊べて楽しかったですっ」
ルビィ「うん、ルビィも! ルビィも……とっても楽しかった!」
善子「ま、こんな素直な理亞はなかなか見れないし? 目が覚めた後のネタにはさせてもらうわ」
ヨハネ「あなたのことは、私たちが覚えてるわ」
理亞「……」 理亞「にゃら、安心。あとは……姉様と話をつけるだけにゃん」
ルビィ「それが終わったらクリスマスパーティだよ! 表には出てこなくても、理亞ちゃんの心の奥でちゃんとあなたはいるんだよね?」
理亞「もちろんにゃ。出てくるための鍵はある……から、もし魔力をもらえればいつでも出てきてやるにゃ」
ルビィ「ふふ、そっか!」
花丸「それじゃあホテルに戻ろう! バスも来ることだしっ」
善子「そうね、行きましょう。クリスマスイブのお祝いに」 〜ホテル〜
『メリークリスマスイブー!』
パンッパンッパパパーン!!
千歌「クリスマス1日目! 付いてきてくれますCAR?」
曜「ヨーソロー!」
梨子「そ、そんなライブみたいな煽りしないで〜……!」
果南「本当のクリスマスは明日なんだから、明日が一番盛り上げなくちゃいけないんだよ?」
千歌「大丈夫だよ! 千秋楽は嫌でも盛り上がるから!」
梨子「だから、そんなライブみたいに……」
ダイヤ「そうですわ! いくらパーティとはいえ、羽目を外しすぎないように! 明日になさい!」
梨子「明日ならいいんですか……!?」
曜「よーしチキン戦争だ!」
千歌「早速かー!」
ダイヤ「明日になさい」
ようちか『はーい……』 聖良「……ふふ」
鞠莉「セラりん」
聖良「?」
鞠莉「りあっち、帰ってきてるよ?」
聖良「……ええ、知ってます」
鞠莉「おかえりって言ってあげた?」
聖良「いえ、まだですが……あとで」
鞠莉「ふふ、そっか」
鞠莉「それじゃあchampagne持って来るから! セラりん、いっぱい飲んで素直になろー!」
聖良「えっ!?」 鞠莉「えー! ブレーコーでしょ、Christmasなんだから!」
ダイヤ「それでも飲酒はいけません! 二十歳になるまで待ちなさい!」
鞠莉「えー! 海外だと18歳から飲めるとこあるのに!」
ダイヤ「ここは日本です!」
鞠莉「むー、けち!」
ダイヤ「なんですって!?」
果南「はいはい落ち着いて〜」
ダイヤ「だって鞠莉さんが!」
鞠莉「ダイヤが〜!」
聖良「……ふふ、ふふふっ」
善子「お姉さん」コソコソ
聖良「!」
善子「……テラスに」
聖良「……はい」 〜テラス〜
善子「もう、私たちがいなくても平気ですよね」
聖良「……はい」
聖良「ありがとうございます」
カチャ
キィ……
聖良「……理亞」
理亞「……」 聖良「……ごめんなさい、理亞。私は今まで、あなたがどう思っているかも知らずに、ずっとずっとあなたを苦しめていたんですね」
聖良「あなたが一人で行動しようとするのを、必ず止めたり、同行したり……ほかにも、いっぱいいっぱい肩身の狭い思いをさせてしまいました」
聖良「過保護と言われても、反論できません。その通り……私はあなたに対し、過保護であったのかもしれない」
聖良「スクールアイドルのパートナーとしてのあなたにはとても厳しくしていた。その反動でも、あったのかもしれない」
聖良「理亞……もっとあなたを自由にさせてあげれば、良かったと……」
理亞「姉様」
聖良「……はい」
理亞「私は昨日の夜から、ひとりで色々にゃところに行った」
聖良「……」 理亞「財布があったから、ひとりでファミレスに行った。ラーメン屋にも行った」
理亞「夜景が見たくてビルにも登ったし、びゅうおとかいう水門も見に行った」
理亞「見たことにゃい景色を見るのは、楽しかった。知らにゃいことばかりで、面白かった」
聖良「そう……それは、よかったです」
