>>457
水素燃料で原発1基分の発電目指す 政府が基本戦略案
12月9日 11時05分環境

環境に優しいとされる、水素エネルギーを本格的に活用する「水素社会」の実現に向けて、
政府は、2030年ごろに水素を燃料とする発電を商用化し原子力発電所1基分に相当する
100万キロワット規模の発電を目指すとした基本戦略の案をまとめました。

政府は、世界に先駆けて「水素社会」を実現するため、ことし4月に関係閣僚による会議を
開くなど、基本戦略の策定に向けた検討を進めてきました。その結果、このほどまとまった
基本戦略の案によりますと、水素エネルギーの普及には調達と供給のコストを下げることが
不可欠だとして、水素を取り出す石炭などの海外資源の確保や、水素の効率的な輸送を可能に
する技術など、国際的な調達網の構築を進めていくとしています。

そのうえで、2030年ごろに水素を燃料とする発電を商用化し、原子力発電所1基分に相当
する100万キロワット規模の発電を目指すとしています。さらに、水素を燃料とする次世代
のエコカー、「燃料電池車」についても、「燃料電池バス」を、2030年度までに1200台
程度導入するとした新たな目標を盛り込んでいます。政府は、今月中に関係閣僚会議を改めて
開いて、こうした内容を基本戦略として正式に決める方針です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171209/k10011252561000.html