渡邉「セックスしないと出られない部屋…?」金村「そうみたいだね…」
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丹生「気づいたらなーんにもない部屋に閉じ込められてたよ!びっくりだ!」
小坂「なんやねんこの部屋…誰の仕業や…」
宮田「ちょっと誰なんですか!私たちをこんな所に閉じ込めて!」
富田「やだホント怖いんだけど何これ何これ?」
河田「怖いよぉ…うぅ…」
松田「み、みんな落ち着いて?まずは一旦深呼吸しよ?」
濱岸「早くおうち帰りたーい」
??「気づいたようだね」
2期生「っ!?その声は!」 最初に押し寄せたのは、意外にも微かな喜びと誇らしさだった
私が好きな子のことを好きな子がいる
やっぱり好花はそれだけ素敵な子なんだ
うっすらとした多幸感に包まれたのも束の間、私の人間性が良い子ちゃんぶってる場合じゃないと警鐘を鳴らす
目の前にいる女の子は恋敵なんだ
幸いこの部屋は防音仕様だ、強引にでも丹生ちゃんを問い詰めて、なんなら好花への思いも諦めさせようとすらも思った
その時だった、混濁とした頭の中で点と点が繋がり一筋の線になった
渡邉「…なるほどね」
丹生「?」
渡邉「丹生ちゃんは本当に優しいんだから」
丹生「???」
渡邉「丹生ちゃんは私に好花が取られるのが嫌だった」
渡邉「でも私から好花を奪うのも嫌だった」
渡邉「だからその折衷案で私をこの部屋に連れ込んだ訳ね」
一を聞いて十を知る、それだけの関係が私と丹生ちゃんの間にはある
だから、一つ閃けばこれくらいの推理は容易いものだ
丹生「えへへ、分かっちゃった?」
渡邉「埼玉の絆を甘くみちゃあ駄目だよ?」
丹生「うん!やっぱ美穂と友達で良かった!」 渡邉「それで?ここからどうする?」
丹生「それなんだけどね…」
この部屋に入ってしまった以上恐らくは一通りの事は済まさなくてはいけないのだろうが…
丹生「ごめん!気づいたら美穂を引っ張ってきたから何も考えてないや!」
渡邉「だと思ったよ」
実に丹生ちゃんらしい
丹生「やっぱりその、エッチしなきゃだよね…」
渡邉「そうなんじゃないかな?」
私は一応そういう事に関して、年相応の知識はあるつもりだ
ただ、相手が女の子でしかも友達ときたら話は別
どうしたものか…一人思慮を巡らしていると急に丹生ちゃんが正座になって、そして
丹生「ふ、ふつつかものですが!よろしくお願いします!」
何故か急に改まった
さっきはちょっと怖かったけど、やっぱり丹生ちゃんはどこまでも丹生ちゃんだ
クスッと思わず笑ってしまう
丹生「わ、笑わないでよ〜!緊張してるんだからね!」
渡邉「ごめんごめん、こっちこそよろしくね」
丹生「……」
渡邉「じゃあ、しようか?」 それからの事は、フィルムの切れた映画のように断片的にしか覚えていない
丹生ちゃんの大きな手で撫でられたこと、初めてのキスはさっき食べたお弁当の味がしたこと、丹生ちゃんの嬌声が可愛くて思わず襲いかかってしまったこと、意外と自分にサドっ気があると分かったこと……
丹生ちゃんとのエッチは、お互いの空白を埋めるような虚しいものではなく、あくまで友達の延長線上にあるようなものだった
頭の奥に響いていた丹生ちゃんの高まった心音がようやく静まったころ、私たちは部屋を出る事にした
渡邉「部屋を出る前に一つだけ約束しよ?」
丹生「約束?」
渡邉「うん、これから先どんな結末が待ってても、お互い恨みっこなしね」
丹生「もちろんだよ!」
何年かぶりに指切りげんまんを交わした
冗談のつもりで丹生ちゃんの小指にキスすると、丹生ちゃんはゆでダコのように真っ赤になった 富田「ヒューヒューお二人さん熱いねぇ」
金村「埼玉組で私だけ置いてかれちゃったよー」
宮田「二人ともお疲れ様♪」
ひなひよの時とは大違いの冷やかしっぷりだ、皆もこの異常な空間に慣れてしまったのだろう
松田「美穂、体の方はもう大丈夫?」
渡邉「もうすっかり大丈夫!心配かけてごめんね!」
松田「いいのいいの!美穂が元気になって本当に良かった!」
好花は本当に優しいな、なんて感傷に浸ってると私と好花の間に遮るように立つ丹生ちゃん
丹生「みんなごめん!先に外で待ってるからね!」
お喋りもそこそこに、また私は丹生ちゃんに引っ張られるようにして歩き出した
金村「あっちょっと待って!」
忘れ物を取りに来るかのように美玖が駆け寄ってくる
金村「美穂ちょっとこっち来て」
渡邉「?」
美玖が私の耳に手をあて小声で問いかける
金村「と、友達同士でするのってどうだった?」
渡邉「??」
美玖の質問の意図は読めなかった、ただなんとなく、本当になんとなくだけど意地悪したくなった
渡邉「もうね、とにかく凄いよ〜」
自分でも言ってて意味が分からなかった
ただ美玖が目をまん丸にして驚いてるから良しとしておこう
渡邉「じゃあね美玖、後で感想聞かせてね♪」
やっぱり自分にはサドっ気があるんだなと感じた まさかこのスレで涙腺を刺激されることになるとは…先生さすがです 二人が好きだった好花は誰に食われるのか
あぶれた埼玉お寿司なのかMMなのか目が離せません 話を回していたベミホがこんなに早く退場するとは…ここから先の展開が読めん だから何度も言ってるじゃないか
作者飽きたんだって(チラッ 渡邉「セックスしないと出られない部屋…?」
金村「そうみたいだね…」
渡邉「そうみたいだねってなんでそんな冷静?笑」
金村「え?あ、いやいや、どういうこと?これ」
渡邉「だからセックスしないと出られないって書いてあるじゃん」
金村「セックス?え?セックス?」
渡邉「金村さんなんかおかしくない?笑ってるし」
金村「え?え?そんなことないよ?」
渡邉「どうしよーこれ、出られないってヤバくない?」
金村「セッ…クス…」
渡邉「ん?」
金村「セックスする…?」
渡邉「はあ?するわけないじゃん!なに言ってんの?」
金村「だ…だって………」
渡邉「金村さんやめてよーまじで、てかそもそもセックスって私たち…」
金村「できるよ」
渡邉「は?」
金村「試してみようよ」
渡邉「ちょ、やめてって」
金村「美穂こっち」
渡邉「……!」
金村義明「えへへへへへへ」
渡邉「……!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています