千歌「彼女の一番に」善子「なりたくて」
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🌸🌸🌸
【このままでいいの?】
不意に頭の中でわたしを問い詰める声が聞こえた
誰なの?
言うまでもない、わたし自身の聞き慣れた声色だ
このままで、ってなんのこと?
悪寒がしたのも束の間、すぐに全身が熱に侵されてゆく
【どっちつかずな宙ぶらりんの状態で】
自分が自分でなくなったようだった
枕元に置いてあるスマホを手に取り、通話アプリを起動させた
まだ早朝5時であるのもお構い無しに、彼女の項目を選択して…… 止めよう
こんな時間に迷惑でしょ
彼女を悲しませることになるわ
そもそもなにを話すつもり?
自制を促そうとする意志と反対に、肉体は自重しようとする気は皆無らしい
いや、本当にそうなのか?
理性やら倫理やら常識やらに束縛されることのない、わたしの本心はそれを願っているのではないか?
彼女と甘い口づけを交わしたい
彼女に素直な気持ちを伝えたい
彼女の全身を余すところなく愛撫したい
そして彼女と身体を重ねたい、と
だから……
「ねえ、今から会えないかな?」
彼女をいつもの場所に呼び出した 🍊🍊🍊
日曜の朝5時、スマホからの着信音で起こされた私は、いつもの場所で彼女の姿を見つけた
梨子「おはよう、千歌ちゃん」
普段通り優しげな微笑みを浮かべ、彼女が右手を振った
千歌「おはよう、梨子ちゃん。どうしたの? こんな朝早くに」
梨子「……ちょっと、二人でゆっくり話したいことがあって」
千歌「そっか。私もだよ」
こうして砂浜に腰を降ろし、二人きりで話をするのは久しぶりだった
ここ半月ほどはラブライブの決勝で歌う曲の歌詞を作るため、花丸ちゃんと一緒に行動することが多かったためだ
空いた時間も曜ちゃんやルビィちゃんの衣装作りを手伝っていたため、なかなか話す暇ができずにいた その間、梨子ちゃんは一人作曲をしていた訳で……
【本当に一人で?】
え? なに今の声は?
脳内に私自身の声が反響したみたいだった
梨子「どうしたの?」
千歌「ううん、なんでもないよ」
どうやら梨子ちゃんがふざけて私の声真似をしたとかではないらしい そもそも彼女はそういう悪ふざけをするような性格ではないし……
【でもあの堕天使のボケにはノリノリで応じていたではないか!】
羨ましい
妬ましい
狡いよ
なぜ彼女の位置に私が立てないの
違う、違う、そんなんじゃない!
憤怒に震えた声を必死で打ち消そうとするも、熱に浮かされた私の口は勝手に言葉を紡ぎ始める
千歌「ねえ梨子ちゃん? 最近善子ちゃんと……んむっ!?」
言い終える前に、不意に口が塞がれた
彼女の口づけによって 梨子「んっ♡」
彼女の舌がねっとりと私の口内に入り込んでくる
千歌「ちょっ!? やめてっ!」
次々と起こる予想外の事態に混乱し、つい彼女の肩を強く押してしまった
千歌「ちょっと、なんなのさいきなり」
パシンッ!
千歌「痛っ!?」
彼女に叩かれた左頬がズキズキする
同時にさっきまでの熱が急激に引いてゆく
梨子「あっ……ご、ごめんなさい」
両目が涙で潤んでいる
彼女は酷く狼狽しているように見えた
まるで自分で自分の取った一連の行動が信じられないかのように 千歌「いや、私こそごめん」
【違うだろ、まだ答えを聞けてないだろ!】
浮かんだ罪悪感は一瞬で掻き消えた
再び激しい嫉妬の炎が胸の内から燃え上がり、全身を急激に加熱させてゆく
千歌「ねえ梨子ちゃん! 正直に答えてよ! 善子ちゃんとはどういう……」
梨子「千歌ちゃんっ!」
さっきとは逆で彼女に両肩を掴まれた
彼女の薄橙色の双眸が私をしっかりと見据えている
梨子「わたし、千歌ちゃんのことが大好きだよ。……この気持ちはあの時と変わらないよ」
千歌「えっ!?」
唐突過ぎる告白だった
千歌「どうして……いきなり……」 私の中では未だ【嘘なんでしょ?】というドロドロとした疑念が渦巻いていた
もう私のことなんてどうでもよくなったんじゃないの?
