穂乃果(44)「もうちょっとだけ、待っててね!」【SS・Part2】
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一気に読んでしまったわ、無茶苦茶面白いなコレ
リアルタイムで穂乃果が帰ってくるところとか見てたかった >>177
意地でも花田って名前は出したくないんだな 本家読んだことある人どれ位いるの?
実写映画ももう10年近く経つが >>296
実写映画でもう10年か早いねぇ
まぁほとんどマンガは未読じゃない? 漫画と映画見ててもとりあえずあいどるの正体だけは絶対知りたい 最初にエタってから復活するまで、最後まで書き留めてたわけじゃないのか… たかだか3日でガタガタ抜かすな
こちとら1日1レスの時から見てんねん ・
・
・
千歌「釣れないですね〜…」
穂乃果「釣れないね」
千歌「……ってちっがーう!」
穂乃果「急にどうしたの?」
千歌「なんで私たち釣りなんてやってるんですか!」
穂乃果「お腹減って…」
千歌「早く東京に行かないとっ!」
穂乃果「まぁま…お腹が減ってはって言うでしょ?」
穂乃果「……ずっと気を張ってると、疲れちゃうこともあるからね」
千歌「うぅ…そ、そうですかねぇ…」 千歌「」チョキンチョキン
穂乃果「なに……してるの?」
千歌「髪、切りましょう!」
穂乃果「ふぇ?な、なんで…?」
千歌「穂乃果さんと言えばセミロングなんですっ!」
千歌「そんなに長いと秋穂ちゃんが気づいてくれないかも…」
穂乃果「いやぁ…気づくと思うけどなぁ…」
千歌「ま、切りましょう!」
千歌「さっ、帽子取ってください!」
穂乃果「たはは…(昔の私よりグイグイ来る子だなぁ〜…)」 チョキン…チョキン…
千歌「きっと…穂乃果さんに会えたら秋穂ちゃん喜びます…」
穂乃果「…秋穂の面倒は今…誰が見てるんだろう…」
千歌「海未さんだと思いますよ…いつだか秋穂ちゃんが言ってました…海未おばちゃんには迷惑かけたくないって…」
穂乃果「そっか…海未ちゃんが」
穂乃果「ぷっ…それにしたって海未おばちゃんって…海未ちゃんもそんな歳になったんだねぇ…」
千歌「穂乃果さんも海未さんと同い年じゃないですか」チョキンチョキン
穂乃果「まぁ…そっか…」
千歌「……秋穂ちゃん、ずっと穂乃果さんに会いたがってましたよ……」
穂乃果「………私は」
穂乃果「あの子が思ってるような人間じゃないんだけどね」
千歌「え?」
穂乃果「………」
千歌「………」 チョキン!
千歌「ふぅ…!終わりました!」
千歌「しかし…穂乃果さんも海未さんも全然老けないですね」
穂乃果「たはは…ありがと」
穂乃果「よしっ…じゃあ行こうか…」
千歌「え…もう行くんですか?」
穂乃果「何か他にやる事が?」
千歌「釣りは…?」
穂乃果「よく考えたら、私たちの獲物は魚じゃないからね……」
穂乃果「……行くよ」
ブルンッ!
