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体験した怖い話 作り話を語り合うスレ
0001名無し百物語
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2019/11/27(水) 10:46:23.66ID:SROTBdgA
自分が体験した怖い話などを語り合うスレ
作り話の怖い話でもいいから書き込んでくれ。
0177名無し百物語
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2022/10/13(木) 13:52:15.55ID:d+8d2cer
石じじいの話です。

じじいが話してくれた呪術(呪言)の話をいくつか。
@詐欺師を見破る方法:
その人物の顔を見て、まつげが逆だっている人には、油断してはならない。
このような風貌なものには、詐欺師が多い。
(ええっ!現在では問題のある方法です)
@寝顔を見て、その人の吉凶を知る方法:
笑うような寝顔をしている人は、悪心がない人であり、幸福な人である。
泣きっ面をしている人は、世の中を恨む心があり、人生において苦労が耐えない質の人である。
寂しそうな顔をしている人は、運気が悪く短命である。
陽気な顔をしている人は、運勢が強く長生きである。
口を開いて眠る人は、苦労が絶えない。
(なんだか、同義反復のような気がしますね。)
そうそう、こんなのもあります。
@抜けた髪をはやす方法:
まず、マクワウリの葉っぱをよくすりつぶして、その汁を頭皮にたびたび塗れば
抜けた毛は、もとどおりに生える。
また、朝鮮の「ひげ人参」の根を煎じて飲むと良い。
(ひげ人参って何?)
また、ヘビの抜け殻を細かく切って、うどんの粉を水でよく練って、
これで抜け殻をはげたところに貼り付ける。すると髪が生えると。
@髪が抜けるのを防ぐ方法:
桑白皮(これは漢方薬らしいのですが)を水を加えて火にかけて煎じる。
そのカスは除いて、冷ましたもので髪をたびたびあらうと抜け毛が止まる。
(やってみたい!)
0178名無し百物語
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2022/10/13(木) 14:56:20.97ID:d+8d2cer
石じじいの話です。

じじいの村の近くには、四国遍路の札所がいくつかありました。その近くではないのですが、高知の西部の足摺岬にも札所があります。
「足摺:あしずり」の語源は定かではありませんが、「むかし船で沖合に漕ぎ出す時に、肉親とわかれるのが悲しくて『あしずり=足摺り』をする」という説があります。
高知には、昔、観音菩薩のいる南方浄土に行くために足摺岬から船出をする補陀落渡海がありました。修行者(僧侶)の船出の時には、その弟子たちが悲しんで「足摺り」をしたという。
また、この岬は、もともと「さだのみさき=蹉蛇の岬」と呼ばれていて、それが「あしずり」と読まれるようになったのだとか。
さて、ここからが本文:
足摺岬の近くに、「絶望の岸壁」というものがあったそうです。それは、海に面して切り立った断崖で、そこに、細い道が通っている。
その道が岩を穿って作られた完全に人工のものだったのか、自然の段差を利用したものかは不明だったと。
そこは危険な道でしたが、近道だったので昔は使われることがありました。
しかし、その山側に道路ができてからは使われなくなりました。
ある時から、そこを通ると必ず海に落ちて通行人が死ぬ:という噂がたったからです。
ある遍路が落ちて死んでから、そのような現象が起きるようになったらしいのです。
最初は、落ちるのはまれでしたが、だんだん落ちる頻度が多くなって、最後には通ろうとする者みんなが落ちるようになったそうです。
複数人で通ろうとして、他の人がみな落ちて自分だけが帰ってきた人によると、他の人はまるで自分から飛び込むように落ちていったということです。
どうも、事故ではなく、そこを通ると自らが崖から飛び込むらしい。
その現象のきっかけとなった遍路の墜落死の原因はわかりませんでしたが、誰かに突き落とされたのではないか?という噂もありました。
その遍路の呪いかとも思われるのですが、因縁話としてはちょっと陳腐です。あとから作られた話かもしれません。
その後、使われなくなった崖の道は大部分が崩落して、じじいが話してくれたときには、もうほとんど残っていなかったようです。
じじいは、岩石を採集しに行った時に、その残っている道を見たことがあったそうです。
道には、落ちた人が持っていたであろう荷物?が残っていたそうです。
0179名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:12:28.44ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
夜中に自分のマンションに帰って来てエレベーターを待っていた。
エレベーターが上から降りてくる。
ドアが開くと、女性が立っていた。
バスガイドのような制服を着て、行き先階ボタンパネルの前に壁のほうを向いて立っている。
顔はよく見えないが、美人で若いようだ。米倉涼子似だ。
「何階をご利用ですか?」ときれいな声でたずねてきた。
「あっ、7階をお願いします。」
彼女は7階ボタンを押してくれた。
ああ、彼女、今、仕事から帰りか。バスガイドも大変だな、と思った。
彼女は、突然、話しかけてきた。
「本日は、XXデパートをご利用いただきありがとうございます、ただ今、8階催事場では、お中元予約受付会を開催中です。屋上広場では、仮面ライダーストロンガーショーを絶賛開催中です・・・」
しまった!彼女はエレベーターガールだ!最近デパートにはエレベーターガールがいなくなったことを忘れていた!
俺は、彼女を刺激しないように、ひたすら7階へ到着するのを待った。
彼女との時間が、ものすごく長く感じられた。
7階に着いた!
「7階子供服売り場です。ご利用ありがとうございます。ゆっくりと、お買い物をおたのしみください。」
「お、お疲れ様です。」
俺は、走り出したい気持ちをおさえて、ゆっくりとエレベーターをおりた。
エレベーターは、そのまま閉まり、彼女は8階催事場に昇っていった。
0180名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:15:12.65ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
深夜に帰宅してエレベーターを使った。
ボタンを押すとエレベーターは、すぐに開いた。
エレベーターの入り口が、何か荷物のようなものでふさがれている。
と思ったが、実際は、木製の大きな机が置いてあった。
そして、その机に向かって、中年のおっさんが椅子に腰掛けている。
机の上には、湯気のたっているコーヒーの入ったマグがあって、おっさんは、週刊ポストを読んでいた。
おっさんは、ジロリと俺を見て、「何階ですか?」
「あっ、7階をお願いします。」
おっさんはボタンを押して、週刊ポストを読み始める。
俺のマンションのエレベーターは割と広いやつだったが、机があるので乗る場所はものすごく狭い。もう、太ももが机と壁に挟まるくらいで身動きがとれない。
俺は、おっさんを刺激しないように、首を出入り口側に90度曲げて視線を合わせないようにした。
話しかけてきたらどうしよう。刺激すると、あの熱いコーヒーをぶっかけられるかもしれない。
7階に着いた。俺は、カニ歩きでエレベータを出た。
「お、お疲れ様です。」
エレベーターは降りていった。
後日、管理会社に、このことを伝えた。
「防犯カメラを調べて見ますが、そういうときは利用しないでくださいね。」
正論だ。
0181名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:20:53.41ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
夜遅く、エレベーターに乗ろうとすると、喪服を着た中年男女と女子高生が無言で先にエレベータを待っていた。家族らしい。
お葬式帰りか・・・。
「こんばんわ」と挨拶して一緒に待っていると、すぐに、後ろに若い男女がやってきた。二人とも喪服を着ている。
「こんばんわ」
おいおい、今日は仏滅か?
エレベーターに、6人が乗り込む(俺もふくむ)。
俺は、7階だ。
「4階お願いします。」
「あ、6階で。」
「あの、8階を。」
「ごかいを。」
4, 5, 6, 7, 8階のボタンが点灯した。
え?なんで?
4階で、喪服の女子高生がおりた。
えっ?親子じゃないの?
次に、5階で後から来た若い男性がおりた。
えっ?夫婦じゃないの?
次に、6階で、中年夫婦がおりた。
「おつかれさまでした。」
7階についたので、俺がおりた。
おりるとき、残った8階喪服女性が「おやすみなさい。」と。
俺は、「こんな偶然がかさなることもあるんだな」と思いながら、喪服のズボンのポケットから自分の部屋の鍵をとり出した。
0182名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:27:45.80ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
夜の11時ごろ自宅のマンショに帰ってきた。
エレベータが1階に来ていて中は真っ暗の状態だった。
ボタンを押して明かりがついて扉が開いたら、若い男が下半身を脱いで『和式便所でうんこする体勢』でしゃがんでいた。
「ノックぐらいしろよ!」と怒鳴られた。
「すみません!」
当然、エレベーターには乗らないで、ちょっと離れて横から見ていた。
扉は閉まってエレベーターが上り始めた。
見ていると、7階でとまった。
俺の階じゃないか!
階段で7階までのぼったが、うんこ野郎が階段を上からおりてくるんじゃないかと思って怖かった。
ちなみに、7階の廊下には、どこにもウンコもシッコ跡も無かった。
0183名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:36:20.07ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
みんなは、「カンチョウ」という遊びを知っているだろうか?
平日の昼に帰ってきてエレベーターに乗った。
若い女性も一緒に乗った。彼女は大塚寧々似の美人で、ちょっと得した気分だった。
ドアが閉まる直前に小学生の男子が二人走りこんできた。
一人には見覚えがあった。このマンションの悪ガキだ。もう一人は、やつの友達だろう。
二人とも、学校からの直帰らしくランドセルを背負っている。
奴らは、4階のボタンを押しやがった。おいおい、4階くらい子供は階段でいけよ。
俺は7階、大塚寧々は9階だ。
ドアが閉まった直後、その4階の悪ガキは、これにアイコンタクトしてきて満面の笑みでうなずいた。
そして、後ろから、大塚寧々に「カンチョウ」をかましやがった。
『ズンっ!』という音がして、カンチョウは見事に決まった。
絶叫する大塚寧々。
その時、4階でドアが開いて二人のガキが笑いながら出ようとした。
すると、大塚寧々は、その二人のランドセルを掴んで、二人をエレベーター内に引き戻した。
そして、二人を壁に思いっきり叩きつけた。
『どっかーん』と大きな音がして、揺れるエレベーター。
大泣きしはじめるガキ二人。
俺は、すぐには事態がのみこめなかった。
大塚寧々は、激怒して、ガキたちをガンガンと壁にぶつけて押し付けるのをなんども繰り返えす。
「あんたたち!許さないわよっ!」叫ぶ大塚寧々。
エレベーター内に響く、ガキたちの叫び声と大塚寧々の怒号。
「あの、ちょっと、落ち着いて」と、俺は弱腰で事態をおさめようとするが、まったく聞く耳を持たない大塚寧々。
おいおい、このエレベーターの防犯カメラ作動してるんだろうな!俺は、無関係だぞ!
その騒ぎで、俺は、エレベーターが自分の7階を通り過ぎたことに気がつかなかった。
チーン、と9階についてドアが開いた。
大塚寧々は、笑顔で「おさわがせしました」とあいさつして、泣き叫ぶガキ二人を引きずりながらエレベータを出て行った。
すごい腕力だ。遠ざかる叫び声。
その後、なにか事件が起きたという話は聞かなかったし、あの悪ガキの姿は、それからもときどき見かけた。
なんとなくオドオドしていたけど。
0184名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:38:36.39ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
夜遅く帰ってくると、エレベーターの四隅に盛り塩がされていたことがある。
おいおい、自分の玄関だけにしろよ。
お札がエレベーターの床に落ちていたこともあった。
拾い上げて、エレベーター内のお知らせ貼り紙と壁の間に差し込んでおいた。
次の日、俺の郵便受けに、そのお札が貼りつけられていたのにはビビった。
0185名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:41:49.34ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
7階でエレベータをよんだら上から降りてた。
ドアが開くと、そこには、カンチョウ事件の大塚寧々が立っていた。
しかも、ものすごい高価そうな毛皮のコート着て。
10月だった。
えっ!この時期に毛皮?
目を合わせた大塚寧々は、にっこりと笑った。
俺は気がついた。
彼女、木刀を持っている。
木刀?
1階に着いたとき俺は彼女に先を譲って、あとから降りた。
彼女は、片手で木刀をちゃらつかせながら出て行った。
俺と同じ方向に歩いていったのだが、これは反対方向に歩いた。
0186名無し百物語
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2022/10/15(土) 21:47:28.56ID:q6sfxqwy
[再録]
エレベーターは密室だから怖い。
俺は、使うのがすごく怖い。
その原因となった出来事の一つだ。
以前、エレベーター内に机を持ち込んで週刊ポスト読んでいるおっさんの話があったが、それみたいな話。
夜遅く、エレベーターにのると、行き先階ボタンのパネルのところに丸椅子が置いてあった。
以前の経験があったので、「おっ!ポストおやじかっ!」と身構えたが誰もいない。
今度は丸椅子か!
でも、動くエレベーターの中で椅子にすわるのはどんな感じだろう?
ジェットコースター的な・・・。
興味をもった俺は、7階へのボタンを押すのも忘れて、それに座った。
いきなり、ドアが開いて、若い女性がのって来た。
ドアは自然に閉まっていたらしい。
「うげっ!」と彼女は低く叫び一歩ドアからしりぞいた。
彼女の顔はひきつっていた。
俺は、焦って思わず彼女にたずねてしまった。
「あっ!なっ、何階ですか?」
「はえ? あっ! 8階をお願いします」と、カバンを前に抱えて、おそるおそる彼女が乗って来た。
おいおい、乗るのかよ。遠慮しろよ。
俺は、立つ機会を逸してしまって立つに立てなかった。
8階と自分の7階を押して気まずい沈黙。
7階につくまでの時間は長かった。
7階について、俺が降りるときに、彼女は「はうーふっ」という深いため息をついた。
俺も、「へーえ、ふぅ」と、ため息が出た。
その後、マンションで何度か彼女に出会った。
そのたびに、彼女は、持っているカバンや買い物袋を体の前に抱えて、ニッコリとこわばったた笑いを俺にかえしている。
0187名無し百物語
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2022/10/20(木) 00:06:17.84ID:Kozij+ur
石じじいの話です。

