11月8日、自民党の萩生田光一政調会長(59)は、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係を指摘され、10月24日に閣僚を辞任した山際大志郎・前経済再生担当大臣(54)を自民党の新型コロナウイルス対策本部長に就任させたことについて、説明した。

 萩生田氏は「コロナ対策で失政があったわけではない。今までの知見を生かして、仕事をしてもらいたい。私の判断で指名した」と語った。

「さすがに今回の起用には、党内からも『山際氏の起用は早すぎる』『内閣支持率をさらに落とすつもりか』といった声があがっています」(政治担当記者)

 そうした声が届いていないのか、萩生田氏は大臣を辞任した直後の山際氏の起用について「特別なことではない」と強弁した。

 だが、その日の衆議院本会議場――。

「国際テロリスト財産凍結法」の一部を改正する法律案について趣旨説明がおこなわれていた。質疑応答が進むなか、考え事をしているかのように首を傾げていた萩生田氏だが、よく見てみると熟睡しているではないか。

 眠りが深くなってきたのか、だんだんと左肩のほうに頭が傾いていく。隣に座る梶山弘志・元経済産業大臣(67)もウトウトと……。

 いま話題のこんな人も “夢の中” へ。

 自身の後援会「寺田稔竹原後援会」の政治資金収支報告書内で、領収書の偽造疑惑が報道された、寺田稔総務大臣(64)だ。各所で追及され、“第2の山際” になりかねない状況のため、お疲れなのだろう。

 豪快に “沈没” していたのは、北村誠吾・元内閣特命担当大臣(75)だった。肘かけに手を据えたまま、頭は完全に垂れている。熟睡姿にまず驚きだが、机に置かれたスマートフォンのカバーがビニールテープで補強されているのも気になってしまう。

 北村氏の熟睡は周囲の議員たちにも “伝染” したのか、隣の江渡聡徳・元防衛大臣(67)が、斜め前では江藤拓・元農林水産大臣(62)が就寝中だった。

 ほかにも大臣経験者では、坂本哲志・元内閣府特命担当大臣(72)や平井卓也・元デジタル大臣(64)も、スヤスヤと……。

 完全に眠気にノックアウトされたのは、宮澤博行氏(47)。最初は目を閉じていただけだったが、時間が経つにつれて、両腕がだらんと落ちていく。

坂井学・元内閣官房副長官(57)はどっしりと腕組み。冨樫博之・元復興副大臣(67)はすらりと足を組み。宮下一郎・元財務副大臣(64)は、机に置いた手を支えにして……それぞれの睡眠スタイルがあるようだ。

 もちろん自民党議員だけではなかった。野党では一人ぽつんと自席に取り残された立憲民主党の近藤昭一・元環境副大臣(64)と、党の調査結果で旧統一教会との接点が公表された笠浩史・元文部科学副大臣(57)が “おやすみ” になっていた。

 昼間の日差しがポカポカと暖かかったこの日。本格的な冬を迎える前、束の間の陽気によって、グーグーと眠気に誘われた国会議員の多いこと……。

 1日で約3億円かかるといわれている「国会経費」を考えれば、笑ってすませられる話ではない。

 写真・長谷川 新

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11/9(水) 21:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a16c09245080ff98c028a38f3008ba7c3d4b682