穂乃果「死んだ人達が歩いてる…」
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真姫「私の調べによると原因不明のウィルスによって死後、脳内の一部だけが機能して動き出したみたいね」
穂乃果「まるでゾンビみたいだね…」
真姫「私はこれをウォーカーと名付けたわ」
凛「ゾンビにゃ!ゾンビにゃ!」
真姫「ウォーカーよ」
花陽「ひぃぃっ…とんでもない世界になっちゃったね…」
穂乃果「治す方法はあるの?」
真姫「この数ヶ月で文明は滅んでしまったわ絶望的ね」
花陽「じゃあ私達…」
真姫「ただ生きながらえるしかないわね」
穂乃果「どこか無事な所があるかも…そこを皆で探そうよ!」
真姫「それはオススメ出来ないわ、隔離地域があったとしても私達がノコノコ近付いていけば感染の危険性があると思われて射殺されるはずよ」
穂乃果「そんな…」
真姫「それに他に私達みたいな生き残りが村や町を作っていたとしても、受け入れてくれるかは疑問だし」
凛「世紀末だにゃ〜」
花陽「じゃあ、この病院に引き込もってるしかないの?」
凛「ここの非常食も飽きてきちゃったにゃ〜」
真姫「その事なんだけど、ここも近々出ていかないといけないみたいね」 〜3日後〜
花陽「ドキドキしますね……」
にこ「なんで私まで…」
希「おいたが過ぎる子らを懲らしめるんやろ?腕がなるなぁ」
海未「このまま進んでいけば敵のキャンプ地ですね」
ことり「ダイヤさんのグループと私達で周囲を囲って降服させるんだよね」
凛「上手くいくかにゃ〜」
真姫「まぁ何とかなるでしょう」
穂乃果「………」
ことり「穂乃果ちゃん?」
海未「穂乃果大丈夫ですか?」
穂乃果「……?」
海未「穂乃果?」
穂乃果「ごめん、ボーッとしてた」
ことり「平気?」
穂乃果「うん、しっかりするから……しっかりするから…」 凛「あのアルパカに今日エサ上げて来たっけ」
花陽「忘れてきちゃったの?」
真姫「大丈夫よ、凛が忘れてたから私が上げといたわ」
凛「流石、真姫ちゃんだにゃ」
花陽「流石だね!」
真姫「普通よ」
凛「……あはは、凛は普通の事すら出来ないにゃ…」
真姫「…?」
花陽「…凛ちゃん?」
凛「うん?なんでもな〜い」
海未「そろそろですね」
ことり「……敵はどこ?」 にこ「何よ誰もいないじゃない」
しばらくして反対側からダイヤ達が現れる。
ダイヤ「…どういう事ですか?」
果南「遅かったのかな?」
にこ「情報が間違ってたんじゃないの?」
ダイヤ「そんなはずは…」
凛「名家育ちは自分の非を認めたがらないにゃ〜」
にこ「全くとんだ無駄足だったわ!早く帰るわよ」
海未「………」
ことり「どうしたの?海未ちゃん」
海未「…囲まれてます」
ダイヤ「はい?」
海未「私達、囲まれているみたいです」 周囲を見渡すとゆっくりと人影が近付いていた。
人の数は100を超えている。
海未「……これは勝ち目がありません」
ダイヤ「……降参ですわね」
救世主に囲まれ全員跪かされる。
完全に囲まれているので逃げることは不可能だ。
ツバサ「どうもごきげんよう」
バットを持った小柄な女が出てくる。
そのバットには有刺鉄線を巻き付けられ、ほんのり血に濡れていた。
ツバサ「このバットはあんじゅ、私の相棒よ」
女はバットを擦りながら言う。
ツバサ「あんじゅは可愛い女の子が好きなの、そして定期的に血肉で潤わせてあげないといけない」
穂乃果の顔にバットを向ける。
ツバサ「これは吸血バットなのよ」
穂乃果「………」 ツバサ「ところで貴方達は、とても良くない考えを持ってここに集まったらしいわね」
ダイヤ「………」
ツバサ「この前、奇襲を仕掛けてきたのも貴方達ね」
にこ「にこ達は無関係よ」
ツバサ「静かになさい」
にこ「……」
ダイヤ「彼女達は別のグループです、本当に関係ありません」
ツバサ「横槍を刺さないで、こっちからしたらそんなのどうでもいいから」
ツバサ「…それで、今回の落とし前よね。未遂で済んだとはいえ…」
ツバサ「犯そうとした罪の報復は受けて貰わないといけないわね…」
ツバサ「……今からこの中の一人を、あんじゅの餌食にするわ」
ツバサ「つまり殺すって事ね」
穂乃果「……」
ツバサ「どうやって決めようかしらね〜」 穂乃果(……どうしよう)
ツバサ「ど・れ・に・し・よ・う・か・な・」
穂乃果(……この人数差じゃ抵抗してもすぐに殺されちゃう)
ツバサ「か・み・さ・ま・の・」
穂乃果(せめて私が選ばれれば…!)
