絵里「雨の日のコーヒー」にこ「二杯目」
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(これ流しながら読めば幸せになるってじっちゃが言ってた)
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ｻﾞｰｯ･･･
絵里「･･･」ｶﾘｶﾘ･･･
今日の練習も実りある練習だった
ラストライブに向けて、みっともないライブは出来ないもの
でも、やっぱり三年生だし受験勉強がある
練習と勉強の両立、正直辛い
しかし弱音は吐けない、最上級生として恥は晒せない
絵里「･･･あら、レポート用紙無くなっちゃった」
絵里「時間は･･･」ｽﾏﾎﾁﾗｯ
「22:30」
絵里「･･･コンビニ、行こうかしら」 ｻﾞｰｯ･･･
絵里「あちゃ、結構降ってるわね」
絵里「傘開いてっと」ﾊﾞｻｯ
亜里沙「あれ？お姉ちゃんどこ行くの？」
絵里「ああごめん、起こしちゃった？」
亜里沙「ううん、今寝るとこ。どこ行くの？」
絵里「ちょっとレポート用紙を買いにコンビニにね」
亜里沙「そっか、気をつけてね」
絵里「ありがとう。鍵は閉めておいて。ちゃんと持ってくから」ﾁｬﾘﾝ
亜里沙「うん、おやすみお姉ちゃん」
絵里「おやすみ、行ってくるわね」
ｶﾞﾁｬﾝ
ｻﾞｰｯ･･･ 絵里「･･･」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･･･
傘に当たる水の音を聞きながら歩いていく
それにしても静かね、雨音しか聞こえない
車もこの時間帯、この辺り通らないし
まるで世界に、私一人しかいないみたい
･･･ちょっと寂しくなってきたわね
でもしょうがない事よね、買い置きしてなかった私のせいだもの
絵里「･･･」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･･･
ｻﾞｰｯ･･･ ･･･ふう、着いた着いた
傘を閉じて、っと
ｳｨｰﾝ ﾗｯｼｬｰｾｰ
絵里「えーと、レポート用紙レポート用紙は、と」
ん？
あのツインテール･･･
にこ「ふーん･･･最近はこんなアイドルがいるのね･･･これは要チェック･･･」
また雨が連れてきてくれたのね
絵里「にーこっ」ｷﾞｭｯ
にこ「わひゃあっ！！え、絵里！？」
見つけちゃった、私の小悪魔さん♡ にこ「かーっ、また会っちゃった･･･」
絵里「なぁに？嬉しくないの？」
にこ「嬉しくないって言うか･･･最近よく会うわよね」
絵里「ね。雨が巡り合わせてくれるのよ」
にこ「へー」ﾌﾟｲｯ
絵里「ちょ、無視しないでよにこー！」
にこ「どうしてこんな時間にコンビニ来たの？アンタらしくもない」
絵里「ええ、ちょっとレポート用紙が切れちゃってね」
にこ「どわっ、クソ真面目」
絵里「にここそどうしたの？珍しいじゃない」
にこ「･･･私の目的は1つしかないわよ」ﾆﾔｯ
絵里「え？」 にこ「ま、とりあえずレポート用紙ならそこの棚の裏よ」
絵里「？･･･ええありがとう」
何かしら、にこの目的
あぁ、もしかして新しいアイドル雑誌を買い忘れたとか？
有りうるわね、さっきも読んでたし
にこも意外と抜けてるのね
絵里「あ、これね」
絵里「2個位買っておきましょう」
絵里「レジに並んで･･･」ｽﾞｲｯ
絵里「･･･私の前に並んだのは偶然？」
にこ「えぇ、偶然よ」ﾆﾔﾆﾔ
･･･ほんと、何考えてるのかしら でも、何も手に持ってないじゃない
え、冷やかし？
にこ「コンビニで冷やかしは相当だと思うわよ」
絵里「心読まないでよ･･･」