千歌「…はいっ!」
ブルルルーンッ!! ・
・
・
ブルルンッ…
ことり「結構、山奥まで来ましたね」
ことり「神様…どこに向かってるんですか?」
公野「行けばわかるよ…」
ことり「……私、ちょっと車酔いが」
公野「えぇ……頑張りなよ」
公野「もうちょっとでつくから」 キッ
公野「……ふぅ、着いたよ」
ことり「ここは…」
ことり「小屋?」
ガチャ…スタッ…
ことり「ここに何が…?」
ブウウゥン…キッ
ことり「!…もう一台、車が…」
ガチャ…
真姫「ことり!」
ことり「ま…真姫ちゃん!何でこんな所に?」
真姫「それはこっちのセリフよ…ってあなた」
公野「連れて来ちゃった」
真姫「連れて来ちゃった…じゃないのよ」 ルビィ「あ、あの!」
ことり「!」
ルビィ「……あ、あの///」カァァ…
ことり「えっと…真姫ちゃん、この子は…?」
真姫「私の助手よ、ほら…ルビィ挨拶して」
ルビィ「初めましてっ!く、黒澤ルビィです!よろしくお願いしますっ!」
ことり「私は南ことり、よろしくね〜」
公野「……さて、自己紹介タイムはその辺にしてさ」
公野「さっそく中に入ろうか」
ことり「あの、神様…ここって何があるんですか?」
真姫「ことり…知らないで来たの?」
ことり「う、うん…神様に言われるがまま、ついて来ちゃって…」
真姫「あなた…」キッ
公野「……ま、遅かれ早かれ知ることになるんだし」
真姫「………」
ルビィ「ここは穂乃果さんの妹さんの研究所なんですっ!」
ことり「!…雪穂ちゃんの…?」 ゴソゴソ…
真姫「この防護服は必ず着てね、じゃないと…」
ことり「ねぇ真姫ちゃん…」
真姫「ん…?なに?」
ことり「雪穂ちゃんはここで何をしてるの?」
真姫「……新型ワクチンの精製よ」
ことり「ワクチン……」
真姫「2015年、“あいどる”が世界中にウィルスをばらまいた時、私たちの手でワクチンを完成させてたの」
真姫「……でも、完璧じゃなかった」
真姫「100人に1人効果が現れればいい所の不良品だったわ……その後、雪穂ちゃんはこの山奥に1人でこもってワクチンを……」
ことり「そうなんだ……」 スタスタ…
真姫「雪穂ちゃん!真姫よ!」
・・・シーン
真姫「……妙ね、返事がない」
ことり「どこかに出かけちゃったのかな?」
真姫「いや、雪穂ちゃんの方から来てほしいって連絡があったのよ」
ことり「なら、どこに…」
公野「……こっち」スタスタ
ことり「あっ!神様!」
真姫「……そっちは確か実験室……まさかっ!」 ダダダッ
真姫「雪穂ちゃんっ!」
雪穂「……真姫さん、来てくれたんですね」
真姫「何…してるの、雪穂ちゃん」
ことり「真姫ちゃん!雪穂ちゃん…防護服着てないよ!いいの!?」
真姫「ダメに決まってるでしょ…何してるのよ雪穂ちゃん!」
雪穂「ことりさんも…来てくれたんですか…久しぶりですね…」
ことり「雪穂ちゃん…」
真姫「雪穂ちゃん、ここを開けなさいっ!」
ルビィ「真姫さん、ダメです…向こうからでしか開きません…」
真姫「……ッッ!」 雪穂「真姫さん、“あいどる”が8月3日に使うであろうウィルスを入手しました」
雪穂「そして…そのワクチンも完成しました」
真姫「!」
雪穂「ただ…このワクチンを試したいというクライアントはもういません…見つける時間もないので…だから」
雪穂「私が…試します」
ルビィ「そ…それって…人体実験ッ!?」
ことり「雪穂ちゃん!ダメだよっ!危険すぎる!」
雪穂「“あいどる”は今度のウィルスのワクチンは私には開発出来ないと高を括っています……」
雪穂「もう、ワクチンは投与しました」
雪穂「そして、ウィルスを…」
プシャッ!