理亞「でもにゃ」
聖良「?」
理亞「ひとりじゃあ、そこまで楽しくはにゃかったんだにゃ」
聖良「え……?」
理亞「私はずっとひとりで行動したい、させて欲しいと思ってた」
理亞「けど、それはそれでつまらにゃかったんだにゃ」
理亞「でも、今日、朝から善子たちとお出かけした時は……楽しかった」 理亞「だから、私はひとりだとにゃかにゃか楽しめにゃかったんだにゃ。いつも姉様がついてくるのは、少し不満に感じてたけど、それでも姉様と出かけるのは楽しかったんだにゃ」
理亞「……だからにゃ、姉様、これからも私と……理亞と出かけてやってくれよ。もう理亞もそれに不満を感じたりしにゃいはず」
理亞「私はもうすぐにでも魔力が切れて、いにゃくにゃる。だから最後にこれだけ伝えておきたくてにゃ」
聖良「理亞……」
理亞「昨日は悪かったにゃ。それと、いつも心配してくれてありがとう」 理亞「……ああ」
理亞「満足、かにゃ」
聖良「え……」
聖良「ぁっ……理亞、髪の色が……」
理亞「……」スウゥ…
理亞「お別れだにゃ。私は燃費がすこぶる悪くてにゃ……魔力を補充してもすぐに使っちまう」
理亞「だから、もう私の意識はここで終わり。本当の理亞が目覚めるにゃ」
聖良「……理亞」
理亞「ふふ」
理亞「もう心配はにゃいと思うが、あんまり理亞を心配しすぎるにゃよ? また私が出てきて、今度こそ姉様を食っちまうかもしれにゃいぞ」
聖良「……はい、もうそんなことはしません。約束します」
理亞「ん! にゃら、いい」 理亞「ん! にゃら、いい」
聖良「……でも」
理亞「?」
聖良「出てきた時は、姉として歓迎します。理亞」
理亞「……」
聖良「だから、今度は二人で出かけましょう。ディズニーランドでも、USJでも、富士急ハイランドでも」
理亞「ふふ、遊園地しかにゃいのかにゃん? ま、そこまで言うにゃら行ってもいいけどにゃ」
理亞「……だから姉様。これからも私のこと、よろしく」
聖良「……」
聖良「はい、もちろんです!」 ・・・
ヨハネ「……消えたわね」
善子「……そうね」
花丸「ね゛こ゛り゛あ゛ち゛ゃ゛ん゛……」ズルズルズビーッ
善子「ちょ、号泣!?」
ルビィ「……これで安心なのかな?」
善子「ええ、きっと」
ヨハネ「大丈夫よ。だってあの子、いい顔してたじゃない」
ルビィ「……そうだねっ!」
善子「……」 善子(テラスでは、聖良を抱えていた。意識を失った理亞を、これでもかと力を込めて、抱きしめていた)
善子(空は、とても綺麗な星空で)
善子(ただ、ただ、聖良は)
善子(理亞が意識を取り戻すまでの10分間、ただ、ひとりで彼女の体を抱いていた)
善子(とても寒いだろう。なんせ今日はクリスマスイブ、12月24日なのだから)
善子(ここで雪のひとつでも降ればロマンチックで、天気も空気を読んだと言ってあげたくなるけれど、そんな都合の良いことはなく)
善子(だけど、だけれど)
善子(満天の星空は────しんしんと降る雪のように散りばめられた星々は)
善子(ふたりを暖めるかのように、輝いていた) ・・・
後日談というか、今回のオチ。
その後、目を覚ました理亞は、やはり何も覚えていなかった。
聖良さんとテラスで話した内容はもちろん、私たちと出かけたこと、ひとりで沼津の街を蹂躙しまくったことも。
ヨハネをボコったことも当然。
というか、魔法堂で起きたことすら曖昧な感じだった。
理亞「だって覚えてないものは覚えてないんだし。魔法とかありえない」
とのこと。流石にびっくりよ。 まあ、それはそれとして。
聖良さんと理亞の関係も、少し変化があったらしい。聖良さんからの心配のオーラがなくて逆に心配だ、とかなんとか。
これ、今度は聖良さんが猫になったりしないわよね?
