真姫「アイドル先輩と撮影会」
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追試でお泊り合宿に行けなかった星空凛です
前回までのあらすじは
凛が追試のテストを受けている間に、真姫ちゃんと希先輩は二人で山にお泊り合宿へ
合宿を満喫して戻ってきた二人を待っていたのは無人と化した音ノ木坂、しかも二人共、その無人になった音ノ木坂の中に閉じ込められちゃったの
そして、夜になって、真姫ちゃん達は謎の人物に襲撃をされちゃうの
隙を見て、なんとか逃げ出した二人の目の前に現れたのはなんと凛だったんだって
話によると街の人達は皆、鬼?に精神を乗っ取られたの!もちろん凛も
でも、ピンチを聞いて駆けつけてくれた生徒会長の絢瀬先輩が救援にきてくれたんだにゃ!
そして、真姫ちゃん達は豆撒きをして無事なんとか皆を正気に戻して、街も元に戻ったの!
まぁ、凛はよく覚えてないんだけどね?あと、豆撒きの掃除がちょっと大変だったにゃ 絵里「な、なんか寒くない?ここ」
にこ「地下だからじゃない?」
絵里「うぅ....」
にこ「おーい!えっと、名前はなんだったっけ?」
絵里「え?」
にこ「真姫ちゃんと一緒にいた一年生よ」
絵里「あぁ、小泉花陽さんと星空凛さんよ」
にこ「じゃあ、花陽ちゃんに凛ちゃん?いるのー?」
絵里「小泉さーん!星空さーん!!」 にこ「さっきは声がこっちから聞こえてきたような気がしてたんだけどなぁ」
絵里「気のせいだったのかしら?」
にこ「うーん...あ!」
絵里「どうしたの?にこ?」
にこ「見てよ絵里、この部屋の看板」
絵里「え?...!!れ、霊安室!?」
にこ「うーん、これはいい絵が撮れそうね」
絵里「!!ま、まさか!!ここに入るの?」
にこ「当然!!」 希「それにしても霊安室なんて、病院の中でもかなり不気味な場所やん」
真姫「そうね、霊安室は別名で遺体安置所とも言われてるわ」
希「へー」
真姫「あと、世間的には遺体がずっと置かれているところかと思われているけど、実際はそんな長い間は遺体は置けない場所なの」
真姫「すぐに次の遺体が来たりするからね、場所も限られているから」
希「想像するとちょっと怖いね」
真姫「まぁ、人はいずれは死ぬものだし、仕方ないわ」
希「さすが医者の娘やね、よく知ってるね」
真姫「まぁね?それで霊安室に運ばれた遺体は最終的には業者とかが運んだりするのよ」
希「業者?」
真姫「まぁ、葬儀屋っていったところかしら」 真姫「あと、一般的に霊安室はご遺族とかに配慮をして目立たないように作られているの」
希「目立たないように....じゃあ、エレベータに地下の表示がなかったのって!」
真姫「間違って関係者じゃない人達が入れないようにされてるって可能性は充分に考えられるわよね?」
希「成程...勉強になったよ、真姫ちゃん」
真姫「貴方はもう少し学業をしっかり学んでほしいわ」
希「それは今、関係ないやん!!」
キー....
にこ「.......」
絵里「失礼しまーす....」
にこ「っ....ここ、寒いわね」
絵里「そうね...なんか空気も淀んでいるというか、なんか重いわね」 にこ「..........」ジッー
絵里「?にこ、何をしてるの?」
にこ「いや、せっかくだから部屋の様子を撮影を」
絵里「...呆れた」
にこ「まぁまぁ、ほら!絵里!笑って!笑って!!」
絵里「!ちょ!映さないでよ!!」
にこ「うーん...にこほどではないけど、絵里も中々可愛いわね」
絵里「ふざけないで!!」
にこ「ふふふー怒ってもそんな涙目じゃ、怖くなーい怖くなーい」
絵里「もう!!」 ガタン!!
