善子「思えばここのところ堕天使らしいことをしていないものね。たまには悪事のひとつもしないと、ヨハネの名が廃るというもの……」

善子「堕天使の――悪魔の犯すべき罪とは、そう。無垢な人間を堕落させること」

善子「純真無垢と言えばルビィよ。あの子に禁断の果実を与え、堕落させてしまいましょう……」

善子「くっくっく。我ながらなんと罪深いことを考えるのかしら。自分が恐ろしいわ」


善子「――という訳で。ごめんください」

ルビィ「いらっしゃい善子ちゃん! どうぞ上がって」

善子「ありがとう。あと私はヨハネよ」