梨子「あの、マルちゃん……」モジモジ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
花丸「ふふっ、どうしたの?」
梨子「今、図書室で二人っきりだから、その……えっと……」モジモジ
梨子「……///」
梨子「……ぁ……ぇ……ぃぃ?」ボソッ
花丸「なになに? きちんと言ってくれないと、マル聴こえないずら?」
梨子「うぅ……///」モジモジ
梨子「……甘えても、いい?」
花丸「梨子ちゃんはマルと二人きりになると、いつもマルに甘えたがるね」クスクス
梨子「……今日はダメ、かな……」
花丸「ダメなんて言ってないよ? ほら……おいで、梨子ちゃん」フフッ
梨子「……!」
ムギュッ
梨子「マルおねえちゃん……///」
ナデナデ ナデナデ
花丸「ふふっ、よしよし……これじゃあ、どっちが年上なのか、わかんないね」クスクス ーーー国木田家 花丸の部屋 深夜
ガタガタガタ パタパタパタ
花丸「う、うぅん……」ムニャムニャ
花丸(……外の様子が騒がしいなぁ。雨と風がだいぶ強くなってきたみたい。窓や屋根を叩く音が激しくなってきた……)
ガタガタガタ パタパタパタ
花丸(嵐は今日の夜で過ぎ去るそうだし、少しの間、寝てる間の辛抱ずら……)
クイクイッ クイクイッ
「……マル……ちゃん……マル……ちゃん」
花丸「……ん?マルのパジャマの袖を引っ張るこの声は……」ムニャムニャ
チラッ
梨子「……マルおねえちゃん……」グスッ
花丸「……梨子ちゃん。こんな夜中にどうしたの? 眠れないの?」
梨子「うん……外の嵐が怖くって、目が冴えて眠れないの……」
花丸「大丈夫だよ。嵐は夜中のうちに遠くへ行っちゃうから、今だけずら?」
梨子「それでも、怖いよぉ……窓はガタガタ今にも割れそうなくらい震えてるし……雨脚はどんどん強くなるし……」グスッ
花丸「心配無用だよ、マルのお家は立派な日本家屋だから、こんな天気ぐらいへっちゃらだよ」
梨子「マルおねえちゃん……一緒に寝ても、いい?」
花丸「んー……マルのベッドは一人用だから、梨子ちゃんが入ると、寝返りも打てなくなるよ? 窮屈だけど、いいの?」
梨子「少しくらい狭くたっていい……梨子はマルおねえちゃんと寝たいの……」
花丸「……しょうがないなぁ。怖がりな梨子ちゃんのために、ベッドを少し空けようか」フフッ
ポンポン
花丸「ほら、マルのお布団の中においで?」
梨子「……やったぁ!」 モゾモゾ モゾモゾ
梨子「えへへ、マルおねえちゃんの顔がすぐ近くにある……」
花丸「いつもは、こんなに顔を近づけたりしないもんね。……梨子ちゃんは、暗闇でも一目でわかる美人さんずら」
梨子「そ、そんなことないよ……///」
花丸「ふふっ、真っ暗でも顔が赤くなってるのが、一目瞭然ずら?」
梨子「からかわないでよぉ……///」
花丸「だって本当のことだから。マルは本当のことしか言わないよ」クスクス
梨子「もうっ、マルおねえちゃんのばかぁ……!」
ポカポカ ポカポカ
花丸「だ、ダメだよ、ベッドの中で暴れたら。一階で寝てるばあちゃんたちを起こしちゃうずら?」
梨子「あっ、ご、ごめんなさい……でも、マルおねえちゃんが悪いんだよ?」
花丸「マルはほんとに、本当のことを言ったのだから、悪いことは一切してないと思うけどなぁ……」
梨子「……///」 梨子「ねぇ、マルおねえちゃんは……嵐は怖くないの?」
花丸「別に? そこまで怖くはないよ?」
梨子「どうして? 強風がガタガタお家を揺らしてるのに……? なんだか、今にも屋根が飛ばされそうな雰囲気だよ?」
花丸「さっきも言ったけど、マルのお家は頑丈な日本家屋だから心配無用。少し古いけど、幾多の台風や大雨にも耐えてきたお家だから。『三びきのこぶた』のお家みたいに、吹けば飛ぶような藁の小屋とは全く違うよ?」
梨子「……本当?」
花丸「マルのじいちゃんとばあちゃんがそう言ってるんだもん。だから、安心して? お家だけど、大船に乗ったつもりでいてほしいな?」
梨子「……それなら少し安心かも」