にこ 絵里「!!」
絵里「い、今の音...な、な、なに?」
にこ「もしかしてあの二人がいるのかも....」
絵里「ほ、本当?」
にこ「さぁね?でも確かめないと、もしかしたら二人が怖がって隠れてるのかもしれないし」
絵里「そ、そうね」
にこ「花陽ちゃんー凛ちゃんー?」 絵里「..........」
にこ「誰もいない?」
絵里「気のせいだったのかしら?」
にこ「..........」
ペタ...
にこ「え?」
ペタ...ペタ...
絵里「どうしたの?にこ?」
にこ「今、なんか音がしなかった?」
絵里「音?」 ペタ...ペタ....
にこ「ほら!なんか、その!歩いているみたいな音が!!」
絵里「...聞こえないわよ?」
ペタ...ペタ...
絵里「もう!!にこ!私を脅かそうとしてるでしょ!!」
にこ「なんで聞こえないのよ!!」
にこ(なんで絵里には聞こえてないのよ)
ペタ...ペタ...
にこ(気のせいじゃないわ、まるで裸足で歩いてるみたいな....)
にこ「っ.....」
絵里「にこ?」 ザワ...ザワ...
にこ「!!」
絵里「どうしたの?にこ?」
にこ「な、なんか聞こえない?」
絵里「もう!怒るわよ!!本当に!!」
にこ「で、でも!!」
ザワ...ザワ....
にこ「..........」
にこ(周りで何人かで喋ってるような声が聞こえるんだけど...)
絵里「.......」 ガヤ....ガヤ....
にこ「.......」
絵里「......」
にこ「え、絵里、上に戻りましょう?」
絵里「え?でも...あの二人は?」
にこ「多分いないわよ、もう一度一階に戻りましょう?」
「もう...カエルノ?」ボソッ
にこ「ひぃ!!」
にこ「きゃあああああああ!!!!」ダッ
絵里「ちょっと!!にこ!!!」 にこ「はぁ...はぁ...やばい、やばい!!」タッタッタッ
ドン!!
真姫「きゃあ!!」ドシン!
にこ「うわぁ!!」ドン!!
真姫「痛たた...お尻をぶつけちゃったじゃない!」
希「あ、にこっち!!」
にこ「希...真姫ちゃん....」
真姫「もう...探したんですよ?」
にこ「で、出たのよ!!」
希「出た?」
真姫「........」 希「出たって幽霊?」
にこ「そうよ!!地下の霊安室に行ったら...あれ?」キョロキョロ
真姫「どうしたんですか?」
にこ「絵里がいない...置いてきちゃった...どうしよう!」
希「エリチ、ここに入ってきちゃったの!?」
にこ「そうみたい、あと花陽ちゃんと凛ちゃんも」
真姫「まずいわね...とにかくまずは絵里先輩を探しに行きましょう」
希「OK!」
にこ「ごめん、絵里...今、戻るから!」 にこ「こっちよ!こっちに地下への階段が!」
真姫「.........」
希「って...なにもないやん?」
にこ「あれ?道を間違えた?」
真姫「その可能性は低いですね、ここまでほぼ一本道だったじゃないですか」
にこ「でもたしかに、ここに階段が!!」
希「うーん...」
にこ「だって!!絵里が取り残されているのよ!!絵里が!!」
真姫「落ち着いてください、先輩」
にこ「でも!!」 凛「あ!真姫ちゃん!!」
真姫「凛!貴方、ダメじゃないの勝手に入ってきたら」
凛「だって、絢瀬先輩がにこ先輩の悲鳴を聞いて飛び込んでいっちゃうんだもん!」
真姫「成程、そういうことだったのね」
にこ「絵里ぃ....」グスッ
