立憲民主党の小沢一郎氏の側近で、国会では時の首相に舌鋒(ぜっぽう)鋭く切り込む姿で知られる森ゆうこ・参院幹事長が、参院選新潟選挙区で落選することが確実になった。新潟は1人区になった2016年から野党系候補が連勝。「新潟モデル」と呼ばれる「野党共闘」体制を誇ってきたが、異変が起きていた。

「色々な思いを色々な違いを乗り越え、6年前と同じように、もう一度結集をいただいた。厚くお礼を申し上げる」。森氏は参院選が公示された6月22日、JR新潟駅前で臨んだ第一声で、各党の県組織代表が見守る前で切り出した。

 新潟選挙区では過去2回の参院選で、野党各党と連合新潟や市民団体が野党系候補を支援。各党の代表者らが対等な立場で連携する連絡調整会議を立ち上げた。円満な選挙協力体制は「新潟モデル」と呼ばれ、全国的には優勢だった自民党に議席を譲らなかった。

 しかし、今回は関係がギクシ…

朝日新聞
2022/7/10 20:46
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ7B6SVFQ79UTFK01N.html