じじいは、石探しのために山中を歩いているとき、いろいろな人に出会いました。仙人に会ったという話が以前ありましたね。
神社を建立しようとしている人に会ったそうです。
その人は、若い男性で、修験者のような格好をしていました。
標高の高い山の中腹の森の中で出会いました。
その時、その人は、長い棒のようなものを水平に持って、それをぐるぐるといろいろな方向に向けていたそうです。
その人が言うには:
私は、神社に祀る神様を探しているのだ。
こうして、自分の念を込めた棒を持っていると、神様のいる場所では神力に感応して棒がひきつけられる。それで、神様の存在がわかるのだ:と。
「そういうところはありましたかな?」と尋ねたところ。
まだ、ない。神様は見つかっていない、とのこと。
「なんだかなあ」とじじいは思ったのですが、彼の神さがしの理由をたずねました。
その人が言うには:
銃で趣味の狩猟をしていたときに、この山中で、古い神社を見つけた。
それは、かなり古く傷んでおり、御神体もなかった。
この神社の境内に立った時に、なにか感じるものがあり、この神社を再建しようと決意したと。
動機としては曖昧だなと、じじいは、思ったそうです。
その男性は、「その神社は、この山頂の近くにあるのだ。これから行ってみないか?」と、じじいを誘ってきました。
じじいは、男性について、その神社に行ってみることにしました。
つづく:
0188名無し百物語
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2022/10/20(木) 00:06:51.24ID:1tsWCcXK
>>187
つづき:
神社はありました。かなり壊れていて、やっと建っているという状態でした。
かなり古いもののようでした。明治維新の廃仏毀釈の時に廃絶させられた神社かもしれないな、とじじいは思ったそうです。
境内には、大小の土器やボロボロに錆びて地中になかば埋まった刀剣などが大量に散らばっていました。
戦争中に安物の軍刀がたくさん作られたので、刀剣類には興味はなかったのですが、土器はおもしろそうでした。
かなり古いもののように見えたからです。
その神社には、その男性によって修繕されたり清掃されたような痕跡はなく、荒れたままでした。
じじいは、山の周辺の地域の人々から浄財をつのったらどうか?
他の神社から分社してはどうか?
と助言したのですが、男性は、「いや、自分だけの力で再建しなければ意味がないのだ!」と力説して、聞く耳を持たなかったそうです。
「まあ、そうなもんかのう」とじじいは思って、男性と山中で別れたそうです。
下山して、近くの集落で、その男性について尋ねたところ:
たしかに、そのような人物はいる。
しかし、我々とは交流を持たない。他の集落の人々とも交流を持っていないだろう。
非常にまれに、下山してくるのを見ることあるが、我々を無視している。
不思議なのは、彼が食料を持って入山するところや、下山してどこかで食事をしているのを見たことがない、と。
「仙人のような人かもしれんね。そやけど、仙人なら神社神社いうて執着せんと思うけどな」と話し合ったそうです。
数年後、その神社を再訪したら、神社は崩れて全くの廃墟となっており、その人物はいなくなっていました。
境内には土器類は残っていたので、保存の良いものを掘り出して近くの町の資料館(博物館?)に持っていって、このようなものがたくさんある遺跡のような場所がある、と教えました。
そこの職員(研究者?)は、この土器は須恵器ではないか?興味深いので今度調査してみる、と言っていたそうです。
その後、どうなったかは、私のメモにはありません。
0189名無し百物語
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2022/10/20(木) 17:35:49.70ID:1tsWCcXK
石じじいの話です。

皆さんは、ゲートルを巻くことができますか?子供の頃にじじいに教わったので、私は今でも巻くことができます。
今でも、ちょっとした山歩きをするときに巻いたりします。
戦後まもなく、石探しをはじめたころ、じじいはある山に登りました。
その山の麓の役場で、植物採集のために山に登る学校の教師と仕事で入山する営林署の職員と知り合いました。
お互いの目的地が近くだったこともあり、三人は、途中まで一緒に登ろうということになりました。
二人は、何度かこの山に登っており、その山が初めてだったじじいは、彼らから情報を得ることができたそうです。
三人は、お互いの身の上や時局の話題について話しながら楽しく山を登りました。
他の二人は、いずれも戦争中、兵隊にとられており、一人は南方から、もうひとりは北支から復員してきた人だったそうです。
じじいは、朝鮮にいて直接の戦闘には加わらなかったのですが、他の二人の経験は激烈なものでした。
多くの朝鮮人も軍属として徴用され戦闘に参加して、戦死した人が多かったとも。
なんだか湿っぽい話になって、三人はだまって山道を登っていると、急に近くから歌声が聞こえてきました。
その声はどんどん近づいてきます。
「ここはお国を何百里・離れてとおほき満州の・赤い夕陽にてらされて・友は野末の石の下」
左手の森から、一人の男性が歌いながら出てきました。痩せた人で真っ白なゲートルを巻いていました。
それが目に焼き付いたそうです。
とても上手な歌でした。
「思へばかなし昨日まで・まつさきかけて突進し・敵をさんざん懲らしたる・勇士はここに眠れるか」
歌は朗々と続きます。
歌い手は、じじいたちには振り向きもせず、山道を先に登り続けました。
「思ひもよらぬ我一人・不思議に命ながらへて・赤い夕陽の満州に・友のつかあな掘らうとは」
歌い手は、急に右手に折れて、森の中に消えていったそうです。
なんの音もたてずに。
先頭にいたじじいが、二人を振り返ると、二人は泣いていました。
じじいも泣いていました。
じじいたちは、彼の後を見やりましたが、もうどこにも彼の姿はなかったそうです。
その後、ジジイたちは、山中で三々五々別れていきました。
じじいは一人になって、あの歌い手は本当にいたのだろうか?と考えたそうです。
「空しく冷えて魂は・故クへ帰ったポケットに・時計ばかりがコチコチと・動いているもなさけなや」
0190名無し百物語
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2022/10/23(日) 14:16:56.54ID:dwrxG1LT
石じじいの話です。

皆さんは、お守りを持っていますか?
私は金山出石寺でもらったお守りを身につけています。
石じじいは、朝鮮にいる頃、現地の巫師から「お守り」をもらったそうです。
巫師曰く
「これは、私が師より昔から受け継いだものだ。その師も先代から受け継いだ。かなり昔から代々受け継がれてきたものだ。私は、もう弟子もないので、良くしてくれたあなたに、このお守りをあげよう。」
じじいは、他の朝鮮人に譲ったほうがいいのでは、と言いましたが、巫師は、「あなたは良い人であるから、そのような人に受け継いでもらいたいのだ」と
その「お守り」は、小さな黒い石版でした。
形から人工物かとも思ったのですが、巫師によると、これは自然石である;中国から伝わってきた非常に古いものだ:と聞いていると。
巫師によると、この「お守り」は、ある儀式に使うと、ある効力を発揮するのだ、ということでした。
しかし、そのような使い方は、朝鮮の呪術・迷信であるから日本人のあなたには不要だろう。また、修行してその技を身につける必要もあるのだ、と。
じじいは、それを大切にして、朝鮮から引き揚げるときにも持って帰りました。
この話をメモのなかに見つけて、それが「じじい箱」のなかにあるのではないか?と思い、探してみました。
ありました。
多分これだと思います。
紙に包んで、それに「お守り、朝鮮」と鉛筆で書かれていました。
確かに、黒い小さな石版です。
じじいが大事に持っていたかと思うと感無量ですね。
https://i.imgur.com/QSU2n4l.jpg
0191名無し百物語
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2022/10/26(水) 17:54:30.42ID:IJKz4EoP
長い話は誰も読まないから 5行以内にしてくれ
0192名無し百物語
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2022/10/26(水) 22:46:40.70ID:AdfX2LDE
石じじいの話です。

じじい箱を漁っていると、他の面白いものを見つけました。
ダチョウの卵のかけら。
これの由来については、メモにあります。
じじいが満州・内蒙古に旅した時に草原で拾ったものです。
ダチョウは、大昔には中国北部や蒙古にも多く生息していたのだそうです。
当時の現地人によると、卵はあちこちで普通に見つかる、と。
https://i.imgur.com/oTYTUbK.jpg
また、草原には、大昔の青銅器のナイフや剣の一部が落ちていることがあったそうです。
じじいもそのような遺物を拾ったそうですが箱には残っていませんでした。
また、草原には大きな石を環状に並べた「墓」らしきものがあったそうです。
盗掘されてしまっていた墓も多かったとか。
盗掘をしていた現地の人間にも会って話を聞いたそうです。
ある時、小さなマウンドのような墓を盗掘すると石板で組まれた棺桶のようなものに副葬品と埋葬された人の骨格が残っていました。
副葬品は、かなり豪奢なもので石サンゴやトルコ石、銀できた服飾品が溢れていたと。
埋葬された人は女性だったのでしょう。
しかし、埋葬された人の骨格が変でした。
体の部分は大柄な人間の骨でしたが、頭の骨はなく、そこには大きな獣の頭骨がおいてあったそうです。
鋭い牙があり、尖った門歯や頬歯が上下顎に生えていました。
眼窩がとても大きかったそうです。
現地人がいつもよく見かける狼や山猫の頭骨とは違っていたということでした。
体の腕や脚、胸の部分には、たくさんの宝石が散らばっていました。おそらく、装飾品を身につけて埋葬されていたのだろうと。
盗掘品は全部、売り払らってしまったそうです。
0193名無し百物語
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2022/10/26(水) 23:15:15.75ID:AdfX2LDE
石じじいの話です。

彼が朝鮮にいたときの話です。
ある島を訪れた時に、村人が話してくれたそうです。
この島には、死んだ人間の幻がいる。しかも、たくさんいる、と。
じじいが、それは幽霊か?と訊くと。
いやそれは幽霊(鬼)ではない。死者の「幻」であり、それは、生きている人間に害をなすことなく、場所を選ばす佇んでいる、と。
別に、縁者のところに出現するわけではなく、別の場所で別の人によって目撃されることが多いのだ、と。
海岸で、海につかって波間に頭や上半身だけを出していることもある。
また、家の中に立っていることもある。
畑のなかに座っていることもある。
道端に立っていることも多いのだ、と。
幻に話しかけても、彼らはまったく反応しない。
幻たちは、最初に出現した場所の近くをさまよっているようでした。
そのため、そこに行くと、幻を確実にみることができたそうです。
そのような死人の幻を呼び出すための呪術のようなものはないのだが、この島に限って、そのような現象が見られるだ、ということでした。
自分の死んだ縁者の幻が見られて喜ぶものもいるが、多くの人は当惑して、幻を無視するようにつとめたのです。
幻の多くは、出現してから1年ほどすると自然と消えてしまったそうですが、中には、何年も残っているものもありました。
おそらく、その幻の縁者が執着することによって、その執着心に感応して長く形を留めるのではないか?と。
0194名無し百物語
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2022/11/28(月) 23:57:20.14ID:N4rNbz0X
子供の頃学校の校舎の屋上に上がったら
二人の女子が遊んでいた 上の学年っぽかったので居心地悪くて屋上の扉出たとこの階段で遊んでいた
チャイムが鳴っても誰も屋上から降りて来ないので扉を開けたら誰も居なかった
0195現役DK
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2022/12/07(水) 00:46:14.03ID:U5pqi9E3
俺、今高校一年生なんやけど。
俺が体験した怖い話きいてくれるか。
0196現役DK
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2022/12/07(水) 01:38:09.20ID:U5pqi9E3
俺は県立高校に通ってる、普通の男子なんだけど、入ってる部活が軽音楽部で練習の長さで
帰るのが遅くなってしまうことが多々あった。
俺はこういう時、裏道から帰るのだ。
それは、大通りから帰ると家につくのに1時間掛かるのだが、裏道から帰ると30分もちぢむ
ので、利用していたのだ。
その、裏道には、墓地や霊園多く存在しており、夜遅く帰るときには、不気味な雰囲気を
漂わせています。
ある日の事、俺はいつものように部活で遅くなり、帰る時刻は冬の7時頃。
当然のように辺りは暗く、俺は裏道から帰ることにした。
そこから、10分程度自転車で走ったところで、曲がり角に差し掛かった。
曲がり角の先は街灯付き橋となっておりそこからまた暗い夜道が続いている。
曲がり角には霊園がある。怖いものが大好きな俺は、その日、霊園の中を探索したくなり、
霊園の脇に自転車を止め、霊園の中を装備なしに入っていった。
今、思えばその行為を俺はとても後悔している。
霊園の中はかなり広く、その大きさに比例するように、墓も多かった。
霊園を一周してみたが、特に怪奇現象と呼ばれるような事は起こらず、俺は内心ホットしていた。
そして、霊園を出て、橋を渡ろうと思ったとき、橋に誰かが立っていることに、気が付いた。
最初は髪が短かったので、男かと思ったが、体は華奢だったので、女だと思った。
暗い夜道、女、1人、なんてホラー映画か、と内心思ったが、霊園を回ったことで変な
自信がついていたのか、俺はその人の前を横切ることにしました。
女は下を向いていたので、顔は分かりませんでした。
女まで5m、4m、3mと自転車を漕ぎましたが女は見向きもしません。3mの地点で俺は
、さっきの自信はどこへやらの状態でかなりビビっていました。
しかし、来た道を戻って大通りから帰るのはめんどくさいので、そのまま突っ切ることにしました。
お願いだ。このまま何も起きませんようにと、祈りながら横切りました。
しかし、横切ってすぐ耳元で「シラナイノヨオオウ」という囁き声と同時に、
水に何かを叩きつける音が聞こえました。
俺はそれを聞いた瞬間わき目も振らず全速力で自転車を漕ぎました。
死ぬ。死ぬとそればかりが頭をよぎり、夜の暗い道を走りました。街灯付きの見慣れた光景が目に入ってきたのは
すぐでした。辺りを見ると俺の家の近所で、安心して、力が抜けました。
さっきのは、何だったのか?という疑問はありましたが、とにかく、家に帰りたいという
気持ちでいっぱいでした。なので、家に向けて自転車を漕ぎ進めると、近所のお爺さんに
出会いました。俺の地域は、自治体の方が小中学生の為に、見守り隊というものがあり、
登下校時の見守り役として、横断歩道付近で見守っているのでした。
俺は、おじさんに向かってこんばんはというと、おじさんは、
「こんばんは。後ろにおるのは彼女さんかい?俺君もそういう年か。うらやましいのぉ。」
と言い出したのです。すぐ、「俺は一人っすよ。」と言い返すと、先ほどの反応とは違い
「あれ、確かにいたんじゃがのぉ?」ときょとんとしているおじさん。
俺は気になってその、女の髪型を聞いてみました。
すると、おじさんは「確か、長い黒髪だったかのぉ」と言いました。
長い??と自分でも短いんじゃなくて?と疑問に思いました。しかし、おじさんが
「夜も遅いから帰りなさい」と疑問残るまま、おじさんと別れました。
0199名無し百物語
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2022/12/23(金) 11:59:11.37ID:ubSFfJJF
怪談ではないがちょっと気味の悪い話なので、興味のある人は読んでくれ
もう30年くらい前に大学の同級生のKから聞いた話だが・・

