麻生太郎財務相は30日の記者会見で、8年前の講演で戦前ドイツのナチス政権を引き合いに「手口を学べばどうか」と発言していたことなどを問われ、「不適切との指摘もあったので、すでに発言を撤回している」と強調した。

麻生氏は4年前にも「ヒトラーはいくら動機が正しくてもダメだ」と発言し、直後に撤回した。麻生氏は「(私が)ヒトラーを極めて否定的にとらえているのははっきりしている」と重ねて強調した。

また、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)に関する過去の発言で東京五輪・パラリンピックの開閉会式のショー・ディレクターから解任された小林賢太郎氏については、「発言を詳しく知りませんのでコメントは差し控えます」としている。

産経新聞
2021/7/30 13:10
https://www.sankei.com/article/20210730-VLMMO7COTNLM7OE3YKS2F3ZO7M/