ドジでいつも迷惑ばかり掛ける私に愛想尽かしたんじゃないの?
善子ちゃんと一緒の方が本来の自分が出せて楽しいんじゃないの?
梨子「嘘なんかじゃないよ。心にもないことなんて……言うつもりはないから」
彼女の瞳から涙の雫が零れ落ちた
嫉妬の炎が鎮火し、今度は寒けが襲ってくる
このバカチカ!
なに大好きな人を泣かせるような真似をしてるんだよ!
相手を端から疑ってかかるなんて最低だろうがっ!
千歌「梨子ちゃん……きゃっ!?」
梨子「……でなきゃ」
突然砂浜に押し倒された
そのまま彼女はしゃがみ込み、右腕を私のスカートの中へ伸ばして…… 梨子「こうやってパンツを脱がせたりなんてしないでしょ?」
千歌「あ……ううっ//」
この時間帯、この辺りを誰かが通るなんてことはほぼないと言っていい
(あるとすればランニングを日課にしている果南ちゃんぐらいなものか)
だから知らない人に私の恥態が見られるなんてことはないはずだ
それでもこうしてパンツを脱がされ、好きな人に恥部を食い入るように見られるのは恥ずかしいに決まっている
千歌「あ、あううぅっ//」
梨子「ふふっ、千歌ちゃんの○○、ぐちょぐちょに濡れちゃってる♡」
言うや否や彼女は着ている服のボタンを外し、スカートもバサリと下ろしてしまった 私は桜色の下着を纏っただけの彼女に釘付けになっていた
千歌「梨子ちゃんっ// なにする気なのっ!?」
梨子「わたしの○○も、もうぐちょぐちょなの♡ 早く千歌ちゃんと一つになりたいよぅ……って♡」
手慣れた感じでブラのホックを外し、するりとパンツも下ろしてゆく
梨子「千歌ちゃん……愛してるよ♡」
思えばいつでも逃げ出せるチャンスはあった
力でも脚の速さでも私の方が上なのだから
そうしなかったのはきっと、梨子ちゃんに為されるがままにされたかったからだ
彼女の方から私へと、アイシテルの証を刻んで欲しかったから
梨子「千歌ちゃんっ♡」
千歌「梨子ちゃんっ♡」
(中略)
こうして私の初めては散らされた
初恋の人に砂浜に押し倒されて犯される、という形で 👿👿👿
善子「何よこれ、いい雰囲気じゃない……」
沼津に自宅がある私がここにいるのには、もちろん理由がある
昨日の夕方に自分が取った行動の責任を果たすためだ
昨日は練習も入っていなかったので、リリーと二人で流行りの映画を観に行った
その帰りに彼女を自宅へ招き、ラブライブの決勝で歌う曲の完成状況について確認した
善子「音響と照明に関してはバッチリよ! 天空に存在する新世界のイメージを余すところなく再現したつもりよ」
梨子「うん、これなら優勝も狙えそうね♪」
こうして二人きりになるたび、私はリリーの新しい一面に魅了されてゆく
インドア派なようで意外にアクティブで活動的な面
他人に淡白なようで案外世話焼きな面
厳しいだけでなく相手のいいところもちゃんと見ててくれる面etcetc…… そんな彼女と肉体的に契りを交わしたい、というやましい気持ちがないと言えば嘘になる
ただ……
梨子「そういえば千歌ちゃんも観たいって話してたなぁ、あの映画」
善子「……そうなの? まあ確かにラストの飼い主と再会するシーンはジーンとくるでしょうね。実際に犬を飼ってる千歌さんなら」
梨子「ふふっ、そうね」
わかってる、あの人もリリーのことが一目惚れするほど好きなんだって
そうでなければスクールアイドルをやろう! と執拗な勧誘を続けたりするものか
善子「その……リリーは迷惑じゃなかった?」
梨子「迷惑? 何が?」
善子「千歌さんがしいたけを繋いでおかなかったこと。追い回されたりもしたじゃない、堕天使アイドルやろうって集まった時にも」
