0001名無しで叶える物語(浮動国境)2020/06/30(火) 20:26:49.90ID:15k/cunY
補遺:
SCP-JPとほのパパとほのママと海未ママのお話をします、
幕間劇です。
全てのSCiPの設定は、話の都合上ある程度の改変が施されています。
加えて、ほのパパとほのママと海未ママも普段以上の性格になっています。
宜しくお願いします。
海未ママ「あら、沸いたようですね」
ほのママ「そうみたいね」
海未ママ「……」ジッ
海未ママ「!!?!?」
ほのパパ「……」
[どうです?]
海未ママ「あ、あのっ、」
ほのママ「へ?」
海未ママ「こ、コレは……見るからに不味い、と言いますか……」
ほのパパ「?」
[不味い?飲んでもいないのに?]
海未ママ「い、いえ。その不味いではなくて……」
海未ママ「その……、熱燗器の中が、燃え盛る溶鉱炉の様になっているのですが……」
ほのパパ「……」チラッ
グツグツグツグツッ
ほのパパ「……」
[……確かに。コレは不味いかもな]
海未ママ「ど、どうしましょう……」
「大丈夫ぅ〜」
ほのママ「取り敢えず徳利に移すわねぇ〜」スッ
ほのパパ「!」
[お、おいっ!!]
海未ママ「ちょっと!?」
トクトクトクッ
ほのママ「〜♪」
ほのパパ「〜っ」
[お前……っ」
海未ママ「あ、あなた……熱くないのですか?」
ほのママ「なにがぁ〜?」
海未ママ「なにがって……」
海未ママ(……昔から鈍感な子だとは思っていましたが、まさか、ここまでとは……)
ほのパパ「……」
ほのママ「よし。ハイ、注いであげる〜♪」
海未ママ「い、いえ!わたしはっ」
ほのママ「さぁ、アルミ燗をどぉーぞ!」
海未ママ「〜っ」チラッ
ほのパパ「……」フルフル
海未ママ「……くっ、」
海未ママ「い、頂き……ます。」スッ
ほのママ「召しあがれ〜♪」
海未ママ(……触った感じは、何故か先ほどと大差ない様な……コレなら、もしかすると)
ほのパパ「っ」
[無理しない方が……]
海未ママ「ふ、不肖、園田!参ります!」
ほのパパ「!」
ほのママ「いっけぇ〜♪」
海未ママ「──ッ!」グイッ
ゴックン!
海未ママ「〜っ」
海未ママ「」
海未ママ「!!?!?!?」ズガンッ
海未ママ「オーイシィイイイィイイイイィイイイイィイイイッッッ!!!!!!!!」
ほのパパ「!?」
ほのママ「うわっ!?」
海未ママ「なんですかコレ!!?なんなんですかっ!!?!?」
ほのママ「そ、そんなになの!?」
海未ママ「そんなにですっ!!!」
海未ママ「天上より滴り落ちた至高の滴っ!!!神々だけが口にする事を許された奇跡の雨垂れっ!!!」
海未ママ「楽園は人の世にあったんですっ!!!!」
ほのママ「ッッッ」
海未ママ「──ッ!」ゴクンッ
海未ママ「……幸せっ!!!幸せの繰り返しですぅっ!!!」
ほのパパ「〜っ!」スッ
[お、俺も飲む!]
ゴックン!
ほのパパ「」
ほのパパ「うんめぇえええええぇえええええええええっっっ!!!!!!!!!」
ほのママ「!!?」
ほのパパ「♡♡♡」
[嘘だろオイ!?今までの酒はなんだったんだ!?腐ってたのか!?]
海未ママ「あぅ〜っ、こ、この世にこんな美味しいお酒があったなんてぇ……っ!」メソメソッ
ほのママ「〜っ」
ほのママ「わ、わたしも飲むっ!」バッ
ゴックン!
ほのママ「」
ほのママ「キャアアァアアアアァアアアアアアアアァアアアアッッッ!!!!!!!!」
0081名無しで叶える物語(らっかせい)2020/07/02(木) 23:53:06.19ID:J6Y7e07W
海未ママかわいい
いよいよ熱くなってきた…続き待ってます
0082名無しで叶える物語(もんじゃ)2020/07/03(金) 14:30:43.68ID:h9KDLRgk
ベジタブルスカイのトリコみたいなこと言い出して草
0083名無しで叶える物語(ほうとう)2020/07/03(金) 15:45:34.95ID:xVddNTs6
続きまだー?