ツバサ「い・う・と」
凛「ぺっ!」
ツバサ「………これは唾かしら?血が混じってるわね」
花陽「凛ちゃん!」
真姫「凛!なにやってるの!」
凛「お望み通り美少女の血へどを引っかけてやったにゃ」
ツバサ「血が欲しいのは私じゃなくて、あんじゅよ」
凛「そうだったかにゃ?〜」
ツバサ「ふふ、でも要望に答えてくれるなら、貴方にするわ!」
あんじゅと名付けられたバットが凛の頭を叩き割る。 穂乃果(……あっ……あっ)
真姫「凛!」
花陽「凛ちゃん!」
凛「……ごふっ!ごふっ!」
ツバサ「あら、タフね1発で仕留めたと思ったのに」
凛「……ま…ぎぢゃん、がよぢん…」
真姫「凛!しっかりして!」
花陽「喋っちゃだめ!」
凛「…ありがど…にゃ……いまま…で」
真姫「凛!」
花陽「凛ちゃん!」
ツバサ「泣かすわね……それじゃあさようなら!」
ツバサがバットを大きく振り上げる。
次の瞬間、今度こそ凛の頭は粉々に砕け散った。 穂乃果(あの後、記憶は定かじゃないけど)
穂乃果(私達は毎月、生活品や嗜好品の供給を求められた)
穂乃果(でもそんなのどうでもいいや)
ダイヤ「申し訳ありません……このような結果になってしまい」
穂乃果「………」
ダイヤ「やはり勝ち目などなかったのですわ」
穂乃果「………」
ダイヤ「私達もおとなしく救世主に降服することにしました」
穂乃果「………」
ダイヤ「仲間達があんな目にあうと考えると歯向かう気もなくなりましたわ…」
穂乃果「………ちょっと近くに来て」
ダイヤ「はい?」
寄ってきたダイヤの髪の毛を掴み地面に叩きつける。
ダイヤ「いっ!」
穂乃果「都合よく1抜けた!ってするつもりじゃないよね?」
ダイヤ「………」
穂乃果「今度は私に協力してもらうよ?そっちの仲間が何人死のうがね…」 〜町〜
穂乃果(救世主達は毎日供給を集めている)
穂乃果(そして今日はダイヤさんの町に奴等は来る)
穂乃果(私達は町の中に潜んで奴等を殺す)
穂乃果(その為ならこの町の住民が何人死んだって…私には関係ない)
にこ「希、びびってるなら刑務所に待機してれば良かったのに」ブルブル
希「にこっちこそ」ガタガタ
にこ「ふん、私は別に、まぁ乗り掛かった船なんだから最後まで付き合ってやるわよ」ブルブル
海未「ことりも刑務所に待機した方が」
ことり「私は海未ちゃんに最後までついていくよ、それにあいつらも許せないしね」
真姫「………」
花陽「……真姫ちゃん…足、大丈夫?」
真姫「痛み止め飲んだから平気よ、勝てるなら手足の1本や2本くれてやるわよ」
穂乃果(もう時間だ…) 町の中に上機嫌で入ってくるツバサを見つける。
穂乃果(終わらせてやる!)