梨子「ああ……確かにそんなこともあったわね」
リリーが苦笑いを浮かべる 善子「恨んだりしてないの?」
梨子「そんな気持ちになったりもしたけど、今はこれっぽっちもないよ。千歌ちゃんにとってはしいたけちゃんも家族なんだってわかったから」
善子「ふ〜ん、相手への理解が生まれたからこその意見ね」
梨子「うん。千歌ちゃんなりにわたしが犬が苦手なのをなんとかしたかったんだ、って」
何よりリリー自身も、あの人に対してまんざらでもなく思っているようだ
かくいう私自身も、あの人には感謝している
スクールアイドルという形で、私の中の堕天使を羽ばたかせる場を示してくれたのだから
私のエゴで今の居心地がいい空間を壊したくない
それが私の方から「したい」と言い出せない一番の理由だった 本題に入ろう
私が何をやらかしたのか、それはリリーにとある呪いを掛けたことだ
善子「ねえリリー?」
梨子「なあに?」
善子「今日も付き合ってくれない?」
梨子「うん、もちろん♪」
私達は時々「儀式」と称して、二人で小説の一節を朗読することがある
魔方陣が描かれたマットを広げ、登場人物になりきって各々思うがままの演技をするのだが……
ワサッワサッ
善子「ひゃんっ!? ちょっとリリー、またお尻触ったでしょ!」
梨子「気のせいだってば」
どうやらリリーは私の臀部を撫でる癖があるらしい(理由は定かではないが)
この変な癖と、彼女の本心がわからないことに内心苛立ちを感じていたのもあり、私は悪戯半分であることを試みたのだ 翌日、つまり今日の早朝にずら丸からの電話で起こされたのもそれが原因だ
善子「んん……何よずら丸、まだ4時じゃないの」
花丸『善子ちゃん、何をやらかしたの?』
いつもの「ヨハネよっ!」のツッコミを忘れるほど、ずら丸の声は怒気に満ちていた
善子「なっ、何を言ってるのよ?」
花丸『邪気を感じたずら』
善子「邪気って……変な冗談で日曜の朝に起こさないでよっ」
しかしこちらの反論など気にすることなく、ずら丸は語り続ける
花丸『邪気は十千万のある方……つまり千歌ちゃんや梨子ちゃんの住んでる辺りから感じたんだ』
善子「そうなの……それと私と何の関係が?」
ずら丸もとうとう私みたく、独自の脳内世界を他人に語り始めるようになったのね……と自分を棚上げして哀れんだ 花丸『前に雑貨屋さんで買った本に書かれてた呪い、善子ちゃんが試したんじゃないかなって』
善子「……うっ」
花丸『図星ずらね』
ずら丸曰く、私が買った「世界の呪い全集」は単なる神話や伝承をまとめた品ではなく、実際に効力を発揮する呪いも書かれているらしい
花丸『マルはこれから寺の蔵書を漁って解呪の方法を探すずら。だから善子ちゃんは』
善子「責任を取ってリリーと千歌さんを見張ってろ。そう言いたいんでしょ?」
花丸『ずら』
半ば乗せられる形で内浦方面行きの始発バスに乗り、たった今十千万前に到着した訳だ 梨子「ねえ千歌ちゃん? これでもわたしのこと、信じられないの?」
千歌「そんなことは……」
梨子「ないよね♡ だって千歌ちゃんの××、こんなに勃っちゃってるんだから♡」
千歌「それは……梨子ちゃんが何度も弄くり回したからだよぅ//」
梨子「千歌ちゃんが望むなら……何回でもシてあげるからねっ♡」
リリーのすらりと長い10本の指が、あの人の豊満な乳房を掴んで容赦なく揉みしだく
千歌「んっ……ふぅっ//」
リリーは肉欲に飢えた獣の如くあの人を犯し続けていた
そして犯されている相手も特に拒む様子は見られない
やっぱりリリーは、私よりあの人を選んだのね
