【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は9日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言を受け、「完全に不適切。IOCの取り組みや(五輪改革案の)アジェンダ2020と矛盾している」との声明を出し、不快感を示した。森氏の進退に関する言及はなかった。
 IOCは森会長が自身の発言を撤回して謝罪した後、「森会長は発言を謝罪した。これをもってIOCは問題が終わったと考えている」と声明を出したが、今回は批判的な姿勢を見せた。声明では、IOCが過去25年以上にわたってスポーツにおける女性の進出を支援してきたことを強調し、「男女平等や反差別などの取り組みを引き続き提供していく」と記した。

時事通信
2021年02月09日20時25分
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