https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210219/for2102190001-n1.html
 新型コロナウイルスの感染者が世界最多の米国で、ジョー・バイデン政権が全国民へのマスク配布を検討していると複数の米メディアが報じた。日本政府が昨年、全世帯へ布マスクを2枚配布したところ、「アベノマスク」と揶揄(やゆ)され、メディアや野党からは非難轟轟だったが、「バイデンマスク」が実現したらどう反応するのだろうか。

 米メディアによると、マスクの素材や枚数、予算については分かっておらず、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は「決定されていない」と述べるにとどめたという。

 マスクの配布をめぐっては、ドナルド・トランプ前政権で、米郵政公社による配布が検討されていたものの、パニックを引き起こす可能性があるなどとして却下された経緯がある。バイデン氏は大統領選で公共交通機関などでのマスク着用の義務化を公約として掲げていた。

 評論家の八幡和郎氏は「マスクの有効性は諸説あるが、感染者が多く厳しい状況にある中で、マスクがないよりもマシだということだろう。コストがかかり、施策が失敗する可能性もあるが、感染者が増えることと比較して確率論的に割り切るしかない」と指摘した。

 米国立アレルギー感染症研究所所長で、バイデン政権の首席医療顧問を務めるアンソニー・ファウチ氏は、マスクの2枚重ねた着用が、より感染を防止する可能性があると言及した。

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