時期はちょうど今頃、真冬のある寒い日の夕暮れ時、下町の小さな病院の待合室でのこと。
風邪をひいて38度を超える熱があったKは、病院の受付で手続きをすませて、座るところはないかと薄暗い待合室を見た。その狭い部屋には長椅子が2脚置かれており、正面の椅子には中年の女が、その向かい側に置かれた椅子には4~50代のサラリーマン風の男が座っている。女の隣にはバッグが置かれていたのでKは少し離れて男の横に座った。寒い屋外から暖房の効いた温かい部屋に入ったKは、落ち着いた気持ちでため息をついた。
しばらくしてふと隣に目を向けると、そのサラリーマン風の男は片腕を長椅子の背もたれにかけて上半身を斜めにした姿勢でKの顔をじっと見ている。無表情なその男の目にKは(なんだこの人、変な人だな)と思ったが、気を取り直して「こんにちわ」と挨拶をした。が、応答はない。「寒いですね」・・・返事がない。男は黙って、ただKの顔を凝視している。気持ち悪くなったKは正面を向いて目を閉じた。そして眠り込んでしまわないように、勉強のこと、家族のこと、就職のことなどを考えてときを過ごした。
しばらくすると受付の看護師が「○○さん。診察室へお入りください」と言った。中年の女が返事をして立ち上がり、バッグを手に取って診察室の扉を開けて中に入っていく。Kは空いた長椅子をしばらく眺めていたが、ふと何かを感じて隣の男を横目に見た。その瞬間Kは全身が総毛立つのを感じた。
なんと、その男はさっきとまったく同じ姿勢、同じ無表情な目でKを凝視している。「さっきからずっと俺を見ていたのか」と思ったKはあまりの気持ち悪さに耐えられなくなった。空いた長椅子に移ろうかとも思ったが、そのちょっとした動きが男を刺激して因縁をつけられるかもしれないと思うと、動くことすらできなかった。Kはまた正面を向いて目を閉じた。だが、もちろんさっきまでのように落ち着いた気持ちでははいられない。今にもその男に何かされるんじゃないかという不安で心臓が高鳴った。Kは早くこの男の診察の順番がきてくれと願った。しばらくしてようやく受付の看護師が「△△さん。診察室をお入りください」とその男に向かって言った。
それを聞いたKは目を閉じたまま、その男が診察室へ入って行くのを待った。が、男が椅子から立ち上がる気配がない。そして、看護師が今度は少し強い調子で「△△さん、診察室へお入りください」と言った。が、それでも男は動かない。看護師は受付から出てきて、その男の肩を叩いて「診察室へ・・」と言いかけたが、突然慌てた様子で看護師自身が診察室へ入って行った。そしてすぐに開かれた扉から医者と一緒に出てきた。
医者はその男の正面にしゃがみ込んで脈を取ったり、胸や首を掌で押さえたりしていたが、やがて、看護師と二人でその男を長椅子に寝かせ、心臓マッサージを始めた。医者はしばらくその男の胸を両手の掌でリズミカルに押していたが、腕時計を見て経過時間を確認し手を止めた。そして、長椅子に寝かされたその男の両手を胸で合わせ、両目を閉じさせた。
少し離れたところからその様子を見ていたKは、そのときようやく気がついた。
Kが待合室に入ったとき既に男は死んでいたのだと。
0200名無し百物語
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2022/12/25(日) 23:05:34.52ID:IBxITWJp
石じじいの話です。

これは、じじいが戦後すぐに北海道に石探しに行った時の話です。
北海道の北部のオホーツク海沿岸では「人魚」が網にかかることがあったそうです。
漁師たちは、それをけっして陸に持ち帰らず、船上で叩き殺していました。
そのときに「人魚」は、女性のような悲鳴をあげたそうです。
「人魚」は、別に女というわけでもなく、形が人に似ているというだけなのです。
それほど大きなものではなく(大人の半分くらいの身長)凶暴でもなかったようです。
それは港まで持ち帰るまでに、すぐに死んでしまい、死ぬとすぐに腐敗して異臭を放ったそうです。
それを食べたという話は無く、漁民もあまり触れたがらない存在でした。
「魚人」と呼んでいた人もいたようです。
それが見られるのは、かなり限られた海域で、たまにしか遭遇しなかったそうです。
以前、流氷に乗ってやってくる「人」の話がありましたが、これも似たような話ですね。
実際、流氷に乗って樺太や遠くカムチャツカからやってくる生き物だ、という人もいたらしいのです。
網にかかった「人魚」が腕輪や首輪をつけていた、ということもあったようで、それらが民家に保管されていたり神社や寺に奉納してあったそうです。
同じような「装飾品」は、オホーツク海沿岸に分布する続縄文時代の住居跡から出土することがあったということを、じじいは何度目かの北海道への石探し遠征のときに地元の郷土史家から聞いたそうです。
0201名無し百物語
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2022/12/25(日) 23:19:05.02ID:IBxITWJp
石じじいの話です。

石の中を透視する能力がもった人がいたそうです。
男性でした。
彼は、岩石の中を透視することができましたが、他のものを透視することはできませんでした。
その人は、普通の人と別段異なったところはなく、強いて言えば、瞳の色が若干薄かったそうです。
すべての種類の岩石を透視できたわけではなく、御影石のようなマグマが固まった硬い石は透視できませんでした。
これは、化石を探すのに好都合だということで、じじいは、彼のところに石を持っていって化石の有無を調べてもらいました。
完璧に有無を言い当てたそうです。
その人は、現地に出向いていって野外で岩石を見ても中を透視できたそうですが、家でじっくりと見るよりも的中する確率は低かったとか。
どんな大きな岩石でも透視できたようですが、それがどのように見えるのか?と彼にたずねても、彼の答えは要領を得なかったようです。
長さが一分にも満たない小さなものも見つけることができました。
神社に祀られている「御神体」と言われている石も透視したこともあったとか。
彼は、その岩石を透視しながら、笑っていたそうです。
彼は、非常に長生きをしました。
この話を聞いた時には、まだ存命だとじじいが話していた記憶しています。
0202名無し百物語
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2022/12/25(日) 23:28:04.81ID:IBxITWJp
石じじいの話です。

短い話を一つ。
ある地方には、「ゲドウ」と呼ばれる「這い回る」モノがいたそうです。
夜、家のまわりを這い回るようなずるずるという音がする。
雨戸の隙間から見てみると、黒い人のようなものが這い回っていた。
朝、見てみると、確かに何かがはったような跡が地面に残っていたそうです。
以前お話した、「台風のときに訪ねてくるモノ」のような存在ですね。
0203名無し百物語
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2022/12/31(土) 21:33:00.79ID:QodBkPoN
石じじいの話です。

じじいが朝鮮に住んでいたときに満州を旅した時の話のようです。
満州の北部、ロシア(当時ソ連)との国境に近い森林の中に住んでいる人々(少数民族?)には、尖った大きな犬歯=牙が生えている女性たちがいたそうです。
最初、彼女たちにあったときには非常に驚いたのですが、よく見ると、それは「装飾品」でした。
その装飾牙は、たいてい動物の骨でできていました。しかし、なかには、その女性の親族や夫の骨から作ったものもあったそうです。
現地の案内人によると、昔は、他の人々(民族?)の集落を訪れるときも、その牙をつけていたのですが人々が怖がるので最近はつけなくなったと。
旅をしているときや森の中で、大きな牙を持った女性にあうと怖いな!とじじいは思ったそうです。
「でもな、たまに、ほんとうの牙をもった女に会うことがあるんだ。そんなときは、現地の人間は、普通の女が飾りとしてつけているんだと思うだろう。そうして油断していると、いきなり襲ってくるんだ。手を噛みちぎられたも者もいるし、殺された者もいる。殺された死体には食われたあとがあるんだ。尻の穴が食いちぎられていて、そこから内臓が引き出されて食われている。おまえも尻、気をつけろよ!」と案内人。
以前お話した、マハチンの一種かもしれません。
0204名無し百物語
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2022/12/31(土) 21:39:47.89ID:QodBkPoN
石じじいの話です。

非常に短い話です。ノートにあった、じじいから聞いた話の断片です。

あるところに、「犬が生る樹木」があったそうです。犬が生ったら鳴き声がするのでわかるのだと。
その「犬」を切りとって持ち帰ると、それは数日で死ぬ。
死んだら、それを食べるのだそうです。

よくわからない話です。日本の話なのか?朝鮮・満州で見聞した話なのか?あるいは、ロシア人などの外国人から聞いた話なのか?
0205名無し百物語
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2022/12/31(土) 21:54:51.56ID:QodBkPoN
石じじいの話です。

米国には、恐竜の足跡と人の足跡がともに同じ地層に化石として残っている場所があるそうです。これは、キリスト教原理主義者たちによるインチキだとか。

じじいによると、ある山の中に「人の足跡」がたくさんついている岩石があったそうです。
それを知る地元の人によると、足跡をつけたものは、修行僧、仙人、盗賊たちなど、との言い伝えがあったとか。
大昔には、たくさんの足跡が見られたそうですが、じじいが見た時には、だいぶ風化して壊れてしまって、ほとんど残っていませんでした。
残っていたものを見ると、それは裸足の足跡で、指が異常に長かったそうです。
大小のものがあり、一方向に集団で歩いたような感じだったと。
ただ、じじいには、人間の足跡とは思えなかったそうです。
昔は、他にも別の種類の動物の足跡と思われるものもあったのですが、壊れて失われてしまったということでした。
また、道具(?)のようなものが一緒に岩石中に残っていることもあったそうです。
足跡が残っていた岩石は、人類が出現する以前の時代の化石が発見される、非常に硬い堆積岩(?)だったので、いっそう不思議だったそうです。
0206名無し百物語
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2023/01/14(土) 13:16:14.12ID:RWLVWJzh
石じじいの話です。

これも、じじいが満蒙を旅したときの話でしょう。
蒙古人は、ラマ教(チベット仏教)を信仰していましたが、それが伝来する以前の土着宗教であるシャマニズムも根強く残っていたそうです。
シャーマンの儀式の手順は以下のとおり。不完全な記述ですが。
シャーマンは、病気を治療しに行くと、白い牝馬の皮の上に座って、灯火を消して部屋を暗くする。
婦人服をまとって長時間喫煙する。すると、激しく咳をするようになって体が反り返る。
そのうち、頭を垂れて目を閉じる。そうして、冷い水を口に含んで四方に吐き散らす。
白馬の毛の一掴みを火に投じて、胸に太鼓をかけて、顔を南に向けて太鼓と鈴を鳴らし始める。
ある程度時間がたつと、急に黙って、
「われ大なる牡牛。吼えよ。われ萬人にまさりて天龍を蒙れる人。力ある主よ。われに語りたまへ。われと伴なる者ども。耳かたむけよ。」と唱える。
そうして、口寄せが始まる。
招霊した霊魂が突如として現れる場合があって、その時には、シャーマンの体が吹き飛ばされることがあるそうです。
それがうつ伏せに倒れると吉凶、仰向けに倒れると凶兆だとか。
もし、そのような儀式で病が治らなかったり、事態が改善しないと(たとえば、家畜の病気が治らないとか、干ばつがおさまらないとか)、シャーマンは、「神を怠慢だとして懲罰する」のだそうです。
神様もなかなか楽ではありません。
0207名無し百物語
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2023/01/14(土) 13:27:28.53ID:RWLVWJzh
石じじいの話です。