ツバサは右手にあんじゅ左手に拡声器を持っていた。
ツバサ『この前、注意したのにお仕置きが足りなかったみたいねー?穂乃果さ〜ん』
穂乃果(……バレてる?……どうして?)
ダイヤ「ごめんなさいね、穂乃果さん」
穂乃果「………裏切ったんだ」
ダイヤ「おとなしく降服すれば被害も少ないですわよ」
穂乃果「……ふん」
町の住民全てに囲まれる穂乃果達。
ダイヤ「詰みですわ」 ツバサ「貴方達7人の無謀さを称賛するわ」
ツバサ「でもそれも今日まで」
ツバサ「何故なら今日は二人も殺します」
ツバサ「そして残りは手足の骨を粉々にして2度と私に逆らえないようにしてあげる!」
ツバサ「まずは貴方達からやってあげるわ」
真姫「……」
花陽「……」
ツバサ「反抗的な目付きが気に入っちゃった、この前の子のお友達よね?」
ツバサ「なら早いところ送ってあげるわ、同じ所に行くかわかんないけど」
ツバサ「なにか言い残した事は?」
真姫「復讐は必ず果たすわ」
花陽「絶対ね」
ツバサ「そう、応援してるわ。じゃあ赤髪の子から行くわよ!」
真姫「……まだ仲間はいるもの」 『うわぁー!アルパカだ!』
『助けてくれ!』
ツバサ「はぁ?」
呆気に取られているツバサを穂乃果がすかさず駆け寄って殴り飛ばす。
小さな体か地面をゴロゴロと転がり、ふっ飛んだ衝撃でバットを落としてしまう。
穂乃果「これで…!」
穂乃果は、バットを拾い上げツバサに向かって降り下ろそうとした。
ツバサ「……っ!それに触るなぁっ!」
バットを降り下ろすよりも先に穂乃果を殴り倒し血走った目でバットを奪い取る。
倒れこんだ穂乃果の体に容赦なくバットを叩きつけた。
穂乃果「……がぁっ!!」
ツバサ「貴方には仲間を痛め付けるのを見せてから殺したかったけど予定変更よ!」
穂乃果「……ふーっ!ふーっ!」
ツバサ「一番に死んでもらうわ!」
穂乃果「……ふーっ!」 突如、銃声が響きわたる。
6発の銃声が鳴り6人の救世主が倒れた。
ツバサ「何よ……スナイパー?」
〜〜
善子「あんた達に撃たれた借りは返したわよ」
〜〜
ダイヤ(まさか善子さん?)
果南「私も救世主と戦う!」バババババン!
ライフルを使って海未や真姫達についていた救世主をなぎ倒していく。
ダイヤ「果南さん!なんて事を……」
果南「いつまでも虐げられるなんてごめんだよ!」
花丸「マルもずら」ヒョイ
花丸が車の隙間から現れ救世主達に爆弾を投げつける。
ツバサ「…ウソでしょ」
爆弾は勢いよく弾け周囲にいた救世主をまとめて吹き飛ばした。 真姫「これで形勢は逆転したわね」
ツバサ「………全部計算通りってわけ?」
真姫「あんたの人望のなさと穂乃果の人望のおかげよ」
ツバサ「……そう」
穂乃果「はぁ…はぁ……」ガチャ
ツバサ「……」
穂乃果は光のない機械的な目をギョロギョロとさせながらツバサの眉間に拳銃の焦点を合わす。
ツバサ「ふふ、こんな目付きの人より人望がないなんてね…」 〜数ヵ月後〜
〜独房〜
穂乃果「………」カラン
ツバサ「あら?ご飯かしら、ありがとう」
穂乃果「………」スッ
穂乃果(彼女を結局殺さなかった)
穂乃果(彼女を殺しても救世主は止まらない)
穂乃果(だったら人質として生かして救世主達を牽制しようというのが真姫ちゃんの考えだった)
穂乃果(私よりアイツを憎んでる真姫ちゃんがそう判断したんだから)
穂乃果(これでいいんだよね) にこ「良いトウモロコシが出来たわ」
ことり「焼いて食べたいね」
希「真姫ちゃん見てみトマト綺麗に色づいてるで」
真姫「私が育てたんだから当然よ」
希「どう料理しよ?」
真姫「トマトラーメンが良いわ」
海未「刑務所の死人を観察し続けた結果わかったんですが、彼等は段々弱っていってるようです」
花陽「そうなの?」