まあ、そうなったらそうなったでまた対処できるとは思うけれど。
でも確信がある。もう大丈夫。
だって、ふたりが一緒にいる時の笑顔は、何よりも輝いているのだから。
ルビィ「善子ちゃん」
善子「ん?」
ルビィ「明日のパーティも楽しくなりそうだねっ」
善子「……ふふ、そうね」
花丸「あしたはちきん戦争ずら!」
善子「げ、ほんとにするの?それ」
花丸「もちろん」 ヨハネ「ふふ、良いじゃない。どうせ私がいる方が勝つんだし」
花丸「ぐぬぬ、魔法はずるい……」
ヨハネ「なら、理亞に猫でも出してもらえば?」
花丸「むー!」
善子「……そうね、また、みんなで出かけましょ。今度は、こっちから函館に行って、さ」
ヨハネ「……ん」
ルビィ「そうだね!」
花丸「うん!」
善子「……ふふ」 そう、誰にも不満や心配はある。
だけど、それを乗り越えて……受け入れて、強くなる。
理亞と聖良さんはひとつ、強くなった。
Saint Snowは、Aqours最大のライバル。
ライバルは、一緒に高め合わないとね。
さあ、遅くならないうちに帰って明日のパーティに備えましょう。
サンタさんだって来るんだし。
そう、なんせ今夜はクリスマスイブ。
明日、目を覚ませば、クリスマスなのだから。
#6 りあキャット・せいらシスター 完 長かった聖雪編おわり
スレもそろそろ終わり
長かったですね 善子「あー……さぶさぶ」モゾモゾ
ヨハネ「当たり前でしょ? 12月31日なんだから」
善子「そうね……もう大晦日なのね……」
ヨハネ「早いものよね。ついこの前まで、ダイヤに魔法を教えたり理亞が猫になったりしてたのに」
善子「……」
善子「もうすぐAqoursが始まってから1年……か。厳密には4月で1年……私が入ったのは5月くらいだけど」
ヨハネ「そうね……善子、来年何年生だっけ」
善子「1年生よ」
ヨハネ「ん? 入学式は?」
善子「は? ないけど」
ヨハネ「……そっか」
※このSSはサザエさん時空です 善子「まあそれはどうでもよくて」
善子「今年一年、色々あったわね」
ヨハネ「そうね……私が生まれて、消えて」
善子「……また、帰って来て」
ヨハネ「楽しかった」
善子「……まあまあね」
ヨハネ「素直じゃないわね善子」
善子「うるさいわね。私は毎年やってた年越し生放送ができなくてモヤモヤしてるのよ」
ヨハネ「そうなの?」
善子「……別にそうでもないけど」
ヨハネ「ふうん」 ヨハネ「いいじゃない、年越しはしないけどあけおめはやるんでしょ?」
善子「時間があれば、明日の昼くらい。なかったら、出来たとき」
善子「どうせAqoursで何かやりそうだけど」
ヨハネ「ギラン!」
善子「……最近、あんたのせいで私ってどうやって堕天使やってたのかわからなくなってきてるわ」
ヨハネ「ククク、ついに私が本物の堕天使ヨハネであることを認めたのね?」
善子「何言ってんの!? 堕天使ヨハネは私、あんたはただ名前を騙ってるだけ!」
ヨハネ「ちーがーいーまーすー! 私がヨハネですぅー」
善子「……やめましょ、年末までそんな言い合いしても意味ないし。どうせあんたは私だし」
ヨハネ「……まあね」 善子「なんか……誰かと年越すって初めてかも」
ヨハネ「へ? 年越し生放送してるじゃない」
善子「違うわよ。リアルで、誰かとね」
ヨハネ「ああ……そうね。Aqoursとは……」
善子「Aqoursは、まだ一年経ってないし。年越しした後で、神社に集合ってなってるわ」
ヨハネ「みんなで初詣、楽しみね」
善子「……別に私は」
ヨハネ「まぁだ言ってる」
善子「な、なによ……堕天使ヨハネはどのようなものであれ、神という存在には祈らないのよ!」
ヨハネ「でも、楽しみなんでしょ? みんなと初詣」
善子「……うん」 善子「……そうね、楽しみよ。初めて友達と初詣に行くんだもの」
ヨハネ「ふふ、素直でよろしい」
善子「……私、みんなに感謝してるの」
ヨハネ「……うん」
善子「私、自分と同じ姿の存在が生まれるなんて、1年前は思ってもなかった。しかも、それが……堕天使ヨハネだなんて」
善子「私がずっと追い求めていた……ずっとこの身に宿していた魂が、現実に現れるなんて」
ヨハネ「……」
善子「……最初は当然驚いたし、信じられなかった」