花丸「それに、嵐の後は必ず晴れるし、雨の後には虹も出るずら? 今辛いことばかり考えず、明日の楽しいことを考えれば、何にも怖いものはないずら?」
梨子「明日の楽しいこと、って……」
花丸「明日の梨子ちゃんとお出かけ、マルはすっごく楽しみだよ? お買い物して、美味しいものを食べて、楽しいおしゃべりがたくさん弾んで……今からマルはワクワクしてるもん」
ナデナデ
花丸「……梨子ちゃんも、明日が楽しみでしょ?」
梨子「うん……マルおねえちゃんとデートするの、とても楽しみ……!」
花丸「ほら、明日のことを考えたら、元気になったね」
梨子「お揃いのアクセサリーを探したいし、沼津で今話題のデザートも食べたい……!」
花丸「マルもそれ楽しみだなぁ、楽しみ過ぎて夜ご飯を、いつもより少なめにしてもらったから……」
梨子「それはちょっと、気合いが入り過ぎてるような……」
花丸「とにかく、明日が待ち遠しいね、梨子ちゃん」フフッ
梨子「うん、そうだね、マルおねえちゃん!」フフッ ゴロゴロ……ゴロゴロ……
花丸「ん……おや、どうやら雷も鳴り出したようだね……」
梨子「えっ、雷……」ドキッ
ゴロゴロ……ゴロゴロゴロ……
ドーンッ
花丸「わあっ!」ビクッ
梨子「きゃっ!」ビクビクッ
花丸「……おっきな音を立てて落ちたなぁ……近くに落ちたのかな……?」
梨子「あわわわ……」ガクガクブルブル
花丸「梨子ちゃん、大丈夫?」
梨子「雷嫌だよぉ、怖いよぉ……」グスッ
花丸「しっかりして? ほら、マルがギューって抱いててあげるから……」
ギューッ
花丸「怖くない、もう何にも怖くないよ? マルも一緒だから……」
梨子「マルおねえちゃん……」グスッ
ギュッ
花丸「ほら、梨子ちゃんの体の震えも治まっていったね」フフッ
梨子「ねぇ……マルおねえちゃん、もっと強くギュッてして? ……雷様から梨子のおへそを守って?」
花丸「……いいよ。梨子ちゃんのおへそは雷様のじゃなくて、マルのものだもんね。見つからないように隠しておかないとね」
梨子「……おへそだけじゃないよ、梨子の全部、マルちゃんのものだから……///」
花丸「それも、そうだね……///」
ムギューッ
終わり 単にマルちゃんに甘える梨子ちゃんを書きたかったんだ
他意はない >>67の別パターン
ゴロゴロ……ゴロゴロ……
花丸「ん……おや、どうやら雷も鳴り出したようだね……」
梨子「えっ、雷……」ドキッ
ゴロゴロ……ゴロゴロゴロ……
ドーンッ
花丸「わあっ!」ビクッ
梨子「きゃっ!」ビクビクッ
花丸「……おっきな音を立てて落ちたなぁ……近くに落ちたのかな……?」
梨子「あわわわ……」ガクガクブルブル
花丸「梨子ちゃん、大丈夫?」
梨子「雷嫌だよぉ、怖いよぉ……」グスッ
花丸「しっかりして? そんなに怖がってると、雷様におへそを取られちゃうよ?」
梨子「やだっ、おへそ取られたくないよぉ……!」
花丸「だから、マルが梨子ちゃんのおへそを守ってあげる」
梨子「マルおねえちゃんが、梨子のおへそ守ってくれるの……?」
花丸「うん、だって梨子ちゃんのおへそ
は……」
モゾモゾッ
梨子「……何しているの?」
サワッ
梨子「きゃんっ♡」
花丸「雷様じゃなくてマルのものだから♡」 サワサワッ
花丸「ふふっ、滑らかな触り心地、小さなくぼみの梨子ちゃんのおへそ……部屋の電気を消してるから、梨子ちゃんのお腹を見れないのが残念だなぁ……」
サワッ サワサワッ
梨子「やあっ……やめぇっ……あぅっ♡」
花丸「そんな色めいた声を漏らして……梨子ちゃんはもしかして、おへそが弱いのかな?」フフッ
梨子「ちがっ、ちがうの、そんなこと……♡」
サワサワッ サワッ
梨子「ひゃぅっ♡」
花丸「……そんなことありそうだよね♡」
サワサワッ
サワッ
梨子「ま、マルおねえちゃんは……雷様よりも、おそろし……あぅんっ♡」
花丸「そう? そんなことはないと思うよ」クスクス
梨子「そんなこと、あるよぉ……♡」
終わり 既視感あるとおもったらようちかりこ神宮か
続けてくれ 花丸「んん……」ムニャムニャ
花丸「……もう、朝かぁ……」ムニャムニャ