これも満蒙の話でしょう。
砂漠でも草原でも、人を惑わす存在があるとのこと。
夜、野営中に、仲間の声によばれて、その方向にふらふらと行くと迷って野営地に帰れなくなる。
夜間に移動しているとき(夜は昼と違って気温が低く、星も見えて方向を知ることができるので移動には都合が良かったようです)、多くの人々が馬やラクダにのって行進している音が聞こえるので、その音を仲間だと勘違いしてついて行くと迷ってしまう。
近くで歌や号泣しているのが聞こえるので、そこへ行くと迷う。
兵隊と思われる一群が追撃してくる音と声がするので、それから逃げようとして慌てて走ると、崖からおちて死ぬ。それでほぼ全滅した商隊もあるとか。
野営中に周囲から楽器の音が聞こえだし、それが激烈になって虚空に満ちる。
太鼓や鐘の音が聞こえるときよくある。
これは、夜間に気温が低下したときに、砂丘が崩れて流れ下る砂が音を出すのだそうです。

ラクダに鈴をつけるのは、このようなことで迷わないようにするためだとか。
また、露営する際には、自分たちが進んでいく方向がわかるように印をつけておくのだそうです。
360度水平線だと、朝起きたときにどちらに進んでよいかわからなくなることがあるのです。
0208名無し百物語
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2023/01/14(土) 13:42:51.26ID:RWLVWJzh
石じじいの話です。

短い話を。
じじいが朝鮮にいた時の話です。
朝鮮の北部に「青春の泉」があったそうです。
山の中の湧き水を飲むと、若返るというものです。
その水を手ですくったときに手に少し刺激があり、その刺激の強さで、その水がどの程度その人に効くのかがわかるのだとか。
飲むと、いつまでも健康で若々しい。
しかし、その水は、器で飲んではいけない。
下手をすると死ぬことがあったそうです。

匂いをかぐだけで生きている人間がいたそうです。
これは道教(?)の修行で、これをマスターすると食べないでも生きていけるのだと。
まさに仙人です。
また、一日中まばたきもせずに太陽をみつめている人間もいたそうです。
これも修行の一つなのですが、眼が悪くなる。
あたりまえです。
しかし、身体の感覚が研ぎ澄まされて、遠くの物音が聞こえたり暗闇でもものが見えるようになるとか。
インドの苦行者のようですね。
0209名無し百物語
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2023/01/16(月) 21:32:37.30ID:4Gu9Nufe
石じじいの話です。

じじいは、朝鮮にいるとき、何人かのロシア人とつき合いがありました。
その中のひとりから、バルト海の海岸から採集されたコハクをもらったそうです。
じじいにコハクをくれたロシア人(ラトビア出身でしたがロシア人だったと)によると、海岸を歩くと波打ち際にコハクが打ち上げられているのだとか。
コハクは植物の樹脂が岩石になったもので、中には昆虫などの太古の生物の化石が入っていることがあるのだと。
非常にまれに、「人造物」がはいっているコハクがあったそうです(?!)
たとえば、縫い針やチェーン(時計用?)など。大きなコハクには、指輪が含まれていたこともあったとか。
さらに、小さな、小さな人間の顔の一部や裸の腕や足の断片が認められたこともあったと。
「これは進化論を否定するものだ!神のご加護だ!」と、そのロシア人は熱弁していたそうです。
そのようなコハクを見せてくれることはなかったようですが、今考えるとフェイクくさいですね。
正月に、じじい箱からコハクを見つけたので、その由来についての記述を聞き書きノートの中に探しました。
おそらくこの話のものだと思われます。
モノは、孔をあけてネックレスにしてあります。もとからそうなっていたのか、じじいが加工したのかは不明。
光を通してみると、昆虫の化石が入っているようです(上の写真)。
https://i.imgur.com/gnRL1GZ.jpg

このロシア人は、ロシア帝国のあちこちを歩いたようで、じじいの聞き書きノートに、その経験談と思われるものがいくつかあります。
0210名無し百物語
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2023/01/23(月) 20:48:19.57ID:eSAlZogd
石じじいの話です。

じじいが石探しのために国内を旅したときの話です。
ある地方には、猿を捕獲する独特の方法があったそうです。
それは「猿真似」の習性を利用したものでした。
水を入れたたらいを猿の群れのいるところに持っていき、彼らの前で顔を洗うさまを見せます。それを長期間にわたって何度も見せます。
そして、ある時に、トリモチを入れたたらいを置いておく。
すると、真似をした猿は、トリモチに手や顔をとられてしまうので、かんたんに捕まえることができるのだそうです。
また、ズボンを履くところを何度も何度も見せておいて、内側にトリモチがついたズボンを置いておく。
すると、猿は真似をしてそのズボンを履くので、トリモチにくっついてしまい捕まってしまう。
浅はかな知識で身を滅ぼすこともあるということで、ネット時代には自戒しなければなりませんね。
0211名無し百物語
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2023/02/12(日) 11:47:48.69ID:05Vbyuw4
石じじいの話です。

聞き取った話の断片をいくつか。

夜でも目の見える人がいたそうです。
別に目の色が変わっているとか、その形や大きさが普通と違っているとかということはありませんでした。
ただ、眉毛が非常に薄かったそうです。
彼が言うには、「子供の頃は、私の目の色は水色だった。年齢をかさねるごとに色が濃くなってきて、今は、ほら、榛色だ。」
昼間はまぶしくないのか?とじじいが尋ねると、「いや、まぶしくない。ただ、他人の肌の色が、時々、緑色に見えることがある。」
その緑色に見える人に、何か特徴はあるのか?とじじい。
「いや、まったくない、と思う。まあ、知りようがないね。」
それは遺伝か?とじじい。
「私の曾祖母が、おなじような力があったと聞いたことがある。他の家族、親戚にこのような目を持っている者はいない。」

じじいが、山歩きをしている時に、ある集落に行きあたりました。道を尋ねるために、ある農家の庭先で作業をしている男性に話しかけました。
彼は、七輪の上の鍋で、何かを煮ていました。
料理をしているのだな、とじじいは思いましたが、鍋の中を見てみると、きれいな着物を来た女の和人形をグラグラと煮ていたそうです。
じじいは、ぎょっとしましたが、それを見なかったようなフリをして、親切に道を教えてくれる男性に礼を言ってわかれたそうです。

ある人が死んだ後、その人が死ぬ直前に書いた文字が動くことがあったそうです。
筆で書かれた文字が、もぞもぞと動くのです。ほんの少しですが。
誰が見ても、いつ見ても、動いていたそうです。
一週間ほどすると、文字は動かなくなりました。
墨もすっかり乾いて、いくつかの文字の一部がぽろりと抜け落ちたそうです。
0212名無し百物語
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2023/05/02(火) 21:39:14.32ID:niCC4oXA
石じじいの話です。

話を3つ。

「呪術」を学んで、それを習得した人がいたそうです。その人は、べつに怪しい拝み屋のような者ではなく、普通の人でした。
彼が、その術を使ってはじめて呪殺したのは「鳩」だったそうです。
彼が、その後、呪術をどのように使ったのかは、私の聞き取りノートにはありません。じじいは話してくれなかったのか、あるいは私が忘れてしまったのか。

夜中にじじいが歩いていると、雷がなり始めました。付近に灯りは無く真っ暗でしたが、雷が光った時にはまわりの風景が青白く見渡せました。
そうこうしているうちに強い雨が降ってきたのですが、稲妻が走った時に、じじいの前から一人の女性が歩いて来るのが見えました。
その女性は黒いこうもり傘をさして、灯りを持っていなかったので、近くに来るまで気がつきませんでした。
その女性は、じじいに駅への道を尋ねてきました。
ずいぶん距離があったのですが、じじいは、その道順を教えました。
教えている時に、稲妻が走りました。
その光で見た女性は裸足だったそうです。
「今から歩いていっても最終の汽車にはまにあわんで」
「いいのです。人と会うのですから。」

じじいが石探しのために山歩きをしている時に、ある集落に行き当たりました。そこの一軒の庭で、数人の子供が泣き騒いでいました。
彼らは、興奮して、まわりの大人たちに叫んでいました。
「鳥が人間の頭を咥えてきた!」
えっ?と思って、じじいはそこに近づきました。
そこには、肉片が落ちていて、血が少し地面についていました。
その肉片は、人間の耳たぶであり、また、眼球と毛髪だったそうです。
どう見てもつくりものではない。
皆それをこわごわと見ていました。
血は、すでに乾いて、肉片にはアリがたくさんたかっていたそうです。
0213名無し百物語
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2023/05/21(日) 18:37:44.32ID:xsyq2NcM
何でお前ら2人が一緒にいるんだよ
0214名無し百物語
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2023/05/23(火) 14:26:33.41ID:f4azk17h
この前実家近くのイオン行った時の話。
男子トイレだし当然小便器があったけど、大が目当てだったのでそのまま個室に入った。
用を済ませて出たら女とばったり。
すっごい甲高い悲鳴上げられたもんで、間違えて女子トイレに入ったかと思い慌てて謝ってすぐ外に出た。
で、振り返って見直したらやっぱり男子トイレだった。
小便器があったのも確認したし。
じゃああの女の人間違ってね?と思って指摘するため再度トイレに。
そしたら個室は全部空室で、女の人なんてどこにもいなかったって話。
0215名無し百物語
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2023/05/24(水) 22:41:52.87ID:DHqwMrbQ
石じじいの話です。

家に関連した話をひとつ。

じじいは、石探しのために山に行く時に街を歩いていました。
その日は、春先の眠くなるような陽気でした。
ある古い家の横をとおりがかったとき、「ママ、ママ、起きて!」という子供の声が何度もしてきたそうです。
家の外でも聞こえるような大きな声でした。
昔でしたから、自分の母親を「ママ」と呼ぶ家庭は非常にまれでした。まずそれを奇異に感じたそうです。
しかし、国鉄の駅のある町なので、そういう「モダンな」家庭もあるかもしれん、と納得して、ちょっとその家の玄関を覗いて通り過ぎました。
路地に面したその家の玄関の戸は開いていましたが、中は暗かったそうです。
眠っている母親を子供が起こしているんだろうか?
その路地のむこうから男性が歩いてきました。彼はじじいに、低い声で話しかけてきました。
「この家の中から、子供の声が聞こえましたかな?」
「はあ、聞こえましたい。お母さんを呼ぶ声でしたが。」
「ママ、ママ、いうとりましたろう?」
「はい。」
「あの家には、もう、だれも住んどらんのですわ。母親は、去年死んでしもうて。ひとり子供がおったですが、父親がおらんかったんで、遠い親戚に引きとられておらんようになったんです。」
では、母親を呼ぶ、あの子供の声は?
「子供がおらんようになってから、ときどき、あがいな声が家の中から聞こえるんですらい。ここらへんの人はみんな聞いとります。」
幽霊だろうか?
「あやしいけん、家の中をしらべてみたんですが、だれもおらんし、人が入ったあともないんです。」
さっき見たら玄関が開いていたのだが。
「おお、たまに開いとることがあるんよ。だれかしのびこむんかもしれんが、盗るものは何もないんやが。でも、人が入ったあとはないんで。それやったら、玄関しめとらんといけない。あんたも気にしなさんなや。」
そう言って、その男性は、その家のほうへ歩いていきました。
子供の時に母親に死なれたじじいは、母の死の時を思い出して、複雑な気持ちになったそうです。
0216名無し百物語
垢版 |
2023/05/24(水) 22:51:18.11ID:DHqwMrbQ
石じじいの話です。

不思議な家について、聞き取った話の断片をいくつか。

名前を呼ぶと答える部屋があったそうです。
冬に、ふすまを締め切ったその部屋の外で死んだ人の名前を呼ぶと、
「はーい」と声がかえってくる。
不思議に思ってすぐに襖を開けて見るとだれもいない。
その現象は、冬に限っておきるのです。
死んだ人なら、その家系のだれの名前でも呼べばこたえたそうです。
死んだ人が女性なら、高い声で。男性なら、低い声で。
ただ、その声が、その呼ばれた人の声と確実に同じであったかというとそうでもない。
その声が確実に女性のものか男性のものかも判別できない場合もあったそうです。

ある家では、ステンレスでできた電球の傘に「幽霊」の姿がうつることがあったそうです。
電球を消灯しようとしてスイッチを切る時に、その傘に見知らぬ人が通り過ぎるのがうつる。
振り返ると、そのような人は部屋にはいない。

雛壇とふすまとの間の暗闇に、少女の顔が浮かびでる家があったそうです。
桃の節句に、座敷に壁に接して雛壇を置くと、壁との間にできる暗闇に小さな女の子の顔が浮かびでます。
家人には、その少女の顔に見覚えはないのです。
まあ、それだけの話で、雛壇を片付けると出なくなるのです。
ある年の節句に、雛壇をふすまに接して置きました。
それでも、ふすまとの間の暗闇に少女の顔が出たそうです。
出ている時に、すぐにその後ろのふすまを開けました。
すると、

ある家の台所で料理をしていると、その料理が話しかけてきたそうです。
台所で、大根か里芋かを切っていると、その野菜から「死ね、死ね」と声が聞こえてきました。
他の野菜を切っても、同じ内容が聞こえてくるのですが、声が変わっていました。
野菜によって声が変わるという。
しゃべる野菜を鍋で煮ると、とても美味しい野菜だったそうです。
これは、調理している人の精神の問題なのではないでしょうか?

