大空へと放り出された私の体。

翔ぶための翼も持たない私は、真っ逆さまに広大な草原へと落ちていく。

私の体は、背にした陽の光と、凄まじい風とで挟み撃ちにされる。くるくると回りながら、徐々に落ちるスピードを増していく。

藁にもすがる思いで、携えていた貰ったばかりの“剣”を抱きしめるが、剣も私と同じように、地へと引き付けられていくだけだ。


ルビィ 「お姉ちゃぁぁぁぁん! 助けてぇぇ!」


――これは私の、勇気の物語。

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