真姫「……!」
雪穂「真姫さん…もし、このワクチンがダメなら…もう8月3日には間に合いません」
雪穂「これが、最後の試作品…」
ことり「…雪穂ちゃん…」
雪穂「私が死んだら“あいどる”の勝ち、生きれば…人類の勝ち…」 雪穂「……ハァ……ハァ」
真姫「何時間持てば有効なの…?」
雪穂「ゼェ…潜伏期間は…12時間…それまでに私に何も…ハァ…なければ、いけます…使えます…ハァハァ…」
公野「もう…だいぶ、苦しそうだね…」
雪穂「…ハァハァ、はは…もしかしたらダメかも…しれないので、その時は…ゼェ…ごめんなさい…」
ことり「ダメだよっ雪穂ちゃん!死んじゃダメ!」
ことり「死んだら…また誰かが…悲しむ…きっと」
雪穂「私も……血を吹き出して死ぬのは、ハァハァ……嫌なので……あはは……頑張ります……ゼェ」
雪穂「もし私になにかあったら……デスクの上に“あいどる”についての資料をまとめてあるので……使ってください……」 雪穂「ハァハァ…もしかしたら、今すぐにでも…死ぬかもしれません…」
雪穂「何か聞きたいことがあれば……ゼェ……今のうちに答えます……よ、ハァハァ……なんでも答えます」
ことり「あのね……さっきの雪穂ちゃんが死ねば、悲しむって話……誰のこと言ってるかわかるよね……?」
雪穂「……秋穂……ハァ……秋穂……ですよね……」
ことり「……そうだよ、だから絶対に死んじゃダメ……」
雪穂「……ハァハァ、はい……」
雪穂「……あの……秋穂は……元気にしてますか……?」
ことり「……私もしばらく会えてないけど、元気だよ」
ことり「元気すぎるっていうか…」
雪穂「ハァハァ……はは……まるで、お姉ちゃん……みたいですね……ゼェ……」 公野「……デリカシーのない質問で悪いんだけど」
雪穂「神様にも……質問したいこと……あるんですね」
公野「……まぁね」
雪穂「いいですよ……なんでも答えるって言ったので……」
公野「……秋穂の片親は本当に“あいどる”なの?」
雪穂「………」コクッ
雪穂「そうです……」
ことり「雪穂ちゃん、“あいどる”は誰なの…?」
雪穂「………いろいろと、薬の副作用で記憶が曖昧なんですが………ハァハァ………ゲホッ」
雪穂「“あいどる”は……」
真姫「………」 雪穂「……A-RISEのツバサだと思います」
真姫「ッッ!」
ことり「うそ……」
公野「……最近聞いた話だと、A-RISEのメンバー3人のうち……ツバサだけ、地方へ飛ばされたらしいわ」
公野「あんじゅと英玲奈は今も“あいどる”の右腕として働いてるって……」
公野「今、考えると、同じ山田派閥だったA-RISEで……ツバサだけ異動はおかしい気が……」
真姫「……本当にツバサなの?」
雪穂「……はい、今まで黙っててすいません真姫さん……ハァハァ」
雪穂「……私の記憶では微かに……ツバサの……顔が……」
雪穂「もしかしたら……違うかもですけど……ハァハァ」 ・・・
雪穂「…………ハァハァ」
ルビィ「あと30分!雪穂さん、頑張ってくださいっ!」
雪穂「はは……ありが……とう……」
雪穂「あの……誰か……」
真姫「なに…どうしたの…?」
雪穂「もし、私に何かあったら……秋穂に……ハァハァ……なんでも諦めないで最後まで頑張るんだよって……伝えといて……ゼェ……ください」
ことり「雪穂ちゃん……」
雪穂「オエッ…ゲホッゲホッゲホッ!!!ガバッッ!!」
ことり「雪穂ちゃんッ!」
ルビィ「ルビィ、もう見てられない!中に行きましょうよっ!」
雪穂「ダメッ!」
ルビィ「!」
雪穂「絶対入っちゃ……ゼェゼェ……ダメ」
雪穂「これは新型ワクチンの副作用だから……たぶん」
ことり「たぶんって……雪穂ちゃん……」 ことり「私、雪穂ちゃんと……一回もお酒飲んだことないよね……」
雪穂「え……あは……そ、そうですね……」
ことり「雪穂ちゃんとお酒……飲みたいなっ!」
雪穂「……はい、私も……一緒に、飲みたいです」
真姫「……実は私もないわよね」
雪穂「確かに……真姫さんとも……ないですね」
真姫「みんなで飲み交わしましょう?」
雪穂「はは……はい」 雪穂「ゲホッゲホッ、ゲッホ…!」
雪穂「……!」ツー
ルビィ「鼻血がッ!」
雪穂「……だいじょ……ふ……」
雪穂「あっ…」フッ
雪穂「」バタッ…
ことり「……ッッ!雪穂ちゃぁん!」
真姫「雪穂ちゃんッ!」
雪穂「………」
ことり「そんな……」ガクッ
真姫「うそ……でしょ……」
公野「………あんたたち、慌てすぎよ」
ことり「え…?」
公野「……疲れて眠っただけ」
公野「……もう、12時間経ってる」 秋穂の「穂」→雪穂の「穂」、
秋→収穫の秋→新米
つまり"あいどる"の正体は… ヒデコが廃校問題の時に在籍してた1〜3年生の誰かが“あいどる”って言ってたし
ツバサさんはないっしょ 3章ラスト
「昔から私がいないと駄目だったよね」←穂乃果の事昔から知っていて、正体見た穂乃果が戦意喪失する相手が"あいどる"の正体 真剣に読んでたら結構伏線あるからわかると思う
俺は多分わかった のんたん、撃たれた足どうなったんだろうな
杖が手放せないとか? もう数年は経ってるのにまだ杖ついてるって脆くね?
