詠矢「そりゃあ、土御門サン、お仕事中は雰囲気変わるからねえ」

土御門「なるほど…無駄に鋭いにゃあ」

詠矢「まあ、その辺が俺の売りだからねえ」

詠矢「なんか協力できそうなことかな?」

土御門「さて…どうするかな」

土御門「まあ、いいか。話だけは聞いといてもらおうかね」

詠矢「ほいほい、喜んで聞きましょう。巻き込まれるのもいい加減慣れたしね」

土御門「じゃあ、早速」

土御門は詠矢の向かいのソファに腰を下ろした。

土御門「どうやら、また魔術側の侵攻らしい」

詠矢「へえ、懲りない奴らだな」

土御門「ただ、今回はローマ正教が絡んでいない」

土御門「相手の目的もまだ掴めていないんだが、少なくともうち一人は日本人だ」

詠矢「日本人?何でまた…」