東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長は3日、日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、「女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないで困る」と発言した。女性理事を増やすJOCの方針に対する私見として述べた。

 この日の評議員会はオンライン会議で、記者にも公開されていた。森会長は「テレビがあるからやりにくいんだが」と前置きしたうえで、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」と発言。続けて、「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあげていうと、自分もいわなきゃいけないと思うんでしょうね。それでみんな発言されるんです」などと語った。

 また、「私どもの組織委員会に女性は7人くらいか。7人くらいおりますが、みなさん、わきまえておられて」とも話した。その場にいたJOCの評議員会のメンバーからは笑い声もあがった。

 JOCはスポーツ庁がまとめた競技団体の運営指針「ガバナンスコード」に沿い、全理事のうち女性の割合を40%以上にすることを目標としている。3日現在で、JOCは25人の理事のうち、女性は5人とどまっている。

朝日新聞
2021年2月3日 18時04分
https://www.asahi.com/articles/ASP235VY8P23UTQP011.html