ある家の庭に面した座敷から庭を見ていると、真っ赤な彼岸花が咲いていました。
その彼岸花は、夜になっても、それだけが真っ赤に明るく見えていました。
その彼岸花を折り取って家の中に持ち込むと、そのようなことはなかったそうです。
0217名無し百物語
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2023/05/24(水) 22:58:50.73ID:DHqwMrbQ
石じじいの話です。

以前、線路を走る少年の幻影の話をしました。同じような鉄道の話を2つ。

何回も汽車に轢かれる人がいたそうです。
田んぼで作業をしていると、その中を貫いて走っている線路のわきに人がいる。男性だったそうです。
その男性は、汽車が来るととびこむのです。
おおあわてで現場に駆けつけると死体はない。
汽車も何もなかったように通り過ぎる。
国鉄に飛び込みがあった旨を伝えても、運転士はそのようなものを見ていないということでした。
気のせいかと思ったのですが、それから何度も同じ人物が同じ場所で汽車に飛び込むようになったそうです。
国鉄に何回も報告しても、そのような事実は無いという返答。
それでも、その飛び込みは目撃される。
農作業をする人たちは、それを恐れて近くでの農作業中は線路の方を見ないようにしたそうです。
じじいが、私を8000円の自動車に乗せてくれて踏切を通る時に、「ほうれ、あそこに出るんよ。」と教えてくれました。怖かった。
高校生になって汽車通学をするようになって、そこは毎日朝夕、通る場所になりました。
そこを通るたびに、その話を思い出したものです。
じじい、余計なことを!

ある鉄道轢死事故に遭遇したとき、その現場で幼い子供が群衆に混じって見物していました。子供にこんなものを見せるとは、親は何をしているんだ!と、じじいは立腹しました。
その幼い子供は、にやにやと笑いながら大人たちの隙間から死体をのぞいていたそうです。
「かわいそうにのう。目の前で父親に死なれて、ちいさい子は頭がおかしゅうなったゆうで。」
0218名無し百物語
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2023/05/25(木) 17:42:31.57ID:WzUHVu2d
エレベーターは怖いな
こんなこともあった。
夜仕事からかえってきてエレベーターのボタンを押した。
扉が開いた。正面の鏡に、
「ルパン参上!」と書いた紙が貼ってあった。スーパーのチラシのウラである。
けっこう達筆だった。
しゃくにさわったので、下の余白に、「まてーっ ルパン!」と書いておいた
次の日、エレベーターに乗ると、鏡のところに、
「ぜんねんだったな、銭形のとっつぁ〜ん」と書かれた紙が。スーパーのチラシのウラである。
ムカっときたので、下の余白に、「たいへんなのものを見つけてしまったw」と書いた。
次の日、鏡のところに、
「また、つまらぬものをきってしまった」と。
負けられん!と思って、下の余白に、「命乞いをしろ!」と書いた。もう、ルパンではない。
次の日、鏡のところに、
「バルス!」と。
ちくしょう!まけるものか!「40秒でしたくしな!」
次の日、
「見ろ、ひとがゴミのようだw」と。
くそう!「だまれ!小僧!」
次の日、エレベーターの横と玄関の掲示板に、
「最近、エレベータの中で張り紙をして会話をしている人がいます。エレベーターは共用の場所ですので、そのようなことはやめてください。」
よく見ると、その警告の貼り紙の余白に小さく、
「読める!読めるぞ!」と書いてあった。
0219名無し百物語
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2023/05/25(木) 18:08:27.43ID:WzUHVu2d
エレベーターは怖いな
こんなこともあった。
夜、仕事からかえってくると、エレベーターのなかは真っ暗だった。
さすがに、こんなおそくに使う人はいないか。
ボタンを押すと点滅しながら明かりがついて、扉が開く。
その瞬間、中から、なにか小さなものが飛び出してきて、オレに飛びついてきた。
「うぉっ!」とのけぞるオレ。
そこには、オレの脚にじゃれつく犬が。
よくわからない雑種犬だ。柴犬とコーギーが混じったような感じだ。
無理に引きはがしても、オレのまわりを走り回る。
このまま放ってはおけないので、このシバーギーを連れて部屋に戻った。
腹をすかしていたらしく、飯にかつおぶしをかけてやったら、ガツガツと食べた。
メシ食べ終わると、すぐに眠りやがった。俺の上着の上で。
次の日、休みだったので、こいつをバックパックに入れてドッグフードやトイレ用具なんかを買いに行った。
部屋に置いてはいけない。
返ってきて玄関のメールボックスをチェックすると、一枚の紙きれが入っていた。
「ミサトちゃん(仮名)をかわいがってやってください。毎日、散歩につれていってあげてください。好物は、煮たブタの肝臓です。おねがいします。」と・・・。
おいおい、このマンションはペット禁止だ!
それより、どうして、オレがこの犬を拾ったことを知ったんだ!
どうしようもなくなったオレは、1ヶ月ほどこっそりと飼った。
逃亡を続ける指名手配犯の気持ちが少しわかったような気がした。
よし。どうも、昼間、オレの留守中には吠えないようだ。苦情も来ない。
真夜中の散歩が日課になった。
連休に、ミサトを自宅に連れていって、そこで飼ってもらうことにした。
今は、おふくろが「ジョン」と名付けてかわいがっている。
メスだ!メス!
0220名無し百物語
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2023/06/01(木) 21:26:00.45ID:CfgDFhL/
石じじいの話です。

男の子が、家で古い西洋人形を見つけました。
どこから見つけてきたのかはメモにありません。
それは古いものでした。
その子は、弟が見ている前で、その人形を「解剖」し始めました。
服を脱がせて、胸をドライバーで刺してこじ開けました。わらくずのようなものが出ました。
腹まで裂いてもわらくずが出る。
手足をボキボキと折りちぎりました。手足はボール紙でできていて中に細い木の芯が入っていました。
最後に、彼はカナヅチで人形の頭を叩き割りました。
頭部の半分が長い金髪の髪の毛ごと欠け落ちました。
頭の中は空洞でしたが内側にローマ字が書いてあったそうです。
顔の部分もカナヅチの釘抜きの部分で叩くと、ぼこっと陥没して青い眼球がこぼれ落ちました。
眼球はガラスできちんと作られていたのです。
そのショックで可動式の首の関節がもげて、頭がぽろっととれてしまいました。
人形をばらばらにして満足した男の子は、人形の残骸を庭に穴を掘って埋めました。
数日後、その男の子は汽車に轢かれて、その人形と同じ状態になったそうです。
0221名無し百物語
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2023/06/01(木) 21:40:42.26ID:CfgDFhL/
石じじいの話です。

これは石じじいから聞いた話ではなく、彼の死後ずいぶんたってから、村の住職から聞いた話です。
石じじいや私の家が檀家であった寺の先代の住職は、なかなかおもしろい人でした。
理知的というか合理的というか。
先祖の供養などを強調せず、ましてや水子の供養なども否定していました。
寺の役目は葬儀と法事だけだ、と常々言っていました。
彼が、このような話をしてくれました。
「のう、家のお寺のお墓知っとろう?一番上のお墓が、KKさんのとこよ。」
この寺の墓は、寺の裏山の斜面にありました。
「じゃが、あそこで、お墓は終わりやないんで。あそこから山の上に登る小さな道があろう。」
一番上の墓の横には小さな小道があり、そこからさらに上に登れました。墓全体は林の中にありましたが、そこからは、もう完全に森です。
「そこを、草をかき分けて登ると、もう一つお墓があるんじゃ。その墓が妙なもんでの。おまえ、行ったことあるか?」
私は行ったことがありませんでした。
「そこにはの、草に埋もれてしもうて、だれもお参りせんお墓があるんよ。古いもんなんやろうの。」
[つづく]
0222名無し百物語
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2023/06/01(木) 21:41:13.75ID:CfgDFhL/
>>221
[つづき]
その墓は、以下のようなものだったそうです。
そこの墓石は真っ赤な砂岩でできていました。正六面体に近く、鋭い角はみなきちんと残っていました。
風化して角がまるまっていたり、欠け落ちたりしていませんでした。
どこの檀家のものでもない。
その墓石の4つの側面にも上面にも、細かい文字がびっしりと彫られていました。
しかし、その文字がまったく読めない。
文字は、掘りたてのようにはっきりとしている。もちろん、枯れ葉のかけらや砂がたまってはいるのですが。
この地方では砂岩の地層が山にたくさん露出しており、それを切り出して石垣や墓石に使っていました。
そのような墓石は、すぐに風化してほろぼろになってしまいます。
50年前のものでも、もう石の表面が剥げ落ちてぼろぼろになっていました。
びっしりと彫られた文は、その読めない文字の配列から行が横方向に書かれていたのだろうと推察されました。
しかし、一文字も読めない。
住職は、大学でチベット語を習ったことがあったそうですが、それではない。梵字でもない。漢字でもない。もちろんローマ字でもない。
学校の図書館でしらべてもわからない。キリル文字でもアラビア文字でもない。
インドや東南アジアの文字も調べたが同じものはない。
アムハラ語の文字でもない。
亀甲文字や象形文字さえも調べたそうですが似てない。
強いて言えば、楔形文字に似ていたそうです。
[つづく]
0223名無し百物語
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2023/06/01(木) 21:41:44.45ID:CfgDFhL/
>>222
[つづき]
「どがいな石でできとるんやろう思うてな。XXさん、石じじいの本名、にみてもろうたんよ。」
じじいが言うには、それは、おそらく赤色砂岩というもので、イギリスや欧州大陸地域で見られるかなり古い岩石だろう。
その石は、それほど硬い石ではないので、日本のような湿気の多いところで長年雨にさらされたら、ぼろぼろになるだろう、と。
「石に彫られとる文字が読めんけん、過去帳でしらべることもできんかったんよ。」
どうしようもないので、そのまま放置することにしたそうです。
もし、墓の敷地の拡張が必要になったら改葬しようと。
しかし、村はどんどん過疎化してしまい、墓の敷地が拡張されることはありませんでした。
今では限界集落です。
じじいが、その石に興味を持って、一部をハンマーで欠き取ろうとしていたので、住職はいさめました。
「わしらが読めんような字が書いてある墓石割ったら、がいなバチがあたるかもしれんぞ!」
住職は一応記録に残しておこうと思い、文字が彫られている5面の拓本をとりました。
その拓本は、今でも寺に残されているかもしれません。住職は代がわりしていますが。
この話を聞いた後、私はそこへ行ってみました。
[つづく]
0224名無し百物語
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2023/06/01(木) 21:42:11.59ID:CfgDFhL/
>>223
[つづき]
ありました。草木に埋もれて。
しかし、その墓石の角が大きく割れて欠けていました。
その断面もとてもフレッシュでしたが、面のあちこちに緑色の斑点がポツポツとありました。
墓石の前には、花が入っていない白い陶器の花立が置いてありました。
花立は置かれてから随分年月がたっているように見えました。
じじいが叩き割ったのだろうか?と疑いましたね。
そうかもしれません。
墓石は今でもきれいなままであそこにあるのでしょう。
撤去する必要もありませんからね。
今度、両親の墓参りの時に確認してみたいと思います。
この話は高校生の時に聞き取ったので、かなり詳しく記録されていました。
当時の筆記内容を記憶で補完しました。
0225名無し百物語
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2023/06/02(金) 23:19:07.21ID:soihsF8v
石じじいの話です。

スイカの中に肉が詰まっていることがあったそうです。
孵化に失敗した桃太郎だったのでしょうか?