凛「矢澤先輩はなんで泣いてるの?」
希「どうやら、エリチが地下に閉じ込められちゃったみたいなんよ」
凛「え!?」
真姫「他にその階段がある道があるか、早く調べるわよ」
凛「ちょっと待って!真姫ちゃん」
真姫「なによ、凛」 凛「えっと...絢瀬先輩のことなんだけど」
真姫「なによ」
凛「実は....」
真姫「だから、なによ」
絵里「離さないで!離さないで!!小泉さん!!」
花陽「うぅ...先輩、苦しいです...」
絵里「だって...だって!!」
花陽「ダレカタスケテ....」
希「...え?エリチ、おるやん」
真姫「..........」 希「なんだ、エリチも上まで戻ってたんやね」
絵里「え?あ、希に西木野さん、にこ!!」
にこ「絵里!!無事だったのね!!よかった...」
絵里「にこも無事でよかったわ...」
にこ「ごめんなさい、置いていっちゃって」
絵里「いいのよ、皆が無事ならそれで」
凛「.........」
真姫「凛?」
凛「とりあえず、皆そろったし、一回外に出ない?」
希「そうやね、時間も遅くなってきてるし」
絵里「にこぉ.....」
にこ「だぁ!!くっつくなっての!!歩きづらい!!」 希「ふぅ...まぁ、色々あったけど、いい動画は撮れた?にこっち?」
にこ「そうね...インパクトはあるわね、特に地下のやつは」
絵里「地下?地下なんてあったの?この病院?」
にこ「は?あんた、なに言ってるの?あんたも一緒にいったじゃない」
絵里「え?私が?」
にこ「ちょっと!置いていった仕返しのつもり?にこを怖がらせようと思ってるの?」
絵里「そ、そんなことしてないわよ!」
希「こらこら喧嘩はあかんよー」
真姫「.........」
凛「真姫ちゃん」
真姫「凛、なにか知ってるのね、教えて頂戴」 凛「矢澤先輩の叫び声が聞こえてきた時、絢瀬先輩が飛び出していったんだけど」
真姫「えぇ」
凛「先輩、暗いのが駄目みたいですぐに中で動けなくなっちゃって」
花陽「ずっと、花陽にしがみついちゃってたんですよ」
にこ「はぁ!?それって...嘘でしょ?」
絵里「嘘じゃないわよ、ずっと二人と一緒にいたわよ」
真姫「ということは...絵里先輩は凛と花陽と一緒にいたっこと?」
凛「そうにゃ!だから地下にいくもなにも凛達とずっといたんだから行けるはずがないの」
花陽「だから矢澤先輩といた絢瀬先輩は....」
にこ「っ........」
にこ「そうだ!!動画!!動画を撮ってあるはずだわ!!」 にこ『スマホの動画じゃ、ちゃんと撮れないわよね』
にこ『うわぁ!!!な、なんだ絵里か...もう!!いきなり出てこないでよ!!びっくりするじゃない!!』
にこ『もう....って、なんでここにあんたがいるのよ』
にこ「なによ、これ....」
凛「矢澤先輩しか喋ってないし...他に誰も映ってないにゃ」
希「これは....」
にこ『地下への階段?』
『はやく』
にこ「え?」
にこ『たしか、声はこっちから聞こえたわよね...誰かいるのー!!!』
『こっちよ』
花陽「な、なんか変な声が聞こえませんか?」 にこ『さてと、どうしたもんかしら?』
『いくわよ』
にこ『...行くしかないわね、私が原因な訳だし...』
希「にこっちが延々と一人で喋ってるけど、誰かいたの?」
花陽「でもカメラには誰も映ってないですよ」
にこ「...にこは一体、誰と喋ってたの?」
ペタ...ペタ...