そんなもんなの? 俺推理小説とか読んでても犯人分からないから適度に推理しながら読み物として楽しんでる >>339
当たり所とか怪我の程度による
悪ければ傷自体治っても歩行に障害が残ったりする のんたんならスピリチュアルパワーのおかげで軽傷で済んだよ >>347
現実的ではない
少なくとも10年以上先はみないと >>347
女同士なら理論上は可能。核になってるのは卵巣の方だから男同士は無理。
って聞いたことがある 男は子宮ないから卵子できても育てる場所が無いじゃん 本編と全く世界観が違うのにキャラの口調とか割と原型をとどめてるのがすごいと思う 男性にも一応子宮あるとか最近のテレビで見たような… 女同士で子供作ったら理論的には女しか生まれないのでは ・
・
・
ブゥゥゥン…
穂乃果「……おかしい」
千歌「え?」
穂乃果「何かさっきから…注目を浴びてる」
千歌「……はっ!まさか、穂乃果さんの髪切っちゃったからみんなにバレちゃったのかな……」
穂乃果「いや…私なら別にいいんだけどさ…どちらかと言うと注目を浴びてるのは…」
穂乃果「あなたかも…」
千歌「え?」
中年「おい、そこの姉ちゃん」
穂乃果「」キョロキョロ
穂乃果「私ですか?」
中年「そうだ、なぁ…あんたの後ろに乗ってるそいつの顔、ちょいと拝ましてくれねぇか?」
穂乃果「…なんで?」
中年「これだよ」ピラッ
穂乃果「」スッ
千歌「……?」
穂乃果「指名手配……逃亡警察官、高海千歌……この顔にピンと来たら親衛隊まで……」
千歌「えっ!??」 穂乃果「……いつからこれが?」
中年「つい先日だ」
穂乃果「手配書ってこの写真の子だけ?」
中年「あぁ、そいつだけだ」
穂乃果「そっか……」
千歌「穂乃果さん、マズイですよぉ〜…!もう行っちゃいましょう…」コソコソ…
穂乃果「なら、この子が高海千歌だよ」
千歌「!?」
中年「あ?」
穂乃果「この子がその指名手配の子」
千歌「ほっ穂乃果さんッッ!?」 ・・・
千歌「酷い……酷いですよ、穂乃果さん……」
穂乃果「………」
中年「おら、もうすぐ親衛隊が来るからなッ!この犯罪者め!」
千歌「やだよぉ…!」
「お待たせしました!高海千歌はどこず…ですか!?」
千歌「おぉ、来た来た…」
千歌「うぅぅ……グスッ」
中年「いつまで泣いてんだ!こいつです、親衛隊さん!」
「ご協力感謝しますわ!」ビシッ
千歌「うわぁぁん!」
穂乃果「………じゃ、私行くね」ブルルルンッ
千歌「〜〜〜!」 千歌「エグッ…グスッ…私、どこに連れて行かれるんですか…?」
「連れていくも何もないずら〜」
千歌「って!ってことはすぐに殺されて…!…ずら?」
「鈍感すぎではなくて?千歌さん?」
千歌「この声、この口調!まさか!」バッ
花丸「へへ…」
ダイヤ「ふふ…」
千歌「ダイヤさん!花丸ちゃん!」
花丸「ここまでくればもう安心だね」
千歌「2人とも久しぶり……いや、その前に……無事で良かった!」 千歌「2人とも親衛隊の格好して……改めて見るとコスプレみたいだね……」
ダイヤ「千歌さんがどこにいるかわからないので荒っぽい探し方になってしまいましたけど……」
花丸「ま、無事に見つかってよかったずら〜」
千歌「…あれ、でもなんで2人がここに…?」
ダイヤ「決まっているでしょう?リーダーがいないとなにも始まらない」
花丸「千歌ちゃんを迎えに来たの!」
花丸「みんな待ってるよ!行こう!」
千歌「みんなが……うん、行こう!」
千歌「……あっ、でもちょっと待って!」ダッ
ダイヤ「えっ、ち…千歌さん!?」
花丸「どこ行くの!?」 穂乃果「……」スタスタ
ダダダッ…
千歌「はっはっ…」
千歌「…ッ、穂乃果さん!」
穂乃果「……!」
千歌「………知ってて、私を差し出したんですね」
穂乃果「……うん、だって他にもあなたの同僚がいたのに、あなただけ指名手配っておかしいからね」
千歌「……穂乃果さん」
穂乃果「……みんなの夢が希望が……唄になったら、また会える」
穂乃果「でも、あなたはもうそうだよね…だから、向こうで会おうっ」
穂乃果「またね、千歌ちゃん」キュッ
ブゥゥゥン!
