令和元年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反の罪に問われた元法相の河井克行被告(58)の公判が5日、東京地裁(高橋康明裁判長)で開かれ、弁護側の被告人質問が行われた。克行被告は「私の生涯にわたって選挙に立候補することは致しません」と議員を引退すると宣言した。

 また、克行被告は地元議員らに提供した現金の原資について「私の手元にあった資金から支出した」と証言した。妻の案里前参院議員(47)=同罪で有罪確定=の陣営をめぐっては、夫妻が所属していた自民党本部から1億5千万円が入金されたことが判明し、一部が買収資金に充てられた可能性があると指摘されていた。

産経新聞
2021.4.5 16:06
https://www.sankei.com/affairs/news/210405/afr2104050008-n1.html