シャーリィの内心がどうあれ、
ミラージュを抜けてあまつさえ他国の王族の一員になろうとすることがどういうことであるかは
シャーリィも承知で、それゆえに自決するに至ったということだ。
「陛下の私物である自分が、自分の意思で陛下の私物であることをやめ、
その上他人の私物になることなんて出来ない」ってことだね。
でも、これはシャーリィが勝手に自分で課したケジメであって
本当は自分で自分をケジメる自由すら持たないのがミラージュナイトなんだよね。
アマ公の私物であるミラージュを殺す生かすも所有者であるアマ公の自由。
メンバー同士の決闘や自害(ティン)を止めないのもアマ公の自由。
それが血の掟であって、そこに整合性を求めるのがそもそも間違い。
理不尽極まりないが、それを飲み込めないものはミラージュにはなれない。