0085名無しで叶える物語(浮動国境)2020/07/03(金) 20:45:21.98ID:TUy1udFj
ほのママ「なによコレ!!?なんなの!?なんでこんなに美味しくなってるの!!?」
ほのパパ「♪♪♪」
[あぁ〜うめぇ。呑んでも呑んでも止まらねぇ♪]
海未ママ「うぅっ、感激ですぅ……っ」
ほのママ「もう私!徳利で呑むからっ!!」ガッ
ほのパパ「──ッ」グイッ
[熱燗器からジャバ〜♪]
海未ママ「……うぃっ、」///
海未ママ「わたし!燃え上がって来ました!」///
ほのママ「わたしもっ!」///
海未ママ「うふふふ〜♪きぃちゃんと二人で燃えあがろう〜♪」///
ほのママ「わ〜い♪」///
ほのパパ「〜♪」グビグビ
[うんめぇ〜。一生飲んでられんなぁ〜]///
……プスッ
ほのママ「うへぇ〜……てゆーかさぁ」///
ほのママ「なんかぁ、この部屋あっつくなぁ〜い?」プスップスッ
海未ママ「そ、そうですねぇ。もう帯取っちゃいますぅ」プスップスッ
ほのパパ「……」モクモク
[うまいっ!]
ほのママ「あっははは〜、それになんか煙くさぁい♪」プスップスッ
海未ママ「きっとぉ、わたしたちの情熱がぁ、アレになってるんですよぉ」プスップスッ
ほのパパ「〜っ!」ボッ
[旨すぎる……っ!]
ほのママ「ちょっとぉ〜、アレってなによぉ〜?」モクモク
海未ママ「アレはアレでぇ〜す」モクモク
ほのパパ「♪」メラメラッ
[もっと寄越せ!]
ほのママ「てゆ〜かぁ〜、貴方の服燃えてなぁ〜い?」モクモク
海未ママ「心が燃えてますからねぇ〜、心理的なアレですよぉ〜♪」モクモク
ほのママ「またアレって言ったぁ〜♪」ボッ
海未ママ「アレってなんか破廉恥ですよねぇ〜♪」ボッ
ほのパパ「〜♪」メラメラッ
[最高だっ!!!]
ほのママ「うへへ〜。……ねぇ、そろそろアレ行かなぁい?」メラメラ
海未ママ「アレってぇ〜、きぃちゃんまた破廉恥ワードですぅ〜♪」メラメラ
ほのママ「うふぅ♪違うのぉ、コレよコレ〜」メラメラ
ほのママ「スチール燗〜♪」メラメラ
海未ママ「す、スチール燗っwww」メラメラ
ほのパパ「!」メラメラ
[待たせたな!]
ガラガラッ
穂乃果「ただいまぁー!」
バタンッ
穂乃果「お母さーん!帰ったよー!」
海未「お邪魔します」
海未「すみません。夕飯時にお邪魔してしまいまして」
穂乃果「いやいや、海未ちゃんのお母さんも居るんだしさ、どうせならみんなで食べようよ」
穂乃果「──ん?」クンクン
海未「え?」
穂乃果「……なんかさ、焦げ臭くない?」
海未「……確かに、」クンクン
穂乃果「茶の間から臭いがする様な……」
穂乃果「お母さん、いるー?」スッ
海未「お母様、迎えに来ましたよ?」
ほのママ「レッツスチールかぁ〜ん♪」メラメラ
海未ママ「ホントマジスチールゥww」メラメラ
ほのパパ「〜♪」メラメラ
[いざ、楽園へ♪]
穂乃果「」
海未「」
───
─
「──で?」
穂乃果「なんでこんな事になったのか、説明して貰えるかな?」
海未「……」
ほのパパ「……」
ほのママ「……」
海未ママ「……っ」
穂乃果「ねぇ、」
ほのママ「そ……それはぁ……その、」
ほのパパ「……」
穂乃果「それは、なに?」
ほのママ「え、えっとぉ……っ」
ほのパパ「……」
海未ママ「ッッッ」
海未「お母様。ダンマリを決め込んだ所で、何も進みはしませんよ」
海未ママ「〜っ」
スッ
「さっきから何騒いでるの?」
海未「おや、雪穂」
雪穂「あ、海未ちゃん。こんばんわ」
「──て、何これ!!?」
雪穂「畳真っ黒コゲじゃんっ!!!なんでっ!!?」
ほのママ「あ、あら雪穂、やっほー」