花丸「昨日までの嵐もすっかり止んで、静かな朝だなぁ。……今日は最高のお出かけ日和になりそう」フフッ
梨子「……」スヤーッ スヤーッ
花丸「あれだけ嵐を怖がってた梨子ちゃんも、安心しきった様子で眠ってる……。ふふっ」クスクス
ーー安らかな顔と小さな寝息を立てて、隣で眠る彼女の前髪を、起こさないようにそっと、撫で上げる。
ーー色艶の良い深紅の髪は、まるで高級シルクの生地のようで、その心地良さに、触れてるうちに自然と、笑みがこぼれてしまう。
ーー彼女の麗しさを、より一層引き立てる長い御髪。触りながら、つい呟いてしまった。
花丸「綺麗な寝顔だなぁ……」
ーーまるで、眠り姫の寝顔だ。
ーーきめの細かい白い肌、長い睫毛、小さな唇。童話の中のお姫様が、絵本の世界を抜け出して、隣で眠っている。
花丸「……梨子ちゃん……」
ーー起こさないように、彼女の顔にそっと自分の顔を近づけて、ほんの数センチの距離まで身を寄せると、私は。
ーー彼女の無防備な唇に、自分の唇を重ねた。
ーー柔らかな感触が、唇越しに伝わってくる。微かに、自分と同じシャンプーの香りも漂ってくる。
ーー彼女の唇を食むように、何度も唇を重ね合わせて、童話の中の王子様のように、眠り姫を目覚めさせるキスを、私も彼女に施した。
ーーやがて、その瞼がゆっくり開く気配がしたので、私は少し顔の距離を遠ざけた。
ーー眠り姫のお目覚めだ。
梨子「……ん……っ」ムニャムニャ
花丸「……おはよう、梨子ちゃん」
梨子「……おはよう、マルおねえちゃん……」
花丸「静かな朝だね。嵐はもう、過ぎ去っていったよ」
梨子「うん……。良かった、何にも無くって」
花丸「今日は最高のお出かけ日和になりそうだよ?」
梨子「うん。ふふっ、楽しみだなぁ……マルおねえちゃんとデートするの」
花丸「それじゃあ、もうばあちゃんが朝ごはんの支度をしてると思うから、下に降りよう?」
梨子「待って……。下に、降りる前に……」
花丸「下に降りる前に?」
梨子「……もう一度、キス……してくれない?」
終わり 花丸「梨子ちゃん、あのね……」モジモジ
梨子「あら、マルちゃん……どうしたの?」
花丸「今、音楽室で二人だけだから……んと……えと……」モジモジ
梨子「……梨子に甘えたいの?」フフッ
花丸「……うん///」コクッ
梨子「でもなぁ、梨子は今からピアノの練習をしようと思ってたところだから……」
花丸「……うん……」シュン
梨子「それは今日は中止して、甘えん坊なマルちゃんのために、時間を割きましょ」フフッ
花丸「……梨子おねえちゃんっ!」パァァッ
梨子「ふふふっ……今日も、マルちゃんは梨子の膝の上に、座るでしょ?」
ポンポン
花丸「うんっ!」 チョコン
花丸「んふふー、梨子おねえちゃんの膝の上が、やっぱり一番落ち着くよぉ……」
梨子「マルちゃんは、梨子の膝の上に座るの、大好きね。そんなに座り心地がいいの?」
花丸「うん、だって梨子おねえちゃんを間近に感じられるもん。最高の特等席ずら」
梨子「特等席かぁ……ふふっ。梨子もね、マルちゃんに座ってもらうの、好きだよ?」
ナデナデ
梨子「こうして、マルちゃんの亜麻色の綺麗な髪が目の前に来るから、さらさらたくさん撫でられるし……」
花丸「梨子おねえちゃん、あのね、マル、最近シャンプー変えたんだよ?」
梨子「シャンプーを変えたの?」
花丸「ちょっと、マルの髪の毛の香りを嗅いでみて?」
梨子「香りを? ……どれどれ?」
スンスン スンスン
梨子「あら、この香り……もしかして」
花丸「うん、梨子おねえちゃんの使ってるシャンプーと同じ銘柄のを選んでみたの! どう? マルも梨子おねえちゃんみたいな綺麗な髪に近づいたずら?」
梨子「元々綺麗な髪の毛なんだから、梨子を目標にしなくてもいいと思うなぁ。……というか、二人で髪の毛から同じ香りをさせていると……みんなから変な誤解されちゃう……///」
花丸「変な誤解って?」
梨子「……梨子とマルちゃんがこっそり同棲してる、っていう誤解が……///」
花丸「マルは、『嘘から出た真実』になってもいいんだよ?」