ノートの端に書きとめてあった意味不明な話です。
0226名無し百物語
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2023/06/03(土) 21:34:12.08ID:YRrdetbS
石じじいの話です。

図工がとても得意な小学生がいました。
その男の子は、絵もうまいし粘土細工なども上手でした。
リアルな作品も抽象的な絵もよく描け、デザインのセンスもあったそうです。
ある夏休みの図工の宿題で、彼は犬の石膏像を作ってきました。
柴犬のような犬のリアルな頭でした。人に愛嬌をふりまているようで、とてもかわいく見えたそうです。
そのできに同級生たちも先生も驚きました。
その作品は金賞をもらって教室に飾られました。
その後、みんなにも見てもらおうと図工教室に展示されました。
みんな、おどろき、またよろこんだそうです。
その作品は長く展示され、ついには、その作者である男の子が卒業しても学校に残されました。
それから、ずいぶん時間がたって、
10年以上もたっていたということです。
その由来も忘れられてホコリをかぶっていた、その石膏像を、美術クラブの女の子が見つけて、それに着色したそうです。
彼女は、絵がとても上手だったので、犬の像は非常にリアルに着色されました。
それはそれで作品として立派なものだったということです。
これは、なおさらカワイイと皆がよろこびました。
そのうち、ある生徒がよく見ようとして、高い棚に置いてあったその像を手にとろうとしました。
しかし、誤って落としてしまいます。
[つづく]
0227名無し百物語
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2023/06/03(土) 21:35:00.58ID:YRrdetbS
>>226
[つづき]
石膏像はバラバラに割れました。
割れた断面を見てみると、石膏の中に骨のようなものがあります。
そこにいた子たちは怖くなって、壊したことを先生に言いました。
クラブの先生は、それを理科の先生に見せて調べてもらいました。
理科の先生が調べたところ、それは犬の頭骨だったそうです。
骨に石膏を塗りつけて固めて、表面を削って形を整えて毛並みなども表現していました。
両方の眼窩には、きれいなビー玉が詰めてあったそうです。
作者の男の子についての情報は残っていましたが、かなり前のことなので今さらどうこう言うこともない。
その理科の先生は、石じじいの科学知識の顧問のような人物でした。
彼がじじいに言うには:
「あれは、中に犬の骨が入っとったけど、まわりは石膏で固めて、それを削って形を作っとったんで。骨は石膏像の芯みたいなもんよ。」
「考えてみんさい。鼻や頬の形や、まぶた、耳の形は骨には残っとらんので。それをあの子は、きれいに削り出して、ほんものみたいに写実的に作ったんぞ。これはなかなかできん。」
「あの子には才能があったんよ。骨なんか中に入れんでも同じようなええもんができたろうのう。」
「もしかしたら、その犬は、あの子にとって大事なもんやったんかもしれん。飼うとった犬やったかもしれん。生きとった時の姿をようおぼえておったんかのう・・・。」

愛するものとの、そのような別れかたもあったのかもしれません。
0228名無し百物語
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2023/06/15(木) 19:48:17.79ID:CYUxJZO+
石じじいの話です。

じじいが北海道へ石探しに行った時、札幌でバラックのような宿泊所に泊まりました。
そのころの札幌は冬季オリンピック開催の前で、小さな、しかしエキゾチックな地方都市だったそうです。
駅の北口にある宿泊所の主人である女性から聞いた話です。

その女性は、戦後に内地から移住してきた人でした。
家族(夫と子供二人)と横浜に住んでいましたが、終戦まぎわに横浜の大空襲にあいました。
夜ではなく昼間に大編隊が襲来したのでおどろいたそうです。
港、つまり海側が最初に爆撃されるだろうと考えたのですが、予想とはちがい山側から爆撃が開始されました。
短時間に焼夷弾が落ちてくるので消火活動の余裕がない。
しかし、「逃げないで火災を消せ」という命令だったので消火活動をこころみたのですが、まったく無力だったそうです。
https://i.imgur.com/nWCzios.jpg
[つづく]
0229名無し百物語
垢版 |
2023/06/15(木) 19:49:23.33ID:CYUxJZO+
>>228
[つづき]
これはいかん、というので家族で海側に避難を開始しました。
それまで空襲のなかった横浜の街は燃えあとの空き地がなく、家がたてこんでいて通りには多くの人間がひしめきあっていました。
その混雑で、彼女は家族と離ればなれになってしまいました。
このまま海側にいくのは難しいので、他の人々といっしょに近くの丘に避難しました。
丘の上からは、市街にいくつかの炎の竜巻が立ちのぼっているのが見えたそうです。
炎はどんどん丘にも迫ってきました。
これはいかん、というので、さらに山側に逃げました。
爆撃は1時間ほどで終わりました。投下された爆弾はほとんど焼夷弾だったそうです。
家屋がどんどん燃えるので酸欠で呼吸が苦しくなり、それで動けなくなり道端に座り込む人も多かったそうです。
その人たちは焼け死にました。
最初に避難した丘にも火勢が伸長して、そこに残った人々も多くが焼け死んでいたそうです。
家も家族も焼かれてしまって天涯孤独の彼女は、終戦後北海道に渡り宿屋をはじめました。
彼女は醍醐寺真言宗に帰依しており、口寄せのようなこともしていたそうです。
0230名無し百物語
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2023/06/20(火) 16:28:29.24ID:P8Q+2q6H
自分が体験した怖くてよくわからない話して良いですか?
0231名無し百物語
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2023/06/20(火) 16:29:07.89ID:P8Q+2q6H
って、誰もみませんよね
0232サナ
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2023/06/20(火) 16:30:49.47ID:P8Q+2q6H
昔の話なのですが
0233名無し百物語
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2023/06/22(木) 21:17:01.34ID:77hPniV3
石じじいの話です。

みなさんは、ノツゴというのをご存知ですか?
水木しげるの妖怪本にも出てきますね。
これは、じじいの故郷によく出る妖怪です。
同じ村の出身の私も、子供の頃、山を歩いている時にこれに憑かれたことがあります。
憑かれると手足がしびれて動けなくなります。脚がもつれたりします。
それに強い空腹感をおぼえます。
漁村にも出ることがあり、そのときは、船のろがこげなくなるそうです。
じじいも、「山でノツゴに憑かれて往生したわい」と話してくれたことがあります。
ノツゴは、ボウコの一種で、堕胎の子供の霊だとか;栄養失調で死んだ子供
の霊だとか;死んだ牛馬の霊が祟るのだとか、いろいろな解釈があります。
[つづく]
0234名無し百物語
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2023/06/22(木) 21:18:07.03ID:77hPniV3
>>233
[つづき]
土佐では、それは水に関連した神であり、また農業(田畑)を支配する神だとも言われています。
田の神であり、そこで働く人や牛馬の守護神であるとも。
牛馬は田畑での主要な労働力ですからね。
この神は、神社では祀られず、屋敷神のような小さな祠で土居屋敷の敷地内で祀られました。
土居中という地名も、その地方にはあります。御土居の中という意味ですね。
ノツゴに憑かれて動けなくなったときは、青草を手折って供えるとか、草履の乳をつかうとか。
葬儀の時に、棺桶のなかに草履も一緒に入れて埋葬するという風習もありました。
それと関係するのかもしれません。
また、道路の端にある石地蔵や小祠、道祖神に通行人が芝を折ってそなえて通行の安全を祈願するという風習もありますが、それと関係するのかもしれません。
また、田の神は、春の亥の子に降りてきて、十月の亥の日に、仕事を終えて帰っていくという信仰であるイノコ信仰と関連しているのかもしれません。
十月の亥の日のイノコは、私達の田舎でも行われていました。
このようなことをじじいに教わりました。
0235名無し百物語
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2023/06/25(日) 15:19:14.27ID:9wMkLVGJ
石じじいの話です。

以前、犬神憑きの家族の話をしました。

じじいの地元でも、犬神憑きはありました。
犬神憑きは昔からあったようで、じじいの故郷に近い、長宗我部氏の土佐でも弾圧が行われたそうです。
犬神を使うと思われる人々を探しだして処刑したのだとか。
犬神憑きなど、その実態も明確ではなく実際には害はなかったにもかかわらず、です。
河原や、時には田んぼでも首切りが行われたそうです。
今でも、「くびきり田」、「きりはら」という地名があります。
なぜ、犬神憑きは忌み嫌われたのでしょうか?
支配者たちが、大陸からの蠱毒の話に影響を受けて犬神憑き筋(ときめつけられている人々)を外法使いであると考えたのかもしれません。
人蠱を使うとか。
支配者である武士たちも、反逆行為(につながる行動)には神経質で弾圧に余念がなかったのでしょう。
それにしても、各部落にみられる犬神憑き筋の数は多すぎますね。
大昔には、半数近くがその筋であるという集落があったそうです。
現在では、そのような風俗(?)はまったく存在しません。
0237名無し百物語
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2023/07/03(月) 10:04:01.43ID:6MGozxyf
ワイが小さいころに実際に体験?ていうか見えた話

ワイがまだ小学生にもなってなかったある日、同じ市に住んでいる祖父母の家に遊びに行くため、親と一緒に車に乗ってた。
いつも通る丘の中腹にある交差点に差し掛かった時だった。
その交差点にあるお地蔵さん(お地蔵さんではなかったかもしれんが、道標とか何らかの石像であったことは確か)のほうをふと見た。
そしたらそこに何かがいる。黒い人型に目があった。こっちを見てたような気もする。
すぐに怖くなって車内のミラーのほうに目を逸らした。
そこにそれはいた。ワイの隣にいた。

ワイはこれしか覚えてないし、ありきたりだし、オチもない。でもこれがワイが初めてそういうものを見たとき。この時から今日まで、一回もそういうものを見たことはない。できればこのまま見ないで過ごせる人生を送りたい。
0238名無し百物語
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2023/07/03(月) 18:45:26.11ID:kG2W1Qos
ワイが体験した話なんやけど、とある日まどを見たら黒い影がどんどんちかずいてきた
0239名無し百物語
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2023/07/03(月) 21:37:13.90ID:zi4QNfbB
〇近づく
0241名無し百物語
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2023/07/15(土) 14:04:14.63ID:sYiQW7xH
石じじいの話です。

以前、農村での農薬自殺についての話を書きました。
似たような話です。
ある地域で自殺が連鎖したことがあったそうです。
この連鎖は長引きました。
ある農家の男性が自殺しました。縊死でした。
すると、しばらくたって近くの家の人が自殺した。これも縊死でした。
さらに、しばらくたって近くの家の人が自殺した。これも縊死でした。
さらに、しばらくたって近くの家の人が自殺した。これも縊死でした。
四人目です。
一つの部落から四人とは、これは異常な事態であると人々は感じたのか、このような噂が立ちました。
「ぶら下がっている人の顔が向いている方向の家から、次の自殺者が出る。」
これは、偶然ではないか?
そのような噂(解釈?)を信じる人はほとんどいませんでした。
信じない人の意見:
顔の向いている方向を真っ直ぐに伸ばしていくと、どうしてもどこかの家に行き当たるだろう。
そもそも、その死体が向いていた「本当の」方向をどうやって知るのか?
発見者が、その方向をおぼえているかどうかもわからない。
発見して騒いでいるときに、死体が回転するのではないか?
発見者が、その方向について隠したり、嘘を言ったりするのではないか?
道理です。
[づづく]
0242名無し百物語
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2023/07/15(土) 14:05:22.82ID:sYiQW7xH
>>241
[づづき]
しかし、四番目が向いていた方向の家から次の自殺者が出ました。縊死です。
この五番目の自殺者は、その部落に隣接した別の部落からでたのです。
この五人の自殺の原因は親族間の不和や借金など、さまざまでした。
共通性はない。
まあ、本当の原因はわからないのですが。
縊首する場所もさまざまでした。
自宅の座敷内
納屋の梁
庭の樹木
山の樹木
脱穀機、どういうことだろう?
六人目が五番目と同じ部落から。縊死。
地元の有力者;むかし、庄屋だったという、が近くのお寺に「お祓い」を依頼したのですが、住職は断りました。
「それは偶然じゃろう。そがいないらんこと気にやんじょると、お前も死ぬぞ。」と住職。
その有力者は、納得せず、やや遠くの町の神主に依頼しました。
神主は、お望み通りのお祓いをしました。稼ぐチャンスです。
しばらくして、その有力者が自宅の鴨居(欄間)からぶら下がりました。
投機、株に失敗したから、ということでした。
彼の死体は、その神主の家の方向を向いていたそうです。
ここで、この自殺連鎖の話は途切れています。
私が、中学生になって、じじいから聞いた話です。
0243名無し百物語
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2023/07/15(土) 17:09:59.96ID:McSiHEJL
疲れたら休めばいい。やめる必要はない
0244名無し百物語
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2023/07/28(金) 19:38:23.11ID:lktc+JGj
石じじいの話です。

じじいが朝鮮にいたときの話です。
山を歩いていると、一匹の犬がどこからともなくあらわれて距離をあけてついてきたそうです。
野犬の群れか?と思い緊張して身構えましたが他に犬はいませんでした。
こちらが立ち止まると、犬も止まる。
あまり気にしてもしかたがないので、歩きつづけましたが犬はついてきます。
いっしょに歩いていたらだんだん恐怖心は失せていったそうです。
腹が空いたので、ひとやすみして昼食にすることにしました。
朝、宿屋で弁当をたのでおいたのですが、宿の飯炊きが間違って二人分どころか三人分ほどの量を作っていました。
必要な分だけ持って、あとはおいておこうとしたのですが、「なにかあるかもしれないし、邪魔にはならないから」と彼女が言うので、それもそうかと思い携行していたのです。
しかし、やはり重い。
この犬にも、少し分けてやろうと思いました。
飯を少し投げてやると、犬は少し逃げる。
見ていると警戒して食べないので、じじいは無視して自分の弁当を食べ始めました。
すると、犬は、おそるおそる近づいてきて、それを食べ始めたそうです。
じじいは、また少し投げてやりました。さっきより近いところに。
犬は、おそるおそるよってきて食べました。
それを繰り返していると、犬も警戒心をといたのか、かなり近くまでよってきたそうです。
そして、そこへちょこんと座りました。
そこへ飯を投げてやっても、もう逃げない。美味しそうにそれを食べました。
犬は腹が空いていたのか、たくさん食べたそうです。
じじいは、なにげなく犬に話しかけたそうです。
「犬よ、おまえは一人か?」朝鮮語で。
「アア」犬がこたえました。朝鮮語で。
[つづく]
0245名無し百物語
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2023/07/28(金) 19:39:12.02ID:lktc+JGj
>>244
[つづき]
じじいは驚きましたが、ここでとり乱すと襲われるかもしれない、
犬のなき声がたまたま人の声のように聞こえたのかもしれない、と考え、続けました。
「腹がすいとったんか?」
「アア」
「人の言葉がわかるんか?」
「ワカル」
これは、明らかに人の言葉です
「どこでなろうた?」
犬答えず
「人にかわれとるんか?」
「イヤ」
「何歳ぞ?」
「ゴ」
「なかまはおらんのか?」
「オル」
「どこに?」
犬答えず
「こどもはおるんか?」
「オラン」
「もっと食うか?」
「イヤ」
「この山にすんどるんやな?」
犬答えず
「さびしゅうないか?」
「イヤ」
「そうか、親はおるんか?」
犬答えず
犬は、うずくまって眠そうにしはじめました。
じじいは、もっと会話をしてみたい気もしましたが、今日中に山を越えなければならないので先を急ぐことにしました。
「もうすぐ、冬になるけん、からだだいじにせいや。これで行くけんのう。」
犬はゆっくりと身を起こし言いました。
「あなたもお体をおだいじに。ここからの道は、峠を越えたところに岩場があってあぶないから気をつけなさい。
たべものをくださり、ありがとうございます。またここを通ることがあったら、この場所で『ハヤン』とお呼びください。きっとまいります。」
じじいはあっけにとられました。
それは、流暢で丁寧な朝鮮語だったのです。
じじいは、非常に興味を持ちましたが、このまま立ち去ることにしました。
深い関係を持たないほうが良いだろうと思ったからです。
少し歩いて、うしろを振り向くと、犬は山の斜面をのぼっていきます。
犬は、一度こちらを振り向きましたが、すぐに林の中に消えていきました。
朝鮮の秋の空は真っ青で、山は紅葉で黄金色に輝いていたそうです。
0246名無し百物語
垢版 |
2023/07/29(土) 09:22:31.85ID:2NgBAySP
石じじいの話面白い
変なリアリティがある
ざっと読んだけど縊死の話がお気に入り
0247名無し百物語
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2023/07/30(日) 21:25:38.74ID:8tblPtEt
石じじいの話です。