千歌「穂乃果さんっ!」 タッタッタッ…
花丸「千歌ちゃん…はぁ…急に走って…どうしたの…はぁ…」
千歌「お礼…言っとかなきゃって思ってね」
ダイヤ「お礼?」
千歌「うん、穂乃果さんに…」
ダイヤ「穂乃果…穂乃果さん…穂乃果さん…??」
ダイヤ「穂乃果さんッッ!?」
花丸「穂乃果さん?う〜全然ピンとこないずら…」
千歌「……また、向こうで会いましょうね」 ・
・
・
ハターキ「お呼びで?」
“あいどる”「……先生、私ね……次の曲はSF風にしたいな」
ハターキ「……SF風ね」
“あいどる”「強大な力で世界を震撼させる、みたいな……」
ハターキ「考えとくよ」
梨子「……」
ハターキ「それじゃあ」
“あいどる”「あっ、ちょっと待って」
ハターキ「え?」
梨子「……?」
“あいどる”「君は残って」
梨子「え…」 梨子「……(どうしましょう?)」ジッ
ハターキ「……(ここは言うことを聞こう)」コクッ
梨子「……(わかりました……)」
ハターキ「……では、私は失礼」
バタンッ
梨子「………」
“あいどる”「………」
“あいどる”「君は……先生のマネージャーだったよね」
梨子「は、はい…」
“あいどる”「……いいね、役割があって」
梨子「はい…?」 “あいどる”「私にも昔は役割があった、他の誰よりも認められていい……役割が」
梨子「……どんな役割だったんですか?」
“あいどる”「………」
梨子「………」
“あいどる”「……ずっと、応援してたんだ」
“あいどる”「ずっと……」
梨子「応援…ですか」
“あいどる”「ずっと……」
梨子「……?」
“あいどる”「ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと」
梨子「」ゾッ
“あいどる”「……しかし、虚無感っていうのはダメだね、本当に虚しくなっちゃう」 梨子「……次の曲、SFみたいにって言ってましたけど……何をする気なんですか?」
“あいどる”「……世界大統領とかさ、なってみて、やってみて初めて気づいたけど……」
“あいどる”「……向いてないね」
梨子「なら…」
“あいどる”「そうだね、飽きたし…」
“あいどる”「そろそろ終わらせよっか」
梨子「え…?」
“あいどる”「……私、知ってるよ、本当は君が先生の代わりに作曲してるんでしょ?」
梨子「」ドキッ
梨子「い、いえ…」
“あいどる”「いいんだ、別にそんなこと隠さなくて…」 “あいどる”「人には得意不得意、適材適所というものがあるんだから」
“あいどる”「……過去、君は行き詰まった時、次の選択肢があったでしょ?」
梨子「………」
“あいどる”「……私には……もう、なにも……」
“あいどる”「……だから終わり」
“あいどる”「……あの子たちのあの時の判断が正解だと、賢明だったと思い始めてる自分が嫌だよ、もう」
梨子「……いったい、何をする気なの……?」
“あいどる”「……ふふ」
“あいどる”「終わらないパーティーを終わらせるんだよ」 ・・・
スタスタ…
梨子「……」
ハターキ「早かったね……」
梨子「先生……はい、まぁ……」
ハターキ「なに言われたの?」
梨子「……よくはわからなかったんですけど……とにかく、終わらせるらしいです」
ハターキ「終わらせる……ね」
梨子「それと今日の12時30分から特別放送をやるみたいです」
梨子「世界中のテレビや映画館、街頭ビジョンに映し出すそうです…」
ハターキ「中途半端な時間だなぁ……それなら正午でいいのに……ちなみに今、何時だっけ?」
梨子「今は……」チラッ
梨子「……12時29分です」