ｲﾗｯｼｬｰｾｰ
にこ「ーーーー。」
ｺﾁﾗﾆﾅﾘﾔｰｽ
ｱﾘｱﾄｱｼﾀｰ
絵里「え、終わり？」
にこの手には紙コップが2つ
最近のコンビニは紙コップをバラ売りしてるのかしら･･･
絵里「まあいいわ、これ下さい」
ｵｱｽﾞｶﾘｼﾔｰｽ
絵里「これで。レシートはいいです」
ﾁｮｳﾄﾞｵｱｽﾞｶﾘｼﾔｰｽ ｱﾘｱﾄｱｼﾀｰ 絵里「さて、にこh」
にこ「はい」ｽﾞｲｯ
絵里「え？」
にこの手には、恐らくコーヒー
それも2つ
にこ「早く取りなさいよ、この前のお礼」
絵里「え、あ、ありがとう」
ふと横を見る
「ホットコーヒー」
･･･なるほどね
にこ「ブラックでも大丈夫だっけ？」
よく見ると、ガムシロップやミルクが沢山ある
絵里「じゃあ、一個づつ入れておくわね」
にこ「ん」
私の真っ黒なコーヒーに、白い雲が走っていく
にこ「･･･じゃ、飲みながら行きましょ」
絵里「ええ、勿論」ﾆｺｯ ｼﾄｼﾄ･･･
にこ「ラッキー、ちょっと止んでるわね」
絵里「えぇ、そうね」
絵里「それより、お礼はいいっていったのに」
にこ「それじゃにこの気が収まらないの、いいから黙って飲みなさい」
絵里「ふふ、やっぱりにこは優しいわね」ﾆｺｯ
にこ「･･･///」
絵里「じゃ、はい」ｽｯ
にこ「はぁ、またやんのね･･･まあ良いけど」ｽｯ
にこ・絵里「「乾杯」」 絵里「･･･」ｽﾞｽﾞｯ
にこ「･･･あちち」ｽﾞｽﾞｯ
絵里「･･･おいしい」
にこ「ん、良かった」
絵里「正直、ちょっとだけ馬鹿にしてたわ、コンビニのコーヒーなんて」
にこ「その気持ちも分かるわよ、でも最近のコンビニコーヒーは結構侮れないわ」
にこ「コスパもいいし」
絵里「ふふ、それが本音でしょ？」
にこ「うっさい！安くて美味しいが1番でしょ」
絵里「全くね」ｽﾞｽﾞｯ
にこ「･･･ふふ」ｽﾞｽﾞｯ ｼﾄｼﾄ･･･
にこ「夏だってのに、肌寒いわね」
絵里「良いじゃない、夜だけでも寒い方が」
にこ「お陰でコーヒーが美味しいしね」
絵里「やっぱり、寒い時期の方がコーヒーも美味しく感じるわよね」
にこ「まあね、暑い時よりかはそりゃあ」
絵里「でも夏のアイスコーヒーも結構良いわよ？」
にこ「いやぁ、やっぱりコーヒーはホットよ」
絵里「うん、右に同じ」
にこ「いや、どっちよ･･･」
にこ「･･･ふふ」ｽﾞｽﾞｯ
絵里「アハハ･･･」ｽﾞｽﾞｯ 傘に当たる雨の音を聞きながら、歩いていく"二人"の足音
にこ「じゃあ、私はここでこっちだから」
絵里「あっ、そうだったわね」
それにしても静かね、雨音みたいな囁きしか聞こえない
にこ「じゃあね」
絵里「･･･」
まるで世界に"私達二人"しかいないみたい
絵里「にこ」
にこ「ん？」
ﾁｭｯ にこ「･･･〜〜〜っ！？///」
絵里「ふふ、赤くなっちゃって」
それでも構わない、貴女となら
にこ「きゅ、急に何よ！？///」
絵里「あら、コーヒーのお礼よ？」
肌寒いのに、ホットコーヒーみたいに暖かい貴女となら
にこ「ほんとアンタって良くわかんないわ･･･///」
絵里「ええ、よく言われるわ♡」
たまに、コーヒーを飲んで
にこ「･･･ふんっ、じゃあね///」
絵里「ふふ、じゃあね、にこ」
貴女と一緒に、たまに二人で雨に打たれていたい >>16
昼夜完全逆転しててだな
にこえりは、いいぞ これは良いにこえり
コンビニコーヒーなのにやたらお洒落感 >>21
遠慮するな、好きなだけにこえりしろ･･･ うちの近所に雨の日のコーヒーって名前の喫茶店がある ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