山の中で金星人にあったそうです。
ソ連のベネラ1号が金星に行く前の時代たったとか。
石探しの山中で、道端の石の上に座り休んでいると、山の上から、白いワイシャツで白いズボン白い長くつを履いた男性がおりてきました。
彼は、じじいを見つけると、いきなり「私は金星人だ。」と言ったそうです。
じじいは、理解できなかったので、聞き返しました。
彼は、今度はゆっくりと言いました。「私は金星から来た金星人だ。」
じじいは、アダムスキーを知らなかったので当惑しました。
まあ、知っていても当惑したでしょうけど。
その人物は、肌の色の白い黒髪の普通の日本人の男性だったそうです。
大きな荷物は持っていませんでしたが、腰にサーベルのようなものを下げていたそうです。
また、ピカピカ光る、反射する?縦横30cmほどの板をもっていたとも。
今の知識だと、タブレットPCみたいです。
じじいは、その「サーベル」で斬りかかられたらどうがいしょ!と心配したそうです。
その人物は、じじいの横に腰をおろして、勝手にしゃべりはじめました。
「我々金星人は、地球への侵攻計画をたてている。」と彼。
{おいおい!とじじいの心の中}
[つづく]
0248名無し百物語
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2023/07/30(日) 21:27:07.67ID:8tblPtEt
>>247
[つづき]
「我々は、百年以上にわたって、その準備をしてきた。強力な兵器も十分にある。広島の何万倍も威力があるのだ。」
{ほうほう。}
「我々の侵攻はもうすぐ始まるのだ。覚悟しろよ。」
{そりゃえらいこっちゃ!}
『それはがいなことやが、あんたはなにしに来とるん?』とじじい。
ちょっと話に慣れてきた。
「私は地球の偵察に来ているのだ」
『どのくらいおるん?』
「もう、50年にもなるかな。」
『地球のことはようわかったかな?』
「わかった!」
『たとえば?』
「地球の大部分は、デュナイトという物質でできているのだ。知っていたか?」
{ほうほう。たしかにそういう石は地下にある。}
じじいは、彼といろいろと話しをしました。
さまざまなことを詳しく知っており、特に、自然科学についての知識が豊富で、じじいには理解できない話も多かったそうです。
『いつまで地球におりなさるんか?』
「来週には金星に帰る。車が迎えに来るのだ。」
{車?くるま?}
「おまえも一緒に来るか?」
『いや、わし、まだ結婚しとらんけん・・・』
理由になっていない。
「そうか。だが金星人のおなごはいいぞ!お前もすぐに金星人だ!」
じじいは、相手を刺激しないようにやんわりと話をきりあげました。
「いやいや、なかなか有意義な会話だったな。また会おう。」
そういうと、その金星人は、悠然と山道を下っていったそうです。

「世の中にはいろんなもんがおるわいね。あのひとは金星に無事に帰れたんかのう。奥さんも子供もおるゆうとったが。」
じじいは、空を見上げて言いました。
0249名無し百物語
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2023/07/31(月) 21:51:11.76ID:4MP3YG1l
>>248
急にSFになったぞどうした
0250名無し百物語
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2023/08/01(火) 22:11:05.50ID:9rNIxFaX
>>248
金星人の話、笑った
これはSFじゃないだろう
金星人が「おなご」ってw
0251名無し百物語
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2023/08/02(水) 20:03:58.35ID:ye9TgW2T
石じじいの話です。

北海道へ石探しに行ったときの話だそうです。
じじいは、北海道の友人と道北の方へ足をのばしました。
そこは、山奥で、アイヌ語起源の名前の山の頂の近くに「氷の洞窟」があったそうです。
それは、夏でも山頂付近に雪;もう氷になっている;が残っていて、それを貫いて小沢が流れていて、
それが「氷の洞窟」と呼ばれていた、と。
そこに向かって沢をのぼり、滝をまくために谷の斜面をのぼっていると向かいの斜面にヒグマがいたそうです。
さいわい、クマとは距離があり、こちらに気づいているらしく、時々立ち止まっては振り向きながら遠ざかっていました。
じじいたちが緊張してクマを見張っていると、突然、強い光で視界が真っ白になって、爆音がしたそうです。
そして爆風が襲ってきて、じじいたちは吹き倒されました。
それでじじいは気を失っていたのですが、友人に助け起こされました。
まわりの樹木の枝のほとんどが折れて地面に積み上がるように落ちていました。
対岸をみると、広い範囲で森の樹木が倒れていて、オレンジ色の霧?がたちこめていたそうです。
まわりの空気は熱く、金属の臭いがしていました。
もうヒグマの姿はありませんでした。
このあと、30分ほどして霧は消えたそうですが、しばらくは「ズシン、ズシン」という大きな音が地下から?響いていたそうです。
雷が落ちたのだろうとじじいたちは考えたそうですが、それが起きる前も後も、雷鳴もなく雷雲も見えなかったのは不思議でした。
また「あの雷」が落ちるかもしれないということで、しばらく動かずにいて、その後谷をくだりました。
あれは本当に雷だったのか?と友人と話し合ったそうです。
しかし、雷以外に、あの現象を説明できない。
山麓の村の人々もその音を聞いていて、雷だろうと思っていたそうです。
じじいたちは、後日、同じ山にのぼって化石を採集しました。

いま考えると微小隕石の落下かもしれません。
0252名無し百物語
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2023/08/04(金) 23:48:54.92ID:BdIw1jqm
石じじいの話を探してみたがけっこうあるな
ずいぶん昔から書かれてる、ようつべにもある
0253名無し百物語
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2023/08/15(火) 20:51:41.76ID:1wlFBSvp
石じじいの話です。

「呪われた土地」があったそうです。
そこは、田畑ではなく、草地でした。
子供がそこで遊んでいて怪我をすると、傷口が膿んで重症化したそうです。
破傷風菌が根付いていたのかもしれません。
そこは、川の近くで、田んぼにすると水を引くにも便利でしたが、空き地のままでした。
そのような事実が昔から知られていたからかもしれません。
その土地のまわりは田んぼでしたが、その田んぼの収穫量は、他よりも多かったそうです。
その地域では、農地の改良をするために、その「呪われた土地」を含めて、まわりの土地と一緒に田んぼとして再編成することになりました。
その噂を知っている人たちからは、不安視されましたが反対はできません。
まあ、呪いなど本気で信じている者はいなかったのでしょう。
改良作業のため、その土地が掘り返されたとき、その地下からは変わったものは何も出ませんでした。
ただ、その土地に隣接する場所から昔の水路のような石組みが出土したそうです。
その流路と思われる部分には、周辺の田んぼの粘土とは異なる粗い砂礫が堆積していたので、その構造物は水路だろうと考えられたのです。
その水路は、その「呪われた土地」から伸びていたと考えられました。
あたりの傾斜や砂礫の分布から、その土地から水は流れ出て、水路を通っていた、と推定されたのです。
いちおう教育委員会が調査したそうですが、それは古いものではあるが用途や構築年代は不明だ、ということでした。
その「呪われた土地」は、非常に収穫量が多い田んぼになったそうです。
その田んぼは今でもあります。
0254名無し百物語
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2023/08/19(土) 10:07:28.61ID:SKSNd4EO
エレベーターは怖いな
こんなこともあった。
深夜に仕事から帰ってきてエレベーターに乗った。
 2階を通り過ぎて3階を通る。
ドアのガラス窓からおばあさんがドアの前に立っているのが見えた。
「高齢の人には、階段を降りるのはあぶないな。」
 4階を通る。
中年の女性が立っていた。
「こんな深夜でもエレベータ使う人多いんだな。」
 5階を通る。
若い女性が立っていた。
「また人だ。おおっ!これは『呪怨』状態だ!次は誰だ!?」
 6階を通る。
小学生低学年の女子が立っていた。
「おお!なぜ、この深夜に子供が一人で?次はオレの階だ。7階にはだれがいるんだ?!」
 7階に着いた。
ドアが開く。
妊婦さんがいた。

まあ、納得できるオチだったが、どうして皆、この深夜に?どこへ?
0255名無し百物語
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2023/08/26(土) 21:10:17.33ID:NN1naumk
石じじいの話です。

聞き書きを始めた初期の話なので内容に不明な点が多いのですが、おそらく、このような話だったのでしょう。
漁村の話です。

漁師が船のろを漕いでいたら、いきなり男が水中から船のへりにかきついてきたそうです。
人が泳いで近づいてくる気配もなかったで漁師は驚きましたが、気を取りなおしてその男を助けあげようとしました。
すると、その男は、「オレに触ると、お前は海に引き込まれるぞ。」と言い、さらに「このまま少しやすませてくれ」と。
漁師は、こんな陸から遠くにどこから泳いできたのか?と尋ねました。
「下から来た」と男性は答えました。
男の言うことがよくわからない。
これからどこに行くのか?とたずねると、
「西へ」と、男。
西は豊後水道だ、陸地はない。
もっとも、ここからは、もっとも近い陸地にも泳ぎ着けないだろう。
漁師は、「水を飲むか?」とたずねました。
「おお、少しくれ」と男は言って少しだけ飲んだそうです。
「海の上では水はだいじだ、ありがとう。」と男。
漁師は、こわごわと「どこにすんでおられる?」たずねました。
「海の底だ。」と男。
漁師は当惑しました。
男は、上半身は、はだかで、肩から背中にかけて「入れ墨」のようなものがあったそうです。
しばらくすると、「それではもういくぞ。水がうまかった。海の下は地獄だ、お前も気をつけろよ。」
と男は言い、両手を船べりからはなして、そのまま水面下に沈みました。
漁師は、慌てて覗き込みましたが、男は両腕を広げて海の闇に向かって沈んでいったそうです。
漁師は、港に帰りながら考えました。あれは何だったのだろう?人魚か?なぜ、彼に触ったら海に引き込まれるのだろう?
それを、なぜ自分に注意したのだろう?
港で、この話をしましたが誰もそのようなことを経験したことも、話を聞いたこともなかったそうです。
しかし、別の機会に、対岸の県の漁師から、背中に入れ墨をした男の死体が、たまに浜に打ち上がることがある、という話を聞いたそうです。
その死体が具体的にどのような特徴を持っていたかについては、聞き取りノートには書かれていませんでした。
今なら、ヤクザが殺されて海に流されたのか?とも思われますが。
0256名無し百物語
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2023/08/28(月) 08:11:03.75ID:aaSnfzkO
趣味の活動をしていた時は不思議なものをいくつか見たなぁ
0257名無し百物語
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2023/08/28(月) 08:22:14.19ID:aaSnfzkO
趣味といっても「覗き」で、30年ほど前からやっていた。今はもう足を洗った。防犯システムが整って、自分らにとっては安全じゃなくなったからね。
当時住んでいた某県の、地方都市にある大学の周りのアパートや、郊外の住宅を主なターゲットにしていた。
アパートもドアの郵便受けから部屋の中が覗けたり音が聞けたりしたし、田舎の家だと網戸のままで寝ている夫婦などもいた。
当時の大学生は、今と違ってお盛んだったから、ひと晩に何組かのカップルの秘密が見られたりしたし、新婚の夫婦が住む家には1年ほど通ったりもした。
なにしろ毎晩のように夜中に徘徊していたから、奇妙なものも見てしまう。
0258名無し百物語
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2023/08/28(月) 08:35:55.14ID:aaSnfzkO
冬の深夜、アパートの1階の端の部屋で半同棲している大学生を見ていた時のこと。
玄関ドアの前にしゃがんで郵便受けを開け、中を覗くと、歯磨きをしている2人が見える。
いつものパターンなら、まもなく寝るはずなので、その場に潜んでいると、奥の雑木林に白いものが見えた。
ぼんやりした白いものが木々の隙間に見える。
「人か?」「見つかったか?」と思う。
アパートを通路には薄暗い蛍光灯があるだけだけど、雑木林よりは明るいので、こちらは見られているかもしれない。
追いかけられたり、通報されたらマズい。
目を凝らすと、ぼんやりした白いものは、右に行ったり左に行ったり、動いている。
視力は良いのにぼんやりしか見えないし、木が生い茂る中をスーッと移動するのも不自然だ…と思ったが、部屋の中も気になる。
なにしろ、もう2人が始めているかもしれないのだ。
0259名無し百物語
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2023/08/28(月) 08:49:54.20ID:aaSnfzkO
「枯れ葉を踏む足音もしないし、あれは人ではない」と思った自分は、静かに郵便受けを開けて覗きを再開した。
中では大学生の2人が、電気をつけたままベッドに座ってキスをしているところだった。
それをチラチラ見ながら、雑木林に目を向けると、白いものはまだ右に左にゆっくりとしたスピードで不規則に移動していた
アパートからは20メートルは離れている
怖いのは、得体のしれない白いものより、通路の反対側の細い道を通る人や、アパートの住人だ。
この日は、カップルの二人がいろいろな形で抱き合い、電気を消して寝るまで、30分ほど堪能したが、その間じゅう、白いものは見えていた。
彼氏が白いものを飛ばすまで、雑木林には白いものが飛んでいた…というのを思いついたが、それはさておき。
あの頃は、そんな謎のものより覗きが大事だったし、怖いのは人、通行人や巡回するパトカーだったから、恐怖心は殆どなかった。
怖さよりエロだった。
0260名無し百物語
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2023/08/28(月) 09:01:45.63ID:aaSnfzkO
その部屋のカップルは、二人が別れるまで1年ほどは覗いたし、その後、男に新しい彼女ができてからも覗いた。
新しい彼女は初めのうちは必ず電気を消させていたが、2ヶ月もすると明るくても平気になり、やがて積極的にもなる。
そんな変化を、結局3年ほど見続けたが、白いものを見たのは1度きりだった。
一瞬、人かと思ったくらいだから、人と同じくらいの高さで、細長かった。
くびれもないような、ぼんやり細長い、雲みたいな白いものだった。