ギリッと歯軋りした ブー ブーブー
スマホが着信を知らせたので、すぐに通話モードを起動した
花丸『善子ちゃん?』
善子「ヨハネよ。何よずら丸、こんなタイミングで」
花丸『本当に「欲望解放の呪い」で合ってるずらか?』
善子「……合ってるわよ、それで」
「欲望解放の呪い」とは、文字通り対象者の自制心を麻痺させ、己の欲望を剥き出しにさせる呪いだ(と書かれてあった)
効果が出始まるのは呪いを掛けてから約半日後、効力はおよそ一週間続くという
その間、対象者は時折理性のタガが外れ、その時一番やりたいでいる行為を何の躊躇いもなく行うようになるという
【自分の内なる声】が聞こえたり、全身が火照ってくる副作用もあるらしいが、こればかりは自分が体験した訳ではないのでわからない この呪いを選んだのは、リリーの本心を確かめたかったからだ
建前が取っ払われたリリーは、私とあの人のどちらへより強い好意を向けるのか
それ次第でリリーを諦めるか否か決めるつもりだった
善子「良かったのよね、これで。……くっ」
梨子「……善子ちゃん?」
善子「リリー!?」
あの人に馬乗りになっていたリリーが私を見上げていた
千歌「善子ちゃんがっ!? ……やっぱり」
下になっていたあの人が苦々しげに呟く 梨子「あっ……いや、それは……それでもやっぱり……善子ちゃんも、でも千歌ちゃんも……」
善子「リリーっ!?」
千歌「梨子ちゃんっ!?」
リリーの様子がおかしくなる
梨子「ううっ……わたしはっ、わたしはっ……」
頭を抱え、その場に踞るリリー。
善子「ちょっと! どういうことよっ、ずら丸っ!」
通話モードの状態なので向こうもこちらの状況を把握しているはず、そう思い呪いの専門家へと問う
花丸『多分だけど、梨子ちゃんは葛藤しているんだよ』
善子「葛藤って、何にさ?」
花丸『善子ちゃんと千歌ちゃん、どっちを好きであるべきかに』
善子「あ、ああ。なるほどね。あとヨハネ」 確かにその仮説ならば合点がいく
リリーは私とあの人、双方の名前を叫んでいるのだから
梨子「ぐうっ……善子ちゃんもっ……千歌ちゃんもっ……ううっ」
まだ可能性は残されている、とちょっとだけ嬉しくなるも、リリーの苦しむ様を見て不謹慎だと思い直した
千歌「善子ちゃん……何か知ってるの? 梨子ちゃんがおかしくなったことについて」
立ち上がったあの人が、私へと疑念の眼差しを向ける
善子「千歌さん、それは……」 その直後だった
あの人の頭から力が抜け、ガクンと項垂れた
そして再びこちらを向いたあの人の表情は、先程とは真逆のものだった
リリーが私やあの人に幾度となく見せてくれた、あの優しさを湛えた微笑みを私へ向けていた
千歌「そっかぁ……そうだよね♡ あはっ、簡単なことじゃない♡」
梨子「そうだよ千歌ちゃん♡ 世界はもっと単純なものなのよ♡」
ちかりこ「「ねぇ、よっちゃん♡」」
私の第六感が告げる
「これはカタストロフの前触れだ」と
善子「ひっ……ひいっ!」
恍惚の表情を向ける二人から逃げ出そうと、私は駆け出した 刹那、リリーとあの人が産まれたままの姿で私へと迫ってきた
善子「速いっ!? 千歌さんだけじゃなくてリリーもっ!?」
花丸『理性のタガが外れてるから、身体能力も上がってるんだと思うずら』
昔あるバラエティ番組で聞いた話を思い出す
人間は普段、本来の30%程度の力しか発揮していないという
仮に全力全開の力を出したならば、とても筋肉や骨が持たないかららしい
花丸『それからこの呪いは、どうやら対象者の近くにいる人にも伝染する性質があるみたいだよ』
