内閣府会議メンバーが所属する謎の財団の正体

「ネトウヨが騒いでるだけだろ」

 規制改革担当大臣の河野太郎氏はこう吐き捨てたという。再生可能エネルギー政策に関する内閣府の会議で使われた資料に、中国の国営企業のロゴが埋め込まれていたとして謝罪に追われたのだ。

 「資料は会議のメンバーである『自然エネルギー財団』の事業局長が提出したものでした」(全国紙政治部記者)

 財団はあくまで「事務的なミス」と主張するが、かねてから同財団には中国との「距離感」の近さを指摘する声もあった。それが今回掘り起こされ、さらなる疑惑を招いた。

 「同財団はソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が'11年に設立。日本や中国、ロシア、東南アジア等を総延長距離3万6000kmの送電網で結ぶ壮大な構想を掲げていました。しかし、隣国から突然、電力輸出が停止されかねないという安全保障上の懸念が指摘されています」(同前)

陰りが見え始めた「河野太郎」人気

これにネットユーザーたちが大激怒。〈日本のエネルギーが某国に牛耳られる〉〈河野太郎の人選が問題だ〉など厳しい批判が飛び交った。

 河野氏といえば、Xのフォロワーを260万人以上抱え、ネットを中心に人気を集めてきた。しかし、今回の騒動でネットユーザーたちからも見放されてしまった形だ。

 「前回の総裁選で完敗した河野さんは、仲間が必要だと痛感したのか、若手議員を集めて飲み会をするなど身内固めに傾注していました。また裏金問題で派閥がやり玉に上がった際にも、麻生さんを怒らせないようにじっと黙っていた。

 しかしその結果、存在感はどんどん薄れ、『次の首相』ランキングでも上川陽子外務大臣に抜かれて4位に転落。そこへこの騒動ですから、泣きっ面に蜂です」(同前)

 総理総裁のイスが、ますます遠のいてしまいそうだ。

現代ビジネス
4/1(月) 6:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c129b48f838bf837489bcc3b77d9470f5044154