0001名無しで叶える物語(有限の箱庭)
2018/04/09(月) 06:39:20.14ID:lFspk6ZD【このままでいいの?】
不意に頭の中でわたしを問い詰める声が聞こえた
誰なの?
言うまでもない、わたし自身の聞き慣れた声色だ
このままで、ってなんのこと?
悪寒がしたのも束の間、すぐに全身が熱に侵されてゆく
【どっちつかずな宙ぶらりんの状態で】
自分が自分でなくなったようだった
枕元に置いてあるスマホを手に取り、通話アプリを起動させた
まだ早朝5時であるのもお構い無しに、彼女の項目を選択して……