善子「だって、堕天使なんかただの妄想。私の作り出した設定でしかなかったんだもの」
ヨハネ「……うん」 善子「一度はそれを捨てて、普通になろうとした。でも、千歌が……Aqoursが、普通じゃない私を受け入れてくれた」
善子「そして普通じゃない私から生まれた、普通じゃないあんたも、受け入れてくれた」
ヨハネ「……そうね」
善子「Aqoursは私に、私のままでいいって言ってくれた。居場所をくれたの」
善子「だから……感謝してる。みんな、みんな大切な仲間よ」
ヨハネ「うん、そうね。大好き、だもんね」
善子「……うん」 善子「でも、それでも私は素直になれないままで……照れ隠しに堕天使になったり、思ってることと逆のことを言って誤解されたり、色々あった」
善子「……でも、あんたが私のわりと素直な部分を引き受けてくれたおかげで、恥ずかしいけど、みんなが誤解せず分かってくれるようになった」
善子「いい子だね、って……言われるようになった」
ヨハネ「つまりは天使ヨハネね」
善子「……そんな、可愛いものじゃないわよ」
ヨハネ「ふふ、素直じゃない」 善子「この1年、楽しかった。ほんとのほんとに、最高に」
善子「今まで過ごしてきたなかで、いちばん」
ヨハネ「Aqoursのおかげね」
善子「あんたのおかげでもあるの」
ヨハネ「……そう面と向かって言われると、恥ずかしいんだけど」
善子「ねえ、ヨハネ」
ヨハネ「……ん」
善子「あなたは、もうどこにもいかないわよね」
ヨハネ「行かないわよ。どこかのいい子のおかげでね」 善子「……もう、Aqoursとあんたは私の中で欠けちゃいけないものになってるんだから」
善子「絶対、いなくなるなんて許さないから」
ヨハネ「はいはい、わかってるわよ。私だって、善子を幸せにするまで消えるわけにはいかないんだから」
善子「そうね。あんたがいなくなったら幸せじゃなくなるから、絶対いなくなれないわね」
ヨハネ「望むところよ」
善子「……ふふ」
ヨハネ「んふふ」 善子「さてと、そろそろ準備しましょ? 年が明けたらすぐに神社集合なんだから」
ヨハネ「でもまだ年明けてないけど?」
善子「どうせみんな、待ちきれなくて集まってるわよ。特にうちのリーダーなんかね」
ヨハネ「……ふふ、そうね。じゃあ少し早いけど行きましょうか」
善子「ちゃんと手袋とマフラーするのよ」
ヨハネ「わかってるわよ」
善子「曜も拾うんだっけ?」
ヨハネ「こんな時間にバスはないし、内浦の神社でしょ?」
善子「じゃあライン入れとく。どうせ言えばすぐに用意できるでしょ」
ヨハネ「あの人のフットワーク軽すぎ問題ね」 ・・・
善子「……さて、できた?」
ヨハネ「できた」
善子「神社に着く頃に年明けかしら」
ヨハネ「間に合わせるように急ぐ?」
善子「別に急ぐ必要はないけど、任せるわ」
ヨハネ「なら間に合わせる」
善子「そ」
ヨハネ「さ、手を」スッ
善子「……ん」ギュウッ
ヨハネ「一気に飛ぶわよ」
善子「……ねえ、ヨハネ」
ヨハネ「ん?」 善子「ずっと言ってなかったけど……あの時の、あの手紙の返事────ちゃんとあなたに言うわ」
ヨハネ「手紙? 返事って……え、なになにちょっと」
善子「いいから聞きなさい」
ヨハネ「いや、だって……絶対それ恥ずかしいやつじゃない! いやよ聞きたくない」 善子「えー? せっかく年も越すんだし、精算ってことで素直な気持ちを伝えてあげようと」
ヨハネ「いい、いいから! そういうのはいい!」
善子「わがままなんだから」
ヨハネ「言わなくていいから! ほら、飛ぶから口閉じて!」バサッ
バサバサバサッ!!
ったく、素直じゃないんだから。誰に似たのかしら? ふふ♪
────ありがとう、ヨハネ。私もあなたを愛してる。
#6.5 「ありがとう」 完 `¶cリ˘ヮ˚)|「私たちの日常はこれからも続いていくわ」
`¶cリ˘ヮ˚)|「これを読んでくれたみんなにも、ありがとう」
`¶cリ˘ヮ˚)|「もともと蛇足みたいなものだし、終わり方もこんな感じで許してね?」
`¶cリ˘ヮ˚)|「それじゃ、またどこかで」 乙です
善子ちゃんとヨハネちゃんが可愛すぎでした
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