東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の発言をめぐって、開催都市である東京都には抗議する電話が相次いでいます。

組織委員会の森会長は、JOC=日本オリンピック委員会の評議員会で、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言したことについて、4日、「オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった。深く反省している」として発言を撤回し謝罪しました。

東京都で大会の準備にあたる「オリンピック・パラリンピック準備局」によりますと、森会長の発言が報じられて以降、抗議する電話が相次いでいるということです。

「発言は不適切だ」とか、「大会開催を前に残念だ」などと抗議する内容で、「森会長を組織委員会のトップにすることを開催都市としてどう思うか」などと辞任を求める声もあるということです。

森会長の謝罪から一夜明けた5日も電話がかかってきていて、4日から5日にかけて少なくとも100件以上に上るということです。

準備局の職員の1人は「一生懸命準備を進めている中で、こうした発言で批判を受けるのは残念だ」と話していました。

NHKニュース
2021年2月5日 12時55分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210205/k10012851151000.html