前の県知事で、タレントの東国原英夫氏が、宮崎県知事選に立候補を表明した。

東国原英夫氏「県民の皆さんの心に、明るい前向きな未来志向の光をともしたいと強く思う」

「シン・どげんかせんといかん」を旗印に掲げた東国原氏は、現職の河野知事の政治スタイルを「堅実・安定」と評したうえで、政治行政には、プラスアルファが必要と力説した。

最重要課題には、人口減少対策を挙げ、知事に返り咲くことで、「宮崎の存在感を高めたい」と訴えている。

知事選には、現職の河野俊嗣氏(57)が立候補を表明し、共産党も候補者擁立を検討している。

https://www.fnn.jp/articles/-/404567


 2006年12月に出馬表明をした「アートホテル宮崎スカイタワー」で会見に臨んだ東国原氏は、約40人の報道陣を前に「12月に告示される宮崎県知事選に出馬をさせていただく決断をさせていただきました」と宣言した。

 11年まで同県知事を1期務めたが、2期目は不出馬。退任した3か月後に、東京都知事選に無所属で立候補したことで宮崎県民からは批判が殺到した。退任理由については、家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)が発生し、政治家としての責任を取ったと説明。県民に対しては「申し訳ない気持ちをずっと持っていた」と後悔を口にした。

 終始、宮崎弁を交え、熱意を語った東国原氏は「『宮崎を踏み台にした、捨てた』というお叱りの言葉が、重い十字架としてのしかかっていた。この気持ちを一生持ち続け、死んでいくのかなと思うといたたまれなくなった」と出馬決意の理由を明かした。

 師匠であるビートたけしには3日に都内で出馬を報告。たけしからは「ふるさとのために頑張れ。立場上、表では応援できないけど、裏ではしっかり応援するから」と背中を押してもらった。新型コロナの影響で全国が打撃を受けているなか、たけしが「宮崎も元気がないのか? じゃあお前だな」と言ったエピソードも笑顔で披露した。

 東国原氏は、女優で元妻のかとうかず子とは、政界入りをきっかけに離婚。その後、東国原氏は宮崎市在住の20歳年下の春香さんと再婚、17年には長男が誕生している。出馬について家族の反応を問われると「別れないらしい。すごく応援してくれた、意外」と即答。報道陣の笑いを誘った。

 ◆東国原氏のこれまでの政治活動

 ▼2007年1月 元知事が関与した官製談合事件で県政への不信が高まる中、宮崎県知事選挙にタレント時代の芸名「そのまんま東」として、立候補。下馬評を覆し、26万6807票を獲得、初当選。

 ▼同12月 「(宮崎を)どげんかせんといかん」が「新語・流行語大賞」に選出。県産品や観光地などが注目され、空前の宮崎ブームを起こす。

 ▼11年1月 宮崎県知事を1期で退任。

 ▼同4月 東京都知事選に無所属で立候補。169万票を獲得するも落選。現職の石原慎太郎氏(故人)に約90万票差の2位。

 ▼12年12月 衆院選に日本維新の会から比例近畿で立候補、初当選。

 ▼13年12月 党内対立が深刻化し、議員辞職。

https://news.yahoo.co.jp/articles/28320d6145f4aadd221287caf1ad58fecbecbb30