【来年10月発売で350万円!?】ちょうどいいホンダの切り札 「ホンダe」は売れるのか?

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ホンダは、2020年10月頃にもホンダ初の量産EVである「ホンダe」を国内で発売する方向でスケジュール調整を進めている模様だ。

スタンダードとハイパワーの2タイプを設定(それぞれ136psと154ps)。発進時に最大トルク32.1kgmと力強さを発揮する。最速だと0〜100km/h加速は8秒。
リチウムイオンバッテリーを床一面に配置し、フロントにインバータや車載充電器、リアにモーターを搭載、前後の重量配分は50:50に設定されている。
駆動方式は後輪駆動で4輪独立サスペンションを採用。一充電走行距離はWLTCモードで200km以上。日産 リーフの300〜400kmに比べると、長距離走行には不安が残る印象がある。
一方、30分で約80%の充電が可能で、こちらはリーフと同レベルといえる。

車両本体価格は補助金を含めて実質350万円程度と推定される。日産のリーフはマイナーチェンジ前の11月中旬現在で330万3300〜410万7400円。
補助金や値引きを差し引くと270万〜400万円だから、コンパクトクラスにしてはかなりの割高感がある。
ホンダとしては月販1000台以上を売りたい方針のようだが、当面はかなり難しいとの見方が強い。

日産はリーフを10年以上も前に発売、2017年末にフルモデルチェンジし現行2代目にバトンタッチした。それでも現在では月販1500台そこそこにとどまっており、買い得なサービスキャンペーンの展開に少しでも気を抜けば月販1000台を割り込んでしまうのが現状である。
ホンダの場合は後発で価格も割高、航続距離も短い、充電設備のノウハウ構築も進んでいないので、増販はしばらく難しい情勢にある。

日産がリーフであれだけの経験と航続距離の長さ、信頼性の高さを持ちながら、販売に苦労しているのを見ると、ホンダは量販に成功するまで相当の期間がかかると予想している。

ハイブリッドはよく売れているが、電気自動車を買うなら充電のいらないこちらで充分という考え方をするお客さんがほとんどだと思われる。
航続距離が200kmということは近くに買い物や用足しで出かけるくらいしかできない。フィットハイブリッドよりも100万円以上も高いのだから、台数を稼ぐのは難しいと思う。