ハターキ「なら、ちょうど街頭ビジョンもあることだし…見ようか」
梨子「……私、何か……嫌な感じがします」
ハターキ「私もだよ、梨子ちゃん…」
梨子「…………」
ハターキ「……さて、なにを語るか」 ジジッ…ジッ…
ブオンッ…
“あいどる”『やぁ、世界中の皆さん、こんにちは』
“あいどる”『みんな覚えてるかな、18年前の血の大晦日……』
“あいどる”『そして2035年、ウィルスによって世界中でたくさんの人が死んだよね』
“あいどる”『全部、私の想定通りだったよ』
“あいどる”『なぜ想定通りだったかって?私が神だから?うーうん…違うよ』
“あいどる”『だって全部、私がやったことだもん』
“あいどる”『君たちに愛想を振りまいて、かまけてるのはもう飽きました』
“あいどる”『そもそも私は…彼女と一緒に何かをやりたかっただけなので』 “あいどる”『しかし、どうやったって君たちは私に何かを頼む、協力を仰ぐ、助けを求めるでしょう』
“あいどる”『ウンザリです、なので私は結論付けました』
“あいどる”『この世に私は必要だけど君たちは必要ないって』
“あいどる”『神様は1週間でこの世界を作られたみたいです』
“あいどる”『なので私は…1週間でこの世界を終わりにします』
“あいどる”『殺人ウィルスを世界中に撒きます』
“あいどる”『・・・あはは』
“あいどる”『うふふ・・・』
“あいどる”『じゃあ』
“あいどる”『みんな』
“あいどる”『お疲れ様♪』
第8章「希望の唄」-完- 誰だよてめーは いきなり現れて好き勝手言ってんじゃ・・・
>>1に聞いてんのよ >>385
μ's=43〜45歳
Aqours=35〜38歳?
秋穂=20歳? 第9章(最終章)「ミはμ’sicの…!」
〜神田明神〜
秋穂「………」
スタスタ
秋穂「……!」
海未「………」
秋穂「………」プイッ
海未「……人と話すときはちゃんと目を見て話すようにと、小さい頃教えたはずですが?」
秋穂「………」
海未「ふぅ……とりあえず、無事でよかったです」
秋穂「………」
凛「……大丈夫かな?2人にして……」
希「結局、穂乃果ちゃんがいなくなってからはずっと海未ちゃんが秋穂ちゃんの面倒見てきたん」
希「海未ちゃんと話すことが、1番いい薬になるんよ」
凛「心配にゃぁ…」 秋穂「…違うの、聞いて…」
海未「……聞きたくありません」
秋穂「えっ…?」
海未「どんな理由があろうと、仲間もろとも死のうとしていた子の話なんて…」
秋穂「……わかってよ」
海未「わかるわけありませんッ…」
秋穂「なんでよ…おばちゃんだって、死を覚悟して2019年の大晦日に銃を持って戦ったんじゃないの!?」
海未「そうですよ…みんなやあなたを守るために」
秋穂「……!」
海未「……戦いの意味が違う、一緒にしてもらっては心外です」 凛「この雰囲気…希ちゃん…!」
希「大丈夫よ凛ちゃん、今は見ててあげて」
凛「〜〜…」
秋穂「……武装蜂起は絵里おばさんに言われたからやめた……」
海未「つまり、絵里に言われなければやっていたということですね…」
秋穂「…ッ」
海未「……そんな子に育てた覚えはありません」
秋穂「……殴ればいいじゃん」
秋穂「私、そんな風になっちゃったんだもん…」
秋穂「殴ってよッ!」
凛「もうダメだよ!これ以上2人にしてたら…!」
凛「凛、行くから!」ダッ
希「待って!」グイッ
凛「んにゃっ…!」
凛「な、なにぃ…?」
希「……ウチたちは……見守るんよ」
凛「……」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています