0001名無しで叶える物語(やわらか銀行)
2018/11/04(日) 20:53:13.12ID:RbpNbZMD翔ぶための翼も持たない私は、真っ逆さまに広大な草原へと落ちていく。
私の体は、背にした陽の光と、凄まじい風とで挟み撃ちにされる。くるくると回りながら、徐々に落ちるスピードを増していく。
藁にもすがる思いで、携えていた貰ったばかりの“剣”を抱きしめるが、剣も私と同じように、地へと引き付けられていくだけだ。
ルビィ 「お姉ちゃぁぁぁぁん! 助けてぇぇ!」
――これは私の、勇気の物語。
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