ずら丸がしれっととんでもない追加情報を伝えてきた
善子「つまり千歌さんもリリーみたく堕天したって訳?」
花丸『ずら』
なんてことだ
最悪私は嫉妬に狂ったあの人に殺されるかもしれない
花丸『人を呪わば穴二つずら』 善子「だからって……しまった!?」
追い付かれ、両腕を掴まれてしまった
善子「くっ、ジーザス……って、ふへっ!?」
梨子「ちゅっ♡」
千歌「むちゅっ♡」
善子「は、はわわ//」
なぜか両頬にキスされてしまった ぽわぽわした心持ちになったのも束の間、正気を取り戻したらしいあの人が私を見据える
千歌「知ってるなら教えてくれないかな? 善子ちゃん、梨子ちゃんに何かしたの? 朝から色々おかしいんだけど」
あくまで平静を保とうとする柔らかい問い方だった
善子「そ、それは……」
言えるものか。
「リリーが私と千歌さんのどっちの方が好きか確かめたくて、欲望解放の呪いを掛けました」だなんて
言い訳を考えていると、
千歌「教えろって言ってるでしょうがっ!」
と突如あの人が激昂した
善子「あだっ!?」
そしてお尻に回し蹴りを食らった
欲望が解放されているどころか、むしろ増幅されているのではないか? 千歌「あっ……ご、ごめん」
あの人の声は小さく震えていた
両腕もわなわなと震えており、自分がした行為に戦慄しているように感じられる
千歌「痛くなかった? いや、痛いよね?」
善子「千歌さん……」
あの人の瞳から涙がポロポロと溢れ出す
ああ、なんと恐ろしい呪いだ
冗談半分で掛けていいものではなかったのだ
自分が何をしたのか、素直に二人へ懺悔しよう、そう決心した矢先だった
梨子「大丈夫だよ、千歌ちゃん」
千歌「梨子ちゃん? でも私は……」 梨子「こういう時は、こうしたらいいのっ♡」
ギュッ♡
善子「はぐぅっ//」
唐突にリリーから熱い抱擁を交わされた
梨子「いたいのいたいの、とんでけー♪」
千歌「そっかぁ、じゃあ私もっ♡」
ギュッ♡
千歌「いたいのいたいの、とんでけー♪」
善子「千歌さんもっ//」
恋敵に平然とハグしてくるなんて、一体どういうつもりなのか理解が及ばない
とは思うものの……
善子「なんだろう……温かくて、柔らかい//」
千歌「でしょ? 私が転んで泣いちゃったら、果南ちゃんがいっつもこうしてハグしてくれたんだよ♪」
梨子「そうなんだ。優しい人なのね、果南さんって」 砂浜に戻った私はどういう訳か二人から乳を揉みしだかれていた
善子「んっ……ふぅっ//」
梨子「千歌ちゃんより小ぶりだけど……感度は変わらないのね♡」
千歌「そうなの? 他人の揉むのって初めてだけどさ♡」
梨子「そうよ。大きな乳房も、小さな乳房も、わたしは大好きだよ♡」
知りたくなかったリリーの一面を知ってしまったのも、ある意味呪いを掛けた罰なのかもしれない
梨子「そうだ! わたし、いいことに気付いちゃった♪」
ちかよし「「いいこと?」」
リリーの喜色満面の声に対し、ついあの人とシンクロしてしまう 梨子「千歌ちゃんとよっちゃんも、二人で付き合っちゃえばいいんだって♪」
善子「ええーっ!?」
梨子「わたしと千歌ちゃんとよっちゃん、三人でお互いに愛し合うのよっ♡」
千歌「いいねっそれ♪ 梨子ちゃんかしこーい!」
梨子「ふふっ、誉められちゃった//」
確かにリリーの提案には一理ある
でも今の彼女は欲望解放の呪いの影響下にあって……
花丸『だからこそ、じゃないかな?』
善子「ちょっとずら丸、心を読まないでよっ!」
しかもスマホ越しで。アイツは霊能力者か超能力者かよ 花丸『きっと梨子ちゃんはずっと悩んでたんだと思うよ。「千歌ちゃんと善子ちゃんの二人に仲良くしてほしい」ってね』
