現状の水素の需要と供給の全体像

https://www.ims.tsukuba.ac.jp/~suzuki_lab/005_02_00.pdf#page=4
国内における工業用水素利用

需要
・石油精製104億Nm3/年(化石燃料由来水素を利用)
・アンモニア業界23億Nm3/年(化石燃料由来水素を利用)
・石油化学15億Nm3/年(化石燃料由来水素を利用)
他で合計150億Nm3/年

これに対して、以下の通り燃料電池車需要は0.02億Nm3/年しかない

燃料電池車累計8000台販売
水素5.6kgで航続距離850km
年間平均走行距離4000km/年
4000km/年×8000台÷850km×5.6kg=210,000kg/年
210,000kg/年×11.2Nm3/kg=2,361,000Nm3=0.02億Nm3

燃料電池車がほぼ100%の7500万台(現状の1万倍)普及しても水素需要は2倍にしかならない

150億Nm3/年の化石燃料由来水素の代わりに
「グリーン水素を供給すること」を優先すべきであって

わざわざ「燃料電池車で水素の需要を税金使ってまでごく微量増やすこと」など優先順位最下位

さらに、ごくわずかに燃料電池車で増やした水素需要ですら化石燃料水素で満たすことに何の意味があるのか

燃料電池車が普及すれば水素需要が増えて安くなるなんて嘘です。
すでに150億Nm3の需要があるのに安くならないことがその証明。