梨子「……一緒に住むのはもうちょっと大人になってからにしましょ……?」
花丸「そんなの待ちきれないずら……///」
梨子「じゃあ、浦女を卒業してから、ね……?」
花丸「それなら、マルも我慢できるかな……///」 花丸「ねぇねぇ、マルもピアノ弾いてもいい?」
梨子「あれ、マルちゃんピアノ弾けたっけ?」
花丸「梨子おねえちゃんみたいにスラスラたくさん弾けないけど、でも、マルだって弾ける曲があるんだよ?」
梨子「それじゃあ、聴いてみようかな。マルちゃんのピアノの演奏」フフッ
花丸「それではお聴き下さい、国木田花丸演奏、タイトル『猫踏んじゃった』」
ポーン♪
花丸「ねこふん……」
〜〜♪
花丸「じゃった♪ ねこ……」
〜〜♪
花丸「ふん……じゃった♪」
梨子「すごい……! テンポはゆっくりだけど、ちゃんと両手を使って弾けてる……梨子、驚いちゃった」
花丸「えっへん、マルだってただのぶきっちょじゃないんだよ?」フフン
〜〜♪
花丸「ねこ……ふんずけ……」
〜〜♪
花丸「ちゃったら……」
ベーン♪
花丸「ああっ、しまった違う鍵盤を叩いちゃった……」
ーー♪
花丸「あれっ、あれれ、おかしいな……急に調子が狂い始めた……」
ーー♪
花丸「どうして? 本当はちゃんと弾けるのに、全然弾けなくなっちゃったよぉ……」
梨子「……」
スッ
花丸「梨子おねえちゃん……手を貸してくれるの?」
梨子「うん。添えてあげるから、一緒に弾こう?」
花丸「……///」
梨子「どうして手を止めたままなの?」
花丸「だって、梨子おねえちゃんの手……すごく暖かくて……もう少し、このままでいたいな、って……///」 スタスタ スタスタ
鞠莉「フンフンフーン♪ フンフンフン♪」
〜〜♪
〜〜♪
鞠莉「……あらっ? スローテンポなピアノのメロディーが聞こえてくる……これって確か、『猫踏んじゃった』って曲だっけ? 誰が弾いてるのかな?」
〜〜♪
〜〜♪
鞠莉「ヨシッ、確かめるために音楽室まで行ってみましょ、レッツゴー♪」
スタタタタッ 鞠莉「さて、音楽室の前まで来たけど……一体誰が弾いてるのか……窓から見てみましょ」
ヒョコッ
鞠莉「誰かな、誰かなー?」キョロキョロ
〜〜♪
〜〜♪
りこまる「ねこよっ……」
〜〜♪
〜〜♪
りこまる「といで♪ ねこかつぶし……」
〜〜♪
〜〜♪
りこまる「やるから……よっといで♪」
花丸「やったぁ! ちゃんと弾けたぁ!」ワーイ
梨子「上手に弾けたね、マルちゃん」ニコニコ
花丸「えっへへへ……///」
鞠莉「誰かと思ったら、梨子とマルちゃんが一緒にピアノを弾いてたんだね……」
鞠莉「フフッ……梨子ったら、マルちゃんを膝の上に乗せて、まるで妹みたいに可愛がっちゃって……」クスクス
鞠莉「二人の仲を邪魔したら悪そうだし、マリーはここで退散しちゃお、っと」
鞠莉「じゃねー、チャーオー♪」
スタスタ スタスタ 花丸「ふふふ、梨子おねえちゃんが助けてくれたおかげで、マル、上手に弾けたよ!」ニコニコ
梨子「とんでもないよ。梨子は、ほんの少しお手伝いしただけだから」フフッ
花丸「でも、梨子おねえちゃん。マルをずっと膝の上に乗せてて、重たくなかったの?」
梨子「……えっ?」
花丸「だって、途中から足がプルプル震えてるように感じたよ?」
梨子「……重たくなんて、なかったよ?」
花丸「あんまり信用できない言葉ずら……ごめんなさい、マルがワガママ言って……」
梨子「……マルちゃん一人支えられなくて、この先ずっと添い遂げられると、思う?」
花丸「……ぁぅ……///」
梨子「ちょっと……キメすぎたかな、ごめん……///」
花丸「……照れるくらいなら言わなくてもいいずら……///」
終わり 単に梨子ちゃんに甘えるマルちゃんを書きたかったんだ
遅筆でごめん (まだ需要あればというか、拙いSSでも良ければ夜にでも……) |c||^.- ^|| あくあくAqoursですわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています