多田は日本各地やアメリカなど海外のミニサーキットやチューニングショップ、
社内や同業者の車好きの元へと赴いて、世界中のスポーツカー好きたちの声を聞いた。
すると当時各社が競い合って開発していたハイテク制御・ハイグリップタイヤ・四輪駆動・
ターボを装備した高価なスポーツカーよりも、軽く安く弄りやすく運転しやすい、
かつてのAE86のような車、極論すると「遅いスポーツカー」が求められていることに気づいた。