凛「なんか変な音聞こえない?」
絵里「まるで裸足で歩いてる音みたいね」
にこ「っ!!」
『....の...た』
希「待って、なんか他にもなにか聞こえない?」 にこ『な、なんか聞こえない?』
『あたらしい....きた....』
にこ『で、でも!!』
『つれて...きた』
にこ『..........』
『なかま....しよ....』
にこ『え、絵里、上に戻りましょう?』
『にがすな...』
『つかまえろ』
にこ『多分いないわよ、もう一度一階に戻りましょう?』
「もう...カエルノ?」
にこ『きゃあああああああああ!!!!』 絵里「これは...」
希「完全に心霊ビデオってやつやね」
花陽「こ、怖すぎます!!!」
にこ「だ、だ...だ...」
凛「先輩?」
にこ「だ、大成功じゃない!!こ、これなら!わ、わ、わ、話題性もバッチリよ!!」
真姫「.........」
希「真姫ちゃん?」
にこ「これをネットにアップしたらにこは一躍有名人に!!」 真姫「先輩、悪いことは言いません、お祓いしたほうがいいですよ」
にこ「へ?」
真姫「この動画も消した方がいいです、お祓いをした後に」
にこ「なんでよ!!こんな傑作を撮れたのに!」
真姫「悪いことは言いません、連れていかれる前に」
にこ「連れていかれる?」
真姫「もう、何人かに引っ張られてますよ」
にこ「!!」
真姫「信じるか信じないかは先輩次第ですけどね」 希「やるやん、真姫ちゃん」
真姫「なにが?」
希「いや、あーでも言わないとにこっちがデータを消さないかなって思って」
真姫「...まぁね」
絵里「にこ!!早く消しなさい!!」
にこ「うぅ...消すからちょっと待ってなさいよ!!!」
希「もう...あの二人は...こーら、喧嘩しないのー」
花陽「真姫ちゃん」コソコソ
真姫「なに?花陽?」
花陽「やっぱり、憑いてたんだね」
真姫「花陽、わかってたの?」
花陽「なんとなくだけど、先輩から冷たい感じがしたから」
真姫「...だから言ったのよ、やめときなさいって」 凛「結局、矢澤先輩が言っていた地下の霊安室は本当にあったのかな?」
真姫「さぁね?」
花陽「でも、見せてもらった館内図の写真には書いてなかったよね?」
真姫「元々、霊安室は目立つようにはされてないから書かれてないだけか...」
凛「本当になかったのか」
花陽「じゃあ、先輩の動画に映っていた霊安室は?」
真姫「扉を開けたら違う世界に繋がっていたそんな感じかしら?」
凛「怖いよ!!ドアとか開けられなくなっちゃうよ!!」
真姫「ふふ...そうそうはないから安心しなさい」
凛「そうそうあったら困るよ...」 真姫「じゃあ、そろそろ帰りましょうか?」
花陽「え、えっと!!花陽達は大丈夫だよね?」
凛「!も、もしかして...凛達にも?」
真姫「........」
花陽「真姫ちゃん!!」
凛「嘘だよね?真姫ちゃん!!!」
真姫「大丈夫よ」
花陽「はぁ...よかった」
凛「もう!!変に溜めないでよ!!怖いじゃん!!」
真姫「ごめんごめん、にこ先輩以外は大丈夫よ」
凛「よかった....」
真姫「さぁ、帰るわよ?」 希「昨日、お寺に行ってにこっちのお祓い終わったみたいだよー」
真姫「そうみたいね、さっき先輩を見かけたけどなにも憑いてなかったから」
希「エリチが引っ張って連れていったみたい」
真姫「絵里先輩も大変ね」
希「そうやね」
真姫「データはちゃんと消したのかしら?」
希「消してたよ」
真姫「意外...ではないわね、あんなことがあったんだし」
希「あ!でも、怪談話のネタはできたって言ったよ」
真姫「ただでは起き上がらない人みたいね、にこ先輩って」
希「まぁ、にこっちはあー見えてしぶといから」 真姫「...それにしても裏サイトねぇ」
希「うちらも有名人になっちゃったね」
真姫「いい迷惑よ、こっちは有名になるつもりはないし」
希「まぁまぁ」
バタン!
凛「真姫ちゃーん!!希先輩ー!!」
真姫「凛、扉は静かに開けなさいよ」
凛「仕事の依頼にゃ!」
真姫「は?依頼?なによそれ」 花陽「貼ってからまさかこんなにすぐに来るなんて」
真姫「花陽...まさか!あのポスターを貼ったの!?」
希「もちろん!!」
真姫「なにしてんのよ!!」
希「困ってる人のお助け兼オカルト研究?」
真姫「貴方ねぇ...」
希「文句は後!!困ってる人がいるんだから!助けにいくよ!!」グイッ
真姫「ちょっと!!引っ張らないでよ!!」
凛「凛達も行こう?かよちん?」
花陽「う、うん!!!」
花陽「!!」ピタッ
花陽「今回はここでおしまいです!」
凛「かよちーん?」
花陽「今行くよー!!」
おしまい これでおしまいです
最後までお付き合いいただきありがとうございました おつおつ
絵里ちゃんが閉じ込められたかと思って結構焦ったぞ 乙でした
のぞにこはダメな子
>>80-81
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