他に、住人が寝たあとのベランダに立つ人型のものを見たり、留守の部屋から話し声が聞こえたりもしたが、一番怖かったのは、DVかと思うような乱暴なセックスをする男とその彼女を見たことかもしれない。
あとは、彼女が入浴中に部屋を物色する彼氏とか。

まぁ、でも、一番怖いのは、夜は覗き昼間は仕事という生活を、何年間も続けた自分かもしれない。
0261名無し百物語
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2023/08/29(火) 22:19:40.00ID:w8ZuuW0B
>>260
いい話だ
ノゾキをしていて怖い経験をする、という怪談話はめずらしいのでは?
ほかにないんじゃない?
「夜、双眼鏡で風景眺めていると・・・」というのは、いままでにもあるけど
雑木林を白いものが飛んで、カップルの彼氏が飛ばしていたときに、あなたも白いの飛ばしてたの?
あまり気張ると、エクトプラズムも出てしまうので気をつけて
0262名無し百物語
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2023/08/30(水) 02:15:33.06ID:TgBIm+gu
>>261
真面目に答えると、その場で出すことはありません。万一の場合、証拠になりますし。

一番怖かったのは、自分が徘徊している近所にパトカーが集まっていて、あとから下着泥棒が逮捕されたって聞いた時ですかね。
「多発していたから、警察がパトロール強化してたらしい」と聞いて。
ちょうど繁忙期で、しばらく徘徊していないタイミングで助かった、と。
0263名無し百物語
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2023/08/30(水) 05:24:49.44ID:TgBIm+gu
覗きをしていて惜しいと思うのは、Hの直前に部屋の電気を消されることだ。
ドアの郵便受けから見ようとすると光が漏れるし、窓に近付けば影がうつったりする。
それでも諦められないから、少しだけ郵便受けを開けて音を聞いたりした
これが案外聞こえるのだ。
何度かICレコーダーを差し込んだこともある。ワンルームだと、大きな喘ぎ声でなくても記録できる
場合によっては2人の会話まで録れてしまうこともあった
「ダメダメダメ!出ちゃうから!ダメッ!」「大丈夫!これ敷いてるから大丈夫」
なんてのが録れたこともある。女子大学生だったが、たぶん潮吹きだ

不思議な音を聞いたのは、2階建ての小さな古いアパートだった
0264名無し百物語
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2023/08/30(水) 05:32:33.73ID:TgBIm+gu
そこは3部屋ずつの計6部屋があった。
今から15年以上前のことだが、当時でも古く、昭和50年代か、それより前の建物だと思う。
室内はリフォームされていたけど、玄関のドアには郵便受けがついていた
そのアパートの1階のある部屋には、大学3年の女の子が住んでいた
郵便受けには室内側にカバーが付いているタイプで、中の様子は伺えないが、声は聞けた
郵便物の名前からわかったのは、隣県出身の子で、ネットから顔写真を見つけることも出来た
別に美人ではないが、利発そうなキリッとした顔立ちの子だった
0265名無し百物語
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2023/08/30(水) 05:41:42.03ID:TgBIm+gu
彼氏はいる。たぶん遠距離恋愛で、うまくタイミングが合って「音」を聞けたのは2回だけだった
キツめの顔をしているのに、彼女の声は可愛かった。
普段聞けるのは、彼女が一人で慰める声だった
するのは必ず寝る前で、電気を消してから
彼氏に甘えるところを想像してか、もしくは別のシチュエーションを想像してか、小声で何かを呟きながら
シーツの擦れる音に吐息が混じりだす
アダルト動画にあるような派手な声は出さない
吐息に、あっ、とか、んっ、とかの小さな声が時折混じり、最後に「あはぁ」とか「あぁん」とかで終わるだけだ

ある夜にその部屋に行くと、電気が消えていた
いつものように郵便受けに耳を当てると呟きが聞こえる
これは一人でする前触れだと思い、その日はICレコーダーを差し込むことにした
0266名無し百物語
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2023/08/30(水) 05:49:45.48ID:TgBIm+gu
何を言っているのかは、よく聞き取れない
いつもだと「…だよ」「えー、…だって」みたいな、妄想で会話をしているみたいな声が聞こえることが多い
週に一度くらいは聞けていたから、行かない日のことを考えると、頻度は週に1度か2度くらいで、聞く機会は何度もあった

ただ、この日は呟きがいつまでも続き、なかなか終わらなかったので、翌日の仕事もあるから諦めて帰宅した
まぁ、一人でする声はもう何度も聞いていたから

あれ?っと思ったのは数日後
彼女が引っ越したことに気付いたから
ベランダからも荷物がなくなり、玄関脇のメーター類にも印が付けられていた
よく思い出したら、あの日すでに引っ越したあとだったのでは?との思いが強くなった
0267名無し百物語
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2023/08/30(水) 05:56:47.36ID:TgBIm+gu
それで、まだ消していなかったICレコーダーの音を聞いてみることにした
ところが、やはり何を言っているのかがいまいち分からない
よく聞くと、女の声ではあるものの、いつもの可愛い声でもない
15分ほど記録したうちの終わりの方、ようやく「なんで」「わかんない」「わかんないよ」「なに?」と繰り返し聞こえる部分があった

やっぱり彼女の声じゃないわ…えぇ?誰の声?

とりあえず、停止ボタンを押して、そのまま消去した

一応、彼女じゃない誰かが部屋を借りて一泊したのだと思うことにしている
0268名無し百物語
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2023/08/30(水) 06:05:08.71ID:TgBIm+gu
このアパートは、やがて外国人の留学生や労働者ばかりが住むようになり、巡回先からは外した
その数年後には取り壊された

部屋の住人だった彼女は、大学卒業後に地元に帰り、中学の先生になったようだった
もし、彼女の教え子の、思春期の男の子たちに話すとしたら、先生がいつも自分で慰めていた話と、先生の部屋から謎の声が聞こえてきた話と、どちらに興味を持ってくれるだろう?

それにしても、声の主は、何がわからなかったのだろうか?
0269名無し百物語
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2023/08/30(水) 06:09:37.34ID:TgBIm+gu
なお、遠距離恋愛の彼氏とのHは、電気が消えて、キスをする音が聞こえてから、ベッドの軋む音が止むまで、8分。2回とも。

ちょっと短い気がする
翌朝とか昼間もしていたのかもしれないけど。

部屋に霊がいたら、やっぱり営みを眺めていたりするものなのだろうか?
0270名無し百物語
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2023/08/30(水) 20:12:52.81ID:xDSCD+b5
>>267
ほうほう、怖いね
彼女のところに、別の女性が来ていたという可能性はない?
レズ関係だと興奮するよね
8分でフィニッシュということは、時間おいて2回戦をやる、という可能性は?
まあ、のぞくほうでは、終わったら立ち去るよね
長居は禁物、はやく帰ってぬかないと
同業者とはちあわせしたことない?
それも怖いが
0271名無し百物語
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2023/08/30(水) 20:33:51.17ID:AKepbcs0
>>270
思い出す限り、部屋には誰もいなかったように思うんですよね。感覚的なものですが。気配と言うか。

彼氏が来ていたのは2回しかなくて、Hして眠るのを聞いただけで。
でも、だいたいのカップルは短時間でしたね
せいぜい15分から20分。いちゃつくのを合わせても30分くらい。
もちろん中には1時間以上というカップルもいましたが

不思議なもので、長く覗きをしていると、抜くためではなく、記録を取ったり観察をしているような感覚に陥るのです
控えめだった彼女が積極的になったな、とか
一緒に風呂に入るようになったな、とか
長電話でケンカをしている、とか
たまには、ゴムが外れるハプニングとか
観察のようになり、毎日観察しないと何か変化が起きるのでは?と義務的になる
怖さも麻痺しますしね

同業者のいる場所に行ってしまったことはあります
彼は暗闇の中で静かに後退りして、柵を越えて浅いドブ川を走って逃げていきました
その場所は、男子大学生の部屋の前で、彼女が来ていました
窓際のベッドで、まさに抱き合っているところ
カーテンが揺れると隙間ができ、眼の前で秘事が繰り広げられます
稀に見る良い光景だったので、少し申し訳なく思いました
0272名無し百物語
垢版 |
2023/08/30(水) 20:43:38.41ID:AKepbcs0
声が聞こえたアパートの、その部屋の上の階でも不思議なものを見た
声を聞いたのと同じ頃だったか、前だったか後だったかも覚えていないが、住んでいたのは男子大学生だった
ドアとサッシは取り替えられていたが、幸いなことに室内が見えた
まず外の通路に面して玄関とキッチン。玄関の正面に風呂とトイレ
奥に部屋があり、半分は壁で見えないが、ありがたいことにベッドは眺められる位置に置いてあった

きれいとは言えない部屋でも、週に3日くらいは彼女が来ていた
脱衣所はないから、風呂のドアの前で脱いだり着たりする様子が見られる
場合によっては、二人でいちゃつきながら風呂へ向かう姿が見られることもあった
0273名無し百物語
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2023/08/30(水) 20:53:14.62ID:AKepbcs0
夜型の生活をしている大学生で、翌日に仕事がある身にはキツい時間帯に、営みを始めることが多かった

たしか、少し寒い時期の出来事だった
一時は回っていたと思う
二人がベッドに入り、布団をかぶったままモゾモゾしはじめた。電気はつけたまま
クスクス笑う声もする
やがてキスをして抱き合って、裸になり…
小一時間ばかり、観察をした
よほど恵まれないと「盗撮モノ」を謳う動画のような角度や距離では見られない
ただ、このカップルは頻繁に体位を変えるので、チャンスは多かった
幸い、誰にも見つかることなく、彼がゴムを外し、いつものように彼女が手と口で発射に導き、おそらく飲み干すまで、見ることができた。
丑三つ時だが、別に怖くはない
0274名無し百物語
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2023/08/30(水) 20:59:03.65ID:AKepbcs0
二人が口を濯いだり、トイレに行ったりして、寝る準備を始めたのを確認して、帰ることにした
一応、電気が消えるまで見届けたが、思いがけず、そのあと「感想戦」が始まったので、聞き耳を立てた。
たしか「量が多かった」とか、あの体位が良かったとか、あれはエロいとか、そんな二人の秘密の会話だ
ただ、それもすぐに終わり、2人分のいびきと寝息が聞こえてきたので、郵便受けの蓋を閉じた

音を立てずに1階に降り、ベランダ側に回って、車を止めてある場所に戻ろうとした
0275名無し百物語
垢版 |
2023/08/30(水) 21:17:54.84ID:AKepbcs0
ふと、二階のその部屋のベランダを見ると、そこに黒い影があった
瞬間「見られた!彼女は寝てなかったんだ」と思った
直感的に、その黒い影が女だと思ったのだ

何食わぬ様子でその場を離れ、角の植え込みから様子を伺った
黒い影はベランダでゆっくり右に左に肩を揺らしている
そんなに離れていないのに、向こう(室内)を向いているのか、こっちを見ているのか、わからなかった。

ここにきて怖さが頭をもたげてきた
「あれって、影じゃない、黒っぽい何かだ…」

そのまま、振り返らずに一目散に逃げた
あれは、何だったんだろうと今でも思う
あのカップルは、ベランダに得体のしれないものがいることを知らずにいたんだろうなぁ。
0276名無し百物語
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2023/09/01(金) 12:09:24.89ID:PXaoqxln
そのベランダの黒いモノは、その住民、男子学生の浮気相手の女、という可能性はないの?
このあと、そのパコパコした女性のあとをつけてXXx
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