雪穂「お母さん達の服……ソレなに!?なんであっちこっち焦げてるの!!?ずぶ濡れだしっ!!」
穂乃果「……お母さん。」
ほのママ「っ!」ビクッ
ほのパパ「……」
海未ママ「あ、あの!」
穂乃果「……なんですか、」
海未ママ「わ、私から説明させて下さいっ」
海未「……」
雪穂「え?えっ?」
海未ママ「……以上です。」
海未「お母様。いくら何でも、少しばかり羽目を外し過ぎではありませんか?」
海未ママ「……ごめんなさい。」
海未「たまのお休みに、旧友と一献嗜む。それ自体は決して、悪い事とは思いません。」
海未「ですが、やはり物事には、全て限度と言うものがあると私は思います」
海未ママ「……はい、不覚でした」
雪穂「……」
穂乃果「大体さ!いい大人がこんなになるまで飲み過ぎるなんて、みっともないよ!」
ほのママ「……」
ほのパパ「……」
穂乃果「てゆーかっ!!なんで服とか畳とか燃えてるの!!?もしかして火遊びでもしてたのっ!!?」
穂乃果「もう少しで火事になるとこだったんだよ!!?分かってるのっ!!?」
ほのママ「……す、すみませんでした」
ほのパパ「……」
[申し訳ない]
穂乃果「いくらお酒が美味しいからって、コレは酷すぎるよっ!!!」
穂乃果「私はさ!二人のこと心配して言ってるんだからねっ!!!ちゃんと反省してよっ!!?」
ほのママ「(……ま、まさか、二人揃って穂乃果にお説教される日が来るだなんて……)」ヒソヒソ
ほのパパ「……」
[…………歳だな。]ヒソヒソ
穂乃果「ちょっと!聞いてるの!?」
雪穂「……」
雪穂(……なんだろう。今見てる絵が珍し過ぎて、焦げ臭いとかボヤ騒ぎだったとか、そんなのどうでも良くなってる)
穂乃果「──ッ!」ギャンギャン
ほのママ「っ」
ほのパパ「……」
海未「〜っ」クドクド
海未ママ「……」
雪穂「……」
雪穂(……小さい頃から、お酒のおつまみは好きでよく食べてたけど)
雪穂(お酒って、そんなに美味しいのかな)
雪穂「……」チラッ
雪穂(おつまみがあんなに美味しい上に、お酒まで美味しかったら……)
雪穂(──それって、最高じゃない?)
雪穂「っ」ゴクッ
雪穂「……ほんのちょっとだけなら、」スッ
カタッ
雪穂(た、たしか、この入れ物から、この小ちゃいお皿に注ぐんだよね?)クイッ
チョロチョロ
雪穂(つ、注いじゃったっ)
雪穂「……見てない、よね?」チラッ
穂乃果「二人とも!当分お酒は禁止っ!」
ほのママ「ぇえーっ!?」
ほのパパ「……っ」
[勘弁してくれ]
海未ママ「あ、あの……海未さん?出来れば今日のこと、お父様には……」
海未「言います」
海未ママ「そ、そんなぁ〜っ」
雪穂「〜っ」
雪穂(せーのっ!)
グビッ
雪穂「……」
「うまぁあああぁあああぁあああああああああぁああああいっっっ!!!!!!!!!」
【おわり】
ボヤ程度で、[編集済み]にならなくてよかった。面白かった!
これは乙じゃなくてポニーテール云々
歌う雨音辺りで書いて欲しくなるな
0115名無しで叶える物語(SB-Android)2020/07/04(土) 11:46:32.19ID:CldKz1g1
今回も楽しませてもらいました。乙です!
0116名無しで叶える物語(ほうとう)2020/07/04(土) 15:41:24.32ID:8z5P/mKm
>>112
本当に歌う雨音とか、泣けるSCPで書いて欲しい 0117名無しで叶える物語(浮動国境)2020/07/04(土) 20:37:32.45ID:Elzz5uYs
ほのパパママと海未ママがこんなにお茶目なSS珍しいね
久々のシリーズ読めて嬉しい、面白かった