海未「体がどんどん風化していってるみたいです、知能もどんどん衰えてますし」
花陽「たしかに、病院にいた頃、あの子達って石持ってガラス叩き割ったりしてたのに、今のは全然してない!」 穂乃果「…………」
絵里『ツバサを殺しなさい』
穂乃果「…………」
絵里『また仲間が死ぬわよ』
穂乃果「…………」 海未「穂乃果!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「うん?なぁに?」
ことり「向こうで焼きトウモロコシ作ったの!」
海未「皆で食べますよ!」
穂乃果「……うん!」
花陽「早く来ないとなくなっちゃうよ」
にこ「あんた食べ過ぎなのよ」
希「どう?トマトラーメン」
真姫「イケるわね」
穂乃果「あははは!口の回り真っ赤だよ」
真姫「なによぅ!」
穂乃果(あぁ…)
穂乃果(……こんな日々が)
穂乃果(ずっと続きますように)
おわり 乙
パロディ元が今ここら辺までってことなのかな
オリジナルでもいいから続き読みたいわ ウォーキングデッドって名前ばかり知ってて一度も見たことないんだけど凛ちゃんの元キャラは何者なの? >>160
人間もウォーカーも同じだと思ってる頭のおかしいガキんちょ
原作だと姉妹で妹殺した罪で母親に銃殺された >>163
海未達が穂乃果達を信じなかった場合は
全員を廃町に連れ出し死人の扱いになれた海未ちゃんが穂乃果達をウォーカーの群れの中に置き去りにして終わり
ダイヤ達に協力しなかった場合は
数日後ツバサ達が刑務所を攻めに来て、全員散り散りになって逃走、それぞれが終着駅の存在を知りそこに目指す事になって、穂乃果が「また皆、どこかで会えるよね…」と呟いて終わりです パニック物の様式美ではあるけどちょっとキチ率高くないかにゃ? >>165
サンクス
一番いいエンド引いたっちゃ引いたんかな
乙でした おつおつ
ぱいちゃんも見てるウォーキングデッド
2月から始まる後半も楽しみ >>172
メノメメは化け物なんだから出しても代わり映えせんだろw
マッリは宇宙ステーションで俺と永住してるから 出なかったメンバーは既に死んでるかウォーカー化してるのか…
なんにせよ面白かったわ とりあえず批判してマウント取りたがる人間はどこにでもいるからね…しょうがないね… ゾンビとの闘いより人間同士の潰し合いがメインだった件
やはり人間が一番恐ろしいですな
ところでμ'sとAqoursでなんでゾンビの呼称が違うんだろ? シーズン1で金網乗り越えて追いかけて来たゾンビいたよな
あれ以降のゾンビは知能が虫並みのしか登場しなくなって笑う >>177
ウォーキング・デッドでは主人公陣営はゾンビをウォーカーと呼び
シーズン3から登場する総督陣営はバイターと呼んでいて
他にもローマーと呼ぶ陣営もいる
呼び方が違うのはウォーキング・デッドの世界にはゾンビと言う言葉の概念がないためウォーカー(歩く者)やバイター(噛み付く者)という意味で呼称しているせい なるクス
共通の呼び方がなくて地方地方の方言で呼んでるようなものか WD評判は良いけど観るか悩んでたんだが面白そうだね今度レンタルしてみるかー
なかなかの販促SS、乙した ウォーキングデッド見たくなるけど
ゾンビは添え物でメインは人間同士の争いばかりって聞くしなあ 1話の病院からか戦車どっちか忘れたけどあそこから主人公リックが目覚めるのが1番面白かったな
確か事故って救急車で病院運ばれて寝てる間にゾンビの世界になってたんだよな おもろかった。まだシーズン8見てないけどレンタルでみようかしらん >>184
レンタルまだだと思うしHuluでどうぞ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています