12日、NHK「ニュースウオッチ9」に自民党の高村正彦前副総裁が登場し、視聴者がざわついている。

【写真】桜田淳子も出席した統一教会の「合同結婚式」

 番組では、地元が同じ山口県で、閣僚や党の幹部として安倍政権を支えてきた立場として出演。安倍晋三元首相の銃撃事件について、「ただただ悲しくて、怒りがわいてきてことばもない」などと語っていた。

 高村氏は、第一次安倍政権で防衛大臣、第二次安倍政権で自民党副総裁に起用。安倍元首相へは強い思い入れもあるのだろうが、視聴者は醒めた反応だ。

 SNSでは、《昨日の「ニュースウォッチ9」は高村氏がとうとうと喋るのが本当に聞いていられなかった》

《安倍元総理の件で無批判野放しで話させるべきではない》

《この人は元は統一協会の顧問弁護士でしょ? ほぼ内部の人間に聞いてどうするの?》

《安倍晋三について敢えて高村正彦に語らせるNHKニュースウォッチ9》

 といったNHKの人選に疑問の声が相次いでいる。

 それも仕方がない。高村氏は弁護士時代、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の訴訟代理人を務めていたからだ。また、「第143回国会 参議院 法務委員会」(平成10年9月22日)では、元参議院議員の中村敦夫氏が問い質している記録がある。

「高村外務大臣、この方はかつて統一協会の代理人だったわけですね。裁判の記録などにも載っているわけです。それから、一九八九年の資産公開では、統一協会の霊感商法の元締めであるハッピーワールドという会社、ここから時価三百八十万円のセドリックを提供されているというような、これは相当に深い関係だと思うんです。」

 安倍元首相と旧統一教会との関わりが問われるなか、NHKが高村氏を出演させたことで、より注目が集まってしまったようだ。

日刊ゲンダイ
7/13(水) 17:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/d004a3b7ad13c8563b1a050c7bc3d80ef193fde1