善子「そうかしら……でも」
錯乱して私とあの人の名前を叫んだのは、そんな思いを抱えて葛藤していたからではないのか
花丸『欲望解放してる以上、それが梨子ちゃんの本心ずらよ♪』
善子「……それを忘れてたわ」
花丸『そして、千歌ちゃんもねっ♪』
善子「千歌さんも!?」
あり得ないと否定したくなるも、同時にそうかもと肯定する気持ちも浮かんでくる 千歌「そうだよ。私、善子ちゃんのことも嫌いじゃないよ♡」
善子「本当に?」
千歌「ほんとだよ〜。そりゃ確かに梨子ちゃんが最近私よりヨハネちゃんを優先してムッとする気持ちもなくはないけどさ」
梨子「閉校祭の件? それは今度埋め合わせするって言ったでしょ?」
千歌「そうだったね、テヘッ♪」
だからあの時私が「恋の悩みはないか」と尋ねても「ない」とキッパリ答えたのか
あの後でまた嫉妬心が募っていたみたいだけど 梨子「わたしね、千歌ちゃんとよっちゃんって案外お似合いだと思ってたんだ」
ちかよし「「どうして?」」
またしても千歌さんと声が揃う
梨子「だって二人とも、わたしが大好きになった人同士なんだからっ♡」
善子「何その超理論」
でもリリーに言われると、そういう恋の形だってアリなんじゃないかと思えてくる
花丸『そうずらね。別に1対1でないと駄目なんて決まりごとはないもんね♪』
善子「ずら丸まで……でもね」
脳がふやけてくる
まるで雲の上でふかふかする心地いい夢の中みたく
善子「悪くないんじゃないの? 私だって別に千歌さんのこと、嫌いって訳じゃないし」
千歌「ヨハネちゃん//」
梨子「もぅ〜よっちゃんってば素直じゃないんだから〜」 気が付けば三人で手を取り合っていた
梨子「ねぇ、わたし達の輪の中に曜ちゃんも加えられないかな?」
善子「曜さんも?」
梨子「うん。曜ちゃんね、一時期わたしに嫉妬してたこともあるんだって」
善子「千歌さんがリリーにばかり構ってたから?」
他人の関係はこうして鋭く察することができるのに、私はその過ちを繰り返していたのか
千歌「そっかぁ……曜ちゃんには悪いことしちゃったなぁ」
梨子「だからみんなで付き合っちゃうのよ♪ お互い包み隠さず自分をさらけ出してねっ♡」
善子「わかるけど……二人はそろそろ服くらい着なさいよ」
いつまですっぽんぽんでいるつもりだこの二人は 千歌「曜ちゃんも輪に加わったら♪」
善子「ルビィや先輩方も混ぜるつもり?」
千歌「もちろんだよ〜♡」
梨子「それから……花丸ちゃんもねっ♡ 聞こえてるんでしょ?」
花丸『……ず、ずら// その時は……お手柔らかに、お願いします』
欲望解放の呪いが解けた後、彼女達の関係がどうなったかはまた別の話 メイ*^ _ ^リ 終わりです♪
下記のコンマスレで「誰かSSにしてくれ」という声があったので挑戦してみました
ちかよしりこの関係や呪いの性質に関しては独自の解釈を含めています
とりあえずちかりこ編はやったので誰か続きのようりこ編以降もやってみてくれ!
https://i.imgur.com/XyUT3bg.jpg
`¶cリ˘ヮ˚)|コンマゾロ目で呪うわよ
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1522700463/ 元がマジキチなのによくここまでシリアスに解釈したものだ 途中まで気付かなかったwよく考えられていますね
おつです! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています